JPH0513401U - 内視鏡用送気送水吸引装置 - Google Patents

内視鏡用送気送水吸引装置

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JPH0513401U
JPH0513401U JP6120691U JP6120691U JPH0513401U JP H0513401 U JPH0513401 U JP H0513401U JP 6120691 U JP6120691 U JP 6120691U JP 6120691 U JP6120691 U JP 6120691U JP H0513401 U JPH0513401 U JP H0513401U
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suction
air
water supply
air supply
pressure
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JP6120691U
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文昭 石井
善洋 飯田
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Olympus Corp
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Olympus Optic Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内視鏡先端部に開口する吸引口に体腔壁が吸
着されて視野が遮られても、直ちに視野を確保すること
ができるようにする。 【構成】 吸引ポンプ18で体腔内の粘液などを内視鏡
挿入部の先端に設けた吸引口から吸引する際に誤って体
腔壁を吸着すると、この吸引口に連通する吸引管路18
bに設けた圧力検知が圧力の低下を検知し、制御回路部
23が送気ポンプ15の吐出圧を高める。そして、術者
が送気送水弁を操作すると高圧送気が内視鏡先端の観察
窓に指向して開口するノズルから吐出され、この観察窓
に近接する体腔壁を風圧等で離間させて視野を確保す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内視鏡の吸引口に体腔壁が吸着して対物レンズ上に体腔壁が近接し た場合でも視野を確保することのできる内視鏡用送気送水吸引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、体腔内を内視鏡で観察中においてその内視鏡の観察窓に体腔内の粘液 や水などが付着すると観察が妨げられる。このため、従来から内視鏡では、先端 に吸引口を設け、この吸引口を通じて体腔内の粘液などを吸引除去するようにし ている。
【0003】 この吸引口は内視鏡に設けられた吸引管路に通じており、吸引管路を通じて吸 引源で吸引するようになっている。なお、この吸引作用は体腔内の空気や液体な どを除去するときにも使用されるものである。
【0004】 この吸引管路に通じる吸引口から体腔内の粘液などを吸引する場合、その吸引 操作は上記吸引管路の途中に設けた吸引弁によって行う。つまり、通常はその吸 引弁を閉じて吸引管路の途中を遮断するとともに吸引源側を大気中に連通して吸 引力をリークさせる。一方、吸引時には吸引弁を解放するとともに、上記リーク 路側を遮断して吸引源を吸引管路のみに連通させる。
【0005】 ところで、上述した形式の吸引制御方式にあっては、吸引動作中に内視鏡先端 の吸引口に体腔壁が吸着することが起こるが、このような状態でその吸引動作を 停止させるべく吸引弁を閉じると、吸引管路の途中が遮断する結果、吸引管路の 先端側部分内が負圧状態を維持し、その結果、吸引口には体腔壁が吸着し続ける 。
【0006】 吸引口に体腔壁が吸着したまま、その体腔壁が離れ難くなると、場合によって は出血をもたらす虞れがある。
【0007】 そのため、本出願人は、特開昭57−112843号公報、特開昭57−11 2844号公報において、体腔壁が吸引口に吸着した際に、加圧装置などを動作 させて吸引管路内圧を高めて吸着を解除する技術を提案した。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
