JPH05132868A - 複合シート - Google Patents
複合シートInfo
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- JPH05132868A JPH05132868A JP29678191A JP29678191A JPH05132868A JP H05132868 A JPH05132868 A JP H05132868A JP 29678191 A JP29678191 A JP 29678191A JP 29678191 A JP29678191 A JP 29678191A JP H05132868 A JPH05132868 A JP H05132868A
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- JP
- Japan
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- resin
- fiber
- fiber base
- base cloth
- composite sheet
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- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明は、繊維基布と樹脂皮膜からなる複合
シートであって、樹脂に粒子径が20μm以下、吸水度
が150〜300重量%、見掛けかさ密度が0.10〜
0.35g/ccであるコラーゲン粉末を樹脂に対して
1〜20wt%添加した樹脂溶液を繊維基布上に塗布し
た複合シートである。 【効果】 コラーゲンを添加すると風合が柔軟になり又
透湿性が向上し、コラーゲンの吸水性から着用時のベタ
ツキ感のない着用快適性に優れた複合シートが得られス
ポーツ衣料、カジュアルコート、雨具、オムツカバー等
の透湿性と防水性を兼ね備えた衣料には最適である。
シートであって、樹脂に粒子径が20μm以下、吸水度
が150〜300重量%、見掛けかさ密度が0.10〜
0.35g/ccであるコラーゲン粉末を樹脂に対して
1〜20wt%添加した樹脂溶液を繊維基布上に塗布し
た複合シートである。 【効果】 コラーゲンを添加すると風合が柔軟になり又
透湿性が向上し、コラーゲンの吸水性から着用時のベタ
ツキ感のない着用快適性に優れた複合シートが得られス
ポーツ衣料、カジュアルコート、雨具、オムツカバー等
の透湿性と防水性を兼ね備えた衣料には最適である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維基布と樹脂皮膜か
らなる複合シートに関する。より詳しくは本発明は優れ
た透湿性と防水性を有する複合シートに関する。
らなる複合シートに関する。より詳しくは本発明は優れ
た透湿性と防水性を有する複合シートに関する。
【0002】
【従来の技術】繊維基布と樹脂皮膜からなる複合シート
は、スポーツ衣料、カジュアルコート、雨具、オムツカ
バー等の透湿性と防水性を兼ね備えた衣料として商品展
開されている。この複合シートは、着用時皮膜の平滑性
が劣る、風合が粗硬で着用感が悪い等の他、透湿性を有
するといっても着用時、発汗量が透湿以上になるとシー
トと肌面の間に汗が残存してベタツキ感があり不快を与
える。
は、スポーツ衣料、カジュアルコート、雨具、オムツカ
バー等の透湿性と防水性を兼ね備えた衣料として商品展
開されている。この複合シートは、着用時皮膜の平滑性
が劣る、風合が粗硬で着用感が悪い等の他、透湿性を有
するといっても着用時、発汗量が透湿以上になるとシー
トと肌面の間に汗が残存してベタツキ感があり不快を与
える。
【0003】このため、従来よりこれらを解消する方法
として、特開昭62−240400号公報、特開昭63
−11311号公報、特開昭63−22864号公報等
に提案されているように皮革粉と熱可塑性樹脂とを混合
した皮革様成形品がある。従来技術として特開昭63−
236636号公報においては、粉末が皮革屑を単に粉
砕して製造される皮革粉であるため、架橋処理が裸皮の
ままでなされ、架橋が皮革繊維に均一とならないことか
