JPH11318098A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JPH11318098A
JPH11318098A JP10120834A JP12083498A JPH11318098A JP H11318098 A JPH11318098 A JP H11318098A JP 10120834 A JP10120834 A JP 10120834A JP 12083498 A JP12083498 A JP 12083498A JP H11318098 A JPH11318098 A JP H11318098A
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JP
Japan
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stop condition
brushless motor
satisfied
induced voltage
rotation
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JP10120834A
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English (en)
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Koji Takagi
康志 高木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシレスモータが回転している状態で起動
指令が与えられても、ブラシレスモータの巻線に大きな
電流が流れるのを防止することができるインバータ装置
を提供する。 【解決手段】 駆動制御回路28は、ブラシレスモータ
4の回転中にマイコン10より起動指令が与えられる
と、その時点から3秒が経過することにより回転停止条
件が成立したことを判断した後に、トランジスタT4乃
至T6を全てオンする特定パターンの通電信号を出力し
てベースドライブ回路10のチャージポンプのコンデン
サ13を充電すると共に、トランジスタT1乃至T3の
短絡故障を検出する初期処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部よりブラシレ
スモータの起動指令が与えられると、起動シーケンスに
先立って、インバータ主回路を構成するスイッチング素
子に特定パターンの通電信号を出力して所定の初期処理
を行うインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】斯様なインバータ装置の構成例を図7に
示す。商用交流電源を整流及び平滑する直流電源1の両
端子は、正側及び負側直流母線2a及び2bを介してイ
ンバータ主回路3の正側及び負側端子に接続されてい
る。インバータ主回路3は、6個のトランジスタT1乃
至T6が三相ブリッジ接続されて構成されており、各ト
ランジスタT1乃至T6のコレクタ−エミッタ間にはフ
リーホイールダイオードD1乃至D6が夫々接続されて
いる。
【0003】インバータ主回路3の出力端子3u,3
v,3wには、ブラシレスモータ(以下、単にモータと
称す)4のスター結線された各相巻線4u,4v,4w
が夫々接続されている。モータ4は、例えば冷蔵庫の冷
却回路に使用されるコンプレッサ(図示せず)を駆動す
るものである。
【0004】また、負側直流母線2bとインバータ主回
路3の負側端子との間には、電流検出抵抗5が介挿され
ており、両者の接続点は、オペアンプ6の非反転入力端
子に接続されている。オペアンプ6の反転入力端子に
は、制御用電源Vccを分圧する分圧抵抗7a及び7bの
共通接続点に接続されており、オペアンプ6の出力端子
は、駆動制御回路8の入力端子に接続されている。尚、
電流検出抵抗5,オペアンプ6並びに分圧抵抗7a及び
7bは、過電流検出回路9を構成している。
【0005】マイクロコンピュータ(マイコン)10
は、冷蔵庫全体の運転制御を統括的に行うものであり、
駆動制御回路8との間でデータの送受信を行うようにな
っている。駆動制御回路8は、マイコン10より与えら
れる制御指令に応じて、ベースドライブ回路11を介し
てインバータ主回路3を構成する各スイッチング素子T
1乃至T6のベースに駆動信号を与えてモータ4を回転
駆動し、コンプレッサを駆動するようになっている。
【0006】図8は、トランジスタT1に対応するベー
スドライブ回路11の詳細な電気的構成を示すものであ
る。ベースドライブ用の15Vの電源は、ダイオード1
2を介してベースドライブ用のトランジスタT7のコレ
クタに接続されており、トランジスタT7のエミッタ
は、トランジスタT1のベースに接続されている。
【0007】トランジスタT7のコレクタとインバータ
主回路3の出力端子3uとの間には、コンデンサ13が
接続されており、トランジスタT7のベースは、駆動制