体腔壁が吸引口に吸着されると、図6に示すように内視鏡先端部26が体腔壁 27に覆われてしまい、対物レンズ28からの視野が遮られてしまう。
【0009】 従来は、視野が遮られたままの状態で体腔壁の吸着を解除するなどの内視鏡操 作を行っているため操作性上問題がある。
【0010】 本考案は、上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは内視 鏡先端部に設けた吸引口に体腔壁が吸着し、対物レンズ面上に体腔壁が近接して 視野が遮られても、即座に視野を確保した状態で内視鏡操作を行うことのできる 内視鏡用送気送水吸引装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案による内視鏡用送気送水吸引装置は、内視鏡挿入部の先端部に設けた対 物レンズと、少なくとも上記対物レンズに向かって開口するノズルと、このノズ ルに連通する送気管路および送水管路に送気ポンプにより空気と送水タンクに貯 留する洗浄液とを選択的に供給して上記ノズルから送気送水する送気送水弁と、 上記対物レンズ近傍に吸引口を設けた吸引管路と、この吸引管路を介して上記吸 引口より上記吸引管路に設けた吸引弁の開閉制御によって吸引する吸引手段とを 有する内視鏡用送気送水吸引装置において、前記吸引管路の圧力を検知する吸引 圧検知手段と、この吸引圧検知手段からの信号を受けて上記送気ポンプを制御し て前記送気送水弁を介して上記ノズルから高圧送気を可能せしめる送気圧制御手 段とを具備したものである。
【0012】
【作用】
上記構成において、体腔内にて内視鏡操作中に、内視鏡挿入部の先端に設けた 対物レンズの近傍に配設する吸引口に体腔壁が吸着されると吸引管路内の圧力が 低下し、この吸引管路内の圧力低下を吸引圧検知手段からの検知信号に基づき送 気圧制御手段が検出すると、この送気圧制御手段が送気ポンプを制御し、この送 気ポンプの吐出圧を高める。
【0013】 一方、術者は体腔内で視野が遮られていることを確認した後、送気送水弁を操 作する。すると、高圧送気が上記送気送水弁を介してノズルから吐出し、この送 気圧にて対物レンズを覆う体腔壁を強制的に離間させる。
【0014】 その結果、視野が確保され、その後に行う吸引口に吸着した体腔壁の解除など の内視鏡操作をスムーズに行うことができる。
【0015】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
【0016】 図1〜図3は本考案の第一実施例を示し、図1は制御装置の概略図、図2は内 視鏡挿入部先端の縦断面図、図3は内視鏡装置の全体構成図である。
【0017】 図3において、符号1は、本考案による送気送水吸引装置が適用される一例と しての電子内視鏡で、挿入部2と操作部3と連結コード4とを備え、この連結コ ード4の端部に設けたコネクター5を介してビデオプロセッサ6及びテレビモニ タ7に接続される。
【0018】 上記電子内視鏡1の挿入部2は操作部3から延長される可撓部8と、この可撓 部8の先端に配設される湾曲部9と先端部10とで構成されている。
【0019】 操作部3には湾曲操作用ノブ11と、送気・送水弁12と、吸引弁13とが配 置され、更に、ビデオプロセッサ6を制御するスイッチ類が配設されるスイッチ 部14を有する。
【0020】 図1に示すように、上記ビデオプロセッサ6には、送気ポンプ15と吸引ポン プ18とが内設されており、また、このビデオプロセッサ6の外部には洗浄液を 貯留する送水タンク16と吸引ビン17とが取付けられている。
【0021】 上記送水タンク16が上記送気ポンプ15に連通する送気管路15aに管路1 5bを介して分岐連通され、また、上記吸引ビン17が上記吸引ポンプ18に吸 引管路18aを介して連通されている。
【0022】 また、上記送気管路15a、上記送水タンク16に連通する送水管路15c、 および、上記吸引ビン17に連通する吸引管路18bが上記連結コード4中を通 り上記電子内視鏡1の操作部3側へ延出されている。
【0023】 図2に示す内視鏡先端部10の端面には、観察窓19と、体腔壁に光を照射す る照明窓(図示せず)と、鉗子等の処置具を挿通可能な吸引口20とが配置され ている。通常、この観察窓19にはガラス板等が配置され、このガラス板の内方 に対物光学系のレンズセット19aが配置され、この焦点を結ぶ位置にCCD等 の固体撮像素子19bが配置されている。さらに、観察窓19の外表面に付着し た血液あるいは汚物等を洗浄するために、この観察窓19に向けて開口するノズ ル21が配置されている。このノズル21は挿入部8内に延設された送気送水管 路15dを介して上記送気管路15aと送水管路15cに連通されている。また 、上記吸引口20には上記吸引管路15cが連通されている。
