JPH05137380A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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Publication number
JPH05137380A
JPH05137380A JP30062791A JP30062791A JPH05137380A JP H05137380 A JPH05137380 A JP H05137380A JP 30062791 A JP30062791 A JP 30062791A JP 30062791 A JP30062791 A JP 30062791A JP H05137380 A JPH05137380 A JP H05137380A
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JP
Japan
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motor
circuit
control
semiconductor switching
signal
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JP30062791A
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Takatoshi Kogure
孝敏 小暮
Nobuo Amano
信雄 天野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Tests Of Circuit Breakers, Generators, And Electric Motors (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はの目的とするところは、故障や全ての
断線・未接続が判別でき異常判別や故障復旧を速やかに
行えるようにすることにある。 【構成】与えられる制御信号に対応してモータの電機子
コイル2a〜2cの通電制御をする駆動回路5と、モータの
通電電流を検出する電流検出回路9と、相別の電機子コ
イルを所定の組み合わせ別に通電すべく制御する断線検
出のための第1の制御信号を出力する断線検出回路12
と、モータ起動にあたり、断線検出回路からの第1の制
御信号を駆動回路に出力すると共に、その際のモータ通
電電流検出出力を電流検出回路から受けて異常の判別を
行い、その結果に応じて駆動回路にモータを回転駆動さ
せるための第2の制御信号を与える制御回路7aとを具備
して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体で駆動される3
相モータの断線検出に関するもので、さらにいえば、駆
動素子の開放故障、コネクタ接続忘れ等も検出できるよ
うにしたモータ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、モータを半導体スイッチング素子
で駆動制御することが一般化しており、誘導モータでは
可変速性の向上等を図ることができるようになって一層
の性能アップがなされている。
【0003】また、通常、ブラシレスDC(直流)モー
タと称されるモータがあるが、このモータは、DCモー
タのブラシ・コミュテータ部を半導体素子で置換えてい
るもので、半導体スイッチング素子による駆動回路は不
可欠なものとなっている。図4に、半導体素子で駆動さ
れる3相モータの従来の構成図を示す。
【0004】図4に示すように、モータ1は電機子コイ
ル2a、2b、2cを備えたステータ(図示せず)と、
ロータ3よりなり、ロータ3は誘導モータの場合はカゴ
形ロータ、また、ブラシレスDCモータの場合はマグネ
ットロータとなる。
【0005】直流電源4より供給された電力は、駆動回
路5の6個の半導体スイッチング素子6(6a〜6f)
により交流に逆変換され、電機子コイル2に通電するこ
とで、ロータ3に回転力を与えている。半導体スイッチ
ング素子6は、本図ではトランジスタとしているが、サ
イリスタ、FET(電界効果トランジスタ)等が使用さ
れることも多い。
【0006】制御回路7は、直流をモータ1に適した所