ら粉末の吸水度が150重量%未満になり、また、見掛
けかさ密度が(JIS K 6721)が0.35g/
ccより大きくなるので、この皮革様表面層形成剤は、
吸水性に乏しくなる等の欠点があり、実用的に満足でき
るものではない。
として、特開昭62−240400号公報、特開昭63
−11311号公報、特開昭63−22864号公報等
に提案されているように皮革粉と熱可塑性樹脂とを混合
した皮革様成形品がある。従来技術として特開昭63−
236636号公報においては、粉末が皮革屑を単に粉
砕して製造される皮革粉であるため、架橋処理が裸皮の
ままでなされ、架橋が皮革繊維に均一とならないことか
ら粉末の吸水度が150重量%未満になり、また、見掛
けかさ密度が(JIS K 6721)が0.35g/
ccより大きくなるので、この皮革様表面層形成剤は、
吸水性に乏しくなる等の欠点があり、実用的に満足でき
るものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の加工方
法には各々の問題がある。即ち、皮革様成形品は皮革粉
が繊維状や繊毛を有する塊状で比較的粗い粉状で、熱可
塑性樹脂に含有させた場合、凝集するために均一な分散
が難しく、表面平滑性が劣る。さらに通常の皮革粉は油
脂含有量が高く、皮膜形成が悪く又皮革粉自身の吸湿性
が低く発汗によるベタツキ感が解消されない。
法には各々の問題がある。即ち、皮革様成形品は皮革粉
が繊維状や繊毛を有する塊状で比較的粗い粉状で、熱可
塑性樹脂に含有させた場合、凝集するために均一な分散
が難しく、表面平滑性が劣る。さらに通常の皮革粉は油
脂含有量が高く、皮膜形成が悪く又皮革粉自身の吸湿性
が低く発汗によるベタツキ感が解消されない。
【0005】本発明は、上記の欠点に鑑み、鋭意研究の
結果、着用時の不快感、樹脂皮膜の劣化のない複合シー
トを提供するものである。
結果、着用時の不快感、樹脂皮膜の劣化のない複合シー
トを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は 繊
維基布と樹脂皮膜からなる複合シートであって、該樹脂
中に粒子径が20μm以下で、吸水度が150〜300
重量%、見掛けかさ密度が0.10〜0.35g/cc
であるコラーゲン粉末が前記樹脂に対して1〜20wt
%含有されていることを特徴とした複合シートで上記の
欠点を改良させた複合シートである。
維基布と樹脂皮膜からなる複合シートであって、該樹脂
中に粒子径が20μm以下で、吸水度が150〜300
重量%、見掛けかさ密度が0.10〜0.35g/cc
であるコラーゲン粉末が前記樹脂に対して1〜20wt
%含有されていることを特徴とした複合シートで上記の
欠点を改良させた複合シートである。
【0007】次に、本発明を具体的に説明する。本発明
のコラーゲン粉末は感触等皮革様の性質を持つこと、形
成される表面層が平滑であること、吸放湿性が高いこと
が必要で、例えば、豚、牛等の皮のようなコラーゲンを
多量に含む動物組織を精製処理、湿式粉砕してコラーゲ
ン繊維分散物とした後、これにクロム化合物、ジルコニ
ウム化合物等の架橋剤により架橋処理され、脱水、乾
燥、粉砕を順次経て製造される粒子径が20μm以下
(粉末の粒子径及び粒径分布はコールターカウンター法
により測定した)、吸水度が150〜300重量%、見
掛けかさ密度が0.10〜0.35g/ccであるコラ
ーゲン粉末を樹脂に対して1〜20重量%添加したシー
トは、風合が柔軟で着用時のベタツキ感がなく、透湿性
及び防水性に優れた複合シートを得ることができる。
のコラーゲン粉末は感触等皮革様の性質を持つこと、形
成される表面層が平滑であること、吸放湿性が高いこと
が必要で、例えば、豚、牛等の皮のようなコラーゲンを
多量に含む動物組織を精製処理、湿式粉砕してコラーゲ
ン繊維分散物とした後、これにクロム化合物、ジルコニ
ウム化合物等の架橋剤により架橋処理され、脱水、乾
燥、粉砕を順次経て製造される粒子径が20μm以下
(粉末の粒子径及び粒径分布はコールターカウンター法
により測定した)、吸水度が150〜300重量%、見
掛けかさ密度が0.10〜0.35g/ccであるコラ
ーゲン粉末を樹脂に対して1〜20重量%添加したシー
