JPH0622296Y2 - たくし上げ伸縮カ−テン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案はたくし上げ伸縮カーテンに関するものである。

［従来の技術とその問題点］ 従来のたくし上げカーテンを昇降するためのコードは、
たくし上げカーテン支持材内に配設した軸に巻いたり、
あるいはたくし上げカーテン支持材内の案内部材を経由
してカーテン支持材内にコードを通してカーテン支持材
の一端に導いたりして操作している。前者のコードをた
くし上げカーテン支持材内に配設した軸に巻く方法は、
コードの軸への巻き付きが一定しないので、コードの巻
き上げ、巻き下しの長さが一定せず、従ってカーテンの
下端が揃わないことが多いという問題点があった。これ
に対し、後者はコードをたくし上げカーテン支持材の一
端に導いて操作するので、コードの巻き上げ、巻き下し
の長さが一定しカーテンの下端が揃う。本考案はこの後
者に関するものであり、案内部材を経由してたくし上げ
カーテン支持材内にコードを通してたくし上げカーテン
支持材の一端に導きコードを操作するたくし上げカーテ
ンに関するものである。

従来のたくし上げカーテンは、そのカーテン支持材の長
さを伸縮することができず、カーテン支持材を切断して
設置する場所に合わせるかあるいは特別に注文しなけれ
ばならないという問題点があった。

また、カーテン支持材が伸縮カーテン支持材である場
合、取付け作業中に２本のカーテン支持材が互いに摺動
し、取付けがむずかしく、場合によっては怪我をする危
険があり、２本のカーテン支持材を互いに固定しないと
作業が非常にやりにくいという問題点があった。

更にまた、従来のたくし上げカーテン支持材用コード案
内部材は、コードを組み込む作業が面倒であり、またコ
ードとコードとがからみ易く、更に案内部材をたくし上
げカーテン支持材内に取付ける作業が面倒であるという
問題点があった。

本考案は上記問題点を解決し、第１に、たくし上げカー
テン支持材の長さを、設置する場所に合わせて簡易に調
節することができるたくし上げ伸縮カーテンを提供する
ことを目的とする。第２に、伸縮カーテン支持材を簡単
且つ容易に固定することができる結合金具を配設したた
くし上げ伸縮カーテンを提供することを目的とする。第
３に、コードを組み込む作業が容易であり、コードとコ
ードとのからみを防止し、更に案内部材をたくし上げカ
ーテン支持材内に取付ける作業が簡単且つ容易であるコ
ード案内部材を配設したたくし上げ伸縮カーテンを提供
することを目的とする。特に完全内包取付けタイプの案
内部材は伸縮式たくし上げカーテン支持材においては一
方のたくし上げカーテン支持材内に他方のたくし上げカ
ーテン支持材を挿入してあるため他方のたくし上げカー
テン支持材に設けた案内部材が一方のたくし上げカーテ
ン支持材に当ると伸縮が阻止され、長さの調節が不可能
となるので完全内包取付けが不可欠のものであり、また
完全内包取付けタイプは外観もスマートとなる。本考案
はこのような目的にも適合するコード案内部材を配設し
たたくし上げ伸縮カーテンを提供することを目的とす
る。

［問題点を解決するための手段］ 上記問題点を解決し、考案の目的を達成するため本考案
に係るたくし上げ伸縮カーテンは次のように構成したこ
とを特徴とする。すなわち、たくし上げ伸縮カーテン支
持材と、当該たくし上げ伸縮カーテン支持材の結合金具
と、伸縮カーテン支持材内に固定した完全内包取付けタ
イプのコード案内部材と、たくし上げ伸縮カーテン支持
材の一面に配設したカーテンと、たくし上げ伸縮カーテ
ン支持材の端部に配設したコード止め具と、コードとか
らなることを特徴とする。

［実施例］ 第１図は本考案の１実施例であるたくし上げ伸縮カーテ
ンの斜視図、第２図、第３図はたくし上げ伸縮カーテン
支持材の結合状態を示す斜視図、断面図、第４図(a)(b)
(c)は結合金具の１実施例の正面図、平面図、右側面
図、第５図は結合金具の使用状態を示す斜視図である。
ここで、１はたくし上げ伸縮カーテン支持材、２は結合
金具、３は案内部材、５はカーテン、６はコード止め
具、７はコードを示す。

