JPH05135306A - バイアス磁界印加装置 - Google Patents

バイアス磁界印加装置

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JPH05135306A
JPH05135306A JP4973291A JP4973291A JPH05135306A JP H05135306 A JPH05135306 A JP H05135306A JP 4973291 A JP4973291 A JP 4973291A JP 4973291 A JP4973291 A JP 4973291A JP H05135306 A JPH05135306 A JP H05135306A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光源にレーザ光を使用し、それを対物レンズ
の手段を用いて、例えば、記録媒体(光磁気ディスクや
光カード)上に小さなビームスポットを形成し、このビ
ームスポットを用いてデータのリード/ライトを行う装
置に用いられるバイアス磁界印加装置に関し、小型,簡
単な構造で低消費電力のバイアス磁界印加装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 ガイド13に係合する永久磁石11は、記録
媒体12対向面には、各トラックを横断する方向にS,
N極が形成され、記録媒体12の全ユーザゾーンの各ト
ラックを横断する長さに設定されている。そして、駆動
手段15により、永久磁石11は駆動され、一方の極を
対物レンズ(14)の光軸上,非光軸上に案内される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光源にレーザ光を使用
し、それを対物レンズの手段を用いて、例えば、記録媒
体(光磁気ディスクや光カード)上に小さなビームスポ
ットを形成し、このビームスポットを用いてデータのリ
ード/ライトを行う装置に用いられるバイアス磁界印加
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】次に図面を用いて従来例を説明する。図
12は従来のバイアス磁界印加装置の第1の例を説明す
る図、図13は図12における要部断面構成図、図14
は従来のバイアス磁界印加装置の第2の例を説明する
図、図15は図14における要部断面構成図である。
【0003】先ず、図12及び図13を用いて、従来の
第1の例を説明する。これらの図において、1は光磁気
ディスク、2は鉄心3に巻回されたコイルである。そし
て、コイル2及び鉄心3は支持部材4を用いて光磁気デ
ィスク1上に配設されている。この場合、鉄心3は光磁
気ディスク1のユーザゾーンの各トラックを横断する長
さに設定されている。又、5は光磁気ディスク1上にレ
ーザビームを集光する対物レンズである。
【0004】そして、コイル2に流す電流の向きを変え
ることで、磁界の印加方向を変えている。
【0005】次に、図14及び図15を用いて従来の第
2の例を説明する。尚、図12及び図13と同一部分に
は同一符号を付し、それらの説明は省略する。これらの
図において、6は円柱上の永久磁石であり、この永久磁
石6は支持部材7によって、光磁気ディスク1上で回転
可能に支持されている。尚、永久磁石6の長さは、光磁
気ディスク1のユーザゾーンの各トラックを横断する長
さに設定されている。そして、永久磁石6は駆動装置8
によって回転駆動されるようになっている。
【0006】そして、永久磁石6を駆動装置8を用いて
回転駆動することにより、磁界の印加方向を変えている
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の第1の
従来例の場合、必要とする磁界を得るためには、コイル
の巻き線数とそのコイルに流す電流を増やす必要性から
形状が大きくならざるおえないという問題点がある。
【0008】又、磁界を与えている間は常に通電する必
要があるので、消費電力が大きく、発熱の問題点もあ
る。
【0009】次に、従来の第2の例の場合には、円筒形
の永久磁石6を回転位置を正確に合わせる必要があるた
めに、制御方法が複雑になるという問題点がある。
【0010】又、永久磁石6を支持するために機構が複
雑になり、かつ、大型化するという問題点もある。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、小型,簡単な構造で低消費電力のバ
