JPH05132180A - エンドレスベルト駆動装置 - Google Patents

エンドレスベルト駆動装置

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JPH05132180A
JPH05132180A JP3294305A JP29430591A JPH05132180A JP H05132180 A JPH05132180 A JP H05132180A JP 3294305 A JP3294305 A JP 3294305A JP 29430591 A JP29430591 A JP 29430591A JP H05132180 A JPH05132180 A JP H05132180A
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JP
Japan
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endless belt
belt
roller
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fixing
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JP3294305A
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Yoshiyuki Koshimizu
義之 小清水
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄くて伸びの少ないエンドレスベルトであっ
ても、寄りなく走行させることができるエンドレスベル
ト駆動装置を提供することにある。 【構成】 エンドレスベルトの少なくとも一方の端部付
近であって、かつ、該エンドレスベルトの進行方向に対
して駆動ローラ要素よりも上流側であって、張力付与部
材よりも下流側である位置に、該エンドレスベルト面に
圧接して該エンドレスベルトの断面径路を変更させる圧
接部材を備えている。 【効果】 エンドレスベルトの片寄りをおさえ、ベルト
端部の破損等を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンドレスベルトを駆
動する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンドレスベルトをローラで駆動
して回わすと、ベルトの幅方向の移動、すなわち、寄り
が発生する。これは、ローラの円筒度、エンドレスベル
トの円筒度、ローラの平行度、ローラ表面やベルト内面
の幅方向や周方向のばらつきなどが、わずかでもある
と、結局、エンドレスベルトはどちらかの方向へ寄り切
ってしまう。
【0003】これに対し、従来から種々の装置が提案さ
れている。たとえば、ローラを中凸のクラウン形状とし
て自己調心機能を持たしたものが知られている。
【0004】また、ローラ類の両側にエンドレスベルト
の幅方向の移動を防止するフランジを設けて寄りを規制
しようというものもあった。
【0005】一方、エンドレスベルトの一方または両方
の縁部に沿って等ピッチに複数個のパーフォレーション
を設け、このパーフォレーションに係合するスプロケッ
トにより駆動するように構成したものも知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、ベルトが薄い場合などでは、多くの問題点が
あって、実現性に乏しかった。
【0007】すなわち、前述の従来例の第1の方法のク
ラウンローラを使用する場合、伸びのない薄いエンドレ
スベルトに適用した場合、皺が発生したり、ほとんど効
果を発揮しなかったりして、結局、寄りをおさえること
ができなかった。また前述の従来例の残りの2つの方法
も、薄いエンドレスベルトの場合、端部の強度が不足し
ているため、結局、実現不可能であった。とくに、エン
ドレスベルトに熱が加わる場合は、さらに熱膨張による
伸びや熱による表面性の変化、温度分布がアンバランス
になることによる種々の偏り等で、さらに難しいものと
なっていた。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決しよ
