JPH0512997Y2 - - Google Patents

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JPH0512997Y2
JPH0512997Y2 JP1989144242U JP14424289U JPH0512997Y2 JP H0512997 Y2 JPH0512997 Y2 JP H0512997Y2 JP 1989144242 U JP1989144242 U JP 1989144242U JP 14424289 U JP14424289 U JP 14424289U JP H0512997 Y2 JPH0512997 Y2 JP H0512997Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は、複数層の誘電体層と複数層の内部電
極とを交互に積層してなる積層セラミツクコンデ
ンサに関するものである。 [従来の技術] 第2図は従来の積層セラミツクコンデンサの一
例の断面図である。 同図において、複数層の誘電体層10と複数層
の内部電極11とが交互に積層されている。 この複数層の内部電極11のうちで最外の内部
電極の外側には一対の保護層12,12が積層さ
れている。 そして、複数層の内部電極11は一対の外部電
極13,13によつて交互に電気的に接続されて
いる。 ここで、誘電体層10は、例えばチタン酸バリ
ウムなどの誘電体を主成分としたセラミツクから
なる。 また、内部電極11は、銀、銀−パラジウム、
パラジウム、白金またはニツケルなどを主成分と
した電極ペーストを焼成した膜状のものからな
る。 また、保護層12は、誘電体層10と同一組成
のセラミツクからなる。 更に、外部電極13は、内部電極11と同一組
成のものからなる。 次に、従来の積層セラミツクコンデンサを製造
する場合の一例について説明する。 まず、チタン酸バリウム粉末に有機バインダー
と有機溶剤等を加えて混練し、スラリーを調製す
る。 このスラリーを、走行するポリエチレンテレフ
タレート(以下、PETという。)フイルム上にド
クターブレード法で所定の厚さに塗布する。 そして、PETフイルムの走行中に、塗布した
このスラリーを乾燥させ、チタン酸バリウム粉末
を主成分とするグリーンシートを得る。 次に、このグリーンシート上に電極ペーストを
スクリーン印刷法により所定パターンで印刷し
て、内部電極を形成する。 次に、このグリーンシートを複数枚、内部電極
がグリーンシートを挟んで対向するように積層す
る。 次に、この積層した複数枚のグリーンシートの
上下面に、電極ペーストを印刷してないグリーン
シートを数枚ずつ積層して、これらのグリーンシ
ート全体を圧着させる。 次に、積層状態にあるこれらのグリーンシート
を小さなサイコロ状のチツプに切断して焼成す
る。 次に、焼成されたチツプの両端面に電極ペース
トを塗布し、1200〜1400℃で焼成する。 以上のようにして、積層セラミツクコンデンサ
が製造される。 [考案が解決しようとする課題] ところで、上述した従来の積層セラミツクコン
デンサにおいて、内部電極の焼成収縮率は、誘電
体層や保護層の焼成収縮率よりも小さい。 このため、チツプを焼成する際に、内部電極と
保護層との間に収縮量の違いを生じ、第2図に示
すように、保護層がAのところで、内部電極から
剥離してしまうこと(以下、デラミネーシヨンと
いう。)があつた。 本考案は、上記のような問題点を解決するため
になされたもので、デラミネーシヨンを生じない
積層セラミツクコンデンサを得ることを目的とす
るものである。 [課題を解決するための手段] 前記目的を達成するため、本考案の積層セラミ
ツクコンデンサは、複数層の誘電体層と複数層の
内部電極とが交互に積層され、前記複数層の内部
電極のうちで最外の内部電極の外側に一対の保護
層が積層され、前記複数層の内部電極が一対の外
部電極によつて交互に電気的に接続されてなる積
層セラミツクコンデンサにおいて、前記保護層
を、金属および/または金属酸化物を含有したセ
ラミツクで形成した。 ここで、誘電体層としては、例えば、チタン酸
バリウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸鉛
等の誘電体を主成分としたセラミツクを使用する
ことができる。 また、内部電極としては、銀、銀−パラジウ
ム、白金またはニツケルなどを主成分とする電極
ペーストを焼成した膜状のものを使用することが
できる。 保護層中に含有される金属および/または金属
酸化物の量は、セラミツク中の誘電体100重量部
に対して、5〜35重量部が好ましい。 また、保護層中に含有される金属および/また
は金属酸化物としては、ニツケル、酸化ニツケル
(,)、鉄、酸化鉄(,)、亜鉛、酸化亜
鉛、銅、酸化銅(,)、コバルト、酸化コバ
ルト()、パラジウム、銀、金からなる群より
選ばれた1種または2種以上の物質を使用するこ
とができる。 [作用] 本考案によれば、保護層を、金属および/また
は金属酸化物を含有したセラミツクで形成したの
で、この保護層の焼成収縮率が内部電極の焼成収
縮率に近付き、焼成の際における内部電極と保護
層との間の収縮量の差が小さくなる。 [実施例] 実施例1〜4および比較例1〜4 (スラリーの調製) 配合1の混合物をボールミルで約24時間混合し
て、スラリーを得た。
【表】 (誘電体層用グリーンシートの作成) 次に、走行するPETフイルム上に、このスラ
リーを、ドクターブレード法で、所定の厚さに塗
布した。 そして、この塗布したスラリーを走行中に乾燥
させ、所定の大きさに切断して、チタン酸バリウ
ムを主成分とする誘電体層用グリーンシートを作
成した。 (内部電極の形成) 次に、この誘電体層用グリーンシート上に、配
合2の組成の電極ペーストを、スクリーン印刷法
により、所定パターンで印刷して、内部電極を形
成した。
【表】 (保護層用グリーンシートの作成) 次に、配合3の混合物を原料とし、誘電体用グ
