JPH0740318A - 水硬性無機質成形物の成形装置及び成形方法 - Google Patents

水硬性無機質成形物の成形装置及び成形方法

Info

Publication number
JPH0740318A
JPH0740318A JP5350994A JP5350994A JPH0740318A JP H0740318 A JPH0740318 A JP H0740318A JP 5350994 A JP5350994 A JP 5350994A JP 5350994 A JP5350994 A JP 5350994A JP H0740318 A JPH0740318 A JP H0740318A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
molding
molding material
split mold
hydraulic inorganic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5350994A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichiro Okimura
要一郎 沖村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP5350994A priority Critical patent/JPH0740318A/ja
Publication of JPH0740318A publication Critical patent/JPH0740318A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 賦形物のすべての部位の気孔率及び強度が均
一で、バリの発生も無い水硬性無機質成形物の成形が出
来ると共に、コンパクトで経済的な型構造を有する水硬
性無機質成形物の成形装置、及び、該成形装置を用いた
水硬性無機質成形物の成形方法を提供することを目的と
する。 【構成】 壁面に沿って多数の脱水孔10が穿孔された
第1分割型2と、第1分割型2と閉合して型窩を形成す
る第2分割型3とを備え、第2分割型3には、気密性を
有する弾性膨縮体6が周縁を一体化して内壁面に沿って
設けられていると共に、水硬性無機物成形材料の注入管
7と加圧媒体の圧入管8が設けられており、該成形材料
の注入管7が、型窩内への成形材料4の注入を賦形物の
側面端部に相当する部分から行うことの出来る注入管7
であることを特徴とする水硬性無機質成形物の成形装置
1、及び、該成形装置1を用いた水硬性無機質成形物の
成形方法。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水硬性無機質成形物の
成形装置及び成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セメント、石膏、珪酸カルシウム形成材
料等の水硬性無機物を主成分とする材料で成形した成形
物は、通常、曲げや荷重により引張り応力が加わると破
損しやすいと言う欠点を有している。そこで、セメント
瓦などの薄板状成形物の成形は、通常、水硬性無機物に
合成繊維、天然繊維、ガラス繊維等の補強繊維を予め混
合した水硬性無機物成形材料を用いて行われている。
【0003】従来、水硬性無機物成形材料の成形装置及
び成形方法の1例として、壁面に多数の脱水孔が穿孔さ
れている第1分割型と水硬性無機物成形材料の注入管が
設けられている第2分割型とを有する成形装置を用い、
二つの型を閉合して形成される型窩内へ水硬性無機物成
形材料を注入して、吸引により賦形した後、第1分割型
に残った賦形物を、多数の吸引孔を有し第2分割型と同
じ形状をした専用の取出し治具を用いて脱型する方法が
提案されている(特公昭59−37203号公報)が、
この装置の場合、水硬性無機物成形材料を加圧すること
が出来ないため、得られる成形物は全般的に気孔率が大
きくなり強度が低くなるという問題点があった。又、賦
形物を脱型する時に、専用の取出し治具を用いるので、
余分な設備投資が必要であると共に、脱型に時間がかか
り1ショットあたりの成形時間も長くなるという問題点
もあった。
【0004】成形物の気孔率を下げ強度を高める成形方
法として、本発明者は、図5に示すような成形装置16
を用いて行う成形方法を先に提案している(特開平5−
200709号公報)。
【0005】この方法は、壁面に沿って多数の脱水孔1
0が穿孔された第1分割型2と、壁面に沿って気密性を
有する弾性膨縮体6が設けられた第2分割型3とを閉合
することで形成される型窩内に、第2分割型3の型面に
開口している水硬性無機物成形材料の注入管7より水硬
性無機物成形材料4を注入し、前記弾性膨縮体6と第2
分割型3の型面との間に加圧媒体5を圧入して弾性膨縮
体6を第1分割型2側へ膨出させて水硬性無機物成形材
料4を加圧圧縮するとともに、吸引管11からの吸引に
より第1分割型2の前記脱水孔10から水硬性無機物成
形材料4の余剰水分を型外へ脱水して所望形状に賦形す
る構成とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記成形装置16を用