イアス磁界印加装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。この図において、11は記録媒体12の全ユーザ
ゾーンの各トラックを横断する長さに設定され、記録媒
体12との対向面にはS,N極が形成された永久磁石で
ある。この永久磁石11は、ガイド13により、永久磁
石11の一方の極を対物レンズ14の光軸O上,非光軸
上に駆動手段15によって案内されるようになってい
る。
【0013】
【作用】本発明のバイアス磁界印加装置において、駆動
手段15を駆動すると、永久磁石11がガイド13に案
内されて、永久磁石11の一方の極が対物レンズ14の
光軸O上に移動する。
【0014】次に、駆動手段15を先程とは逆方向に駆
動すると、永久磁石11の他方の極が対物レンズ14の
光軸O上に移動し、先ほどとは逆の方向の磁界を印加す
る。
【0015】
【実施例】次に図面を用いて本発明の一実施例を説明す
る。図2は本発明の第1の実施例の要部斜視図、図3は
図2における作動を説明する図、図4は本発明の第2の
実施例を説明する図、図5は図4における作動を説明す
る図、図6は本発明の第3の実施例を説明する図、図7
は本発明の第4の実施例を説明する図、図8は本発明の
第5の実施例を説明する図、図9は本発明の第6の実施
例を説明する図、図10は図9における作動を説明する
図、図11は本発明の第7の実施例を説明する図であ
る。
【0016】先ず、図2及び図3を用いて本発明の第1
の実施例を説明する。図において、21は記録媒体22
の全ユーザゾーンの各トラックを横断する長さに設定さ
れ、記録媒体(例えば、光磁気ディスク)22との対向
面には、各トラックを横断する方向にN極とS極が形成
された二極着磁薄板状の永久磁石である。この永久磁石
21は、非磁性体で作られたプレート23の下面に取り
付けられている。このプレート23の両端部には、幅方
向に延出する長穴23a,23bが穿設されている。そ
して、これら長穴23a,23bはベースB側に設けら
れたピン24,25に係合し、これら長穴23a,23
b及びピン24,25の係合により、図2においてプレ
ート23の矢印A方向以外の移動を禁止するガイド機構
が構成されている。
【0017】26は記録媒体22に対してデータのリー
ド/ライトを行うレーザビームを記録媒体22に上に集
光する対物レンズである。プレート23の上方近傍で、
対物レンズの光軸Oを介して両サイドに第1のコイル保
持部材27,第2のコイル保持部材28が設けられてい
る。これら第1及び第2のコイル保持部材27,28の
永久磁石21との対向面側には、それぞれ永久磁石21
よりも若干面積が広い偏平状の第1のコイル29,第2
の30が取り付けられている。そして、これら第1及び
第2のコイル29,30と永久磁石21とで駆動部が構
成されている。尚、この長穴23a,23bは、永久磁
石21の記録媒体22の対向面に形成されている二極が
それぞれ光軸O上に位置すると、それ以上の移動を禁止
するような長さに設定されている。
【0018】次に、上記構成の作動を説明する。永久磁
石21は非磁性のプレート23に取り付けられているの
で、この永久磁石21の磁束は記録歯板22と反対側の
方向に抜けるようになっている。図3(a)において
は、第1のコイル29に電流を流し、第1のコイル29
によって発生する磁場により、永久磁石21が図3にお
いて左方向に移動し、光軸O上にN極が位置し、N極の
バイアス磁界が記録媒体22に印加されている。
【0019】次に、記録媒体22に対するバイアス磁界
の極性を変えるには、第2のコイル30に第1のコイル
29とは逆方向に電流を流す。すると、永久磁石21は
図3において右方向に移動し、記録媒体22には、S極
のバイアス磁界が印加される。
【0020】上記実施例によれば、従来の第1の例に比
べると、バイアス磁界は永久磁石21の磁界を用いてい
るので、消費電力が少なく、発熱の問題もない。
【0021】次に、ガイド機構を構成する長穴23a,
23bとピン24,25は小型・簡単な機構であり、こ
のガイド機構を用いることにより、正確に永久磁石21
の各極を光軸O上に位置させることができる。
【0022】尚、本発明は、上記実施例に限るものでは
ない。例えば、ガイド機構は、プレート23側に長穴2
3a,23bを設け、ベースB側にピン24,25を設
ける構成で説明を行ったが、逆に、プレート側にピン、
ベース側に長穴を設けるようにしてもよい。又、ベース
B側とプレート23との摺動面には、摩擦低減の為に、
四フッ化エチレン樹脂等のフィルムやスペーサを貼付し
てもよい。
