JPH05134355A - ハロゲン化銀写真感光材料及び露光機能付き感光材料包装ユニツト - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料及び露光機能付き感光材料包装ユニツト

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JPH05134355A
JPH05134355A JP32540591A JP32540591A JPH05134355A JP H05134355 A JPH05134355 A JP H05134355A JP 32540591 A JP32540591 A JP 32540591A JP 32540591 A JP32540591 A JP 32540591A JP H05134355 A JPH05134355 A JP H05134355A
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JP
Japan
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silver halide
sprocket
sensitive material
silver
photosensitive material
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Pending
Application number
JP32540591A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Mochizuki
美宏 望月
Eiichi Ueda
栄一 上田
Osamu Shibazaki
理 柴崎
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
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Publication of JPH05134355A publication Critical patent/JPH05134355A/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2219/00Cameras
    • G03B2219/02Still-picture cameras
    • G03B2219/04Roll-film cameras
    • G03B2219/045Roll-film cameras adapted for unloading the film in the processing laboratory, e.g. disposable, reusable or recyclable cameras

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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 パトローネの小型化ができ、パーフォレーシ
ョンの引き裂き強度が大きい、感光材料及び露光機能付
感光材料包装ユニットの提供。 【構成】 (1)支持体上に少なくとも1層のハロゲン
化銀乳剤層を有し、そしてパーフォレーションを持つ写
真感光材料において、支持体の厚みが90μm以下であ
り、パーフォレーションのフィルム送行中にスプロケッ
トの歯と接触する部分が0.6mm以上の曲率半径の線だけ
で構成されている。又支持体の厚みが90μm以下であ
り、パーフォレーションが0.6mm以上の曲率半径の線だ
けで構成されている。(2)スプロケットを有する露光
機能付き感光材料包装ユニットにおいて、スプロケット
の歯のフィルム送行中にパーフォレーションに接触する
部分が0.5mm以上の曲率半径の線だけで構成されてい
る。又スプロケットの歯が0.5mm以上の曲率半径だけで
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影、取扱いに便利な
コンパクトカメラに用いて好適なハロゲン化銀写真感光
材料及びこのような写真感光材料を収納した露光機能付
き感光材料包装ユニットに関し、詳しくはフィルムの薄
膜化が可能で、さらに、パーフォレーション切れを改良
したハロゲン化銀写真感光材料及びこのような感光材料
の収納に適した感光材料包装ユニットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】旅行先などで写真を撮りたい場合に、手
軽に撮影でき、取扱いや携帯にも便利な小型のポケット
カメラが実用化されている。しかしまだ35mmロールフィ
ルムを使用するカメラは体積が大きく、重量も重く、携
帯性が悪い欠点を有する。そこで、これまでに110タ
イプのカメラやディスクカメラなど小型カメラが、携帯
性の改良のために、開発されてきた。しかし、これらの
カメラは、小型化に伴い、露光画面面積も同時に小サイ
ズ化したため、画質の劣化を生じ、高画質化の欲求と相
反し、ユーザーにあまり受け入れられなかった。
【0003】そこで露光画像面積を犠牲にせず、カメラ
の小型化をはかるためには、従来の35mmサイズのフィル
ムパトローネの小型化が重要なテーマとなる。
【0004】ところが手軽に撮影でき、取扱い、携帯に
も便利な小型化を達成するには感材の体積自体の占める
割合が大きく、この感材の体積を減少させることが有力
な手段となる。ところでこの感材の体積は感材の膜厚に
依存している訳で、この感材の膜厚のほとんどの部分を
支持体が占めている。そこで、この支持体の膜厚を薄く
することで感材体積を減少し、これによりパトローネの
