JPH05131901A - 車体搬送用仮台車 - Google Patents

車体搬送用仮台車

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JPH05131901A
JPH05131901A JP29576791A JP29576791A JPH05131901A JP H05131901 A JPH05131901 A JP H05131901A JP 29576791 A JP29576791 A JP 29576791A JP 29576791 A JP29576791 A JP 29576791A JP H05131901 A JPH05131901 A JP H05131901A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車体の移動や高さを任意に選択でき、昇降動作
を簡易化して検修サイクルタイムを短縮し、車体を移動
時および上昇させたときに安定して保持できる。 【構成】走行可能とした台枠11上に、八字状に配列した
4本のシリンダ15で車体1を支持する昇降支持台14を取
付け、この昇降支持台14の下面中央に断面が四角形のガ
イド柱21を設け、このガイド柱21が挿入され摺動するガ
イド受け23とシリンダ15へ油を供給する油圧供給装置16
Aを台枠11上に取付ける。車体1の搬送には、台枠11に
駆動装置13を装着して走行機能を持たせた電動仮台車10
と走行機能を持たない付随仮台車を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体検修場において、
車両から本台車を分離した状態で各部の検修を行うため
に用いられる車体搬送用仮台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車体搬送用仮台車の構成を、図1
4,図15および図16を参照して説明する。まず、図14に
おいて、1は車体を示し、仮台車2は、固定された支持
台3で車体1を支持する方式の仮台車で、車体下部の点
検や修理を行うときには、地上側に別に設置されたネジ
ジャッキ装置4によって、車体1をリストアップして行
っている。このネジジャッキ装置4は、電動機5によっ
て駆動されるもので、車体1を4箇所で吊り上げるた
め、車体1をリストアップする必要がある場所に4つず
つ配設されている。次に、図15および図16において、仮
台車6は、支持台7の上に油圧ジャッキ8が設けられて
おり、この油圧ジャッキ8によって、車体1をリストア
ップする方式である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図14に示す方式の仮台車2においては、車体1を上げ
る手段としてネジジャッキ装置4のような地上設備を利
用しているため、車体1を上げることができる場所が固
定されてしまう欠点がある。車体1の下面には、多くの
制御用機器または点検,保守を頻繁に行う必要のある機
器が配置されている。これらの検修の種類も多岐にわた
っており、車体を検修場内の各ショップを順次搬送して
いく間に、何回も車体1を上げる必要があるが、その場
所毎にネジジャッキ装置4等を地上設備として配設しな
ければならない。このような事情から、車体1を常時上
げた状態に固定して検修場の各ショップを搬送すること
ができれば、上述した欠点は解決されるが、検修場の天
井高さやクレーン設備、車体上部作業用の足場や出入口
ゲートの高さの制限等がある場合は、車体1を常に上げ
た状態の高さのままで搬送することが不可能となる。さ
らに、最近は、2階建車両のような高さの高い車両の需
要が増加してきており、既設の検修場に搬入する際、上
部が地上設備と干渉したりする不具合が生じ、莫大な費
用を投じて地上設備の大改造やレイアウトの見直しを行
ったりしている。
【0004】また、上述した図15および図16に示す方式
の仮台車6においては、仮台車6の上の油圧ジャッキ8
による車体昇降装置があるので、搬送途上の任意の位置
で車体の高さを調整することができる。この方式であれ
ば、上述した方式の欠点をある程度解決することはでき
