JPH05130792A - パルス幅変調インバータによる誘導電動機の制御装置 - Google Patents

パルス幅変調インバータによる誘導電動機の制御装置

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JPH05130792A
JPH05130792A JP3279170A JP27917091A JPH05130792A JP H05130792 A JPH05130792 A JP H05130792A JP 3279170 A JP3279170 A JP 3279170A JP 27917091 A JP27917091 A JP 27917091A JP H05130792 A JPH05130792 A JP H05130792A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、パルスモード切換え手段を備
えたPWMインバータによる誘導電動機の制御装置にお
いて、3パルスモードから1パルスモード切換えの際の
出力電圧の跳躍を防止することにある。 【構成】従来の3パルスモードと1パルスモードとの間
に新たに別の3パルスモードを設け、この3パルスモー
ドの出力線間電圧のパルス波形を、120°の中にひと
つ、120°の外側に夫々1つずつパルスを設けるよう
にした。 【効果】3パルスと1パルス間の電圧の跳躍を0にする
ことができ、出力電圧の連続制御を実施することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパルス幅変調インバータ
による誘導電動機の制御装置に係り、特にインバータ出
力電圧の3パルスと1パルス間のパルス数切換えを改良
した制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の制御技術としては、特開
昭57−132772号公報,特開昭57−85583 号公報および特
公昭60−24670 号公報などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開昭57−132772号公
報には、可変電圧・可変周波数のパルス幅変調インバー
タにおいて、3パルスから1パルスに切換える時にイ
ンバータの出力電圧の変化量が大きいという問題、こ
の電圧の変化量を小さくするための3パルスでの位相制
御と、この位相制御により生じる1パルスへの切換え時
のインバータ出力電圧の基本波の位相ずれをなくする制
御方式が示されている。しかし、この制御方式は、制御
が複雑となり、また3パルスでの位相制御時には、その
図11から分るように、インバータ出力電圧の基本波の
位相も変化するという問題がある。また、特開昭57−85
583 号公報には、2つの正弦波と三角波の比較による変
調手段が開示されているが、その図6から分るように、
切換え時にインバータ出力電圧(図6(f))の基本波に
位相ずれが生じるという問題がある。また、図6(b)
のθ(図1のサイリスタ1と4に図6のゲート信号(b)
と(c)がない期間)において、ゲート信号(b)がなく
なっても、モータ電流はモータのインダクタンス作用に
より直ちに0にならないので、モータ電流はゲート信号
(c)がなくてもサイリスタ4(図示されていないが、
通常は逆並列接続されているダイオード)を通じて環流
する。これはサイリスタ4にゲート信号(c)が与えら
れたことになり、インバータ出力電圧は図6(f)とな
らない。すなわち、3パルス時のインバータ出力電圧と
同じ大きさの1パルス時のインバータ出力電圧を前もっ
て算定することは非常にむずかしいという問題がある。
【0004】一方、特公昭60−24670 号公報には電流形
インバータで、基本周波数の半サイクル毎に多パルス電
流とすることが開示されている。この公報図1の符号1
は「電流制御可能な直流電源」であり、電動機電流とそ
の基準値を比較し、その偏差で出力電圧を調整できるコ
ンバータが用いられる。その図4および図5は高調波の
含有率の比較を行ったもので、パルスを分割して多パル
スとした方が、高調波が小さくなることを述べている。
従って、図4の「特定の」1つのパルス数が選択され、
電流制御はコンバータの出力電圧で調整される結果、図
