JPH10224037A - 複合多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents

複合多層プリント配線板の製造方法

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JPH10224037A
JPH10224037A JP2124397A JP2124397A JPH10224037A JP H10224037 A JPH10224037 A JP H10224037A JP 2124397 A JP2124397 A JP 2124397A JP 2124397 A JP2124397 A JP 2124397A JP H10224037 A JPH10224037 A JP H10224037A
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printed wiring
flexible
board
multilayer
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JP2124397A
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Yukihiro Ueno
幸宏 上野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレキシブルプリント配線板において屈曲部
の上下に位置するノンフレキシブル基板を正確な位置で
除去でき、且つ簡単な工程からなり、また屈曲部の耐屈
曲性及び信頼性が向上した複合多層プリント配線板を得
るための複合多層プリント配線板の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 多層部1a構成部分と屈曲部1b上の部
分との間に予め切込み5cを設けたノンフレキシブル基
板5を多層部1a構成部分で接着剤6によりフレキシブ
ルプリント配線板2に接着させる工程と、ノンフレキシ
ブル基板5の表面に導体パターンを形成する工程と、フ
レキシブルプリント配線板2及びノンフレキシブル基板
5を切断して所望形状の多層板20を形成する工程と、
多層板20から屈曲部1bの両面に存するノンフレキシ
ブル基板5′を除去する工程とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキシブルプリ
ント配線板を用いた複合多層プリント配線板の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1はフライングテール型の複合多層プ
リント配線板1の概略図である。1aはフレキシブルプ
リント配線板を含む複数のプリント配線板が積層接着し
た多層部である。フレキシブルプリント配線板は他のプ
リント配線板より長く形成されており、1bはそのフレ
キシブル配線板が多層部1aから露出した屈曲部、また
1cは他の電子機器に接続するための端子である。ここ
では、図1の複合多層プリント配線板1において、特に
フレキシブルプリント配線板の両表面にノンフレキシブ
ル基板を接着させた複合多層プリント配線板の製造方法
についてその従来技術を説明する。
【0003】図18では、接着させるフレキシブルプリ
ント配線板2及びノンフレキシブル基板5の断面を模式
的に示している。フレキシブルプリント配線板2の基板
2aには、その両表面に導体パターンが形成された導体
層2bが設けられている。そして、導体層2bのさらに
表面には絶縁層3が設けられている。また、ノンフレキ
シブル基板5は片面銅張り積層板として構成されてお
り、その基板5aの片面に銅箔からなる導体層5bが設
けられている。該ノンフレキシブル基板5は、接着剤6
によって屈曲部1b以外の絶縁層3の全面へ接着され
る。
【0004】図19には、フレキシブルプリント配線板
2及び絶縁層3の外観を模式的に示している(側面に現
れる内層2及び絶縁層3や、端子1cは図示せず。)。図
18におけるフレキシブルプリント配線板2及び絶縁層
3は、図19におけるA−A′線での断面を示したもの
である。図19中の点線10で囲まれた部分は、ノンフ
レキシブル基板5が接着される固定部1a′を示してい
る。また、1bは屈曲部で、その周囲は僅かの幅で金型
などにより打ち抜かれている(打抜部4)。
【0005】図20は、図19におけるフレキシブルプ