定の交流とする駆動信号8を発生して、駆動回路5に出
力するものである。電流検出回路9は、直流電源4と駆
動回路5との間に挿入されており、駆動回路5内の半導
体スイッチング素子保護のため、所定電流値以上になる
と過電流信号を制御回路7に出力し、駆動信号8を停止
してモータ1への通電を遮断することで駆動回路5を保
護している。
【0007】10は外部より制御回路7に入力されるモ
ータ起動指令である。起動指令10が制御回路7に入力
されると、制御回路7は低速回転対応の駆動信号8を駆
動回路5に出力して、これによりモータ1を低速から起
動せしめ、しかる後、所定速度対応の駆動信号8を出力
することによって、モータを適性に回転させる。
【0008】11はロータ3の位置情報であり、特にブ
ラシレスDCモータの場合はロータ位置に応じた通電制
御を電機子コイル2に対して実施する必要があるので、
重要な情報である。この位置情報11は制御回路7に入
力される。そして、ロータ位置に応じた通電制御を電機
子コイル2に対して実施する。
【0009】ところで、一般に半導体によるモータの駆
動回路を使用したシステムでは半導体スイッチング素子
6の一部が開放故障しているとモータ1は起動しない。
また、当然のことながら、電機子コイル2の断線、モー
タ1と駆動回路5との間のハーネス断線やコネクタ未接
続、また直流電流ハーネス断線やコネクタ未接続、他に
も駆動回路5と制御回路7間の未接続があるとモータ1
は起動しない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、モータの
駆動回路では電機子コイル2の断線、モータ1と駆動回
路5との間のハーネス断線やコネクタ未接続、また直流
電流ハーネス断線やコネクタ未接続、他にも駆動回路5
と制御回路7間の未接続があったり、半導体スイッチン
グ素子6の一部が開放故障しているとモータ1は起動し
ない。しかも、どこの不具合でモータ1が回転しないの
かがすぐには判明せず、故障復旧に時間を要すると云う
問題があった。
【0011】また、ブラシレスDCモータの場合は、半
導体スイッチング素子6の1個が開放故障または駆動信
号が入力しない等でオフしたままであっても、モータ1
は起動するが、正常トルクが得られないモータとなって
しまう。しかしこの場合は、ロータ3が回転することか
ら、異常動作であることそのものが発見できなかった。
【0012】そこで、この発明の目的とするところは、
半導体スイッチング素子の故障や全ての断線・未接続が
判別できるようにして異常判別や故障復旧を速やかに行
えるようにしたモータ制御装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、与えられ
る制御信号に対応してモータの電機子コイルの通電制御
をする駆動回路と、モータの通電電流を検出する電流検
出回路と、相別の電機子コイルを所定の組み合わせ別に
通電すべく制御する断線検出のための第1の制御信号を
出力する断線検出回路と、モータ起動にあたり、断線検
出回路からの第1の制御信号を駆動回路に出力すると共
に、その際のモータ通電電流検出出力を電流検出回路か
ら受けて異常の判別をする機能およびその判別結果に応
じて駆動回路にモータを回転駆動させるための第2の制
御信号を与える機能とを有する制御回路とを具備して構
成する。
【0014】
【作用】このような構成において、制御回路はモータ起
動にあたり、断線検出回路からの第1の制御信号を駆動
回路に出力すると共に、その際のモータ通電電流検出出
力を電流検出回路から受けて異常の判別を行い、その結
果に応じて駆動回路にモータを回転駆動させるための第
2の制御信号を与える。断線検出回路は相別の電機子コ
イルを所定の組み合わせ別に通電すべく制御する断線検
出のための第1の制御信号を出力しており、これを受け
た駆動回路は相別の電機子コイルを所定の組み合わせ別
に通電すべく制御する。このとき電機子コイルの通電は
ロータを回転駆動するような励磁状態とならないので、
通電経路が正常な場合は過電流が生じる。制御回路は相
別の電機子コイルを所定の組み合わせ別に通電制御して
それぞれ過電流が検出されれば正常とし、過電流が検出
されない組み合わせがあったときは異常と判定する。そ
して、制御回路は正常と判定した場合は、駆動回路にモ
