JPH05132744A - 高飽和磁束密度非晶質合金薄帯および非晶質合金鉄心の製造方法 - Google Patents

高飽和磁束密度非晶質合金薄帯および非晶質合金鉄心の製造方法

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JPH05132744A
JPH05132744A JP3190392A JP19039291A JPH05132744A JP H05132744 A JPH05132744 A JP H05132744A JP 3190392 A JP3190392 A JP 3190392A JP 19039291 A JP19039291 A JP 19039291A JP H05132744 A JPH05132744 A JP H05132744A
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駿 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非晶質形成能の低い、高Fe含有Fe−Si
−Bの形成能を向上させることにより、高飽和磁化でか
つ低鉄損のFe基非晶質合金およびそれを用いる鉄心の
製造方法を提供する。 【構成】 組成がFea Sib c Snxただし81<a
≦86,1≦b ≦12,6≦c ≦16,0.05≦x
<1(原子%)である非晶質合金。この合金を260℃
〜350℃で1分以上30分未満の熱処理を施した鉄
心。 【効果】 従来のFe−Si−B非晶質合金は鉄損、透
磁率を重視して成分設計がなされていたため、飽和磁化
が低い欠点があった。これに対して本発明の合金はSn
を添加することにより、鉄損、透磁率を劣化させること
なく高飽和磁束密度化を可能にした。この結果、電力ト
ランスなどの鉄心に用いるとき、小型化を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力トランスの鉄心を
主たる用途とし、可飽和リアクトル、高周波トランス、
平滑チョークなどの鉄心や磁気センサなど、高飽和磁束
密度でかつ低損失特性を要求される用途に適した非晶質
磁性合金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体急冷法で製造されるFe基非晶質合
金は、鉄損がきわめて小さいという特徴により、電力ト
ランスや高周波トランスの鉄心材料として有望視されて
きた。しかし、本格的な実用化にはまだ至っていない。
その要因として、飽和磁束密度がけい素鋼板に比べてか
なり低いこと、合金元素として高価なB(ボロン)を必
須とすることがあげられる。
【0003】今日、電力トランス用として開発され、実
用化されている非晶質合金は、Feを約78原子%、B
を10原子%以上含有するFe−Si−B合金である。
この合金は、飽和磁束密度よりも非晶質形成能、熱的安
定性を重視しているため飽和磁束密度がやや低い(室温
のBs <1.6T)という欠点がある。飽和磁束密度が
低いと、動作最大磁束密度を低く設定しなければならな
いため鉄心の体積あるいは重量が大きくなるからであ
る。
【0004】Fe−Si−B非晶質合金において室温の
飽和磁束密度は、Fe82〜83原子%のとき最大とな
り、その値は約1.68Tであることが知られている。
したがって、飽和磁束密度を高めるためには合金のFe
含有量を増加する方策が考えられる。しかしFeが81
原子%を超えると非晶質形成能が急激に低下するため、
冷却速度のおそい幅広材料や厚肉材料の場合、結晶相を
含まない非晶質単相の薄帯を安定に形成することが困難
になる。このため鋳造条件のわずかな変動によって結晶
相が形成しやすくなり、結果として鉄損や透磁率などの
軟磁気特性の劣化およびバラツキが大きくなる。すなわ
ち、Fe−Si−B合金においては、軟磁気特性を劣化
させずに飽和磁束密度を大幅に向上させることはできな
かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、薄帯形成時
に冷却速度がおそい幅広材料および厚肉材料において、
鉄損および励磁特性の劣化がない高飽和磁束密度を有す
るFe基非晶質合金およびそれを用いる鉄心の製造方法
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段・作用】上記目的を達成す
るために、本発明の要旨とするところは下記のとおりで
ある。
【0007】(1)組成がFea Sib c Snx であ