うとするものである。すなわち、本発明は、薄くて伸び
の少ないエンドレスベルトであっても、寄りなく走行さ
せることができるエンドレスベルト駆動装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のエンドレスベルト駆動装置は、駆動源によ
り駆動される1本以上のローラ要素と、該ローラ要素に
掛け渡されたエンドレスベルトと、該エンドレスベルト
が掛け渡されて前記エンドレスベルトに張力を与える張
力付与部材とを備え、しかも、前記エンドレスベルトの
少なくとも一方の端部付近であって、かつ、該エンドレ
スベルトの進行方向に対して前記ローラ要素よりも上流
側であって、前記張力付与部材よりも下流側である位置
に、該エンドレスベルト面に圧接して該エンドレスベル
トの断面径路を変更させる圧接部材を備えているものと
した。
【0010】
【作用】本発明によれば、エンドレスベルトの一方か又
は両方の端部付近であって、かつ、エンドレスベルトの
進行方向に対し駆動ローラ要素よりも上流側であって張
力付与手段よりも下流側である位置に、エンドレスベル
ト面に圧接して該エンドレスベルトの断面径路を変更さ
せる圧接部材を備えているから、前記エンドレスベルト
の寄りの発生をおさえ、端部等を破損することなく、安
定して走行させることができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を示した斜視図で
あり、図2は図1の定着装置を用いた電子写真方式の複
写機の断面図である。
【0012】図2においては、カセットS内の記録材P
が給紙ローラ7により給紙され、転写帯電器9により公
知の電子写真方式により形成された画像が転写され、搬
送ベルト10により定着装置11に送り出される。記録
材P上のトナーは加熱体16により定着エンドレスベル
ト12を介して加熱され、同時に加圧ローラ13により
圧接され定着される。
【0013】その後、記録材Pは対の排紙ローラ23に
より排紙され、排紙トレー22上に搭載される。
【0014】図1により、定着装置11について説明す
る。
【0015】定着エンドレスベルト12は、通常、15
〜100μmの厚さで、耐熱樹脂、たとえば、PI(ポ
リイミド)のフィルムをベースとして、表面に離型性の
よいふっ素樹脂をコーティングしたものであり、駆動ロ
ーラ14により矢印Dの方向に駆動回転する。駆動ロー
ラ14の表面は定着エンドレスベルト12に対してスリ
ップすることなく、確実に駆動されるため、十分な摩擦
力が生じるようにシリコンゴムなどが焼付けられてい
る。
【0016】一方、定着エンドレスベルト12に十分な
テンションがかかるように、従動ローラ15にかけられ
ていて図示されていないばねによりテンションがかけら
れている。通常、駆動ローラ14との間に余分な力を生
じないように、従動ローラ15の表面は駆動ローラ14
の表面と比較して摩擦係数の低い材質、たとえば、ステ
ンレスやアルミニウムを使用している。
【0017】加熱体16は固定であり、前記定着エンド
レスベルト12の当接面に、アルミナを基板とするヒー
タ17を配置し、該ベルト12を介して加圧ローラ13
と対向している。加圧ローラ13は図示されていない軸
受を介してばねにより加熱体16に該ベルト12を介し
て加圧されている。
【0018】こうしてローラ14,15にかけられた定
着エンドレスベルト12の寄りを防止するために、本実
施例では、該ベルト12への圧接部材20を設けてい
る。
【0019】圧接部材20は、通常、耐熱性の樹脂、た
とえば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PE
S(ポリエーテルサルフォン)、LCP(液晶ポリマ
ー)などでできていて、サポート部材19にビス止めさ
れていて、このサポート部材19は加熱体16に固定さ
れている。
【0020】この圧接部材20は該ベルト12の片側端
部、本実施例においては手前側のみに取付けられてい
て、より端部方向にいくにしたがって、該ベルト12を
強い力で押圧するような形状となっている。すなわち、
圧接部材20がない場合の該ベルト12の径路に対して