るが、逆に上述した方式と違って、車体1を上げた状態
が非常に不安定で、危険が存在するという欠点がある。
車体1を上げた状態で、何らかの原因で車体に横荷重が
作用すると、油圧ジャッキ8のシャフト部に大きなモー
メント荷重が作用し、油圧ジャッキ8が転倒または破損
し、車体1が転落することになる。通常、それを防止す
るための仮架台を取付けたりするが、相当大きな重量を
有しているうえ、仮架台を数多く保持するためのスペー
スを必要とする。さらに車体1を油圧ジャッキ8で上げ
る作業自体も、最少4箇所同時に呼応してバランス良く
行う必要があるため、少しずつ、インチングしながら、
4箇所に操作員を配置し、4つの油圧ジャッキ8のアン
バランスをチェックしつつ行っている。このため、作業
性が悪く長時間を必要とし、検修のサイクルタイムの短
縮に大きな支障となっている。
【0005】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは車体を移動可能範囲内
の任意の場所に移動することができ、車体を昇降可能範
囲内の任意の高さに昇降させることを可能として検修場
の天井高さに容易に対応でき、車体の昇降動作を可及的
に少なくして検修のサイクルタイムを短縮し、車体を移
動時および上昇させたとき車体を安全かつ安定した状態
を保持でき、車体の昇降動作の作業を簡易化して作業効
率の向上を図った車体搬送用仮台車を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉄道車両等の
保守作業をするために台車を取外した車体を支持し、所
望の場所に搬送する車体搬送用仮台車において、車体を
支持する架台と、この架台を走行可能とした台枠に、前
後,左右およびローリング方向に拘束する拘束機構と、
架台を上下方向に変位せしめる昇降機構を備えたもので
ある。
【0007】
【作用】2台の搬送用仮台車を配置し、台車を取外した
車体を、それぞれの搬送用仮台車の架台を上方に変位さ
せた状態または下方に変位させた状態で支持し、車体の
修理や点検等の保守作業を行う場所に搬送する。架台
は、拘束機構によって前後,左右およびローリング方向
の変位を拘束されているから、支持状態および走行状態
の何れにおいても不必要なねじれや回転することがな
く、安定した姿勢を保持される。所望の場所に移動した
後、車体を上方に変位させる必要がある場合には、2台
の搬送用仮台車の各昇降機構の電気回路等をケーブルで
接続しておくことにより連動させ、両架台を同調させな
がら上方に変位させる。変位位置は、昇降機構で任意に
選択することができる。上方へ変位する過程において
も、架台は拘束機構で不必要なねじれや回転を拘束さ
れ、安定した姿勢を保持している。保守作業修了後は、
上述した上方変位と逆の操作で架台を下方に変位させ、
2台の搬送用仮台車で台車(本台車)の置かれている場
所の近傍まで搬送する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明を適用し、自走機能を備えた電動
仮台車の構成を示す側面図であり、図2は、図1の正面
図である。図1および図2において、電動仮台車10は、
台枠11上に昇降支持台装置12を設置し、台枠11の下部に
駆動装置13を装着している。
【0009】昇降支持台装置12は、車体1の受部に当接
して支持する昇降支持台14と、この昇降支持台14を昇降
させると共に車体荷重を受ける4本のシリンダ15と、こ
のシリンダ15への流体圧供給装置16で構成されている。
4本のシリンダ15は、八字状に配置され、それぞれの下
端を台枠11上に回動自在に連結している。また、駆動装
置13は、バッテリ17を電源とし、この電源から電力を供
給される電動機,電動機から車軸へのトルク伝達機構,
電動機の制御装置等の各機器で構成され、台枠11に設け
た走行用ペンダント18で操作される。
【0010】図3,図4および図5は、上述した昇降支
持台14の構成を示す平面図,正面図および図4のA−A
断面図である。昇降支持台14は、図3,図4および図5
に示すように適宜の補強枠を固着した平板状の枠体19
と、この枠体19の上面の4隅に設けられて車体1の受部