5の電流の波高値が変化して、電流平均値が調整され
る。ここには、インバータの出力電圧や周波数制御を行
う過程で、半サイクル中に含まれる出力電圧パルス数を
切換える技術思想はない。しかし、インバータにより誘
導電動機を駆動する際、現実には、GTOやトランジス
タのスイッチング時間の関係上、どうしても、パルス数
の切換えが必要である。
【0005】本発明の目的は、3パルスと1パルスのパ
ルス数切換え時に、インバータ出力電圧の変化量が小さ
く、かつインバータ出力電圧の基本波の位相ずれも生じ
ない制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、インバータ出
力電圧の半サイクルに含まれるパルス数が3パルスであ
るとき、幅120°の中央に位置する1つのパルスと、
幅120°の両外側に位置する2つのパルスとからなる
3パルス線間電圧を発生させることを特徴とする。
【0007】
【作用】これにより、両側の2つのパルス幅と、これら
のパルスと中央のパルスとの間の空白部の幅とを適当に
調整することにより、3パルスモードでの出力電圧平均
値を1パルスモードのそれと一致させることが可能とな
り、パルス数切換時の電圧跳躍と位相のずれをなくすこ
とができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すパルス幅変調
インバータによる誘導電動機の制御装置の回路構成であ
って、1は直流電源、2はサイクリスタ等の制御スイッ
チング素子UP〜WNからなるパルス幅変調インバー
タ、3は誘導電動機、5は搬送波発生手段51,変調波
発生手段52,比較手段53及びパルス数切換え手段5
4からなる変調回路で、この変調回路5の出力により、
ゲート信号処理回路4を介して、所定の順序でインバー
タ2の制御スイッチング素子UP〜WNのオン・オフ動
作を行う。
【0009】図1において、誘導電動機3の回転周波数
n を検出回路6で検出し、これにすべり周波数f
S を、加減算回路9で力行時には加算し、回生時には減
算する。これがインバータ2の出力周波数f(=fn±
S)となる。すべり周波数fS は誘導電動機3の電流
を検出回路7で検出した値IM とその指令値IP を比較
して、その偏差により、すべり周波数制御回路8を介し
て制御する。
【0010】一方、変調回路5では、加減算回路9の出
力を受けて、搬送波発生手段51の中の511は通常図
2(A)の(イ)の三角波を発生し、また変調波発生手
段52の中の521は通常図2(A)の(ロ),(ハ),
(ニ)のU,V,W相の正弦波を発生し、この正弦波と
三角波を比較手段53で比較して、図2(B)のような
制御スイッチング素子UP,VP,WP用パルスを出力
する。(図2(B)の反転したものが制御スイッチング
素子UN,VN,WN用パルスとなる)。このときのイ
ンバータ2の出力電圧(U−V間)波形は図2(C)と
なる。そして、インバータ2の出力電圧は、図2(B)
の幅θ°つまり図2(A)の正弦波の波高値を変化させ
ることにより制御し、またインバータ2の出力周波数f
の半サイクルに含まれるインバータ2の出力電圧のパル
ス数(図2では3パルス)は、図2(A)の三角波と正
弦波の周波数比つまり三角波の周波数をパルス数切換え
手段54で切換えることにより制御する。このパルス数
はインバータ2の出力周波数fに対して、パルス数切換
え手段54により例えば図3のように、27−15−9
−5−3(図3(イ))と切換え、またインバータ2の出
力電圧VM はインバータ2の出力周波数fに対して、図
3のように連続となるように変調率演算回路10で、図
2(A)の正弦波の波高値/三角波の波高値の比つまり変
調率VC を演算して、正弦波の波高値を制御する。
【0011】ところで、インバータ2の出力電圧V
M を、インバータ2が出力し得る最大電圧まで高めるた
めに、図2の3パルス(図3(イ))から、図2(B)
の幅θ°が制御スイッチング素子UP〜WNに必要な最
小消弧期間θmin° に等しくなるインバータ2の出力周
波数のところで、図4のように1パルスに切換えると、
インバータ2の出力電圧VM は図4から容易にわかるよ
うに、図3の点線の如く急変する(この変化量について
後述する)。
【0012】そこで、図2の3パルス(図3(イ))で、
