JP2781865B2 - 消臭性シート - Google Patents
消臭性シートInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明は、消臭力に優れた白色の消臭性シートに関す
る。 従来技術 消臭性シートは、フィルター材料、生理用品、その他
のシート状消臭体として用いられている。 消臭性シートは、活性炭を結着剤により多孔性シート
に固着したり、消臭剤を繊維と混抄してシート状とする
ことにより製造されている。 例えば、活性炭素繊維短繊維を高度膨潤ゲル中に分散
した添着剤を多孔性シート状に添着し、乾燥後の繊維同
志の絡み合いを利用して固定することが提案されている
(特開昭53−113288号公報)。 また、粉末活性炭と繊維よりなる混抄層の両面を繊維
層で積層することにより、粉末活性炭の脱離を防止する
ことが提案されている(特開昭53−61582号公報)。 しかし、上記の消臭性シートは活性炭を使用すること
から本質的に黒色であり、外観が悪いため用途が限定さ
れ、また、活性炭のガス吸着能に選択性があるために各
種悪臭に対して幅広い効果を発揮することができなかっ
た。 本発明者らは先に、酸化物として表わした3成分比と
して、特定量でSiO2、MOn/2およびAl2O3を含む組成のア
ルミノケイ酸亜鉛(M=Zn)を、消臭剤として用いるこ
とを提案した(特願昭62−54860号)。この消臭剤は、
各種悪臭に対して優れた消臭効果を示す。 発明の目的 本発明は、各種悪臭に対して広範な効果を示し、しか
も、白色のシート状消臭体を提案するものである。 発明の構成 本発明の消臭性シートは、あらかじめシリカを分散さ
せた水中に、ケイ酸塩水溶液、亜鉛塩水溶液およびアル
ミナ成分を含む水溶液を同時に注加しつつ反応を行わせ
て得られ、以下の酸化物組成比で表わされ、ハンター白
色度が80%以上のアルミノケイ酸亜鉛の白色粉体を、多
孔性シート材に分散、担持したことを特徴とする。 SiO2 :5〜80モル% ZnO:5〜65モル% Al2O3 :1〜60モル% 以下、本発明についてはさらに詳細に説明する。 アルミノケイ酸亜鉛は、白色の粉体として得られ、上
記組成比に相当する量の水溶性ケイ酸塩、水溶性亜鉛塩
さらに水溶性アルミニウム塩および/または水溶性アル
ミン酸塩等を水の存在下に反応させ、必要により得られ
た沈澱を水と存在下に加熱することにより製造される。 この反応は、いわゆる複分解法により容易に進行す
る。即ち、シリカ成分としてケイ酸ソーダの如きケイ酸
アルカリを用い、酸化亜鉛成分として酸化物、硝酸塩、
硫酸塩等の水溶性亜鉛塩を用い、さらにアルミナ分とし
てアルミン酸ソーダおよび/または塩化アルミニウム、
硫酸アルミニウム等の水溶性アルミニウム塩を用い、こ
れらを水分の存在下に混合し、複分解により反応を行な
わせる。 この複分解反応を均質に行なわせるためには、あらか
じめシリカを分散させた水中にケイ酸塩水溶液、亜鉛塩
水溶液およびアルミナ成分を含む水溶液を同時に注加し
つつ反応を行わせる。これにより表面積が大きく消臭能
力に優れたアルミノケイ酸塩が得られる。消臭性能を向
上させるためには、物質の比表面積を大きくし、反応基
を物質表面に多く露出させることが望ましい。あらかじ
め水中にシリカを分散させる上記の本発明の合成法を用
いると、分散シリカが結晶の成長を阻害し、結晶性の乏
しい反応生成物を生じ、生成物自体の表面積が増大して
消臭性能が向上する。 複分解による反応は室温で十分であるが、加熱下に行
なうこともでき、例えば95℃程度までの加熱下における
反応は勿論可能である。 同時注加時における反応系のpHは5〜10、特に6〜9
の範囲に維持するのがよい。このために必要があれば、
酸あるいはアルカリを反応系に加えて、液のpHを上記範
囲内に維持する。 同時注加によって、水溶液組成にほぼ対応する組成の
アルミノケイ酸亜鉛の沈澱が生成する。この沈澱を分離
し、あるいは必要に応じて水分の存在下に加熱すること
により、白色の粉粒状物として得られる。 アルミノケイ酸亜鉛としては、ハンター白色度が80%
以上のものを用い、これにより得られる消臭性シートの
外観をいっそう向上することができる。 多孔性シート材としては、綿、レーヨン、パルプ、麻
等の天然または再生繊維;アセテート、ポリエステル、
ポリアミド等の合成または半合成繊維などが用いられ
