JPH05131420A - コンクリ−ト二次製品の製造方法と製造装置 - Google Patents

コンクリ−ト二次製品の製造方法と製造装置

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JPH05131420A
JPH05131420A JP26280591A JP26280591A JPH05131420A JP H05131420 A JPH05131420 A JP H05131420A JP 26280591 A JP26280591 A JP 26280591A JP 26280591 A JP26280591 A JP 26280591A JP H05131420 A JPH05131420 A JP H05131420A
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JP
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mold
concrete
air
ready
mixed concrete
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JP26280591A
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Nobuo Ikeda
信夫 池田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、製品の表面に巣穴等が生じにく
く、養生時間を短縮するための加熱や生コンクリ−トを
成形する際のバイブレータによる振動を必要としないコ
ンクリートニ次製品の製造方法及び製造装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】 本発明のコンクリートニ次製品の製造方法
は、内部を加圧、減圧自在とした型枠で生コンクリート
を成形しコンクリートブロックを製造する方法であっ
て、第1に、上面に開口部を設けた蒸気型枠内に生コン
クリートを投入し、上面の開口部に蓋を被着し、第2
に、上記型枠内を底部から加圧しつつ上部より空気を排
出し、生コンクリートを攪拌し、第3に、上記型枠内の
空気を真空吸引して該型枠内を減圧し、生コンクリート
内に存在する空気と過剰な水分の一部を型枠の外部へ排
出し、第4に、上記型枠内を上部より加圧して生コンク
リートを圧縮し、型枠底部に設けられている小孔より過
剰水分を排出してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリーブロック等
のコンクリートニ次製品を製造する製造方法及び製造装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、型枠を使用したコンクリート
ニ次製品の製造方法及び製造装置は種々知られており、
生コンクリートの配合すなわちセメント、水、骨材等の
分量を調整するなどして製品の強度、外観の美しさを向
上させたり、脱型までの養生時間を短縮するために加熱
する等して生産性を高めている。
【0003】これら従来のコンクリートニ次製品の製造
方法は、まず、よく混練された生コンクリートを型枠内
に投入し、バイブレーター等により振動を与えて型枠の
すみずみまで上記生コンクリートを充填させる。次に生
コンクリートが固まるまでの間上記型枠を養生室に放置
する。また、このとき養生時間を短縮するため蒸気など
の手段により加熱する。そして、コンクリートの養生終
了後、成型されたコンクリートニ次製品を脱型する、と
いったものであった。
【0004】ところで、上記従来の方法において、生コ
ンクリートを型枠に充填するときに、バイブレーターに
より振動を与えていたが、この時、生コンクリートが柔
かすぎると、すなわち、水分が多すぎると細骨材と粗骨
材が粒度の違いにより分離され易く、また、過剰な水分
によりコンクリートの硬化に時間がかかり、脱型までの
養生時間が長くなる。これらを防止するには生コンクリ
ートの水分の量を抑える必要があった。
【0005】一方、生コンクリートの水分の量を抑える
という事は、生コンクリートの流動性を低くすることで
あり、その結果、製品の表面等に巣穴が生じる原因にも
なっている。そのため、生コンクリートが含む水分はセ
メントの約50%位が標準とされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコンクリートニ次製品の製造方法では、上記標準水
分含有の生コンクリートの場合であっても、例えば長尺
な形状の製品を成型する時には、振動による骨材の分離
を考慮し、生コンクリートを幾層かに分けて型枠に投入
して成型しなければならず、作業工程が増えるという欠
点があった。
【0007】また、脱型までの養生時間の短縮のために
行われている蒸気等による加熱は製品の製造コストを引
き上げるという欠点があった。
【0008】さらに、生コンクリート充填時のバイブレ
ータによる機械振動に伴う騒音も大きく、環境衛生的に