リント配線板2及び絶縁層3に、ノンフレキシブル基板
5が接着した図である(側面に現れるフレキシブルプリ
ント配線板2、絶縁層3及びノンフレキシブル基板5は
図示せず。)。図20中の斜線部4はフレキシブルプリン
ト配線板2及び絶縁層3の打抜部を示し、点線11は外
形加工位置を示している。
【0006】ノンフレキシブル基板5をフレキシブルプ
リント配線板2に接着した後、導体層5aへの導体パタ
ーンの形成、及びソルダレジスト形成やシンボル形成な
どの表面加工が施される。そして、フレキシブルプリン
ト配線板2及びノンフレキシブル基板5を、図20中の
点線11に沿って金型などで打ち抜き、多層板20とす
る。
【0007】図21は、図20におけるフレキシブルプ
リント配線板2及びノンフレキシブル基板5が外形加工
されて多層板20となった図である(側面に現れるフレ
キシブルプリント配線板2、絶縁層3及びノンフレキシ
ブル基板5は図示せず。)。また、図22は図21におけ
るA−A′線での断面を示している。
【0008】図21及び図22中の点線12は、ノンフ
レキシブル基板5における多層部1aを構成する部分
と、フレキシブルプリント配線板2の屈曲部1bの上下
に位置する部分5′との境界を示している。カッターな
どにより点線12でノンフレキシブル基板5及び接着剤
6を切断し、ノンフレキシブル基板5′を剥し取る。
【0009】これによって、フレキシブルプリント配線
板2の屈曲部1bが露出する。図23は、図22におい
てノンフレキシブル基板5′を剥離し、最終完成した複
合多層プリント配線板の断面図である。尚、フレキシブ
ルプリント配線板2及びノンフレキシブル基板5を接着
する際、各層間の電気的導通を取るためのスルホール形
成の工程は省略した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術において、ノンフレキシブル基板5における多層
部1aを構成する部分と、フレキシブルプリント配線板
2の屈曲部1bの上下に位置する部分5′との境界で、
ノンフレキシブル基板5及び接着剤6を切断する際、ノ
ンフレキシブル基板5の表面に正確な切断位置が示され
ていないので、屈曲部1bの寸法精度の悪い複合多層プ
リント配線板となる。
【0011】また、切断位置の真下はフレキシブルプリ
ント配線板2の屈曲部1bの付け根にあたるので、万一
切断を誤ってこの部分にストレスや傷を与えれば、屈曲
部1bの耐屈曲性を著しく阻害することとなる。ゆえ
に、非常に微妙な作業であるから歩留りが悪く、またも
っぱら人手によるものとなって生産性が上がらない。
【0012】また、ノンフレキシブル基板5を切断する
ことから、多層部1aにおけるノンフレキシブル基板5
の切断面は、その表面が粗いものとなる。該切断面は屈
曲部1bの付け根に対して刃物のような働きをしたり、
応力集中を招くので、屈曲部1bの耐屈曲性や耐久性を
著しく損なう。
【0013】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、フレキシブルプリント配線板における屈曲
部の上下に位置するノンフレキシブル基板を正確な位置
で除去でき、且つ簡単な工程からなる複合多層プリント
配線板の製造方法を提供することを目的とする。また、
その他の目的は、屈曲部の耐屈曲性及び信頼性が向上し
た複合多層プリント配線板を得ることができる複合多層
プリント配線板の製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の複合多層プリント配線板の製造方法は、
平板状のフレキシブルプリント配線板の固定部の両面に
ノンフレキシブルプリント配線板が設けられて多層部が
形成され、該多層部から前記フレキシブルプリント配線
板の屈曲部が露出延在する形の複合多層プリント配線板
を形成するために、フレキシブルプリント配線板の両面
にノンフレキシブル基板を接着する工程と、前記ノンフ
レキシブル基板の表面に導体パターンを形成する工程
と、前記フレキシブルプリント配線板及び前記ノンフレ
キシブル基板を切断して所望形状の多層板を形成する工
程と、前記多層板から前記屈曲部の両面に存するノンフ
レキシブル基板を除去する工程とから成る複合多層プリ
ント配線板の製造方法において、前記切断工程に先立っ
て、多層部構成部分と前記屈曲部上の部分との間に予め
切込みを設けたノンフレキシブル基板を前記多層部構成
部分で接着剤により前記フレキシブルプリント配線板と