リーンシートと同様にして、保護層用グリーンシ
ートを作成した。
【表】 (積層体チツプの形成) 次に、内部電極を印刷した誘電体層用グリーン
シートを数層から数十層積層し、更にその上下面
に保護層用グリーンシートを数層積層し、これら
のグリーンシート全体を圧着した。 そして、積層して圧着したこれらのグリーンシ
ートを切断して、小さなサイコロ状の積層体チツ
プを得た。 (外部電極の形状) 次に、積層体チツプの両端部に現われる内部電
極に、ニツケルを主成分とする電極ペーストを塗
布し、1200〜1400℃で焼成して、第1図に示すよ
うな積層セラミツクコンデンサを得た。 この積層セラミツクコンデンサは、同図に示す
ように、複数層の誘電体層20と複数層の内部電
極21とが交互に積層され、複数層の内部電極2
1のうちで、最外の内部電極の外側には、一対の
保護層22,22が積層され、複数層の内部電極
21は一対の外部電極23,23によつて交互に
電気的に接続されている。 そして、保護層22,22には、チタン酸バリ
ウム100重量部に対し、ニツケル粉末が1〜40重
量部の範囲で添加されている。 保護層22,22中に添加されたニツケル粉末
は、途中の焼成が酸化性雰囲気で行われた場合は
酸化ニツケルになり、還元性雰囲気で行われた場
合は金属状態のニツケルのままで存在する。 (製品の検査) 得られたこの積層セラミツクコンデンサについ
て、保護層中に添加されたニツケル(Ni)粉末
の重量(チタン酸バリウム100重量部に対する重
量部)と、デラミネーシヨンの発生率(%)およ
び外部電極間の絶縁抵抗(MΩ)との関係を調べ
たところ、第1表に示す通りとなつた。
【表】 以上の結果から、保護層中にニツケル粉末がチ
タン酸バリウム粉末100重量部に対して5重量部
以上添加されると、デラミネーシヨンの発生率が
0%になることがわかつた。 ただし、保護層中に添加されるニツケル粉末の
量がチタン酸バリウム粉末100重量部に対して40
重量部以上になると、外部電極間の絶縁抵抗が大
幅に低下して、コンデンサとして使用できなくな
つてしまつた。 従つて、保護層中に添加されるニツケル粉末の
重量は、チタン酸バリウム粉末100重量部に対し
て、5〜35重量部の範囲、すなわち実施例1〜4
の範囲が好ましい。 実施例 5〜9 保護層中に、第2表に示す種類の金属粉を、チ
タン酸バリウム100重量部に対して10重量部添加
した以外は、実施例1〜4と同様にして、積層セ
ラミツクコンデンサを製造し、この積層セラミツ
クコンデンサについて、デラミネーシヨンの発生
率(%)と外部電極間の絶縁抵抗(MΩ)を検査
したところ、第2表に示す通りとなつた。
【表】 以上の結果から、保護層中にニツケル以外の金
属粉を添加しても同様の効果が得られることがわ
かつた。 実施例 10〜12 保護層中に、第3表に示す2種以上の金属粉
を、チタン酸バリウム100重量部に対して10重量
部添加した以外は、実施例1〜4と同様にして、
積層セラミツクコンデンサを製造し、この積層セ
ラミツクコンデンサについて、デラミネーシヨン
の発生率(%)と外部電極間の絶縁抵抗(MΩ)
を検査したところ、第3表に示す通りとなつた。
【表】 以上の結果から、保護層中に2種以上の金属粉
を添加しても同様の効果が得られることがわかつ
た。 [考案の効果] 本考案によれば、保護層中に金属および/また
は金属酸化物を含有させたので、保護層の焼成収
縮率が内部電極の焼成収縮率に近付き、焼成の際
に、デラミネーシヨンが生じなくなり、製品の歩
留まりが向上するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る積層セラミツクコンデン
サの一例の断面図、第2図は従来の積層セラミツ
クコンデンサの一例の断面図である。 20……誘電体層、21……内部電極、22,
22……保護層、23,23……外部電極。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 複数層の誘電体層と複数層の内部電極とが交
    互に積層され、前記複数層の内部電極のうちで
    最外の内部電極の外側に一対の保護層が積層さ
    れ、前記複数層の内部電極が一対の外部電極に
    よつて交互に電気的に接続されてなる積層セラ
    ミツクコンデンサにおいて、 前記保護層が、金属および/または金属酸化
    物を含有したセラミツクからなることを特徴と
    する積層セラミツクコンデンサ。 2 前記保護層が、セラミツク中の誘電体100重
    量部に対して、金属および/または金属酸化物
    を5〜35重量部含有していることを特徴とする
    請求項1記載の積層セラミツクコンデンサ。 3 前記金属および/または金属酸化物が、ニツ
    ケル、酸化ニツケル(,)、鉄、酸化鉄
    (,)、亜鉛、酸化亜鉛、銅、酸化銅(,
    )、コバルト、酸化コバルト()、パラジウ
    ム、銀、金からなる群より選ばれた1種または
    2種以上の物質からなることを特徴とする請求
    項1記載の積層セラミツクコンデンサ。
JP1989144242U 1989-12-14 1989-12-14 Expired - Lifetime JPH0512997Y2 (ja)

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JPS59114704A (ja) * 1982-12-20 1984-07-02 松下電器産業株式会社 高誘電率磁器組成物
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JPH01201070A (ja) * 1988-02-05 1989-08-14 Asahi Chem Ind Co Ltd 誘電性セラミック組成物

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