小型化を試みた。これによりパトローネの小型化は達成
できたが、新たな別の問題が生じる結果となった。すな
わち、カメラ撮影時、現像処理時などの工程でフィルム
に擦り傷が多数発生した。またカメラ内でのフィルム巻
き上げ時のパーフォレーション部分の引き裂きが多く発
生するという問題もあった。さらに実技撮影での鮮鋭性
も悪化した。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、小
型化し携帯性が良く、手軽に撮影でき、取り扱いが便利
でかつフィルム巻き上げ時のパーフォレーション切れを
改良したハロゲン化銀写真感光材料及びこのような写真
感光材料を収納するのに好適な露光機能付き感光材料包
装ユニットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題に
鑑みて鋭意検討の結果、本発明のこれらの目的は下記感
光材料および感光材料包装ユニットによって達成され
た。
【0007】(1)支持体上に少なくとも1層のハロゲ
ン化銀乳剤層を有し、そしてパーフォレーションを持つ
ハロゲン化銀写真感光材料において、支持体の厚みが90
μm以下であり、該パーフォレーションのフィルム送行
中にスプロケットの歯と接触する部分が0.6mm以上の曲
率半径の線だけで構成されていることを特徴とするハロ
ゲン化銀写真感光材料。
【0008】(2)支持体上に少なくとも1層のハロゲ
ン化銀乳剤層を有し、そしてパーフォレーションを持つ
ハロゲン化銀写真感光材料において、支持体の厚みが90
μm以下であり、該パーフォレーションが0.6mm以上の曲
率半径の線だけで構成されていることを特徴とするハロ
ゲン化銀写真感光材料。
【0009】(3)スプロケットを有する露光機能付き
感光材料包装ユニットにおいて、該スプロケットの歯の
フィルム送行中にパーフォレーションに接触する部分が
0.5mm以上の曲率半径の線だけで構成されていることを
特徴とする露光機能付き感光材料包装ユニット。
【0010】(4)スプロケットを有する露光機能付き
感光材料包装ユニットにおいて、該スプロケットの歯が
0.5mm以上の曲率半径だけで構成されていることを特徴
とする露光機能付き感光材料包装ユニット。
【0011】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0012】本発明でいうスプロケットとは、カメラも
しくは露光機能付き感光材料包装ユニット等において、
撮影するごとにフィルムを巻き上げるがその時にパーフ
ォレーションの一穴に一つの歯が対応して回転する歯車
のことを指す。機能としては、例えばフィルムの送行距
離を知り、撮影数をカウントしたり、あるいはフィルム
を巻き上げる働き等があり、フィルムにあけられた穴−
パーフォレーション−にはいることによって機能する。
【0013】このようなものとして例えば図3に示され
るものがある。図3において、10はカメラ本体4の露
光室の上方に軸支されているスプロケットであり、この
ものは巻上ノブを巻き上げ方向に回転させることによっ
て移行するフィルム7のパーフォレーションPに噛合し
て回転するようになっている。
【0014】パーフォレーションPは、フィルム7の幅
方向の両端に本発明の形状のパターンを有して穿孔され
ている。
【0015】5は第一フィルム容器、6は第二フィルム
容器を示す。
【0016】図1に本発明に用いることができるパーフ
ォレーションの形状のパターン例を示すが、本発明に用
いられるパーフォレーション形状はこれらに限定される
ものではない。本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、
そのパーフォレーションのR1,R2の曲率半径はともに
0.6mm以上である。
【0017】同様に、図2に本発明に用いることができ
るスプロケットの歯の形状のパターン例を示すが、本発
明に用いられる形状はこれらに限定されるものではな
い。本発明の露光機能付き感光材料包装ユニットのスプ
ロケットにおけるRS 1,RS 2の曲率半径はともに0.5mm
以上であり、他の面もすべて曲率半径は0.5mm以上であ
る。
【0018】パーフォレーションとスプロケットの歯の
好ましい組み合わせとしてはパーフォレーションにスプ
ロケットの歯によって応力が加えられた時にパーフォレ
ーションが変形する形に近い形状を持つスプロケットの
歯がよい。例えばI−1とII−2あるいはII−3等が望
ましい。
【0019】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
るハロゲン化銀乳剤には、ハロゲン化銀として、臭化
銀、塩化銀、沃臭化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀等の通常
のハロゲン化銀乳剤に使用される任意のものを用いる事
ができ、ハロゲン化銀粒子は、酸性法、中性法及びアン
モニア法のいずれで得られたものでもよい。
【0020】ハロゲン化銀粒子は、粒子内において均一
なハロゲン化銀組成分布を有するものでも、粒子の内部
と表面層とでハロゲン化銀組成が異なるコア/シェル粒
子であってもよく、潜像が主として表面に形成されるよ
うな粒子であっても、また主として粒子内部に形成され
るような粒子であってもよい。
【0021】本発明に係るハロゲン化銀粒子の形状は任
意のものを用いることができる。好ましい1つの例は、
{100}面を結晶表面として有する立方体である。又、米
国特許4,183,756号、同4,225,666号、特開昭55-26589
号、特公昭55-42737号等の明細書や、ザ・ジャーナル・
オブ・フォトグラフィック・サイエンス(J.Photgr.