る。多孔性シート材へのアルミノケイ酸亜鉛の担持方法
としては、適宣の方法が採用でき、例えばバインダーを
使用したり、繊維と混抄することができる。混抄は、パ
ルプ、レーヨン、ポリプロピレン繊維、エステル繊維等
のショートカットを用い、この分散液にアルミノケイ酸
亜鉛粉体を添加、分散し、混抄して抄紙とすることによ
り消臭性シートとする。 アルミノ珪酸亜鉛は、消臭性シート中に1〜50重量%
の量で分散、担持することが好ましい。担持量が少な過
ぎると消臭効果が弱く、一方、多過ぎると多孔性シート
材の表面からアルミノケイ酸亜鉛が脱離する。 発明の効果 アルミノケイ酸亜鉛は、SiO4あるいはAlO4の4面体層
と、ZnO6の8面体層が2層または3層に結合した基本構
造を持ち、これらの層構成により固体酸または固体塩基
の性質を有し、各種悪臭に対し有効に作用するものと考
えられる。 よって、本発明の消臭性シートは、各種の悪臭に対し
て優れた消臭力を示し、しかも白色度が高いことから外
観も良好であり、生理用品、フィルター、その他の消臭
シート等の広範な用途に適合できる。 合成例1 3号ケイ酸ソーダ(SiO2:22.0%,Na2O:7.0%)109gと
水酸化ナトリウム94g(NaOH分:2.35モル)を水に溶かし
て全量を1とし、これをA液(SiO2分:0.4モル)とす
る。 一方、塩化亜鉛(無水塩)95gと塩化アルミニウム
(6水塩)97gを水に溶かして全量を1とし、これを
B液(ZnO分:0.7モル,Al2O3分:0.2モル)とする。 5のビーカーに水1を入れ、撹拌下、A液とB液
をそれぞれ約25cc/分の速度で同時に注加した。注加終
了後この反応液のpHは6.9であった。 さらに撹拌を続け、30分間熱熟成した後、水浴上85〜
90℃で2時間加熱した。反応液を吸引過し、水洗し、
110℃で乾燥した。得られたケーキを小型衝撃粉砕機
(サンプルミル)を用いて粉砕し、白色のアルミノケイ
酸亜鉛を得た。 得られたアルミノケイ酸塩の3成分組成比は、 SiO2:31モル%、ZnO:54モル%、 Al2O3:15モル%であった。 また、ハンター白色度は、東京電色(株)製オートマ
チック反射計TR−600型を用いて測定したところ、95%
であった。 実施例1 20のポリバケツに、水10およびパルプ50gを入
れ、均一に分散するように撹拌してA液とする。 10のポリバケツに、合成例1で得たアルミノケイ酸
亜鉛30gを入れ、水に分散させてB液とする。 A液にB液を撹拌しながら加え、最終液量が16とな
るように調整し、この液の0.75を標準手抄き機(東洋
精機(株)製)で抄紙して消臭性シートとした。風乾後
のアルミノケイ酸亜鉛の含有率の約25%であった。 得られた消臭性シートは白色で外観的に優れたもので
あり、アルミノケイ酸亜鉛粉体もしっかりと担持されて
いた。 次に、消臭性シートを5cm×5cmの大きさに切り取っ
て、試料片とし悪臭に体する消臭能力を測定した。 悪臭消臭能力の評価法 1.8のマヨネーズ瓶中に、試料片と28%アンモニア5
mlを入れ(アンモニア初濃度1,000ppm)所定時間後のア
ンモニアガス濃度を測定し、その結果を表−1に示し
た。 また、比較例として活性炭素繊維を含む同じ大きさの
試料片(クラフティブSTV、クラレケミカル(株)製)
を用いた。 合成例2 合成例1と同様に3号ケイ酸ソーダ(SiO2:22%,Na
2O:7.0%)139gと水酸化ナトリウム88g(NaOH成分:2.2
モル)を水に溶かして全量を1とし、これをA液(Si
O2分:0.51モル)とする。 一方、塩化亜鉛(無水塩)65gと塩化アルミニウム
(6水塩)126gを1とし、これをB液(ZnO分:0.48モ
ル,Al2O3分:0.26モル)とする。 5のビーカーに水1を入れ、撹拌下、A液とB液
をそれぞれ約25cc/分の速度で同時に注加した。注加終
了後この反応液のpHは8.6であった。 以下、合成例1と同様に処理を行ない、白色微粉末と
してアルミノケイ酸亜鉛を得た。 得られたアルミノケイ酸亜鉛の3成分の組成は、Si
O2:41モル%、ZnO2:38モル%、Al2O:21モル%であっ
た。 また、ハンター白色度は88%であった。 実施例2 20のポリバケツに、水10およびパルプ70gを入
れ、均一に分散するように撹拌してA液とする。 10のポリバケツに合成例2で得たアルミノケイ酸亜
鉛80gを入れ、水に分散してB液とする。 A液にB液を撹拌しながら加え、最終量が16となる
