JPH05129965A - ビタビ復号回路 - Google Patents

ビタビ復号回路

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JPH05129965A
JPH05129965A JP31360391A JP31360391A JPH05129965A JP H05129965 A JPH05129965 A JP H05129965A JP 31360391 A JP31360391 A JP 31360391A JP 31360391 A JP31360391 A JP 31360391A JP H05129965 A JPH05129965 A JP H05129965A
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JP
Japan
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signal
transition type
transition
detection circuit
circuit
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JP31360391A
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Inventor
Yutaka Ichii
豊 一井
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生信号のレベル変動に無関係で常時安定し
たビタビ復号を得る。 【構成】 サンプル値yk,yp、振幅レベルA、また
は、サンプル値yk,yp、振幅レベルA相互の加減算
により得た加減算信号が少なくとも供給されてサンプル
値yk,ypのレベル比較を行うコンパレータ4,5,
6を備え、再生信号のピークをピークレベル検出回路2
3,24で検出し、検出結果に応じてコンパレータ4,
5,6の演算における振幅レベルAの値を変化させるビ
タビ復号回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばデジタル磁気記
録再生装置の磁気ヘッドから得られた再生信号からデジ
タル信号を復号する再生検出方式の一つである、ビタビ
(Viterbi)復号回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は磁気記録でビタビアルゴリズムを
適用する際に考えられる2つの信号状態を示す図、図6
は再生信号の遷移状態を説明する図、図7は3つの遷移
型を説明する図、図8はトレリスの3つの遷移型を判定
する判定方法を説明する図、図9は再生信号の遷移型を
判定検出する検出回路構成図、図10はデコード用シフ
トレジスタ回路構成図、図11は図10に示すデコード
用シフトレジスタ回路のシフト動作を説明する図であ
る。
【0003】磁気記録にビタビアルゴリズムを適用する
際には、図5に示すような2つの状態(正負の状態、
「+」,「−」状態)を考える。
【0004】即ち、同図(A)に示すのは、現在は正の
パルス(レベル+Aをもつ実線で示した信号部分)が入
来した後、負のパルス(レベル−Aをもつ破線で示した
信号部分)が入来するのを待っている状態であり、この
状態を「+」とする。また、同図(B)に示すのは、現
在は負のパルス(レベル−Aをもつ実線で示した信号部
分)が来た後で、次に正のパルス(レベル+Aをもつ破
線で示した信号部分)が入来するのを待っている状態で
あり、この状態を「−」とする。
【0005】さて、磁気記録された信号を再生すると、
記録信号は微分されて再生されるため、「1」,「0」
の矩形波信号を再生した再生信号は正負(「+」,
「−」状態)のパルスが交互に現れる図5に示した状態
のパルス信号となる。
【0006】こうして、この正負のパルスが交互に現れ
るパルス信号の遷移状態は次の4通りが考えられる(図
6に図示)。 遷移状態a…「+」の状態であったところ、まだ次のパ
