JPH05130393A - カラー複写機 - Google Patents

カラー複写機

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JPH05130393A
JPH05130393A JP3287591A JP28759191A JPH05130393A JP H05130393 A JPH05130393 A JP H05130393A JP 3287591 A JP3287591 A JP 3287591A JP 28759191 A JP28759191 A JP 28759191A JP H05130393 A JPH05130393 A JP H05130393A
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color
unit
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育弘 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】製品の初期設計、出荷時調整はもちろん、経年
変化を補正するためのメンテナンスなど広い範囲にわた
って色補正回路を視覚的に最適に、短時間で設定するこ
とを目的とする。 【構成】基準パターン発生部を有し、得られた基準パタ
ーンを利用して、多くの色データと、この色データに複
写機の色再現歪みを付加したデータを一挙動で採集す
る。この色値を例えばLab色値に変換し、該Lab色
値をもとに、重回帰分析演算部で最小二乗法を実行し
て、色補正回路の係数を算出する。更に、内容を書き換
えることが可能なメモリーを有し、求めた最新の色補正
係数を常に記憶保持しておき、該メモリーに保持された
色補正係数を用いて色補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー複写機に関する
ものであり、特に原稿の色を忠実にコピーする技術に係
わる。
【0002】
【従来の技術】OA機器のカラー化が進み、原稿やディ
スプレー画像の色を正しく印刷する「色処理技術」が注
目を集めている。このような従来のフルカラー複写機
は、図9に示すように、色補正部5、画像読み込み部
6、印刷部7、メモリー部9から構成されている。この
ほかにも各種制御を行うためのコントローラーなどを含
んでいるが、この発明には関係しないのでここでは説明
は省略する。
【0003】図9を用いて従来のフルカラー複写機の動
作を説明する。まず、原稿が画像読み込み部6で読み取
られる。画像読み込み部6は、従来のフルカラースキャ
ナと同様の原理で構成されている。
【0004】読み取られたデータは、色補正部5で色補
正が行われ、印刷部7から元の原稿にほぼ忠実な色彩の
複写出力として印刷出力される。印刷部7は、従来のフ
ルカラープリンタと同様の原理で構成されている。
【0005】ところで、任意のフルカラー原稿を複写し
た場合、必ずしも原稿と同じ色の複写出力が得られると
は限らない。これは、フルカラー印刷の発色は、減法混
色の原理を応用しているが、実際の複写機では減法混色
の基本的な原理である相加則、相乗則が成り立たないこ
とが多いためである。このため、フルカラー複写機では
色補正部5で色補正を行うのである。
【0006】色補正として一般に行われている方法は、
赤・緑・青の3色をそれぞれ表す入力信号(r,g,b)
に対して、次式で表される3×3のマトリクス演算を行
う方法である。
【0007】
【数1】
【0008】ここで(R,G,B)は補正後の信号、a11
〜a33は色補正のための係数である。これらの係数は、
製品設計時、または出荷時に設定され、図9のメモリー
部4に常時記憶保持されている。
【0009】色補正部5は、メモリー部4を参照して補
正係数を読み出しながら、数式1の演算を順次行って、
データを印刷部7に出力する。この結果、色補正された
複写出力が印刷部7から得られる。
【0010】この方法による色補正の原理を簡単に説明
する。フルカラー複写機など減法混色は、使用するイン
キ(シアン、マゼンタ、イエロー)が、それぞれ図10
(a)(b)(c) に示すように赤、緑、青を独立して吸収する
特性を有することを前提としている。図10(a)(b)(c)
の横軸は波長、縦軸は反射率を示す。
【0011】しかし実際に使用されるインキは、図11
