JPH05131810A - 偏平空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
偏平空気入りラジアルタイヤInfo
- Publication number
- JPH05131810A JPH05131810A JP3179724A JP17972491A JPH05131810A JP H05131810 A JPH05131810 A JP H05131810A JP 3179724 A JP3179724 A JP 3179724A JP 17972491 A JP17972491 A JP 17972491A JP H05131810 A JPH05131810 A JP H05131810A
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- Japan
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- belt
- tire
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】バックリングの発生を予防し、旋回性能の改良
を図ったベルト構造を有する偏平空気入りラジアルタイ
ヤを提供する。 【構成】タイヤ周方向へのびる広幅の複数本の周方向主
溝Ｓ，Ｓ０を配列したトレッド踏面部Ｔを有し、タイヤ
周方向にするコードより形成された一層のカーカス層１
と該カーカス層の半径方向外方に比較的小さな角度で互
いに交叉してなる金属コードよりなる少なくとも二層の
ベルト層２１，２２を有し、ベルト層２の半径方向外方
で両側区域に有機繊維コードよりなるコードをタイヤ周
方向へ補助層３１，３２を配列してなる偏平空気入りラ
ジアルタイヤにおいてカーカス層とベルト層の半径方向
内方に位置する層との間に一層のベルト強化層４を軸方
向最外側に位置する周方向主溝間を越えて軸方向外側へ
かつベルト層の最大幅を越えない範囲にわたって伸び、
強化層のコードはタイヤ周方向に対し実質上９０°で配
列する。
を図ったベルト構造を有する偏平空気入りラジアルタイ
ヤを提供する。 【構成】タイヤ周方向へのびる広幅の複数本の周方向主
溝Ｓ，Ｓ０を配列したトレッド踏面部Ｔを有し、タイヤ
周方向にするコードより形成された一層のカーカス層１
と該カーカス層の半径方向外方に比較的小さな角度で互
いに交叉してなる金属コードよりなる少なくとも二層の
ベルト層２１，２２を有し、ベルト層２の半径方向外方
で両側区域に有機繊維コードよりなるコードをタイヤ周
方向へ補助層３１，３２を配列してなる偏平空気入りラ
ジアルタイヤにおいてカーカス層とベルト層の半径方向
内方に位置する層との間に一層のベルト強化層４を軸方
向最外側に位置する周方向主溝間を越えて軸方向外側へ
かつベルト層の最大幅を越えない範囲にわたって伸び、
強化層のコードはタイヤ周方向に対し実質上９０°で配
列する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は空気入りラジアルタイ
ヤ、特に高性能偏平空気入りラジアルタイヤのベルト層
の改良に関するものである。
ヤ、特に高性能偏平空気入りラジアルタイヤのベルト層
の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般にこの種のラジアルタイヤのベルト
層は図１に示すようにカーカス層１の半径方向外方にス
チール金属コードの互いに交叉する二層を実質上トレッ
ド幅一杯に位置された二層のベルト層２（２１，２２）
とその半径方向外方に有機繊維からなるコードを実質上
タイヤ周方向に平行に配置した追加層３、例えばベルト
層２全幅の追加補強層３２（いわゆるキャップ層と称さ
れる）、ベルト層２の両側区域を強化する追加補助層３
２（いわゆるレイヤーと称される）を追加し高速耐久性
を向上している。これがこの種の高性能の一般のベルト
構造である。
層は図１に示すようにカーカス層１の半径方向外方にス
チール金属コードの互いに交叉する二層を実質上トレッ
ド幅一杯に位置された二層のベルト層２（２１，２２）
とその半径方向外方に有機繊維からなるコードを実質上
タイヤ周方向に平行に配置した追加層３、例えばベルト
層２全幅の追加補強層３２（いわゆるキャップ層と称さ
れる）、ベルト層２の両側区域を強化する追加補助層３
