JPH0513425A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH0513425A
JPH0513425A JP16655391A JP16655391A JPH0513425A JP H0513425 A JPH0513425 A JP H0513425A JP 16655391 A JP16655391 A JP 16655391A JP 16655391 A JP16655391 A JP 16655391A JP H0513425 A JPH0513425 A JP H0513425A
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emitter
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Yasuo Noguchi
靖夫 野口
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ラテラルPNPトランジスタのBVCEO >50
Vを余裕をもって実現する。 【構成】P+ 型コレクタ拡散層10b上を横切るP+
エミッタ拡散層10aに接続する上層アルミ配線16
が、窒化膜14からなる層間絶縁膜を隔てて形成されて
いる。 【効果】コレクタ表面の空乏層が伸びて、電界集中が緩
和されるので、BVCEO ≒65Vを実現することができ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバイポーラ集積回路用の
横方向トランジスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術による50V以上の高耐圧横方
向PNPトランジスタ(以下L−PNP Trと記す)
について、図5(a)の平面図および、そのA−B断面
図である図5(b)を参照して説明する。
【0003】バイポーラトラジスタの耐圧は一般にエミ
ッタ−コレクタ間の耐圧(以下BVCEO と記す)で保証
される。
【0004】BVCEO >50Vを満たすには、L−PN
P Trのベース層となるエピタキシャル層4の比抵抗
を3〜5Ω・cm、厚さ9〜13μmに選ぶ。つぎに通
常縦型NPNトランジスタの高濃度P型外部ベース(図
示せず)と同時に形成される、L−PNP Trのエミ
ッタ10a−コレクタ10bの条件を決める。
【0005】半導体集積回路の高速化・高集積化にとも
ない、接合が浅くなっている。例えばボロンをイオン注
入して、接合深さ1〜2μmに形成される。
【0006】パンチスルー防止のため、エミッタ・コレ
クタ間距離、すなわちベース幅は10〜15μm必要と
される。
【0007】逆方向リーク電流を減少させるために、エ
ミッタ接地電流増幅率(以下hFEと記す)を下げて、表
面濃度を約1016cm-3、深さ約3〜5のN型拡散層7
を(エミッタ層10aを含んで)ベースの一部として形
成する。
【0008】コレクタ・ベース接合の表面での電界集中
を防ぐため、コレクタ拡散層10bの内側および外側を
エミッタ電極となるアルミ配線13cで覆っている。
【0009】このようにして、図4のコレクタ・エミッ
タ間電流電圧特性のグラフに示すように、BVCEO ≒5
0Vを実現している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のL−PNPトラ
ンジスタでは、BVCEO ≒50Vで規格ぎりぎりの実力
しかなく、製造上のばらつきを考えると設計余裕をさら
に向上させる必要があった。
【0011】BVCEO はベース・コレクタ接合耐圧とh
FEとの兼合いで決定されている。図5(a),(b)の
従来例でBVCEOを決めているのは、コレクタ拡散層1
0bの内側(エミッタ側)表面近傍のエミッタ・アルミ
配線13aの直下にあたる部分である。
【0012】コレクタ近傍を拡大した断面構造を図3
(a)に示す。エミッタ10aに正、コレクタ10bに
負の、バイアスを印加してBVCEO を測定する。エミッ
タ配線12aからの正電界が熱酸化膜9およびLPCV
D窒化膜11を介して下地エピタカシャル層4に影響を
及ぼす。コレクタ拡散層10bからエピタキシャル層4
へ伸びる空乏層17が表面付近で縮まって電界集中を起
こす。エミッタに近い内側で電流パスが決まるので、h
FEの増倍によってBVCEO が決定される。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
半導体基板の一主面上に一導電型エピタシャル層が形成
され、前記エピタキシャル層表面に逆導電型第1領域と
前記第1領域と重なることなく前記第1領域を取り囲む
逆導電型第2領域とが形成され、前記第1領域および前
記第2領域の上にはそれぞれに接続する下層金属配線が
形成され、前記下層金属配線を覆う層間絶縁膜が形成さ
れ、前記層間絶縁膜に形成された開口を通して前記第1
領域の前記下層配線に接続する上層配線が形成され、前
記上層配線によって前記第2領域上を横切る引き出し電
極を構成しているものである。
【0014】また本発明の半導体装置は、半導体基板の
一主面上に一導電型エピタシャル層が形成され、前記エ
ピタキシャル層表面に逆導電型第1領域と前記第1領域
と重なることなく前記第1領域を取り囲む逆導電型第2
領域とが形成され、前記第1領域および前記第2領域の
上にはそれぞれに接続する金属配線が形成され、前記第
1領域に接続する前記金属配線が引き出される領域の直
下では前記第2領域が途切れているものである。
【0015】
【実施例】本発明の第1の実施例について、図1(a)
の平面図および、そのA−B断面図である図1(b)を
参照して説明する。
【0016】比抵抗1〜5Ω・cmのP- 型シリコン基
板1に層抵抗20〜50Ω/□のN+ 型埋込層2および
100〜300Ω/□のP+ 型埋込層3が形成されてい
る。
【0017】N+ 型埋込層2はアンチモンまたは砒素を
拡散して形成され、L−PNP Trのベースの一部と
して、エミッタ電流やコレクタ電流がP- 型シリコン基
板1へ洩れるのを抑える効果がある。
【0018】P+ 型埋込層3はP+ 型拡散層5とともに
ボロンの拡散やイオン注入で形成され、隣接素子間の絶
縁分離帯となっている。
【0019】N- 型エピタキシャル層4は比抵抗3〜5
Ω・cm、厚さ9〜13μmで、L−PNP Trのベ
ース層を構成している。