いる成形方法の場合、水硬性無機物成形材料4の加圧圧
縮と吸引を同時に行えるので、得られる成形物の気孔率
は小さくなり強度も高くなるが、水硬性無機物成形材料
の注入管7が賦形物の面上中央部に相当する部分に位置
しているため、注入口直下の水硬性無機物成形材料は加
圧圧縮できず、賦形物の注入口直下近傍に相当する部位
の気孔率は、他の部位に比較し、依然として大きく強度
も低くなるという問題点があった。
【0007】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
め、成形物のすべての部位の気孔率及び強度が均一で、
バリの無い水硬性無機質成形物の成形が出来ると共に、
コンパクトで経済的な型構造を有する水硬性無機質成形
物の成形装置、及び、該成形装置を用いた水硬性無機質
成形物の成形方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
(以下、「第1発明」と記す)による水硬性無機質成形
物の成形装置は、壁面に沿って多数の脱水孔が穿孔され
た第1分割型と、第1分割型と閉合して型窩を形成する
第2分割型とを備え、第2分割型には、気密性を有する
弾性膨縮体が周縁を一体化して内壁面に沿って設けられ
ていると共に、水硬性無機物成形材料の注入管と加圧媒
体の圧入管が設けられており、該成形材料の注入管が、
型窩内への水硬性無機物成形材料の注入を賦形物の側面
端部に相当する部分から行うことの出来る注入管である
ことを特徴とし、そのことによりすべての部位の気孔率
及び強度が均一な水硬性無機質成形物の成形を行うこと
が出来る。
【0009】請求項2に記載の発明(以下、「第2発
明」と記す)による水硬性無機質成形物の成形装置は、
請求項1記載の成形装置において、型窩内への水硬性無
機物成形材料の注入を賦形物の側面端部に相当する部分
から行うことの出来る成形材料の注入管に、型窩内の成
形材料の側面端部に発生するバリを除去出来る機能を有
する開閉機構が設けられていることを特徴とし、そのこ
とによりバリの無い水硬性無機質成形物の成形を行うこ
とが出来る。
【0010】請求項3に記載の発明(以下、「第3発
明」と記す)による水硬性無機質成形物の成形装置は、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の成形装置にお
いて、気密性を有する弾性膨縮体が、分割可能な第2分
割型の分割可能な部分に巻き込み固定され、周縁を一体
化して第2分割型の内壁面に沿って設けられていること
を特徴とし、そのことによりコンパクトで経済的な型構
造を有する成形装置とすることが出来る。
【0011】請求項4に記載の発明(以下、「第4発
明」と記す)による水硬性無機質成形物の成形方法は、
壁面に沿って多数の脱水孔が穿孔された第1分割型と、
第1分割型と閉合して型窩を形成する第2分割型とを備
え、第2分割型には、気密性を有する弾性膨縮体が周縁
を一体化して内壁面に沿って設けられていると共に、水
硬性無機物成形材料の注入管と加圧媒体の圧入管が設け
られており、該成形材料の注入管が、型窩内への成形材
料の注入を賦形物の側面端部に相当する部分から行うこ
との出来る注入管である成形装置の第1分割型と第2分
割型とを閉合することで形成される型窩内に、水硬性無
機物成形材料を賦形物の側面端部に相当する部分から注
入し、弾性膨縮体と第2分割型の内壁面との間に加圧媒
体を圧入し、弾性膨縮体を介して型窩内の成形材料を加
圧圧縮すると共に、吸引により上記第1分割型の脱水孔
から型窩内の成形材料の余剰水分を型外へ脱水し、所望
形状に賦形することを特徴とし、そのことによりすべて
の部位の気孔率及び強度が均一な水硬性無機質成形物を
得ることが出来る。
【0012】請求項5に記載の発明(以下、「第5発
明」と記す)による水硬性無機質成形物の成形方法は、
壁面に沿って多数の脱水孔が穿孔された第1分割型と、
第1分割型と閉合して型窩を形成する第2分割型とを備
え、第2分割型には、気密性を有する弾性膨縮体が周縁
を一体化して内壁面に沿って設けられていると共に、水
硬性無機物成形材料の注入管と加圧媒体の圧入管が設け
られており、該成形材料の注入管が、型窩内への成形材
料の注入を賦形物の側面端部に相当する部分から行うこ
との出来る注入管である成形装置の第1分割型と第2分
割型とを閉合することで形成される型窩内に、水硬性無
機物成形材料を賦形物の側面端部に相当する部分から注
入し、弾性膨縮体と第2分割型との間に加圧媒体を圧入
し、弾性膨縮体を介して型窩内の成形材料を加圧圧縮す
ると共に、吸引により上記第分割型の脱水孔から型窩内
の成形材料の余剰水分を型外へ脱水し、所望形状に賦形
する工程を経た後、第1分割型の吸引を停止し、第1分
割型の脱水孔を介して型窩内に加圧空気を圧入すると共
に、第2分割型に設けられた成形材料の注入管を介して
型窩内を吸引し減圧することにより、賦形物を第2分割
型に吸着させ脱型することを特徴とし、そのことにより
脱型時間及び成形時間の短縮を図ることが出来る。
【0013】以下に第1発明による水硬性無機質成形物