【0024】 さらに、上記送気管路15a,送水管路15cの中途に上記送気・送水弁12 が介装され、また、吸引管路18bの中途に上記吸引弁13が介装されている。 この送気・送水弁12を操作することで、上記送気送水管路15dと上記送気管 路15aあるいは送水管路15cとを選択的に接続する。また、上記吸引弁を操 作することで吸引管路18bを連通遮断する。
【0025】 また、上記ビデオプロセッサー6の内部には、吸引管路18b内の圧力を検知 する圧力検知部22及び、この圧力検知部22からの圧力信号を受けて上記送気 ポンプ15を制御する制御回路部23が設けられている。この制御回路部23は 、吸引管路18b内の圧力が所定の圧力より低下したとき、送気ポンプ15の吐 出圧を一定時間高めるように設定されている。
【0026】 なお、符号27は体腔壁である。
【0027】 (作用) 次に、上記構成による実施例の作用について説明する。
【0028】 体腔内に電子内視鏡1の挿入部先端10を挿入したときに、この先端部10に 開口する吸引口20に体腔壁27が誤って吸着されると、吸引管路18bの圧力 が急激に低下する。この吸引管路18b内の圧力はビデオプロセッサ5に内設し た圧力検知部22で検出されており、この圧力検知部22の検知信号が制御回路 22に出力される。
【0029】 この制御回路22で上記圧力検知部22からの検知信号に基づき上記吸気管路 18b内の圧力が所定値以下と判断した場合、送気ポンプ15に対し吐出圧力を 一定時間高める信号を出力する。
【0030】 一方、術者は上記吸引口20に体腔壁27が吸着されたことで観察窓19に体 腔壁27が近接し視野が遮られていることを確認すると、送気・送水弁12を操 作し、ノズル21に連通する送気・送水管路15dを送気管路15aに接続する 。
【0031】 すると、上記送気ポンプ15からの高圧送気が送気・送水弁12を介しノズル 21から観察窓19へ向けて吐出される。
【0032】 その結果、この観察窓19に近接する体腔壁27が瞬間的な高圧送気による体 腔壁27と観察窓19との間の圧力の上昇、及び、風圧で観察窓19から強制的 に離間され、視野が確保される。
【0033】 また、その圧力で上記吸引口20とこの吸引口20に吸着された体腔壁27と の間に間隙ができ、この間隙から吸気管路18b内に体腔内の空気圧力差により 流入する。その結果、吸気管路18b内の圧力が上昇し、吸着が解除される。
【0034】 (第二実施例) 図4は本考案の第二実施例による制御装置の概略図である。
【0035】 この実施例では、ビデオプロセッサー6内に通常の送気送水をする送気ポンプ 15の他に、高圧送気を瞬時に送ることを可能にするために別の送気ポンプ15 eを設け、この送気ポンプ15eを制御回路23より制御したもので、通常の送 気ポンプ15の送気に加えて送気ポンプ15eの送気も加わるため、より瞬間的 にノズル21から高圧送気を吐出させることができ、観察窓19から体腔壁27 を直ちに離間させることができる。
【0036】 (第三実施例) 図5は本考案の第三実施例による制御装置の概略図である。
【0037】 この実施例では、圧力検知部22からの検知信号を受けて制御回路部23が吐 出圧を高くするように送気ポンプ15を制御するとともに、この制御動作に同記 して、吸引量を低げるように吸引ポンプ18を制御するようにしたもので、吸引 口20に体腔壁27が吸着した直後に、吸引管路18bの吸引圧の降下が抑えら れるため、ノズル21からの高圧送気と相まって体腔壁27を吸引口20から容 易に解放させることができる。
【0038】 一方、図7は制御装置の概略図である。
【0039】 この図においては内視鏡検査後、管路内に残留する洗浄液を洗浄する場合を示 すもので、図中の符号31は送気・送水・吸引などを制御する制御装置を内蔵す るビデオプロセッサである。このビデオプロセッサ31に設けた送気ポンプ32 には第1の送気管路33が接続され、この第1の送気管路33には第1の電磁弁 (V1)34が設けられており、この第1の電磁弁34には第2の送気管路35 が接続されている。又、前記第1の送気管路33の中途には、送水用加圧管路3 6が分岐接続されており、この送水用加圧管路36には3方向弁である第7の電 磁弁(V7)37が設けられ、この電磁弁37の一方の出口は着脱自在に設けら れた送水タンク38内の貯水液面上方空間に連通接続している。