御回路8の出力端子に接続されている。即ち、ベースド
ライブ回路11は、チャージポンプ回路を構成してい
る。
【0008】以上のように構成されたインバータ装置に
おいてモータ4を起動する場合、駆動制御回路8は、マ
イコン10より起動指令が与えられると、図9に示すフ
ローチャートに従って所定の初期処理を実行した後、起
動シーケンスを実行してモータ4を起動するようになっ
ている。
【0009】図9に示す初期処理において、先ず、駆動
制御回路8は、インバータ主回路3の下アーム3nを構
成するトランジスタT4(U−),T5(V−),T6
(W−)を全てオンすることにより、ベースドライブ回
路11のコンデンサ13を予め充電して、インバータ主
回路3の上アーム3pを構成するトランジスタT1(U
+),T2(V+),T3(W+)を駆動できるように
準備する(ステップS1)。
【0010】同時に、駆動制御回路8は、下アーム3n
側のトランジスタT4乃至T6を全てオンしたことによ
って、インバータ主回路1の負側直流母線側に設けられ
ている過電流検出回路9が所定値以上の過電流を検出す
るか否かによって、トランジスタT1乃至T3が故障し
て短絡しているか否かをチェックする。そして、その結
果異常がなければ、起動シーケンスを実行してモータ4
を起動する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この場合、モータ4が
停止している状態から上記初期処理及び起動シーケンス
を実行するには何等問題は生じない。しかしながら、モ
ータ4が通常の運転状態にある場合に、例えば、瞬時停
電が発生することによってマイコン10がリセットされ
ると、マイコン10は、その時点で駆動制御回路8に起
動指令を出力し、駆動制御回路8は、モータ4が回転し
ている状態において上記初期処理を実行することにな
る。
【0012】そして、ステップS1において下アーム1
n側のトランジスタT4乃至T6が全てオンされると、
図10に示すように、回転しているモータ4の各相巻線
4u乃至4w間が0.5秒〜1秒程度の時間短絡される
ことになり、各相巻線4u乃至4wには比較的大なる電
流が流れる。
【0013】すると、モータ4のロータを構成する永久
磁石が発生している磁界の向きとは逆向きの強い磁界が
各相巻線4u乃至4wに発生することになり、その永久
磁石が減磁するおそれがある。そして、ロータを構成す
る永久磁石が減磁するとモータ4のトルクが弱まり、性
能が劣化してしまうという問題がある。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、ブラシレスモータが回転している状
態で起動指令が与えられても、ブラシレスモータの巻線
に大きな電流が流れるのを防止することができるインバ
ータ装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のインバータ装置は、ブラシレスモー
タを駆動するインバータ主回路と、このインバータ主回
路を構成するスイッチング素子に駆動用の通電信号を出
力すると共に、外部より前記ブラシレスモータの起動指
令が与えられると、起動シーケンスに先立って前記スイ
ッチング素子に特定パターンの通電信号を出力して所定
の初期処理を行う通電信号出力手段とを備えてなるもの
において、前記起動指令が与えられた場合に前記ブラシ
レスモータの回転が停止したと推定される回転停止条件
が成立したか否かを判定する停止条件判定手段を備え、
前記通電信号出力手段は、前記ブラシレスモータの起動
時には、前記停止条件判定手段によって前記回転停止条
件が成立したことが判定された後に、前記初期処理を開
始することを特徴とする。
【0016】斯様に構成すれば、例えば、瞬時停電(瞬
停)などの影響によって、通常の制御においては起動指
令が与えられることがないブラシレスモータの回転中に
外部より起動指令が与えられた場合でも、通電信号出力
手段は、停止条件判定手段によって回転停止条件が成立
したことが判定されブラシレスモータの回転が停止した
と推定された後に、インバータ主回路を構成するスイッ
チング素子に特定パターンの通電信号を出力して所定の
初期処理を開始する。
【0017】従って、例えば、初期処理において、イン
バータ主回路の上アーム側のスイッチング素子の短絡検
出をするために、通電信号出力手段が下アーム側のスイ
ッチング素子を全て同時にオンするような特定パターン
の通電信号を出力する場合であっても、ブラシレスモー
タが回転している状態で巻線間を短絡することがないの
で、当該巻線間に大きな電流が流れてロータを構成する
永久磁石が減磁することを防止できる。
【0018】この場合、請求項2に記載したように、停
止条件判定手段を、外部より起動指令が与えられた時点
から所定時間が経過すると、回転停止条件が成立したと
判定する構成としても良い。斯様に構成すれば、停止条
件判定手段は、前記所定時間の経過を判定することで回
転停止条件が成立したことの判定を容易に行うことがで
きる。
【0019】また、請求項3に記載したように、ブラシ