２（いわゆるレイヤーと称される）を追加し高速耐久性
を向上している。これがこの種の高性能の一般のベルト
構造である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のベルト構造を有
するタイヤ、特にベルト層にスチールコード等を用いた
タイヤは負荷時の接地面下における前記ベルト層はタイ
ヤ周方向に実質上平行に伸びる各周方向主溝を中心とし
て断面方向に曲げが発生し、いわゆるバックリングと称
される現象が生じ、接地面下でのベルト幅方向における
トレッド面圧が不均一となる。特に荷重が大きければ大
きい程この傾向は増大し、しかも周方向主溝を含むタイ
ヤ中央区域（実質上最外側に配置される周方向主溝間）
に発生する。さらに、詳しくいえば、この種のタイヤで
あるシリーズ５０位の偏平空気入りラジアルタイヤは、
普通のタイヤに比べて接地圧が肩部で高く中央区域で低
いため、両側部は接地しているが中央部が浮き上がるだ
けでなく、接地面の形状が両端部で出っ張り中央区域で
引っ込んだ極端な鼓型をしていて、接地圧が均一でない
ので、偏摩耗を生じ、コーナリングフォースの低下を招
く一方、このような接地面が横長の形状のタイヤの場合
には、ハイドロプレーニングを防止するため広幅でかつ
深い溝を形成するから、溝部での剛性が低下し、前記バ
ックリング現象を生ずる。その結果、トレッド面圧の不
均一によりグリップ力が低下して、限界後のタイヤの挙
動が不安定になり、旋回性能が低下する。即ち、限界を
越えてグリップ力が低下しタイヤのコントロール性が悪
化する傾向にある。
するタイヤ、特にベルト層にスチールコード等を用いた
タイヤは負荷時の接地面下における前記ベルト層はタイ
ヤ周方向に実質上平行に伸びる各周方向主溝を中心とし
て断面方向に曲げが発生し、いわゆるバックリングと称
される現象が生じ、接地面下でのベルト幅方向における
トレッド面圧が不均一となる。特に荷重が大きければ大
きい程この傾向は増大し、しかも周方向主溝を含むタイ
ヤ中央区域（実質上最外側に配置される周方向主溝間）
に発生する。さらに、詳しくいえば、この種のタイヤで
あるシリーズ５０位の偏平空気入りラジアルタイヤは、
普通のタイヤに比べて接地圧が肩部で高く中央区域で低
いため、両側部は接地しているが中央部が浮き上がるだ
けでなく、接地面の形状が両端部で出っ張り中央区域で
引っ込んだ極端な鼓型をしていて、接地圧が均一でない
ので、偏摩耗を生じ、コーナリングフォースの低下を招
く一方、このような接地面が横長の形状のタイヤの場合
には、ハイドロプレーニングを防止するため広幅でかつ
深い溝を形成するから、溝部での剛性が低下し、前記バ
ックリング現象を生ずる。その結果、トレッド面圧の不
均一によりグリップ力が低下して、限界後のタイヤの挙
動が不安定になり、旋回性能が低下する。即ち、限界を
越えてグリップ力が低下しタイヤのコントロール性が悪
化する傾向にある。
【０００４】そこで、本発明では、上記した従来の偏平
空気入りラジアルタイヤが有する問題点を解決したので
ある。したがって、本発明は偏平空気入りラジアルタイ
ヤの中央区域の浮上がりを防止し、接地形状を適正なも
のとし、コーナリングフォースの低下を防ぐことを目的
とし、特に前記したバックリングの発生を予防し、前記
旋回性能のより改良を図ったベルト構造を有する偏平空
気入りラジアルタイヤを提供することにある。
空気入りラジアルタイヤが有する問題点を解決したので
ある。したがって、本発明は偏平空気入りラジアルタイ
ヤの中央区域の浮上がりを防止し、接地形状を適正なも
のとし、コーナリングフォースの低下を防ぐことを目的
とし、特に前記したバックリングの発生を予防し、前記
旋回性能のより改良を図ったベルト構造を有する偏平空
気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の偏平空気入りラジアルタイヤにおいてはタ
イヤ周方向へのびる広幅の少なくとも複数本の周方向主
溝を配列してなるトレッド踏面部を有し、タイヤ周方向
に実質上９０°に配列してなるコードより形成された少
なくとも一層のカーカス層と該カーカス層の半径方向外
方にタイヤ周方向に対し、比較的小さな角度で互いに交
叉してなる金属コードよりなる少なくとも二層のベルト
層を有し、該ベルト層の半径方向外方でかつ少なくとも