図2の幅θ°が制御スイッチング素子UP〜WNに必要
な最小消弧期間θmin° に等しくなるインバータ2の出
力周波数のところで、パルス数切換え手段54により、
搬送波発生手段51の中の511から512に、また変
調発生手段52の中の521から522にそれぞれ切換
える。搬送波発生手段51の中の512は通常図5の
(A),(C),(E)のU,V,W相の逆台形波(上辺
幅が180°で、下辺幅が60°)を発生し、また変調
波発生手段52の中の522は通常図5の(A),
(C),(E)のU,V,W相の方形波を発生し、その
方形波と逆台形波を比較手段53で比較して、図5の
(B),(D),(F)のような制御スイッチング素子U
P,VP,WP用パルスを出力する(図5の(B),
(D),(F)の反転したものが制御スイッチング素子
UN,VN,WN用パルスとなる)。その結果、インバ
ータ2の出力電圧(U−V間)波形は図5(G)のよう
な、幅120°の中央に位置する1つのパルスと、幅1
20°の両外側に位置する2つのパルスとからなる3パ
ルスとなる。そのインバータ2の出力電圧は、インバー
タ2の出力周波数fに対して、図3となるように、図5
(B)の幅θ°つまり図5の(A),(C),(E)の方
形波の波高値を、変調率演算回路10の出力VC で変化
させることにより制御する(図3(ロ))。
【0013】次に、インバータ2の出力電圧をインバー
タ2が出力し得る最大電圧まで高めるために、図5
(B)の幅θ°が制御スイッチング素子UP〜WNに必
要な最小消弧期間θmin に等しくなるインバータ2の出
力周波数のところで、パルス数切換え手段54により、
搬送波発生手段51の中の512から513に切換え
る。この搬送波発生手段51の中の513は0を発生
し、この0と変調波発生手段52の中の522が発生す
る図5の(A),(C),(E)の方形波を比較手段53
で比較して、図6(B)のようなパルスを出力する。そ
の結果、インバータ2の出力電圧(U−V間)波形は図
6(B)のような、幅120°の1パルスとなる。この
図6のような図5の3パルスと1パルスの切換えを、図
4のような図2の3パルスと1パルスの切換えと比べる
と、図6(A)の3パルスの電圧面積は図6(B)の1
パルスの電圧面積と等しいのに対し、図4(A)の3パ
ルスの電圧面積は図4(B)の1パルスの電圧面積より
小さいため、図6の3パルスと1パルスの切換えの方
が、インバータ2の出力電圧の変化量は小さく、かつイ
ンバータ2の出力電圧の基本波成分の位切ずれも生じな
いことが容易にわかる。
【0014】ここで、図5の3パルスと1パルスの切換
え(図6)時のインバータ2の出力電圧の変化量を、図
2の3パルスと1パルスの切換え(図4)の場合と比較
する。
【0015】図5の3パルス時のインバータ2の出力電
圧波形をフーリエ級数に展開すると、その基本波成分の
大きさ(実効値)VN3は、
【0016】
【数1】
【0017】となり、同様に図2の3パルス時のインバ
ータ2の出力電圧波形の基本波成分(実効値)VO3は、
【0018】
【数2】
【0019】となる。ただし、数1と数2のES は直流
電源1の電圧値である。
【0020】数1と数2より、幅θ°に対するVN3とV
O3を、1パルスつまりθ=0の時の値で正規化し、それ
ぞれVN3′とVO3′で表わして図にすると、図7のよう
になる。この図7からわかるように、幅θ°が同じで
も、図5の3パルスの方(VN3′)が図2の3パルスの
場合(VO3′)よりインバータ2の出力電圧が高いの
で、図2の3パルス(図3(イ))と図5の3パルス
(図3(ロ))を切換える時、インバータ2の出力電圧
M が図3のように連続となるように、幅θ°を変調率
演算回路10の出力の出力VC により制御する。そし
て、車両用インバータを例にして、制御スイッチング素
子UP〜WNに必要な最小消弧期間Tmin を240μ
s、1パルスに切換える時のインバータ2の出力周波数
f=75Hzとすると、Tmin (=240μs)に対応
する最小消弧期間θmin は、
【0021】
【数3】
【0022】となるので、図7(数1と数2)より、図
2の3パルスでは1パルスの88.7%の電圧しか得ら
れないのに対し、図5の3パルスでは1パルスの98.