に当接する座20と、枠体19の下面の中心に固定され断面
を長方形または正方形として不必要な昇降支持台14のね
じれ,回転を防ぐことができるようにしたガイド柱21で
構成されている。ここで、ガイド柱21の長さは、昇降支
持台装置12が車体1を最高位置に上昇させたときにも、
下部の適宜長さが後述するガイド受けに挿入できるよう
にする。なお、座20の下面には上述したシリンダ15の上
部(ロッド)と回動自在に連結する金具22が設けられて
いる。一方、台枠11の上面には、ガイド柱21に対応する
位置にガイド柱21が挿入されて摺動するガイド受け23が
設けられている。このガイド受け23の摺動部には耐摩耗
性の鋼板を設け、繰返し使用に耐えられる構成としてい
る。
【0011】シリンダ15の駆動方式は、空気圧方式でも
油圧方式の何れでもよいが、本実施例では油圧方式とす
る。したがって、上述した流体圧供給装置16は、油圧供
給装置16Aとなり、油圧ポンプ24を主体とし、図6に示
す油圧系統を構成する各機器が枠体または制御箱(図示
しない)等に収納されて台枠11に装着され、油圧は台枠
11に設けた配管(図示しない)によって各シリンダ15に
伝達される。25は油圧供給装置16Aに外部から電源を供
給する電源ケーブル、26は昇降支持台装置12を昇降駆動
する昇降用ペンダントで、台枠11に取付けられている。
なお、油圧供給装置16Aは、バッテリ17からの電源でも
駆動できるように構成されている。
【0012】図6は、シリンダ15の油圧系統を示し、15
a〜15dはシリンダ、31は油ポンプ24の駆動用電動機、
32は解放弁、33a,33bは圧力制御弁、34a〜34dは逆
止弁、35はシーケンスバルブ、35は圧力計、37は圧力ス
イッチ、38a〜38dは流量調整弁であり、シリンダ15a
〜15dの押出しレポートに油が供給されることにより、
ロッドが押出されて上昇するようになっている。油圧の
電源系統が切れると、圧力制御弁33a、逆止弁34a,34
bによって油が抜けるのを防ぎ、昇降支持台14が落下し
ないように構成している。解放弁32を解放することによ
り、油圧電源が切れた状態でも昇降支持台14を降下させ
ることができる。
【0013】また、図7は、本発明を適用し、自走機能
を備えていない付随仮台車の構成を示す側面図であり、
図8は、図7の正面図である。図7および図8におい
て、付随仮台車40は、上述した電動仮台車10の台枠11と
ほぼ同様の構成とした台枠41上に昇降支持台装置12を設
置しており、駆動装置13を装着していないこと以外は、
上述した電動仮台車10と同じ構成であるから、同一部分
に同符号を付して説明を省略する。
【0014】なお、上述した電動仮台車10と付随仮台車
40は、それぞれの油圧系統を単独または連動して操作で
きるように電気回路を構成し、何れか一方に切換スイッ
チを内蔵させ、かつそれぞれの台枠11と41の端部にコネ
クタ(図示しない)を取付けている。
【0015】次に、以上のようにこ構成された実施例の
作用を説明する。図9は、電動仮台車10と付随仮台車40
が車体1を支持している状態を示し、ケーブル43で相互
を両仮台車のコネクタを介して接続している。このケー
ブル43は、中間部を車体1に固定させ、走行時に切断さ
れないようにしておく。まず、車体1を同図にL1 で示
す位置に支持した後点検や修理のために所望の位置に移
動させる場合について説明する。電動仮台車10に設けら
れている走行用ペンダント18を操作し、駆動装置13を起
動する。付随仮台車40は車体1を介して電動仮台車10に
実質的に連結されているので、駆動装置13の起動により
電動仮台車10が走行を始めると、付随仮台車40も走行し
車体1が移動を始める。そこで、所望の位置に到達した
とき再び走行用ペンダント18を操作して駆動装置13を停
止させ、電動仮台車10を停止させることによって車体1
が所望の位置に移動する。次に、車体1を点検や修理の
ために高さを調整する(高くする)場合について説明す
る。電源用ケーブル25を地上側のコンセント(図示しな
い)に差込み、油圧供給装置16Aを電源と接続してお