両側区域に有機繊維コードよりなるコードをタイヤ周方
向へ実質上平行に配列した補助層を配列してなる偏平空
気入りラジアルタイヤにおいて前記カーカス層と前記ベ
ルト層の半径方向内方に位置する層との間に少なくとも
一層のベルト強化層を軸方向最外側に位置する前記周方
向主溝間を少なくとも越えて軸方向外側へかつ前記ベル
ト層の最大幅を越えない範囲にわたって伸び、該強化層
のコードはタイヤ周方向に対し実質上９０°で配列して
構成したものが提供される。
に、本発明の偏平空気入りラジアルタイヤにおいてはタ
イヤ周方向へのびる広幅の少なくとも複数本の周方向主
溝を配列してなるトレッド踏面部を有し、タイヤ周方向
に実質上９０°に配列してなるコードより形成された少
なくとも一層のカーカス層と該カーカス層の半径方向外
方にタイヤ周方向に対し、比較的小さな角度で互いに交
叉してなる金属コードよりなる少なくとも二層のベルト
層を有し、該ベルト層の半径方向外方でかつ少なくとも
両側区域に有機繊維コードよりなるコードをタイヤ周方
向へ実質上平行に配列した補助層を配列してなる偏平空
気入りラジアルタイヤにおいて前記カーカス層と前記ベ
ルト層の半径方向内方に位置する層との間に少なくとも
一層のベルト強化層を軸方向最外側に位置する前記周方
向主溝間を少なくとも越えて軸方向外側へかつ前記ベル
ト層の最大幅を越えない範囲にわたって伸び、該強化層
のコードはタイヤ周方向に対し実質上９０°で配列して
構成したものが提供される。
【０００６】
【作用】本発明の偏平空気入りラジアルタイヤでは、前
記カーカス層と前記ベルト層の半径方向内方に位置する
層と間に少なくとも一層のベルト強化層が軸方向最外側
に位置する前記周方向主溝間を少なくとも越えて軸方向
外側へ前記ベルト層の最大幅を越えない範囲にわたって
伸び、該強化層のコードはタイヤ周方向に対し実質上９
０°で配列されている。そして好ましくはこの強化層の
コードは初期モジュラスが１０００kg／mm２以上の有機
繊維コードがよく、さらに好ましくは前記ベルト層の半
径方向外方の両側区域はナイロンコードを複数本をゴム
被覆したリボン状のシートをコードが実質上タイヤ周方
向へ平行となるようにかつリボン状の幅方向に少なくと
も一部分をオーバーラップさせることにより同時に少な
くとも複数層を形成されてなる部分を有するレイヤー層
を配置するのがよい。
記カーカス層と前記ベルト層の半径方向内方に位置する
層と間に少なくとも一層のベルト強化層が軸方向最外側
に位置する前記周方向主溝間を少なくとも越えて軸方向
外側へ前記ベルト層の最大幅を越えない範囲にわたって
伸び、該強化層のコードはタイヤ周方向に対し実質上９
０°で配列されている。そして好ましくはこの強化層の
コードは初期モジュラスが１０００kg／mm２以上の有機
繊維コードがよく、さらに好ましくは前記ベルト層の半
径方向外方の両側区域はナイロンコードを複数本をゴム
被覆したリボン状のシートをコードが実質上タイヤ周方
向へ平行となるようにかつリボン状の幅方向に少なくと
も一部分をオーバーラップさせることにより同時に少な
くとも複数層を形成されてなる部分を有するレイヤー層
を配置するのがよい。
【０００７】前記のように強化層をベルト層とカーカス
層との間にそのコードの角度が実質上９０°で配置する
ことにより半径方向の曲げ剛性（半径方向）を大幅にア
ップしてバックリングに対する耐性の改善を図り、特
に、旋回時における限界時の急激なコーナリングパワー
の低下を改善し旋回性能をより向上させることができ
る。しかし、その際にベルト最大幅を越えて強化層を配
置することは肩部に応力集中を招き、高速耐久性能上か
ら好ましいことではない。また、ベルト両側区域のレイ
ヤー層の軸方向内方部分はさらに前記強化層の軸方向外
方部分とオーバーラップさせることがよいことは勿論で
ある。
層との間にそのコードの角度が実質上９０°で配置する
ことにより半径方向の曲げ剛性（半径方向）を大幅にア
ップしてバックリングに対する耐性の改善を図り、特
に、旋回時における限界時の急激なコーナリングパワー
の低下を改善し旋回性能をより向上させることができ
る。しかし、その際にベルト最大幅を越えて強化層を配
置することは肩部に応力集中を招き、高速耐久性能上か
ら好ましいことではない。また、ベルト両側区域のレイ
ヤー層の軸方向内方部分はさらに前記強化層の軸方向外
