JPH0513542A - 超音波アレイ探触子の製法 - Google Patents
超音波アレイ探触子の製法Info
- Publication number
- JPH0513542A JPH0513542A JP3165335A JP16533591A JPH0513542A JP H0513542 A JPH0513542 A JP H0513542A JP 3165335 A JP3165335 A JP 3165335A JP 16533591 A JP16533591 A JP 16533591A JP H0513542 A JPH0513542 A JP H0513542A
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- JP
- Japan
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- ultrasonic
- electrode
- array
- cut
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】超音波アレイ探触子を、歩留まり良く製作する
方法を提供する。 【構成】超音波振動子1をFPC2a,2bと台座3と
バッキング材4を積層し、その後、超音波振動子1を所
定のピッチで切断してアレイ状にした構造で、切断の際
に、超音波振動子1に固着した銀電極1a,1bの折り
返しコーナ部5a,5bが、その振動や摩擦で剥離,断
線するのを防ぐため、折り返しコーナ部5a,5bを切
断前に補強する。
方法を提供する。 【構成】超音波振動子1をFPC2a,2bと台座3と
バッキング材4を積層し、その後、超音波振動子1を所
定のピッチで切断してアレイ状にした構造で、切断の際
に、超音波振動子1に固着した銀電極1a,1bの折り
返しコーナ部5a,5bが、その振動や摩擦で剥離,断
線するのを防ぐため、折り返しコーナ部5a,5bを切
断前に補強する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波振動子を細長く
切断してアレイ状に並べた超音波アレイ探触子に係り、
特にIC等の電子部品の内部を精度良く検査する超音波
アレイ探触子を、歩留まり良く製作する製法に関する。
切断してアレイ状に並べた超音波アレイ探触子に係り、
特にIC等の電子部品の内部を精度良く検査する超音波
アレイ探触子を、歩留まり良く製作する製法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なアレイ探触子の振動子周りは図
3に示すように、複数の細長い超音波振動子11,12,
13, …1n と超音波振動子の両面に固着した銀電極1
a,1bと銀電極にリード線を接続するためのFPC
(フレキシブルプリント基板)2a,2bと、これらを
保持する台座3と音響的なダンピングを行うバッキング
材4とからなっている。複数の細長い超音波振動子をア
レイ状に配置する手段は、予め必要とされるアレイ素子
分の面積に匹敵する大きさの一枚の超音波振動子1を、
FPCと共に台座及びバッキング材に固定し、この超音
波振動子を銀電極も含めてカッタで所定のピッチPで切
断してアレイ状にしている。従来、超音波振動子に固着
した銀電極1a,1bは、超音波振動子の平坦部分では
厚さが一定であるが、図4に示すように、銀電極を超音
波振動子の裏側に回り込ませる折り返し電極の角部5
a,5bでは、その厚さは全体的に薄くなり、部分的に
平坦部の半分以下となる部分も存在する(特開昭61−75
700 号公報)。
3に示すように、複数の細長い超音波振動子11,12,
13, …1n と超音波振動子の両面に固着した銀電極1
a,1bと銀電極にリード線を接続するためのFPC
(フレキシブルプリント基板)2a,2bと、これらを
保持する台座3と音響的なダンピングを行うバッキング
材4とからなっている。複数の細長い超音波振動子をア
レイ状に配置する手段は、予め必要とされるアレイ素子
分の面積に匹敵する大きさの一枚の超音波振動子1を、
FPCと共に台座及びバッキング材に固定し、この超音
波振動子を銀電極も含めてカッタで所定のピッチPで切
断してアレイ状にしている。従来、超音波振動子に固着
した銀電極1a,1bは、超音波振動子の平坦部分では
厚さが一定であるが、図4に示すように、銀電極を超音
波振動子の裏側に回り込ませる折り返し電極の角部5
a,5bでは、その厚さは全体的に薄くなり、部分的に
平坦部の半分以下となる部分も存在する(特開昭61−75
700 号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の超音波振動子に固着した銀電極の、折り返し電極の角
部では、図4に示すように、その厚さが平坦部の半分以
下になる部分があり、超音波振動子をカッタ等でアレイ
状に微細ピッチPで切断する際に、角部6のように銀電
極が剥がれて断線することがあった。特に、超音波周波
数が高くなり、超音波振動子の厚さが薄くなるとそれに
応じて切断ピッチも微細となり、断線の危険性はさらに
大きくなる。例えば、超音波周波数が25MHzでは、
超音波振動子の厚さは70μm前後、また50MHzで
は35μm前後となり、この部分への電極は手塗りとな
るため、その厚みにむらが発生する。また、その切断ピ
ッチPは0.1mm 前後になるので、超音波振動子一素
子の幅Wはそれ以下に成り、角部での銀電極の剥がれや
断線が発生しやすいという課題がある。
の超音波振動子に固着した銀電極の、折り返し電極の角