レスモータの巻線に発生する誘起電圧を検出して誘起電
圧検出信号を出力する誘起電圧検出手段を備え、停止条
件判定手段を、前記誘起電圧検出手段により出力される
前記誘起電圧検出信号に基づいて回転停止条件が成立し
たことを判定する構成としても良い。
【0020】ブラシレスモータが回転することによって
その巻線には誘起電圧が発生するので、斯様に構成すれ
ば、停止条件判定手段は、誘起電圧検出手段により出力
される誘起電圧検出信号を参照することで、回転停止条
件が成立したことの判定を行うことができる。
【0021】更に、請求項4に記載したように、ブラシ
レスモータを構成するロータの回転位置を検出して位置
検出信号を出力する位置センサを備え、停止条件判定手
段を、前記位置センサにより出力される前記位置検出信
号に基づいて回転停止条件が成立したことを判定する構
成としても良い。
【0022】斯様に構成すれば、ブラシレスモータが回
転するとその回転に応じて位置センサが位置検出信号を
出力するので、停止条件判定手段は、その位置検出信号
を参照することで、回転停止条件が成立したことの判定
を行うことができる。
【0023】以上の場合において、請求項5に記載した
ように、停止条件判定手段を、電源投入後に1回だけ回
転停止条件の成立について判定を行う構成とするのが好
ましい。例えば、装置全体に既に電源が投入された状態
から正常な起動を行う場合には、ブラシレスモータは停
止している状態にあるので回転停止条件を判定する必要
はない。従って、斯様に構成すれば冗長な処理が行われ
ることを防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、負荷として冷蔵
庫に使用されるコンプレッサを駆動するブラシレスモー
タについて適用した第1実施例について、図1及び図2
を参照して説明する。尚、図7と同一部分には同一符号
を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説
明する。
【0025】電気的構成を示す図1において、インバー
タ主回路3の各相出力端子3u,3v,3wとアースと
の間には、3組の分圧抵抗21a及び21b,22a及
び22b,23a及び23bの直列回路が接続されてお
り、これらの分圧抵抗の各共通接続点は、オペアンプ2
4,25,26の非反転入力端子に夫々接続されてい
る。
【0026】また、正側及び負側直流母線2a及び2b
の間にも、分圧抵抗27a及び27bの直列回路が接続
されており、それらの共通接続点は、オペアンプ24,
25,26の反転入力端子に共通に接続されている。そ
して、オペアンプ24,25,26の出力端子は、図7
に示す構成における駆動制御回路8に代わる駆動制御回
路(通電信号出力手段,停止条件判定手段)28の入力
端子に夫々接続されている。尚、分圧抵抗21a乃至2
3b,オペアンプ24乃至26並びに分圧抵抗27a及
び27bは、誘起電圧検出回路(誘起電圧検出手段)2
9を構成している。
【0027】誘起電圧検出回路29は、モータ4が回転
することにより各相巻線4u,4v,4wに発生する誘
起電圧を分圧抵抗21a乃至23bによって検出して分
圧抵抗27a及び27bにより与えられる基準電圧VR
と比較することで、誘起電圧検出信号Ud ,Vd ,Wd
を駆動制御回路28に出力するようになっている。
【0028】そして、駆動制御回路28は、これらの誘
起電圧検出信号Ud ,Vd ,Wd に基づいてモータ4の
ロータの回転位置を検出し、駆動用の通電信号を適切な
タイミングでベースドライブ回路11に出力することで
モータ4を回転駆動する(センサレス駆動)ようになっ
ている。その他の構成は、図7に示すものと同様であ
る。
【0029】次に、本実施例の作用について図2をも参
照して説明する。図2は、駆動制御回路28が行う初期
処理の内容を示すフローチャートであり、図9に示すフ
ローチャートのステップS1の前に、「3秒経過?」の
判断ステップS0が挿入されたものである。
【0030】そして、ブラシレスモータ4が通常の運転
状態にある場合に、例えば、瞬時停電が発生してマイコ
ン10がリセットされ、駆動制御回路28に起動指令が
出力されると、駆動制御回路28は、先ず、回転停止条
件として起動指令が出力された時点から、例えば、シス
テムタイマのタイマ割込み数をカウントすることによっ
て3秒(所定時間)が経過するまで待機する(ステップ
S0)。
【0031】そして、3秒が経過すると回転停止条件が
成立したと判定してステップS1及びS2の処理を実行
し、トランジスタ(スイッチング素子)T4(U−),
T5(V−),T6(W−)を全てオンする特定パター
ンの通電信号を出力してチャージポンプ回路のコンデン
サ13を充電すると共に、トランジスタ(スイッチング
素子)T1(U+),T2(V+),T3(W+)の短
絡故障を検出する。
【0032】即ち、モータ4が回転している状態におい
て、突然マイコン10より起動指令が出力されたとして