(a)(b)(c) のように赤、緑、青に互いに影響を及ぼしあ
う特性となっている。このため、減法混色の原理にもと
づいて正しい色を発色させるためには、あるインキの印
刷濃度を決定するために、他の2色の濃度を関係させる
必要がある。
【0012】前記数式1はこのような互いの影響関係を
示したものである。係数を適切に定めた数式1を用いて
色補正を行うことにより、図11(a)(b)(c) の特性を持
つインキを用いた場合でも、他の色への影響を除去する
ことができるようになるので、図10の理想的なインキ
を使用した場合の印刷色を近似して印刷することができ
るようになる。
【0013】尚、数式1では一例として3×3のマトリ
クスで色補正を行う方法を示したが、例えば、次式の数
式2のように高次の項を含んだマトリクスを用いて色補
正を行う場合もある。
【0014】
【数2】
【0015】この場合は、数式1による色補正よりもよ
り精度の高い色補正を行えることが[画像電子学会誌V
ol.18、No.2、P.44−48、「カラーマス
キング(II)」、田島譲二]に記載されている。
【0016】実際の色補正は、数式1及び数式2をハー
ドウエア、もしくはソフトウエアで実現しており、適当
なDSPや、数値演算能力の高いCPUを用いることが
多い。あるいは、制御用として別に保有しているCPU
を共用することもある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、数式1及び
数式2の各係数は、複写機の色再現性能を決定づけるも
のであるから、慎重に数値設定を行う必要がある。これ
らの設定作業には従来、目視による評価を繰り返す方
法、あるいは最小二乗法などが用いられていた。
【0018】目視による評価に基づいてカットアンドト
ライで係数設定を行う場合、人間が実際に目で見た誤差
を最小化できる利点がある。しかし設定値自体に主観的
なばらつきを含むので、最適化されているとは言いがた
いし、また最適な設定を行うために非常に長い時間を要
するという問題がある。
【0019】そのため、機器のモデルチェンジやロット
の更新時に、常に一定の色再現精度を保証することは困
難であった。
【0020】一方、最小二乗法などを用いる方法では、
設定値のばらつきはなくなり、ある意味で最適化される
利点がある。この方法で各係数を設定する方法を説明す
る。ここでは、多変数最小二乗法の一種である重回帰分
析を用いた方法について説明する。
【0021】重回帰分析とは、複数の独立変数X1〜Xn
を用いて 次式の数式3の定義に従って従属変数Yを説
明するとき、係数aiを決定する数値計算手法である。
【0022】
【数3】Y=a11+a22+ ‥‥ +ann+C ただし、aiはi番目の独立変数Xiに対する係数(i=
1〜n)、Cは定数、n は独立変数の数である。
【0023】ここで、たとえば独立変数X1〜Xnを数式
1のr、g、bとし、またYをRとすると、重回帰分析
を用いて係数a11〜a13を求めることができる。
【0024】その手順は次のとおりである。
【0025】 (手順1) 色票を測色計で測定し、画像入力装置から
読み込む。 (手順2) 画像入力装置から読み込んだ色票データを
印刷し、測色計で測定する。 (手順3) 測定データを多数集め、元の色票の測色デ
ータと、印刷した色票のデータとを用いて、重回帰分析
を行う。 (手順4) YをG、Bと変化させ、すべての係数を求
める。
【0026】重回帰分析は、一般に計算機の数値計算プ
ログラムとして確立されている。したがって、データさ
え収集すれば、この方法を用いることにより、ばらつき
がなく高速に係数を決定することができる利点がある。
【0027】しかしながらこの方法には、色見本のデー
タ採集に非常に長い時間と多くの手間を要する問題があ
った。
【0028】色補正係数は、製品の初期設計段階におけ
る標準設定、出荷時における機器個別の調整などを経て
設定されるが、以上のように従来の方法では、高い色再
現性能が得られる色補正係数を十分短い時間で設定する
方法が、技術的に明らかにされていなかったため、必ず
しも慎重に色補正係数の設定が行われているとは言えな
い面があった。
【0029】また、製品出荷後に機器性能の経年変化を
補正する目的で、メンテナンス時に色補正係数の再設定
を行うことが望ましいが、図9のメモリー部9の構造
上、色補正係数データを新たに書き換えることができな
いうえに、ばらつきが少なく信頼性の高い係数を短時間