みても改善が望まれていた。
【0009】本発明は、上記従来の欠点を解決し、製品
の表面に巣穴等が生じず、蒸気等による加熱やバイブレ
ータによる振動を必要としないコンクリートニ次製品の
製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明に係るコンクリートニ次製品の製造方法は、内部を
加圧、減圧自在とした型枠で生コンクリートを成形しコ
ンクリートブロックを製造する方法であって、下記の要
件を備えてなる。
【0011】第1に、上面に開口部を設けた蒸気型枠内
に生コンクリートを投入し、上面の開口部に蓋を被着す
る。
【0012】第2に、上記型枠内を底部から加圧しつつ
上部より空気を排出し、生コンクリートを攪拌する。
【0013】第3に、上記型枠内の空気を真空吸引して
該型枠内を減圧し、生コンクリート内に存在する空気と
過剰な水分の一部を型枠の外部へ排出する。
【0014】そして、第4に、上記型枠内を上部より加
圧して生コンクリートを圧縮し、型枠底部に設けられて
いる小孔より過剰水分を排出する。
【0015】また、上記の目的を達成するため、本発明
に係るコンクリートニ次製品を製造する装置は、上部に
蓋を、底部に小孔を有し、内部を減圧加圧自在とした生
コンクリートを成形するための型枠を備え、上記型枠内
の空気を真空吸引して該型枠内を減圧し、上記型枠内の
空気と生コンクリート内に存在する空気と過剰な水分の
一部を型枠外へ排出させる真空吸引手段を備え、上記型
枠内より吸引した空気と水分を分離するための気液分離
器を備えてなる。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0017】図1は、本発明の一実施例を示すもので、
この実施例のコンクリート二次製品を製造する装置は、
内部を減圧、加圧自在とした生コンクリート2を成型す
るための型枠1と、型枠1内を減圧するための真空吸引
手段としての減圧装置3と、型枠1内を加圧するため及
び減圧装置3へ圧縮空気を供給するための加圧装置5
と、型枠内より吸引した空気と水分を分離するための気
液分離器4とを備えてなる。
【0018】型枠1は、上面に開口部を有する中空円筒
状の胴体6と、胴体6の上面の開口部に脱着可能に取り
付けた蓋7、及び胴体6の下側に固定した底部8からな
る。蓋7の上部には、加圧及び空気排出兼用ノズル10
と減圧ノズル11が設けられている。加圧及び空気排出
兼用ノズル10は加圧装置5と接続されている。減圧ノ
ズル11は気液分離器4を介して減圧装置3と接続され
ている。
【0019】また、胴体6と底部8との間には円周に沿
って等間隔で並べた金属箔14(厚さ0.5mm程度)
を挟んでおり金属箔14の隙間が小孔14aを形成して
いる。底部8の下部には、加圧ノズル9が脱着可能に設
けられている。加圧ノズル9は加圧装置5と接続されて
いる。
【0020】減圧装置3は、気液分離器4を介して減圧
ノズル11より型枠1内の空気を真空吸引し、型枠1の
内部を減圧する。そして、型枠1内の空気と生コンクリ
ート2内に存在する空気と過剰な水分の一部を型枠1の
外部へ排出させる。減圧装置3は、加圧装置5と接続さ
れ、加圧装置5を運転することにより真空吸引力を発揮
する。
【0021】気液分離器4は、型枠1と減圧装置3との
間に介在し、型枠1の外部へ排出された空気と水分とを
吸引して該空気と水分とを分離する。
【0022】次に、本実施例の動作を図2のフローチャ
ートに従って説明する。
【0023】まず、型枠1内に適宜量の生コンクリート
2を投入し、蓋7を閉じる(ステップS1,S2)。な
お、本実施例で使用する生コンクリートは、従来使用さ
れている生コンクリートより水分を多くし(水セメント
比、約70%)、流動性をよくしたものを用いる。
【0024】次に、型枠1の底部8に加圧ノズル9を接
続し、加圧装置5を運転する(ステップS3)。加圧ノ
ズル9により圧力約4kg/cm2の圧縮空気を型枠1内へ送
り型枠1の上部の空気排出ノズル10から空気を排出し
ながら型枠1内の圧力が約2kg/cm2に保持されるように
して生コンクリート2を攪拌する。この圧縮空気による
攪拌処理を約5分間続ける。この加圧攪拌処理により、
生コンクリートはほどよく攪拌され、特に粒度の細かい
ものは壁面側に移動する。
【0025】ついで、加圧ノズル9からの圧縮空気の送
出を停止し型枠1内を常圧に戻し、減圧装置3を作動さ
せて、型枠1の上部の減圧ノズル11により型枠1内を
160Torr以下に減圧する(ステップS4)。型枠
1内が所望の減圧状態を呈した時からさらに5分間減圧
を続行する。これにより型枠1内の空気と生コンクリー
ト2内に存在する空気と過剰な水分を排出する。排出さ
れた空気と水分は気液分離器4の上部にある導入管12
を通って気液分離器4内に吸引される。ここで水分のみ
気液分離器4に溜り空気は気液分離器4の上部のノズル
13より排出される。なお、本実施例の減圧処理は、絶
対圧160Torr以下で行われることが望ましい。そ
れ以上の絶対圧の下では生コンクリート内に存在する空