接着させたものである。
【0015】従って、ノンフレキシブル基板における屈
曲部上の部分は、多層部構成部分とは切込みによって離
間しており、且つフレキシブルプリント配線板には接着
されていないことから、切断工程において全体を所定の
形状に切断するだけで、ノンフレキシブル基板の屈曲部
上の部分は脱落し、フレキシブルプリント配線板の屈曲
部が露出する。
【0016】請求項2の複合多層プリント配線板の製造
方法は、請求項1に記載の複合多層プリント配線板の製
造方法において、前記ノンフレキシブル基板の表面に導
体パターンを形成する工程に先立って、前記切込みを封
止手段によって封止したものである。これによって、ノ
ンフレキシブル基板の表面に導体パターンを形成する工
程において、切込みからフレキシブルプリント配線板と
ノンフレキシブル基板との隙間にエッチング液などが侵
入することを防ぐ。
【0017】請求項3の複合多層プリント配線板の製造
方法は、請求項2に記載の複合多層プリント配線板の製
造方法において、前記フレキシブルプリント配線板の両
面に前記ノンフレキシブル基板を接着する工程で、前記
接着剤を前記切込みに侵入させて前記封止手段としたも
のである。これによって、ノンフレキシブル基板の表面
に導体パターンを形成する際、切込みからフレキシブル
プリント配線板とノンフレキシブル基板の隙間にエッチ
ング液などが侵入することを防ぐ。また、切込みに侵入
した接着剤が屈曲部の付け根に残る。
【0018】請求項4の複合多層プリント配線板の製造
方法は、請求項2に記載の複合多層プリント配線板の製
造方法において、前記封止手段として、前記ノンフレキ
シブル基板の表面に導体パターンを形成する工程の際、
前記切込みを完全に塞ぐ導体パターンを設けたものであ
る。これによって、切込みからフレキシブルプリント配
線板とノンフレキシブル基板の隙間にエッチング液など
が侵入することを防ぐ。
【0019】
【本発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、屈曲部に端子を
持つ、複合多層プリント配線板1の概略図である。該複
合多層プリント配線板1は、フレキシブルプリント配線
板を含む複数のプリント配線板が接着して、多層部1a
を形成している。このうち、フレキシブル配線板のみが
他のプリント配線板よりも大きく形成されており、多層
部1aより露出した部分が屈曲部1bとなっている。ま
た、屈曲部1bの先端には、端子1cが設けられてい
る。
【0020】以下の実施形態では、図1に示されるフラ
イングテール型複合多層プリント配線板において、特に
フレキシブル配線板の両表面に、ノンフレキシブル基板
を接着させて多層部1aとした複合多層プリント配線板
の製造方法について述べる。尚、いずれの実施形態にお
いても、フレキシブルプリント配線板及びノンフレキシ
ブル基板を接着する際、各層間の電気的導通を取るため
のスルホール形成の工程は省略している。
【0021】まず、本発明に係る第1実施形態について
説明する。図4は、フレキシブルプリント配線板2の断
面を模式的に示している。フレキシブルプリント配線板
2の基板2aはポリイミドやポリエステルなどの樹脂フ
ィルムからなる。2bは銅などの金属箔からなる導体層
で、エッチング法などによって導体パターンが形成され
ている。本実施形態では、両面の導体層2bに導体パタ
ーンを形成して両面フレキシブル配線板としたが、最終
的な層構成に応じて導体パターンの形成を片面のみにし
てもよい。また、導体パターンを形成するのにアディテ
ィブ法を用いてもよい。
【0022】次に、フレキシブルプリント配線板2の表
面に絶縁層を形成する。図5は、図4におけるフレキシ
ブルプリント配線板2の表面に絶縁層3が形成されたと
ころを示している。絶縁層3には、ポリイミドやポリエ
ステルなどの樹脂フィルムを接着剤で貼着したり、イン
クレジスト材料などをプリントするなど樹脂系材料を用
いるとよい。また、屈曲部1bの先端を端子1cとする
ため、ここには絶縁層3を形成せず、導体層2bを露出
させている。
【0023】フレキシブルプリント配線板2及び絶縁層
3の屈曲部1bは、その周囲が僅かの幅で金型などによ
り打ち抜かれている(図5中、打抜部4)。図6は、フレ
キシブルプリント配線板2及び絶縁層3の模式図である
(側面に現れるフレキシブルプリント配線板2及び絶縁
層3や、端子1cは図示せず。)。図6中のB−B′線で