も、ステップS0において3秒が経過するまで待つ間
に、比較的負荷量が大なるコンプレッサを駆動するモー
タ4の回転は停止しているものと推定することができ
る。
【0033】従って、モータ4の回転が停止した状態で
ステップS1及びS2の初期処理を実行することで、モ
ータ4が回転している状態で各相巻線4u乃至4w間を
短絡することを防止できる。
【0034】以上のように本実施例によれば、駆動制御
回路28は、モータ4の回転中にマイコン10より起動
指令が与えられると、その時点から3秒が経過すること
により回転停止条件が成立したことを判断した後に、ト
ランジスタT4乃至T6を全てオンする特定パターンの
通電信号を出力してベースドライブ回路10のチャージ
ポンプのコンデンサ13を充電すると共に、トランジス
タT1乃至T3の短絡故障を検出する初期処理を実行す
るようにした。
【0035】従って、従来とは異なり、瞬時停電の発生
やノイズの影響などにより、モータ4が回転している状
態でマイコン10より起動指令が与えられた場合でも、
初期処理において各相巻線4u乃至4w間を短絡してし
まうことがなく、各相巻線4u乃至4wに比較的大なる
電流が流れることを防止することができるので、ロータ
を構成する永久磁石を減磁させてしまうことがない。
【0036】また、本実施例では、モータ4の負荷が比
較的負荷量が大なるコンプレッサであることから、イン
バータ主回路3によるモータ4の駆動が停止されると、
モータ4の回転は短時間内に停止する。従って、回転停
止条件は短時間内に成立することが想定されるので、ス
テップS0における所定時間を3秒程度に設定すれば十
分である。
【0037】図3及び図4は本発明の第2実施例を示す
ものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明す
る。第2実施例のインバータ装置では、第1実施例にお
ける誘起電圧検出回路29は削除されている。それに代
えて、モータ4のロータには、ホールICからなる3個
の位置センサ30u,30v,30wが配置されてお
り、これらの出力端子は、駆動制御回路28に代わる駆
動制御回路(通電信号出力手段,停止条件判定手段)3
1の入力端子に夫々接続されている。
【0038】位置センサ30u,30v,30wは、周
知のように、モータ4のロータの回転に伴って、互いに
電気角120度の位相差を有する略50%デューティの
矩形波信号を、ロータの回転位置を示す位置検出信号U
s ,Vs ,Ws として駆動制御回路31に出力するよう
になっている。
【0039】駆動制御回路31は、これらの位置検出信
号Us ,Vs ,Ws に基づいてモータ4のロータの回転
位置を検出し、駆動用の通電信号を適切なタイミングで
ベースドライブ回路11に出力することでモータ4を回
転駆動するようになっている。その他の構成は、第1実
施例と同様である。
【0040】次に、第2実施例の作用について図4をも
参照して説明する。図4は、駆動制御回路31が行う初
期処理の内容を示すフローチャートであり、図2に示す
フローチャートのステップS0に代えて、「回転停止
?」の判断ステップS0aが配置されたものである。
【0041】そして、第1実施例と同様に、モータ4が
通常の運転状態にある場合に瞬時停電や外来ノイズの影
響でマイコン10がリセットされ、駆動制御回路31に
起動指令が出力されると、駆動制御回路31は、位置セ
ンサ30u乃至30wが出力する位置検出信号Us 乃至
Ws を参照することで、モータ4の回転が停止している
か否かを判断する(ステップS0a)。
【0042】即ち、位置センサ30u乃至30wは、モ
ータ4の回転に応じて位置検出信号Us 乃至Ws を出力
するので、駆動制御回路31が、一定時間内における位
置検出信号Us 乃至Ws の出力数をカウントすれば、モ
ータ4の回転状態を判定することができる。
【0043】従って、ステップS0aにおいては、一定
時間内における位置検出信号Us 乃至Ws の出力数(例
えば、何れか1つについてでも良い)が、モータ4の回
転が停止したと推定するのに十分な程度に減少した場合
に回転停止条件が成立したものと判断して、第1実施例
と同様に、ステップS1及びS2の初期処理を実行す
る。
【0044】以上のように第2実施例によれば、駆動制
御回路31は、通電信号の出力タイミングを決定するた
めの位置センサ30u乃至30wが出力する位置検出信
号Us 乃至Ws に基づいてモータ4の回転が停止したか
否かを判定し、モータ4の回転が停止したと判定した後
に初期処理を実行するので、第1実施例と同様の効果が
得られる。
【0045】図5及び図6は本発明の第3実施例を示す
ものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明す
る。第3実施例の構成は、第1実施例における駆動制御
回路28が駆動制御回路(通電信号出力手段,停止条件
判定手段)28′に置き換わったものであり、その他の
構成は第1実施例と同様である。
【0046】次に、第3実施例の作用について図6をも
