JPH05134100A - Ｘ線画像変換シート - Google Patents
Ｘ線画像変換シートInfo
- Publication number
- JPH05134100A JPH05134100A JP17818291A JP17818291A JPH05134100A JP H05134100 A JPH05134100 A JP H05134100A JP 17818291 A JP17818291 A JP 17818291A JP 17818291 A JP17818291 A JP 17818291A JP H05134100 A JPH05134100 A JP H05134100A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phosphor layer
- film
- resin
- image conversion
- ray image
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 Ｘ線画像変換シートに関し、輝尽性蛍光体が
湿気や接着剤によって劣化しない構造を提供することを
目的とする。 【構成】 ガラス支持体とガラス保護膜の間に蛍光体層
を挟持し、かつ蛍光体層を樹脂フィルムで覆って支持体
と接着した構造とする。
湿気や接着剤によって劣化しない構造を提供することを
目的とする。 【構成】 ガラス支持体とガラス保護膜の間に蛍光体層
を挟持し、かつ蛍光体層を樹脂フィルムで覆って支持体
と接着した構造とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はＸ線画像変換シート及び
これを用いたＸ線画像変換装置に係る。
これを用いたＸ線画像変換装置に係る。
【０００２】
【従来の技術】従来の医療用Ｘ線写真（蛍光スクリーン
・フィルム）に代わって、新しいデジタル・ラジオグラ
フィー・システムの開発が進められ、利用され始めてい
る。そのシステムのセンサ部分には、輝尽性蛍光体を塗
布したイメージング・プレートが用いられている。この
ような方法に関しては、基本的な方法として、米国特許
第 3,859,527号明細書に詳しく述べられている。
・フィルム）に代わって、新しいデジタル・ラジオグラ
フィー・システムの開発が進められ、利用され始めてい
る。そのシステムのセンサ部分には、輝尽性蛍光体を塗
布したイメージング・プレートが用いられている。この
ような方法に関しては、基本的な方法として、米国特許
第 3,859,527号明細書に詳しく述べられている。
【０００３】輝尽性蛍光体であるBaBr2:Euは、Ｘ線の検
出とメモリの２つの機能をもった蛍光体である。Ｘ線ま
たは紫外線が照射されると、発光中心であるＥu 内の電
子が励起され青色に発光する（フォトルミネッセン
ス）。同時に一部の電子が励起され、色中心に捕獲され
る。色中心はＢr - の格子欠陥であり、その欠陥はプラ
スに荷電している。電子はマイナスに荷電しているの
で、色中心に捕獲される。これがメモリ機能である。次
にその輝尽性蛍光体に赤ないし赤外波長の光を照射する
と、色中心に捕獲されていた電子が励起され、Ｅu 軌道
に戻る時、青色発光する。これが輝尽発光である。この
輝尽発光強度はＸ線の強度に比例する。この輝尽発光
を、光電子増倍管で電気信号に変換する。この電気信号
を画像処理してＸ線写真が得られる。
出とメモリの２つの機能をもった蛍光体である。Ｘ線ま
たは紫外線が照射されると、発光中心であるＥu 内の電
子が励起され青色に発光する（フォトルミネッセン
ス）。同時に一部の電子が励起され、色中心に捕獲され
る。色中心はＢr - の格子欠陥であり、その欠陥はプラ
スに荷電している。電子はマイナスに荷電しているの
で、色中心に捕獲される。これがメモリ機能である。次
にその輝尽性蛍光体に赤ないし赤外波長の光を照射する
と、色中心に捕獲されていた電子が励起され、Ｅu 軌道
に戻る時、青色発光する。これが輝尽発光である。この
輝尽発光強度はＸ線の強度に比例する。この輝尽発光
を、光電子増倍管で電気信号に変換する。この電気信号
を画像処理してＸ線写真が得られる。
【０００４】Ｘ線画像変換シートはデジタル・ラジオグ
ラフィー・システム（デジタル画像処理装置）と組み合
わせてＸ線写真システムを構成している。そのシステム
は、従来のＸ線フィルム（スクリーン・フィルム）に比
べてＸ線量が１／２〜１／20である。さらに、コントラ
ストの良い画像が得られる。図２〜４に従来のＸ線画像
変換シートを示す。
ラフィー・システム（デジタル画像処理装置）と組み合
わせてＸ線写真システムを構成している。そのシステム
は、従来のＸ線フィルム（スクリーン・フィルム）に比
べてＸ線量が１／２〜１／20である。さらに、コントラ
ストの良い画像が得られる。図２〜４に従来のＸ線画像
変換シートを示す。