の断面図が図5であり、点線10で囲まれた部分はノン
フレキシブル基板5を接着して多層部1a(図1参照)
となる固定部1a′を示している。
【0024】このように、予めフレキシブルプリント配
線板2及び絶縁層3の屈曲部1bの周囲のみを打ち抜い
ているのは、出来上がりの複合多層プリント配線板にお
いて、屈曲部1bにおけるフレキシブルプリント配線板
2の導体パターンの位置が重要となるからである。従っ
て、特にこの必要がない場合、後述する外形加工におい
て固定部1a′と共に屈曲部1bの外形加工を行うとよ
い。
【0025】図7には、図5におけるフレキシブルプリ
ント配線板2及び絶縁層3に接着するノンフレキシブル
基板5と、そのための接着剤6が示されている。ノンフ
レキシブル基板5は片面銅張り積層板で構成されてお
り、その基板5aはプラスチックからなる。また、基板
5aの片面には銅箔からなる導体層5bが設けられてい
る。ノンフレキシブル基板5には、多層部1aを構成す
る部分と、フレキシブルプリント配線板2の屈曲部1b
の上下に位置する部分との境界に、スリット5cが形成
されている。該ノンフレキシブル基板5を、基板5a側
で屈曲部1b以外の絶縁層3の全面に接着する。
【0026】図8は、図6におけるフレキシブルプリン
ト配線板2及び絶縁層3に、上記ノンフレキシブル基板
5が接着された図である(側面に現れるフレキシブルプ
リント配線板2やノンフレキシブル基板5などは図示せ
ず。)。斜線部4はフレキシブルプリント配線板2及び絶
縁層3の打抜部を示し、点線11は外形加工位置を示し
ている。このように、スリット5cはフレキシブル配線
板2の屈曲部1bの付け根の幅よりも、若干長く形成さ
れている。
【0027】次に、スリット5cに穴埋め用インクやエ
ッチングレジストなどの樹脂インクを注入する。図9
は、図8におけるB−B′線での断面を模式的に示して
いる。スリット5cがインク7で封止されることによっ
て、ノンフレキシブル基板5の導体層5bに導体パター
ンを形成する際のエッチング液が、スリット5cからフ
レキシブルプリント配線板2の屈曲部1bと、ノンフレ
キシブル基板5との隙間に侵入することを防ぐ。インク
7としてエッチングレジストを用いる場合は、導体パタ
ーンの形成におけるエッチングレジスト印刷と同時にイ
ンク7の注入を行ってもよい。
【0028】ノンフレキシブル基板5の導体パターンを
形成した後、スリット5cを埋めていたインク7を除去
し、ソルダレジスト形成やシンボル形成などのノンフレ
キシブル基板5の表面加工を行う。そして、フレキシブ
ルプリント配線板2及びノンフレキシブル基板5を金型
などにより点線11(図8参照)で打ち抜いて多層板と
する。図10は、図8において点線11で打ち抜かれて
多層板20となったときのB−B′線での断面を模式的
に示している。
【0029】上述したように、ノンフレキシブル基板5
において多層部1aを構成する部分と、フレキシブルプ
リント配線板2の屈曲部1bの上下に位置する部分5′
には、予めスリット5cが設けられている。なおかつ、
フレキシブルプリント配線板2における屈曲部1bの上
下に位置するノンフレキシブル基板5′はフレキシブル
プリント配線板2には接着されていないので、この部分
のノンフレキシブル基板5′は点線11(図8参照)で
打ち抜く工程によって自動的に脱落し、フレキシブルプ
リント配線板2の屈曲部1bが露出する。従って、本実
施形態では、屈曲部1bの上下に位置するノンフレキシ
ブル基板5′を切断するための作業を必要としない。
【0030】次に、第2実施形態について説明する。第
2実施形態は、第1実施形態において、スリット5cを
埋めるためのインク7に、適当な弾性力やプリント配線
板材料に対する接着性を有し、耐薬品性や耐熱性の良好
な樹脂インク、例えばエポキシ系インクなどを用いたも
のである。図11は第1実施形態における図9に相当
し、接着したフレキシブルプリント配線板2及びノンフ
レキシブル基板5において、スリット5cに上述したイ
ンク7を注入したときの断面を示している。インク7は
スリット5cにおいて多層部1a側及び屈曲部1b側で
は厚く、中心へ行くに従って徐々に薄くなる。
【0031】本実施形態では、インク7を除去すること
なしに、ノンフレキシブル基板5の導体パターンの形成
及び表面加工の後、フレキシブルプリント配線板2及び
ノンフレキシブル基板5の外形加工を施す。図11中の
点線13は、この断面における外形加工での切断位置を