の侵入量が端部方向にいくにしたがって、大となるよう
に構成されている。
【0021】ところで、この装置は、あらかじめ、定着
エンドレスベルト12がわずかに手前方向に寄りが発生
するように、駆動ローラ14、従動ローラ15、加熱体
16の相対位置関係を調整しておく。たとえば、駆動ロ
ーラ14を奥側に対して手前側を上下方向で低くなるよ
うに調整しておく。または、そのかわりに、従動ローラ
15を奥側に対して手前側を上下方向で高くなるように
調整しておいてもよい。なお、ある程度の寸法精度を保
つ構成とすれば、あらかじめ前記の設定としておけば調
整の必要はない。
【0022】このように構成された定着装置11での作
動時について説明する。
【0023】図示されていないモータおよび駆動伝達手
段により伝達された駆動力により、駆動ローラ14は矢
印の方向に回転する。このとき、定着エンドレスベルト
12は駆動ローラ14との間の十分な摩擦力により駆動
され回転する。該ベルト12が回転していると、前記の
とおり、だんだんと該ベルト12は手前側、すなわち矢
印Eの方向へ寄ってくる。該ベルト12が寄るにしたが
って、端部の圧接部材20の押圧領域および侵入量が増
加していく。押圧領域および侵入量が増加していくにつ
れて、矢印Eと逆の方向へ該ベルト12を寄らせる力が
だんだんと増加し、ある地点でつりあって、該ベルト1
2は横方向には停止する。その後は、定着装置11がゆ
がんだり、その他の要因によりバランスが崩れても、該
ベルト12はどちらかの方向にわずかに移動してまた停
止することになる。
【0024】ところで、圧接部材20により押圧した側
と逆の方向への寄りが発生するメカニズムについて説明
する。
【0025】図3は定着装置の断面図、図4は平面図で
ある。図3において駆動ローラ14と定着エンドレスベ
ルト12が密着している部分、すなわち、点Aから点B
の部分を展開してC矢視したものが図5である。
【0026】図5において、定着エンドレスベルト12
は左側から侵入し、右向方向へ進んでいる。圧接部材2
0がない場合、ベルト端部は二点鎖線の状態で進んでい
る。それに対して、圧接部材20により端部が押圧され
ると、部分的にテンションがアップし、ベルト材の伸び
に限界があるため、実線で示すような径路をたどる。
【0027】このような径路をとる場合、圧接部材20
で押圧した側と反対側、すなわち、この場合奥側へ寄ら
せようとする力が発生するメカニズムを図6により説明
する。
【0028】駆動ローラ14が定着エンドレスベルト1
2に対して与える力、つまり、摩擦力は、該ベルト12
が駆動ローラ14に対していかなる相対位置関係にあろ
うと、駆動ローラ14の回転軸に対して直角方向であ
る。図6において、力Fの矢印方向である。ところで、
前記のように、該ベルト12は図示のごとく、駆動ロー
ラ14に対し侵入してくる。このとき、図示のように、
駆動ローラ14から矢印のごとく力Fを受ける。この力
Fを、該ベルト12の進行方向成分と、該ベルトの進行
方向と直角の方向に分解すると、図のとおり、F1 ,F
2 となる。すなわち、該ベルト12の進行方向と直角の
方向成分が生じ、該ベルト12は進行方向に送られなが
ら、図で左側方向への力も受けることになる。つまり、
圧接部材20を押圧した側と反対方向に寄らせる力を生
じさせていることになる。
【0029】以上説明したようなメカニズムにより寄ら
せる力を発生させているため、圧接部材20で押圧する
位置は、駆動ローラ14の上流側であることが必須であ
り、押圧する位置が駆動ローラ14の下流側であると、
逆方向の力が発生してしまって、本発明で求めるような
効果は発揮しない。
【0030】図7は本発明の第2実施例を示した斜視図
である。図7において、30は駆動ローラで、表面はベ
ルト33を十分な摩擦力で駆動できるようになってお
り、図示しない駆動源により矢印の方向に駆動されてい
る。31従動ローラで、前記ローラ30と比較して低い
かまたは同等の摩擦係数を持つ表面からなる。32は圧
接部材で、前述の第1実施例と同様に、駆動ローラ30
の上流側のベルト33の端部を押圧している。
【0031】両ローラ30,31は圧接部材32がない
場合、わずかに圧接部材側へ寄りが発生するように、相
対位置関係が決められている。