部では、図4に示すように、その厚さが平坦部の半分以
下になる部分があり、超音波振動子をカッタ等でアレイ
状に微細ピッチPで切断する際に、角部6のように銀電
極が剥がれて断線することがあった。特に、超音波周波
数が高くなり、超音波振動子の厚さが薄くなるとそれに
応じて切断ピッチも微細となり、断線の危険性はさらに
大きくなる。例えば、超音波周波数が25MHzでは、
超音波振動子の厚さは70μm前後、また50MHzで
は35μm前後となり、この部分への電極は手塗りとな
るため、その厚みにむらが発生する。また、その切断ピ
ッチPは0.1mm 前後になるので、超音波振動子一素
子の幅Wはそれ以下に成り、角部での銀電極の剥がれや
断線が発生しやすいという課題がある。
【0004】本発明の目的は、超音波アレイ探触子の製
造工程において、超音波振動子をアレイ状に切断する
際、微細ピッチで切断された各超音波振動子の銀電極
が、その折り返しコーナ部で剥がれたり断線することが
ない超音波アレイ探触子の製法を提供することにある。
造工程において、超音波振動子をアレイ状に切断する
際、微細ピッチで切断された各超音波振動子の銀電極
が、その折り返しコーナ部で剥がれたり断線することが
ない超音波アレイ探触子の製法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、予め超音波振動子の角部に対し、銀電極を重ね塗り
したり、導電性の薄膜をはんだ付けするなどして補強し
た。
め、予め超音波振動子の角部に対し、銀電極を重ね塗り
したり、導電性の薄膜をはんだ付けするなどして補強し
た。
【0006】
【作用】前記課題は、結局、超音波振動子に固着した銀
電極のコーナ部分の厚みが薄く、しかも超音波振動子を
アレイ状に微細に切断するので、当然、超音波振動子一
素子に固着した銀電極の幅も微細になるため、銀電極の
超音波振動子への密着力が、切断時の振動や摩擦に耐え
切れず剥離して断線する。従って、銀電極を重ね塗りし
て銀電極の超音波振動子への密着力を強化したり、ある
いは導電性の薄膜をはんだ付けするなどして電極自体を
強化することにより、銀電極が剥がれたり断線すること
を防ぐ。
電極のコーナ部分の厚みが薄く、しかも超音波振動子を
アレイ状に微細に切断するので、当然、超音波振動子一
素子に固着した銀電極の幅も微細になるため、銀電極の
超音波振動子への密着力が、切断時の振動や摩擦に耐え
切れず剥離して断線する。従って、銀電極を重ね塗りし
て銀電極の超音波振動子への密着力を強化したり、ある
いは導電性の薄膜をはんだ付けするなどして電極自体を
強化することにより、銀電極が剥がれたり断線すること
を防ぐ。
【0007】
【実施例】図1に本発明の一実施例を示す。超音波振動
子1には、電圧を印加するための二つの銀電極1a,1
bが固着されている。また、これらの電極は、超音波振
動子の一方の面でFPC2a,2bに、それぞれ、はん
だ7a,7bで接続され、外部に引出される。このた
め、FPC側の電極1aはそのままFPC2aに接続さ
れるが、他の電極1bは超音波振動子の脇を通って、反
対側に折り返されてFPC2bと接続される。従って、
電極の厚さが薄くなる折り返しのコーナ部5a,5bを
含む範囲に銀電極1cを重ね塗りし補強をしている。ま
た、反対側のコーナ部では、FPCとの接続面積を増加
させる目的で、銀電極1aを超音波振動子の側面まで固
着し、さらに、反対側の補強された電極1c部との高さ
のバランスを保つために、同様の補強1dを施してい
る。この後、超音波振動子の微細な切断加工を行いアレ
イ状にする。
子1には、電圧を印加するための二つの銀電極1a,1
bが固着されている。また、これらの電極は、超音波振
動子の一方の面でFPC2a,2bに、それぞれ、はん
だ7a,7bで接続され、外部に引出される。このた
め、FPC側の電極1aはそのままFPC2aに接続さ
れるが、他の電極1bは超音波振動子の脇を通って、反
対側に折り返されてFPC2bと接続される。従って、
電極の厚さが薄くなる折り返しのコーナ部5a,5bを
含む範囲に銀電極1cを重ね塗りし補強をしている。ま
た、反対側のコーナ部では、FPCとの接続面積を増加
させる目的で、銀電極1aを超音波振動子の側面まで固
着し、さらに、反対側の補強された電極1c部との高さ
のバランスを保つために、同様の補強1dを施してい
る。この後、超音波振動子の微細な切断加工を行いアレ
イ状にする。
【0008】このように、本実施例の製法によれば、電
極の折り返しコーナ部の銀電極を重ね塗りしたことによ
り、超音波振動子への銀電極の密着度が強くなり、折り
返しコーナ部が剥離や断線すること無くアレイ状の探触
子を製作できる。
極の折り返しコーナ部の銀電極を重ね塗りしたことによ
り、超音波振動子への銀電極の密着度が強くなり、折り
返しコーナ部が剥離や断線すること無くアレイ状の探触
子を製作できる。
【0009】図2に本発明の別の実施例を示した。電極
の折り返しコーナ部の補強範囲は図1と同様である。図
1と異なるのは、補強を導電性の薄膜をはんだ付けして
行ったことである。図2で、超音波振動子1の折り返し
のコーナ部5a,5bに、薄膜8bをはんだ9で固着し
ている。この場合、はんだ9の融点は、後の電極とFP
Cとの接続作業で使用するはんだ7a,7bの融点より
高くし、同作業で補強部のはんだ9が溶けないようにし
ている。また、図1と同様に、反対側のコーナ部では、
FPCとの接続面積を増加させるように、銀電極1aを
超音波振動子の側面まで固着し、さらに、反対側の補強
された電極部との高さのバランスを保つために、同様に