気と過剰な水分の一部を効率的に除去し難いこともあ
る。
【0026】次に、型枠1の上部の減圧ノズル11を閉
じ、型枠1の上部の加圧ノズル10により圧力2〜4kg
/cm2の圧縮空気を型枠1内に送る(ステップS5)。こ
の圧縮空気による加圧処理を約2〜5分間続ける。これ
によって、生コンクリート2中の過剰水分は型枠1の胴
6と底部8との間の小孔から排出され、生コンクリート
2は、圧縮される。なお本実施例の圧縮処理は2〜4kg
/cm2の圧力で行われることが望ましい。それ以下の圧力
では、過剰水分が効率よく除去し難く圧縮がうまく行わ
れないこともある。また、それ以上の圧力では、生コン
クリート中に空気を巻き込む場合もあるので注意を要す
る。
【0027】その後、各装置の運転を停止し、型枠1内
の圧力を常圧に戻した後(ステップS6)、蓋7及び加
圧ノズル9を取り外した型枠1は、生コンクリートが固
まるまで養生室に保管される(ステップS7)。そして
コンクリートが十分固まった後、成型されたコンクリー
トを脱型する(ステップS9)。尚、連続成型する場合
は、型枠1を多数用意し上記操作を繰り返すことにな
る。もちろん、蓋7は同一のものを繰り返し使用するの
で、1個あれば充分である。
【0028】本実施例による製造装置及び製造方法を適
用し得るコンクリートニ次製品は、特に限定はしない
が、例えば建築用コンクリートブロック、土木用護岸ブ
ロック等のコンクリートブロックを挙げることができ
る。形状としては、型枠を用いて、成型できるものであ
ればよく、複雑な形状なものほど利用価値が高い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
生コンクリートを加圧攪拌することにより、壁面部分の
粒度が細かくなり、コンクリートニ次製品の表面に巣穴
が生じにくく、表面が滑らかで強度の高い製品を製造す
ることができるという効果がある。
【0030】また、生コンクリートを減圧処理、圧縮処
理することにより、過剰な水分を十分に排除することが
でき、流動性の良い、すなわち水分の多い生コンクリー
トを使用しているにも拘らず成型後の含水率は低くな
り、養生時間が短縮されるという効果がある。
【0031】さらに、成型時の機械振動が無いので、良
好な作業環境を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るコンクリートニ次製品
の製造装置を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係るコンクリートニ次製品
の製造方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 型枠 2 生コンクリート 3 減圧装置 4 気液分離器 6 生コンクリート 7 蓋 14a 小孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を加圧、減圧自在とした型枠で生コ
    ンクリートを成形しコンクリートニ次製品を製造する下
    記の要件を備えたことを特徴とするコンクリートニ次製
    品の製造方法。 a)上面に開口部を設けた上記型枠内に生コンクリート
    を投入し、上面の開口部に蓋を被着する。 b)上記型枠内を底部から加圧しつつ上部より空気を排
    出し、生コンクリートを攪拌する。 c)上記型枠内の空気を真空吸引して該型枠内を減圧
    し、生コンクリート内に存在する空気と過剰な水分の一
    部を型枠の外部へ排出する。 d)上記型枠内を上部より加圧して生コンクリートを圧
    縮し、型枠底部に設けられている小孔より過剰水分を排
    出する。
  2. 【請求項2】 生コンクリートからコンクリートニ次製
    品を製造する下記要件を備えたことを特徴とするコンク
    リートニ次製品の製造装置。 a)上部に蓋を、底部に小孔を有し、内部を減圧加圧自
    在とした生コンクリートを成形するための型枠。 b)上記型枠内の空気を真空吸引して該型枠内を減圧
    し、上記型枠内の空気と生コンクリート内に存在する空
    気と過剰な水分の一部を型枠外へ排出させる真空吸引手
    段。 c)上記型枠内より吸引した空気と水分を分離するため
    の気液分離器。
JP26280591A 1991-09-13 1991-09-13 コンクリ−ト二次製品の製造方法と製造装置 Pending JPH05131420A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003048206A (ja) * 2001-08-08 2003-02-18 Murata Mfg Co Ltd 成形体の成形方法
JP2004338309A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Japan Progress Kk コンクリート製品の低騒音型製造ライン

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