Sci).21.39(1973)等の文献に記載された方法によ
り、8面体、14面体、12面体等の形状を有する粒子をつ
くり、これを用いることもできる。更に、双晶面を有す
る粒子を用いてもよい。
【0022】本発明に係るハロゲン化銀粒子は、単一の
形状からなる粒子を用いてもよいし、種々の形状の粒子
が混合されたものでもよい。
【0023】又、いかなる粒子サイズ分布を持つものを
用いてもよく、粒子サイズ分布の広い乳剤(多分散乳剤
と称する)を用いてもよいし、粒子サイズ分布の狭い乳
剤(単分散乳剤と称する。)を単独又は数種類混合して
用いてもよい。又、多分散乳剤と単分散乳剤を混合して
用いてもよい。
【0024】ハロゲン化銀乳剤は、別々に形成した2種
以上のハロゲン化銀乳剤を混合して用いてもよい。
【0025】本発明においては、単分散乳剤が好まし
い。単分散乳剤中の単分散のハロゲン化銀粒子として
は、平均粒径rを中心に±20%の粒径範囲内に含まれる
ハロゲン化銀重量が、全ハロゲン化銀粒子重量の60%以
上であるものが好ましく、特に好ましくは70%以上、更
に好ましくは80%以上である。
【0027】ここで言う粒径とは、球状のハロゲン化銀
粒子の場合は、その直径、又球状以外の形状の粒子の場
合は、その投影像を同面積の円像に換算した時の直径で
ある。
【0028】粒径は例えば該粒子を電子顕微鏡で1万倍
から5万倍に拡大して撮影し、そのプリント上の粒子直
径又は投影時の面積を実測することによって得ることが
できる。(但し測定粒子個数は無差別に1000個以上ある
事とする。)
【0029】本発明において特に好ましい高度の単分散
乳剤は によって定義した単分散度が20以下のものであり、更に
好ましくは15以下のものである。
【0030】ここにいう平均粒径及び粒径標準偏差とは
前記定義のriから求めるものとする。単分散乳剤は特開
昭54-48521号、同58-49938号及び同60-122938号公報等
を参考にして得ることができる。
【0031】感光性ハロゲン化銀乳剤は、化学増感を行
わないで、いわゆる未後熟(Primitive)乳剤のまま用
いることもできるが、通常は化学増感される。化学増感
のためには、前記Glafkides又は、Zelikmanらの著書、
或いはH.Frieser編ディ・グルンドラーゲン・デル・フ
ォトグラフィシェン・プロツェセ・ミット・ジルベルハ
ロゲニーデン(Die Grundlagen der Photographischen
Prozesse mit Silberhalogeniden、Akademische Verlag
sgesellschaft、1968)に記載の方法を用いることがで
きる。
【0032】即ち、銀イオンと反応し得る硫黄を含む化
合物や活性ゼラチンを用いる硫黄増感法、還元性物質を
用いる還元増感法、金その他の貴金属化合物を用いる貴
金属増感法等を用いることができる。硫黄増感剤として
は、チオ硫酸塩、チオ尿素類、チアゾ−ル類、ローダニ
ン類、その他の化合物を用いることができ、それらの具
体例は、米国特許1,574,944号、同2,410,689号、同2,27
8,947号、同2,728,668号、同3,656,955号に記載されて
いる。還元増感剤としては、第一すず塩、アミン類、ヒ
ドラジン誘導体、ホルムアミジスルフィン酸、シラン化
合物等を用いることができ、それらの具体例は米国特許
2,487,850号、同2,419,974号、同2,518,698号、同2,98
3,609号、同2,983,610号、同2,694,637号に記載されて
いる。貴金属増感のためには金錯塩のほか、白金、イリ
ジウム、パラジウム等の周期律表VII族の金属の錯塩を
用いることができ、その具体例は米国特許2,399,083
号、同2,448,060号、英国特許618,061号等に記載されて
いる。
【0033】本発明で用いられるハロゲン化銀乳剤は、
前述した硫黄増感、金・硫黄増感の他、還元性物質を用
いる還元増感法、貴金属化合物を用いる貴金属増感法な
どを併用することもできる。
【0034】感光性乳剤としては、前記乳剤を単独で用
いてもよく、二種以上の乳剤を混合して用いてもよい。
【0035】本発明の実施に際しては、上記のような化
学増感の終了後に、例えば、4−ヒドロキシ−6−メチ
ル−1,3,3a,7−テトラザインデン、5−メルカ
プト−1−フェニルテトラゾール、2−メルカプトベン
ゾチアゾール等を始め、種々の安定剤も使用できる。更
に必要であればチオエーテル等のハロゲン化銀溶剤、又
はメルカプト基含有化合物や増感色素のような晶癖コン
トロール剤を用いてもよい。
【0036】本発明の乳剤に用いられるハロゲン化銀粒
子は、粒子を形成する過程及び/又は成長させる過程
で、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、イリジ
ウム塩又は錯塩、ロジウム塩又は錯塩、鉄塩又は錯塩を
用いて金属イオンを添加し、粒子内部に及び/又は粒子
表面に包含させる事ができる。
【0037】本発明の乳剤は、ハロゲン化銀粒子の成長
の終了後に不要な可溶性塩類を除去しても良いし、ある
いは含有させたままでもよい。該塩類を除去する場合に
は、リサーチ・ディスクロジャー17643号記載の方法に
基づいて行うことができる。
【0038】本発明のハロゲン化銀写真感光材料におい
ては、更に増感色素を添加してもよい。用いられる色素
には、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン
色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシアニン色
素、ヘミシアニン色素、スチリル色素及びヘミオキサノ
ール色素等が包含される。特に有用な色素はシアニン色
素、メロシアニン色素及び複合メロシアニン色素に属す
る色素である。これらの色素類には、塩基性異節環核と
してシアニン色素類に通常利用される核のいずれをも適
用できる。すなわち、ピロリン核、オキサゾリン核、チ
アゾリン核、ピロール核、オキサゾール核、チアゾール
核、セレナゾール核、イミダゾール核、テトラゾール
核、ピリジン核等が適用でき、またこれらの核に脂環式
炭化水素環が融合した核、及びこれらの核に芳香族炭化
水素環が融合した核、即ち、インドレニン核、ベンズイ
ンドレニン核、インドール核、ベンズオキサゾール核、
ナフトオキサゾール核、ベンゾチアゾール核、ナフトチ
アゾール核、ベンゾセレナゾール核、ベンズイミダゾー
ル核、キノリン核等が適用できる。これらの核は、炭素
原子上で置換されていてもよい。
【0039】メロシアニン色素または複合メロシアニン
色素にはケトメチレン構造を有する核として、ピラゾリ