たくし上げ伸縮カーテン支持材１は、一方のカーテン支
持材11と、当該一方のカーテン支持材11内に摺動自在に
配設された他方のカーテン支持材12とからなる。

一方のカーテン支持材11と他方のカーテン支持材12とは
結合金具２により結合され固定される。

当該結合金具２は、一方のカーテン支持材11に形成され
た溝14に嵌合し且つ固定可能な板状部21と、当該板状部
21の端部に連設し、しかも板状部21に重ねて、他方のカ
ーテン支持材12に形成された溝16に嵌合し且つ固定可能
な略半円形状部22とからなる。

本実施例においては、板状部21が一方のカーテン支持材
11に形成された溝14に嵌合するよう、板状部21の幅Ｗを
溝14の幅に合わせて形成してある。従って第５図に示さ
れるように板状部21を溝14に差し込み、板状部21に形成
したねじ孔23にねじ24を差し込んで締め付けることによ
り、板状部21が溝14の両縁に形成した突縁13に当接し、
板状部21が一方のカーテン支持材11に固定される。

また本実施例に係る結合金型２は、上記板状部21の端部
に連設し、しかも板状部21に重ねて略半円形状部22を配
設してある。板状部21略半円形状部22との連設部分を第
４図(a)に示されるように折り曲げて、板状部21に重ね
て略半円形状部22を配設してあるので、略半円形状部22
を他方のカーテン支持材12に形成された溝16に嵌合させ
た後で、板状部21を一方のカーテン支持材11に形成され
た溝14に嵌合させる場合、板状部21を嵌合させ易い。

また、略半円形状部22が他方のカーテン支持材12に形成
された溝16に嵌合するよう、第４図(b)に示される略半
円形状部22の長さＸを溝16の幅に合わせて形成してあ
る。従って第５図に示されるように略半円形状部22に形
成したねじ孔25にねじ26を差し込んで締め付けることに
より、略半円形状部22が溝16の両縁に形成した突縁15に
当接し、略半円形状部22を他方のカーテン支持材12に固
定することができる。

ここで略半円形状部12の幅Ｙが他方のカーテン支持材12
の突縁15間に挿入し得る長さとしてあるので、第５図に
示される結合金具２の状態から右回り、あるいは左回り
に90度回転した状態で本実施例に係る結合金具２を他方
のカーテン支持材12の突縁15間に挿入し、また取出すこ
とが可能である。

また略半円形状部22を略半円形状に形成してあるので、
略半円形状部22を他方のカーテン支持材12の溝16内にお
いて、前記のように右回り、あるいは左回りに90度回転
させることができる。ここで、略半円形状とは、半円形
状に限定されることなく、上記のように他方のカーテン
支持材12の溝16内において、前記のように右回り、ある
いは左回りに90度回転させることができるように切欠い
た形状であればよい。なお、板状部21に鍔27を形成して
おくと、板状部21を一方のカーテン支持材11の溝14に嵌
合させる場合等の作業が行ない易い。

本実施例に係る結合金具２は上記のように構成されてい
るので、次のように使用される。ねじ24、26をゆるめた
状態で、略半円形状部22の幅を他方のカーテン支持材12
の突縁15間に合わせて挿入し、右回り、あるいは左回り
に90度回転させて略半円形状部22を他方のカーテン支持
材12に形成された溝16に嵌合させる。次いで板状部21を
一方のカーテン支持材11に形成された溝14に差し込み嵌
合させ、ねじ24を締めて板状部21を一方のカーテン支持
材12に固定する。次に全体の長さを調節した後、ねじ26
を締めて半円形状部22を他方のカーテン支持材12に固定
する。このようにして、当該２本のカーテン支持材11、
12を互いに、カーテン支持材の裏側においても、簡単且
つ容易に固定することができる。特に、たくし上げカー
テン支持材となるカーテン支持材等、２本のカーテン支
持材が摺動し易いカーテン支持材では、２本のカーテン
支持材を互いに簡単且つ容易に固定することができる。

上記実施例の伸縮たくし上げカーテン支持材１に使用さ
れる案内部材３について図面により詳細に説明する。な
お案内部材３は、当該実施例に限定されるものではな
い。

第６図(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)は一方のたくし上げカー
テン支持材11内に配設される案内部材本体の正面図、平
面図、右側面図、第６図(c)のＡ−Ａ線断面図、第６図
(d)のＢ−Ｂ線断面図、左側面図、底面図、第７図(a)
(b)(c)(d)(e)(f)は他方のたくし上げカーテン支持材12
内に配設される案内部材本体の平面図、右側面図、第７
図(b)のＣ−Ｃ線断面図、第７図(c)のＤ−Ｄ線断面図、
左側面図、底面図、第８図、第９図はたくし上げカーテ
ン支持材内に上記案内部材を配設した状態を示す右側面
図である。ここで、３は案内部材、31はローラ、32は案
内孔、33は案内溝、34は鍔、35は固定部、36は穴、37は
切欠部、41、42は板、43はねじ、44は貫通孔、45はねじ
孔を示す。