ように調整し、この液の0.8を標準手抄き機(東洋精
機(株)製)で抄紙して消臭性シートを得た。 風乾後の消臭性シート中のアルミノケイ酸亜鉛の含有
率の約50重量%であった。 この消臭性シートを、流しの隅部の三角コーナーに敷
いて用いたところ、残食からの臭気が抑えられたばかり
でなく、三角コーナーのぬるつき、黒ずみも除去でき
た。
る。 従来技術 消臭性シートは、フィルター材料、生理用品、その他
のシート状消臭体として用いられている。 消臭性シートは、活性炭を結着剤により多孔性シート
に固着したり、消臭剤を繊維と混抄してシート状とする
ことにより製造されている。 例えば、活性炭素繊維短繊維を高度膨潤ゲル中に分散
した添着剤を多孔性シート状に添着し、乾燥後の繊維同
志の絡み合いを利用して固定することが提案されている
(特開昭53−113288号公報)。 また、粉末活性炭と繊維よりなる混抄層の両面を繊維
層で積層することにより、粉末活性炭の脱離を防止する
ことが提案されている(特開昭53−61582号公報)。 しかし、上記の消臭性シートは活性炭を使用すること
から本質的に黒色であり、外観が悪いため用途が限定さ
れ、また、活性炭のガス吸着能に選択性があるために各
種悪臭に対して幅広い効果を発揮することができなかっ
た。 本発明者らは先に、酸化物として表わした3成分比と
して、特定量でSiO2、MOn/2およびAl2O3を含む組成のア
ルミノケイ酸亜鉛(M=Zn)を、消臭剤として用いるこ
とを提案した(特願昭62−54860号)。この消臭剤は、
各種悪臭に対して優れた消臭効果を示す。 発明の目的 本発明は、各種悪臭に対して広範な効果を示し、しか
も、白色のシート状消臭体を提案するものである。 発明の構成 本発明の消臭性シートは、あらかじめシリカを分散さ
せた水中に、ケイ酸塩水溶液、亜鉛塩水溶液およびアル
ミナ成分を含む水溶液を同時に注加しつつ反応を行わせ
て得られ、以下の酸化物組成比で表わされ、ハンター白
色度が80%以上のアルミノケイ酸亜鉛の白色粉体を、多
孔性シート材に分散、担持したことを特徴とする。 SiO2 :5〜80モル% ZnO:5〜65モル% Al2O3 :1〜60モル% 以下、本発明についてはさらに詳細に説明する。 アルミノケイ酸亜鉛は、白色の粉体として得られ、上
記組成比に相当する量の水溶性ケイ酸塩、水溶性亜鉛塩
さらに水溶性アルミニウム塩および/または水溶性アル
ミン酸塩等を水の存在下に反応させ、必要により得られ
た沈澱を水と存在下に加熱することにより製造される。 この反応は、いわゆる複分解法により容易に進行す
る。即ち、シリカ成分としてケイ酸ソーダの如きケイ酸
アルカリを用い、酸化亜鉛成分として酸化物、硝酸塩、
硫酸塩等の水溶性亜鉛塩を用い、さらにアルミナ分とし
てアルミン酸ソーダおよび/または塩化アルミニウム、
硫酸アルミニウム等の水溶性アルミニウム塩を用い、こ
れらを水分の存在下に混合し、複分解により反応を行な
わせる。 この複分解反応を均質に行なわせるためには、あらか
じめシリカを分散させた水中にケイ酸塩水溶液、亜鉛塩
水溶液およびアルミナ成分を含む水溶液を同時に注加し
つつ反応を行わせる。これにより表面積が大きく消臭能
力に優れたアルミノケイ酸塩が得られる。消臭性能を向
上させるためには、物質の比表面積を大きくし、反応基
を物質表面に多く露出させることが望ましい。あらかじ
め水中にシリカを分散させる上記の本発明の合成法を用
いると、分散シリカが結晶の成長を阻害し、結晶性の乏
しい反応生成物を生じ、生成物自体の表面積が増大して
消臭性能が向上する。 複分解による反応は室温で十分であるが、加熱下に行
なうこともでき、例えば95℃程度までの加熱下における
反応は勿論可能である。 同時注加時における反応系のpHは5〜10、特に6〜9
の範囲に維持するのがよい。このために必要があれば、
酸あるいはアルカリを反応系に加えて、液のpHを上記範
囲内に維持する。 同時注加によって、水溶液組成にほぼ対応する組成の
アルミノケイ酸亜鉛の沈澱が生成する。この沈澱を分離
し、あるいは必要に応じて水分の存在下に加熱すること
により、白色の粉粒状物として得られる。 アルミノケイ酸亜鉛としては、ハンター白色度が80%
以上のものを用い、これにより得られる消臭性シートの
外観をいっそう向上することができる。 多孔性シート材としては、綿、レーヨン、パルプ、麻
