JP2549249Y2 - 筆記具 - Google Patents
筆記具Info
- Publication number
- JP2549249Y2 JP2549249Y2 JP7773691U JP7773691U JP2549249Y2 JP 2549249 Y2 JP2549249 Y2 JP 2549249Y2 JP 7773691 U JP7773691 U JP 7773691U JP 7773691 U JP7773691 U JP 7773691U JP 2549249 Y2 JP2549249 Y2 JP 2549249Y2
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- JP
- Japan
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- ink
- temporary
- ink reservoir
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- reservoir member
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】ペン先とインキタンクとの間に合
成樹脂製の一時的インキ溜め部材を介在させ、また、こ
の一時的インキ溜め部材の内孔に、インキタンクのイン
キをペン先に供給するインキ導芯を挿着してなる筆記具
に関する。
成樹脂製の一時的インキ溜め部材を介在させ、また、こ
の一時的インキ溜め部材の内孔に、インキタンクのイン
キをペン先に供給するインキ導芯を挿着してなる筆記具
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、一時的インキ溜め部材と、その内
孔に挿着するインキ導芯とを固定する筆記具として、一
時的インキ溜め部材のできるだけ後方部分にて、インキ
導芯を固定し、インキ導芯のインキ流通を阻害しないよ
うにしたものがある。
孔に挿着するインキ導芯とを固定する筆記具として、一
時的インキ溜め部材のできるだけ後方部分にて、インキ
導芯を固定し、インキ導芯のインキ流通を阻害しないよ
うにしたものがある。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】上記した筆記具は、一
時的インキ溜め部材とインキ導芯との固定にバラツキが
発生することによって、この固定部分におけるインキ導
芯の毛細管力がバラツキのあるものとなったとしても、
一時的インキ溜め部材により、インキの吐出性のバラツ
キは吸収することができるという利点を有している。
時的インキ溜め部材とインキ導芯との固定にバラツキが
発生することによって、この固定部分におけるインキ導
芯の毛細管力がバラツキのあるものとなったとしても、
一時的インキ溜め部材により、インキの吐出性のバラツ
キは吸収することができるという利点を有している。
【０００４】本考案は、上記のような筆記具について、
上記の筆記具が有している利点を生かしつつ、一時的イ
ンキ溜め部材のインキ・空気交換を阻害しないようにし
て、更に、一時的インキ溜め部材とインキ導芯との固定
の確実性を高めようとするものである。
上記の筆記具が有している利点を生かしつつ、一時的イ
ンキ溜め部材のインキ・空気交換を阻害しないようにし
て、更に、一時的インキ溜め部材とインキ導芯との固定
の確実性を高めようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案は、ペン先とイン
キタンクとの間に合成樹脂製の一時的インキ溜め部材を
介在させ、また、この一時的インキ溜め部材の内孔に、
インキタンクのインキをペン先に供給するインキ導芯を
挿着してなる筆記具であって、前記一時的インキ溜め部
材の内孔とインキ導芯との間に接触部を形成し、この接
触部より後方にインキ・空気交換用の内外連通部を形成
してなるものにおいて、前記接触部にて一時的インキ溜
め部材とインキ導芯とを溶剤溶着し、この溶着部分と前
記インキ・空気交換用の内外連通部との間に前記一時的
インキ溜め部材とインキ導芯との非接触部を設けたこと
を特徴とする筆記具を要旨とする。
キタンクとの間に合成樹脂製の一時的インキ溜め部材を
介在させ、また、この一時的インキ溜め部材の内孔に、
インキタンクのインキをペン先に供給するインキ導芯を
挿着してなる筆記具であって、前記一時的インキ溜め部
材の内孔とインキ導芯との間に接触部を形成し、この接
触部より後方にインキ・空気交換用の内外連通部を形成
してなるものにおいて、前記接触部にて一時的インキ溜
め部材とインキ導芯とを溶剤溶着し、この溶着部分と前
記インキ・空気交換用の内外連通部との間に前記一時的
インキ溜め部材とインキ導芯との非接触部を設けたこと
