JPH0513268Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案はたくし上げカーテン支持材用コード案
内部材に関するものである。

［従来の技術とその問題点］ 従来、たくし上げカーテンを昇降するためのコ
ードは、たくし上げカーテン支持材内に配設した
軸に巻いたり、あるいは案内部材を経由してたく
し上げカーテン支持材内にコードを通してたくし
上げカーテン支持材の一端に導いたりして操作し
ている。前者のコードをたくし上げカーテン支持
材内に配設した軸に巻く方法は、コードの軸への
巻き付きが一定しないので、コードの巻き上げ、
巻き下しの長さが一定せず、従つてカーテンの下
端が揃わないことが多いという問題点があつた。
これに対し、後者はコードをたくし上げカーテン
支持材の一端に導いて操作するので、コードの巻
き上げ、巻き下しの長さが一定しカーテンの下端
が揃う。本考案はこの後者に関するものであり、
案内部材を経由してたくし上げカーテン支持材内
にコードを通してたくし上げカーテン支持材の一
端に導きコードを操作するたくし上げカーテン支
持材用コード案内部材に関するものである。後者
のたくし上げカーテン支持材用コード案内部材
は、従来のものでは、コードを組み込む作業が面
倒であり、またコードとコードとがからみ易く、
更に案内部材をたくし上げカーテン支持材内に取
付ける作業が面倒であるという問題点があつた。

本考案は上記問題点を解決し、コードを組み込
む作業が容易であり、またコードとコードとのか
らみを防止し、更に案内部材をたくし上げカーテ
ン支持材内に取付ける作業が簡単且つ容易である
たくし上げカーテン支持材用コード案内部材を提
供することを目的とする。特に完全内包取付けタ
イプの案内部材は伸縮式たくし上げカーテン支持
材においては一方のたくし上げカーテン支持材内
に他方のたくし上げカーテン支持材を挿入してあ
るため他方のたくし上げカーテン支持材に設けた
案内部材が一方のたくし上げカーテン支持材に当
ると伸縮が阻止され、長さの調節が不可能となる
ので完全内包取付けが不可欠のものであり、また
完全内包取付けタイプは外観もスマートとなる。
本考案はこのような目的にも適合するたくし上げ
カーテン支持材用コード案内部材を提供すること
を目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 上記問題点を解決し、考案の目的を達成するた
め本考案に係るたくし上げカーテン支持材用コー
ド案内部材は次のように構成したことを特徴とす
る。すなわち、案内部材本体と、当該案内部材本
体に軸着したローラと、案内部材本体をたくし上
げカーテン支持材に押止するための固定部材とか
らなり、案内部材本体には、その略中央部にロー
ラにより誘導されるコードの案内孔を穿設し、ま
た上部には先導部コードの案内溝を複数形成し、
更にまた下部には案内部材本体をたくし上げカー
テン支持材に押止するための固定部材を形成した
ことを特徴とする。

［実施例］ 以下本考案の実施例を伸縮たくし上げカーテン
支持材に使用される案内部材の場合について図面
により詳細に説明する。なお本考案は、当該実施
例に限定されるものではなく、また伸縮たくし上
げカーテン支持材に使用される案内部材に限定さ
れるものでもない。第１図ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，
ｆ，ｇは第１実施例の案内部材本体の正面図、平
面図、右側面図、第１図ｃのＡ−Ａ線断面図、第
１図ｄのＢ−Ｂ線断面図、左側面図、底面図、第
２図ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，ｆは第２実施例の案内
部材本体の平面図、右側面図、第２図ｂのＣ−Ｃ
線断面図、第２図ｃのＤ−Ｄ線断面図、左側面
図、底面図、第３図は伸縮たくし上げカーテン支
持材に実施例の案内部材を使用したたくし上げカ
ーテンの斜視図、第４図、第５図は伸縮たくし上
げカーテン支持材の結合状態を示す斜視図、断面
図、第６図、第７図はたくし上げカーテン支持材
内に第１実施例、第２実施例の案内部材を配設し
た状態を示す右側面図である。ここで、１は案内
部材本体、２はローラ、３は固定部材、４は伸縮
たくし上げカーテン支持材、５はカーテン、６は
コードを示す。

第３図において、伸縮たくし上げカーテン支持
材４は、一方のたくし上げカーテン支持材４１
と、当該一方のたくし上げカーテン支持材４１内
に摺動自在に配設された他方のたくし上げカーテ
ン支持材４２とからなるものであり、本実施例に
おいては第１実施例の案内部材が一方のたくし上
げカーテン支持材４１に配設され、第２実施例の
案内部材が他方のたくし上げカーテン支持材４２
に配設されている。カーテン５は当該カーテン５
の上部に取付けた面フアスナー４３の一方をたく
し上げカーテン支持材４１，４２の一面に取付け
た面フアスナー４３の他方に合わせることにより
取付けてある。そして、伸縮たくし上げカーテン
支持材４の右側にまとめられた、たくし上げコー
ド６を操作することにより、カーテン５を開閉す
ることができる。

本実施例におけるたくし上げカーテン支持材用
コード案内部材は、案内部材本体１と、当該案内
部材本体１に軸着したローラ２と、案内部材１を
伸縮たくし上げカーテン支持材４に固定するため
の固定部材３とからなる。