第１図において、伸縮たくし上げカーテン支持材１は、
一方のたくし上げカーテン支持材11と、当該一方のたく
し上げカーテン支持材11内に摺動自在に配設された他方
のたくし上げカーテン支持材12とからなるものであり、
本実施例においては第６図の案内部材が一方のたくし上
げカーテン支持材11に配設され、第７図の案内部材が他
方のたくし上げカーテン支持材12に配設されている。

たくし上げ伸縮カーテン支持材１の一面にはカーテン５
が配設してある。

カーテン５は、当該カーテン５の上部に取付けた面ファ
スナー51によりたくし上げカーテン支持材１に取付けら
れた面ファスナー51に密着される。面ファスナー51の一
面は接着剤等によりたくし上げカーテン支持材１の一面
に取付けられてあり、面ファスナー51の他の面はカーテ
ン５の上部に接着あるいは縫い付けることにより取付け
られてあるので、面ファスナー51の一面と面ファスナー
51の他の面とを密着させることによりカーテン５は、た
くし上げカーテン支持材１に取付けることが容易であ
る。なおたくし上げカーテンはフラット型でもウエーブ
型でも、いずれでもよい。

コード案内部材に、当該案内部材下部に軸着したローラ
を配設し、略中央部にローラにより誘導されるコードの
案内孔を穿設し、また上部に先導部コードの案内溝を複
数形成し、更にまた下部に案内部材をたくし上げカーテ
ン支持材に押止するための固定部を形成してある。

本実施例におけるたくし上げカーテン支持材用コード案
内部材３は、当該案内部材３に軸着したローラ31と、案
内部材３を伸縮たくし上げカーテン支持材１に固定する
ための固定部35を有する。

ローラ31は、案内部材３に固定して取付けた軸に両方向
共に回転自在に配設してあり、ローラ31の上部は案内部
材３の略中央部に位置する。

また第６図、第７図に示すように案内部材３には、その
略中央部にローラ31により誘導されるコード７の案内孔
32を穿設してある。従ってローラ31により引き上げられ
たコードは、他のコードとからむことなく、案内孔32を
通ってたくし上げカーテン支持材１内に引き込まれる。
ここで案内孔32の入口部には逃げ38を形成しコードを挿
入し易くしてある。

更に案内部材３の上部にはコード７の案内溝33を複数形
成し、且つ案内溝33の仕切の両端には鍔34を突出して形
成してある。案内溝33は本実施例においては３溝である
が、２溝でもあるいは４溝以上でもよく、コード７の本
数により適宜選択する。このように案内溝33には複数の
溝が形成してあるので、コードが他のコードとからむこ
とを防止する。またローラ31により引き上げられたコー
ドは案内孔32を通り、他のコードは案内溝33を通るの
で、互いにからむことがない。更にまた、案内溝33の仕
切の両端に鍔34を突出して形成してあるので、コードの
先を案内溝33に通し易く、従ってコード７を案内部材３
に組み込む際、組み込み易い。

更にまた案内部材３の下部には前記案内部材をたくし上
げカーテン支持材に押止するための固定部35を形成して
ある。本実施例においては固定部35は穴36と切欠部37を
有し、当該穴36と切欠部37に、案内部材をたくし上げカ
ーテン支持材に押止するための固定部材が組み合わせさ
れる。固定部材は本実施例においては第６図、第７図に
示されるように、穴36に挿入される板41とたくし上げカ
ーテン支持材を押圧する板42とねじ43とからなり、ねじ
43は板42に切られたねじ孔45と螺合する。また板41とね
じ43とは、板41に形成された貫通孔44においてねじ43が
回動自在に遊嵌されている。従ってねじ43を回すことに
より板41、42の間隔を変えて案内部材３をたくし上げカ
ーテン支持材１に押圧固定することができるので、案内
部材をたくし上げカーテン支持材１内に取付ける作業が
簡単且つ容易である。また、案内部材３はたくし上げカ
ーテン支持材１内にかくれるので完全内包取付けタイプ
であり、たくし上げ伸縮カーテン支持材１の伸縮が容易
であるとともに、外観もスマートである。

