JPH05130945A - 調理器の脱臭装置 - Google Patents

調理器の脱臭装置

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JPH05130945A
JPH05130945A JP29883591A JP29883591A JPH05130945A JP H05130945 A JPH05130945 A JP H05130945A JP 29883591 A JP29883591 A JP 29883591A JP 29883591 A JP29883591 A JP 29883591A JP H05130945 A JPH05130945 A JP H05130945A
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heating
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Kunpei Ozaki
勲平 尾崎
Shinichi Kihara
晋一 木原
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Yamaoka Industrial Co Ltd
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Yamaoka Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 調理時に発生した臭気を調理器内部で脱臭処
理する。 【構成】 臭気は、吸気口7から、脱臭路6を通って熱
交換器10を通過して昇温され、触媒16の配された燃
焼室11に導かれ、酸化分解され清浄空気となる。この
空気は、排気口8a,8bから排出され、第二排気口8
b側で吸気口7に向かってエアカーテンを形成する。 【効果】 脱臭化に必要なエネルギーを抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調理時に調理物から発
生する臭気で代表される気相刺激成分(以下臭気成分と
いう)を含んだ空気を脱臭する調理器の脱臭装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ダクトを有する無煙調理器(ロースタ
ー)は、焼肉等の外食産業を清潔で高級なものとして発
展させ、自らを普及させてきた。
【0003】この方式は、かなり大量の室内空気を吸引
し、煙とミストは捕集するが、臭気成分は空気とともに
屋外に排出するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のロースターにお
いては、臭気成分をそのまま屋外に排出するため、相隣
関係への配慮といつた煩わしさがあつた。
【0005】また、ダクトを有しているため、ダクト内
火災の危険性やダクト工事(現地工事)を必要とし、さ
らに店内のアレンジメントの変更が困難であつた。
【0006】本発明は、上記に鑑み、調理時に発生した
煙や臭気成分を内部でエネルギー効率良く脱臭処理する
調理器の脱臭装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1による課
題解決手段は、図1,2の如く、調理器本体2に調理部
から発生した臭気成分を含む空気を脱臭して室内に排出
するための脱臭路6が形成され、該脱臭路6に吸引した
前記空気を酸化分解して無臭化するための吸気加熱手段
が設けられ、該吸気加熱手段として、吸引した前記空気
を加熱する第一加熱部10および第二加熱部15と、こ
れらの加熱部内に配され前記空気の酸化分解温度を低く
するための触媒16とが設けられたものである。
【0008】請求項2によると、図3の如く、第一加熱
部は熱交換器10から成り、該熱交換器10は、触媒1
6を通つた空気の熱を利用して脱臭前の空気を昇温する
ように構成されたものである。
【0009】請求項3によると、脱臭路6の吸気口7が
調理部の外周部に設けられ、前記脱臭路6の排気口8
a,8bが前記吸気口7に空気が流れるようその排気方
向が設定されたものである。
【0010】
【作用】上記請求項1,2による課題解決手段におい
て、調理物から立ち上がつた臭気成分を含む空気は、吸
引されて脱臭路6に導かれ、第一加熱部である熱交換器
10に達して昇温する。
【0011】次に、吸気は、第二加熱部15に導かれ
て、必要温度まで上昇せしめられ、臭気成分は酸化分解
される。
【0012】このとき、触媒16は、酸化分解温度を低
く抑える特性があるため、無臭化に必要な熱エネルギー
を抑制することができる。
【0013】そして、無臭化されて清浄空気となつた吸
気は、再び熱交換器10を通過する。ここで、第二加熱
部15で燃焼された燃焼排ガスの保有熱を脱臭前の吸気