の成形装置及び第4発明による水硬性無機質成形物の成
形方法を図面に基づいて具体的に説明する。図1は第1
発明による水硬性無機質成形物の成形装置の一例を表す
断面図である。
【0014】図1に示されるように、第1発明による成
形装置1は、壁面に沿って多数の脱水孔10が穿孔され
た第1分割型2と、第1分割型2と閉合して型窩を形成
する第2分割型3とを備え、第2分割型3には、気密性
を有する弾性膨縮体6が周縁を一体化して内壁面に沿っ
て設けられていると共に、水硬性無機物成形材料の注入
管7と加圧媒体の圧入管8が設けられており、該注入管
7が、型窩内への水硬性無機物成形材料(以下、「成形
材料」と記す)4の注入を賦形物の側面端部に相当する
部分から行うことの出来る注入管7であるようにされて
いる。
【0015】上記成形装置1においては、第2分割型3
に設けられた成形材料の注入管7が、賦形物の面上中央
部に相当する部分ではなく、賦形物の側面端部に相当す
る部分に設けられているので、成形材料4を加圧媒体5
で加圧圧縮する時、加圧圧縮出来ない部位が発生するこ
とはなく、成形材料4全体を均等に加圧圧縮出来る。
【0016】上記成形材料の注入管7の数は、特に限定
されるものではなく、賦形物の側面端部に相当する部分
に一箇所もしくは二箇所以上設けられれば良いが、賦型
物の対向する側面端部に相当する部分に一対もしくは二
対以上設けられるのがより好ましい。
【0017】上記成形装置1においては、第2分割型3
に加圧媒体の圧入管8が設けられているので、この圧入
管8から加圧媒体5を型窩内に圧入することにより、型
窩内の成形材料4を均等に加圧圧縮することが出来る。
【0018】上記加圧媒体5による成形材料4の加圧圧
縮は、加圧媒体5を、第2分割型3の内壁面に沿って周
縁を一体化して設けられている気密性を有する弾性膨縮
体6と第2分割型3の内壁面との間に圧入し、弾性膨縮
体6を介して型窩内の成形材料4を加圧圧縮することに
より行われる。
【0019】上記弾性膨縮体6の材質は、特に限定され
るものではないが、ゴムやブラスチック等の気密性・水
密性に優れたものが好適に用いられる。
【0020】又、第1発明の成形装置1において、第1
分割型2の壁面に沿って多数穿孔されている脱水孔10
の孔径、間隔(ピッチ)の設定は、特に限定されるもの
ではないが、孔径は1〜5mm程度の範囲内で行われる
のが好ましく、間隔は5〜100mm程度の範囲内で行
われるのが好ましい。
【0021】又、第1発明の成形装置1においては、第
1分割型2の壁面に沿うように伸張性を有する濾過材9
を設けておくことが好ましい。濾過材9の材質として
は、特に限定されるものではないが、外力が加えられる
際に寸法が伸びて面積が拡張するものが好ましく、例え
ば、巻縮糸を使用した布地、多孔質ゴム等が挙げられ
る。
【0022】上記成形装置1を用いて行う第4発明によ
る水硬性無機質成形物の成形方法は例えば次のように行
われる。
【0023】第4発明による成形方法は、先ず、壁面に
沿って多数の脱水孔10が穿孔された第1分割型2と、
気密性を有する弾性膨縮体6が周縁を一体化して内壁面
に沿って設けられていると共に、型窩内への成形材料4
の注入を賦形物の側面端部に相当する部分から行うこと
の出来る成形材料の注入管7と加圧媒体の圧入管8が設
けられている第2分割型3とを閉合する。次いで、第1
分割型2と第2分割型3との閉合により形成された型窩
内へ、成形材料の注入管7により成形材料4を賦形物の
側面端部に相当する部分から注入充填し、第2分割型3
に設けられた加圧媒体の圧入管8から加圧媒体5を弾性
膨縮体6と第2分割型の内壁面との間に圧入し、弾性膨
縮体6を介して型窩内の成形材料4を加圧圧縮すると共
に、吸引管11からの吸引により第1分割型2の脱水孔
10から型窩内の成形材料4の余剰水分を型外へ脱水
し、所望形状に賦形することにより行われる。
【0024】上記成形方法において、成形材料4の注入
圧力は、特に限定されるものではないが、10〜70k
g/cm2 程度が好ましい。成形材料4の注入圧力が1
0kg/cm2 程度未満であると緻密な賦形物を得がた
くなるし、逆に70kg/cm2 程度を超えると成形材
料の注入管7に材料詰まりを生じやすい。
【0025】又、上記成形方法において、加圧媒体5の
種類としては、特に限定されるものではないが、水、油
等の液体が好適に用いられ、その圧入圧力は、特に限定
されるものではないが、20〜40kg/cm2 程度が
好ましい。加圧媒体5の圧入圧力が20kg/cm2
度未満であると、加圧圧縮効果が充分に得られず、逆に
40kg/cm2 程度を超えると、弾性膨縮体6の強度
上の問題が生じやすい。
【0026】上記成形方法において、型窩内に充填され
た成形材料4の余剰水分を脱水するための吸引管11か
らの吸引圧力は、特に限定されるものではないが、−5
00〜−700mmHg程度が好ましい。吸引圧力が−
500mmHg程度未満であると成形材料4の余剰水分
の脱水を充分行えず、逆に−700mmHg程度を超え
ると脱水時に材料詰まりを生じやすい。
【0027】上記において、成形材料4の加圧圧縮と吸
引とは同時に行っても良いが、先ず、吸引を行って余剰
水分の相当量を脱水した後、加圧圧縮を開始して脱水を
継続するとより効果的である。
【0028】上記成形方法に用いられる成形材料4とし
ては、水硬性無機物、補強繊維を主成分として含み、必
要に応じて、骨材としての砂や砂利、急硬剤、顔料等、
無機成形物の成形に一般的に用いられる成分を適宜混合
したもの等が挙げられる。
【0029】上記水硬性無機物としては、セメント、石
膏、珪酸カルシウム形成材料等の水和反応によって硬化
する材料が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が
好適に用いられる。
【0030】上記補強繊維としては、特に限定されるも
のではないが、例えば、鉱物繊維、ガラス繊維、動植物
繊維、合成繊維等が挙げられ、これらの1種もしくは2
種以上が好適に用いられる。
【0031】上記成形方法により得られる賦形物は、脱
型された後、例えば、20〜30℃程度の雰囲気下で1
週間程度以上、常法により養生されて所期の成形物とさ
れる。
【0032】次に、第2発明による水硬性無機質成形物
の成形装置及び該成形装置を用いて行う水硬性無機質成
形物の成形方法を図面に基づいて具体的に説明する。図
2(イ)は第2発明による水硬性無機質成形物の成形装
置の一例を表す断面図であり、図2(ロ)は同上成形装
置の内の開閉機構部を拡大して表す断面図である。
【0033】図2(イ)及び(ロ)に示されるように、
第2発明による成形装置1は、第1発明による成形装置
1において、成形材料の注入管7に、型窩内の成形材料
4の側面端部に発生するバリ13を除去出来る機能を有
する開閉機構が設けられている。
【0034】図2(イ)及び(ロ)に示される開閉機構
は、上記開閉機構の一例を示すものであり、上下可能な
油圧シリンダー12を上下させることにより成形材料の
注入管7を開閉すると共に、型窩内の成形材料4の側面
端部に発生するバリ13を除去することが出来るように
されている。即ち、成形材料4の注入は、油圧シリンダ
ー12(12a)を上昇させて成形材料の注入管7を開
の状態として行い、バリ13の除去は、図中、二点鎖線
で示されるように油圧シリンダー12(12b)を下降
させて成形材料の注入管7を閉の状態とすると共に、油
圧シリンダー12(12b)の先端部でバリ13を押し
つぶすことにより行われる。
【0035】上記開閉機構は、上下可能な油圧シリンダ
ー12方式に限定されるものではなく、例えば、成形材
料の注入管7に対し垂直な方向にスライド可能な仕切り
板を成形材料の注入管7の注入口に設けておき、該仕切
り板をスライドさせることにより成形材料の注入管7を
開閉すると共に、型窩内の成形材料4の側面端部に発生
するバリ13を除去するような方式であっても良い。
【0036】第2発明の成形装置1を用いて行う水硬性
無機質成形物の成形方法は例えば次のように行われる。
【0037】先ず、上記成形装置1の第1分割型2と第
2分割型3とを閉合することで形成される型窩内に、油
圧シリンダー12(12a)を上昇させて開の状態とさ
れた成形材料の注入管7から、水硬性無機物成形材料4
を賦形物の側面端部に相当する部分から注入し、吸引に
より第1分割型2の脱水孔10から型窩内の成形材料4
の余剰水分を型外へ脱水した後、油圧シリンダー12
(12b)を下降させて成形材料の注入管7を閉の状態
とすると共に、型窩内の成形材料4の側面端部に発生す
るバリ13を油圧シリンダー12(12b)の先端部で
押しつぶして除去する。次いで、弾性膨縮体6と第2分
割型3の内壁面との間に加圧媒体5を圧入し、弾性膨縮
体6を介して型窩内の成形材料4を加圧圧縮すると共
に、吸引により上記第1分割型2の脱水孔10から型窩
内の成形材料4のさらなる余剰水分を型外へ脱水し、所
望形状に賦形することにより行われる。
【0038】上記のような成形方法を採ることにより、
成形工程中にバリを除去出来るので、後工程でバリ取り
をする必要が無くなり成形工程の短縮化が行える。
【0039】次に、第3発明による水硬性無機質成形物
の成形装置を図面に基づいて具体的に説明する。図3
(イ)は第3発明による水硬性無機質成形物の成形装置
の一例を表す断面図であり、図3(ロ)は弾性膨縮体の
一例を表す断面図である。
【0040】図3(イ)に示されるように、第3発明の
成形装置1においては、図3(ロ)に示されるような形
状の気密性を有する弾性膨縮体6が、分割可能な第2分
割型3の分割可能な部分31に巻き込み固定され、周縁
を一体化して第2分割型3の内壁面に沿って設けられて
いる。
【0041】上記成形装置1は、例えば、図3(ロ)に
示されるような形状を有し、シール部61の厚みが均一
で表面が平滑な弾性膨縮体6を準備し、弾性膨縮体に被
覆される部分32と弾性膨縮体を押さえ込む部分33と
に分割可能な第2分割型3を分割し、弾性膨縮体に被覆
される部分32を上記弾性膨縮体6で被覆した後、弾性
膨縮体6のシール部61に弾性膨縮体を押さえ込む部分
33をあてがい、ボルト等により接合して内フランジ方
式で巻き込み固定することにより得られる。
【0042】弾性膨縮体6を内フランジ方式で巻き込み
固定する方式を採ることにより、外フランジ方式で固定
する場合に比較し、シール部61の長さを十分に長くと
れるので加圧媒体5のシールを確実に行えると共に、成
形材料の注入管7を外側に傾斜させる必要もなく、コン
パクトで経済的な型構造とすることが出来る。
【0043】次に、第5発明による水硬性無機質成形物
の成形方法を図面に基づいて具体的に説明する。図4は
第5発明による水硬性無機質成形物の成形方法の態様の
一例を表す断面図である。
【0044】第5発明による成形方法は、第4発明によ
る成形方法と同様の方法で所望形状の賦形物14を得た
後、第1分割型2の吸引を停止し、吸引管11から第1
分割型2の脱水孔10を介して型窩内に加圧空気を圧入
すると共に、第2分割型3に設けられた成形材料の注入
管7を介して型窩内を吸引し減圧することにより、賦形
物14を第2分割型3に吸着させ脱型することにより行
われる。
【0045】上記成形方法において、吸引管11から第
1分割型2の脱水孔10を介して型窩内に圧入される加
圧空気の圧力は、特に限定されるものではないが、2〜
6kg/cm2 程度が好ましく、又、第2分割型3に設
けられた成形材料の注入管7を介しての型窩内の吸引圧
力は、−300〜−600mmHg程度が好ましい。
【0046】上記成形方法によれば、専用の取出し治具
を用いる必要もなく、賦形物14の脱型を簡単に行うこ
とが出来る。
【0047】
【作用】第1発明〜第3発明による水硬性無機質成形物
の成形装置は、成形材料の注入を賦形物の側面端部に相
当する部分から行えるので、型窩内の成形材料全体を均
等に加圧圧縮出来る。従って、該成形装置を用いて行う
第4発明及び第5発明の水硬性無機質成形物の成形方法
によれば、賦形物のすべての部位の気孔率及び強度が均
一で安定した高品質を有する水硬性無機質成形物を得る
ことが出来る。
【0048】又、第2発明による水硬性無機質成形物の
成形装置は、成形工程中にバリを除去出来るので、該成
形装置を用いて行う水硬性無機質成形物の成形方法によ
れば、後工程でバリ取りを行う必要が無く、成形時間の
短縮が出来る。
【0049】さらに、第3発明による水硬性無機質成形
物の成形装置は、第2分割型に対し弾性膨縮体が内フラ
ンジ方式で固定されているので、コンパクトで経済的な
型構造とすることが出来る。
【0050】さらに又、第5発明の水硬性無機質成形物
の成形方法によれば、賦形物の脱型を、専用の取出し治
具を用いる事なく簡単に出来るので、脱型時間及び成形
時間の短縮が出来ると共に、余分の設備投資も不要とな
る。
【0051】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明の実施例を
詳しく説明する。実施例1及び比較例1は第1発明及び
第4発明に関し、実施例2及び比較例2は第2発明に関
し、実施例3は第3発明に関し、実施例4及び比較例3
は第5発明に関するものである。尚、実施例中の「部」
は「重量部」を意味する。
【0052】(実施例1)
【0053】(1)水硬性無機物成形材料の作成 普通ポルトランドセメント(宇部興産社製)100部、
ビニロン繊維RM182(繊維長3mm、クラレ社製)
2部及び水500部を混合して水硬性無機物成形材料
(以下「成形材料」と記す)を得た。
【0054】(2)水硬性無機質成形物の成形 得られた成形材料の成形を図1に示される成形装置1を
用いて以下のように行った。孔径2mmの脱水孔10が
間隔30mmで壁面に沿って多数穿孔された、900m
m×500mm×300mmの大きさの第1分割型2
と、気密性を有するゴム製の弾性膨縮体6が周縁を一体
化して内壁面に沿って設けられている、900mm×5
00mm×300mmの大きさの第2分割型3とを閉合
して形成された型窩内へ、上記成形材料4を成形材料の
注入管7から20kg/cm2 の圧力で賦形物の側面端
部に相当する部分から注入充填しながら、吸引管11か
ら−600mmHgの吸引圧力で吸引を行い、第1分割
型2の前記脱水孔10から脱水を行った。次いで、前記
弾性膨縮体6と第2分割型3の内壁面との間に加圧媒体
5として水を30kg/cm2 の圧力で圧入し、弾性膨
縮体6を介して型窩内の成形材料4を加圧圧縮すると共
に、−600mmHgの吸引圧力で吸引管11からの吸
引を継続し、第1分割型2の脱水孔10から型窩内の成
形材料4の余剰水分を型外へ脱水して所望形状の水硬性
無機質賦形物を成形した。得られた水硬性無機質賦形物
を脱型した後、20℃の雰囲気下で1週間自然養生して
所期の水硬性無機質成形物を得た。
【0055】(3)評価 得られた水硬性無機質成形物につき、図1に示されるサ
ンプリング位置15a及び15bから試験片を採取し、
見掛け気孔率、及び、曲げ破壊強度を以下の方法で
測定した。その結果は表1に示すとおりであった。
【0056】見掛け気孔率:JIS R−2205
「耐火れんがの見掛気孔率・吸水率及び比重の測定方
法」に準じ、得られた成形物の上記サンプリング位置1
5a及び15bから幅60mm、長さ60mm、厚み1
0mmの試験片を採取し、110℃の恒温器中で恒量に
なるまで乾燥して乾燥重量W1 (g)を求めた。次い
で、乾燥重量測定後の試験片を煮沸槽の水面下に24時
間浸漬して飽水試験片を作成した後、飽水試験片を径1
mmの針金で水中に懸垂したまま秤量し、針金の重量を
差引いて、飽水試験片の水中重量W2 (g)を求めた。
さらに、飽水試験片を水中から取出し、湿布で手早く表
面を拭い、水滴を除去した後、秤量して飽水重量W
3 (g)を求め、次式により見掛け気孔率(%)を算出
した。
【0057】
【数1】
【0058】曲げ破壊強度:JIS A−5423
「住宅屋根用化粧石綿スレート」に準じ、得られた成形
物の上記サンプリング位置15a及び15bから幅15
0mm、長さ200mm、厚み10mmの試験片を採取
し、荷重速度5mm/分で曲げ破壊強度(kg/c
2 )を測定した。
【0059】(比較例1)
【0060】実施例1で用いたのと同様の水硬性無機物
成形材料の成形を図5に示される成形装置16を用いて
以下のように行った。孔径2mmの脱水孔10が間隔3
0mmで多数穿孔された、900mm×500mm×3
00mmの大きさの第1分割型2と、気密性を有するゴ
ム製の弾性膨縮体6が周縁を一体化して内壁面に沿って
設けられている、900mm×500mm×300mm
の大きさの第2分割型3とを閉合して形成された型窩内
へ、上記成形材料4を成形材料の注入管7から20kg
/cm2 の圧力で賦形物の面上中央部に相当する部分か
ら注入充填したこと以外は、実施例1と同様にして水硬
性無機質成形物を得た。
【0061】得られた水硬性無機質成形物につき、図5
に示されるサンプリング位置15a及び15bから試験
片を採取し、見掛け気孔率、及び、曲げ破壊強度を
実施例1と同様にして測定した結果は表1に示すとおり
であった。
【0062】
【表1】
【0063】(実施例2)
【0064】実施例1で用いたのと同様の水硬性無機物
成形材料の成形を図2に示される成形装置1を用いて以
下のように行った。孔径2mmの脱水孔10が間隔30
mmで多数穿孔された、900mm×500mm×30
0mmの大きさの第1分割型2と、気密性を有するゴム
製の弾性膨縮体6が周縁を一体化して内壁面に沿って設
けられている、900mm×500mm×300mmの
大きさの第2分割型3とを閉合して形成された型窩内
へ、油圧シリンダー12(12a)を上昇させて開の状
態とされた成形材料の注入管7により、上記成形材料4
を20kg/cm 2 の圧力で賦形物の側面端部に相当す
る部分から注入充填しながら、吸引管11から−600
mmHgの吸引圧力で吸引を行い、第1分割型2の前記
脱水孔10から脱水を行った。成形材料4の注入完了
後、油圧シリンダー12(12b)を下降させて成形材
料の注入管7を閉の状態とすると共に、型窩内の成形材
料4の側面端部に発生した変形可能なバリ13を油圧シ
リンダー12(12b)の先端部で押しつぶして除去し
た。次いで、弾性膨縮体6と第2分割型3の内壁面との
間に加圧媒体5として水を30kg/cm2 の圧力で圧
入し、弾性膨縮体6を介して型窩内の成形材料4を加圧
圧縮すると共に、−600mmHgの吸引圧力で吸引管
11からの吸引を継続し、第1分割型2の脱水孔10か
ら型窩内の成形材料4の余剰水分を型外へ脱水して所望
形状の水硬性無機質賦形物を得た。
【0065】得られた賦形物は、上記成形工程中にバリ
が除去されているので、後工程でバリ取りを行う必要は
なかった。
【0066】(比較例2)
【0067】成形工程中に油圧シリンダー12下降によ
るバリ13除去を行わなかったこと以外は実施例2と同
様にして水硬性無機質賦形物を得た。
【0068】得られた賦形物を23℃の雰囲気下で1週
間養生した後、成形物の側面端部に残っているバリ取り
を行ったところ、成形物1個につき平均120秒のバリ
取り時間が必要であった。
【0069】(実施例3)
【0070】図3(ロ)に示されるような形状を有する
ゴム製の弾性膨縮体6を準備した。尚、弾性膨縮体のシ
ール部61の長さは50mmとした。
【0071】次いで、図3(イ)に示される成形装置1
の分割可能な第2分割型3を分割可能な部分31で分割
し、弾性膨縮体で被覆される部分32を上記弾性膨縮体
6で巻き込み被覆した後、弾性膨縮体6のシール部61
に弾性膨縮体を押さえ込む部分33をあてがい、ボルト
により接合してシール部61長さ50mmの内フランジ
方式で巻き込み固定し、第2分割型3を作製した。
【0072】得られた第2分割型3の型寸法は、長さ9
00mm、幅500mm、高さ600mmであり、比較
的コンパクトな型構造とすることが出来た。
【0073】(実施例4)
【0074】第1分割型に孔径3mmの脱水孔が間隔5
0mmで多数穿孔されている図4に示される成形装置1
を用い、実施例1と同様にして所望形状の賦形物14を
成形した後、吸引管11から脱水孔10を介して3kg
/cm2 の加圧空気を型窩内に送り込み型窩内を加圧す
ると共に、第2分割型3に設けられている成形材料の注
入管7を介して−500mmHgの吸引圧力で型窩内を
減圧することにより賦形物14を第2分割型3に吸着さ
せて脱型を行った。
【0075】(比較例3)
【0076】実施例4と同様にして所望形状の賦形物1
4を成形した後、専用の取出し治具として第2分割型3
と同形状を有し孔径3mmの賦形物吸着孔が間隔50m
mで多数穿孔されている別の吸引型を用い、賦形物吸着
孔を−500mmHgの吸引圧力で減圧し第1分割型に
残った賦形物14の脱型を行った。
【0077】実施例4及び比較例3の成形方法における
脱型時間(秒)及び1ショットあたりの成形時間(秒)
を測定した結果は表2に示すとおりであった。
【0078】
【表2】
【0079】
【発明の効果】以上述べたように、第1発明〜第3発明
による水硬性無機質成形物の成形装置は、すべての部位
の気孔率が低く強度が高い水硬性無機質成形物の成形を
行えるものであり、該成形装置を用いて行う第4発明及
び第5発明による水硬性無機質成形物の成形方法で得ら
れる水硬性無機質成形物は安定した高品質を有する。
【0080】又、第2発明による水硬性無機質成形物の
成形装置は、成形工程中にバリを除去出来るものであ
り、該成形装置を用いて行う水硬性無機質成形物の成形
方法は、後工程でバリ取りを行う必要が無く成形時間の
短縮が出来る。
【0081】さらに、第3発明による水硬性無機質成形
物の成形装置は、弾性膨縮体を第2分割型に内フランジ
方式で巻込み固定するので、成形材料の注入管を傾斜さ
せる必要も無く、コンパクトで経済的な型構造とするこ
とが出来る。
【0082】さらに又、第5発明による水硬性無機質成
形物の成形方法は、賦形物の脱型時に専用の取出し治具
を用いる必要が無いので、余分な設備投資が不要である
と共に、脱型時間及び成形時間の短縮が出来る。
【0083】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明による水硬性無機質成形物の成形装置
の1例を表す断面図である。
【図2】図2(イ)は、第2発明による水硬性無機質成
形物の成形装置の1例を表す断面図であり、図2(ロ)
は、同上成形装置の開閉機構部を拡大して表す断面図で
ある。
【図3】図3(イ)は、第3発明による水硬性無機質成
形物の成形装置の1例を表す断面図であり、図3(ロ)
は、第3発明による成形装置に用いられる弾性膨縮体の
形状の1例を表す断面図である。
【図4】第5発明による水硬性無機質成形物の成形方法
の態様の1例を表す断面図である。
【図5】先に提案された水硬性無機質成形物の成形装置
の1例を表す断面図である。
【符号の説明】
1 成形装置 2 第1分割型 3 第2分割型 31 第2分割型の分割可能
な部分 32 第2分割型の弾性膨縮
体に被覆される部分 33 第2分割型の弾性膨縮
体を押さえ込む部分 4 水硬性無機物成形材料 5 加圧媒体 6 弾性膨縮体 61 弾性膨縮体のシール部 7 水硬性無機物成形材料
の注入管 8 加圧媒体の圧入管 9 濾過材 10 脱水孔 11 吸引管 12 油圧シリンダー 12a 上昇した状態の油圧シ
リンダー 12b 下降した状態の油圧シ
リンダー 13 バリ 14 賦形物 15a、15b サンプリング位置 16 成形装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面に沿って多数の脱水孔が穿孔された
    第1分割型と、第1分割型と閉合して型窩を形成する第
    2分割型とを備え、第2分割型には、気密性を有する弾
    性膨縮体が周縁を一体化して内壁面に沿って設けられて
    いると共に、水硬性無機物成形材料の注入管と加圧媒体
    の圧入管が設けられており、該成形材料の注入管が、型
    窩内への成形材料の注入を賦形物の側面端部に相当する
    部分から行うことの出来る注入管であることを特徴とす
    る水硬性無機質成形物の成形装置。
  2. 【請求項2】 型窩内への水硬性無機物成形材料の注入
    を賦形物の側面端部に相当する部分から行うことの出来
    る成形材料の注入管に、型窩内の成形材料の側面端部に
    発生するバリを除去出来る機能を有する開閉機構が設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の水硬性無機
    質成形物の成形装置。
  3. 【請求項3】 気密性を有する弾性膨縮体が、分割可能
    な第2分割型の分割可能な部分に巻き込み固定され、周
    縁を一体化して第2分割型の内壁面に沿って設けられて
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか
    に記載の水硬性無機質成形物の成形装置。
  4. 【請求項4】 壁面に沿って多数の脱水孔が穿孔された
    第1分割型と、第1分割型と閉合して型窩を形成する第
    2分割型とを備え、第2分割型には、気密性を有する弾
    性膨縮体が周縁を一体化して内壁面に沿って設けられて
    いると共に、水硬性無機物成形材料の注入管と加圧媒体
    の圧入管が設けられており、該成形材料の注入管が、型
    窩内への成形材料の注入を賦形物の側面端部に相当する
    部分から行うことの出来る注入管である成形装置の第1
    分割型と第2分割型とを閉合することで形成される型窩
    内に、水硬性無機物成形材料を賦形物の側面端部に相当
    する部分から注入し、弾性膨縮体と第2分割型の内壁面
    との間に加圧媒体を圧入し、弾性膨縮体を介して型窩内
    の成形材料を加圧圧縮すると共に、吸引により上記第1
    分割型の脱水孔から型窩内の成形材料の余剰水分を型外
    へ脱水し、所望形状に賦形することを特徴とする水硬性
    無機質成形物の成形方法。
  5. 【請求項5】 壁面に沿って多数の脱水孔が穿孔された
    第1分割型と、第1分割型と閉合して型窩を形成する第
    2分割型とを備え、第2分割型には、気密性を有する弾
    性膨縮体が周縁を一体化して内壁面に沿って設けられて
    いると共に、水硬性無機物成形材料の注入管と加圧媒体
    の圧入管が設けられており、該成形材料の注入管が、型
    窩内への成形材料の注入を賦形物の側面端部に相当する
    部分から行うことの出来る注入管である成形装置の第1
    分割型と第2分割型とを閉合することで形成される型窩
    内に、水硬性無機物成形材料を賦形物の側面端部に相当
    する部分から注入し、弾性膨縮体と第2分割型の内壁面
    との間に加圧媒体を圧入し、弾性膨縮体を介して型窩内
    の成形材料を加圧圧縮すると共に、吸引により上記第1
    分割型の脱水孔から型窩内の成形材料の余剰水分を型外
    へ脱水し、所望形状に賦形する工程を経た後、第1分割
    型の吸引を停止し、第1分割型の脱水孔を介して型窩内
    に加圧空気を圧入すると共に、第2分割型に設けられた
    成形材料の注入管を介して型窩内を吸引し減圧すること
    により、賦型物を第2分割型に吸着させ脱型することを
    特徴とする水硬性無機質成形物の成形方法。
JP5350994A 1993-05-24 1994-03-24 水硬性無機質成形物の成形装置及び成形方法 Pending JPH0740318A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5350994A JPH0740318A (ja) 1993-05-24 1994-03-24 水硬性無機質成形物の成形装置及び成形方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-121417 1993-05-24
JP12141793 1993-05-24
JP5350994A JPH0740318A (ja) 1993-05-24 1994-03-24 水硬性無機質成形物の成形装置及び成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0740318A true JPH0740318A (ja) 1995-02-10

Family

ID=26394216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5350994A Pending JPH0740318A (ja) 1993-05-24 1994-03-24 水硬性無機質成形物の成形装置及び成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0740318A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR890004630B1 (ko) 도자기 가압주입성형용 형
JPS58208005A (ja) 排泥鋳込み成形方法
JPH0740318A (ja) 水硬性無機質成形物の成形装置及び成形方法
JPS59209109A (ja) 硬化性成型材料製成型体の製造方法
JP3090805B2 (ja) 水硬性無機質成形物の製造方法
JP3009537B2 (ja) 水硬性無機質成形物の製造方法
JP3090804B2 (ja) 繊維補強水硬性無機質成形物の製造方法
JP3009538B2 (ja) 水硬性無機質成形物の製造方法
JPH07237208A (ja) 水硬性無機質成形物の成形装置
JP3231161B2 (ja) 水硬性無機質成形物の製造方法
JP3231160B2 (ja) 水硬性無機質成形物の製造方法
JPH07241833A (ja) 水硬性無機質成形物の成形装置及び成形方法
JPH11129227A (ja) 水硬性無機質成形体用成形型
JPH08132415A (ja) 水硬性無機質成形物の成形方法および成形装置
JPH07124920A (ja) 水硬性無機質成形物の製造方法
JPH0829535B2 (ja) 水硬性成形物のための成形型及び成形方法
JPH10286810A (ja) 水硬性無機質成形品の成形用型
JPH05154811A (ja) 水硬性無機質成形物の製造方法
JP3231150B2 (ja) 水硬性無機質成形物の製造方法
JPH11277514A (ja) セメント成形品の金型構造
JPH11314212A (ja) 水硬性無機質成形物の成形装置
JPH09155832A (ja) 水硬性無機質成形物の成形装置
JPH08150607A (ja) セメント系硬化物の流し込み成形装置及び流し込み成形方法
JPH1110619A (ja) 水硬性無機質成形品の成形型
JPH11129226A (ja) 水硬性無機質成形体用成形型