【０００５】図２では、ガラス製支持体１上に形成され
た蛍光体層２を樹脂フィルムからなる保護膜３で覆って
いる。図３では、保護膜４としてガラスを用い、蛍光体
層２はこのガラス４に成膜後、接着剤５で支持体１に接
着されている。図４では、ガラス製保護膜４とガラス製
支持体１とスペーサ６を介して蛍光体層２を密封する構
造とし、内部に乾燥ガス（例えばＮ2 ）７を封入して空
気中の水分による劣化を防止している。
た蛍光体層２を樹脂フィルムからなる保護膜３で覆って
いる。図３では、保護膜４としてガラスを用い、蛍光体
層２はこのガラス４に成膜後、接着剤５で支持体１に接
着されている。図４では、ガラス製保護膜４とガラス製
支持体１とスペーサ６を介して蛍光体層２を密封する構
造とし、内部に乾燥ガス（例えばＮ2 ）７を封入して空
気中の水分による劣化を防止している。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】図２の様な構造では、
輝尽性蛍光体としてBaBr2:EuやBaClBr:Eu などを使うと
空気中の水分により劣化してしまう。また、図３の様な
構造では、蛍光体層の中に接着剤が染み込んで感度が低
下してしまう。また、図４の様な構造では蛍光体層が衝
撃に対して弱くなってしまう。
輝尽性蛍光体としてBaBr2:EuやBaClBr:Eu などを使うと
空気中の水分により劣化してしまう。また、図３の様な
構造では、蛍光体層の中に接着剤が染み込んで感度が低
下してしまう。また、図４の様な構造では蛍光体層が衝
撃に対して弱くなってしまう。
【０００７】そこで、本発明は、湿気に対する耐久性、
接着剤の染み込みによる感度低下、衝撃などの問題を解
決したＸ線画像変換シートを提供することを目的とす
る。
接着剤の染み込みによる感度低下、衝撃などの問題を解
決したＸ線画像変換シートを提供することを目的とす
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、ガラス支持体とガラス製保護膜の間に蛍
光体層を挟持し、かつ蛍光体層を樹脂フィルムで覆って
支持体と接着した構造であることを特徴とするＸ線画像
変換シートを提供する。
成するために、ガラス支持体とガラス製保護膜の間に蛍
光体層を挟持し、かつ蛍光体層を樹脂フィルムで覆って
支持体と接着した構造であることを特徴とするＸ線画像
変換シートを提供する。
【０００９】
【作用】保護膜をガラス製にしたことにより耐湿性が向
上し、かつ接着剤が蛍光体へ染み込まない構造にしたの
で接着剤による劣化もない。また、密な構造であるので
耐衝撃性もある。
上し、かつ接着剤が蛍光体へ染み込まない構造にしたの
で接着剤による劣化もない。また、密な構造であるので
耐衝撃性もある。
【００１０】
【実施例】実施例 図１に実施例の構造を示す。同図中、１は支持体、２は
蛍光体層、11は樹脂フィルム、12は接着剤、13は保護膜
である。支持体１、保護膜13は 300μｍのガラス板を使
用した。保護膜13の上に輝尽性蛍光体、バインダ、溶
剤、よりなる蛍光体層２を厚さ 300μｍに形成した。輝
尽性蛍光体としては、BaBr2:Eu，BaCl2:Eu，BaClBr:Eu
などが使用できる。樹脂バインダとしては、アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、セルロース樹脂などが使用でき
る。溶剤は樹脂を溶解できるものを使用し、アセトン、
トルエン、ＭＥＫなどが使用できる。100：１：25で混
合し、ドクターブレード法で蛍光体層２を形成した。蛍
光体層２の上に厚さ15μｍの樹脂フィルム11を貼り支持
体１を接着した。樹脂フィルム11としてはポリエステル
フィルム、ＰＥＴフィルムなどが使用できる。
蛍光体層、11は樹脂フィルム、12は接着剤、13は保護膜
である。支持体１、保護膜13は 300μｍのガラス板を使
用した。保護膜13の上に輝尽性蛍光体、バインダ、溶
剤、よりなる蛍光体層２を厚さ 300μｍに形成した。輝
尽性蛍光体としては、BaBr2:Eu，BaCl2:Eu，BaClBr:Eu
などが使用できる。樹脂バインダとしては、アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、セルロース樹脂などが使用でき
る。溶剤は樹脂を溶解できるものを使用し、アセトン、
トルエン、ＭＥＫなどが使用できる。100：１：25で混
合し、ドクターブレード法で蛍光体層２を形成した。蛍
光体層２の上に厚さ15μｍの樹脂フィルム11を貼り支持
体１を接着した。樹脂フィルム11としてはポリエステル
フィルム、ＰＥＴフィルムなどが使用できる。
【００１１】比較例１ 支持体１、蛍光体層２、保護膜３を図２の構造で積層し
た。支持体１および蛍光体層２は実施例の保護膜と蛍光
体層と同様の方法で作成し、保護膜３として粘着剤付樹
脂フィルムを使用した。比較例２ 支持体１、接着剤５、蛍光体層２、保護膜４を図３の構