ータを回転駆動させるための第2の制御信号を与える。
従って、この時点ではじめて駆動回路はこの第2の制御
信号に従ってモータを回転駆動制御する。
【0015】第1の制御信号による通電の結果、異常と
判断したときは制御回路はモータの回転駆動を行わな
い。そして、異常の場合、どの組み合わせの通電時に異
常があったかを知ることで、どの通電経路に異常がある
かを知ることができ、どの部分で故障や未接続があるか
を判断できて、故障復旧や保守管理を迅速に行うことが
できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。図1は本発明によるモータ制御システ
ムの全体構成を示す回路図である。なお、図中図4で説
明した従来の構成と同一部分には、同一符号を付して説
明する。
【0017】図において1はモータであり、このモータ
1は電機子コイル2a、2b、2cを備えたステータ
(図示せず)と、ロータ3よりなり、ロータ3は誘導モ
ータの場合はカゴ形ロータ、また、ブラシレスDCモー
タの場合はマグネットロータとなる。
【0018】4は直流電源、5は駆動回路、6は半導体
スイッチング素子である。直流電源4はモータ駆動用の
電源であり、駆動回路5はこの直流電源4より供給され
る直流電力を交流に逆変換して電機子コイル2に与えて
ロータ3に回転力を与えるものである。駆動回路5は図
の構成の場合、6個の半導体スイッチング素子6(6a
〜6f)を用いて構成してある。これらの半導体スイッ
チング素子6a〜6f、はこの例の場合、トランジスタ
であり、半導体スイッチング素子6aと6d、6bと6
e、6cと6fを対として、それぞれの対は直列に接続
してある。
【0019】すなわち、半導体スイッチング素子6aの
エミッタと半導体スイッチング素子6dのコレクタ、半
導体スイッチング素子6bのエミッタと半導体スイッチ
ング素子6eのコレクタ、半導体スイッチング素子6c
のエミッタと半導体スイッチング素子6fのコレクタを
それぞれ接続して、直列回路となし、半導体スイッチン
グ素子6a,6b,6cのコレクタを直流電源4の母線
の正極側に接続し、半導体スイッチング素子6d,6
e,6fのエミッタを直流電源4の母線の負極側に接続
してある(3相ブリッジ接続)。そして、各半導体スイ
ッチング素子6a〜6fにはそれぞれコレクタ‐エミッ
タ間にサージ吸収用のダイオードDa〜Dfを逆並列接
続してある。
【0020】電機子コイル2a,2b,2cは互いに一
端側を接続して3相結線としてあり、また、電機子コイ
ル2aは他端側を半導体スイッチング素子6aのコレク
タ側に、そして、電機子コイル2bは他端側を半導体ス
イッチング素子6bのコレクタ側に、そして、電機子コ
イル2cは他端側を半導体スイッチング素子6cのコレ
クタ側にそれぞれ接続してある。
【0021】この構成により、直流電源4より供給され
た直流電力は、駆動回路5の6個の半導体スイッチング
素子6(6a〜6f)の通電タイミング制御により交流
に逆変換され、相制御されて電機子コイル2に通電さ
れ、ロータ3に回転力を与えている。半導体スイッチン
グ素子6は、本図ではトランジスタとしているが、サイ
リスタ、FET(電界効果トランジスタ)等を使用して
も良い。
【0022】9は直流電源4の母線に直列接続されて、
電流値を検出する電流検出回路であって、過電流を検出
して過電流信号を発生するものであり、10は外部より
制御回路7aに入力されるモータ起動指令である。
【0023】制御回路7aは駆動回路5を制御するもの
で、モータ起動指令10を受けると動作し、モータ起動
のための制御に入る前に、断線検出回路12に対し、断
線検出指令13を与え、過電流検出信号により回路の異
常を確認した後に、異常なしの場合、モータの起動制御
を開始して電流検出回路9の検出電流値とロータ3の位
置情報11を参照しながら駆動回路5の半導体スイッチ
ング素子6a〜6fを制御し、モータの回転制御をする
ものである。また、制御回路7aは異常あり(故障あ
り)の場合にはモータ1の起動を中止する。
【0024】断線検出回路12は本発明の中心的存在で
あり、故障診断装置であって、モータ起動に先駆けて制
御回路7aより発生される断線検出指令13を受けて、
駆動回路5に断線検出信号14を出力し、半導体スイッ