ることを特徴とする片面冷却法で作製された、高飽和磁
束密度、かつ低損失の非晶質磁性合金薄帯。
【0008】ただし、a, b, c, xはそれぞれ原子%とし
て、81<a ≦86、1≦b ≦12、6≦c ≦16、
0.05≦x<1、かつ、a +b +c +x =100であ
る。
【0009】(2)上記組成の非晶質合金薄帯を巻鉄心
あるいは積鉄心に成形したのち、260℃〜350℃の
温度で、1分以上30分未満の時間、無磁界あるいは磁
界中で熱処理することを特徴をする高飽和磁束密度非晶
質合金鉄心の製造方法。
【0010】すなわち本発明は、高いFe含有量のFe
−Si−B合金に、微量のSnを含有させることによ
り、非晶質形成能および鉄損特性、励磁特性をすぐれた
値に安定性に保持したまま高い飽和磁束密度を実現した
非晶質合金薄帯であり、さらにこの薄帯を鉄心に加工し
たのちアニールする方法である。
【0011】以下に本発明を詳細に説明する。図1は、
単ロール急冷法で作製された幅25mm、板厚約30μm
のFe−Si−B非晶質合金薄帯において、アニール後
の磁気特性に対するSn添加の効果を示している。図か
ら明らかなように、Snを添加したものは同一アニール
温度において磁気特性がすぐれているだけではなく、よ
い磁気特性を示すアニール温度の範囲が広い。Snのこ
の効果は、以下に述べるようにSnの表面結晶化抑制作
用によるものであると考えられる。
【0012】図2は、図1のFe−Si−B非晶質合金
薄帯の両面について測定した(110)面のX線回折強
度を示している。Snを含まない磁気特性の劣る薄帯は
自由面(ロールに接触しない面)に鋭く高い結晶化ピー
クを示し、アニール温度とともに強度を増す。一方磁気
特性のすぐれたSn含有の薄帯はほとんどローパターン
強度のままである。なお、薄帯のロール面はSnの有無
による差が明確ではなかった。この結果からSnの磁気
特性改善は、Snが薄帯自由面の結晶化を抑制する効果
に起因すると考えられる。
【0013】次に本発明において合金の範囲を限定する
理由を述べる。Snは、すでに述べたとおり薄帯表面の
結晶化を抑制するための必須成分である。この結晶化抑
制作用は、0.05原子%未満では発現せず、また、1
原子%を超えると飽和磁束密度の低下をもたらし、薄帯
の形成性(非晶質形成ではない)を損なうので、Snの
範囲は0.05以上かつ1原子%未満に限定した。
【0014】つぎに、Fe,Si,Bの含有量a ,b ,
c を限定する理由を述べる。a は、1.63T(テス
ラ)以上の高い飽和磁束密度が得られることを条件に8
1超〜86(原子%、以下同じ)、好ましくは82〜8
5とした。a が前記の範囲の下限をはずれるとき、1.
63T以上の飽和磁束密度を達成することが困難とな
り、一方上限を超えると非晶質の形成が困難になり磁気
特性のバラツキが大きくなるからである。SiとBは非
晶質形成能および熱的安定性を向上させるため加える。
本発明においては、b は1〜12、好ましくは1〜9、
c は6〜16、好ましくは7〜15未満である。b が1
未満、あるいはc が6未満では、非晶質相が安定に形成
されず、一方、b が12、c が16を超えても原料コス
トが高くなるだけで非晶質形成能、熱的安定性の向上が
認められない。よってb は1〜12、c は6〜16の範
囲に限定した。
【0015】Fe−Si−B合金においてSnが非晶質
薄帯自由面の結晶化を抑制するメカニズムは、現時点で
は明らかではない。しかし、グロー放電発光分光法を用
いてSnを含む合金薄帯の表面を分析すると、図3のS
nなし(a図)、Sn0.3at%含有(b図)に示すよ
うに自由面にSnの著しい濃度偏析とともにFe,S
i,Bなど非晶質形成に不可欠な元素も分布状態を変え
ている様子が認められる。要するにSnが不安定な薄帯
の表面層を保護して結晶化から守り、安定化しているも
のと考えられる。本発明は、Snによる非晶質薄帯表面
層の結晶化抑制作用という自ら見出した知見をもとに、
これを従来不安定とされていた高Fe非晶質合金に応用
することにより、安定化することに成功したものであ
る。
【0016】つぎに本発明の実施態様について述べる。
まず、Fe,Si,B,Snが上述した所定の組成範囲
となるように配合した原料あるいは母合金を溶解する。
ただし、上記の四元素以外につぎの元素が、本発明の目
的とする高飽和磁束密度、低損失性を損なわない範囲、
具体的には2原子%以下の少量であれば含まれてもよ
い。そのような元素として、V,Mn,Mo,Nb,T
a,W,Cr,Hfがある。これらの元素は、透磁率、