ルスが到来しないので、「+」の状態のままである。 遷移状態b…「−」の状態であったところ、正のパルス
が到来したので、「+」の状態となった。 遷移状態c…「+」の状態であったところ、負のパルス
が到来したので、「−」の状態となった。 遷移状態d…「−」の状態であったところ、まだ次のパ
ルスが到来しないので、「−」の状態のままである。
【0007】そこで、ある時点において、「+」の状態
と仮定したときに、遷移状態a,bのうちの尤もらしい
方を選び、「−」の状態だと仮定したときに、遷移状態
c,dのうちの尤もらしい方を選ぶという遷移状態選択
操作を再生信号の各時点について順次行っていく。
【0008】その際に起こり得る遷移状態としては、図
7に示す3通りの型がある。図7中の記号を以下の通り
定義する。
【0009】
【数1】
【0010】
【数2】 即ち、同図(A)に示す第1の遷移型iは、時点(数
1)から時点(数2)へ至る遷移状態b,dのいずれか
が行われるもの、同図(B)に示す第2の遷移型ii
は、時点(数1)から時点(数2)へ至る遷移状態a,
dのいずれかが行われるもの、そして、同図(C)に示
す第3の遷移型iiiは、時点(数1)から時点(数
2)へ至る遷移状態a,cのいずれかが行われるもので
ある。
【0011】例えば、現時点(数2)で遷移型iが起っ
たとすると、この時点では「+」,「−」のいずれかの
状態であっても、直前の時点(数1)では「−」の状態
であったことが確定している。同様に、現時点(数2)
で遷移型iiiが起こったとすると、現時点(数2)で
は「+」,「−」のいずれかの状態に別れていても、直
前の時点(数1)では「+」の状態であったことが確定
している。
【0012】従って、遷移型i,iiiが起きる毎に、
直前の時点(数1)から現時点(数2)に至る遷移状態
を特定できる結果、遷移型iの時点(数1)においては
「−」の状態であったところ、正のパルスが到来したの
で、時点(数2)では「+」の状態となった遷移状態b
の可能性があり、また、遷移型iiiの時点(数1)に
おいては「+」の状態であったところ、負のパルスが到
来したので、時点(数2)では「−」の状態となった遷
移状態cの可能性がある。
【0013】このようにして、磁気記録された矩形波記
録信号を再生した再生信号の各パルス信号部分における
遷移状態の推移を時系列に推定できる。
【0014】さて、上記したビタビアルゴリズムの磁気
記録再生への応用においては、図8に示す遷移型判定方
法で遷移状態の推移を時系列的に表したトレリス上にお
ける遷移型i,ii,iiiを、図9に示す遷移型検出
回路の後述する検出動作により判定できる。
【0015】図8中、ykは再生信号をサンプリングし
て得た現時点のサンプル値、ypはこの現時点以前であ
って遷移型i,iiiと判定された時点のサンプル値の
うち現時点に最も近い時点のサンプル値、Aは理想的な
3値再生信号の振幅レベル(基準レベル「0」を境にし
て正方向の最大振幅値(「+」の山)は「+A」、負方
向の最小振幅値(「+」の山)は「−A」)。
【0016】図9に示す遷移型検出回路は図8に示した
遷移状態判定法に基づいて遷移型を検出する。図9に示
すように、遷移型検出回路はサンプル/ホールド回路
(S/H)1,2、減算器3、コンパレータ4,5,
6、検出回路7,8から構成される。
【0017】サンプル/ホールド回路1は外部から供給
される3値再生信号を基準クロックCKに同期してサンプ
ル/ホールドして得た出力信号s1(現時点のサンプル値
yk)を、サンプル/ホールド回路2及び減算器3の一
方の非反転入力端子にそれぞれ印加する。上記した3値
再生信号は「+A」,「0」,「−A」の3値を有する
信号である。
【0018】サンプル/ホールド回路2は入力する信号
s1を検出回路7から供給されるパルス信号x に同期して
サンプル/ホールドして得た出力信号s2(現時点以前で
あって、遷移型i,iiiと判定された各時点のサンプ
ル値のうち、現時点に最も近い時点のサンプル値yp)
を減算器3の他方の反転入力端子に印加する。