く。昇降用ペンダント26を操作すると、電動仮台車10の
各シリンダ15には、電動仮台車10の油圧供給装置16Aの
油ポンプ24から、それぞれの押出しポートを介して油が
供給され、また、付随仮台車40の各シリンダ15には、付
随仮台車40の油圧供給装置16Aからそれぞれの押出しポ
ートを介して油が供給され、電動仮台車10と付随仮台車
40の各昇降支持台14が同時に、かつ同速度で上昇し車体
1を上昇させる。そこで、所望の高さL2 に上昇したと
きに再び昇降用ペンダント26を操作して各シリンダ15へ
の油の供給を停止する。これにより、車体1は所望の高
さに保持される。点検や修理が終了した後に車体1を元
の移動時の高さL1 に降下させるには、昇降用ペンダン
ト26を操作して、各シリンダ15への油の供給を切換えれ
ばよい。したがって、車体1を昇降用ペンダント26の操
作のみにより、連続的な動作で昇降させることができ
る。なお、車体1を同図にL2 で示す位置に支持した状
態とし、所望の位置に移動させるようにしてもよい。
【0016】一方、昇降支持台14に設けられているガイ
ド柱21は、長方形または正方形の四角形断面であり、昇
降支持台14がねじれたり、回転したり、傾斜したりする
ことがなく、水平状態を保ちながら昇降動作をする。車
体1を上昇させた状態で負荷に適したシリンダ15が支持
梁トラスの代りに車体1を支持し、かつ横方向の荷重や
走行時の加減速時の外力が生じても、ガイド受け23の部
分で充分に負担することができる。また、電動仮台車10
と付随仮台車40の昇降動作を、一方の昇降用ペンダント
26で連動させて行うことができ、車体1が昇降時に傾斜
するのを防止できる。さらに、油圧系統に逆止弁等の保
持機構を組込んでいるので、車体1を上昇させた状態
で、電源が喪失してもその高さを維持することができ、
その状態での走行移動もできる。
【0017】したがって、以上の構成された実施例によ
れば、次のような効果が得られる。 (1) 電動仮台車および付随仮台車の移動できる範囲内の
任意の位置で、容易に車体を昇降させることができる。 (2) 車体を上昇させた状態で走行することができるの
で、車体の移動毎に車体を下降させる必要がなくない、
その分修理のサイクルタイムを短縮できる。 (3) 昇降支持台をシリンダで上昇させた状態が安定して
おり、車体の横荷重に対してはガイド受けで負担でき
る。シリンダに保持機能を与えることにより、車体を安
全に保持することができる。 (4) 車体を昇降させるときは、電動仮台車と付随仮台車
の2つの仮台車がケーブルで接続されているので、シリ
ンダの駆動操作ができる一方の仮台車側の操作のみ行え
ばよく、また、全てのシリンダの同調を図ることによ
り、ボタンひとつの操作で簡単に車体を昇降させること
ができる。
【0018】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものでなく、種々変形実施できる。図10は、本発明を
適用した他の実施例で、自走機能を備えていない付随仮
台車を示す平面図である。図11は、図10の正面図であ
る。図10および図11において、付随仮台車50は、上述し
た実施例の付随仮台車40の台枠41とほぼ同様の構成とし
た台枠51上に昇降支持台装置52を設置している。
【0019】昇降支持台装置52は、車体(図示しない)
の受部に当接して支持する昇降支持台53と、この昇降支
持台53を昇降する4本のシリンダ15と、上述した実施例
の油圧供給装置16Aと同様の構成とした油圧供給装置
(図示しない)で構成されている。4本のシリンダ15
は、八字状の配置され、それぞれの下端を台枠51上に回
動自在に連結している。昇降支持台53は、適宜の補強枠
を固着し平板状の枠体54と、この枠体54の上面の4隅に
設けられた座20と、枠体54の下面の中心に固定され断面
を円形としたガイド柱55で構成され、枠体54には左右方
向の両側端部に切欠部56を設け、この切欠部56の縁に内
面側が面一になるようにし、かつ下方に伸びるガイド板
57,57が設けられている。ここで、ガイド柱55およびガ
イド板57の長さは、昇降支持台装置52が車体を最高位置