等の天然または再生繊維;アセテート、ポリエステル、
ポリアミド等の合成または半合成繊維などが用いられ
る。多孔性シート材へのアルミノケイ酸亜鉛の担持方法
としては、適宣の方法が採用でき、例えばバインダーを
使用したり、繊維と混抄することができる。混抄は、パ
ルプ、レーヨン、ポリプロピレン繊維、エステル繊維等
のショートカットを用い、この分散液にアルミノケイ酸
亜鉛粉体を添加、分散し、混抄して抄紙とすることによ
り消臭性シートとする。 アルミノ珪酸亜鉛は、消臭性シート中に1〜50重量%
の量で分散、担持することが好ましい。担持量が少な過
ぎると消臭効果が弱く、一方、多過ぎると多孔性シート
材の表面からアルミノケイ酸亜鉛が脱離する。 発明の効果 アルミノケイ酸亜鉛は、SiO4あるいはAlO4の4面体層
と、ZnO6の8面体層が2層または3層に結合した基本構
造を持ち、これらの層構成により固体酸または固体塩基
の性質を有し、各種悪臭に対し有効に作用するものと考
えられる。 よって、本発明の消臭性シートは、各種の悪臭に対し
て優れた消臭力を示し、しかも白色度が高いことから外
観も良好であり、生理用品、フィルター、その他の消臭
シート等の広範な用途に適合できる。 合成例1 3号ケイ酸ソーダ(SiO2:22.0%,Na2O:7.0%)109gと
水酸化ナトリウム94g(NaOH分:2.35モル)を水に溶かし
て全量を1とし、これをA液(SiO2分:0.4モル)とす
る。 一方、塩化亜鉛(無水塩)95gと塩化アルミニウム
(6水塩)97gを水に溶かして全量を1とし、これを
B液(ZnO分:0.7モル,Al2O3分:0.2モル)とする。 5のビーカーに水1を入れ、撹拌下、A液とB液
をそれぞれ約25cc/分の速度で同時に注加した。注加終
了後この反応液のpHは6.9であった。 さらに撹拌を続け、30分間熱熟成した後、水浴上85〜
90℃で2時間加熱した。反応液を吸引過し、水洗し、
110℃で乾燥した。得られたケーキを小型衝撃粉砕機
(サンプルミル)を用いて粉砕し、白色のアルミノケイ
酸亜鉛を得た。 得られたアルミノケイ酸塩の3成分組成比は、 SiO2:31モル%、ZnO:54モル%、 Al2O3:15モル%であった。 また、ハンター白色度は、東京電色(株)製オートマ
チック反射計TR−600型を用いて測定したところ、95%
であった。 実施例1 20のポリバケツに、水10およびパルプ50gを入
れ、均一に分散するように撹拌してA液とする。 10のポリバケツに、合成例1で得たアルミノケイ酸
亜鉛30gを入れ、水に分散させてB液とする。 A液にB液を撹拌しながら加え、最終液量が16とな
るように調整し、この液の0.75を標準手抄き機(東洋
精機(株)製)で抄紙して消臭性シートとした。風乾後
のアルミノケイ酸亜鉛の含有率の約25%であった。 得られた消臭性シートは白色で外観的に優れたもので
あり、アルミノケイ酸亜鉛粉体もしっかりと担持されて
いた。 次に、消臭性シートを5cm×5cmの大きさに切り取っ
て、試料片とし悪臭に体する消臭能力を測定した。 悪臭消臭能力の評価法 1.8のマヨネーズ瓶中に、試料片と28%アンモニア5
mlを入れ(アンモニア初濃度1,000ppm)所定時間後のア
ンモニアガス濃度を測定し、その結果を表−1に示し
た。 また、比較例として活性炭素繊維を含む同じ大きさの
試料片(クラフティブSTV、クラレケミカル(株)製)
を用いた。 合成例2 合成例1と同様に3号ケイ酸ソーダ(SiO2:22%,Na
2O:7.0%)139gと水酸化ナトリウム88g(NaOH成分:2.2
モル)を水に溶かして全量を1とし、これをA液(Si
O2分:0.51モル)とする。 一方、塩化亜鉛(無水塩)65gと塩化アルミニウム
(6水塩)126gを1とし、これをB液(ZnO分:0.48モ
ル,Al2O3分:0.26モル)とする。 5のビーカーに水1を入れ、撹拌下、A液とB液
をそれぞれ約25cc/分の速度で同時に注加した。注加終
了後この反応液のpHは8.6であった。 以下、合成例1と同様に処理を行ない、白色微粉末と
してアルミノケイ酸亜鉛を得た。 得られたアルミノケイ酸亜鉛の3成分の組成は、Si
O2:41モル%、ZnO2:38モル%、Al2O:21モル%であっ
た。 また、ハンター白色度は88%であった。 実施例2 20のポリバケツに、水10およびパルプ70gを入