示す。外形加工されたフレキシブルプリント配線板2及
びノンフレキシブル基板5では、屈曲部1bの上下に位
置するノンフレキシブル基板5′はインク7を介して複
合多層プリント配線板に付着しているが、容易に剥離す
ることができる。
【0032】図12は、本実施形態により作製された複
合多層プリント配線板の断面を模式して示している。こ
のように、屈曲部1bの付け根にインク7を残留させる
ことで、屈曲部1bの付け根に応力が集中しなくなり、
耐屈曲性及び信頼性の向上した複合多層プリント配線板
となる。
【0033】次に、第3実施形態について説明する。第
3実施形態は、第1実施形態において、ノンフレキシブ
ル基板5の絶縁層3への接着範囲を、スリット5cを越
えてフレキシブルプリント配線板2の屈曲部1b側に少
しはみ出させたものである。図13は第1実施形態にお
ける図7に相当し、接着させるフレキシブルプリント配
線板2及びノンフレキシブル基板5の断面を模式的に示
している。接着剤6が屈曲部1b側にはみ出すことで、
ノンフレキシブル基板5を接着した時フローした接着剤
6がスリット5cに侵入する。
【0034】図14は、図13においてノンフレキシブ
ル基板5をフレキシブルプリント配線板2に接着したと
きの断面を示している。このように、スリット5cが接
着剤6によって封止されるため、ノンフレキシブル基板
5の導体層5bに導体パターンを形成する工程で、エッ
チング液がフレキシブルプリント配線板2の屈曲部1b
とノンフレキシブル基板5との隙間に侵入しない。
【0035】そして、ノンフレキシブル基板5に導体パ
ターン形成及び表面加工を施し、外形加工を行う。図1
4中の点線13は、この断面における外形加工での切断
位置を示す。外形加工されたフレキシブルプリント配線
板2及びノンフレキシブル基板5では、屈曲部1bの上
下に位置するノンフレキシブル基板5′が接着剤6によ
って複合多層プリント配線板に付着したままとなる。
【0036】本実施形態では該ノンフレキシブル基板
5′を容易に剥離できるよう、接着剤6のはみ出し幅を
最小にする。そこで、スリット5cを埋めるインク量は
接着剤6のはみ出し幅に制御されることから、スリット
5cを埋めるインク量がエッチング液の侵入を防ぐ最低
限の量とした。
【0037】さらに、スリット5cの形成に炭酸ガスレ
ーザ光線を用いることで、スリット5cの幅を狭くし
た。ミリングやドリル、或いは金型などをスリット形成
に用いると、スリット幅は0.8mm程度であるが、炭酸
ガスレーザ光線ではスリット幅が0.1mmとなる。これ
によって、少ないはみ出し幅でも容易に接着剤6がスリ
ット5cに侵入することができる。本実施形態では、基
板5a及び導体層5bともスリットしているが、基板5
aをスリットするだけでもよい。
【0038】図15は、本実施形態により作製された複
合多層プリント配線板の断面を模式して示している。こ
のように、接着剤のはみ出し部分6′は、屈曲部1bの
付け根に残るので、屈曲部1bの付け根への応力集中を
防ぎ、耐屈曲性や及び信頼性の向上した複合多層プリン
ト配線板となる。
【0039】次に、第4実施形態について説明する。第
4実施形態は、第1実施形態において、スリット5cを
ノンフレキシブル基板5の導体層5bによって封止する
ものである。図16は、本実施形態に用いられるノンフ
レキシブル基板5の断面を模式的に示している。ノンフ
レキシブル基板5の基板5aには屈曲部1b以外の全面
に接着剤6を仮止めしておき、接着剤6と基板5aのみ
を炭酸ガスレーザでスリットする。
【0040】該ノンフレキシブル基板5をフレキシブル
プリント配線板2に接着し、ノンフレキシブル基板5の
導体層5bに導体パターンを形成する。図17は第1実
施形態における図9に相当し、ノンフレキシブル基板5
の導体パターンが形成されたところを示している。この
ように、スリット5cを跨ぐ導体5b′を形成すること
で、スリット5cは封止され、エッチング液が侵入しな
い。
【0041】導体層5b′の幅が狭ければ、導体5b′
の基板5aへの接着強度は非常に小さくなることから、
屈曲部1bの上下に位置するノンフレキシブル基板5を
剥離するとき、スリット5cを封止している導体5b′
がノンフレキシブル基板5側に付いて剥がれるよう、導
体層5b′における多層部1a側への接着部分の幅を、
屈曲部1b側への接着部分の幅より小さくする。ここで
は、多層部1a側への接着部分の幅を0.1mm〜0.3m