【0019】減算器3は信号s1から信号s2を減算して得
た減算信号(s1−s2)をコンパレータ4,5,6の各非
反転入力端子にそれぞれ供給する。
【0020】これに応じて、その反転入力端子に「+
A」電圧が印加されているコンパレータ4は減算信号
(s1−s2)と電圧「+A」とをレベル比較して得た比較
信号a(a=s1−s2>+A)を、また、その反転入力端
子が接地(基準レベル「0」に)されているコンパレー
タ5は上記減算信号(s1−s2)と基準レベル「0」とを
比較して得た比較信号b(b=s1−s2>0)を、そし
て、その反転入力端子に「−A」電圧が印加されている
コンパレータ6は上記減算信号(s1−s2)と電圧「−
A」とを比較して得た比較信号c(c=s1−s2>−A)
を検出回路7,8にそれぞれ供給する。
【0021】ここで、3つのコンパレータ4,5,6は
次の各不等式の演算を実行する。そして、出力a,出力
aの反転を以下に示す(数3)、出力b,出力bの反転
を以下に示す(数4)、出力c,出力cの反転を以下に
示す(数5)と定義する。
【0022】
【数3】
【0023】
【数4】
【0024】
【数5】 コンパレータ4はykと(yp+A)との大小比較(=
(yk−yp)と「+A」との大小比較(数3))、コ
ンパレータ5はykとypとの大小比較(=(yk−y
p)と「0」との大小比較(数4))、そしてコンパレ
ータ6はykと(yp−A)との大小比較(=(yk−
yp)と「−A」との大小比較(数5)をそれぞれ行
う。
【0025】この後、検出回路7はコンパレータ4,
5,6からそれぞれ供給される比較信号a,b,c及
び、検出回路8から供給される図8に示したβ値
(「1」あるいは「0」)に基づいて演算し、図8に示
した遷移型iあるいは遷移型iiiの判別を行い、遷移
型i,iiiと判定されたときに出力される上記したパ
ルス信号x を出力すると共に、遷移型iのときに「1」
となり、他のときは「0」となるパルス信号v、遷移型
iiiのときに「1」となり、他のときは「0」となる
パルス信号wを出力する。また、遷移型iiであるとパ
ルス信号v,w,x はいずれも「0」となる。
【0026】上記した遷移型検出動作を行う図9の遷移
型検出回路からの出力されるパルス信号v,wは図10
に示すデコード用シフトレジスタ回路9に供給すること
により、図11に示すシフト動作によって、遷移型検出
信号はデコード再生される。
【0027】図10に示すデコード用シフトレジスタ回
路9はシリアル入力/パラレル出力、パラレル入力/シ
リアル出力の切換が可能な多段構成のシフトレジスタSR
1 ,SR2 、シフトレジスタSR1 ,SR2 の段数と同数のバ
ッファから構成されるバッファ群10,11から構成さ
れる。
【0028】バッファ群10はシフトレジスタSR1 のパ
ラレル入出力側にその入力側が接続され、シフトレジス
タSR2 のパラレル入出力側にその出力側が接続される。
バッファ群11はシフトレジスタSR2 のパラレル入出力
側にその入力側が接続され、シフトレジスタSR1 のパラ
レル入出力側にその出力側が接続される。
【0029】ここで、シフトレジスタSR1 の端子9aに
は上記した遷移型検出回路からのパルス信号vが、シフ
トレジスタSR2 の端子9bには遷移型検出回路からのパ
ルス信号wがそれぞれ供給される。
【0030】上記した図9の遷移型検出回路からの出力
信号であるパルス信号v,wを図10に示すデコード用
シフトレジスタ回路9に供給することにより、後述する
図11に示すシフト動作によって、検出信号は端子9c
からデコード再生される。
【0031】これによって、ビタビ復号信号を得ること
ができる。
【0032】即ち、図11(A)に示すように、シフト
レジスタSR1 ,SR2 の入力端子9a,9bに遷移型検出
回路から遷移型iiの検出結果(パルス信号v,wはい
ずれも「0」)が供給されると、シフトレジスタSR1 ,
SR2 間のパラレルシフトはなく、各入力端子9a,9b
に印加された「0」,「0」のパルス信号v,wがシフ
トレジスタSR1 ,SR2 にシリアル入力されシフトクロッ