【0040】 また、上記送水タンク38には吸入口を貯水液に浸漬した状態で第2の送水管 路39が接続されていると共に、この第2の送水管路39には第2の電磁弁(V 2)40を介装して第2の送水管路41を接続している。上記第7の電磁弁37 のもう一方の出口はバイパス管路37aを介して第2の送水管路39の送水タン ク28の接続部近傍に設けられている。
【0041】 上記第2の送気回路35と第2の送水管路39とは、第3の電磁弁(V3)4 2を中途に介装した送気管路洗浄用管路43で連通されている。一方、第1の送 気管路33と第2の送水管路41とは、第4の電磁弁(V4)44を中途に介装 した送水管路除水用管路45で連通されている。
【0042】 一方、吸引装置は次の様に構成されている。
【0043】 図中の符号46は吸引ポンプで、この吸引ポンプ46が第1の吸引管路47を 介して吸引ビン48に接続されている。また、この吸引ビン48にはビデオプロ セッサー31内に設けた第2の吸引管路49に接続され、第5の電磁弁(V5) 50を介して第3の吸引管路51に接続されている。
【0044】 第2の吸引管路49にはリーク管路52が接続され、第6の電磁弁(V6)5 3を介して大気にリークしている。なお、第2の送気管路35、第2の送水管路 41、第3の吸引管路51はビデオプロセッサー31のコネクタ接続部54に開 口している。又、上記第1〜第6の電磁弁34,40,42,44,50,53 は電気的に制御部55に接続されている。制御部55にはビデオプロセッサ31 の外装に設けられたスイッチ(SW1)56が接続されている。
【0045】 コネクター接続部54には、ワンタッチで着脱可能な洗浄アダプタ57が接続 されている。この洗浄アダプタ57内には、第2の送気管路35、第2の送水管 路41、第3の吸引管路51を連通させる連通用管路58が設けられている。
【0046】 この様な構成の制御装置において管路内の洗浄は、図8のタイムチャートに示 す様な各電磁弁34,40,42,44,50,53の動作に従って行われる。 スイッチ(SW1)56をONにすると制御部55が次の様な制御をする。 まず、送気ポンプ32、吸引ポンプ46が作動し、第7の電磁弁37の出口が 送水タンク38側に開口した状態で第3の電磁弁42、第5の電磁弁50が開、 第6の電磁弁53が閉になり、一定時間第2の送水管路39、送気管路洗浄用管 路43、第2の送気管路35、連通用管路58を介して第1、第2の吸引管路4 9,51を洗浄する。
【0047】 次に、第3の電磁弁42が閉、第2の電磁弁40が一定時間開になり、第1、 第2の送水管路39,41、第1、第2の吸引管路49、51を洗浄する。
【0048】 次に、第7の電磁弁37の出口がバイパス管路58側に切換り、再度、第3の 電磁弁42が開になり、第1の送水管路39、送水管路洗浄用管路43、第2の 送水管路35、第1、第2の吸引管路49,51の除水を行う。
【0049】 次に、第3の電磁弁42が閉、第2の電磁弁41が開となり、第1、第2の送 水管路39,41、第1、第2の吸引管路49,51の除水を行う。
【0050】 この様な洗浄により、装置内に水が残留し、水アカが管路内に付着したり雑菌 が繁殖することを防止する。もし装置内に水アカ等が付着し、衛生的でなくなっ た場合、送水タンク38に洗剤、水アカ除去剤、消毒液等を入れる事で装置内の 洗浄や消毒が行える。そして、次に無菌水等のすすぎ水の入った送水タンク38 を接続し、上述した装置内洗浄工程を行えば、すすぎも行うことができ、装置内 を非常に衛生的に保つことが可能である。
【0051】 この様な装置を用いた内視鏡検査では、図9に示す様に内視鏡が接続され、次 の様な管路が接続される。
【0052】 すなわち、第2の送気管路35、第2の送水管路41、第2の吸引管路51に は、各々内視鏡内に形成された送気管路61、送水管路62、吸引管路63が接 続される。これらの送気管路61、送水管路62、吸引管路63は内視鏡先端部 に開口しており、送気管路61、送水管路62は各々ノズル61a,62aが接 続されている。送気送水吸引は、図10に示す様な各電磁弁34,40,42, 44,50,53の動作に従って行われる。
【0053】 送気は、第1の電磁弁34を開閉させることで、送気ポンプ32から送られて 来る空気を送気管路61、ノズル61aを介して送気される。