m、屈曲部1b側への接着部分の幅を数mm〜10mmとし
ている。
【0042】このように、本実施形態では、スリット5
cが形成されていることで、複合多層プリント配線板の
屈曲部付近の寸法精度が向上するだけでなく、スリット
5cを封止するための特別な手段を必要としないことか
ら、簡単な工程で複合多層プリント配線板を製造するこ
とができる。
【0043】尚、上記実施形態において、ノンフレキシ
ブル基板の接着位置や外形加工における切断位置を変え
ると、図2及び図3に示されている複合多層プリント配
線板1を作製することができる。図2の複合多層プリン
ト配線板1は、中心に直方体状の穴が貫通した略直方体
の多層部1aと、その直方体状の穴の側面から延びた屈
曲部1bと、屈曲部1bの先端に設けられた端子1cか
ら成る。該屈曲部1bの先端を穴から引き出して、端子
1cで他の電子機器に接続する。また、図3の複合多層
プリント配線板1は、屈曲部1bと、その両端に設けら
れた多層部1aと、屈曲部1b上に設けられた端子1c
から成り、屈曲部1b上に電子機器を設けることができ
る。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の複合多
層プリント配線板の製造方法では、ノンフレキシブル基
板を除去するための切断位置に予めスリットが形成され
ているので、出来上がった複合多層プリント配線板の寸
法精度が向上する。また、ノンフレキシブル基板を切断
する工程がないので、屈曲部の付け根にストレスや傷を
与えることもなく、ノンフレキシブル基板における屈曲
部の端部の表面が従来技術に比べて滑らかとなり、屈曲
部の耐屈曲性や信頼性が大きく改善される。
【0045】また、屈曲部の上下に位置するノンフレキ
シブル基板を除去する工程を、従来技術の人手から金型
加工に転換でき、通常の多層プリント配線板と同一の工
法で加工できるため、生産性及び歩留まりが大幅に向上
し、設備の利用度も向上する。
【0046】また、請求項3の複合多層プリント配線板
の製造方法によれば、屈曲部の付け根部に接着剤が付着
した複合多層プリント配線板を得ることができるので、
屈曲部の付け根に応力が集中するのを防ぎ、屈曲部の耐
屈曲性や信頼性の向上を図ることができる。
【0047】また、請求項4の複合多層プリント配線板
の製造方法によれば、ノンフレキシブル基板の導体パタ
ーンを形成する工程において、同時にスリットを封止で
きるので、特に封止手段を設ける工程が必要ない。従っ
て、より簡易な複合多層プリント配線板の製造方法とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フライングテール型複合多層プリント配線板
1の一例を示した図である。
【図2】 複合多層プリント配線板1の一例を示した図
である。
【図3】 複合多層プリント配線板1の一例を示した図
である。
【図4】 第1実施形態において、フレキシブルプリン
ト配線板2の断面の模式図である。
【図5】 第1実施形態において、フレキシブルプリン
ト配線板2及び絶縁層3の断面の模式図である。
【図6】 第1実施形態において、屈曲部1bの周囲が
打ち抜かれたフレキシブルプリント配線板2及び絶縁層
3の模式図でる。
【図7】 第1実施形態において、接着されるフレキシ
ブルプリント配線板2及びノンフレキシブル基板5の断
面の模式図である。
【図8】 第1実施形態において、接着されたフレキシ
ブルプリント配線板2及びノンフレキシブル基板5の模
式図である。
【図9】 第1実施形態において、スリット5cが封止
されたフレキシブルプリント配線板2及びノンフレキシ
ブル基板5の断面の模式図である。
【図10】 第1実施形態において、最終的な外形加工
が施されたフレキシブルプリント配線板2及びノンフレ
キシブル基板5の断面の模式図である。
【図11】 第2実施形態において、スリット5cが封
止されたフレキシブルプリント配線板2及びノンフレキ
シブル基板5の断面の模式図である。
【図12】 第2実施形態において、最終完成した複合
多層プリント配線板の断面の模式図である。
【図13】 第3実施形態において、接着されるフレキ
シブルプリント配線板2及びノンフレキシブル基板5の
断面の模式図である。
【図14】 第3実施形態において、スリット5cが封
止されたフレキシブルプリント配線板2及びノンフレキ
シブル基板5の断面の模式図である。
【図15】 第3実施形態において、最終完成した複合