ン−5−オン核、チオヒダントイン核、2−チオオキサ
ゾリジン−2,4−ジオン核、チアゾリジン−2,4−
ジオン核、ローダニン核、チオバルビツール酸核等の5
〜6員異節環核を適用することができる。
【0040】本発明においては増感色素を、ハロゲン化
銀1モル当り約1.0×10-5〜約5×10-4モルの範囲で用
いることが好ましい。
【0041】本発明においては増感色素を1種又は2種
以上組合せて用いることができる。本発明において有利
に使用される増感色素としては具体的には例えば次のご
ときものを挙げることができる。
【0042】即ち、青感光性ハロゲン化銀乳剤層に用い
られる増感色素としては、例えば西独特許929,080号、
米国特許2,231,658号、同2,493,748号、同2,503,776
号、同2,519,001号、同2,912,329号、同3,656,956号、
同3,672,897号、同3,694,217号、同4,025,349号、同4,0
46,572号、英国特許1,242,588号、特公昭44-14030号、
同52-24844号、特開昭48-73137号、同61-172140号等に
記載されたものを挙げることができる。
【0043】又緑感光性ハロゲン化銀乳剤に用いられる
増感色素としては、例えば米国特許1,939,201号、同2,0
72,908号、同2,739,149号、同2,945,763号、英国特許50
5,979号、特公昭48-42172号等に記載されているごとき
シアニン色素、メロシアニン色素又は複合シアニン色素
をその代表的なものとして挙げることができる。
【0044】更に、赤感光性及び赤外感光性ハロゲン化
銀乳剤に用いられる増感色素としては、例えば米国特許
2,269,234号、同2,270,378号、同2,442,710号、同2,45
4,629号、同2,776,280号、特公昭49-17725号、特開昭50
-62425号、同61-29836号、同60-80841号等に記載されて
いるごときシアニン色素、メロシアニン色素又は複合シ
アニン色素をその代表的なものとして挙げることができ
る。
【0045】これらの増感色素は単独で用いてもよく、
又これらを組合せて用いてもよい。増感色素の組合せは
特に強色増感の目的でしばしば用いられる。その代表例
は、米国特許2,688,545号、同2,977,229号、同3,397,06
0号、同3,522,052号、同3,527,641号、同3,617,293号、
同3,628,964号、同3,666,480号、同3,672,898号、同3,6
79,428号、同3,703,377号、同3,769,301号、同3,814,60
9号、同3,837,862号、同4,026,707号、英国特許1,344,2
81号、同1,507,803号、特公昭43-4936号、同53-12375
号、特開昭52-110618号、同52-109925号等に記載されて
いる。
【0046】本発明に用いられる親水性コロイドとして
はゼラチンが好ましいが、それ以外の親水性コロイドも
用いることができる。
【0047】本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、
親水性コロイド層にフィルター染料として、あるいはイ
ラジエーション防止、ハレーション防止その他種々の目
的で水溶性染料を含有してもよい。このような染料に
は、オキソノール染料、ヘミオキソノール染料、スチリ
ル染料、メロシアニン染料、シアニン染料及びアゾ染料
等が包含される。中でもオキソノール染料、ヘミオキソ
ノール染料及びメロシアニン染料が有用である。
【0048】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に
おいて、親水性コロイド層に染料や紫外線吸収剤等が包
含される場合に、それらはカチオン性ポリマー等によっ
て媒染されてもよい。
【0049】上記のハロゲン化銀乳剤には、ハロゲン化
銀写真感光材料の製造工程、保存中或いは処理中の感度
低下やカブリの発生を防ぐために種々の化合物を添加す
ることができる。即ち、アゾール類例えばベンゾチアゾ
リウム塩、ニトロインダゾール類、トリアゾール類、ベ
ンゾトリアゾール類、ベンズイミダゾール類(特にニト
ロ−又はハロゲン置換体)、ヘテロ環メルカプト化合物
類例えばメルカプトチアゾール類、メルカプトベンズイ
ミダゾール類、メルカプトチアゾール類、メルカプトテ
トラゾール類(特に1−フェニル−5−メルカプトテト
ラゾール)、メルカプトピリジン類、カルボキシル基や
スルホン基等の水溶性基を有する上記のヘテロ環、メル
カプト化合物類、チオケト化合物例えばオキサゾリンチ
オン、アザインデン類例えばテトラアザインデン類(特
に4−ヒドロキシ置換(1,3,3a,7)テトラアザ
インデン類)、ベンゼンチオスルホン酸類、ベンゼンス
ルフィン酸等のような安定剤として知られた多くの化合
物を加えることができる。
【0050】使用できる化合物の一例は、K.Mees著、ザ
・セオリー・オブ・ザ・ホトグラフィック・プロセス(T
he Theory of the Photographic Process、第3版、196
6年)に原文献を挙げて記載されている。
【0051】これらの更に詳しい具体例及びその他の使
用方法については、例えば米国特許3,954,474号、同3,9
82,947号、同4,021,248号又は特公昭52-28660号の記載
を参考にできる。
【0052】又、本発明のハロゲン化銀写真感光材料
は、写真構成層中に米国特許3,411,911号、同3,411,912
号、特公昭45-5331号等に記載のアルキルアクリレート
系ラテックスを含むことができる。
【0053】本発明のハロゲン化銀写真感光材料には下
記各種添加剤を含んでもよい。増粘剤又は可塑剤として
例えば米国特許2,960,404号、特公昭43-4939号、西独国
出願公告1,904,604号、特開昭48-63715号、ベルギー国
特許762,833号、米国特許3,767,410号、ベルギー国特許
588,143号の各明細書に記載されている物質、例えばス
チレン−マレイン酸ソーダ共重合体、デキストランサル
フェート等、硬膜剤としては、アルデヒド系、エポキシ
系、エチレンイミン系、活性ハロゲン系、ビニルスルホ
ン系、イソシアネート系、スルホン酸エステル系、カル
ボジイミド系、ムコクロル酸系、アシロイル系等の各種
硬膜剤、紫外線吸収剤としては、例えば米国特許3,253,
921号、英国特許1,309,349号の各明細書等に記載されて
いる化合物、特に2−(2′−ヒドロキシ−5−3級ブ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−3′,5′−ジ−3級ブチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3′−3級ブチ