れ、均一に分散するように撹拌してA液とする。 10のポリバケツに合成例2で得たアルミノケイ酸亜
鉛80gを入れ、水に分散してB液とする。 A液にB液を撹拌しながら加え、最終量が16となる
ように調整し、この液の0.8を標準手抄き機(東洋精
機(株)製)で抄紙して消臭性シートを得た。 風乾後の消臭性シート中のアルミノケイ酸亜鉛の含有
率の約50重量%であった。 この消臭性シートを、流しの隅部の三角コーナーに敷
いて用いたところ、残食からの臭気が抑えられたばかり
でなく、三角コーナーのぬるつき、黒ずみも除去でき
た。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.あらかじめシリカを分散させた水中に、ケイ酸塩水
溶液、亜鉛塩水溶液およびアルミナ成分を含む水溶液を
同時に注加しつつ反応を行わせて得られ、酸化物の組成
比が SiO2:5〜80モル% ZnO:5〜65モル% Al2O3:1〜60モル% で表わされ、ハンター白色度が80%以上のアルミノケイ
酸亜鉛の白色粉体を、多孔性シート材に分散、担持した
ことを特徴とする消臭性シート。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62332326A JP2781865B2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 消臭性シート |
EP19880302054 EP0282287B2 (en) | 1987-03-10 | 1988-03-09 | Deodorizer |
AT88302054T ATE74016T1 (de) | 1987-03-10 | 1988-03-09 | Desodorierungsmittel. |
DE8888302054T DE3869446D1 (de) | 1987-03-10 | 1988-03-09 | Desodorierungsmittel. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62332326A JP2781865B2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 消臭性シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01176448A JPH01176448A (ja) | 1989-07-12 |
JP2781865B2 true JP2781865B2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=18253709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62332326A Expired - Lifetime JP2781865B2 (ja) | 1987-03-10 | 1987-12-28 | 消臭性シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2781865B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5980156B2 (ja) * | 2013-03-22 | 2016-08-31 | ラサ工業株式会社 | 消臭剤の製造方法、消臭剤、及び消臭機能付き繊維製品 |
WO2020054570A1 (ja) * | 2018-09-12 | 2020-03-19 | 株式会社 資生堂 | ウエットシート |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63246167A (ja) * | 1987-04-02 | 1988-10-13 | チタン工業株式会社 | 白色脱臭剤及びその製造方法 |
-
1987
- 1987-12-28 JP JP62332326A patent/JP2781865B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01176448A (ja) | 1989-07-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080522 Year of fee payment: 10 |