クに同期してそれぞれ格納される。
【0033】この後、遷移型検出回路の検出結果が遷移
型iiから遷移型iに変化すると、同図(B)に示すよ
うに、シフトレジスタSR2 からシフトレジスタSR1 への
パラレルシフトが発生し、シフトレジスタSR1 に格納さ
れてあるデータをシフトレジスタSR2 に格納されてある
データに置き換えた後、各入力端子9a,9bに印加さ
れた「1」,「0」のパルス信号v,wがシフトレジス
タSR1 ,SR2 にシリアル入力されシフトクロックに同期
してそれぞれ格納される。
【0034】この後、遷移型検出回路の検出結果が遷移
型iから遷移型iiに変化すると、同図(C)に示すよ
うに、シフトレジスタSR1 ,SR2 間のパラレルシフトは
なく、同図(B)に示したようにシフトレジスタSR1 ,
SR2 にそれぞれ格納されてある信号「0」,「1」、
「0」,「0」のデータの後に、各入力端子9a,9b
に印加された「0」,「0」のパルス信号v,wがシフ
トレジスタSR1 ,SR2 にシリアル入力されシフトクロッ
クに同期してそれぞれ格納される。
【0035】この後、遷移型検出回路の検出結果が遷移
型iiから遷移型iに変化すると、同図(D)に示すよ
うに、シフトレジスタSR2 からシフトレジスタSR1 への
パラレルシフトが発生し、シフトレジスタSR1 に格納さ
れてあるデータ「0」,「1」,「0」をシフトレジス
タSR2 に格納されてあるデータに置き換えた後、各入力
端子9a,9bに印加された「1」,「0」のパルス信
号v,wがシフトレジスタSR1 ,SR2 にシリアル入力さ
れシフトクロックに同期してそれぞれ格納される。 こ
の後、遷移型検出回路の検出結果が遷移型iから遷移型
iiに変化すると、同図(E)に示すように、シフトレ
ジスタSR1 ,SR2 間のパラレルシフトはなく、同図
(D)に示したようにシフトレジスタSR1 ,SR2 にそれ
ぞれ格納されてあるデータ「0」,「0」,「0」,
「1」、「0」,「0」,「0」,「0」の後段に、各
入力端子9a,9bに印加された信号「0」,「0」の
パルス信号v,wがシフトレジスタSR1 ,SR2 にシリア
ル入力されシフトクロックに同期してそれぞれ格納され
る。
【0036】この後、遷移型検出回路の検出結果が遷移
型iiから遷移型iiiに変化すると、同図(F)に示
すように、シフトレジスタSR1 からシフトレジスタSR2
へのパラレルシフトが発生し、シフトレジスタSR2に格
納されているデータ「0」,「0」,「0」,「0」,
「0」をシフトレジスタSR1 に格納されているデータ
「0」,「0」,「0」,「1」,「0」で書換えた
後、各入力端子9a,9bに印加された信号「0」,
「1」がシフトレジスタSR1 ,SR2 にシリアル入力され
シフトクロックに同期してそれぞれ格納される。
【0037】この後、遷移型検出回路の検出結果が遷移
型iiiから遷移型iに変化すると、同図(G)に示す
ように、シフトレジスタSR2 からシフトレジスタSR1 へ
のパラレルシフトが発生し、シフトレジスタSR1 に格納
されているデータ「0」,「0」,「0」,「1」,
「0」,「0」をシフトレジスタSR2 に格納されている
データ「0」,「0」,「0」,「1」,「0」,
「1」で書換えた後、各入力端子9a,9bに印加され
た信号「1」,「0」がシフトレジスタSR1 ,SR2 にシ
リアル入力されシフトクロックに同期してそれぞれ格納
される。
【0038】こうして、図10に示すデコード用シフト
レジスタ回路9(シフトレジスタSR1 )のデコード出力
端子9cからは、同図(G)に示すように、シリアルシ
フト後の遷移状態が確定したビタビ復号信号が得られ
る。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、ビタ
ビ復号は3値再生信号の振幅の時系列的な遷移状態
(「+A」,「0」,「−A」の3値間を遷移する状
態)を各サンプル値毎に確定することによって得られる
ため、この再生信号の振幅波形変動の影響を強く受け