耐食性、熱的安定性の改善に有効であることが知られて
いる。また、合金全体に占める比率がCoは20原子%
以下、Niは10原子%以下の範囲でFeを置換するこ
とができる。この範囲であれば、Coは飽和磁束密度を
向上させ、また、Niは飽和磁束密度を保持しながら鉄
損および透磁率の改善に効果を示す。
【0017】溶解された合金の溶湯は、通常の単ロール
急冷法など片面冷却法を用いて非晶質の急冷薄帯とす
る。このとき使用するノズルは単一のスリットノズル、
あるいは多重スリットノズルを用いることができる。こ
こで単一ノズルは、基板の移動方向に測った幅が0.2
〜1.0mmの細長いスリット状開口部を一つもつノズル
で、薄帯の板厚が主に40μm以下のとき用いる。ま
た、多重スリットノズルは複数のスリット状開口部を基
板の移動方向に所定の間隔(通常1mm〜4mm)に配列し
たノズルで、45μm以上の厚肉材料の製造に用いられ
る。なお、鋳造する雰囲気は大気中、不活性ガス中、真
空中のいずれでもよい。
【0018】以上のように作製された非晶質合金薄帯
は、飽和磁束密度が高く(少なくとも、室温で1.63
T以上)、また板厚40μm以上の厚肉材料においても
自由面には結晶相の生成が認められず、その結果、鉄損
値およびそのバラツキがともに小さいことが特徴であ
る。もちろん、板厚40μm以下の通常板厚において
も、鉄損のバラツキは大幅に減少している。
【0019】本発明の非晶質合金薄帯は、鉄心に形成さ
れる。鉄心の構造は大別して巻鉄心と積鉄心の2種類あ
るが、本発明においてはどちらを採用してもよい。成形
された鉄心は歪みを除去するために熱処理を行う。本発
明において熱処理は、最高温度が260℃〜350℃の
範囲となるように設定し、この温度に1分以上30分未
満の時間保持する。この熱処理条件は、温度が260℃
未満あるいは保定時間が1分未満のとき歪みの解放が不
十分であり、また350℃以上で30分あるいは350
℃で30分間以上保持すると結晶化が開始するためであ
る。
【0020】
【実施例】以下、実施例に基づいて説明する。 実施例1 表1の1に示した各組成を有する母合金を作製した後、
この母合金500gを高周波溶解した。溶解した母合金
はスリット状の開口部をもつノズルを通して、周速24
mで回転するCu製ロールの外周面で急冷され薄帯に形
成された。ここで、用いたノズルは単一スリット(幅
0.4、長さ25mm)である。
【0021】得られた薄帯の板厚、X線回折法で調べた
非晶質性は表1の1の通りであった。この非晶質薄帯の
異なる3か所から採取した試料で内径60mmのトロイド
状の巻鉄心を作製した。重量はいずれも50gである。
この巻鉄心をアルゴン雰囲気中で10Oeの磁界をトロイ
ドの周方向に印加しながら熱処理した。熱処理の条件
は、表1の1に示すように最高温度を260〜350℃
の範囲のいずれかの温度に設定し、この温度に25分間
保持した。熱処理後の試料を磁気測定した。測定した項
目は鉄損および透磁率である。用いた装置はB−Hルー
プトレーサおよび電力計である。また、飽和磁束密度を
VSM(振動型磁力計)で測定した。諸特性の測定結果
および熱処理条件を比較例とともに表1の2にまとめて
示した。なお、表1の2において鉄損以外は3試料の平
均値を示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】表1から明らかなように、Snを含まない
従来の高Fe(Fe>81原子%)は連続薄帯を形成す
ることができないか、あるいは薄帯となっても部分的に
結晶化して磁気特性(鉄損、透磁率)が劣化する。これ
に対して、本発明の合金は、Fe>81原子%を含む高
Fe組成のFe−Si−B非晶質合金においても、X線
で結晶相の存在は検出されず、磁気特性もすぐれてい
る。たとえば、飽和磁束密度は1.63Tを超える程度
に高く、鉄損、透磁率も、従来の低Fe(<80原子
%)合金なみにすぐれている。なかでも高い磁束密度に
おける鉄損W15/50 は従来の低Fe合金を凌いでいるこ
とを表1は示している。
【0025】実施例2 表2の1に示した各組成の合金1.5kgを非晶質合金薄
帯に形成した。製造は、40μm以上の厚肉薄帯を作製
するために、多重スリット法(スリット長さ50mm、幅
0.4mm、スリット間隔1mmのダブルスリットノズルあ
るいはトリプルスリットノズルを用いた)を採用した以
外は実施例1と同様の条件である。
【0026】この非晶質薄帯を100mmおよび200mm
の2種類の長さに切り出して熱処理した後、図4の
(a)平面図、(b)接合部の積層状態に示すような9