ローラ２は、案内部材本体１に固定して取付け
た軸１１に両方向共に回転自在に配設してあり、
ローラ２の上部は案内部材本体１の略中央部に位
置する。

また第１図、第２図に示すように案内部材本体
１には、その略中央部にローラ２により誘導され
るコード６の案内孔１２を穿設してある。従つて
ローラ２により引き上げられたコードは、他のコ
ードとからむことなく、案内孔１２を通つてたく
し上げカーテン支持材４内に引き込まれる。ここ
で案内孔１２の入口部には逃げ１８を形成しコー
ドを挿入し易くしてある。

更に案内部材本体１の上部にはコード６の案内
溝１３を複数形成し、且つ案内溝１３の仕切の両
端には鍔１４を突出して形成してある。案内溝１
３は本第１実施例においては３溝であるが、２溝
でもあるいは４溝以上でもよく、コード６の本数
により適宜選択する。このように案内溝１３には
複数の溝が形成してあるので、コードが他のコー
ドとからむことを防止する。またローラ２により
引き上げられたコードは案内孔１２を通り、他の
コードは案内溝１３を通るので、互いにからむこ
とがない。更にまた、案内溝１３の仕切の両端に
鍔１４を突出して形成してあるので、コードの先
を案内溝１３に通し易く、従つてコード６を案内
部材本体１に組み込む際、組み込み易い。

更にまた案内部材本体１の下部には前記案内部
材をたくし上げカーテン支持材に押止するための
固定部材１５を形成してある。本実施例において
は固定部１５は穴１６と切欠部１７からなり、当
該穴１６と切欠部１７に、案内部材をたくし上げ
カーテン支持材に押止するための固定部材３が組
み合わされる。固定部材３は本実施例においては
第６図、第７図に示されるように、穴１６に挿入
される板３１とたくし上げカーテン支持材を押圧
する板３２とねじ３３とからなり、ねじ３３は板
３２に切られたねじ孔３５と螺合する。また板３
１とねじ３３とは、板３１に形成された貫通孔３
４においてねじ３３が回動自在に遊嵌されてい
る。従つてねじ３３を回すことにより板３１，３
２の間隔を変えて案内部材本体１をたくし上げカ
ーテン支持材に押圧固定することができるので、
案内部材をたくし上げカーテン支持材内に取付け
る作業が簡単且つ容易である。また、案内部材は
たくし上げカーテン支持材内にかくれるので完全
内包取付けタイプであり、外観もスマートであ
る。

［考案の効果］ 本考案は係るたくし上げカーテン支持材用コー
ド案内部材は上記のように構成されているので、
コードを組み込む作業が容易であり、またコード
とコードとのからみを防止し、更に案内部材をた
くし上げカーテン支持材内に取付ける作業が簡単
且つ容易であるという効果を有する。特に完全内
包取付けタイプの案内部材は伸縮式たくし上げカ
ーテン支持材においては一方のたくし上げカーテ
ン支持材内に他方のたくし上げカーテン支持材を
挿入してあるため他方のたくし上げカーテン支持
材に設けた案内部材が一方のたくし上げカーテン
支持材に当ると伸縮が阻止され、長さの調節が不
可能となるので完全内包取付けが不可欠のもので
あるがこれにも適合し、また完全内包取付けタイ
プであるので外観もスマートとなるという効果を
有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図
ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，ｆ，ｇは第１実施例の案内
部材本体の正面図、平面図、右側面図、第１図ｃ
のＡ−Ａ線断面図、第１図ｄのＢ−Ｂ線断面図、
左側面図、底面図、第２図ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，
ｆは第２実施例の案内部材本体の平面図、右側面
図、第２図ｂのＣ−Ｃ線断面図、第２図ｃのＤ−
Ｄ線断面図、左側面図、底面図、第３図は伸縮た
くし上げカーテン支持材に実施例の案内部材を使
用したたくし上げカーテンの斜視図、第４図、第
５図は伸縮たくし上げカーテン支持材の結合状態
を示す斜視図、断面図、第６図、第７図はたくし
上げカーテン支持材内に第１実施例、第２実施例
の案内部材を配設した状態を示す右側面図であ
る。 １……案内部材本体、１１……軸、１２……案
内孔、１３……案内溝、１４……鍔、１５……固
定部、１６……穴、１７……切欠部、２……ロー
ラ、３……固定部材、３１，３２……板、３３…
…ねじ、３４……貫通孔、３５……ねじ孔、４…
…伸縮たくし上げカーテン支持材、４１……一方
のたくし上げカーテン支持材、４２……他方のた
くし上げカーテン支持材、５……カーテン、６…
…コード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 案内部材本体と、当該案内部材本体に軸着した
   ローラと、案内部材本体をたくし上げカーテン支
   持材に押止するための固定部材とからなり、案内
   部材本体には、その略中央部にローラにより誘導
   されるコードの案内孔を穿設し、また上部には先
   導部コードの案内溝を複数形成し、更にまた下部
   には案内部材本体をたくし上げカーテン支持材に
   押止するための固定部を形成したことを特徴とす
   るたくし上げカーテン支持材用コード案内部材。