る。そこで、従来は自動利得制御回路(AGC回路)で
ビタビ復号回路の入力振幅を一定範囲内に保つことが行
われていた。
【0040】しかし、再生信号出力の全体的なレベルを
AGC回路により一定に保つことができたとしても、V
TRにおける再生の際にビタビ復号法を適用するに際
し、VTRからの再生信号においては磁気ヘッドに対す
る磁気テープの当り、あるいは、ドロップアウト等によ
る局所的なレベル変動があり、さらに、高速サーチ等を
行うときには再生出力レベルは大きく変化することを考
慮し、これらの影響を完全に回避可能なように、再生信
号の振幅変動の影響を回避する対策が求められていた。
【0041】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は下記の構成になる記録再生方法を提供
する。
【0042】再生信号をサンプリングして得た現時点の
サンプル値をyk、この現時点以前であって第1または
第3の遷移型と判定された時点のサンプル値のうち前記
現時点に最も近い時点のサンプル値をyp、前記再生信
号の理想的な振幅レベルをAとしたとき、前記サンプル
値yk,yp、前記振幅レベルA、または、前記サンプ
ル値yk,yp、前記振幅レベルA相互の加減算により
得た加減算信号が少なくとも供給されて前記サンプル値
yk,ypのレベル比較を行うコンパレータを備えたビ
タビ復号回路において、前記再生信号のエンベロープを
検出し、その検出結果に応じて前記コンパレータの演算
における前記振幅レベルAの値を変化させることを特徴
とするビタビ復号回路。
【0043】
【実施例】本発明になるビタビ復号回路は、大略、復号
すべき再生信号のエンベロープを検出して得た検出結果
に応じてコンパレータの演算に用いられる振幅レベルA
(+A,−A)の値を変化追従させるように構成したも
のであり、これによって、再生信号の振幅変動の大きさ
に対応してコンパレータの演算を行うから、従って、ビ
タビ復号されたデータはレベル変動の影響受けない高信
頼性を有するものである。
【0044】図1,図3,図4はそれぞれ本発明の第
1,第2,第3実施例のブロック構成図、図2はノイズ
が重畳された再生信号波形を説明する図である。前述し
たものと同一構成部分には同一符号を付し、その説明を
省略する。
【0045】まず、本発明の第1実施例について説明す
る。
【0046】遷移型検出回路20は、図1に示すよう
に、前述した図9に示す遷移型検出回路の構成中、サン
プル/ホールド回路1の入力側とコンパレータ4,6の
各反転入力端子間に後述するピークレベル検出回路21
を介挿したものに等しい。このピークレベル検出回路2
1によって振幅レベルが変動した3値再生信号が供給さ
れた場合であっても、この影響を受けずに遷移型検出を
安定に行うことができるものである。
【0047】上記した遷移型検出回路20はサンプル/
ホールド回路(S/H)1,2、減算器3、コンパレー
タ4,5,6、検出回路7,8、ピークレベル検出回路
21から構成される。ピークレベル検出回路21はサン
プル/ホールド回路1の入力側に供給される3値再生信
号を所定時間遅延する時間合わせディレイライン(時間
合わせDL)22、3値再生信号波形の上側(基準レベ
ル「0」より「+」側)のピークレベルを検出するピー
クレベル検出回路23、3値再生信号波形の下側(基準
レベル「0」より「−」側)のピークレベルを検出する
ピークレベル検出回路24から構成される。
【0048】ピークレベル検出回路23はそのアノード
がディレイライン22の入力側に接続されカソードがコ
ンパレータ4の反転入力端子に接続されたダイオードD
1,一端がダイオードD1のカソードに接続され他端が接
地されたコンデンサC1,コンデンサC1と並列接続された
抵抗R1からなる。
【0049】同様に、ピークレベル検出回路24はその
カソードがディレイライン22の入力側に接続されアノ
ードがコンパレータ6の反転入力端子に接続されたダイ
オードD2,一端がダイオードD2のアノードに接続され他
端が接地されたコンデンサC2,コンデンサC2と並列接続
