JPH05135846A - 内燃機関用スパークプラグ - Google Patents

内燃機関用スパークプラグ

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JPH05135846A
JPH05135846A JP29541591A JP29541591A JPH05135846A JP H05135846 A JPH05135846 A JP H05135846A JP 29541591 A JP29541591 A JP 29541591A JP 29541591 A JP29541591 A JP 29541591A JP H05135846 A JPH05135846 A JP H05135846A
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JP
Japan
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metal electrode
insulator
noble metal
electrode
spark plug
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Pending
Application number
JP29541591A
Other languages
English (en)
Inventor
Takafumi Oshima
崇文 大島
Hiroyasu Ogura
浩靖 小倉
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁碍子から貴金属電極が突出していて、こ
れによって放電電圧が低く保たれるスパークプラグの電
極材料および突出部の適切な寸法の提供。 【構成】 絶縁碍子2と、貴金属電極4とが隙間無く接
合され、貴金属電極4は少なくとも片方の端部に径大部
42を有し、かつどちらかの端部が前記絶縁碍子先端面
より突出した構造のスパークプラグであって、前記貴金
属電極4は、元素周期律表の3A族あるいは4A族の単
体もしくはその酸化物を少なくとも1種類以上、0.0
1重量%〜1.0重量%残余Ptから成り、かつPt素
材中に分散されている。また前記貴金属電極4の突出部
41の径dは、0.3mm以上、1.0mm以下で、か
つ突出量Lは、0より大きく0.6mm以下が望まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用内燃機関に
おいて、各シリンダに装着して、機関内での爆発、燃焼
させる役目を持つ内燃機関用スパークプラグに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】絶縁碍子と貴金属電極とを隙間無く接合
した構造のスパークプラグは、従来より提案されていた
が、貴金属電極を突出した構造の貴金属材料の材質指定
はされていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来構造(絶縁碍子中
に貴金属電極が埋設される)では、純白金を用いていた
が、白金は高温(900〜1000℃以上)で結晶粒の
粗大化が起こり易く、特に絶縁碍子より突出した構造で
は、エンジンに装着して長時間使用するうちに粗大化し
た結晶粒の粒界からクラックが入り欠落してしまう不具
合があった。この発明の目的は、絶縁碍子から貴金属電
極が突出していて、これによって放電電圧が低く保たれ
るスパークプラグの電極材料および突出部の適切な寸法
の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明のスパークプラ
グは、絶縁碍子と、先端に貴金属電極とが隙間無く接合
され、かつ前記貴金属電極は少なくとも片方の端部に径
大部を有し、かつどちらかの端部が、前記絶縁碍子先端
面より突出した構造のスパークプラグであって、前記貴
金属電極は、高温での結晶粒の粗大化を防ぐために元素
周期律表の3A族あるいは4A族の単体もしくはその酸
化物を少なくとも1種類以上、0.01重量%〜1.0
重量%、残余Ptから成り、かつ前記単体もしくはその
酸化物は、Pt素材中に分散されている構成を採用し
た。また前記のスパークプラグにおいて、前記貴金属電
極の絶縁碍子先端からの突出部の径は、0.3mm以
上、1.0mm以下で、かつ突出量は、0より大きく
0.6mm以下である構成を採用した。その根拠は、放
電電圧の低減を目的とするため、できる限り貴金属電極
の径が細く、突出量の大きいものが望ましいが、径が細
いと耐久性に問題があり、0.3mm以上とした。また
貴金属電極の径が太いと電圧が高くなること、貴金属使
用量が増すこと等より1.0mmを上限とした。また突
出量は、0.5〜0.6mm近辺で電圧の低減効果が飽
和すること、さらに突出量を増すと突出部の温度上昇が
顕著で、電極消耗が加速されることなどにより0.6m
m以下、望ましくは0.3〜0.5mmが良い。
【0005】
【作用】この発明のスパークプラグの中心電極は、先端