【0032】本構成においても、ベルト33は、つりあ
いの位置で横方向の動きは停止し、寄り切ることはな
い。
【0033】図8は本発明の第3実施例を示した斜視図
である。図8において、34はコロ状の形の圧接部材
で、ベルト33によって従動で回転する構成となってい
る。このほうがベルト端部を傷めることがなく、ベルト
33が傷みやすい材質の場合は有利である。
【0034】また前述の第1実施例で示したメカニズム
からも、ベルトを外側から押圧しても全く同様の効果が
得られる。このほうが、ベルト駆動装置自体の構成が簡
単ですむ場合が多く、ベルトそう入時の組立性及び交換
性においても有利である。
【0035】図9は本発明の第4実施例を示した斜視図
である。図9において、35はテンションブロックで、
エンドレスベルト33に適切なテンションをかけるため
に、ローラのかわりに用いられている。
【0036】このようにしても、前述の第1実施例と全
く同様の効果を得ることができる。
【0037】図10は本発明の第5実施例を示した斜視
図である。図10において32a,32bはエンドレス
ベルト33の両端部にそれぞれ設けられた圧接部材であ
る。
【0038】図10のような構成の場合、圧接部材32
a,32bがない状態のとき、できるだけベルト33の
寄りが発生しないように、ローラ類30,31の位置関
係を調整しておく。本構成は前記実施例に比較して皺が
発生しやすいため、比較的腰の強いベルト材の場合には
有効である。
【0039】図11は本発明の第6実施例を示した斜視
図である。前述した各実施例においては、圧接部材がな
い場合のベルトの径路に対しての侵入量がベルト端部方
向にいくにしたがって大となるように構成されていた
が、図11の場合は、前記侵入量が寄り方向に対して一
定の構成としている。この構成でも、ベルト33が寄る
にしたがって圧接部材36の押圧領域が増加し、逆方向
へ寄らせようとする力が増加するので、つりあいを保つ
ことができる。そして、図11の構成は、クリープが大
であるベルト材に対しては、局部的にテンションをアッ
プすることを避けることができ、特に有効である。
【0040】図12は本発明の第7実施例を示した断面
図である。
【0041】加熱体16は、ステー18、ホルダ21,
ヒータ17からなる。加圧ローラ13の加圧力を受けて
も、大きなたわみを生じないように構造部材としてのス
テー18にヒータ17の熱を断熱し、サポートするホル
ダ21が取りつけられている。さらに、アルミナ基板と
し、その上に抵抗体を印刷し、その上からガラスコーテ
ィングを行なったヒータ17を取りつけている。ヒータ
17の角部は、通常、レーザー光によるカットを行なう
ことが多いため、鋭利である。そのため、定着エンドレ
スベルト12を傷つけないように、ホルダ21の形状を
図12のようにすることにより角部を保護し、かつ、該
ベルト12のヒータ部への侵入ガイドとなっている。
【0042】こうして、ローラ14,15にかけられた
定着エンドレスベルト12の寄りを防止するために、本
実施例では、ホルダ21の一部分を摩擦係数の高い部材
からなる圧接部材21a,21bで構成している。
【0043】図13は図12の加熱体16の拡大斜視図
である。ホルダ21は耐熱性があって、かつ、断熱性が
ある材質が必要とされ、通常、PPS(ポリフェニレン
サルファイド)やPEEK(ポリエーテルエーテルケト
ン)、LCP(液晶ポリマー)などのエンジニアリング
プラスチックが使用される。このホルダ21で、定着エ
ンドレスベルト12が摺動する部分のうち、手前側部分
の圧接部材21a,21bを他の部分とくらべて摩擦係
数の大きい材料、たとえば、シリコンゴム等で構成して
いるところで、この装置は、あらかじめ、定着エンドレ
スベルト12がわずかに手前方向に寄りが発生するよう
に、駆動ローラ14、従動ローラ15および加熱体16
の相対位置関係を調整しておく。たとえば、駆動ローラ
14を奥側に対して手前側を上下方向で低くなるように
調整しておく。またはそのかわりに、従動ローラ15を
奥側に対して手前側を上下方向で高くなるように調整し
ておいてもよい。なおある程度の寸法精度を保つ構成と
すれば、あらかじめ前記の設定としておけば、調整の必
要はない。