ル−5′−ブチルフェニル)−5−クロルベンゾトリア
ゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−3
級ブチルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾール等
を挙げることができる。更に、塗布助剤、乳化剤、処理
液等に対する浸透性の改良剤、消泡剤等を使用すること
ができる。また感光材料の種々の物理的性質をコントロ
ールするために界面活性剤として英国特許548,532号、
同1,216,389号、米国特許2,026,202号、同3,514,293
号、特公昭44-26580号、同43-17922号、同43-17926号、
同43-3166号、同48-20785号、仏国特許202,588号、ベル
ギー国特許773,459号、特開昭48-101118号等に記載され
ているアニオン性、カチオン性、非イオン性或いは両性
の化合物を使用することができるが、これらのうち特に
スルホン基を有するアニオン界面活性剤、例えばコハク
酸エステルスルホン化物、アルキルベンゼンスルホン化
物等を使用することが好ましい。又、帯電防止剤として
は特公昭46-24159号、特開昭48-89979号、米国特許2,88
2,157号、同2,972,535号、特開昭48-20785号、同48-431
30号、同48-90391号、特公昭46-24159号、同46-39312
号、同48-43809号、特開昭47-33627号の各公報に記載さ
れている化合物を使用することができる。
【0054】本発明の感光材料の構成層にはマット化剤
として、例えばスイス特許330,158号に記載のシリカ、
仏国特許1,296,995号に記載のガラス粉、英国特許1,17
3,181号に記載のアルカリ土類金属又はカドミウム、亜
鉛などの炭酸塩などの無機物粒子、米国特許2,322,037
号に記載の澱粉、ベルギー特許625,451号或いは英国特
許981,198号に記載された澱粉誘導体、特公昭44-3643号
に記載のポリビニルアルコール、スイス特許330,158号
に記載されたポリスチレン或いはポリメチルメタアクリ
レート、米国特許3,079,257号に記載のポリアクリロニ
トリル、米国特許3,022,169号に記載のポリカーボネー
トのような有機物粒子を含むことができる。
【0055】本発明の感光材料の構成層にはスベリ剤と
して、例えば米国特許2,588,756号、同3,121,060号に記
載の高級脂肪族の高級アルコールエステル、米国特許3,
295,979号に記載のカゼイン、英国特許1,263,722号に記
載の高級脂肪族カルシウム塩、英国特許1,313,384号、
米国特許3,042,522号、同3,489,567号に記載のシリコン
化合物などを含むことができる。流動パラフィンの分散
物などもこの目的に用いることができる。
【0056】本発明の感光材料には、更に目的に応じて
種々の添加剤を用いることができる。これらの添加剤
は、より詳しくは、リサーチディスクロージャー第176
巻Item17643(1978年12月)及び同187巻Item 18716
(1979年11月)に記載されており、その該当箇所を後掲
の表にまとめて示した。
【0057】
【表1】
【0058】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の実施
において、例えば乳剤層その他の層は写真感光材料に通
常用いられている可撓性支持体の片面又は両面に塗布し
て構成することができる。可撓性支持体として有用なも
のは、硝酸セルロース、酢酸セルロース、酢酸酪酸セル
ロース、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン
テレフタレート、ポリカーボネート等の半合成又は合成
高分子からなるフィルムなどである。
【0059】本発明に用いられる支持体は、その厚みが
90μm以下である。この支持体はその縦方向両側端に図
1に示される任意の形状のパーフォレーションを有して
いる。また、支持体は、染料や顔料を用いて着色されて
いてもよい。遮光の目的で黒色にしてもよい。これらの
支持体の表面は一般に、乳剤層等との接着をよくするた
めに下塗処理される。下塗処理は、特開昭52-104913
号、同59-18949号、同59-19940号、同59-11941号各公報
に記載されている処理が好ましい。
【0060】支持体表面は、下塗処理の前又は後にコロ
ナ放電、紫外線照射、火焔処理等を施してもよい。
【0061】本発明の感光材料において、ハロゲン化銀
乳剤層及びその他の親水性コロイド層は種々の塗布法に
より支持体上又は他の層の上に塗布することができる。
塗布には、ディップ塗布法、ローラー塗布法、カーテン
塗布法、押出し塗布法等を用いることができる。
【0062】本発明に用いられる感光材料には種々のカ
プラーを使用することができ、その具体例は、上記リサ
ーチ・ディスクロジャに記載されている。下表に関連の
ある記載箇所を示す。 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 [RD 17643][RD 18716] イエローカプラー 1001 VII-D項 VII C〜G 項 マゼンタカプラー 1001 VII-D項 VII C〜G 項 シアンカプラー 1001 VII-D項 VII C〜G 項 DIRカプラー 1001 VII-F項 VII F項 BARカプラー 1002 VII-F項 その他の有機残基放出カプラー 1001 VII-F項 アルカリ可溶カプラー 1001 VII-F項
【0063】感光材料には、前述RD308119 V
II−K項に記載されているフィルタ層や中間層等の補
助層を設けることができる。また感光材料は、前述RD
308119 VII−K項に記載されている順層、逆
層、ユニット構成等の様々な層構成をとることができ
る。
【0064】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本
発明の実施の態様はこれらに限定されない。
【0065】以下の全ての実施例において、ハロゲン化
銀写真感光材料中の添加量は特に記載のない限り1m2
りのグラム数を示す。又、ハロゲン化銀及びコロイド銀
は、銀に換算して示した。
【0066】実施例1 上記第1層の上に下記第2層用塗布液を20ml/m2になる
ように塗布し、80℃で5分間乾燥した。
【0067】 上記第2層を塗布したフィルムを5分割して、下記第3
層用塗布液を20ml/m2になるように塗布し、90℃で5分