に設定する方法が明らかにされていなかったため、この
ような再設定は不可能であった。
【0030】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あって、ばらつきが少なく、信頼性の高い色補正係数を
短時間に設定できるカラー複写機を提供することを目的
としている。
【0031】
【課題を解決する手段】上記課題を解決するために、本
発明の請求項1に係るカラー複写機では、画像読み込み
部と印刷部とを少なくとも有するカラー複写機におい
て、色彩の基準パターンデータを発生する基準パターン
データ発生部と、該基準パターンデータ発生部で発生し
た基準パターンデータと、該基準パターンデータを前記
印刷部により印刷して得られた印刷物を前記画像読み込
み部で読み込んで得られたデータとを、知覚特性に基づ
いた色値に変換する色値変換部と、該色値変換部で変換
されたデータを利用して色補正係数を算出する重回帰分
析演算部と、該重回帰分析演算部によって算出された色
補正係数を記憶する書き換え可能なメモリー部と、該メ
モリー部に記憶されている色補正係数を用いて色補正演
算を行う色補正部とを備えることを特徴とするよう構成
している。
【0032】又、本発明の請求項2に係るカラー複写機
では、画像読み込み部と印刷部とを少なくとも有するカ
ラー複写機において、色彩の基準パターンデータを発生
する基準パターンデータ発生部と、前記基準パターンデ
ータ発生部で発生した基準パターンデータと、該基準パ
ターンデータを前記印刷部で印刷して得られた印刷物を
前記画像読み込み部で読み込んで得られたデータとを利
用して色補正係数を算出する重回帰分析演算部と、該重
回帰分析演算部によって算出された色補正係数を記憶す
る書き換え可能なメモリー部と、該メモリー部に記憶さ
れている色補正係数を用いて色補正演算を行う色補正部
とを備えることを特徴とするよう構成している。
【0033】又、本発明の請求項3に係るカラー複写機
では、画像読み込み部と印刷部とを少なくとも有するカ
ラー複写機において、外部装置とのデータ送受を行う信
号入出力部と、該信号入出力部を介して外部装置から受
信したデータを印刷する前記印刷部と、読み込んだ画像
データを前記信号入出力部を介して外部装置へ送信する
前記画像読み込み部と、前記信号入出力部を介して外部
装置から受信した色補正係数を記憶する書き換え可能な
メモリー部と、該メモリー部に記憶された色補正係数を
用いて色補正演算を行う色補正部と、を備えることを特
徴とするよう構成している。
【0034】
【作用】色彩の基準パターンデータを発生する基準パタ
ーンデータ発生部では、色再現誤差を測定するために基
準として用いるパターンを発生する。基準パターンデー
タ発生部で発生した基準パターンデータと、該基準パタ
ーンデータを複写機が通常有する印刷部で印刷して得ら
れた印刷物を複写機が通常有する画像読み込み部で読み
込んで得られた基準パターンのデータとを知覚特性に基
づいた色値に変換する色値変換部では、基準パターンデ
ータ発生部の発生した基準パターンデータと、このデー
タに印刷部や画像読み込み部の色再現誤差が付加された
データを知覚特性に基づいた色値に変換する。
【0035】重回帰分析演算部では、知覚特性に基づい
た色値に変換された2つのデータ相互間の回帰係数を短
い時間で算出する。
【0036】基準パターンは、色空間内のできるだけ多
くの色を含むように構成するので、一挙動で多くの色に
関するデータを収集することができる。またこのデータ
に基づいて算出された回帰係数は、多くの色に対する色
再現歪みを平均的に表現したものとなる。
【0037】この効果として、製品の初期設計、出荷時
調整は言うに及ばず、メンテナンス時など、すべての段
階で、短い時間に、最小の手間で、最適な色補正係数を
求め、設定することができるようになる。
【0038】更に、該重回帰分析演算部で算出された色
補正係数を記憶する書き換え可能なメモリー部では、算
出された色補正係数を保持する。メモリー部に記憶保持
されている色補正係数を用いて色補正演算を行う色補正
部では、色補正係数を参照して色補正を行う。
【0039】これらの働きより、出荷後の機器に経年変
化があっても、常に最適な色補正を行うことがでるよう
になり、常に原稿の色彩に忠実な複写出力を得ることが
できることになり、機器の色再現性能をばらつきなく最