【0020】ベースコンタクト層として層抵抗10〜3
0Ω/□のN+ 型拡散層6が例えば燐の拡散で形成され
ている。
【0021】N型拡散層7は例えば燐を加速エネルギー
100〜150keV、注入量(ドース)1〜2×10
13cm-2イオン注入して形成され、ベース層の一部を構
成している。
【0022】P+ 型拡散層10a,10bはそれぞれエ
ミッタおよびコレクタとなり、例えばボロンを加速エネ
ルギー30〜50keV、注入量(ドース)1〜2×1
15cm-2イオン注入することにより同時に形成してい
る。
【0023】エミッタ拡散層10aはN型拡散層7に完
全に含まれている。
【0024】絶縁膜として厚さ1〜2μmの厚いフィー
ルド酸化膜8が絶縁分離帯3,5上に形成されている。
一方、L−PNP Tr上には厚さ500〜1000A
の薄い熱酸化膜9が形成されている。全面に厚さ100
0〜2000AのLPCVD窒化膜11が覆っている。
【0025】L−PNP Trのエミッタ、ベース、コ
レクタそれぞれの電極は、開口12a,12b,12c
を介して下層アルミ配線13a,13b,13cで構成
されている。
【0026】エミッタ配線13aはエミッタ拡散層10
aの外側まで覆っているが、コレクタ拡散層10b上ま
では伸びていない。一方、コレクタ配線13cはコレク
タ拡散層10bの内側・外側ともに覆っている。
【0027】プラズマCVDで形成された厚さ1μmの
窒化膜14は層間絶縁膜となっている。エミッタ配線1
3a上の窒化膜14にはスルーホール15が開口され、
ここから上層アルミ配線16に接続されてエミッタ引き
出し電極を構成している。
【0028】本実施例のコレクタ近傍拡大断面図を図3
(b)に示す。エミッタ配線16からの正電界は層間窒
化膜14で弱められる。さらに負電界のコレクタ配線1
3cが下層アルミ配線としてコレクタ拡散層10b上を
広く覆っている。空乏層17は表面付近まで伸びること
ができて電界集中が緩和される。
【0029】したがって図4に示すように、BVCEO
65Vが実現でき、BVCEO >50Vを余裕をもって満
足できるようになる。
【0030】本発明の第2の実施例について、図2
(a)の平面図および、そのA−B断面図である図2
(b)を参照して説明する。
【0031】本実施例では、コレクタ拡散層10bの一
部が除去されている。この除去された部分を通してエミ
ッタ配線13aが引き出されている。したがって第1の
実施例のようなスルーホール15および上層アルミ配線
16が不要である。
【0032】第2の実施例ではエミッタ配線13a下の
コレクタ拡散層10bを除去したので、図4に示すよう
にさらに耐圧が向上してBVCEO ≒65Vが得られた。
【0033】
【発明の効果】エミッタの引き出し電極をコレクタ拡散
層から隔離することによって、下地基板へ及ぼす電界の
影響を低減することができる。その結果、コレクタ耐圧
BVCEO を65〜70Vまで向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施例を示す平面図で
ある。 (b)は(a)のA−B断面図である。
【図2】(a)は本発明の第2の実施例を示す平面図で
ある。 (b)は(a)のA−B断面図である。
【図3】(a)は従来技術によるラテラルPNPトラン
ジスタのコレクタ近傍拡大断面図である。 (b)本発明の第1の実施例のコレクタ近傍拡大断面図
である。
【図4】エミッタ−コレクタ間逆バイアス電流−電圧特
性を示すグラフである。
【図5】(a)は従来技術によるラテラルPNPトラン
ジスタの平面図である。 (b)は(a)のA−B断面図である。
【符号の説明】
1 P- 型シリコン基板 2 N+ 型埋込層 3 P+ 型埋込層 4 N- 型エピタキシャル層 5 P+ 型拡散層 6 N+ 型拡散層 7 N型拡散層 8 フィールド酸化膜 9 酸化膜 10a,10b P+ 型拡散層 11 窒化膜 12a,12b,12c コンタクト 13a,13b,13c アルミ配線 14 窒化膜 15 スルーホール 16 アルミ配線 17 空乏層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一主面上に一導電型エピタ
    シャル層が形成され、前記エピタキシャル層表面に逆導
    電型第1領域と前記第1領域と重なることなく前記第1
    領域を取り囲む逆導電型第2領域とが形成され、前記第
    1領域および前記第2領域の上にはそれぞれに接続する
    下層金属配線が形成され、前記下層金属配線を覆う層間
    絶縁膜が形成され、前記層間絶縁膜に形成された開口を
    通して前記第1領域の前記下層配線に接続する上層配線
    が形成され、前記上層配線によって前記第2領域上を横
    切る引き出し電極を構成している半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板の一主面上に一導電型エピタ
    シャル層が形成され、前記エピタキシャル層表面に逆導
    電型第1領域と前記第1領域と重なることなく前記第1
    領域を取り囲む逆導電型第2領域とが形成され、前記第
    1領域および前記第2領域の上にはそれぞれに接続する
    金属配線が形成され、前記第1領域に接続する前記金属
    配線が引き出される領域の直下では前記第2領域が途切
    れている半導体装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005191388A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Mitsumi Electric Co Ltd ラテラルpnpトランジスタ
JP2011142242A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Panasonic Corp Esd保護素子、半導体装置およびプラズマディスプレイ装置

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JPS55105359A (en) * 1979-02-07 1980-08-12 Nec Corp Semiconductor device

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