に上昇させたときにも、下方の適宜長さ部分が後述する
ガイド受けまたはガイドに挿入できるようにする。な
お、座20の下面には上述したシリンダ15の上部(ロッ
ド)に回動自在に連結する金具22が設けられている。一
方、台枠51の上面には、ガイド柱55が挿入されるガイド
受け58と、切欠部56およびこの切欠部56に連なるガイド
板57,57が形成する隙間に挿入され、長方形断面とした
ガイド59が設けられている。また、台枠51には上述した
実施例の電源ケーブル25と同様の電源ケーブル、昇降用
ペンダント26と同様の昇降用ペンダント(何れも図示し
ない)が設けられている。
【0020】一方、電動仮台車(図示しない)にも、上
述した実施例の電動仮台車10の台枠11とほぼ同様の構成
とした台枠上に上述した昇降支持台装置52と同様の昇降
支持台装置を設置し、上述したガイド受け58およびガイ
ド59と同様のガイド受けおよびガイドを設け、上述した
実施例の電源ケーブル25、昇降用ペンダント26、走行用
ペンダント18とそれぞれ同様の電源ケーブル、昇降用ペ
ンダント、走行用ペンダントが設けている。また、台枠
の下部に上述した実施例の駆動装置13と同様の駆動装置
を装着し自走機能を備えている。なお、図11に示す一点
鎖線は、昇降支持台装置52が下降した状態を示してい
る。以上のように構成された実施例も、上述した実施例
と同様の作用をし、同様の効果を得ることができる。
【0021】図12は、本発明を適用したさらに異なる他
の実施例で、自走機能を備えた電動仮台車を示す平面図
であり、図13は、図12の側面図である。図12および図13
において、電動仮台車60は、上述した実施例の電動仮台
車10の台枠11とほぼ同様の構成とした台枠61上に昇降支
持台装置62を設置し、台枠61の下部には駆動装置13を装
着し自走機能を備えている。
【0022】昇降支持台装置62は、車体1の受部に当接
して支持する昇降支持台63と、この昇降支持台63を昇降
させると共に車体荷重を受ける2本のシリンダ15aと、
昇降支持台63とシリンダ15aまたは台枠61を連結するリ
ンク64,65と、上述した実施例の油圧供給装置16Aと同
様の構成とした油圧供給装置(図示しない)とから構成
されている。2本のシリンダ15aは、左右両側に垂直状
に配置され、下端を台枠61に回動自在に連結されてい
る。昇降支持台63は、適宜の補強枠を固着し平面状の枠
体66と、この枠体66の上面の4隅に設けられた座20と、
枠体66一方の側面に設けたリンク受け67と、枠体66の他
方の側面に設けたリンク受け68で構成され、リンク受け
68は、垂直状に配置され、上端に上述した座20が固着さ
れ、下端は昇降支持台装置62が下降状態のときに台枠61
上に当接する。リンク64は、一端を台枠61上に設けたリ
ンク受け69に回動自在に連結され、他端を昇降支持台63
のリンク受け67に回動自在に連結され、中間部がシリン
ダ15aの上部(ロッド)と回動自在に連結され、昇降支
持台装置62が下降状態のときほぼ水平状となるように配
置されている。また、左右のリンク64,64は、相互に連
結拘束する部材70で結合され、左右のリンク64,64が勝
手にねじれることを防止され、昇降支持台63のロール変
位が拘束され、さらに左右方向の変位もできないように
なっている。リンク65は、一端を台枠61上の設けたリン
ク受け71に回動自在に連結され、他端をリンク受け68の
下部に回動自在に連結され、昇降支持台装置62が下降状
態のときにほぼ水平状となるように配置される。ここ
で、リンク受け69は、リンク受け71より腕が長い。リン
ク64と65は、ほぼ等しい長さとすることが好ましく、リ
ンク受け68と69の腕の長さをほぼ等しくすれば、昇降支
持台66は前後方向に拘束され、かつピッチング方向にも
電動仮台車60と平行を保つことが可能となる。さらに台
枠61には、上述した実施例の電動仮台車10の走行用ペン
ダント18,電源ケーブル25,昇降用ペンダント26とそれ
ぞれ同様の構成とした走行用ペンダント,電源ケーブ
ル,昇降用ペンダント(何れも図示しない)が設けられ
ている。なお、図13に示す一点鎖線は、昇降支持台装置