良の状態で維持することができるようなる又、外部装置
とのデータ送受を行う信号入出力部では、外部装置から
受信した基準パターンデータを受信する。該受信データ
は印刷部にて印刷され、読み込み部は該印刷データを読
み込み、その画像データを前記信号入出力部を介して外
部装置へ送信する。
【0040】以上のデータに基づいて外部装置で計算さ
れた色補正係数を、前記信号入出力部によって受信し、
該受信データを書き換え可能なメモリー部に記憶する。
色補正部は該メモリー部に記憶された色補正係数を用い
て色補正を行う。
【0041】このように、基準パターンデータ発生部、
色値変換部、重回帰分析演算部、信号入出力部からなる
外部装置にて色補正係数を計算し、カラー複写機はその
結果を受信して色補正に用いるので、前述の効果を損な
う事なく各カラー複写機の構成を簡略化できる作用があ
る。
【0042】
【実施例】本発明の請求項1に係るフルカラー複写機の
機能的構成例を図1に示す。図9に述べた従来の複写機
と比較して、基準パターンデータ発生部1、色値変換部
2、重回帰分析演算部3を有すること、及び、メモリー
部4が書き換え可能となっていることが特徴である。こ
れらの部位をどのように用いて先に述べた問題点を解決
するか、詳細に説明する。
【0043】まず、色補正係数をどのようにして算出す
るかを説明する。色補正係数を決定する際のフローチャ
ートを図2に示す。本発明による方法では、一挙動で色
空間内のできるだけ多くの色について、元の色と、印刷
部と画像入力部を経た色を把握して、これらの色を知覚
特性に基づいた色値に変換し、重回帰分析演算部で色補
正を行うための係数を求めるよう動作する。
【0044】以下、図1及び図2を用いて説明する。ま
ずS1にて、基準パターンデータ発生部1から色空間内
のできるだけ多くの色を含んだ基準パターンを発生す
る。基準パターンデータ発生部1は、たとえばROMや
ハードディスクなどの記憶装置で構成し、別途発生させ
た基準パターン画像のデータを記憶する。
【0045】画像のサイズを512画素×512画素、
量子化ビット数を8ビットとして説明すると、これらの
記憶装置の容量は、
【0046】
【数4】 512(画素)×512(画素)×3=786432 により、786,432 バイト程度必要である。
【0047】基準パターン画像は色空間内の多くの色を
含む画像とする。基準パターン画像の例を図3及び図4
に示す。基準パターン画像は種々の構成が考えられる
が、基準パターン画像に含まれる色が空間的にどのよう
に配置されて基準パターン画像を構成していようとも、
それらの色の色空間内の分布が等しければ本発明では同
じ効果を発揮する。
【0048】そのため基準パターンは、見た目が異なっ
ていることよりも、画像を構成する色の色空間内におけ
る分布の違いが重要である。たとえば図5及び図6で示
す基準パターン画像は、図3及び図4で示す画像と見た
目は異なっているが、色の色空間内における分布は全く
同じであり、本発明に関しては同一の基準パターン画像
であると考えることができる。このような画像は何種類
も考えられる。
【0049】ところで、このような基準パターン画像
は、1画素が従来技術でいうところの1色の色票に相当
していると考えられる。従って、このような基準パター
ン画像を用いることで、少なくとも従来技術で非常に多
くの色票を用いて係数の算出を行った場合と同等の効果
が期待できる。基準パターンとして、複数画素が1色の
色票に相当するようにしたものも容易に構成できる。
【0050】次いでS2では、このデータを複写機が通
常有する印刷部7を用いて印刷し、更にS3では、この
印刷物を複写機が通常有する画像読み込み部6を用いて
入力する。これらの操作は、使用者自身が行うこともで
きる。
【0051】ここで入力されたデータは、予め発生され
た基準パターンデータに、印刷部7と画像読み込み部6
の色再現歪が付加されたものとなる。従って、予め発生
した基準パターンデータと読み込んだ基準パターンデー
タには何らかの差異が発生していると予想される。これ
は通常の原稿を複写した場合の色再現誤差に相当する。
【0052】更に、S4では色値変換部2で予め発生し
た基準パターンデータと読み込んだ基準パターンデータ
を知覚特性に基づいた色値に変換する。これは色再現誤
差を人間の視覚特性に基づいて評価するためである。こ
の変換を行うことで、色再現誤差を視覚的に最小化する
ことができるようになる。