チ素子6a〜6f及び電機子コイル2に対する異常チェ
ックを行うものである。
【0025】この異常チェックは後述するパターンで電
機子コイル2a〜2cの各相通電試験を実施するもの
で、電機子コイルが3相の場合、6種のパターンを用意
してあり、制御回路7aから断線検出指令13を受ける
たびに、6種のパターンのうちの、一つのパターンによ
る断線検出信号14を出力し、通電試験を行う。6種の
パターンの実行順序は予め設定しておく。
【0026】また、断線検出信号14の出力停止は制御
回路7aによって行われる。断線検出信号14は電機子
コイルの2相ずつの組み合わせで正逆それぞれの方向で
の通電試験を行う信号であり、通電された相では経路に
異常がない限り、無制御の直流電流が流れるので、過電
流状態になることを利用して、過電流検出により実施す
る。
【0027】従って、制御回路7aには初期時におい
て、断線検出指令13および断線検出信号14の停止制
御を交互に上記パターン数に対応する回数だけ繰り返
し、異常が無いとき(すなわち、その都度、過電流が検
出されたとき)、モータ1の起動制御を開始し、また、
異常があった時はモータ1の起動制御を中止すると云っ
た機能を持たせる。
【0028】次に上記構成の本システムの作用を説明す
る。起動指令10が与えられると制御回路7aは最初に
断線検出指令13を与え、断線検出回路12は駆動回路
5に断線検出信号14を出力し、半導体スイッチ素子6
a〜6f及び電機子コイル2に対する異常チェックを行
う。その結果、異常がないときは制御回路7aはモータ
1の起動制御を開始し、異常があるときはモータ1の起
動制御を中止する。
【0029】ここで、断線検出回路12による断線検出
信号14は上述の例では6種類の記号パターンがあり、
これによって、電機子コイルの各相対応の経路の電気的
異常をチェックする。
【0030】すなわち、断線検出信号14は6種類の記
号パターンがあり、各半導体スイッチ素子6a〜6f及
び電機子コイル2a〜2cに対する通電状態は図3に示
すようになっている。
【0031】図3では電機子コイル2a、2b、2cを
相記号のU、V、Wで表わし、半導体スイッチング素子
6a、6b、6c、6d、6e、6fを対応相及び電源
極性に合わせ、それぞれU+ 、V+ 、W+ 、U-
- 、W- と表すことにより、それぞれ相関係が明確に
なるようにしている。
【0032】パターンPS1はU‐V相を導通させてU
相→V相方向に通電させる信号パターンであり、パター
ンPS2はU‐W相を導通させてU相→W相方向に通電
させる信号パターンであり、パターンPS3はV‐W相
を導通させてV相→W相方向に通電させる信号パターン
であり、パターンPS4はV‐U相を導通させてV相→
U相方向に通電させる信号パターンであり、パターンP
S5はW‐U相を導通させてW相→U相方向に通電させ
る信号パターンであり、パターンPS6はW‐V相を導
通させてW相→V相方向に通電させる信号パターンであ
る。
【0033】上記各パターンPS1〜PS6のうち、1
パターンを通電し続けると、各接続、部品が正常の時は
モータ1は回転せず通電電流が過大となって、電流検出
回路9が働き、電流検出回路9から過電流信号が発生
し、これを監視している制御回路7aは断線検出信号1
4を停止すべく制御する。各パターンPS1〜PS6す
べてについて過電流が検出できれば、全ての接続及び半
導体スイッチング素子6a〜6fの正常が確認できる。
図2に第1パターンPS1による通電の場合に動作して
いる部分のみを抜き出した部分構成図を示す。第1パタ
ーンPS1では、半導体スイッチング素子6a
(U+ )、6e(V- )をオンさせ、電機子コイル2a
(U)、2b(V)の順に電流を流す。
【0034】図2における20〜31は、各部品間を結
ぶハーネスと部品間とのコネクタである。また、15
a,15eはベースドライブ回路であり、それぞれ半導
体スイッチング素子6a,6eのベースに与えられる信
号を制御する回路であって、制御回路7aから半導体ス
イッチング素子6a,6eに出力するベース制御のため
の駆動信号8および断線検出回路12から半導体スイッ
チング素子6a,6eに出力される断線検出信号14の
通過を制御するものである。
【0035】これらベースドライブ回路15a,15e
