JPH063688U - インク貯蔵型筆記具用レフィル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 繊維質ペン先を有する筆記具に用いられるレ
フィルを提供する。 【構成】 ７はレフィルであり、本体８と中綿９とシー
ル１０とから構成されている。本体８は円筒形状の合成
樹脂射出成形品であり、先端に開口部１１を有する。中
綿９はインクを含浸しており、本体８内に収納されてい
る。シール１０は、外周の一部にリップ１４を有する円
形で、アルミと合成樹脂との積層フィルムからなり、本
体８の先端に接合されている。 【作用】 レフィル７の使用に当たり、先ずリップ１４
を摘んでシール１０を本体８の先端から剥がす。次に開
口部１１を先にしたレフィル７を筆記具の容器１の中空
部１５内に挿入し、二点鎖線で示すように、第２のスト
ッパ１３が容器１の後端に当接するまで押し込む。する
と、ペン先３の後端が中綿９内に没入し、中綿９内のイ
ンクがペン先３に供給されて筆記が可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はインク貯蔵型筆記具用レフィルに係り、特にフェルトペン等の繊維質 ペン先を有する筆記具に用いられるレフィルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、フェルトや合成繊維，獣毛等の繊維質により形成されたペン先を有する インク貯蔵型の筆記具が多用されている。これらの筆記具では、図３に示すよう に、合成樹脂製の軸筒（以下、容器と略称する）１内にインクを含浸した保持体 である中綿２を収納する一方、ペン先３を容器１の先端に形成された貫通孔４に 固定してその後端を中綿２に没入させる構造を採っている。尚、容器１の後端に はインクの漏出を防止する尾栓５が嵌合し、先端にはペン先３を保護するキャッ プ６が装着される。これらの筆記具では、インクが中綿２からペン先３の空隙内 に一様に浸透するため、比較的広い筆記幅での筆記が可能である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

繊維質のペン先を有する筆記具では、上述したように筆記幅が広いためインク の消費量が多い。したがって、その筆記距離は、金属製のペン先を有するものや ボールペン等に比べると、非常に短い。例えば、５ｍｍ幅の直線を引く場合、一 般的なサイズ（容器１の太さ）のものでは約１００ｍ〜１４０ｍ程度の筆記距離 しか得られない。ところが、容器１やペン先３は、機械的強度が要求される都合 上、少なくとも１０００ｍ程度の筆記距離に十分耐えるように設計されている。 したがって、インクの消費のみにより全体を廃棄することは、資源の有効利用や 廃棄物処理の観点から甚だ問題となっていた。

【０００４】 そこで、本考案は、上記従来技術の有する問題点を解消し、繊維質ペン先を有 する筆記具に用いられる、取扱いの簡便なレフィルを提供することを目的とする 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案のインク貯蔵型筆記具用レフィルは、軸筒 の先端に繊維質のペン先を取り付けたインク貯蔵型筆記具に用いられるレフィル であって、インクを含浸した保持体を収納すると共に一端に開口部を有し上記軸 筒の中空部に嵌合する筒状の本体と、この本体の上記開口部側に接合され上記開 口部の閉塞に供されるシールとからなることを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

本考案のレフィルでは、シールを剥がした後、本体を軸筒の中空部に挿入して 嵌合させると、ペン先の後端が中綿に没入してインクがペン先に供給され、再度 の筆記が可能となる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案によるレフィルの一実施例について、添付の図面を参照して説明 する。 図１において、７はレフィルであり、本体８と中綿９とシール１０とから構成 されている。本体８は円筒形状の合成樹脂射出成形品であり、先端に開口部１１ を有すると共に、胴部には共に円環状の第１ストッパ１２と第２ストッパ１３と が突出して形成されている。尚、第１ストッパ１２の断面は半円形であり、第２ ストッパ１３の断面は矩形である。中綿９は前述した従来品と同様にインクを含 浸しており、本体８内に収納されている。シール１０は、外周の一部にリップ１ ４を有する円形で、アルミと合成樹脂との積層フィルムからなり、本体８の先端 に溶着や接着等により接合されている。

【０００８】 以下、図２を参照して本実施例の作用を述べる。 本実施例では、レフィル７の使用に当たり、先ずリップ１４を摘んでシール１ ０を本体８の先端から剥がす。尚、このシール１０は、保管時におけるインクの 蒸発と、レフィル７からの中綿９の脱落とを防止している。シール１０を剥がし 終えたら、次に開口部１１を先にしたレフィル７を筆記具の容器１の中空部１５ 内に挿入し、二点鎖線で示すように、第２のストッパ１３が容器１の後端に当接 するまで押し込む。容器１の中空部１５の後端側には円環状の溝１６が形成され ており、第２のストッパ１３が容器１の後端に当接すると、この溝１６に第１の ストッパ部１２が嵌合してレフィル７が係止される。また、同時にペン先３の後 端が中綿９内に没入し、中綿９内のインクがペン先３に供給されて筆記が可能と なる。そして、中綿９に含浸されたインクを消費したら、同様の手順で繰り返し レフィル７を交換し、容器１やペン先３が破損するまで使用する。

【０００９】 以上で具体的実施例の説明を終えるが、本考案の態様はこの実施例に限るもの ではない。例えば、上記実施例ではレフィルの本体を円筒形状としたが、角柱形 状としてもよい。また、容器に対するレフィルの係止をねじ等によって行うよう にしてもよい。

【００１０】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案のレフィルを繰り返し交換することに より、軸筒やペン先が破損するまで筆記具を使用することが可能となり、資源の 有効利用が図れると共に廃棄物の量が減少する等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるレフィルの一実施例を示した部分
断面斜視図。

【図２】本考案によるレフィルの使用形態を示した説明
図。

【図３】従来のインク貯蔵型筆記具を示した縦断面図。

【符号の説明】

１ 軸筒 ３ ペン先 ７ レフィル ８ 本体 ９ 中綿 １０ シール １１ 開口部 １２ 第１のストッパ部 １３ 第２のストッパ部 １５ 中空部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】軸筒の先端に繊維質のペン先を取り付けた
   インク貯蔵型筆記具に用いられるレフィルであって、イ
   ンクを含浸した保持体を収納すると共に一端に開口部を
   有し上記軸筒の中空部に嵌合する筒状の本体と、この本
   体の上記開口部側に接合され上記開口部の閉塞に供され
   るシールとからなることを特徴とするインク貯蔵型筆記
   具用レフィル。