間乾燥した。
【0068】
【0069】下引加工したトリアセチルセルロースフィ
ルム支持体(膜厚90μm)の表面上に、下記に示す組成
の各層を順次支持体側から形成して多層カラー写真感光
材料を作成した。
【0070】 第1層;ハレーション防止層(HC) 黒色コロイド銀 0.15 g UV吸収剤(UV−1) 0.20 g 化合物(CC−1) 0.02 g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.20 g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.20 g ゼラチン 1.6 g 第2層;中間層(IL−1) ゼラチン 1.3 g 第3層;低感度赤感性乳剤層(R−L) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.3μm) 0.4 g (平均ヨウド含有量2.0モル%) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.4μm) 0.3 g (平均ヨウド含有量8.0モル%) 増感色素(S−1) 3.2×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−2) 3.2×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−3) 0.2×10-4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−1) 0.50 g シアンカプラー(C−2) 0.13 g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.07 g DIR化合物(D−1) 0.006g DIR化合物(D−2) 0.01 g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.55 g ゼラチン 1.0 g 第4層;高感度赤感性乳剤層(R−H) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.7μm) 0.9 g (平均ヨウド含有量7.5モル%) 増感色素(S−1) 1.7×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−2) 1.6×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−3) 0.1×10-4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−2) 0.23 g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.03 g DIR化合物(D−2) 0.02 g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.25 g ゼラチン 1.0 g 第5層;中間層(IL−2) ゼラチン 0.8 g 第6層;低感度緑感性乳剤層(G−L) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.4μm) 0.6 g (平均ヨウド含有量8.0モル%) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.3μm) 0.2 g (平均ヨウド含有量2.0モル%) 増感色素(S−4) 6.7×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−5) 0.8×10-4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.17 g マゼンタカプラー(M−2) 0.43 g カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.10 g DIR化合物(D−3) 0.02 g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.7 g ゼラチン 1.0 g 第7層;高感度緑感性乳剤層(G−H) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.7μm) 0.9 g (平均ヨウド含有量7.5モル%) 増感色素(S−6) 1.1×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−7) 2.0×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−8) 0.3×10-4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.30 g マゼンタカプラー(M−2) 0.13 g カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.04 g DIR化合物(D−3) 0.004g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.35 g ゼラチン 1.0 g 第8層;イエローフィルター層(YC) 黄色コロイド銀 0.1 g 添加剤(HS−1) 0.07 g 添加剤(HS−2) 0.07 g 添加剤(SC−1) 0.12 g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15 g ゼラチン 1.0 g 第9層;低感度青感性乳剤層(B−L) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.3μm) 0.25 g (平均ヨウド含有量2.0モル%) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.4μm) 0.25 g (平均ヨウド含有量8.0モル%) 増感色素(S−9) 5.8×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.6 g イエローカプラー(Y−2) 0.32 g DIR化合物(D−1) 0.003g DIR化合物(D−2) 0.006g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18 g ゼラチン 1.3 g 第10層;高感度青感性乳剤層(B−H) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.8μm) 0.5 g (平均ヨウド含有量8.5モル%) 増感色素(S−10) 3×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−11) 1.2×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.18 g イエローカプラー(Y−2) 0.10 g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.05 g ゼラチン 1.0 g 第11層;第1保護層(PRO−1) 沃臭化銀(平均粒径0.08μm) 0.3 g 紫外線吸収剤(UV−1) 0.07 g 紫外線吸収剤(UV−2) 0.10 g 添加剤(HS−1) 0.2 g 添加剤(HS−2) 0.1 g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.07 g 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07 g ゼラチン 0.8 g 第12層;第2保護層(PRO−2) 化合物A 0.04 g 化合物F 0.004g ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.02 g メチルメタアクリレート:エチルメタアクリレート: メタアクリル酸=3:3:4(重量比)の共重合体 (平均粒径3μm) 0.13 g ゼラチン 0.5 g 第10層に使用した沃臭化銀乳剤は以下の方法で調整し
た。
【0071】平均粒径0.33μmの単分散沃臭化銀粒子
(沃化銀含有率2mol%)を種結晶として、沃臭化銀乳
剤をダブルジェット法により調製した。
【0072】溶液<G−1>を温度70℃、pAg7.8、pH
7.0に保ち、よく撹拌しながら0.34モル相当の種乳剤を
添加した。
【0073】(内部高沃度相−コア相−の形成)その
後、<H−1>と<S−1>を1:1の流量比を保ちな
がら、加速された流量(終了時の流量が初期流量の3.6
倍)で86分を要して添加した。
【0074】(外部低沃度相−シェル相−の形成)続い
て、pAg10.1、pH6.0に保ちながら、<H−2>と<S
−2>を1:1の流量比で加速された流量(終了時の流
量が初期流量の5.2倍)で65分を要して添加した。
【0075】粒子形成中のpAgとpHは、臭化カリウム
水溶液と56%酢酸水溶液を用いて制御した。粒子形成後
に、常法のフロキュレーション法によって水洗処理を施
し、その後ゼラチンを加えて再分散し、40℃にてpH及
びpAgをそれぞれ5.8及び8.06に調整した。
【0076】得られた乳剤は、平均粒径0.80μm、分布
の広さが12.4%、沃化銀含有率8.5mol%の八面体沃臭化
銀粒子を含む単分散乳剤であった。
【0077】 同様の方法で、種結晶の平均粒径、温度、pAg、pH、
流量、添加時間、およびハライド組成を変化させ、平均
粒径および沃化銀含有率が異なる前記各乳剤を調製し
た。
【0078】いずれも分布の広さ20%以下のコア/シェ
ル型単分散乳剤であった。各乳剤は、チオ硫酸ナトリウ
ム、塩化金酸及びチオシアン酸アンモニウムの存在下に
て最適な化学熟成を施し、増感色素、4−ヒドロキシ−
6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン、1
−フェニル−5−メルカプトテトラゾールを加えた。
【0079】
【化1】
【0080】
【化2】
【0081】
【化3】
【0082】
【化4】
【0083】
【化5】
【0084】
【化6】
【0085】
【化7】
【0086】
【化8】
【0087】
【化9】 尚、上述の感光材料は、さらに、化合物Su−1,Su
−2、粘度調整剤、硬膜剤H−1,H−2、安定剤ST
−1、カブリ防止剤AF−1,AF−2(重量平均分子
量10,000のもの及び1,100,000のもの)、染料AI−
1,AI−2および化合物DI−1(9.4mg/m2)を含
有する。
【0088】
【化10】 また上記の方法で支持体膜厚125μm上に塗布して比較試
料を作製した。これらの試料を35mm×117cmの大きさに
し、下記に示すような形状のパーフォレーションをあけ
た。そして次のような方法でパーフォレーション強度を
測定し、評価した。
【0089】パーフォレーション強度測定 試料の長手方向の中央部の一対のパーフォレーションに
各々の形状のスプロケットの歯を差し込み、スプロケッ
トより上部の試料部を固定して逆端を引っ張り試験機で
徐々に荷重をかけていき、切れた時点での荷重をパーフ
ォレーション強度とする。
【0090】結果を表2に示す。
【0091】
【表2】 表2からわかるように、支持体膜厚が125μmでは、パー
フォレーションのR1部の曲率半径を大きくしていくと
パーフォレーション強度は段階的に強くなっていくが、
支持体膜厚が90μmでは本発明のパーフォレーションが
0.6mm以上の曲率半径の線だけで構成するとパーフォレ
ーション強度が格段に強くなることがわかる。
【0092】実施例2 実施例1と同様の方法で支持体膜厚90μmである35mm×1
17cmの大きさの試料を作製した。そして下記に示すよう
な形状のパーフォレーションをあけた。同様にスプロケ
ットの形状も下記の様に作製し、パーフォレーション強
度を測定し、評価した。次に以下の方法でプレッシャー
カブリを評価した。結果を表3に示す。
【0093】プレッシャーカブリ測定 上記35mm×117cmフィルムを内径18mmのパトローネに収
納し、50℃で1日保存をし、これを高速の自動巻き上げ
装置を有するカメラに収納し、フィルムをすべて巻き上
げた後に次の方法で現像処理を行う。そしてパーフォレ
ーションのエッジ部のプレッシャーカブリを評価する。
表中、○はカブリの発生ほとんどなし、△はカブリの発
生が若干生じていた。×は発生が多く不適当であること
を示す。
【0094】尚、これらの試料の露光、現像処理は下記
のように行なった。
【0095】試料を、センシトメトリー用ステップウェ
ッジを介して白色露光を行い、下記の条件で処理した。
【0096】
【0097】発色現像液、漂白液、定着液、安定液及び
その補充液は、以下のものを使用した。
【0098】 発色現像液 水 800ml 炭酸カリウム 30 g 炭酸水素ナトリウム 2.5 g 亜硫酸カリウム 3.0 g 臭化ナトリウム 1.3 g 沃化カリウム 1.2mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.5 g 塩化ナトリウム 0.6 g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N− (β−ヒドロキシルエチル)アニリン硫酸塩 4.5 g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0 g 水酸化カリウム 1.2 g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウムまたは20%