に伝えて昇温させ、自身は降温する。
【0014】請求項3による課題解決手段において、無
臭化された吸気は、排出口8a,8bから排出される。
この排出口8bから排出される空気は、吸気口7に向か
つて、エアカーテンを形成する。
【0015】このエアカーテンにより、吸気口7におい
て、調理部の上方へ逸散する臭気成分を逃がさないよう
に効率良く吸引することができる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る調理器の脱臭
装置の構成図、図2は脱臭装置の破断平面図、図3は熱
交換器の構造を示す斜視図である。
【0017】本実施例の調理器(焼肉用ロースター)
は、テーブル1に内装された調理器本体2の上部に支持
された円盤状のロストル部3と、該ロストル部3の下方
に配設され調理物を加熱する調理物加熱手段4と、調理
物から発生した臭気成分や煙を無煙無臭化する脱臭装置
5とを備えている。
【0018】この脱臭装置5は、調理器本体2内に、調
理部から発生した臭気成分を含む空気を脱臭して室内に
排出するための脱臭路6が形成されている。脱臭路6の
吸気口7は、前記ロストル部3の周囲に配され、排出口
8a,8bは、前記ロストル部3の中央上方に配されて
いる。
【0019】そして、脱臭路6内に空気流を形成するフ
アン9が設けられ、このフアン9よりも上流側に第一加
熱部としての吸気昇温用の熱交換器10と、該熱交換器
10で昇温された吸気中に含まれる臭気成分を酸化分解
するための燃焼室11が配されている。
【0020】なお、前記吸気口7と熱交換器10との間
の脱臭路6には、煙とミストを除去する捕集性能の高い
セラミツクフイルターが使用されたミストキヤツチヤー
12が介在されている。
【0021】前記吸気口7には、複数の長孔が形成され
たリング状の吸気盤7aが取付けられている。
【0022】前記排出口8a,8bは、ロストル部3の
裏側から表側中央の上方に突出したL字形のスタツク1
3の突出部に形成されている。該スタツク13の突出部
には、その上端から排気する第一排出口8aと、スタツ
ク13の中央付近から斜下方の吸気口7に向かつて円環
状に排気する第二排出口8bとが形成されている。そし
て、スタツク13の第一排出口8a側に第一排出口8a
と第二排出口8bとの吸気の排出量を調整するダンパ1
4が内装されている。
【0023】前記熱交換器10は、図3の如く、伝熱率
の高いステンレス製プレートフイン10aの配列が直交
する二層を一組として、これらを複数組重合したものが
使用され、臭気を含む空気流Xと、燃焼室11を通った
脱臭後の空気流Yとが直交するように構成されている。
そして、この熱交換器10が脱臭路6中に三個直列に配
され、図1の如く、全体として向流となるように設置さ
れている。
【0024】前記燃焼室11には、第二加熱部としての
電熱器15と触媒16が設けられている。
【0025】該触媒16は、例えば、アルミナを担体と
して、その表面にプラチナやパラジウム等を付着せしめ
ものであり、その特性は酸化分解温度を低く抑えること
ができる。
【0026】なお、燃焼室11とロストル部3との間の
燃焼室11の上面が、前記電熱器15に加熱されて、調
理用の輻射熱源として利用される。したがって、燃焼室
11の上面壁は、放熱性の良い材料から構成される。な
お、図1において、17は外箱、18は内箱である。
【0027】上記構成において、調理物はロストル部3
の上面に置いてローストされる。このとき、調理物から
立ち上がつた煙や臭気成分を含む空気は、フアン9によ
り吸気口7に吸引されて脱臭路6に導かれ、ミストキヤ
ーチヤー12を上方から下方へと通過することで煙とミ
ストが除去されて、熱交換器10に達して昇温される。
【0028】次に、吸気は、燃焼室11に導かれて、電
熱器15により必要温度まで上昇せしめられ、臭気成分
(アルデヒド類等)は酸化分解される。このとき、触媒
16により酸化分解温度を低く抑えることができる。
【0029】そして、無煙無臭化されて清浄空気となつ
た吸気は、再び熱交換器10を通過する。ここで、燃焼
室11で燃焼された燃焼排ガスの保有熱を脱臭前の吸気
に伝えて昇温させ、自身は降温する。
【0030】さらに、吸気は、スタツク13に導かれ、
第一排出口8aと第二排出口8bから排出される。第二
排出口8bから排出される空気は、斜下方の吸気口7に
向かつて、傘膜状のエアカーテンを形成する。
【0031】このエアカーテンにより、吸気口7におい
て、ロストル部3の上方へ逸散する特に吸気口7から遠
いロストル部3の中心部の臭気成分や煙りを逃がさない
ように効率良く吸引することができる。なお、図1にお
いて19は、風防であり、臭気成分や煙の吸引効率を高
めている。
【0032】このように、煙や臭気成分を含んだ吸気を
酸化分解することにより清浄空気として外部に排出する