は制御回路7aに内蔵されるものであるが、断線検出回
路12との関係を明確にするために、ここでは便宜的に
制御回路7aの外に表わしてある。ベースドライブ回路
15a,15eは電流検出回路9が過電流信号を発生す
ると、制御回路7a及び断線検出回路12の駆動回路5
への信号を遮断する。点線16はコントローラ基板を表
わしており、制御回路7a、断線検出回路12のほか、
電流検出回路12もこのコントローラ基板上にある。
【0036】断線検出回路12から断線検出信号14
が、ベースドライブ回路15、コネクタ20〜23を介
して半導体スイッチング素子6a、6eに与えられる
と、これら半導体スイッチング素子6a、6eはそれぞ
れオンする。
【0037】半導体スイッチング素子6a、6eがオン
すると、通電電流は下記のように流れる。すなわち、直
流電源4→コネクタ24→半導体スイッチング素子6a
→コネクタ25、26→電機子コイル2a、2b→コネ
クタ27、28→半導体スイッチング素子6e→コネク
タ29、30→電流検出回路9→コネクタ31→直流電
源4の経路である。
【0038】この経路中の各部品、回路が正常で、しか
も、各接続部が正規に接続されていれば、直流電源4か
ら供給される直流の通電電流が急激に立上ることにな
り、従って過電流状態となり、電流検出回路9から過電
流信号が出力されて制御回路7aはベースドライブ回路
15a,15eにより断線検出信号14を遮断する。
【0039】過電流となるまでの所要時間は、電機子コ
イル2等の電流ループ内のインダクタンスと抵抗値によ
って異なるが、長くても1万分の1秒(0.1msec)程
度である。従って、6パターンの場合、このようなチェ
ックを6パターンそれぞれで行っても所用時間は1秒に
満たない。そして、上記した電流ループ内で一ケ所でも
断線していると過電流信号が発生しないので、即時不具
合が明確になる。
【0040】断線検出信号パターンは、図3に示す如く
PS1〜PS6までの6通りあるので、パターンの種別
と電流検出回路9の過電流信号により故障解析を行わせ
るようにすれば、個々の不具合も判別できる。例えば、
全パターンとも過電流が発生しない時は、直流電源4、
電流検出回路9の不具合またはコネクタ24、29、3
0、31の未接続が疑われる。
【0041】また、断線検出パターンPS1、PS2に
過電流が発生しない場合は、半導体スイッチング素子6
aの開放及び対応ベースドライブ回路の故障、コネクタ
20、21の未接続が考えられる。
【0042】そして、このようにどのパターンでの通電
時に過電流が発生しなかったかにより、対応する疑わし
い異常箇所を識別して図示しないモニタ装置等に表示さ
せることで、故障や異常の有無や、チェック・ポイント
を知らせることができ、保守管理に極めて有用となる。
【0043】断線検出回路12の全出力は1秒以内に終
了するので、全パターンで過電流が発生した場合、すな
わち,断線なしと判断されると、制御回路7aは通常の
駆動信号8を駆動回路5に出力し、モータ1は正常に起
動・回転する。
【0044】また、制御回路7aにマイクロコンピュー
タが搭載している場合は、以上の述べた断線検出回路1
2の働きおよび故障診断機能やモニタ出力機能は、ソフ
トウェアで実現することも可能であり、この場合、断線
検出回路12を不要とすることもできる。
【0045】このように本装置は、ロータに回転力を与
える3相結線された電機子コイルを備えたステータを有
するモータの電機子コイルに対し、通電する6個の半導
体スイッチング素子を3相ブリッジ接続して形成した駆
動回路と、モータの通電電流を検出する電流検出回路
と、相別の電機子コイルを所定の組み合わせ別に通電す
べく制御する断線検出のための第1の制御信号を出力す
る断線検出回路と、モータ起動にあたり、断線検出回路
からの第1の制御信号を駆動回路に出力すると共に、そ
の際のモータ通電電流検出出力を電流検出回路から受け
て異常の判別を行い、その結果に応じて駆動回路にモー
タを回転駆動させるための第2の制御信号を与える制御
回路とより構成したものであり、制御回路はロータに継
続的に回転力を得るべく駆動回路に第2の制御信号を与
えるが、それに先立ち、モータ駆動開始時に断線検出回
路からの第1の制御信号を駆動回路に出力し、その際の
モータ通電電流検出出力を電流検出回路から受けて異常