方部分とオーバーラップさせることがよいことは勿論で
ある。
【０００８】
【実施例】以下、図面に基いて本発明の実施例について
説明する。図１は従来タイヤの、図２は本発明タイヤの
それぞれのトレッド部分を示す略断面図である。図３は
フラットベルトＦｏｒｃｅ＆Ｍｏｍｅｎｔマシンにより
計測した本発明の実施例のタイヤのコーナリング特性を
示した図である。Ｔはトレッド踏面部を示し、Ｓ及びＳ
０はそれぞれ従来タイヤ及び本発明タイヤの主溝を示
す。カーカス層１のトレッド一杯に通常のスチールコー
ド（タイヤ周方向に対し２２°）を互いに交叉させた内
方層２１及び外方層２２よりなる二層のべルト層２の半
径方向外方に、ナイロンコードよりなるコードをベルト
層２の全幅を覆う範囲でタイヤ周方向に対し実質上０°
の角度でキャップ層３１が配列されており、またそのベ
ルト層２の内側区域には同じくタイヤの周方向に対する
角度がキャップ層３１と同じく０°でレイヤー層３２が
配列されている。特に第２図に示したキャップ／レイヤ
ーはナイロンコードを複数本をゴム被覆したリボン状の
シートをらせん状に巻回してそれぞれ別々に構成しても
よく、またリボン状の幅方向にオーバーラップさせて前
記実質上両側区域は二層形成し、実質上タイヤ中央区域
Ｗ０はオーバーラップを０mmとしてもよい。本発明のベ
ルト強化層４はケブラーコード（初期モジュラス４００
kg/mm ２）をタイヤ周方向へ９０°で最外側の主溝
Ｓ０、Ｓ０間の幅Ｗ０をカバーする幅Ｗ１（１５０mm）
とし、ベルト最大部の幅Ｗ２（１８５mm）より狭くし前
記ベルト層２の内方層２１とカーカス層１の間に配列し
レイヤー層３２の軸方向部分と強化層４の軸方向外方部
分はオーバーラップした配置とすることがバックリング
の発生予防上からも好ましい。上記実施例においてはベ
ルト強化層４のコード繊維としてはケブラーを使用して
いるが、他のナイロン等の同効の有機繊維であってもよ
いことは勿論である。
説明する。図１は従来タイヤの、図２は本発明タイヤの
それぞれのトレッド部分を示す略断面図である。図３は
フラットベルトＦｏｒｃｅ＆Ｍｏｍｅｎｔマシンにより
計測した本発明の実施例のタイヤのコーナリング特性を
示した図である。Ｔはトレッド踏面部を示し、Ｓ及びＳ
０はそれぞれ従来タイヤ及び本発明タイヤの主溝を示
す。カーカス層１のトレッド一杯に通常のスチールコー
ド（タイヤ周方向に対し２２°）を互いに交叉させた内
方層２１及び外方層２２よりなる二層のべルト層２の半
径方向外方に、ナイロンコードよりなるコードをベルト
層２の全幅を覆う範囲でタイヤ周方向に対し実質上０°
の角度でキャップ層３１が配列されており、またそのベ
ルト層２の内側区域には同じくタイヤの周方向に対する
角度がキャップ層３１と同じく０°でレイヤー層３２が
配列されている。特に第２図に示したキャップ／レイヤ
ーはナイロンコードを複数本をゴム被覆したリボン状の
シートをらせん状に巻回してそれぞれ別々に構成しても
よく、またリボン状の幅方向にオーバーラップさせて前
記実質上両側区域は二層形成し、実質上タイヤ中央区域
Ｗ０はオーバーラップを０mmとしてもよい。本発明のベ
ルト強化層４はケブラーコード（初期モジュラス４００
kg/mm ２）をタイヤ周方向へ９０°で最外側の主溝
Ｓ０、Ｓ０間の幅Ｗ０をカバーする幅Ｗ１（１５０mm）
とし、ベルト最大部の幅Ｗ２（１８５mm）より狭くし前
記ベルト層２の内方層２１とカーカス層１の間に配列し
レイヤー層３２の軸方向部分と強化層４の軸方向外方部
分はオーバーラップした配置とすることがバックリング
の発生予防上からも好ましい。上記実施例においてはベ
ルト強化層４のコード繊維としてはケブラーを使用して
いるが、他のナイロン等の同効の有機繊維であってもよ
いことは勿論である。
【０００９】次に、第１図、第２図に示す構造で、従来
タイヤＡと本発明タイヤＢについて２０５／５５ＺＲ１
６のタイヤを試作して実験した所、次のような結果を得
た。これらの供試タイヤを、高速耐久性テスト及び操安
性テストで評価した結果を示すと、表１のとおりであ
る。
タイヤＡと本発明タイヤＢについて２０５／５５ＺＲ１
６のタイヤを試作して実験した所、次のような結果を得
た。これらの供試タイヤを、高速耐久性テスト及び操安
性テストで評価した結果を示すと、表１のとおりであ
る。
【００１０】
【表１】