【0053】このような色値としては、
【0054】
【数5】
【0055】及び
【0056】
【数6】
【0057】などがある(以下、文章中の‘Lab’は
上記、数式5を意味するものとする)。
【0058】例えばLab値への変換は次式に基づいて
行う。
【0059】
【数7】
【0060】色値変換部2は、上式をプログラム化した
マイクロコンピューターや適当なDSPを用いて簡単に
構成することができる。
【0061】更にS5では、重回帰分析演算部3でこれ
らのデータを用いて色補正に必要な補正係数を求める。
【0062】先に述べたとおり、基準パターン画像は1
画素が1色の色票に対応している。従って重回帰分析
は、色値変換部2で知覚特性に基づいた色値に変換し
た、予め発生した基準パターンデータと読み込んだ基準
パターンデータの同じ色票(同じ色を現す画素)同士を
対応づけて実行する必要がある。
【0063】このため、先に説明した手順S3において
使用者が、印刷した基準パターンを読み込ませるとき
に、使用者に正しい位置に印刷物を置いてもらう必要が
ある。これは、画像読み込み部6に適当なマーキングを
施すことで容易に達成できる。
【0064】このようにして重回帰分析演算部3で求め
られた係数は、数式1及び数式2のマトリクス係数に相
当する。重回帰分析演算部3は、色値変換部2と同様、
一般の回帰分析手法をプログラム化したマイクロコンピ
ューターで構成すると、係数を容易に求めることができ
る。
【0065】以上に説明した基準パターンデータ発生部
1、色値変換部2、重回帰分析演算部3等の部位は、適
当な記憶装置とプログラムされたマイクロコンピュータ
ーがあればすべての機能を行わせることができる。これ
らの記憶装置やマイクロコンピューターは、制御用な
ど、一般に複写機のファームウエアとして装置に予め組
み込まれていることが多いので、実際には上述した機能
を実行するプログラムを新たに組み込むだけで本発明を
適用することができる。
【0066】S6では、このようにして得られた色補正
係数を、書き換え可能なメモリー部4に記憶保持する。
メモリー部4では、最新の色補正係数を常に保持してい
る。製品出荷時の標準状態における値も、あわせて保持
するようにしてもよい。メモリー部4はEEPROMや
ハードディスクで容易に構成でき、しかも書き換え可能
とすることができるので本発明の目的を達成し得る。
【0067】図1を利用して、上記の動作を更に具体的
に説明する。まず基準パターンデータ発生部1で発生さ
れた基準パターンデータは、印刷部7と色値変換部2に
導かれる。ここで印刷部7へ導かれたデータは、図2に
示すフローチャートの最初の段階で、基準パターンを印
刷するために用いられる。一方、色値変換部2へ導かれ
たデータはLab色値などの知覚特性に基づいた色値に
変換されるために用いられる。
【0068】印刷部7で印刷された基準パターンは、使
用者の手で画像読み込み部6から読み込まれる。このデ
ータは、まず色値変換部2へ導かれ、Lab色値など
の、知覚特性に基づいた色値に変換される。
【0069】色値変換部2で変換された2つの色データ
は、重回帰分析演算部3へ導かれ、ここで重回帰分析さ
れて色補正係数が求められる。この色補正係数データは
メモリー部4へ導かれ記憶保持される。
【0070】最後に、メモリー部4に保持されているデ
ータを用いて色補正部2で色補正が行われる。即ち、画
像読み込み部6から複写したい原稿が読み込まれたと
き、そのデータは色補正部2に導かれ、色補正部2では
メモリー部4に記憶されている色補正係数データを参照
しつつ、色補正の演算を行って、印刷部7に出力する。
請求項2に係る実施例を図7に示す。本実施例では、図
1の色値変換部2を省略している。図1の色変換部2
は、色再現誤差を人間の視覚特性に基づいて評価し、色
補正係数決定することを目的としているので、本発明の
目的の一つである「調整の簡略化及び短時間化」を最重
要とした場合は、色値変換部2を除外して構成すること
もできる。
【0071】又、本実施例は色変換部2を含まないだけ
で、各構成要素の動作は図1で説明したものと同様なの
で重複する説明は省略する。
【0072】請求項3に係る実施例の構成を図8に示
す。本実施例では、請求項1の実施例で説明した図1の
基準パターンデータ発生部1、色値変換部2、重回帰分
析演算部3に、新たに信号入出力部8bを加えて外部装
置(図8中の破線で囲まれた部分)として構成する。