部に0.01重量%〜1.0重量%のジルコニア(Zr
2)または、イットリア(Y2 3)、トリア(Th
2)、イットリウム(Y)、ジルコニウム(Zr)など
の周期律表における3A族、4A族元素の単体または酸
化物と、残余Ptからなる貴金属電極を設けることによ
り、中心電極を含む絶縁碍子の高温での焼成後でも貴金
属電極の粗大化がなく、結晶粒界を微細にすることがで
きる。また絶縁碍子からの貴金属電極の突出量を0より
大きく0.6mm以下で、かつ貴金属電極の径を0.3
mm以上1.0mm以下とすることから、火花点火時に
放電電圧がばらつかず、低くすることができる。
【0006】
【実施例】図1は、この発明にかかるスパークプラグS
を示し、先端面にL字形の外側電極11が溶接された筒
状の主体金具1内に、軸穴21付き絶縁碍子2を嵌め込
んでいる。絶縁碍子2は、主体金具1内周に設けた段座
12にパッキン14を介して絶縁碍子2の座面22に係
止し、主体金具1の頭部13をかしめることにより固定
されている。絶縁碍子2の軸穴21には、先端部に絶縁
碍子2と同時焼成された貴金属電極4が封着され、その
先端部が絶縁碍子2の先端より突出する突出部41とな
ると共に、後端鍔部である径大部42は軸穴21の先端
段部21Aに当接し、後端側に導電性ガラスシール31
が充填されると共に、モノシリック抵抗体32及び導電
性シール材33を介して、端子電極3が加熱封着されて
中心電極を構成している。
【0007】貴金属電極4は、図2にその拡大断面図を
示すごとく、導電性ガラスシール31と接続した径小の
軸穴21Bと同径の径大部42と、その先端が絶縁碍子
2から突出量Lだけ突出し、軸穴21Bより径小で、径
をdとする径小部43からなる。
【0008】貴金属電極4は、99.99重量%〜9
9.00重量%のPtと、その合金成分として、0.0
1重量%〜1.00重量%のY、Zr、ZrO2 、Y2
3 、ThO2 などの周期律表における3A族あるいは
4A族元素の単体または酸化物からなる。
【0009】絶縁碍子2は、未焼成のグリーンプレス成
形体のときに、軸穴21の先端に貴金属電極4を装着し
て径大部42を軸穴21の先端段部21Aに係止し、1
500℃〜1600℃の大気雰囲気中で焼成を行い形成
する。そして絶縁碍子2は、高温焼成の後、焼結収縮に
よる力で貴金属電極4を締め付けて保持するものであ
る。その後、絶縁碍子2の軸穴21に一体に封着された
貴金属電極4の径大部42上に、酸化珪素(Si
2 )、酸化アルミニウム(Al2 3 )、アルカリ土
類金属酸化物、アルカリ金属酸化物の組成からなるアル
ミノ珪酸塩ガラスとニッケル(Ni)、クロム(Cr)
などの金属粉末からなる導電性ガラスシール31、モノ
シリック抵抗体32及びホウ珪酸ガラスと金属粉末の混
合物からなる導電性シール材33を充填して端子電極3
でもって軸穴21内に加熱封着される。
【0010】従って、貴金属電極4は、上記のごとく絶
縁碍子2の焼成時に高温の大気雰囲気中に晒されること
となり、貴金属電極4の高温時における結晶粒の粗大化
および酸化揮発による消耗がおこる。しかし、純Ptで
形成した場合と比べて、PtとY、Zr、ランタン(L
a)、トリウム(Th)などの合金を貴金属電極4に用
いると、貴金属電極4の結晶の粗大化が起こらず、スパ
ークプラグ使用中の燃焼ガスと新気ガスとの冷熱繰り返
しにより生ずる熱応力を原因とする粗大粒界部からのク
ラック発生率が低くなる。
【0011】以下に示す表1において、絶縁碍子2先端
から径d=0.7mmの径小部43が絶縁碍子2の先端
からの突出量L=0.5mm突出した貴金属電極4を絶
縁碍子2とともに1500℃の大気雰囲気中で焼成し、
焼成後に重量変化と結晶粒の大きさを図3に示すごとく
組織観察して酸化揮発量を測定し、これを評価とし
た。また、上記評価物をスパークプラグとして製造し、
2000cc、6気筒エンジンで、1分間5500rp
m全開×1分間アイドリングの冷熱パターンテストを1
00時間実施し、テスト後の貴金属電極4の割れ具合
と、白金量の火花消耗具合を評価しこれを評価とし
た。また、貴金属電極4の形状としては、径大部42と
径小部43の段付き形状とするための塑性加工性(ヘッ
ダー加工)を評価とした。
【0012】
【表1】
【0013】上記の結果から、貴金属電極4のPtに対
するY、Zr、La、Thなどの単体または酸化物の混
入量は、0.01重量%以下であると、Ptの粗大化が
抑えきれず、これによってクラック発生率が高くなって
しまう。また、貴金属電極4のPtに対するY、Zr、
La、Thなどの混入量は、1.0重量%より多いとき
には、粗大化、酸化揮発性、火消消耗など問題は生じな
いが、伸線加工及び径大部42の成形加工などの二次加
工が困難となる。
【0014】つまり、高温での酸化揮発の少ないPt
に、3A族、4A族元素の単体または酸化物を1種類以
上また、0.01重量%〜1.0重量%混入した合金を
貴金属電極4に使用することで、二次加工性が良好で、
かつ絶縁碍子2の焼成時における高温での結晶粒の粗大
化が抑制される。なお、貴金属電極4の結晶粒微細化元