7% の電圧まで高められ、1パルスに切換える時の電
圧変化量が非常に小さいことがわかる。
【0023】最後に、図2(B)と図5(B)の3パル
ス及び図4(図6)の(B)の1パルスを発生する図1
の変調回路5の具体的な詳細構成を図8に示す。なお、
図1と図8の同じ番号・符号は同じ機能を有している。
ただし、図1では変調動作を、変調波と搬送波の交流波
形の直接比較で説明したが、図8の具体例では、回路を
簡単にするため、図9により以下説明するように、直流
的な搬送波(図9の(イ),(ヘ),(ヌ))と直流レベ
ル(図9のVC )の比較結果(図9の(イ),(ト),
(ル))を、直流的な変調波(図9の(ニ),(チ),
(オ))で正期間と負期間に振分ける方式としている。
その図8の動作を図9により説明する。
【0024】図8において、インバータ周波数fに準拠
した周波数f0 をカウンタ514でカウントし、搬送三
角波記憶素子511′のROM4(Read Only Memory)
と変調波発生手段52の方形波記憶素子ROM1から、
図9の(イ)と(ニ)のような三角波と方形波を出力す
る。図9(イ)の三角波は変調率演算回路10の直流レ
ベル出力VC と比較器531で比較されて、比較器53
1は図9(ロ)のようなパルスを出力し、その出力は図
9(ニ)の方形波と共に排他的論理和532に与えら
れ、排他的論理和532は図9(ホ)のようなつまり図
2(B)と同じ3パルスを発生する。なお、搬送三角波
記憶素子511′のROM5〜8は、三角波と正弦波の
比較により得られるパルス数(パルス列)、例えば5,
9,15,27と同じパルス数が得られるような三角波
を記憶させてあり、そのパルス数は前述の図3のよう
に、インバータ周波数fに対応して、パルス数切換え手
段54により切換える。即ち、インバータ2の出力周波
数fにより、パルス数を切換えるインバータ2の出力周
波数をあらかじめ設定したパルス数選択器541で、1
つのパルス数信号を選択し、その出力により、パルス数
切換え器542の開閉素子5421〜5427の中の1
つを動作させ、加算素子5428を介して、搬送波発生
手段51の出力(ROM2〜8)つまりパルス数を切換
える。
【0025】次に、パルス数切換え手段54により、搬
送三角波記憶素子511′(ROM4)から逆台形波記憶素
子512′(ROM3)に切換えると、搬送逆台形記憶
素子512′(ROM3)から、図9(ヘ)のような逆
台形波(上辺幅180°,下辺幅60°)を出力する。
この図9(ヘ)の逆台形波は変調率演算回路10の直流
レベル出力VC と比較器531で比較され、比較器53
1は図9(ト)のようなパルスを出力する。この出力は
変調波発生手段52の方形波記憶素子ROM1の出力で
ある図9(チ)(図9(ニ))のような方形波と共に排他的
論理和532に与えられ、非他的論理和532は図9
(リ)のようなつまり図5(B)と同じ3パルスを発生
する。
【0026】さらに、パルス数切換え手段54により、
逆台形波記憶素子512′(ROM3)から0記憶素子51
3′(ROM2)に切換えると、0記憶素子513′(R
OM2)から、図9(ヌ)のような0信号を出力する。この
図9(ヌ)の0信号は変調率演算回路10の直流レベル
出力VC と比較器531で比較され、比較器531は図
9(ル)のような0信号を出力する。この出力は変調波
発生手段52の方形波記憶素子ROM1の出力である図
9(オ)(図9の(ニ),(チ))のような方形波と共に
排他的論理和532に与えられ、排他的論理和532は
図9(ワ)のようなつまり図4(図6)の(B)と同じ
1パルスを発生する。
【0027】以上の説明は、図2(図9(ホ))の3パル
スから図5(図9(リ))の3パルスを経て1パルス(図
9(ワ))に切換える場合であったが、図2の3パルスを
省略して、5パルスから直接図5の3パルスを経て1パ
ルスに切換えても良いということはもちろんである。こ
の場合、図2の3パルスが図5の3パルスに置き代わる
だけで、部品数はほとんど増加しない。ただし、5パル
スから図5の3パルスに切換える場合、図3からわかる
ように、図2の3パルスから図5の3パルスに切換える
場合より、インバータ2の出力電圧VM が小さいつまり
図5の幅θ°が大きなる(図7参照)ので、インバータ
2の出力電流波形が悪く(リップルが大きく)なり、イ
ンバータ2の転流能力を増加させる(インバータ2の大
形化)要因となるので十分な検討を要する。
【0028】即ち、図1及び図8の実施例のように、図
2(図9(ホ))の3パルスから図5(図9(リ))の3パ
ルスを経て1パルス(図9(ワ))に切換える方式は、図
2の3パルスを省略して、5パルスから直接図5の3パ
ルスを経て1パルスに切換える方式より、インバータ2
の出力電流のリップルが大きくならずつまりインバータ
2の転流能力を増加させる(インバータ2の大形化)こ
ともないという効果がある。
【0029】さらに、図5(図9(ヘ)〜(リ))の3パ
ルスでは、インバータ2の出力電圧VM(VN3′)は幅θ
°に対して、図7の実線のような非線形となるため、搬