ことができる。
【0033】さらに、触媒16や熱交換器10により、
臭気成分を酸化分解させるときに必要な熱エネルギーが
抑制できる。また、第二排気口8bからのエアカーテン
により、少量の空気吸引で臭気成分や煙を捕集できるこ
とは、熱エネルギーの抑制に役立つとともに、フアンを
小型化でき、駆動エネルギーも抑制できる。
【0034】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0035】例えば、ミストキヤツチヤー12に衝突板
や重複エキスパンドメタル方式を用いてもよい。また、
臭気の酸化分解に必要な高温を得るために燃料の吹き込
みでもよい。さらに、第二加熱部として電熱器15を設
けず、調理物加熱手段4からの輻射熱を利用して、燃焼
室11を加温するよう構成してもよい。
【0036】また、上記実施例では、電熱器15を調理
用の熱源として利用しているが、調理用熱容量大なるを
要するときは、燃焼室11の上面に分岐された電熱器ま
たはガスバーナーを配置してもよい。この場合、燃焼室
11からの熱エネルギーの損失を防止するため、燃焼室
11の上面壁は遮熱性を有する材料で形成すれば、電熱
器15を容量の小さいものにすることができる。
【0037】そして、熱交換器10は、プレートフイン
型に限定されるものではなく、フアン9の配設位置も脱
臭路6内で自由に選ばれてもよい。
【0038】また、エアカーテンを形成する手段とし
て、例えば四角なロストルを有する調理器においては、
図4,5に示すように排出空気をロストルの一辺から吹
き出し、対向する一辺に吸気せしめても、上記実施例と
同様の効果が期待できる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項1によると、臭気成分を含む空気を高温で酸化分解
することにより、清浄空気として外部に排出することが
できる。また、触媒により、低温で酸化分解できるた
め、脱臭化に必要な熱エネルギーが抑制できる。
【0040】請求項2によると、熱交換器の使用によ
り、排熱を利用でき脱臭化に必要な熱エネルギーが抑制
できる。
【0041】請求項3によると、排気口からのエアカー
テンにより少量の空気吸引で臭気成分や煙を捕集できる
ため、脱臭化に必要な熱エネルギーが抑制できるととも
に、駆動エネルギーが抑制できるといった優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る調理器の脱臭装
置の構成図である。
【図2】図2は脱臭装置の破断平面図である。
【図3】図3は熱交換器の構造を示す斜視図である。
【図4】図4は他の排気口と吸気口の関係を示す脱臭装
置の構成図である。
【図5】図5は他の脱臭装置の破断平面図である。
【符号の説明】
2 調理器本体 6 脱臭路 7 吸気口 8a,8b 排気口 11 第一加熱部 15 第二加熱部 16 触媒

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理器本体に調理部から発生した臭気成
    分を含む空気を脱臭して室内に排出するための脱臭路が
    形成され、該脱臭路に吸引した前記空気を酸化分解して
    無臭化するための吸気加熱手段が設けられ、該吸気加熱
    手段として、吸引した前記空気を加熱する第一加熱部お
    よび第二加熱部と、これらの加熱部内に配され前記空気
    の酸化分解温度を低くするための触媒とが設けられたこ
    とを特徴とする調理器の脱臭装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の第一加熱部は熱交換器か
    ら成り、該熱交換器は、触媒を通つた空気の熱を利用し
    て脱臭前の空気を昇温するように構成されたことを特徴
    とする調理器の脱臭装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の脱臭路の吸気口が調理部
    の外周部に設けられ、前記脱臭路の排気口が前記吸気口
    に空気が流れるようその排気方向が設定されたことを特
    徴とする調理器の脱臭装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100673996B1 (ko) * 2005-05-18 2007-01-24 대영이앤비 주식회사 음식물쓰레기 처리기의 악취분해장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100673996B1 (ko) * 2005-05-18 2007-01-24 대영이앤비 주식회사 음식물쓰레기 처리기의 악취분해장치

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