の判別を行い、その結果に応じて駆動回路にモータを回
転駆動させるための第2の制御信号を与えると云うもの
である。
【0046】断線検出回路は相別の電機子コイルを所定
の組み合わせ別に通電すべく制御する断線検出のための
第1の制御信号を出力しており、これを受けた駆動回路
は相別の電機子コイルを所定の組み合わせ別に通電すべ
く制御する。このとき電機子コイルの通電はロータを回
転駆動するような励磁状態とならないので、通電経路が
正常な場合は過電流が生じる。制御回路は相別の電機子
コイルを所定の組み合わせ別に通電制御してそれぞれ過
電流が検出されれば正常とし、過電流が検出されない組
み合わせがあったときは異常と判定する。そして、制御
回路は正常と判定した場合は、駆動回路にモータを回転
駆動させるための第2の制御信号を与えてロータを回転
駆動させ、異常と判定した場合は回転駆動を中止する。
【0047】このように、モータ駆動時に電機子コイル
に通電させて電機子コイルの電流の流れ具合を監視し、
過電流状態が生じればその通電路が正常であることを利
用して、状態判定し、各電機子コイルの通電経路および
制御経路をチェックしてから起動させるようにしたの
で、異常のあるまま運転することを防止でき、また、異
常が発生した場合、どこに原因があるかを認識できる。
【0048】特に、本装置では上記構成によって、モー
タの起動時に6個の半導体スイッチング素子と3個の電
機子コイル(3相の場合)及びすべての接続配線に一時
的に電流を与えることにより、半導体スイッチング素子
の故障や全ての断線・未接続がモータの起動時1秒以内
の時間で判明できる。従って、速やかに不具合場所の修
理、交換ができるようになる。
【0049】尚、本発明は上記し、且つ、図面に示す実
施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内
で適宜変形して実施し得るものであり、前記故障診断
(特に具体的故障箇所の判定)とその結果のモニタ表示
機能は制御回路に持たせるようにしても良いし、別の故
障診断モニタ装置を設けて、どのパターンでどの様な通
電状況になったかを制御回路から情報として受けて故障
診断し、表示させたり、具体的な対策を表示させたりす
るようにしても良い。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば故障
や全ての断線・未接続が判別できるようになり、異常判
別や故障復旧を速やかに行えるようにしたモータ制御装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るモータシステムの全体構
成図。
【図2】本発明の作用を説明するためのU−V相通電時
の部分構成図。
【図3】断線検出信号の種別と、各半導体スイッチ素子
及び電機子コイルに対する通電状態の関係を説明するた
めの図。
【図4】従来のモータ制御システムの構成を示す全体構
成図。
【符号の説明】
1…モータ、2a〜2c…電機子コイル、3…ロータ、
4…電源、5…駆動回路、6,6a〜6f…半導体スイ
ッチング素子、7a…制御回路、9…電流検出回路、1
2…断線検出回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられる制御信号に対応してモータの
    電機子コイルの通電制御をする駆動回路と、 モータの通電電流を検出する電流検出回路と、 相別の電機子コイルを所定の組み合わせ別に通電すべく
    制御する断線検出のための第1の制御信号を出力する断
    線検出回路と、 モータ起動にあたり、断線検出回路からの第1の制御信
    号を駆動回路に出力すると共に、その際のモータ通電電
    流検出出力を電流検出回路から受けて異常の判別をする
    機能およびその判別結果に応じて駆動回路にモータを回
    転駆動させるための第2の制御信号を与える機能とを有
    する制御回路とを具備して構成することを特徴とするモ
    ータ制御装置。
JP30062791A 1991-11-15 1991-11-15 モータ制御装置 Withdrawn JPH05137380A (ja)

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