トは、風合が柔軟で着用時のベタツキ感がなく、透湿性
及び防水性に優れた複合シートを得ることができる。
【0008】コラーゲンの粒子径は20μm以下でなけ
ればならない。20μmより大きいと塗布した樹脂皮膜
にコーティング筋が発生し易くなり、安定した樹脂皮膜
が形成されない。コラーゲンの吸水度は150〜300
重量%でなければならない。150重量%より少ないと
吸水性の効果が得られないため着用時のベタツキ感が解
消されない。又、300重量%を越えると樹脂皮膜の吸
水性は向上しベタツキ感は満足できるが耐水性が劣り防
水性が得られない。
ればならない。20μmより大きいと塗布した樹脂皮膜
にコーティング筋が発生し易くなり、安定した樹脂皮膜
が形成されない。コラーゲンの吸水度は150〜300
重量%でなければならない。150重量%より少ないと
吸水性の効果が得られないため着用時のベタツキ感が解
消されない。又、300重量%を越えると樹脂皮膜の吸
水性は向上しベタツキ感は満足できるが耐水性が劣り防
水性が得られない。
【0009】尚、吸水度の測定方法は粉末試料1.0g
(A)を水に1時間以上浸漬して吸水した後、水をき
り、更に吸い取りが未紙に挟んでプレス機により10k
g/cm2 以上に加圧して過剰付着水を除去し、秤量
(B)して、下式により算出した。 吸水度(重量%)={(B−A)/A}×100 コラーゲンは見掛けかさ密度が0.10〜0.35g/
ccのものでなければならない。本発明の範囲内にある
コラーゲンは多孔性を示し、吸水速度を高める効果があ
る。0.35g/ccを越えると吸水速度が著しく低下
しベタツキ感の効果が認められない。又、0.10g/
ccより少ないものは粉塵が起き易くなり樹脂への添加
が困難になる。
(A)を水に1時間以上浸漬して吸水した後、水をき
り、更に吸い取りが未紙に挟んでプレス機により10k
g/cm2 以上に加圧して過剰付着水を除去し、秤量
(B)して、下式により算出した。 吸水度(重量%)={(B−A)/A}×100 コラーゲンは見掛けかさ密度が0.10〜0.35g/
ccのものでなければならない。本発明の範囲内にある
コラーゲンは多孔性を示し、吸水速度を高める効果があ
る。0.35g/ccを越えると吸水速度が著しく低下
しベタツキ感の効果が認められない。又、0.10g/
ccより少ないものは粉塵が起き易くなり樹脂への添加
が困難になる。
【0010】本発明では上記のコラーゲン粉末は樹脂量
に対して1wt%〜20wt%でなければならない。1
wt%より少ないと吸湿性、保水性が十分でなく着用時
のベタツキ感が解消されない。20wt%を越えると樹
脂皮膜の強度低下の原因になる。以上のように、コラー
ゲン粉末を添加した樹脂皮膜は風合が柔軟で、吸水度に
より透湿量が10〜30%向上し、又着用時の発汗にと
もなうベタツキ感のない快適な複合シートが得られる。
に対して1wt%〜20wt%でなければならない。1
wt%より少ないと吸湿性、保水性が十分でなく着用時
のベタツキ感が解消されない。20wt%を越えると樹
脂皮膜の強度低下の原因になる。以上のように、コラー
ゲン粉末を添加した樹脂皮膜は風合が柔軟で、吸水度に
より透湿量が10〜30%向上し、又着用時の発汗にと
もなうベタツキ感のない快適な複合シートが得られる。
【0011】本発明に係る複合シートの繊維基布である
素材は、合成繊維、半合成繊維、天然繊維のいかなるも
のでもよく、また織物、編物、不織布などのすべての組
織のものが使用できる。本発明の樹脂皮膜とはポリウレ
タン系樹脂、アクリル樹脂、シリコーン系樹脂、ポリビ
ニルアルコール系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ
エチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系
樹脂、メラミン系樹脂、等を任意に使用することができ
る。樹脂の固形分及び粘度は樹脂皮膜の製造が可能な条
件であればいかなるものでもよい。
素材は、合成繊維、半合成繊維、天然繊維のいかなるも
のでもよく、また織物、編物、不織布などのすべての組
織のものが使用できる。本発明の樹脂皮膜とはポリウレ
タン系樹脂、アクリル樹脂、シリコーン系樹脂、ポリビ