たくし上げ伸縮カーテン支持材１の端部にはコード止め
具６が配設してある。当該コード止め具６は一般に使用
されているものを使用することができる。またコード７
はカーテン５から案内部材３を経由してたくし上げ伸縮
カーテン支持材１の端部に達し、更にコード止め具６を
経由してジョイントボール71にまとめられている。

本実施例に係るたくし上げカーテンは上記のように構成
されているので、ジョイントボール71を引いてコード止
め具６の係止を解き、ジョイントボール71を更に下に引
けばカーテン５を開けることができ、ジョイントボール
71を止めればコード止め具６がコード７を係止しカーテ
ン５は停止する。またジョイントボール71を引いてコー
ド止め具６の係止を解き、ジョイントボール71を上にあ
げればカーテン５が下がって閉じられる。途中でカーテ
ン５を止めるときは、途中でジョイントボール71を止め
ればコード止め具６がコード７を係止しカーテン５は停
止する。

［考案の効果］ 本考案に係るたくし上げ伸縮カーテンは上記のように構
成されているので、次のような効果を有する。

第１に、たくし上げカーテン支持材が伸縮可能であるの
で、たくし上げカーテン支持材の長さを、設置する場所
に合わせて簡易に調節することができるという効果を有
する。

第２に、伸縮カーテン支持材を結合金具により簡単且つ
容易に固定することができるので、作業が安全且つ容易
に行なえるという効果を有する。

第３に、伸縮式たくし上げカーテン支持材においては一
方のたくし上げカーテン支持材内に他方のたくし上げカ
ーテン支持材を挿入してあるため、他方のたくし上げカ
ーテン支持材に設けた案内部材が一方のたくし上げカー
テン支持材に当ると伸縮が阻止され、長さの調節が不可
能となるので完全内包取付けが不可欠のものであるが本
考案に係る案内部材はよく適合し、また完全内包取付け
タイプは外観もスマートとなるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１実施例であるたくし上げ伸縮カーテ
ンの斜視図、第２図、第３図はたくし上げ伸縮カーテン
支持材の結合状態を示す斜視図、断面図、第４図(a)(b)
(c)は結合金具の１実施例の正面図、平面図、右側面
図、第５図は結合金具の使用状態を示す斜視図、第６図
(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)は一方のたくし上げカーテン支
持材内に配設される案内部材本体の正面図、平面図、右
側面図、第６図(c)のＡ−Ａ線断面図、第６図(d)のＢ−
Ｂ線断面図、左側面図、底面図、第７図(a)(b)(c)(d)
(e)(f)は他方のたくし上げカーテン支持材12内に配設さ
れる案内部材本体の平面図、右側面図、第７図(b)のＣ
−Ｃ線断面図、第７図(c)のＤ−Ｄ線断面図、左側面
図、底面図、第８図、第９図はたくし上げカーテン支持
材内に上記案内部材を配設した状態を示す右側面図であ
る。 １……たくし上げ伸縮カーテン支持材、 11……一方のたくし上げカーテン支持材、 12……他方のたくし上げカーテン支持材、 13、15……突縁、14、16……溝、 ２……結合金具、21……板状部、 22……略半円形状部、 23、25……ねじ孔、24、26……ねじ、 27……鍔、 ３……案内部材本体、 31……ローラ、32……案内孔、 33……案内溝、34……鍔、 35……固定部、36……穴、 37……切欠部、 41、42……板、43……ねじ、 44……貫通孔、45……ねじ孔、 ５……カーテン、 ６……コード止め具、 ７……コード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】たくし上げ伸縮カーテン支持材と、一方の
   カーテン支持材に形成された溝に嵌合し且つ固定可能な
   板状部と、当該板状部の端部に連設し、しかも板状部に
   重ねて、他方のカーテン支持材に形成された溝に嵌合し
   且つ固定可能な略半円形状部とからなる当該たくし上げ
   伸縮カーテン支持材の結合金具と、伸縮カーテン支持材
   内に固定した完全内包取付けタイプで且つローラを配設
   したコード案内部材と、たくし上げ伸縮カーテン支持材
   の一面に配設したカーテンと、たくし上げ伸縮カーテン
   支持材の端部に配設したコード止め具と、コードとから
   なることを特徴とするたくし上げ伸縮カーテン。