【0054】 送水は第2の電磁弁40を開閉させる事で送気ポンプ32が送水タンク46内 の洗浄水を押し出し、送水管路62、ノズル62aを介して送水される。
【0055】 吸引は、第5の電磁弁50を開閉し、それに伴って第6の電磁弁53を開閉さ せることで行う。すなわち、吸引する場合は第6の電磁弁53が閉、第1の電磁 弁34が開となり、吸引ポンプ46の負圧が吸引管路63に伝わり、吸引される 。
【0056】 この様に、送気用のノズル62aが別々に設けられている内視鏡は送気用のノ ズル61aに汚物が入り込み、詰まる場合が多くある。検査中、この様な状態に なると体腔内を膨すことができず検査不可能となる。
【0057】 そこで、送水管路62に送気する切換手段を有している。すなわち、詰まりが 生じた場合の送気は第4の電磁弁44を開閉させて行い、送水は第2の電磁弁4 0を開閉させて行う。
【0058】 一方、送水管路側のノズル62aが詰まった場合、観察窓の洗浄が出来ず、検 査に悪影響を及す。この様な場合、第3の電磁弁42を開閉させて送気管路61 に送水することで機能を補う。
【0059】 これにより、ノズル61a,62aに詰まりが生じても、体腔内に挿入した内 視鏡を抜去、他の内視鏡に交換し再度、体腔内に挿入する必要がなくなり、内視 鏡交換の手間が省けるばかりでなく、患者に2度も内視鏡を挿入させられること による苦痛を与えなくて済み、検査時間も長びかせることがない。
【0060】 また、図11に示すように、吸引管路51の少なくとも一部を透明チューブと し、この透明チューブ内の汚れを光センサ66で検知し、汚れがひどい場合には モニタ部などに設けた警告灯67を点灯、あるいは、点滅などさせて術者に警告 するようにすれば、汚れによる吸引量の低下、装置内の汚染などを未然に防止す ることができる。なお、この技術を送気管路35、送水管路41に適用すれば各 管路において同様の効果を得ることができる。
【0061】 また、上述した如く、電磁弁で送気・送水・吸引を制御する方式の内視鏡の送 気管路61、送水管路62は、連結コード4のコネクタ5(図3参照)から分岐 部71aまで一本のチューブで形成されており、この分岐部71aで合流されて ノズル71に連通されているものがある。この様な内視鏡に送水する場合、送水 圧で送気管路61の空気が圧縮されて洗浄液が上記送気管路61側へ送流し、送 水停止後に、この圧縮空気の弾発力で送気管路61内の洗浄液がノズル71から 流れ出てしまう。
【0062】 そこで、図13に示すように、上記送気管路61の分岐部71aよりもややコ ネクタ5側に逆止弁70を設ければ送水時に洗浄液の送気管路61への逆流を阻 止することができ、送水停止後の液切れがよくなる。
【0063】 また、図14に示すように、電磁弁を用いて送気・送水・吸引を制御する装置 では、送気又は送水する際に送気用電磁弁(V1)34、送水用電磁弁(V2) 40を開閉するのみである。したがって、送水用電磁弁40が開のまま閉じなく なった場合、洗浄液が送水したままになってしまう。
【0064】 そこで、この様な場合、送水管路39を流通する洗浄液を吸引すべく、吸引管 路49に第1の送水管路吸引用管路72を接続し、この第1の送水管路吸引用管 路72に送水管路吸引用電磁弁(V8)73を介し、上記送水管路39に接続す る第2の送水管路吸引用管路74を接続した。
【0065】 これにより、図15のタイムチャートに示すように、送水スイッチSW1 をO Nして、送水用電磁弁(V2)40を開弁させて送水を開始した後、上記送水ス イッチSW1 をOFFさせても上記送水用電磁弁(V2)40が閉弁しない場合 、すなわち、洗浄液が流れたままの場合、送水管路吸引用スイッチSW2 をON して、送水管路吸引用電磁弁(V8)73を開弁させる。
【0066】 すると、送水管路39を流れる洗浄液が上記送水管路吸引用電磁弁40を経て 吸引管路49側へ吸引され、体腔内への洗浄液の余剰な供給を阻止できる。
【0067】 また、図16に示すように、第2の送水管路吸引用管路74に可変オリフィス 75を設ければ、送水タンク38の洗浄液を全て吸引した後の送水管路39を流 れる送気量と吸引管路49側からの吸引量とが等しくなるように調整することが でき、安全性がいっそう高められる。
【0068】
【考案の効果】
以上、説明したように本考案によれば、内視鏡の吸引口に体腔壁が吸着し、対 物レンズ面上に体腔壁が近接して、視野が遮られても、ノズルからの高圧送気に より、体腔壁が対物レンズ面上が離れて、視野を確保することができる。そのた め、術者にとっては、安全に次の内視鏡操作を即座にできるようになる。
【0069】 さらに、ノズルからの高圧送気による風圧で体腔壁を吸引口から解放すること も可能である。
【提出日】平成4年3月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】 図2に示す内視鏡先端部10の端面には、観察窓19と、体腔壁に光を照射す る照明窓(図示せず)と、鉗子等の処置具を挿通可能な吸引口20とが配置され ている。通常、この観察窓19にはガラス板等が配置され、このガラス板の内方 に対物光学系のレンズセット19aが配置され、この焦点を結ぶ位置にCCD等 の固体撮像素子19bが配置されている。さらに、観察窓19の外表面に付着し た血液あるいは汚物等を洗浄するために、この観察窓19に向けて開口するノズ ル21が配置されている。このノズル21は挿入部8内に延設された送気送水管 路15dを介して上記送気管路15aと送水管路15cに連通されている。また 、上記吸引口20には上記吸引管路18bが連通されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】 体腔内に電子内視鏡1の挿入部先端10を挿入したときに、この先端部10に 開口する吸引口20に体腔壁27が誤って吸着されると、吸引管路18bの圧力 が急激に低下する。この吸引管路18b内の圧力はビデオプロセッサ5に内設し た圧力検知部22で検出されており、この圧力検知部22の検知信号が制御回路 部23 に出力される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】 この制御回路部23で上記圧力検知部22からの検知信号に基づき上記吸気管 路18b内の圧力が所定値以下と判断した場合、送気ポンプ15に対し吐出圧力 を一定時間高める信号を出力する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】 また、その圧力で上記吸引口20とこの吸引口20に吸着された体腔壁27と の間に間隙ができ、この間隙から吸引管路18b内に体腔内の空気圧力差により 流入する。その結果、吸引管路18b内の圧力が上昇し、吸着が解除される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】 この実施例では、ビデオプロセッサー6内に通常の送気送水をする送気ポンプ 15の他に、高圧送気を瞬時に送ることを可能にするために別の送気ポンプ15 eを設け、この送気ポンプ15eを制御回路部23より制御したもので、通常の 送気ポンプ15の送気に加えて送気ポンプ15eの送気も加わるため、より瞬間 的にノズル21から高圧送気を吐出させることができ、観察窓19から体腔壁2 7を直ちに離間させることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】 また、上記送水タンク38には吸入口を貯水液に浸漬した状態で第1の送水管 路39が接続されていると共に、この第2の送水管路39には第1の電磁弁(V 2)40を介装して第2の送水管路41を接続している。上記第7の電磁弁37 のもう一方の出口はバイパス管路37aを介して第1の送水管路39の送水タン ク28の接続部近傍に設けられている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】 上記第1の送気回路35と第2の送水管路39とは、第3の電磁弁(V3)4 2を中途に介装した送気管路洗浄用管路43で連通されている。一方、第1の送 気管路33と第2の送水管路41とは、第4の電磁弁(V4)44を中途に介装 した送水管路除水用管路45で連通されている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】 この様な構成の制御装置において管路内の洗浄は、図8のタイムチャートに示 す様な各電磁弁34,40,42,44,50,53の動作に従って行われる。 スイッチ(SW1)56をONにすると制御部55が次の様な制御をする。 まず、送気ポンプ32、吸引ポンプ46が作動し、第7の電磁弁37の出口が 送水タンク38側に開口した状態で第3の電磁弁42、第5の電磁弁50が開、 第6の電磁弁53が閉になり、一定時間第1の送水管路39、送気管路洗浄用管 路43、第2の送気管路35、連通用管路58を介して第1、第2の吸引管路4 9,51を洗浄する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】 吸引は、第5の電磁弁50を開閉し、それに伴って第6の電磁弁53を開閉さ せることで行う。すなわち、吸引する場合は第6の電磁弁53が閉、第5の電磁50が開となり、吸引ポンプ46の負圧が吸引管路63に伝わり、吸引される 。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】 また、上述した如く、電磁弁で送気・送水・吸引を制御する方式の内視鏡の送 気管路61、送水管路62は、連結コード4のコネクタ5(図3参照)から分岐 部71a(図12,図13参照)まで一本のチューブで形成されており、この分 岐部71aで合流されてノズル71に連通されているものがある。この様な内視 鏡に送水する場合、送水圧で送気管路61の空気が圧縮されて洗浄液が上記送気 管路61側へ送流し、送水停止後に、この圧縮空気の弾発力で送気管路61内の 洗浄液がノズル71から流れ出てしまう。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】 また、図16に示すように、第2の送水管路吸引用管路74に可変オリフィス 75を設ければ、送水タンク48の洗浄液を全て吸引した後の送水管路39を流 れる送気量と吸引管路49側からの吸引量とが等しくなるように調整することが でき、安全性がいっそう高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例による制御装置の概略図
【図2】同内視鏡挿入部先端の縦断面図
【図3】同内視鏡装置の全体構成図
【図4】本考案の第二実施例による制御装置の概略図
【図5】本考案の第三実施例による制御装置の概略図
【図6】従来の内視鏡挿入部先端の縦断面図
【図7】管路内洗浄を行う場合の制御装置の概略図
【図8】装置内洗浄を行う動作手順を示すタイムチャー
【図9】送気・送水・吸引を行う場合の制御装置の概略
【図10】送気・送水・吸引を行う際の電磁弁の動作を
示すタイムチャート
【図11】吸引管路中の汚れを検出する手段を有する制
御装置の概略図
【図12】送気管路と送水管路の分岐部分の断面図
【図13】送気管路と送水管路の分岐部分に逆止弁を設
けた内視鏡用送気送水吸引装置の概略図
【図14】送水管路吸引用電磁弁を設けた内視鏡用送気
送水吸引装置の概略図
【図15】送水管路吸引用電磁弁の動作を示すタイムチ
ャート
【図16】可変オリフィスを有する図14に相当する内
視鏡用送気送水吸引装置の概略図
【符号の説明】
2…内視鏡挿入部 10…先端部 12…送気送水弁 13…吸引弁 15a…送気管路 15c…送水管路 15,15e…送気手段 16…送水タンク 18…吸引手段 18b…吸引管路 19b…対物レンズ 20…吸引口 21…ノズル 22…吸引圧検知手段 23…送気圧制御手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月4日
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡挿入部の先端部に設けた対物レン
    ズと、 少なくとも上記対物レンズに向かって開口するノズル
    と、 このノズルに連通する送気管路および送水管路に送気ポ
    ンプにより空気と送水タンクに貯留する洗浄液とを選択
    的に供給して上記ノズルから送気送水する送気送水弁
    と、 上記対物レンズ近傍に吸引口を設けた吸引管路と、 この吸引管路を介して上記吸引口より上記吸引管路に設
    けた吸引弁の開閉制御によって吸引する吸引手段とを有
    する内視鏡用送気送水吸引装置において、 前記吸引管路の圧力を検知する吸引圧検知手段と、 この吸引圧検知手段からの信号を受けて上記送気ポンプ
    を制御して前記送気送水弁を介して上記ノズルから高圧
    送気を可能せしめる送気圧制御手段とを具備したことを
    特徴とする内視鏡用送気送水吸引装置。
JP6120691U 1991-08-02 1991-08-02 内視鏡用送気送水吸引装置 Withdrawn JPH0513401U (ja)

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