参照して説明する。第3実施例では、駆動制御回路2
8′は、回転停止条件の判定を電源投入後に1回のみ行
うようになっている。即ち、駆動制御回路28′は、起
動指令が与えられると先ず起動フラグがセットされてい
るか否かを判断する(ステップS3)。
【0047】電源投入直後は、フラグは全てクリアされ
ているので「NO」と判断してステップS0を実行す
る。そして、ステップS0の実行後に起動フラグをセッ
トしてから(ステップS4)、ステップS1を実行す
る。
【0048】以降は、電源が再投入されることなくマイ
コン10より起動指令が与えられた場合には、駆動制御
回路28′は、起動フラグがセットされていることによ
ってステップS3で「YES」と判断し、ステップS0
を実行することなくステップS1を実行する。
【0049】尚、以上の処理におけるステップS0の実
行は、電源が既に投入されている場合であっても、瞬停
の影響によってマイコン10及び駆動制御回路28′が
同時にリセットされることで、制御に必要なフラグなど
の設定がクリアされてしまった場合にも行われる。
【0050】以上のように第3実施例によれば、駆動制
御回路28′は、回転停止条件の成立判定を電源投入後
に1回のみ行うので、瞬時停電などが発生した場合に
は、回転停止条件の成立判定を行って、モータ4の停止
の確認後に初期処理を行う。
【0051】そして、既に電源が投入されている正常な
状態から起動指令が与えられ、モータ4が停止している
状態から起動が行われる場合のように回転停止条件の成
立を判定する必要がない場合に、冗長な処理が行われる
ことを防止できる。
【0052】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、以下のような変形また
は拡張が可能である。第1実施例において、ステップS
0で回転停止条件を所定時間の経過によって判定する代
わりに、以下のようにして判定しても良い。例えば、イ
ンバータ主回路3のトランジスタT1(U+)及びT5
(V−)を同時にオンすることで、モータ4の中性点電
位を直流電源1の電源電圧の1/2にする。この場合、
モータ4が回転していればW相巻線4wには誘起電圧が
発生しているので、誘起電圧検出回路29のオペアンプ
26より出力される誘起電圧検出信号Wd は変化する。
従って、駆動制御回路28は、誘起電圧検出信号Wd を
参照することによって、モータ4の回転が停止している
か否かを判定することができる。
【0053】また、誘起電圧検出手段は、第1実施例の
ようにセンサレス駆動を行うために設けられた誘起電圧
検出回路29を用いるものに限らず、単にモータ4につ
いて回転停止条件が成立しているか否かを判定するため
だけに設けても良い。例えば、第2実施例のように、位
置センサ30u乃至30wを用いてモータ4を駆動する
ものにおいて、誘起電圧検出手段として例えば誘起電圧
検出回路29のW相に対応する構成のみを設けて、上述
のように誘起電圧検出信号Wd を参照するようにしても
良い。所定時間は3秒に限ることなく、モータ4が駆動
する負荷に応じてより長く若しくは短く設定しても良
い。
【0054】第2実施例の構成においても、第1実施例
のステップS0のように、所定時間が経過したか否かに
よって回転停止条件の成立を判定しても良い。モータ4
が駆動する負荷は、コンプレッサに限ることはなくどの
ような負荷であっても良い。特に、比較的負荷量が大な
るものについては有効に適用することができる。起動指
令が与えられると、初期処理を行なうことなく直ぐに起
動シーケンスを実行するものについて適用しても良い。
通常、起動シーケンスは、ブラシレスモータの回転数を
極めて低くした状態から開始されるので、惰性で回転し
ているブラシレスモータの回転数の方が高いままで起動
シーケンスを開始すると、インバータ主回路側に逆電圧
が印加される恐れがある。従って、斯様な場合にも、回
転停止条件が成立したことを判定した後に起動シーケン
スを開始することによって、インバータ主回路側に逆電
圧が印加されることを防止する効果がある。
【0055】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
以下の効果を奏する。請求項1記載のインバータ装置に
よれば、ブラシレスモータの回転中に外部より起動指令
が与えられた場合でも、通電信号出力手段は、停止条件
判定手段によって回転停止条件が成立したことが判定さ
れブラシレスモータの回転が停止したと推定された後
に、インバータ主回路を構成するスイッチング素子に特
定パターンの通電信号を出力して所定の初期処理を開始
するので、ブラシレスモータが回転している状態で巻線
間を短絡して当該巻線間に大きな電流を流すことがな
く、ロータを構成する永久磁石が減磁することを防止で
きる。
【0056】請求項2記載のインバータ装置によれば、
停止条件判定手段は、外部より起動指令が与えられた時
点から所定時間が経過すると回転停止条件が成立したこ
とを判定するので、判定を容易に行うことができる。