ニルアルコール系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ
エチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系
樹脂、メラミン系樹脂、等を任意に使用することができ
る。樹脂の固形分及び粘度は樹脂皮膜の製造が可能な条
件であればいかなるものでもよい。
【0012】樹脂皮膜の厚みは、防水性と透湿性を兼ね
備えたものでなければならないので5から50μmが好
ましい。5μmより少ないと防水性か得られない。50
μmを越えると風合が硬く、又透湿性も十分でない。
又、繊維基布とコラーゲンを添加した樹脂皮膜の剥離強
度の点からコラーゲンを添加しない樹脂をその中間に塗
布するのが好ましい。
備えたものでなければならないので5から50μmが好
ましい。5μmより少ないと防水性か得られない。50
μmを越えると風合が硬く、又透湿性も十分でない。
又、繊維基布とコラーゲンを添加した樹脂皮膜の剥離強
度の点からコラーゲンを添加しない樹脂をその中間に塗
布するのが好ましい。
【0013】その樹脂は、上記の樹脂を任意に使用する
ことができるが、接着性を向上する為に硬化剤、架橋剤
等の添加が好ましい。この樹脂皮膜としては5〜20μ
mで、より好ましくは5〜10μmが好ましい。透湿性
の樹脂皮膜を得るには樹脂を溶解する溶媒に溶解した樹
脂溶液に発泡剤を添加し凝固時に発泡させる方法、樹脂
溶液に微粒子を添加し凝固後微粒子を樹脂の非溶媒で溶
解抽出する方法、樹脂溶液の溶媒を、樹脂を溶解せずに
溶媒と自由に混合する溶媒を用い抽出し気孔を形成する
方法がある。
ことができるが、接着性を向上する為に硬化剤、架橋剤
等の添加が好ましい。この樹脂皮膜としては5〜20μ
mで、より好ましくは5〜10μmが好ましい。透湿性
の樹脂皮膜を得るには樹脂を溶解する溶媒に溶解した樹
脂溶液に発泡剤を添加し凝固時に発泡させる方法、樹脂
溶液に微粒子を添加し凝固後微粒子を樹脂の非溶媒で溶
解抽出する方法、樹脂溶液の溶媒を、樹脂を溶解せずに
溶媒と自由に混合する溶媒を用い抽出し気孔を形成する
方法がある。
【0014】又、樹脂に−SO3 H、−SO3 M(M:
アルカリ金属又は−NH4 )、−COOM、−COO
H、−NH2、−CN、−OH、−NHCONH2 等の
親水基を導入すれば、気孔を形成しなくても透湿性を得
ることができる。本発明の樹脂皮膜には、樹脂に通常使
用されている各種添加剤を含んでもよい。例えば、増粘
剤、硬化剤、架橋剤、顔料、光沢付与剤、光安定剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤等である。
アルカリ金属又は−NH4 )、−COOM、−COO
H、−NH2、−CN、−OH、−NHCONH2 等の
親水基を導入すれば、気孔を形成しなくても透湿性を得
ることができる。本発明の樹脂皮膜には、樹脂に通常使
用されている各種添加剤を含んでもよい。例えば、増粘
剤、硬化剤、架橋剤、顔料、光沢付与剤、光安定剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤等である。
【0015】本発明の繊維基布と樹脂皮膜からなる複合
シートを得るための積層方法としては、繊維基布に直接
樹脂溶液を塗布するコーティング法と、予め離型紙に樹
脂皮膜を形成後、接着剤を用いて繊維基布と積層するラ
ミネート法があるが、任意に使用することができる。
尚、繊維基布に樹脂皮膜を塗布するコーティング法を用
いる場合、皮膜が基布内部及び裏面に浸透しやすくなっ
て、風合、品位の面で好ましくないのであらかじめ繊維
基布に前処理を施すことが好ましい。このための処理方
法としては、繊維基布にフッ素系、シリコーン系等の撥
水剤で処理を施す方法、繊維基布をカレンダーに通して
繊維基布のふくらみをつぶし平滑にする方法がある。
シートを得るための積層方法としては、繊維基布に直接
樹脂溶液を塗布するコーティング法と、予め離型紙に樹
脂皮膜を形成後、接着剤を用いて繊維基布と積層するラ
ミネート法があるが、任意に使用することができる。
尚、繊維基布に樹脂皮膜を塗布するコーティング法を用