された抵抗R2からなる。
【0050】さて、時間合わせディレイライン22を介
してサンプル/ホールド回路1は外部から供給され所定
時間遅延された3値再生信号を基準クロックCKに同期し
てサンプル/ホールドして得た出力信号s1(現時点のサ
ンプル値yk)を、サンプル/ホールド回路2及び減算
器3の一方の非反転入力端子にそれぞれ印加する。
【0051】サンプル/ホールド回路2は入力する信号
s1を検出回路7から供給されるパルス信号x に同期して
サンプル/ホールドして得た出力信号s2(現時点以前で
あって、遷移型i,iiiと判定された時点のサンプル
値のうち、現時点に最も近い時点のサンプル値yp)を
減算器3の他方の反転入力端子に印加する。
【0052】減算器3は信号s1から信号s2を減算して得
た減算信号(s1−s2)をコンパレータ4,5,6の各非
反転入力端子にそれぞれ供給する。
【0053】これに応じて、その反転入力端子にピーク
レベル検出回路23からのピークレベル電圧+Aが印加
されているコンパレータ4は減算信号(s1−s2)とピー
クレベル信号+Aとをレベル比較して得た比較信号a
(a=s1−s2>+A)を、また、その反転入力端子が接
地(基準レベル(「0」に)されているコンパレータ5
は上記減算信号(s1−s2)と基準レベル「0」とを比較
して得た比較信号b(b=s1−s2>0)を、そして、反
転入力端子にピークレベル検出回路24からのピークレ
ベル電圧−Aが印加されているコンパレータ6は上記減
算信号(s1−s2)とピークレベル電圧−Aとを比較して
得た比較信号c(c=s1−s2>−A)を検出回路7,8
にそれぞれ供給する。
【0054】なお、ここでは、説明の便宜上、ピークレ
ベル検出回路23からのピークレベル検出電圧を「+
A」、ピークレベル検出回路24からのピークレベル検
出電圧を「−A」とした。
【0055】ここで、3つのコンパレータ4,5,6は
次の各不等式の演算を実行する。
【0056】コンパレータ4はykと(yp+A)との
大小比較(=(yk−yp)と「+A」との大小比較
(数3))、コンパレータ5はykとypとの大小比較
(=(yk−yp)と「0」との大小比較(数4))、
そしてコンパレータ6はykと(yp−A)との大小比
較(=(yk−yp)と「−A」との大小比較(数5)
をそれぞれ行う。
【0057】この後、検出回路7はコンパレータ4,
5,6からそれぞれ供給される比較信号a,b,c及び
検出回路8から供給される図8に示すβ値(「1」ある
いは「0」)に基づいて演算し、上記したパルス信号x
を出力すると供に、図8に示した遷移型iあるいは遷移
型iiiの判別を行い、遷移型iのときに「1」とな
り、他のときは「0」となるパルス信号v、遷移型ii
iのときに「1」となり、他のときは「0」となるパル
ス信号wを出力する。
【0058】また、遷移型iiであるとパルス信号v,
wはいずれも「0」となる。
【0059】こうして、上記した遷移型検出回路20を
用いることによって、エンベロープ(入力レベル)が変
動した再生信号が供給された場合であっても、遷移型検
出を誤検出なく行うことができる。
【0060】しかしながら、図2に示すような振幅レベ
ルが大きく変動した再生信号にさらに正弦波状のノイズ
が重畳した信号が遷移型検出回路20に供給されると、
上記したピークレベル検出回路21はこのノイズである
正弦波エンベロープを再生信号自体のピークレベルとし
てピーク検出してしまい、この遷移型検出を誤検出して
しまう虞れがあることを防止するために、図3に示す本
発明の第2実施例の遷移型検出回路30を用いることに
よって誤検出を回避できる。
【0061】ここでは後述するように、差動アンプ3
4,35を用いてノイズであるエンベロープを除去しよ
うとするものである。
【0062】遷移型検出回路30は、図3に示すよう
に、前述した図1の遷移型検出回路20の構成中、ピー
クレベル検出回路21の構成を変更しただけのものと等
しい。
【0063】ピークレベル検出回路31は時間合わせデ
ィレイライン22、ピークレベル検出回路23,24、