【0073】又、図1のメモリー部4、色補正部5、画
像読み込み部6、印刷部7に、新たに信号入出力部8a
を加えて本実施例のカラー複写機を構成する。信号入出
力部8aは外部装置とカラー複写機間で各種データの送
受を行う。
【0074】外部装置の基準パターンデータ発生部1、
色値変換部2、重回帰分析演算部3は、一旦調整が終了
した後の製品出荷以後は、メンテナンス時のみに用いら
れるのが通常であるから、これらを除外することでカラ
ー複写機側の構成を簡略化でき、装置自体のコストダウ
ンが期待できる。
【0075】本実施例では、外部装置においた基準パタ
ーンデータ発生部1、色値変換部2、重回帰分析演算部
3を用いて、請求項1の実施例で述べたと同様の色補正
係数を得るため、以下のようにする。
【0076】まず図8に示すように、カラー複写機側の
信号入出力部8aと外部装置側の信号入出力部8bを接
続する。データの入出力を行うこれら信号入出力部8a
及び8bは、例えば、RS232C、SCSI、GP−
IBなどの標準的なインターフェースを基本に構成する
ことができる。
【0077】信号入出力部8aは印刷部7や画像読み込
み部6、書き換え可能なメモリー部4などに接続され、
これらと外部装置とのデータの送受を可能ならしめてい
る。又、信号入出力部8bは同様に基準パターンデータ
発生部1、色値変換部2、重回帰分析演算部3と接続さ
れている。
【0078】外部装置は基準パターンデータ発生部1か
らの基準パターンデータを信号入出力部8bを介してカ
ラー複写機に送信する。信号入出力部8aは該データを
受信する。印刷部7は受信した該データを印刷し、印刷
出力を得る。次に、画像読み込み部6で該印刷物を読み
取り、読み取ったデータを信号入出力部8aを介して外
部装置に送信する。該データは信号入出力部8bで受信
され、色値変換部2に到達する。
【0079】外部装置の色値変換部2では、発生した基
準パターンデータと画像読み込み部6から出力されてき
たデータを例えばLab色値に変換する。また重回帰分
析演算部3では、これらをもとに回帰係数をもとめ、色
補正係数として信号入出力部8bを介してカラー複写機
に送信する。
【0080】カラー複写機側では、外部装置から送信さ
れたデータを記憶できるようにした書き換え可能なメモ
リー部4に、該色補正係数を記憶する。この係数は請求
項1の実施例で得られた色補正係数と全く同じものにな
ることは明らかである。カラー複写機側では、メモリー
部4に保持されているデータを用いて、色補正部2で色
補正が行われる。
【0081】つまり、画像読み込み部6から、複写した
い原稿が読み込まれたとき、そのデータは色補正部5に
導かれ、色補正部5ではメモリー部4に記憶されている
色補正係数データを参照しつつ、色補正の演算を行っ
て、印刷部7に出力するのである。
【0082】上記のように、外部装置に置く基準パター
ンデータ発生部1,色値変換部2,重回帰分析演算部3
は、図1で説明した機能と同一のもので、外部装置とカ
ラー複写機との間で、データのやりとりが可能になって
いればよい。この外部装置は、専用の装置やノート型ハ
ンドヘルドコンピュータなどで構成することができよ
う。
【0083】尚、色値変換部2は、請求項2の実施例で
説明したように、必要に応じて省略することもできる。
【0084】
【発明の効果】以上のように本発明では、多くの色を適
当に配置した基準パターンを用いるので、一挙動で多く
の色に関する色補正データを収集することができる。こ
のデータを最小二乗法などの手法に用いることで、ばら
つきのない色補正係数を極めて短時間のうちに算出する
ことが可能になる。
【0085】また、本発明は、色補正回路の係数を決定
する際に、多くの色について測定した色再現誤差を視覚
的な値に比例させて評価する目的で、データをLab色
値などの、知覚特性に基づいた色値に変換するので、係
数を、視覚的に最適な値に、ばらつきなく高速に設定す
ることが可能となる。
【0086】この結果、製品の初期設計、出荷時調整の
段階における設定値の信頼性が向上し、製品の性能アッ
プを図ることができる。また調整時間が短縮できるの
で、コストダウンに効果がある。
【0087】更に、経年変化を補正するためのメンテナ
ンスの段階でも、ばらつきのない係数値を再設定する作
業が短時間のうちに終了することになるので、極めて軽
微なコストで、製品を常に高い性能に保つことが可能と