【0023】次に、図4及び図5を用いて本発明の第2
の実施例を説明する。尚、第1の実施例と同一部分に
は、同一符号を付しそれらの説明は省略する。本実施例
では駆動部の構成が第1の実施例と異なっている。光軸
Oを挟んで、コイル保持部材40に取り付けられたコイ
ル41が設けられている。
【0024】このような構成で、バイアス磁界を変える
のには、コイル41に流す電流の方向を変え、永久磁石
21を駆動することで行われる。
【0025】このような構成においても、第1の実施例
と同様な効果を得ることができる。
【0026】次に、図6を用いて本発明の第3の実施例
を説明する。本実施例は第1及び第2の実施例と比べて
ガイド機構のみが異なり、他の部分は同一なので、ガイ
ド機構のみを説明する。この図において、43はベース
B側に取り付けられるブロックである。このブロック4
3の両側面には、第1の板ばね44,第2の板ばね45
の基端部が取り付けられている。この第1及び第2の板
ばね44,45の先端部には、スペーサ46,47を介
して、永久磁石21の両側面の略中間部にそれぞれ取り
付けられて入る。
【0027】このような構成のガイド機構においても、
永久磁石21を平行に移動させることができ、第1及び
第2の実施例と同様な効果を得ることができる。
【0028】次に、図7を用いて本発明の第4の実施例
を説明する。図において、第1の実施例と同一部分には
同一符号を付し、それらの説明は省略する。
【0029】本実施例は、第1の実施例に加えて、永久
磁石21の両側面近傍に第1及び第2の磁性体51,5
2を設けている。
【0030】このような構成とすることで、永久磁石2
1が図7において(a)に示す位置に位置しているとき
には第1の磁性体51に、(b)に示す位置に位置して
いるときには第2の磁性体52に、それぞれ発生する磁
気吸引力により、永久磁石21はロック状態となり、第
1の実施例の効果に加えて、移動後は第1及び第2のコ
イル29,30に電流を流す必要がなくなり、更に低消
費電力となる。
【0031】次に、図8を用いて本発明の第5の実施例
を説明する。図において第2の実施例と同一部分には同
一符号を付し、それらの説明は省略する。
【0032】本実施例は、第2の実施例に加えて、永久
磁石21の両側面近傍に第1及び第2の磁性体53,5
4を設けている。
【0033】このような構成とすることで、永久磁石2
1が図8において(a)に示す位置に位置しているとき
には第1の磁性体53に、(b)に示す位置に位置して
いるときには第2の磁性体54に、それぞれ発生する磁
気吸引力により、永久磁石21はロック状態となり、第
2の実施例の効果に加えて、移動後は第1及び第2のコ
イル29,30に電流を流す必要がなくなり、更に低消
費電力となる。
【0034】次に、図9及び図10を用いて本発明の第
6の実施例を説明する。尚、本実施例は第1の実施例と
同一部分には、同一符号を付し、それらの説明は省略す
る。
【0035】磁性体で作られたプレート60には、単極
着磁薄板状の磁石61が取り付けられている。このプレ
ートの両サイドには、励磁コイル62とヨーク63とか
らなる第1の電磁石64及び励磁コイル65とヨーク6
6とからなる第2の電磁石67が配設され、各ヨーク6
3,67の一方の先端部は折曲されて、先端面がプレー
ト60の両側面に対向している。
【0036】上記構成の作動を説明する。図10におい
て、(a)の場合には、第2の電磁石の励磁コイル65
に電流が流されて、ヨーク66の一方の先端部はS極と
なって、磁石61を右方向に吸引・保持している。
【0037】次に、第1の電磁石64の励磁コイル62
に電流を流すとヨーク63の一方の先端部は、N極とな
って、磁石61を左方向に吸引・保持し、(b)の状態
となる。
【0038】上記構成によれば、第1の実施例と同様な
効果を得ることができる。
【0039】次に、図11を用いて本発明の第7の実施
例を説明する。尚、第6の実施例と同一部分には同一符
号を付し、それらの説明は省略する。図において、71
は略E字形をしたヨーク72とこのヨーク72に巻き掛
けられた励磁コイルとからなる電磁石である。ヨーク7
2の両端部72a,72bは、折曲されてプレート60
の両側面近傍まで延出している。
【0040】次に、上記構成の作動を説明する。ヨーク
72の両端部72a,72bには同一の極が発生する。
よって、励磁コイル73に流す電流の向きを変えること
により、ヨーク72の両端部に発生する磁極が反転さ
せ、プレート60(磁石)を移動させることができる。
【0041】上記構成においても、第1の実施例と同一