バッファ32,33、差動アンプ34,35から構成さ
れる。前述したものと同一構成部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0064】上記したピークレベル検出回路23の出力
側(抵抗R1側)とコンパレータ4の反転入力端子間はバ
ッファ32と差動アンプ34とを縦続接続したものが介
挿接続され、また、上記したピークレベル検出回路24
の出力側(抵抗R2側)とコンパレータ6の反転入力端子
間にはバッファ33と差動アンプ35とが縦続接続され
たものが介挿接続されている。
【0065】ピークレベル検出回路23からのピークレ
ベル検出信号はバッファ32にて増幅された後、差動ア
ンプ34の非反転入力端子に供給されると共に、差動ア
ンプ35の反転入力端子に供給される。同様に、ピーク
レベル検出回路24からのピークレベル検出信号はバッ
ファ33にて増幅された後、差動アンプ34の反転入力
端子に供給されると共に、差動アンプ35の非反転入力
端子に供給される。
【0066】こうして、差動アンプ34からは常時、信
号のピークレベル検出電圧「+A」が出力され、また、
差動アンプ35からは常時、信号のピークレベル電圧
「−A」が出力されるから、従って、遷移型検出回路3
0に正弦波状のノイズが重畳した再生信号が供給されて
も、上記したピークレベル検出回路31の出力は一定値
を保つことができるので、常時良好な遷移型検出を行う
ことができる。
【0067】上記したように、振幅レベルが変動した3
値再生信号が供給された場合であっても、常時、遷移型
検出を行うことができる構成をNRZI符号用ビタビ復
号器に適用した例を図4に示す。
【0068】NRZI符号用ビタビ復号器40は、同図
に示すように、前述したピークレベル検出回路21、現
時点以前であって遷移型i,iiiと判定された時点の
サンプル値のうち現時点に最も近い時点のサンプル値y
pをホールドするサンプル/ホールド回路(yp)4
1、サンプル値ypと再生信号をサンプリングして得た
現時点のサンプル値ykとを加算する加算器42、接点
43a,43b,43cを備え再生信号の理想的な振幅
レベルである、後述するピークレベル検出回路23,2
4から供給されるピークレベル検出信号+A,−Aを切
換選択するスイッチ回路43、増幅器(β)44、加算
器42からの加算信号を+A,0,−Aで比較して得た
比較信号をそれぞれ出力するコンパレータ45,46、
コンパレータ45,46の各出力が供給されるEX−O
R回路47,48、接点49a,49b,49cを備え
EX−OR回路48の出力(データD1 )に応じて切換
えられるスイッチ回路49、スイッチ回路49を介して
データD1 が印加されるアドレスカウンタ50、ポイン
タレジスタ51、接点52a,52b,52cを備えE
X−OR回路47の出力に応じて切換えられるスイッチ
回路52、RAM53を有する。
【0069】ここで、上記したピークレベル検出回路2
1は、サンプル/ホールド回路41の入力側に供給され
る3値再生信号を所定時間遅延する時間合わせディレイ
ライン22,ピークレベル検出回路23,24から構成
されており、ピークレベル検出回路23の出力側はコン
パレータ45の非反転入力端子に接続された接点43c
を備えたスイッチ回路43の接点43aに接続され、ま
た、ピークレベル検出回路24の出力側はスイッチ回路
43の接点43bに接続される。
【0070】こうして、スイッチ回路43の可動接点4
3cの切換に応じてコンパレータ45の非反転入力端子
にはピークレベル検出回路23にて検出された3値再生
信号波形の上側(基準レベル「0」より「+」側)のピ
ークレベル信号、あるいは、ピークレベル検出回路24
にて検出された3値再生信号波形の下側(基準レベル
「0」より「−」側)のピークレベル検出信号+A,−
Aが供給される。
【0071】このNRZI符号用ビタビ復号器40の動
作は、まず、RAM53の k番地のデータを読み出す。
つぎに、yk−ypが0と−A・βの範囲内であるかどうか
を調べ。範囲内なら、RAM53に「0」を書き込む。