多層プリント配線板の断面の模式図である。
【図16】 第4実施形態におけるノンフレキシブル基
板5及び接着剤6の断面の模式図である。
【図17】 第4実施形態において、ノンフレキシブル
基板5の導体パターンが形成されたときのフレキシブル
プリント配線板2及びノンフレキシブル基板5の断面を
模式して示した図である。
【図18】 従来技術において、接着されるフレキシブ
ルプリント配線板2及びノンフレキシブル基板5の断面
の模式図である。
【図19】 従来技術において、屈曲部1bの周囲が打
ち抜かれたフレキシブルプリント配線板2及び絶縁層3
の模式図でる。
【図20】 従来技術において、接着されたフレキシブ
ルプリント配線板2及びノンフレキシブル基板5の模式
図である。
【図21】 従来技術において、多層板20となったフ
レキシブルプリント配線板2及び外層5の模式図であ
る。
【図22】 従来技術において、多層板20の断面の模
式図である。
【図23】 従来技術において、最終完成した複合多層
プリント配線板の断面の模式図である。
【符号の説明】
1 複合多層プリント配線板 1a 多層部 1b 屈曲部 1c 端子 2 フレキシブルプリント配線板 3 絶縁層 4 打抜部 5 ノンフレキシブル基板 6 接着剤 7 インク 10 多層部1aを構成する部分 11 外形加工における切断位置 12 多層部1aを構成する部分と屈曲部1bの上下
に位置する部分との境界 13 外形加工における切断位置 20 多層板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状のフレキシブルプリント配線板の
    固定部の両面にノンフレキシブルプリント配線板が設け
    られて多層部が形成され、該多層部から前記フレキシブ
    ルプリント配線板の屈曲部が露出延在する形の複合多層
    プリント配線板を形成するために、フレキシブルプリン
    ト配線板の両面にノンフレキシブル基板を接着する工程
    と、前記ノンフレキシブル基板の表面に導体パターンを
    形成する工程と、前記フレキシブルプリント配線板及び
    前記ノンフレキシブル基板を切断して所望形状の多層板
    を形成する工程と、前記多層板から前記屈曲部の両面に
    存するノンフレキシブル基板を除去する工程とから成る
    複合多層プリント配線板の製造方法において、 前記切断工程に先立って、多層部構成部分と前記屈曲部
    上の部分との間に予め切込みを設けたノンフレキシブル
    基板を前記多層部構成部分で接着剤により前記フレキシ
    ブルプリント配線板と接着させるようにしたことを特徴
    とする複合多層プリント配線板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ノンフレキシブル基板の表面に導体
    パターンを形成する工程に先立って、前記切込みを封止
    手段によって封止したことを特徴とする請求項1に記載
    の複合多層プリント配線板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記フレキシブルプリント配線板の両面
    に前記ノンフレキシブル基板を接着する工程で、前記接
    着剤を前記切込みに侵入させて前記封止手段としたこと
    を特徴とする請求項2に記載の複合多層プリント配線板
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記封止手段として、前記ノンフレキシ
    ブル基板の表面に導体パターンを形成する工程の際、前
    記切込みを完全に塞ぐ導体パターンを設けることを特徴
    とする請求項2に記載の複合多層プリント配線板の製造
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004064468A1 (ja) * 2003-01-09 2004-07-29 Sony Chemicals Corp. 基板素片とその基板素片を用いた複合配線板及び開閉型機器
JP2007123902A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Samsung Electro Mech Co Ltd リジッドフレキシブルプリント基板の製造方法

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