薄膜8aで補強している。この後、超音波振動子の微細
な切断加工を行い、アレイ状にする。
の折り返しコーナ部の補強範囲は図1と同様である。図
1と異なるのは、補強を導電性の薄膜をはんだ付けして
行ったことである。図2で、超音波振動子1の折り返し
のコーナ部5a,5bに、薄膜8bをはんだ9で固着し
ている。この場合、はんだ9の融点は、後の電極とFP
Cとの接続作業で使用するはんだ7a,7bの融点より
高くし、同作業で補強部のはんだ9が溶けないようにし
ている。また、図1と同様に、反対側のコーナ部では、
FPCとの接続面積を増加させるように、銀電極1aを
超音波振動子の側面まで固着し、さらに、反対側の補強
された電極部との高さのバランスを保つために、同様に
薄膜8aで補強している。この後、超音波振動子の微細
な切断加工を行い、アレイ状にする。
【0010】このように、本実施例の製法によれば、電
極の折り返しコーナ部に薄膜をはんだ付けしたことによ
り、折り返しコーナ部の電極の剛性が増し、切断時の振
動や摩擦に対して強くなり、折り返しコーナ部が剥離や
断線すること無くアレイ状の探触子を製作できる。
極の折り返しコーナ部に薄膜をはんだ付けしたことによ
り、折り返しコーナ部の電極の剛性が増し、切断時の振
動や摩擦に対して強くなり、折り返しコーナ部が剥離や
断線すること無くアレイ状の探触子を製作できる。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、電極の折り返しコーナ
部を補強することにより、アレイ探触子製作の超音波振
動子の切断工程において、折り返しコーナ部電極が剥離
したり断線すること無く切断作業が行えるので、アレイ
探触子製作の歩留まりを著しく向上することができる。
部を補強することにより、アレイ探触子製作の超音波振
動子の切断工程において、折り返しコーナ部電極が剥離
したり断線すること無く切断作業が行えるので、アレイ
探触子製作の歩留まりを著しく向上することができる。
【図1】本発明による超音波アレイ探触子の製法の一実
施例を示し、アレイ探触子の振動子周りの縦の断面図。
施例を示し、アレイ探触子の振動子周りの縦の断面図。
【図2】本発明による超音波アレイ探触子の製法の別の
実施例を示し、アレイ探触子振動子周りの縦の断面図。
実施例を示し、アレイ探触子振動子周りの縦の断面図。
【図3】従来の一般的なアレイ探触子の、振動子周りの
縦の断面斜視図。
縦の断面斜視図。
【図4】従来の一般的なアレイ探触子の、超音波振動子
コーナ部断面を拡大した斜視図。
コーナ部断面を拡大した斜視図。
11,12,13,…,1n…超音波アレイ振動子、1a,
1b…銀電極、1c,1d…重ね塗り補強部、2a,2
b…FPC、3…台座、4…バッキング材、5a,5b
…折り返しコーナ部、7a,7b…はんだ接続部。
1b…銀電極、1c,1d…重ね塗り補強部、2a,2
b…FPC、3…台座、4…バッキング材、5a,5b
…折り返しコーナ部、7a,7b…はんだ接続部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】超音波振動子を細長く切断してアレイ状に
並べた超音波アレイ探触子において、前記超音波振動子
の電極折り返し部分を補強して切断することを特徴とす
る超音波アレイ探触子の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3165335A JPH0513542A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 超音波アレイ探触子の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3165335A JPH0513542A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 超音波アレイ探触子の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0513542A true JPH0513542A (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=15810382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3165335A Pending JPH0513542A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 超音波アレイ探触子の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0513542A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7327072B2 (en) | 2004-07-22 | 2008-02-05 | Olympus Corporation | Ultrasonic wave oscillator |
-
1991
- 1991-07-05 JP JP3165335A patent/JPH0513542A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7327072B2 (en) | 2004-07-22 | 2008-02-05 | Olympus Corporation | Ultrasonic wave oscillator |
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