いる場合、皮膜が基布内部及び裏面に浸透しやすくなっ
て、風合、品位の面で好ましくないのであらかじめ繊維
基布に前処理を施すことが好ましい。このための処理方
法としては、繊維基布にフッ素系、シリコーン系等の撥
水剤で処理を施す方法、繊維基布をカレンダーに通して
繊維基布のふくらみをつぶし平滑にする方法がある。
【0016】又、予め離型紙に樹脂皮膜を形成後、接着
剤を用いて繊維基布と積層するラミネート法を用いる場
合、その接着剤としてはポリウレタン系樹脂、アクリル
系樹脂、ナイロン系樹脂、エステル系樹脂、酢酸ビニル
系樹脂、塩化ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹
脂、アクリルニトリル−ブタジエン系樹脂、ポリビニル
アルコール系樹脂、メラミン系樹脂、グリオキザール系
樹脂などが使用でき、二種類以上組み合わせて使用する
こともできる。又、必要に応じて架橋剤、着色剤、増粘
剤等を添加することもできる。
剤を用いて繊維基布と積層するラミネート法を用いる場
合、その接着剤としてはポリウレタン系樹脂、アクリル
系樹脂、ナイロン系樹脂、エステル系樹脂、酢酸ビニル
系樹脂、塩化ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹
脂、アクリルニトリル−ブタジエン系樹脂、ポリビニル
アルコール系樹脂、メラミン系樹脂、グリオキザール系
樹脂などが使用でき、二種類以上組み合わせて使用する
こともできる。又、必要に応じて架橋剤、着色剤、増粘
剤等を添加することもできる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の複合シートを実施例で具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例にのみに限定され
るものではない。尚、実施例に示した特性の測定方法は
下記の通りである。 透湿性 JIS L−1099 A−1法 防水性 JIS L−1092 耐水度試験 吸水性 JIS L−1096 A法 剛軟度 JIS L−1096 A法 着用感 被検者5名が30分間ジョギングした時の
ベタツキ感を3段階評価した。○はベタツキ感がほとん
どない、×はベタツキ感が著しくあり不快、△はそれら
の中間
に説明するが、本発明はこれら実施例にのみに限定され
るものではない。尚、実施例に示した特性の測定方法は
下記の通りである。 透湿性 JIS L−1099 A−1法 防水性 JIS L−1092 耐水度試験 吸水性 JIS L−1096 A法 剛軟度 JIS L−1096 A法 着用感 被検者5名が30分間ジョギングした時の
ベタツキ感を3段階評価した。○はベタツキ感がほとん
どない、×はベタツキ感が著しくあり不快、△はそれら
の中間
【0018】
【実施例1〜3】70デニールのナイロン66(経密度
136本/インチ、緯密度104本/インチ)の繊維基
布をフッ素系撥水剤(明成化学(株)製アサヒガードL
S317)0.8%に浸漬、絞り率80%で絞った後1
50℃で2分間乾燥した。次に、ポリウレタン系樹脂
(大日本インキ(株)製クリスボン8166)100部
とジメチルホルムアミド50部を調合した溶液を樹脂溶
液として表1に示す添加量でコラーゲンを添加し、調合
したコーティグ溶液を繊維基布の片面にナイフコーター
でコーティングし、80℃で1分間乾燥後、120℃1
分間熱処理し、乾式凝固による複合シートを製造した。
塗布量は20g/m2 であった。これらを実施例1〜3
とする。
136本/インチ、緯密度104本/インチ)の繊維基
布をフッ素系撥水剤(明成化学(株)製アサヒガードL
S317)0.8%に浸漬、絞り率80%で絞った後1
50℃で2分間乾燥した。次に、ポリウレタン系樹脂
(大日本インキ(株)製クリスボン8166)100部
とジメチルホルムアミド50部を調合した溶液を樹脂溶
液として表1に示す添加量でコラーゲンを添加し、調合
したコーティグ溶液を繊維基布の片面にナイフコーター
でコーティングし、80℃で1分間乾燥後、120℃1
分間熱処理し、乾式凝固による複合シートを製造した。
塗布量は20g/m2 であった。これらを実施例1〜3
とする。
【0019】