【0057】請求項3記載のインバータ装置によれば、
停止条件判定手段は、誘起電圧検出手段により出力され
る誘起電圧検出信号に基づいて回転停止条件が成立した
ことを判定するので、例えば、ブラシレスモータが回転
することによってその巻線に発生する誘起電圧を検出し
てセンサレス駆動を行う場合に、誘起電圧検出信号を参
照することで回転停止条件が成立したことの判定を行う
ことができる。
【0058】請求項4記載のインバータ装置によれば、
停止条件判定手段は、位置センサにより出力される位置
検出信号に基づいて回転停止条件が成立したことを判定
するので、ブラシレスモータを駆動するためにそのロー
タの回転位置を検出する位置センサが出力する位置検出
信号を参照することで、回転停止条件が成立したことの
判定を行うことができる。
【0059】請求項5記載のインバータ装置によれば、
停止条件判定手段は、電源投入後に1回だけ回転停止条
件の成立について判定を行うので、正常な起動時のよう
にブラシレスモータが停止している状態から起動を行う
場合などに、冗長な処理が行われることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電気的構成図
【図2】駆動制御回路の制御内容を示すフローチャート
【図3】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図4】図2相当図
【図5】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図6】図2相当図
【図7】従来技術を示す図1相当図
【図8】ベースドライブ回路の一部の詳細な電気的構成
を示す図
【図9】図2相当図
【図10】ブラシレスモータの各相巻線間が短絡された
状態を示す図
【符号の説明】
T1乃至T6はトランジスタ(スイッチング素子)、3
はインバータ主回路、4はブラシレスモータ、4u乃至
4wは巻線、28及び28′は駆動制御回路(通電信号
出力手段,停止条件判定手段)、29は誘起電圧検出回
路(誘起電圧検出手段)、30u乃至30wは位置セン
サ、31は駆動制御回路(通電信号出力手段,停止条件
判定手段)を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータを駆動するインバータ
    主回路と、このインバータ主回路を構成するスイッチン
    グ素子に駆動用の通電信号を出力すると共に、外部より
    前記ブラシレスモータの起動指令が与えられると、起動
    シーケンスに先立って前記スイッチング素子に特定パタ
    ーンの通電信号を出力して所定の初期処理を行う通電信
    号出力手段とを備えてなるインバータ装置において、 前記起動指令が与えられた場合に前記ブラシレスモータ
    の回転が停止したと推定される回転停止条件が成立した
    か否かを判定する停止条件判定手段を備え、 前記通電信号出力手段は、前記ブラシレスモータの起動
    時には、前記停止条件判定手段によって前記回転停止条
    件が成立したことが判定された後に、前記初期処理を開
    始することを特徴とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】 停止条件判定手段は、外部より起動指令
    が与えられた時点から所定時間が経過すると、回転停止
    条件が成立したと判定することを特徴とする請求項1記
    載のインバータ装置。
  3. 【請求項3】 ブラシレスモータの巻線に発生する誘起
    電圧を検出して誘起電圧検出信号を出力する誘起電圧検
    出手段を備え、 停止条件判定手段は、前記誘起電圧検出手段により出力
    される前記誘起電圧検出信号に基づいて回転停止条件が
    成立したことを判定することを特徴とする請求項1記載
    のインバータ装置。
  4. 【請求項4】 ブラシレスモータを構成するロータの回
    転位置を検出して位置検出信号を出力する位置センサを
    備え、 停止条件判定手段は、前記位置センサにより出力される
    前記位置検出信号に基づいて回転停止条件が成立したこ
    とを判定することを特徴とする請求項1記載のインバー
    タ装置。
  5. 【請求項5】 停止条件判定手段は、電源投入後に1回
    だけ回転停止条件の成立について判定を行うことを特徴
    とする請求項1乃至4の何れかに記載のインバータ装
    置。
JP10120834A 1998-04-30 1998-04-30 インバータ装置 Pending JPH11318098A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2008259404A (ja) * 2007-03-12 2008-10-23 Rohm Co Ltd 送りモータのロック検出装置

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