【0044】図12に示すように構成された定着装置1
1において、図示されていないモータおよび駆動手段に
より伝達された駆動力により、駆動ローラ14は矢印の
方向に回転する。このとき、定着エンドレスベルト12
は駆動ローラ14との間の十分な摩擦力により、駆動さ
れ回転する。該ベルト12が回転していると、前述のと
おり、だんだんと手前側、すなわち、紙面手前側に該ベ
ルト12は寄ってくる。該ベルト12が寄るにしたがっ
て、図13に示すようなホルダ21の摩擦係数高領域の
圧接部材21a,21bへの定着エンドレスベルト12
のかかり量が増えてくる。このかかり量が増加していく
につれて、逆方向、つまり奥方向へ該ベルト12を寄ら
せる力がだんだんと増加し、ある地点でつりあって、該
ベルト12は横方向には停止する。その後は定着装置1
1がゆがんだり、その他の要因によりバランスが崩れて
も、該ベルト12はどちらかの方向にわずかに移動し
て、また停止することになる。
【0045】ところで、摩擦係数高領域の圧接部材21
a,21bを設けると、前記領域のある側と反対側方向
への寄りが発生するメカニズムについては、図3ないし
図6で説明したのと全く同じである。
【0046】すなわち、摩擦係数高領域の圧接部材21
a,21bがない場合、ベルト端部は図5の二点鎖線の
状態で進んでいる。それに対して、該ベルト12の端部
分が摩擦係数高領域の圧接部材にかかっていると、部分
的にテンションがアップし、ベルト材の伸びに限界があ
るため、実線で示すような径路をたどる。
【0047】このような径路をとる場合、該ベルト12
は図6のように、駆動ローラ14から矢印のごとく力F
を受け、この力Fは、ベルト進行方向成分F1 と、進行
方向と直角方向の成分F2 とに分解され、つまり、摩擦
係数高領域側と反対方向に寄らせる力を生じさせている
ことになる。
【0048】なお前記第7実施例においては、ホルダ2
1の端部を全く別材料であるシリコンゴム等を圧入ある
いは接着等をすることにより摩擦係数高領域の圧接着材
21a,21bを構成していたが、たとえば、2種以上
の摩擦係数の違うプラスチック材料を同時成形すること
により、構成することも可能である。
【0049】また前記第7実施例とは逆に、ホルダ21
の片側または両側端部を除いた部分を、摩擦係数低部材
にしてもよい。たとえば、PPSからなるホルダ21上
にテフロンコーティングをしたり、テフロンシートをは
ったりしても、同様の効果を得られる。
【0050】さらに、ホルダ21でなく、ヒータ17の
表面に部分的に摩擦係数高領域を設けてもよい。
【0051】ヒータ17は一例として、アルミナ基板上
に抵抗体を印刷してあり、その上をガラスコーティング
したものを使用している。そこで、前記ホルダ21の場
合と同様に端部に比較的高摩擦係数が得られるガラス材
料を、他の部分には比較的低摩擦係数のガラス材料をコ
ーティングした構成としても同様の効果が得られる。ま
た前記と同様に部分的に摩擦係数低減のために、テフロ
ンコーテイングや摩擦係数増加のためにシリコンゴムー
ティングなどの方法がある。
【0052】さらに、他の方法として、均一のガラスコ
ーティングを部分的に研磨の形態、すなわち、表面の荒
さを変えるなどの方法も有効である。この場合は、中央
付近から端部方向へ連続的に摩擦係数を変化させること
も可能である。
【0053】図14は本発明の第8実施例を示した断面
図である。図14において、37はブレード形式の圧接
部材で、駆動ローラ14の上流側にあって定着エンドレ
スベルト12の外側に当接している。圧接部材37は前
記実施例と同様に片側または両側の端部に摩擦係数高部
材で構成し、その他の部分を摩擦係数低部材で構成して
いる。
【0054】たとえば、摩擦係数高部材としてシリコン
ゴム、摩擦係数低部材としてアルミニウム等を使用して
いる。本構成の場合、ブレード形式の圧接部材37は駆
動ローラ14への定着エンドレスベルト12の巻きつき
角を増加する役目と、該ベルト12の表面のクリーニン
グも兼ねることができる。
【0055】そして、ブレード形式の圧接部材37は定
着エンドレスベルト12の内側から当接する構成として
も、同様の効果が得られるのは、前述した原理からも明
らかである。この場合は、該ベルト12の内面の潤滑剤