【比較例1〜4】実施例1と同様の加工方法で、コラー
ゲンを表1に示すように添加したものを比較例1〜4と
する。実施例1〜3、比較例1〜4の性能結果を表1に
示す。
ゲンを表1に示すように添加したものを比較例1〜4と
する。実施例1〜3、比較例1〜4の性能結果を表1に
示す。
【0020】
【実施例4〜6】70デニールのナイロン66(経密度
136本/インチ、緯密度104本/インチ)の繊維基
布をフッ素系撥水剤(明成化学(株)製アサヒガードL
S317)0.8%に浸漬、絞り率80%で絞った後1
50℃で2分間乾燥した。次に、ポリウレタン系樹脂、
(大日本インキ(株)製クリスボン8166)100部
とジメチルホルムアミド50部を調合した溶液を樹脂溶
液として表2に示す添加量でコラーゲンを添加し、調合
したコーティング溶液を繊維基布の片面にナイフコータ
ーでコーティングし、25℃の水に5分間浸漬して湿式
凝固し、60℃の温水で5分間脱溶媒を行った。その
後、100℃2分間乾燥し、湿式凝固した複合シートを
製造した。塗布量は20g/m2 であった。これらを実
施例4〜6とする。
136本/インチ、緯密度104本/インチ)の繊維基
布をフッ素系撥水剤(明成化学(株)製アサヒガードL
S317)0.8%に浸漬、絞り率80%で絞った後1
50℃で2分間乾燥した。次に、ポリウレタン系樹脂、
(大日本インキ(株)製クリスボン8166)100部
とジメチルホルムアミド50部を調合した溶液を樹脂溶
液として表2に示す添加量でコラーゲンを添加し、調合
したコーティング溶液を繊維基布の片面にナイフコータ
ーでコーティングし、25℃の水に5分間浸漬して湿式
凝固し、60℃の温水で5分間脱溶媒を行った。その
後、100℃2分間乾燥し、湿式凝固した複合シートを
製造した。塗布量は20g/m2 であった。これらを実
施例4〜6とする。
【0021】
【比較例5〜8】実施例2と同様の加工方法でコラーゲ
ンを表2に示すように添加したものを比較例5〜8とす
る。実施例4〜6、比較例5〜8の性能結果を表2に示
す。
ンを表2に示すように添加したものを比較例5〜8とす
る。実施例4〜6、比較例5〜8の性能結果を表2に示
す。
【0022】
【実施例7〜9】70デニールのナイロン66(経密度
136本/インチ、緯密度104本/インチ)の繊維基
布をフッ素系撥水剤(明成化学(株)製アサヒガードL
S317)0.8%に浸漬、絞り率80%で絞った後1
50℃で2分間乾燥した。次に、ポリウレタン系樹脂
(大日精化(株)製ハイムレンX3050)100部と
メチルイソブチルケトン20部、酢酸エチル50部、ミ
ネラルターペン10部、水60部、架橋剤(大日精化
(株)レザミンX−100)2部を調合した溶液を樹脂
溶液として表3に示す添加量でコラーゲンを添加し、調
合したコーティング溶液を繊維基布の片面にナイフコー
タでコーティングし、80℃で1分間乾燥後、120℃
1分間熱処理し、乾式発泡の複合シートを製造した。塗
布量は20g/m2 であった。これらを実施例7〜9と
する。
136本/インチ、緯密度104本/インチ)の繊維基
布をフッ素系撥水剤(明成化学(株)製アサヒガードL
S317)0.8%に浸漬、絞り率80%で絞った後1
50℃で2分間乾燥した。次に、ポリウレタン系樹脂
(大日精化(株)製ハイムレンX3050)100部と
メチルイソブチルケトン20部、酢酸エチル50部、ミ
ネラルターペン10部、水60部、架橋剤(大日精化
(株)レザミンX−100)2部を調合した溶液を樹脂
溶液として表3に示す添加量でコラーゲンを添加し、調
合したコーティング溶液を繊維基布の片面にナイフコー
タでコーティングし、80℃で1分間乾燥後、120℃
1分間熱処理し、乾式発泡の複合シートを製造した。塗
布量は20g/m2 であった。これらを実施例7〜9と
する。
【0023】
【比較例9〜12】実施例1と同様の加工方法でコラー
ゲンを表2に示すように添加したものを比較例9〜12
とする。実施例7〜9、比較例5〜8の性能結果を表3
に示す。
ゲンを表2に示すように添加したものを比較例9〜12
とする。実施例7〜9、比較例5〜8の性能結果を表3
に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【発明の効果】本発明は、繊維基布と樹脂皮膜からなる