素として融点の高いIrや、ルテニウム(Ru)、ロジ
ウム(Rh)を用いても、粗大化が進み、貴金属電極4
の劣化が進んでしまい、最適な貴金属電極4が得られな
い。
【0015】スパークプラグSにおいて、貴金属電極4
の先端を細くすれば中心電極の電荷が集まり易く、電界
密度が高くなって、放電電圧を低くすることができ、消
炎作用も少なくなって着火性が向上する。しかし、貴金
属電極4の先端を細くすると、熱の発散が悪くなるの
で、より温度が上昇し、酸化が激しくなって貴金属電極
4の酸化が進んでしまう。
【0016】また、絶縁碍子2から貴金属電極4の突出
部41の突出量Lを多くすると、火花の飛ぶ位置がエン
ジン燃焼室の壁面から遠ざかり、より燃焼室の中心部に
近づくため、燃料と空気の混合気の流速の速い場所で火
花を飛ばすこととなる。このため薄い混合気でも火花の
飛んでいる間に、火花と触れ合う燃料分子が多くなるた
め着火性が向上する。しかし、突出量Lを多くすると、
着火性の向上に伴う火花消耗の増大が起こることとな
る。また、突出量Lがないと、消炎効果が小さく放電電
圧が高くばらつくこととなる。このため、図4に示す放
電電圧の関係、および図5に示す耐久テストにおけるギ
ャップ増大関係から、貴金属電極4の先端は、その径d
が0.3mm以上、1.0mm以下で、絶縁碍子2から
突出する突出部41の突出量Lが0よりも大きく0.6
mm以下であることが望ましい。
【0017】上記実施例においては、貴金属電極4の発
火部に装着した実施例について説明したが、貴金属電極
4は外側電極11の発火部に装着してもよく、両方に装
着することが、耐久性の観点から最も望ましい。また中
心電極は、貴金属電極4の突出部41からの熱引きのた
めに、導電性ガラスシール31の代わりにニッケル(N
i)または、Ni合金からなる金属線を貴金属電極4に
溶接接合したものでも良い。貴金属電極4は、Ptの合
金素材としての3A族あるいは4A族を単体でなく複数
の元素と形成してもよい。
【0018】
【発明の効果】この発明のスパークプラグの貴金属電極
は、使用時における貴金属電極での欠落を防止でき、火
花発生時の放電電圧を低く抑えることができるため、着
火性、耐久性を確実に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のスパークプラグの断面図である。
【図2】この発明のスパークプラグの中心電極の先端部
の拡大断面図である。
【図3】1500℃焼成後の貴金属電極の組織図であ
る。
【図4】貴金属電極の突出量と放電電圧の関係の示すグ
ラフである。
【図5】エンジン耐久テストおよび机上火花耐久テスト
における消耗割合を示すグラフである。
【符号の説明】
1 主体金具 2 絶縁碍子 3 端子電極 4 貴金属電極 41 突出部 42 径大部 43 径小部 L 突出量 d 径

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁碍子と、先端に貴金属電極とが隙間
    無く接合され、かつ前記貴金属電極は少なくとも片方の
    端部に径大部を有し、かつどちらかの端部が、前記絶縁
    碍子先端面より突出した構造のスパークプラグであっ
    て、 前記貴金属電極は、高温での結晶粒の粗大化を防ぐため
    に元素周期律表の3A族あるいは4A族の単体もしくは
    その酸化物を少なくとも1種類以上、0.01重量%〜
    1.0重量%残余Ptから成り、かつ前記単体もしくは
    その酸化物は、Pt素材中に分散されていることを特徴
    とする内燃機関用スパークプラグ。
  2. 【請求項2】 請求項1のスパークプラグにおいて、前
    記貴金属電極の絶縁碍子先端からの突出部の径dは、
    0.3mm以上、1.0mm以下で、かつ突出量Lは、
    0より大きく0.6mm以下であることを特徴とする内
    燃機関用スパークプラグ。
JP29541591A 1991-11-12 1991-11-12 内燃機関用スパークプラグ Pending JPH05135846A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006139642A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Dainippon Printing Co Ltd 工程在庫の滞留が発生することに対する責任度合いを定量化する有責失点生産管理システム
US7086363B2 (en) 2001-02-13 2006-08-08 Denso Corporation Spark plug and ignition apparatus using same
JP2006260988A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグ
KR100701571B1 (ko) * 2005-11-28 2007-03-29 주식회사 세림테크 점화플러그
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