【００１１】（１）高速耐久性テストは、リム：１６×
７Ｊ，内圧：２．５k/cm２，荷重：４５０kgf,キャンバ
ー角度：２°，ドラム径：３m φの条件でのドラムテス
トであり、（２）操安性テストは、リム、内圧及び荷重
は上記高速耐久性テストの条件と同じ条件で、またキャ
ンバー角度を０°として、フラットベルトＦｏｒｃｅ＆
Ｍｏｍｅｎｔマシンを用いてテストを行ったものであ
る。
７Ｊ，内圧：２．５k/cm２，荷重：４５０kgf,キャンバ
ー角度：２°，ドラム径：３m φの条件でのドラムテス
トであり、（２）操安性テストは、リム、内圧及び荷重
は上記高速耐久性テストの条件と同じ条件で、またキャ
ンバー角度を０°として、フラットベルトＦｏｒｃｅ＆
Ｍｏｍｅｎｔマシンを用いてテストを行ったものであ
る。
【００１２】図３は上記（２）の試験機を用いて計測し
たコーナリング特性を示した実験データである。
たコーナリング特性を示した実験データである。
【００１３】
【発明の効果】本発明の偏平空気入りラジアルタイヤ
は、タイヤ周方向へのびる広幅の少なくとも複数本の周
方向主溝を配列してなるトレッド踏面部を有し、タイヤ
周方向に実質上９０°に配列してなるコードより形成さ
れた少なくとも一層のカーカス層と該カーカス層の半径
方向外方にタイヤ周方向に対し、比較的小さな角度で互
いに交叉してなる金属コードよりなる少なくとも二層の
ベルト層を有し、該ベルト層の半径方向外方でかつ少な
くとも両側区域に有機繊維コードよりなるコードをタイ
ヤ周方向へ実質上平行に配列した補助層を配列してなる
偏平空気入りラジアルタイヤにおいて前記カーカス層と
前記ベルト層の半径方向内方に位置する層との間に少な
くとも一層のベルト強化層を軸方向最外側に位置する前
記周方向主溝間を少なくとも越えて軸方向外側へかつ前
記ベルト層の最大幅を越えない範囲にわたって伸び、該
強化層のコードはタイヤ周方向に対し実質上９０°で配
列してなる構成を採用しているので、偏平空気入りラジ
アルイヤの中央区域での浮上がりを防止することがで
き、接地形状を適正なものとすることができ、結果とし
てコーナリングフォースの低下を招くことなく、バック
リングの発生を予防し、旋回性能のより改良された偏平
空気入りラジアルタイヤのベルト構造を提供できる等の
効果を奏するものである。
は、タイヤ周方向へのびる広幅の少なくとも複数本の周
方向主溝を配列してなるトレッド踏面部を有し、タイヤ
周方向に実質上９０°に配列してなるコードより形成さ
れた少なくとも一層のカーカス層と該カーカス層の半径
方向外方にタイヤ周方向に対し、比較的小さな角度で互
いに交叉してなる金属コードよりなる少なくとも二層の
ベルト層を有し、該ベルト層の半径方向外方でかつ少な
くとも両側区域に有機繊維コードよりなるコードをタイ
ヤ周方向へ実質上平行に配列した補助層を配列してなる
偏平空気入りラジアルタイヤにおいて前記カーカス層と
前記ベルト層の半径方向内方に位置する層との間に少な
くとも一層のベルト強化層を軸方向最外側に位置する前
記周方向主溝間を少なくとも越えて軸方向外側へかつ前
記ベルト層の最大幅を越えない範囲にわたって伸び、該
強化層のコードはタイヤ周方向に対し実質上９０°で配
列してなる構成を採用しているので、偏平空気入りラジ
アルイヤの中央区域での浮上がりを防止することがで
き、接地形状を適正なものとすることができ、結果とし
てコーナリングフォースの低下を招くことなく、バック
リングの発生を予防し、旋回性能のより改良された偏平
空気入りラジアルタイヤのベルト構造を提供できる等の
効果を奏するものである。
【図１】従来タイヤの略断面図である。
【図２】本発明タイヤの略断面図である。
【図３】フラットベルトＦｏｒｃｅ＆Ｍｏｍｅｎｔマシ
ンにより計測した従来のタイヤ及び本発明の実施例のタ
イヤのコーナリング特性を示した図である。
ンにより計測した従来のタイヤ及び本発明の実施例のタ
イヤのコーナリング特性を示した図である。
１ カーカス層 ２ ベルト層 ２１ ベルト層２の内方層 ２２ ベルト層２の外方層 ３１ キャップ層 ３２ レイヤー層 ４ ベルト強化層 Ｔ 従来及び本発明のタイヤのトレッド踏面部 Ｓ 従来タイヤの主溝 Ｓ０ 本発明タイヤの主溝 Ｗ０ 最外側の主溝Ｓ０，Ｓ０間の幅（タイヤの中央区
域） Ｗ１ 最外側の主溝Ｓ０，Ｓ０間を覆っている強化層４
の幅 Ｗ２ ベルト最大部の幅