を駆動ローラ14の方向へ漏れ進まないようにせきとめ
る効果も兼ねることもできる。
【0056】なお各実施例においては、定着エンドレス
ベルトを使用した定着装置で説明したが、本発明は、こ
れに限られることなく、エンドレス状のベルト駆動装置
一般に有効な構成である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エンドレスベルトの一方かまたは両方の端部付近であっ
て、かつ、エンドレスベルトの進行方向に対し駆動ロー
ラ要素よりも上流側であって張力付与手段よりも下流側
にある位置に、エンドレスベルト面に圧接して該エンド
レスベルトの断面径路を変更させる圧接部材を備えてい
るから、エンドレスベルトの片寄りをおさえ、ベルト端
部の破損等を防止することができる効果がある。とく
に、従来では難しかった薄く伸びの少ないフィルム状の
エンドレスベルトであっても、寄りなく走行させること
ができるようになり、さらに、エンドレスベルトに熱が
加わるような場合であっても、様々な変動要因をも吸収
し、寄りのないエンドレスベルト駆動装置を提供できる
ようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示した斜視図。
【図2】図1の定着装置を用いた電子写真方式の複写機
の断面図である。
【図3】図1の定着装置の断面図である。
【図4】同じく平面図である。
【図5】同じく展開図である。
【図6】同じくベルトを寄らせようとする力が発生する
ことについての説明図である。
【図7】本発明の第2実施例を示した斜視図である。
【図8】本発明の第3実施例を示した斜視図である。
【図9】本発明の第4実施例を示した斜視図である。
【図10】本発明の第5実施例を示した斜視図である。
【図11】本発明の第6実施例を示した斜視図である。
【図12】本発明の第7実施例を示した断面図である。
【図13】図12の加熱体の拡大斜視図である。
【図14】本発明の第8実施例を示した断面図である。
【符号の説明】
11…定着装置 12…定着エンドレス
ベルト 14…駆動ローラ 15…従動ローラ 16…加熱体 20…圧接部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/20 101

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源により駆動される1本以上のロー
    ラ要素と、該ローラ要素に掛け渡されたエンドレスベル
    トと、該エンドレスベルトが掛け渡されて前記エンドレ
    スベルトに張力を与える張力付与部材とを備え、しか
    も、前記エンドレスベルトの少なくとも一方の端部付近
    であって、かつ、該エンドレスベルトの進行方向に対し
    て前記ローラ要素よりも上流側であって、前記張力付与
    部材よりも下流側である位置に、該エンドレスベルト面
    に圧接して該エンドレスベルトの断面径路を変更させる
    圧接部材を備えていることを特徴とするエンドレスベル
    ト駆動装置。
  2. 【請求項2】 圧接部材が、エンドレスベルト中央方向
    から端部方向に向かうにつれて、前記エンドレスベルト
    への侵入量が増加するようにしている請求項1記載のエ
    ンドレスベルト駆動装置。
  3. 【請求項3】 圧接部材の、対エンドレスベルトの摩擦
    係数が、ベルト幅方向で、中央部に対し少なくとも片側
    端部のほうが大である請求項1記載のエンドレスベルト
    駆動装置。
  4. 【請求項4】 エンドレスベルトが定着ベルトである請
    求項1,2又は3記載のエンドレスベルト駆動装置。
  5. 【請求項5】 圧接部材が定着装置の加熱体である請求
    項3記載のエンドレスベルト駆動装置。
JP3294305A 1991-11-11 1991-11-11 エンドレスベルト駆動装置 Pending JPH05132180A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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