0°接合タイプの積鉄心を作製した。ただし、積層方法
は同時積枚数を1枚とし、鉄心重量は各1kgとした。ま
た、熱処理は窒素ガス中で10Oeの磁界を試料長さ方向
に印加し、表に示した温度、時間で行った。積鉄心の磁
気特性は表2の2に示す通りである。
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】上記表2の各々から、本発明のSn含有F
e−Si−B非晶質合金は、積鉄心においても、Snを
添加しない従来の高Fe非晶質合金に比べて、すぐれた
特性をもつことが分かる。まず、Snが無添加あるいは
本発明の下限値以下のとき、Fe≧83原子%では多重
スリット法で板厚40μm以上の厚肉薄帯を形成するこ
とができなかった。また、本発明の範囲をはずれる低F
e組成(Fe≦80原子%)のとき厚肉薄帯は形成でき
たが、飽和磁束密度が1.63Tよりも低く本発明の目
的を達成できなかった。また、本発明の合金は、高い磁
束密度における鉄損がすぐれていることが表よりわか
る。これは、Snの効果がFeの含有量が増すほど、あ
るいは板厚が厚くなるほど顕著になるためである。従来
の合金は、磁束密度に対する増加率が大きいためW
15/50 では、本発明の合金と同等ないしそれ以下に劣化
してしまうからである。これは、従来のFe−Si−B
非晶質合金が、1.3T近傍の鉄損を下げることを意図
して合金設計されたためである。これに対して本発明の
非晶質合金は、飽和磁束密度が高く、かつ高い磁束密度
において従来の合金と同等の軟磁気特性を有するもので
あり、しかも厚肉薄帯とすることが可能であるから占積
率を高めることができ、鉄心の小型化に大きな効果を発
揮する。すなわち、本発明の非晶質合金は、従来のFe
−Si−B非晶質合金に比べて、飽和磁束密度が高く、
鉄損も低いため、電力トランス、可飽和コアなど高飽和
磁束密度、低損失性を要求される鉄心材料に適してい
る。Feの含有量および板厚が増すほど優位性が高まる
ことを表2は示している。
【0030】
【発明の効果】本発明のSnを含有するFe−Si−B
非晶質合金薄帯は、高い飽和磁束密度を有するとともに
幅広材料、厚肉材料においても低鉄損、高透磁率のすぐ
れた軟磁気特性を保持する。さらに、これら軟磁気特性
のロット間、ロット内のバラツキが小さい。またアニー
ル条件の自由度が広い。したがって本発明の非晶質合金
は、電力トランス、可飽和コア、高周波トランスなど高
飽和磁束密度が求められる鉄心材料として用いるとき、
鉄心の小型化と特性の安定を同時に達成できる。また、
磁気シールド材、磁気センサにおいても従来材料に比べ
て有利に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高Fe含有Fe−Si−B非晶質合金における
Sn添加の効果を示す図。
【図2】高Fe含有Fe−Si−B非晶質薄帯のX線回
折による非晶質性を示す図。
【図3】グロー放電発光分光法(GDS)により観測し
た薄帯自由面の深さ方向に対する、主要元素のプロファ
イルであって、(a)はSn無添加、(b)はSn添加
材である。
【図4】実施例2に用いた積鉄心トランスの構造を示す
図であって(a)は平面図、(b)は接合部の積層状態
を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成がFea Sib c Snx であるこ
    とを特徴とする片面冷却法で製造された高飽和磁束密度
    トランス鉄心用非晶質合金薄帯。ただし、a, b, c, xは
    原子パーセントで、 81<a ≦86、 1≦b ≦12、 6≦c ≦16、 0.05≦x <1であり、かつ、a +b +c +x =10
    0である。
  2. 【請求項2】 請求項1の非晶質合金薄帯を巻鉄心ある
    いは積鉄心に成形したのち、この鉄心を260℃〜35
    0℃の温度で、1分以上30分未満の時間、保定する熱
    処理を施すことを特徴とする高飽和磁束密度非晶質合金
    鉄心の製造方法。
  3. 【請求項3】 鉄心に1Oe以上の磁界を印加しながら熱
    処理することを特徴とする請求項2記載の高飽和磁束密
    度非晶質合金鉄心の製造方法。
JP3190392A 1991-07-30 1991-07-30 高飽和磁束密度非晶質合金薄帯および非晶質合金鉄心の製造方法 Pending JPH05132744A (ja)

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