を特徴とする筆記具を要旨とする。
【０００６】
【実施例】以下図面に基づき説明する。図１に示す筆記
具Ａにおいて、一時的インキ溜め部材１は、縦断面櫛歯
状となる一時的インキ溜め溝２と、内孔３と、一時的イ
ンキ溜め溝２を連通するスリット４とを有し、先端に連
通多孔質の発泡体からなるペン先５を突出固定し、ま
た、内孔３に、ペン先５に接するまで延在するインキ導
芯６を挿着している。この一時的インキ溜め部材１とイ
ンキ導芯６とは、インキタンク７の近傍に接触部８を有
していて、両者は、この接触部８にて溶剤溶着により固
定されている。一時的インキ溜め部材１は、環状弾性体
９によりインキタンク７を密閉しつつ軸筒１０に固定さ
れている。また、ペン先５は、キャップ１１にて乾燥防
止されている。
具Ａにおいて、一時的インキ溜め部材１は、縦断面櫛歯
状となる一時的インキ溜め溝２と、内孔３と、一時的イ
ンキ溜め溝２を連通するスリット４とを有し、先端に連
通多孔質の発泡体からなるペン先５を突出固定し、ま
た、内孔３に、ペン先５に接するまで延在するインキ導
芯６を挿着している。この一時的インキ溜め部材１とイ
ンキ導芯６とは、インキタンク７の近傍に接触部８を有
していて、両者は、この接触部８にて溶剤溶着により固
定されている。一時的インキ溜め部材１は、環状弾性体
９によりインキタンク７を密閉しつつ軸筒１０に固定さ
れている。また、ペン先５は、キャップ１１にて乾燥防
止されている。
【０００７】参照符号１２で示すのが、インキ・空気交
換用の内外連通部であり、スリット４と一連になってい
る。空気は、この内外連通部１２を通ってインキタンク
７に侵入する。
換用の内外連通部であり、スリット４と一連になってい
る。空気は、この内外連通部１２を通ってインキタンク
７に侵入する。
【０００８】また、内外連通部１２は、図１のＩ−Ｉ断
面図である図２に示すように、一時的インキ溜め部材１
とインキ導芯６との非接触部１３と連通している。こ
の、非接触部１３は、前記接触部８と前記内外連通部１
２との間に設けてある。
面図である図２に示すように、一時的インキ溜め部材１
とインキ導芯６との非接触部１３と連通している。こ
の、非接触部１３は、前記接触部８と前記内外連通部１
２との間に設けてある。
【０００９】ここで、一時的インキ溜め部材１とインキ
導芯６との、接触部８での溶着固定面積は広いほど溶着
強度の点で有利だが、そのために溶着部分をインキ導芯
の長手方向に長くとると、筆記具の構造上やデザイン上
の制約を受けることが多く、接触部分を円周方向に延ば
すと、接触部分が、内外連通部１２に近づく分だけ内外
連通部１２に溶剤が達してしまう可能性が高くなる。こ
のため、内孔３の接触部８と非接触部１３は大きさの違
う半円形が重なったような形状としてある。
導芯６との、接触部８での溶着固定面積は広いほど溶着
強度の点で有利だが、そのために溶着部分をインキ導芯
の長手方向に長くとると、筆記具の構造上やデザイン上
の制約を受けることが多く、接触部分を円周方向に延ば
すと、接触部分が、内外連通部１２に近づく分だけ内外
連通部１２に溶剤が達してしまう可能性が高くなる。こ
のため、内孔３の接触部８と非接触部１３は大きさの違
う半円形が重なったような形状としてある。
【００１０】一時的インキ溜め部材１と、インキ導芯６
の接触部８の溶着方法は、合成樹脂の一般的な溶剤溶着
の方法が採用できる。
の接触部８の溶着方法は、合成樹脂の一般的な溶剤溶着
の方法が採用できる。
【００１１】例えば、一時的インキ溜め部材１にインキ
導芯６を挿着した状態で、一時的インキ溜め部材１の溶
着する側から突出したインキ導芯６を適量の溶剤に浸
し、インキ導芯６に溶剤を吸い上らせ、一時的インキ溜
め部材１の接触部８の合成樹脂を溶かし、インキ導芯６
に溶着する。
導芯６を挿着した状態で、一時的インキ溜め部材１の溶
着する側から突出したインキ導芯６を適量の溶剤に浸
し、インキ導芯６に溶剤を吸い上らせ、一時的インキ溜
め部材１の接触部８の合成樹脂を溶かし、インキ導芯６
に溶着する。
【００１２】また、他の方法として、一時的インキ溜め
部材１にインキ導芯６を挿着し一時的インキ溜め部材の
接触部８に溶着溶剤をスポイトのようなもので適量付け
ることもできる。
部材１にインキ導芯６を挿着し一時的インキ溜め部材の
接触部８に溶着溶剤をスポイトのようなもので適量付け
ることもできる。
【００１３】溶剤は、一時的インキ溜め部材の材質との
関係で適宜選択でき、例えば、アクリルニトリルブタジ
エンスチレン製の一時的インキ溜め部材に対して、アセ
トンを使用できる。この時、インキ導芯６としては、ア
クリル繊維などのように、アセトンにより溶かされない
ようになっているのが好ましい。
関係で適宜選択でき、例えば、アクリルニトリルブタジ
エンスチレン製の一時的インキ溜め部材に対して、アセ