硫酸を用いてpH10.06に調整する。
【0099】 発色現像補充液 水 800ml 炭酸カリウム 35 g 炭酸水素ナトリウム 3 g 亜硫酸カリウム 5 g 臭化ナトリウム 0.4 g ヒドロキシルアミン硫酸塩 3.1 g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N− (β−ヒドロキシルエチル)アニリン硫酸塩 6.3 g 水酸化カリウム 2 g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0 g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウムまたは20%
硫酸を用いてpH10.18に調整する。
【0100】 漂白液 水 700ml 1,3ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 125 g エチレンジアミン四酢酸 2 g 硝酸ナトリウム 40 g 臭化アンモニウム 150 g 氷酢酸 40 g 水を加えて1リットルとし、アンモニア水又は氷酢酸を
用いてpH4.4に調整する。
【0101】 漂白補充液 水 700ml 1,3ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 175 g エチレンジアミン四酢酸 2 g 硝酸ナトリウム 50 g 臭化アンモニウム 200 g 氷酢酸 56 g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH4.0に調整後水を加
えて1リットルとする。
【0102】 定着液 水 800ml チオシアン酸アンモニウム 120 g チオ硫酸アンモニウム 150 g 亜硫酸ナトリウム 15 g エチレンジアミン四酢酸 2 g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH6.2に調整後水を加
えて1リットルとする。
【0103】 定着補充液 水 800ml チオシアン酸アンモニウム 150 g チオ硫酸アンモニウム 180 g 亜硫酸ナトリウム 20 g エチレンジアミン四酢酸 2 g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH6.5に調整後水を加
えて1リットルとする。
【0104】 安定液及び安定補充液 水 900ml ジメチロール尿素 0.5 g ヘキサメチレンテトラミン 0.2 g 1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 0.1 g シロキサン(UCC製L−77) 0.1 g アンモニア水 0.5ml 水を加えて1リットルとした後、アンモニア水又は50%
硫酸を用いてpH8.5に調整する。
【0105】
【表3】 表3より支持体膜厚が90μmの試料ではパーフォレーシ
ョンを0.6mm以上の曲率半径の線のみで構成すると比較
試料と比べてパーフォレーション強度が格段に強くなる
ことがわかる。さらにスプロケットの歯を0.5mm以上の
曲率半径の線のみで構成するとパーフォレーション強度
がさらに良くなることがわかる。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、フィルムのパーフォレーションとこれと噛合するス
プロケットの歯を本発明記載の如く工夫し、しかも支持
体の厚みを90μm以下と薄くしたので、パトローネの小
型化が可能になった。またこのような薄い支持体を有す
る感光材料にもかかわらず、パーフォレーションの引き
裂き強度が大きくでき、パーフォレーションのエッジ部
のプレッシャーカブリの発生もほとんどなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムのパーフォレーションの形状を示す拡
大概略図である。
【図2】スプロケットの歯の形状の正面、平面、側面を
それぞれ示す拡大概略図である。
【図3】本願フィルムとカメラとの関係を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1,R2 パーフォレーションの曲率半径 D パーフォレーションの幅方向の寸法 C パーフォレーションの長さ方向の寸法 DS スプロケットの幅方向の寸法 CS スプロケットの長さ方向の寸法 RS 1,RS 2 スプロケットの歯の曲率半径

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化
    銀乳剤層を有し、そしてパーフォレーションを持つハロ
    ゲン化銀写真感光材料において、支持体の厚みが90μm
    以下であり、該パーフォレーションのフィルム送行中に
    スプロケットの歯と接触する部分が0.6mm以上の曲率半
    径の線だけで構成されていることを特徴とするハロゲン
    化銀写真感光材料。
  2. 【請求項2】 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化
    銀乳剤層を有し、そしてパーフォレーションを持つハロ
    ゲン化銀写真感光材料において、支持体の厚みが90μm
    以下であり、該パーフォレーションが0.6mm以上の曲率
    半径の線だけで構成されていることを特徴とするハロゲ
    ン化銀写真感光材料。
  3. 【請求項3】 スプロケットを有する露光機能付き感光
    材料包装ユニットにおいて、該スプロケットの歯のフィ
    ルム送行中にパーフォレーションに接触する部分が0.5m
    m以上の曲率半径の線だけで構成されていることを特徴
    とする露光機能付き感光材料包装ユニット。
  4. 【請求項4】 スプロケットを有する露光機能付き感光
    材料包装ユニットにおいて、該スプロケットの歯が0.5m
    m以上の曲率半径だけで構成されていることを特徴とす
    る露光機能付き感光材料包装ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07319113A (ja) * 1994-05-23 1995-12-08 Minoru Inaba 写真用フィルム

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