造で積層した。
た。支持体１および蛍光体層２は実施例の保護膜と蛍光
体層と同様の方法で作成し、保護膜３として粘着剤付樹
脂フィルムを使用した。比較例２ 支持体１、接着剤５、蛍光体層２、保護膜４を図３の構
造で積層した。
【００１２】保護膜４および蛍光体層２は実施例と同様
の方法で作成し、支持体１を接着した。比較例３ 支持体１、スペーサ６、蛍光体層２、保護膜４、を図４
の構造で積層した。保護膜４および蛍光体層２は実施例
と同様の方法で作成し、予め、スペーサ６を接着してあ
る支持体１に接着した。
の方法で作成し、支持体１を接着した。比較例３ 支持体１、スペーサ６、蛍光体層２、保護膜４、を図４
の構造で積層した。保護膜４および蛍光体層２は実施例
と同様の方法で作成し、予め、スペーサ６を接着してあ
る支持体１に接着した。
【００１３】比較例１と実施例のＸ線画像変換シートを
60℃、90％の恒温槽入れて感度を測定したところ、比較
例１は、すでに感度が無くなっていた。しかし、実施例
は、感度の低下が測定できなかった。比較例２と実施例
のＸ線画像変換シートの感度を測定したところ、比較例
２は実施例の60％の感度しか無かった。
60℃、90％の恒温槽入れて感度を測定したところ、比較
例１は、すでに感度が無くなっていた。しかし、実施例
は、感度の低下が測定できなかった。比較例２と実施例
のＸ線画像変換シートの感度を測定したところ、比較例
２は実施例の60％の感度しか無かった。
【００１４】比較例３と実施例のＸ線画像変換シートに
ガラスが割れない程度の衝撃を同様に与えたところ比較
例３は蛍光体層が若干剥離したが、実施例は変化が認め
られなかった。
ガラスが割れない程度の衝撃を同様に与えたところ比較
例３は蛍光体層が若干剥離したが、実施例は変化が認め
られなかった。
【００１５】
【発明の効果】本発明のＸ線画像変換シートは、耐湿
性、接着剤の染み込みによる感度低下、耐衝撃性が改良
される。
性、接着剤の染み込みによる感度低下、耐衝撃性が改良
される。
【図１】実施例のＸ線画像変換シートの断面図である。
【図２】比較例１のＸ線画像変換シートの断面図であ
る。
る。
【図３】比較例２のＸ線画像変換シートの断面図であ
る。
る。
【図４】比較例３のＸ線画像変換シートの断面図であ
る。
る。
１…支持体 ２…蛍光体層 ３…保護膜（樹脂フィルム） ４…保護膜（ガラス） ５…接着剤 ６…スペーサ ７…乾燥ガス 11…樹脂フィルム 12…接着剤 13…保護膜（ガラス）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 只木 進二 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 日高 総一郎 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 ガラス支持体とガラス保護膜の間に蛍光
体層を挟持し、かつ蛍光体層を樹脂フィルムで覆って支
持体と接着した構造であることを特徴とするＸ線画像変
換シート。 - 【請求項２】 請求項１記載のＸ線画像変換シートを組
み込んだＸ線画像変換装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17818291A JPH05134100A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | Ｘ線画像変換シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17818291A JPH05134100A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | Ｘ線画像変換シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05134100A true JPH05134100A (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=16044037
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17818291A Withdrawn JPH05134100A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | Ｘ線画像変換シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05134100A (ja) |
-
1991
- 1991-07-18 JP JP17818291A patent/JPH05134100A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981008 |