そうでなければ−β(yk−yp)をRAM53の p番地に
書き込む。さらに、βを sgn(yk−yp)に更新する。さ
らに、サンプル/ホールド回路41にてykをホールドす
る。ポインタレジスタ51の内容を pから kに変える。
アドレスカウンタ50を kから k+1に増加する。
【0072】以上を順次繰り返す。
【0073】
【発明の効果】本発明になるビタビ復号回路は、再生信
号のエンベロープを検出し、その検出結果に応じてコン
パレータの演算に用いられる振幅レベルAの値を変化さ
せるよう構成したから、再生信号のレベル変動によって
コンパレータの演算結果が変動することを回避でき、再
生信号のレベル変動に無関係にコンパレータは常時安定
した演算結果を出力できるので極めて安定した復号を行
うことができ、例えば、VTRにおける再生系の構成部
分の一部に本発明回路を適用することによって、磁気ヘ
ッドに対する磁気テープの当りあるいはドロップアウト
等による局所的なレベル変動、高速サーチ等によって生
じる再生信号のレベル変動の悪影響を完全に回避でき、
極めて信頼性の高い高品質な復号を行うことができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のブロック構成図である。
【図2】ノイズが重畳された再生信号波形を説明する図
である。
【図3】本発明の第2実施例のブロック構成図である。
【図4】本発明の第3実施例のブロック構成図である。
【図5】磁気記録でビタビアルゴリズムを適用する際に
考えられる2つの状態を示す図である。
【図6】再生信号の遷移状態を説明する図である。
【図7】3通りの遷移型を説明する図である。
【図8】トレリスの3通りの遷移型を判定する判定方法
を説明する図である。
【図9】再生信号からトレリス上の遷移型を判定検出す
る検出回路の構成を示す図である。
【図10】デコード用シフトレジスタ回路の基本構成を
示す図である。
【図11】図10に示すデコード用シフトレジスタ回路
9のシフト動作を説明する図である。
【符号の説明】
4,5,6 コンパレータ A 振幅レベル i 第1の遷移型 ii 第2の遷移型 iii 第3の遷移型 yk,yp サンプル値

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再生信号をサンプリングして得た現時点の
    サンプル値をyk、 この現時点以前であって第1または第3の遷移型と判定
    された時点のサンプル値のうち前記現時点に最も近い時
    点のサンプル値をyp、 前記再生信号の理想的な振幅レベルをAとしたとき、 前記サンプル値yk,yp、前記振幅レベルA、また
    は、前記サンプル値yk,yp、前記振幅レベルA相互
    の加減算により得た加減算信号が少なくとも供給されて
    前記サンプル値yk,ypのレベル比較を行うコンパレ
    ータを備えたビタビ復号回路において、 前記再生信号のエンベロープを検出し、その検出結果に
    応じて前記コンパレータの演算における前記振幅レベル
    Aの値を変化させることを特徴とするビタビ復号回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130071391A (ko) * 2011-12-20 2013-06-28 제너럴 일렉트릭 캄파니 데이터를 디코딩하는 방법 및 시스템
JP2013146055A (ja) * 2011-12-20 2013-07-25 General Electric Co <Ge> データを復号する方法およびシステム

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JP2013153420A (ja) * 2011-12-20 2013-08-08 General Electric Co <Ge> データを復号する方法およびシステム

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