域） Ｗ１ 最外側の主溝Ｓ０，Ｓ０間を覆っている強化層４
の幅 Ｗ２ ベルト最大部の幅
Claims (1)
- 【請求項１】 タイヤ周方向へのびる広幅の少なくとも
複数本の周方向主溝を配列してなるトレッド踏面部を有
し、タイヤ周方向に実質上９０°に配列してなるコード
より形成された少なくとも一層のカーカス層と該カーカ
ス層の半径方向外方にタイヤ周方向に対し、比較的小さ
な角度で互いに交叉してなる金属コードよりなる少なく
とも二層のベルト層を有し、該ベルト層の半径方向外方
でかつ少なくとも両側区域に有機繊維コードよりなるコ
ードをタイヤ周方向へ実質上平行に配列した補助層を配
列してなる偏平空気入りラジアルタイヤにおいて、前記
カーカス層と前記ベルト層の半径方向内方に位置する層
との間に少なくとも一層のベルト強化層を軸方向最外側
に位置する前記周方向主溝間を少なくとも越えて軸方向
外側へかつ前記ベルト層の最大幅を越えない範囲にわた
って伸び、該強化層のコードはタイヤ周方向に対し実質
上９０°で配列してなることを特徴とする偏平空気入り
ラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3179724A JPH05131810A (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 偏平空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3179724A JPH05131810A (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 偏平空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05131810A true JPH05131810A (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=16070766
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3179724A Pending JPH05131810A (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 偏平空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05131810A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6561245B1 (en) * | 1998-07-10 | 2003-05-13 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Thread reinforcement means for extended mobility tire |
| JP2008260348A (ja) * | 2007-04-10 | 2008-10-30 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
| WO2011135774A1 (ja) * | 2010-04-30 | 2011-11-03 | 株式会社ブリヂストン | 乗用車用空気入りラジアルタイヤ |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5761601A (en) * | 1980-09-29 | 1982-04-14 | Sekisui Chem Co Ltd | Reactor for metal hydride |
| JPS62261504A (ja) * | 1986-05-08 | 1987-11-13 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 重荷重用ラジアルタイヤ |
-
1991
- 1991-07-19 JP JP3179724A patent/JPH05131810A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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