62が下降した状態を示す。
【0023】一方、電動仮台車(図示しない)にも、上
述した台枠61とほぼ同様の構成とした台枠上に、上述し
た昇降支持台装置62と同様の構成とした昇降支持台装置
を設置し、また、上述したリンク受け69,71と同様の構
成とした各リンク受けを設け、さらに上述した実施例の
電動仮台車10の走行用ペンダント18,電源ケーブル25,
昇降用ペンダント26とそれぞれ同様の構成とした走行用
ペンダント,電源ケーブル,昇降用ペンダントを設けて
いる。以上のように構成されている実施例も、上述した
各実施例と同様の作用をし、同様の効果を得ることがで
きる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、台
車を取外した車体を支持する架台と、この架台を走行可
能とした台枠に前後,左右およびローリング方向に拘束
する拘束機構と、架台を上下方向に変位せしめる昇降機
構を備えているので、車体の移動可能範囲内の任意の場
所に移動することができ、昇降可能範囲内の任意の位置
に昇降できて検修場の天井高さに容易に対応でき、車体
を上昇させた状態でも移動することができて車体の移動
毎に昇降させる必要がないから検修のサイクルタイムを
短縮でき、保持時,移動時,昇降時等において車体を安
定して保持でき、2つの仮台車を用いても昇降機構を容
易に同調させることによって作業を容易化した車体搬送
用仮台車を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を電動仮台車に適用した実施例を示す側
面図。
【図2】図1の正面図。
【図3】図1に示す実施例の要部を示す平面図。
【図4】図3の正面図。
【図5】図4のA−A断面図。
【図6】図1に示す実施例の油圧系統図。
【図7】本発明を付随仮台車に適用した実施例を示す側
面図。
【図8】図7の正面図。
【図9】本発明の作用を示す説明図。
【図10】本発明を付随仮台車に適用した他の実施例を
示す平面図。
【図11】図10の正面図。
【図12】本発明を電動仮台車に適用したさらに異なる
他の実施例を示す平面図。
【図13】図12の側面図。
【図14】従来の車体搬送仮台車を示す正面図。
【図15】図14と異なる従来の車体搬送仮台車を示す側
面図。
【図16】図15の正面図。
【符号の説明】
1…車体、10,60…電動仮台車、11,41,51,61…台
枠、12,52,62…昇降支持台装置、13…駆動装置、14,
53,63…昇降支持台、15,15a…シリンダ、16A…油圧
供給装置、18…走行用ペンダント、21,55…ガイド柱、
23,58…ガイド受け、24…油ポンプ、25…電源ケーブ
ル、26…昇降用ペンダント、40,50…付随仮台車、64,
65…リンク。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道車両等の保守作業をするために台車
    を取外した車体を支持し、所望の場所に搬送する車体搬
    送用仮台車において、前記車体を支持する架台と、この
    架台を走行可能とした台枠に、前後,左右およびローリ
    ング方向に拘束する拘束機構と、前記架台を上下方向に
    変位せしめる昇降機構を備えたことを特徴とする車体搬
    送用仮台車。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車体搬送用仮台車にお
    いて、拘束機構を、架台と台枠の間に垂直方向に配設さ
    れた角形断面のガイド柱とこのガイド柱を案内する溝と
    から構成したことを特徴とする車体搬送用仮台車。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車体搬送用仮台車にお
    いて、拘束機構を、架台と台枠の間の前後方向に離間し
    た位置に結合部を有するリンク機構を配設し、かつ左右
    の当該リンク機構が連動変位するように棒状部材で連結
    して構成したことを特徴とする車体搬送用仮台車。
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