トンを使用できる。この時、インキ導芯６としては、ア
クリル繊維などのように、アセトンにより溶かされない
ようになっているのが好ましい。
【００１４】以上、一例を通じて説明したが、要旨を逸
脱しない範囲で種々変更等なせる。例えば、筆記具の種
類としては、繊維ペン、小管式筆記具、ボ−ルペンなど
適宜であるし、また、一時的インキ溜め部材としても、
螺旋状となる一時的インキ溜め部を有するものなどであ
ってもよい。また、インキタンク７としては、軸筒１０
の内部空間をそのまま利用したが、交換可能なカ−トリ
ッジであっても良い。
脱しない範囲で種々変更等なせる。例えば、筆記具の種
類としては、繊維ペン、小管式筆記具、ボ−ルペンなど
適宜であるし、また、一時的インキ溜め部材としても、
螺旋状となる一時的インキ溜め部を有するものなどであ
ってもよい。また、インキタンク７としては、軸筒１０
の内部空間をそのまま利用したが、交換可能なカ−トリ
ッジであっても良い。
【００１５】
【考案の効果】本考案の筆記具は、インキ導芯と一時的
インキ溜め部材との接触部で、溶剤溶着し、この溶着部
分とインキ・空気交換用の内外連通部との間に一時的イ
ンキ溜め部材とインキ導芯との非接触部を設けるので、
インキ導芯のインキ流通や、一時的インキ溜め部材のイ
ンキ・空気交換を阻害することなく、一時的インキ溜め
部材とインキ導芯との固定の確実性を高めたものであ
る。
インキ溜め部材との接触部で、溶剤溶着し、この溶着部
分とインキ・空気交換用の内外連通部との間に一時的イ
ンキ溜め部材とインキ導芯との非接触部を設けるので、
インキ導芯のインキ流通や、一時的インキ溜め部材のイ
ンキ・空気交換を阻害することなく、一時的インキ溜め
部材とインキ導芯との固定の確実性を高めたものであ
る。
【図１】本考案の一例を示す断面図。
【図２】図１のＡ−Ａ部断面図。
Ａ 筆記具 １ 一時的インキ溜め部材 ２ 一時的インキ溜め溝 ３ 内孔 ４ スリット ５ ペン先 ６ インキ導芯 ７ インキタンク ８ 接触部 ９ 環状弾性体 １０ 軸筒 １１ キャップ １２ 内外連通部 １３ 非接触部
Claims (1)
- 【請求項１】 ペン先とインキタンクとの間に合成樹脂
製の一時的インキ溜め部材を介在させ、また、この一時
的インキ溜め部材の内孔に、インキタンクのインキをペ
ン先に供給するインキ導芯を挿着してなる筆記具であっ
て、前記一時的インキ溜め部材の内孔とインキ導芯との
間に接触部を形成し、この接触部より後方にインキ・空
気交換用の内外連通部を形成してなるものにおいて、前
記接触部にて一時的インキ溜め部材とインキ導芯とを溶
剤溶着し、この溶着部分と前記インキ・空気交換用の内
外連通部との間に前記一時的インキ溜め部材とインキ導
芯との非接触部を設けたことを特徴とする筆記具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7773691U JP2549249Y2 (ja) | 1991-08-31 | 1991-08-31 | 筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7773691U JP2549249Y2 (ja) | 1991-08-31 | 1991-08-31 | 筆記具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0524390U JPH0524390U (ja) | 1993-03-30 |
| JP2549249Y2 true JP2549249Y2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13642197
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7773691U Expired - Fee Related JP2549249Y2 (ja) | 1991-08-31 | 1991-08-31 | 筆記具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2549249Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3319035B2 (ja) * | 1993-04-30 | 2002-08-26 | ぺんてる株式会社 | インキ導芯の固着方法 |
-
1991
- 1991-08-31 JP JP7773691U patent/JP2549249Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0524390U (ja) | 1993-03-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |