JPH05132900A - シート状ガス処理材 - Google Patents

シート状ガス処理材

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JPH05132900A
JPH05132900A JP32156491A JP32156491A JPH05132900A JP H05132900 A JPH05132900 A JP H05132900A JP 32156491 A JP32156491 A JP 32156491A JP 32156491 A JP32156491 A JP 32156491A JP H05132900 A JPH05132900 A JP H05132900A
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sheet
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acid
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gas treatment
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JP32156491A
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Norikazu Yoshida
範和 吉田
Mikio Ogawa
幹夫 小川
Yoshiaki Kimura
儀昭 木村
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】脱臭材、鮮度保持材、くん蒸による薬害防止材
等に広く利用できる有害ガス除去能力に優れたシ−ト状
ガス処理材を提供すること。 【構成】ガス処理剤として塩素酸、亜塩素酸、次亜塩素
酸、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸またはこれらの塩お
よびアミン類から選ばれた少なくとも一種を多孔性担体
に担持してなる粉末を用い、これを水に分散させたセル
ロ−ス繊維に添加し、これに必要によりカチオン系アク
リル樹脂を加え、更にポリアクリルアマイド系凝集剤を
添加しフロック化させたスラリ−を抄紙して得たシ−ト
状ガス処理材。ガス処理剤としての本来の能力を損なう
ことなく、シ−ト状に加工されていることからその用途
も広く、極めて高活性なガス処理剤を含むシ−トが得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有害ガスを除去するシ−
ト状ガス処理材に関するものであり、脱臭材、鮮度保持
材、くん蒸による薬害防止材等に広く利用できる。
【0002】
【従来の技術】悪臭ガスを除去する脱臭剤、青果物から
発生するエチレン等のガスを除去することによって青果
物の鮮度を保持する鮮度保持剤等雰囲気中の有害ガス成
分を除去する目的のガス処理剤は数多く提案され、実際
に広く使われている。これらのガス処理剤は、通常は粉
末状または粒状であり、使用の際は容器に入れたり、通
気性の袋に充填したパック状の形で用いられることが多
い。
【0003】一方、当然のことながら、雰囲気中の有害
ガス成分の除去に際しては、出来るだけその速度が速い
ことが好ましい。例えば、青果物を容器に詰めて保存す
る場合、エチレンによる鮮度低下を抑制するためには、
青果物から発生するエチレンは出来るだけ速く除去する
ことが必要となる。しかしながら、上述のパック状の形
では効果が局所的であり、広い範囲に効果を速やかに及
ぼすことが難しい。これは脱臭剤その他の有害ガスを除
去するガス処理剤全般に共通した問題点である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、ガス
処理剤の上述のような問題点を解決するため、シ−ト状
のガス処理材を提供することを目的とする。シ−ト状に
することによって、対象全体を覆うことができ、効果を
広い範囲に速やかに及ぼすことが可能となる。また、対
象を包んだり、その他種々の使用方法が可能となる利点
がある。
【0005】シ−ト状のガス処理材は従来種々のものが
提案されているが、シ−ト加工する際にガス処理剤本来
の性能が低下してしまったり、そもそもの性能が十分で
なく、実際の使用目的に適うものはないのが現状であ
る。本発明はこのような現状に鑑み、十分な有害ガス除
去能力を有するシ−ト状ガス処理材を提供せんとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の問
題点を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成
した。即ち、本発明は、(1)塩素酸、亜塩素酸、次亜
塩素酸、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸またはこれらの
塩およびアミン類から選ばれる少なくとも一種と多孔性
担体とセルロ−ス繊維を含む分散液から抄造して得られ
るシ−ト状ガス処理材、
【0007】(2)多孔性担体が粒径1〜150ミクロ
ンの微粒子状多孔性担体である上記(1)記載のシ−ト
状ガス処理材、(3)多孔性担体が活性炭である上記
(1)又は(2)記載のシ−ト状ガス処理材、(4)分
散液がバインダ−を含有する上記(1)、(2)又は
(3)記載のシ−ト状ガス処理材、に関する。
【0008】以下に本発明を詳しく述べる。塩素酸、亜
塩素酸、次亜塩素酸、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸ま
たはこれらの塩およびアミン類(以下「化合物A」とい
う)として、特に限定はないが、好ましいものとして塩
素酸、亜塩素酸、次亜塩素酸のそれぞれのアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩(例えばナトリウム塩、カリウ
ム塩、カルシウム塩、バリウム塩)およびリン酸、亜リ
ン酸、次亜リン酸を挙げることが出来る。アミン類とし
て好ましいものは強塩基アミンであり、例えばトリエチ
ルアミン、トリエチレンジアミン、ヘキサメチレンテト
ラミン、エタノ−ルアミン、モルホリン、ピペラジン、
アルキルアミノピリジン等を挙げることが出来る。
【0009】化合物Aは、さらにその性能を上げるため
に鉄、チタン、ジルコニウム、モリブデン、タングステ
ン、亜鉛、銀、ゲルマニウム、マグネシウム、カルシウ
ム、ストロンチウム、バリウム等の酸化物、過酸化物、
塩化物、炭酸塩、硫酸塩等から選ばれる化合物の一種以
上(以下「化合物B」という)と組み合わせて用いるこ
とができる。これら化合物Bの使用割合は任意である
が、好ましくは化合物Aと化合物Bの合計量中の0〜9
5重量%、さらに好ましくは5〜70重量%である。
【0010】多孔性担体としては特に限定されず、種々
のものが使用できるが、好ましいものとしてはシリカ、
アルミナ、シリカアルミナ、ゼオライト、タルク、ケイ
ソウ土、鹿沼土、粘土鉱物、活性炭を挙げることがで
き、特に活性炭が好ましい。多孔性担体は粒径1〜15
0ミクロン微粒子状のものが好ましく、又、表面積が5
00m2/g以上のものが好ましい。多孔性担体の使用割
合は任意であるが、好ましくは化合物A、化合物B、担
体の合計量の5〜90重量%、さらに好ましくは10〜
70重量%である。
【0011】セルロ−ス繊維としては、特に限定されな
い。パルプ等通常入手し得るセルロ−ス繊維であってし
かも抄造可能であればいずれも使用可能である。セルロ
−ス繊維とガス処理剤成分〔化合物A、化合物B(任意
成分)及び担体〕との混合割合は任意であるが、好まし
くはセルロ−ス繊維とガス処理剤成分との合計量に対し
セルロ−ス繊維30〜90重量%、ガス処理剤成分総量
〔化合物A+化合物B(任意成分)+担体〕10〜70
重量%である。
【0012】本発明のガス処理材は前記したセルロ−ス
繊維、ガス処理剤及び必要により添加される他の添加剤
と媒体(以下「分散媒」という)とを混合しスラリ−
(以下これを「分散液」という)を得、これを常法によ
り抄造することにより得られる。本発明において、分散
液は各成分を混合することにより得ることができ、その
調製法は特に限定されない。例えば、微粒子状多孔性担
体と液状又は粉末状(好ましくは粒径1〜150ミクロ
ン)の化合物A及び化合物B(任意成分)とを均一に混
合し、必要に応じて乾燥、焼成することによりガス処理
剤粉末を得、これとセルロ−ス繊維を分散媒中に分散さ
せることにより分散液を得ることができる。
【0013】分散媒としては水、炭化水素類、アルコ−
ル類、エ−テル類、ケトン類等種々のものが使用できる
が、水が特に好ましい。分散液には、これらの他に、バ
インダ−、充填剤、分散剤等公知の添加剤を添加するこ
とができる。バインダ−としては、ポリビニルアルコ−
ル、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラ
ミン樹脂等種々のものが使用でき、通常、ガス処理剤成
分総量〔化合物A+化合物B(任意成分)+担体〕に対
して1〜30重量%用いる。
【0014】バインダ−としてカチオン系アクリル樹脂
およびポリアクリルアマイド系凝集剤を併用すると、こ
れらはセルロ−ス繊維とガス処理剤成分とのバインダ−
として作用し、強度の優れたシ−トが得られると共に、
セルロ−ス繊維とガス処理剤成分との混合物の分散性を
良好にし、かつ抄造過程におけるフロック形成に効果が
あるため抄造を容易にする。カチオン系アクリル樹脂
は、ガス処理剤成分総量に対し1−10重量%添加する
のが好ましく、又、ポリアクリルアマイド系凝集剤は上
述のフロックを形成し分散液(スラリ−)からの抄造を
容易にするためにガス処理剤成分総量の0.01〜1重
量%添加すればよい。
【0015】分散媒にガス処理剤粉末とセルロ−ス繊維
を分散させたものに、カチオン系アクリル樹脂を加え、
十分攪拌後ポリアクリルアマイド系凝集剤を加えるとフ
ロック化した分散液(スラリ−)が得られ、これを用い
て抄造すると、抄造を容易に行なうことができ、又、強
度の優れたシ−トが得られる。
【0016】カチオン系アクリル樹脂に特に限定はない
が、好ましいものとして例えばジメチルアミノエチルア
クリレ−ト重合体、ジアリルアミン4級塩とアクリル共
重合体等が挙げられる。
【0017】ポリアクリルアマイド系凝集剤に特に限定
はないが好ましいものとして例えばポリアクリルアマイ
ド、アクリルアマイド−アクリル酸ソ−ダ共重合物、ポ
リアクリルアマイドマンニッヒ変成物等が挙げられる。
【0018】本発明において、分散液は、適宜の濃度に
調整できるが、通常、固形分濃度が0.1〜10重量
%、好ましくは0.5〜5重量%となるように調整され
る。抄造(抄紙)は公知の方法により行なうことができ
る。このように本発明のシ−ト状ガス処理材が得られ
る。本発明のシ−ト状ガス処理材の坪量は特に限定され
ないが、通常は50〜300g/m2である。
【0019】本発明のシ−ト状ガス処理材は、ガス処理
剤本来の能力を十分に保持し、十分な有害ガス除去能力
を有している。しかも、ガス処理剤粉末が脱落して対象
物を汚すことがないので、種々の用途に使用することが
可能である。
【0020】本発明のシ−ト状ガス処理材は雰囲気中の
有害ガスを極めて速やかに除去する能力を有しているた
め、用途範囲は極めて広いが、特に次のような用途へ利
用が可能である。
【0021】(1)青果物あるいは花卉類の貯蔵あるい
は輸送中の鮮度低下を抑制する鮮度保持シ−ト、例え
ば、段ボ−ル箱に収納された青果物の上部を覆うように
セットしたり、全体を包むこともできるため、十分な効
果を発揮することができる。
【0022】(2)臭化メチル等でくん蒸された青果物
あるいは花卉類の臭化メチルによる薬害防止シ−ト、薬
害防止のためには、残留臭化メチルを出来るだけ速やか
に除去することが重要であるが、シ−ト状にすることに
よって、その効果が十分に発揮される。
【0023】(3)種々の悪臭物質を除去する脱臭シ−
ト。対象を覆うだけでなく、種々の加工が可能であり、
フィルタ−、マスク、壁紙等への利用も可能となる。
【0024】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。
【0025】実施例1 粉末状次亜塩素酸カルシウム15重量部、粉末状活性炭
(平均粒径50ミクロン、表面積1000m2/g)85
重量部を均一に混合して得たガス処理剤粉末100重量
部を、セルロ−ス繊維100重量部が分散した水500
0重量部に加え、これに通常抄造の際に用いられるカチ
オン系アクリル樹脂3重量部を加え攪拌混合した。これ
にポリアクリルアマイド性凝集剤0.1重量部を加えて
フロック化させたスラリ−を抄紙し、乾燥して坪量20
0g/m2のシ−ト状ガス処理材を得た。抄造したシ−ト
中のガス処理剤の量は100g/m2である。得られたシ
−トを20cm×30cmの大きさに切り、その1枚を、段
ボ−ル箱にリンゴ(ふじ)30個を入れた上にかぶせ、
密封し、これを10℃にて保存した。又、比較のために
シ−トを入れないで密封した箱を同様に保存した。シ−
ト状ガス処理材をいれなかったものは、エチレンが最大
250ppm検出され、30日後においてりんごに軟化
が認められたのに対し、シ−ト状ガス処理材をいれたも
のはエチレンがほとんど検出されず、しかも30日後で
もリンゴはほぼ初期の鮮度を保っていた。
【0026】実施例2〜3 実施例1において、次亜塩素酸カルシウムの代わりに、
亜塩素酸ナトリウム(実施例2)又は塩素酸カリウム
(実施例3)をそれぞれ用いた以外は全く同様にしてシ
−ト状ガス処理材を作製し、全く同様の試験を行ったと
ころ、同様の結果が得られた。
【0027】実施例4 リン酸15重量部、粉状活性炭(平均粒径50ミクロ
ン、表面積1000m2/g)85重量部を均一に混合し
て得たガス処理剤粉末100重量部を、セルロ−ス繊維
100重量部が分散した水5000重量部に加え、これ
に、通常抄造の際に用いれるカチオン系アクリル樹脂5
重量部を加えて攪拌混合した。これにポリアクリルアマ
イド系凝集剤0.1重量部を加えてフロック化させたス
ラリ−を抄紙し、乾燥して坪量200g/m2のシ−ト状
ガス処理材を得た。抄造したシ−ト中のガス処理剤の量
は100g/m2である。得られたシ−トを20cm×30
cmの大きさに切り、その1枚を、厚さ30ミクロンのポ
リエチレン袋にブロッコリ5kgと共にいれてハンカチ
折りとし、これをさらに段ボ−ル箱にいれて密封し、こ
れを室温にて保存した。又、比較のためにシ−トを入れ
ないで密封した箱を同様に保存した。シ−ト状ガス処理
材をいれなかったものは3日後に悪臭がしたのに対し、
シ−ト状ガス処理材をいれたものは5日後においても悪
臭が全くせず、しかも5日後でもブロッコリはほぼ初期
の色と鮮度を保っていた。
【0028】実施例5〜6 実施例4において、リン酸の代わりに亜リン酸、(実施
例5)又は次亜リン酸(実施例6)をそれぞれ用いた以
外は全く同様にしてシ−ト状ガス処理材を作り、全く同
様にブロッコリの保存テストを行ったところ、同様の結
果が得られた。
【0029】実施例7 粉末状次亜塩素酸カルシウム15重量部、粉末状酸化鉄
10重量部、粉末状活性炭(平均粒径50ミクロン、表
面積1000m2/g)75重量部を均一に混合して得た
ガス処理剤粉末100重量部を、セルロ−ス繊維100
重量部が分散した水5000重量部に加え、これに、通
常抄造の際に用いられるカチオン系アクリル樹脂5重量
部を加え攪拌混合した。これにポリアクリルアマイド系
凝集剤0.1重量部を加えてフロック化させたスラリ−
を抄紙し、乾燥して坪量300g/m2のシ−ト状ガス処
理材を得た。抄造したシ−ト中のガス処理剤の量は15
0g/m2である。得られたシ−トを20cm×30cmの大
きさに切り、その1枚を、段ボ−ル箱にマスクメロン4
個をいれた上にかぶせ、密封し、これを15℃にて保存
した。又、比較のためにシ−トを入れないで密封した箱
を同様に保存した。シ−ト状ガス処理材をいれなかった
ものは、エチレンが最大120ppm検出され、5日後
においてマスクメロンに軟化が認められたのに対し、シ
−ト状ガス処理材を入れたものはエチレンがほとんど検
出されず、しかも10日後でもマスクメロンはほぼ初期
の鮮度を保っていた。
【0030】実施例8 リン酸15重量部、粉末状過酸化カルシウム10重量
部、粉末状酸化亜鉛10重量部、粉末状活性炭(平均粒
径50ミクロン、表面積1000m2/g)65重量部を
均一に混合して得たガス処理剤粉末100重量部を、セ
ルロ−ス繊維50重量部が分散した水5000重量部に
加え、これに、通常抄造の際に用いられるカチオン系ア
クリル樹脂7重量部を加え攪拌混合した。これにポリア
クリルアマイド系凝集剤0.2重量部を加えてフロック
化させたスラリ−を抄紙し、乾燥して坪量300g/m2
のシ−ト状ガス処理材を得た。抄造したシ−ト中のガス
処理剤の量は200g/m2である。得られたシ−トを2
0cm×30cmの大きさに切り、その1枚を、厚さ30ミ
クロンのポリエチレン袋にブロッコリ5kgと共にいれ
てハンカチ折りとし、これをさらに段ボ−ル箱にいれて
密封し、これを室温にて5日間保存した。又、比較のた
めに、シ−トを入れないで密封した箱を同様に保存し
た。シ−ト状ガス処理材をいれなかったものは3日後に
悪臭がしたのに対し、シ−ト状ガス処理材をいれたもの
は5日後においても悪臭が全くせず、しかも5日後でも
ブロッコリはほぼ初期の色と鮮度を保っていた。
【0031】実施例9 リン酸15重量部、粉末状過酸化カルシウム10重量
部、粉末状二酸化マンガン10重量部、粉末状活性炭
(平均粒径50ミクロン、表面積1000m2/g)、6
5重量部を均一に混合して得たガス処理剤粉末100重
量部を、セルロ−ス繊維50重量部が分散した水500
0重量部に加え、これに、通常抄造の際に用いられるカ
チオン系アクリル樹脂7重量部を加え攪拌混合した。こ
れにポリアクリルアマイド系凝集剤0.2重量部を加え
てフロック化させたスラリ−を抄紙し、乾燥して坪量3
00g/m2のシ−ト状ガス処理材を得た。抄造したシ−
ト中のガス処理剤の量は200g/m2である。得られた
シ−トを10cm×15cmの大きさに切り、これを硫化水
素100ppmおよびトリメチルアミン100ppmを
含む10リットルの容器に入れた。室温にて各成分の濃
度変化をガスクロマトグラフィで追跡したところ、硫化
水素は15分後、トリメチルアミンは30分後にそれぞ
れ検出されなくなった。
【0032】実施例10 トリエチレンジアミン20重量部を粉末状活性炭(平均
粒径50ミクロン、表面積1000m2/g)80重量部
に含浸させて得たガス処理剤粉末100重量部を、セル
ロ−ス繊維100重量部が分散した水5000重量部に
加え、これに、通常抄造の際に用いられるカチオン系ア
クリル樹脂5重量部を加え攪拌混合した。これにポリア
クリルアマイド系凝集剤0.1重量部を加えてフロック
化させたスラリ−を抄紙し、乾燥して坪量200g/m2
のシ−ト状ガス処理材を得た。抄造したシ−ト中のガス
処理剤の量は100g/m2である。
【0033】一方、リンゴ(ふじ)を40g/m3の濃度
の臭化メチルで10℃、2時間くん蒸し、その後1時間
開放処理を行った。このリンゴ10kgを発泡スチロ−
ル箱に入れ、上述のシ−ト状ガス処理材(20cm×30
cm)で覆い、密封した。これを0℃にて保存した結果、
臭化メチルは1日後には検出されなくなり、15日後の
リンゴの状態は果皮、果肉ともに薬害は認められず、初
期の状態を保持していた。
【0034】実施例11 実施例7で得たシ−ト状ガス処理材(20cm×30cm)
を用いて実施例10と同様のテストを行った。その結
果、臭化メチルは1日後には検出されなくなり、15日
後のリンゴの状態も実施例10とほぼ同様であった。
【0035】
【発明の効果】本発明のシ−ト状ガス処理材は、ガス処
理剤本来の性能を損なうことなく、シ−ト状に表面積を
広げることができるため、雰囲気中の有害ガスを極めて
迅速に除去するたとができ、そのため、鮮度保持シ−
ト、脱臭シ−ト等有害ガス除去用シ−トとして広く利用
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/34 B 6953−4D 116 J 6953−4D B 6953−4D D21H 17/65 17/67

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩素酸、亜塩素酸、次亜塩素酸、リン酸、
    亜リン酸、次亜リン酸またはこれらの塩およびアミン類
    から選ばれる少なくとも一種と多孔性担体とセルロ−ス
    繊維を含む分散液から抄造して得られるシ−ト状ガス処
    理材。
  2. 【請求項2】多孔性担体が粒径1〜150ミクロンの微
    粒子状多孔性担体である請求項1のシ−ト状ガス処理
    材。
  3. 【請求項3】多孔性担体が活性炭である請求項1又は2
    のシ−ト状ガス処理材。
  4. 【請求項4】分散液がバインダ−を含有する請求項1、
    2又は3のシ−ト状ガス処理材。
JP32156491A 1991-11-11 1991-11-11 シート状ガス処理材 Pending JPH05132900A (ja)

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