複合シートであって、樹脂に粒子径が20μm以下、吸
水度が150〜300重量%、見掛けかさ密度が0.1
0〜0.35g/ccであるコラーゲン粉末を樹脂に対
して1〜20wt%添加する事を特徴とした複合シート
であり、実施例からも明らかなように風合が柔軟で着用
時のベタツキ感のない着用快適性に優れた複合シートで
あった。
複合シートであって、樹脂に粒子径が20μm以下、吸
水度が150〜300重量%、見掛けかさ密度が0.1
0〜0.35g/ccであるコラーゲン粉末を樹脂に対
して1〜20wt%添加する事を特徴とした複合シート
であり、実施例からも明らかなように風合が柔軟で着用
時のベタツキ感のない着用快適性に優れた複合シートで
あった。
【0028】その結果、繊維基布と樹脂皮膜からなる複
合シートは、スポーツ衣料、カジュアルコート、雨具、
オムツカバー等の透湿性と防水性を兼ね備えた衣料とし
て幅広く使用することができる。
合シートは、スポーツ衣料、カジュアルコート、雨具、
オムツカバー等の透湿性と防水性を兼ね備えた衣料とし
て幅広く使用することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 繊維基布と樹脂皮膜からなる複合シート
であって、該樹脂中に粒子径が20μm以下、吸水度が
150〜300重量%、見掛けかさ密度が0.10〜
0.35g/ccであるコラーゲン粉末が前記樹脂に対
して1〜20wt%含有されている事を特徴とした複合
シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29678191A JPH05132868A (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 複合シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29678191A JPH05132868A (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 複合シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05132868A true JPH05132868A (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=17838055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29678191A Withdrawn JPH05132868A (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 複合シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05132868A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8153176B2 (en) | 2006-03-13 | 2012-04-10 | Naturin Gmbh & Co. | Biodegradable protein based thermoset compositions, preparation methods and applications thereof |
-
1991
- 1991-11-13 JP JP29678191A patent/JPH05132868A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8153176B2 (en) | 2006-03-13 | 2012-04-10 | Naturin Gmbh & Co. | Biodegradable protein based thermoset compositions, preparation methods and applications thereof |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990204 |