なる。
【0088】又、係数の再設定操作は極めて簡単であ
り、メンテナンス自体を使用者自らが行うことも可能と
なる。このように、本発明を実施した製品はメンテナン
スフリーとなるので、複写機の製造販売に関するコスト
を、総合的な見地から大幅に節減できるという本発明固
有の効果がある。
【0089】更に、請求項3に述べた発明では、メンテ
ナンスに必要な部位を分離することによるコストダウン
が期待できる。切り離した部位はサービスマンなどが容
易に持ち運ぶことが可能であるので、メンテナンスには
極めて効果的である。
【0090】このように、本発明によれば、製品のコス
トダウンと性能向上に総合的に貢献するとともに、原稿
の色彩を忠実に再現できるカラー複写機を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1記載の実施例を示す構成図で
ある。
【図2】本発明の色補正係数を決定するフローチャート
である。
【図3】本発明で用いる基準パターンの例(1)を示す
図である。
【図4】本発明で用いる基準パターンの例(2)を示す
図である。
【図5】図3の基準パターンと同様の効果を有する基準
パターンを示す図である。
【図6】図4の基準パターンと同様の効果を有する基準
パターンを示す図である。
【図7】本発明の請求項2記載の実施例を示す構成図で
ある。
【図8】本発明の請求項3記載の実施例を示す構成図で
ある。
【図9】従来の複写機の構成図である。
【図10】理想的なインキの吸収特性を示す特性図であ
る。
【図11】実際のインキの吸収特性を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
1 基準パターンデータ発生部 2 色値変換部 3 重回帰分析演算部 4 メモリー部(書き換え可能) 5 色補正部 6 画像読み込み部 7 印刷部 8a 複写機側の信号入出力部 8b 外部装置側の信号入出力部 9 メモリー部(書き換え不可)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像読み込み部と印刷部とを少なくとも有
    するカラー複写機において、 色彩の基準パターンデータを発生する基準パターンデー
    タ発生部と、 該基準パターンデータ発生部で発生した基準パターンデ
    ータと、該基準パターンデータを前記印刷部により印刷
    して得られた印刷物を前記画像読み込み部で読み込んで
    得られたデータとを、知覚特性に基づいた色値に変換す
    る色値変換部と、 該色値変換部で変換されたデータを利用して色補正係数
    を算出する重回帰分析演算部と、 該重回帰分析演算部によって算出された色補正係数を記
    憶する書き換え可能なメモリー部と、 該メモリー部に記憶されている色補正係数を用いて色補
    正演算を行う色補正部とを備えることを特徴とするカラ
    ー複写機。
  2. 【請求項2】画像読み込み部と印刷部とを少なくとも有
    するカラー複写機において、 色彩の基準パターンデータを発生する基準パターンデー
    タ発生部と、 前記基準パターンデータ発生部で発生した基準パターン
    データと、該基準パターンデータを前記印刷部で印刷し
    て得られた印刷物を前記画像読み込み部で読み込んで得
    られたデータとを利用して色補正係数を算出する重回帰
    分析演算部と、 該重回帰分析演算部によって算出された色補正係数を記
    憶する書き換え可能なメモリー部と、 該メモリー部に記憶されている色補正係数を用いて色補
    正演算を行う色補正部とを備えることを特徴とするカラ
    ー複写機。
  3. 【請求項3】画像読み込み部と印刷部とを少なくとも有
    するカラー複写機において、 外部装置とのデータ送受を行う信号入出力部と、 該信号入出力部を介して外部装置から受信したデータを
    印刷する前記印刷部と、 読み込んだ画像データを前記信号入出力部を介して外部
    装置へ送信する前記画像読み込み部と、 前記信号入出力部を介して外部装置から受信した色補正
    係数を記憶する書き換え可能なメモリー部と、 該メモリー部に記憶された色補正係数を用いて色補正演
    算を行う色補正部と、 を備えることを特徴とするカラー複写機。
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