な効果を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、小
型,簡単な構造で低消費電力のバイアス磁界印加装置を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1の実施例の要部斜視図である。
【図3】図2における作動を説明する図である。
【図4】本発明の第2の実施例を説明する図である。
【図5】図4における作動を説明する図である。
【図6】本発明の第3の実施例を説明する図である。
【図7】本発明の第4の実施例を説明する図である。
【図8】本発明の第5の実施例を説明する図である。
【図9】本発明の第6の実施例を説明する図である。
【図10】図9における作動を説明する図である。
【図11】本発明の第7の実施例を説明する図である。
【図12】従来のバイアス磁界印加装置の第1の例を説
明する図である。
【図13】図12における要部断面構成図である。
【図14】従来のバイアス磁界印加装置の第2の例を説
明する図である。
【図15】図14における要部断面構成図である。
【符号の説明】
11 永久磁石 12 記録媒体 13 ガイド 14 対物レンズ 15 駆動手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体(12)の全ユーザゾーンの各
    トラックを横断する長さに設定され、前記記録媒体(1
    2)対向面には、各トラックを横断する方向にS,N極
    が形成された永久磁石(11)と、 該永久磁石(11)の一方の極を対物レンズ(14)の
    光軸上,非光軸上に案内するガイド(13)と、 前記永久磁石(11)を駆動する駆動手段(15)と、 を設けたことを特徴とするバイアス磁界印加装置。
  2. 【請求項2】 前記永久磁石(11)は二極着磁薄板状
    永久磁石であることを特徴とする請求項1記載のバイア
    ス磁界印加装置。
  3. 【請求項3】 前記永久磁石(11)は単極着磁薄板状
    永久磁石であることを特徴とする請求項1記載のバイア
    ス磁界印加装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段(15)は、 前記永久磁石の近傍で前記対物レンズ(14)の光軸を
    介して両サイドに設けられたコイルであることを特徴と
    する請求項1又は2記載のバイアス磁界印加装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段(15)は、 前記永久磁石の近傍で前記対物レンズ(14)の光軸上
    に設けられたコイルであることを特徴とする請求項1又
    は2記載のバイアス磁界印加装置。
  6. 【請求項6】 前記永久磁石の両方の側部近傍に第1及
    び第2の磁性体を設けたことを特徴とする請求項1又は
    2記載のバイアス磁界印加装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動手段(15)は、 前記対物レンズ(14)の光軸を介して両サイドに設け
    られた第1及び第2の電磁石であることを特徴とする請
    求項1又は3記載のバイアス磁界印加装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動手段(15)は、 前記対物レンズ(14)の光軸上に設けられ、略E字形
    のヨークと、このヨークに巻回される励磁コイルとから
    なる電磁石であり、ヨークの一方の端部が前記永久磁石
    の一方の側面近傍に、他方の端部が前記永久磁石の他方
    の側面近傍にそれぞれ配設されることを特徴とする請求
    項1又は3記載のバイアス磁界印加装置。
  9. 【請求項9】 前記ガイド(13)は、 ベース側及び前記永久磁石側のどちらか一方に設けられ
    たピンと、 他方に設けられた長穴であることを特徴とする請求項1
    乃至8記載のバイアス磁界印加装置。
  10. 【請求項10】 前記ガイド(13)は、 一端部がベース側に、他端部が前記永久磁石の側面にそ
    れぞれ取り付けられた第1及び第2の平行板ばねである
    ことを特徴とする請求項1乃至9記載のバイアス磁界印
    加装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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