送波発生手段51の中の512′からは、図10の点線
のような図9(ヘ)の逆台形波ではなく、図10の実線
のような湾曲した逆台形波を発生させれば、変調率演算
回路10の出力VC の変化に対して幅θ°の変化が非線
形となり、インバータ2の出力電圧VM が直線的に変化
するという効果がある。また、搬送波発生手段51の中
の512′から、図11の点線のような図9(ヘ)の逆
台形波でなく、図11の実線のような逆台形波の両側が
平らな波形を発生させて、その平らな幅を、制御スイッ
チング素子UP〜WNに必要な最小消弧期間θmin と等
しくすれば、変調率演算回路10の出力VC の増加によ
り、θθmin で自動的に1パルスとなるため、搬送波
発生手段51の中の513′を省略できるという効果が
ある。
【0030】以上のパルス数切換えは、インバータ2の
出力周波数fが増加する場合を対象としたが、インバー
タ2の出力周波数fが減少する場合のパルス数切換えは
逆の制御(図3参照)となり、前述の効果が損なわれる
ものではないということはもちろんである。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、3パルスと1パルス間
のパルス数切換え時において、インバータ出力電圧の変
化量が非常に小さく、かつその基本波成分の位相ずれも
生じないので、インバータ出力電流のはね上りが非常
に小さくなり、インバータが転流失敗することもなく
(転流能力の軽減)、トルク変動も非常に小さく誘導
電動機を円滑に運転できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すパルス幅変調インバー
タによる誘導電動機の制御装置の回路構成図。
【図2】正弦波と三角波の比較による3パルス波形図。
【図3】インバータ出力周波数に対するパルス数及びイ
ンバータ出力電圧の関係図。
【図4】図2の3パルスと1パルスの波形関係図。
【図5】方形波は逆台形波の比較による3パルスの波形
図。
【図6】図5のパルスと1パルスの波形関係図。
【図7】図2と図5の3パルスにおけるインバータ出力
電圧の特性図。
【図8】変調回路の詳細構成図。
【図9】図8の動作説明図。
【図10】図8の動作説明図。
【図11】図8の動作説明図。
【符号の説明】
1…直流電源、2…インバータ、3…誘導電動機、4…
ゲート信号処理回路、5…変調回路、51…搬送波発生
手段、52…変調波発生手段、53…比較手段、54…
パルス数切換え手段。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源から給電されるパルス幅変調イン
    バータと、該インバータによって付勢される誘導電動機
    と、前記インバータの出力周波数と出力電圧を制御する
    とともに前記インバータ出力周波数の1サイクルに含ま
    れるパルス数を3パルスと1パルスとの間に切換える手
    段を含む変調手段を備えたものにおいて、前記変調手段
    は、3パルスの線間電圧として、両端の2パルスを電気
    角120度期間の外側に位置する電圧波形を作る3パル
    ス発生手段を備えたパルス幅変調インバータによる誘導
    電動機の制御装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、前記3パ
    ルスの線間電圧は、幅θ度の第1パルスと、この第1パ
    ルスから幅θ度後に幅(120度−2θ度)の第2パル
    スと、この第2パルスから幅θ度後に幅θ度の第3パル
    スからなるパルス幅変調インバータによる誘導電動機の
    制御装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項において、前記イン
    バータ出力周波数が増加する場合は、前記3パルス発生
    手段より得られる3パルス以外の3パルスから、前記3
    パルス発生手段より得られる3パルスを経て前記1パル
    スに切換えるとともに、前記インバータ出力周波数が減
    少する場合は、前記1パルスから前記3パルス発生手段
    より得られる3パルスを経て、前記3パルス発生手段よ
    り得られる3パルス以外の3パルスに切換えることを特
    徴とするパルス幅変調インバータによる誘導電動機の制
    御装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項において、前記3パ
    ルス発生手段は、前記インバータの出力電圧の指令値に
    より波高値が変化する変調波を発生する手段と、該変調
    波発生手段の出力に対して一対の三角波から成る搬送波
    を発生する手段と、該搬送波発生手段と前記変調波発生
    手段の出力を比較する手段とを備えたことを特徴とする
    パルス幅変調インバータによる誘導電動機の制御装置。
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