JPH051296A - 菜種の脱皮方法 - Google Patents

菜種の脱皮方法

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JPH051296A
JPH051296A JP3181619A JP18161991A JPH051296A JP H051296 A JPH051296 A JP H051296A JP 3181619 A JP3181619 A JP 3181619A JP 18161991 A JP18161991 A JP 18161991A JP H051296 A JPH051296 A JP H051296A
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crusher
grains
oil
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JP3181619A
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Yasuaki Sakata
康朗 坂田
Kenzo Kokubo
健三 小久保
Masayuki Okamoto
昌幸 岡本
Yasuhiro Maeda
康浩 前田
Yukihiro Motozono
幸広 本薗
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Nisshin Seifun Group Inc
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
    • Y02P60/87Re-use of by-products of food processing for fodder production

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  • Fodder In General (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 エントレーター型の衝撃式粉砕機を使用する
菜種粒の脱皮方法、それにより得られた脱皮菜種、およ
びその脱皮菜種を含有する飼料。 【効果】 菜種粒の外皮を極めて簡単に効率よく且つ経
済的に分離することができ、得られた脱皮菜種(実部
分)は表面に油の浸み出しがないために付着や凝集を生
じにくく取扱性が良好であり、この実部分を蛋白質およ
び油脂供給源として配合した飼料はやはり凝集や塊の形
成がなく、流動性に富み取扱性がよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は菜種の種実(以後「菜種
粒」という)の脱皮方法、それによって得られた脱皮菜
種、およびその脱皮菜種を含有する飼料に関する。
【0002】
【従来の技術】菜種粒は、通常約40重量%程度の極め
て多量の油を含んでおり、菜種油の原料として広く用い
られている。菜種粒は粒径が約1.0〜2.2mm程度の
極めて小さな粒であり、油および蛋白質に富む実部分を
繊維質の外皮が密着被覆している。このような菜種粒
は、外皮と実の部分(以後「実部分」という)との分離
が容易でないため、菜種油の製造に当たっては、通常、
皮付きのまま菜種粒を粉砕し、その粉砕物を搾って油を
採取する方法が採用されている。
【0003】しかしながら、そのような従来法による場
合は、油分が油粕中の実部分だけでなく皮部分にも吸着
されて残留するため、油分の採取量が少なくなるという
欠点があった。また、菜種油を搾った後の油粕は、蛋白
質含量が多く栄養価に富んでいることから、家畜等の飼
料として用いられるが、菜種粕には外皮に由来する繊維
質分が多量に含まれており、そのために繊維質の消化吸
収能の低い動物には適しておらず、給与できる動物が限
られていた。
【0004】また、動物や魚類用の飼料では油脂類が広
く使用されているが、その場合の油脂類としては、イエ
ログリース、タロー、チキンオイル、魚油、大豆油、ヤ
シ油、これらの回収油等の液状またはペースト状の油
脂、或いは温度が上がると溶融し易い固形油脂が従来汎
用されてきた。しかしながら、液状またはペースト状の
油脂類を含む従来の飼料は、付着性でべとつき流動性に
欠けるために、飼料の貯蔵時や流通時に塊を形成した
り、ホッパー等の給餌装置内で詰まってしまい、取扱性
が劣っていた。
【0005】そこで上記従来の問題点を解決することを
目的として、菜種粒から外皮を除去する方法が提案され
ている(特公昭56−51743号)。しかしながら、
この特公昭56−51743号の方法は、菜種粒をまず
約45℃に加熱してその粒径を増大させた後、低温空気
流によって菜種粒を漏斗状衝突板に衝突させて実部分に
付けたままの状態で外皮に割れ目を生じさせ、次にらせ
ん形通路を有する外皮剥離装置に導いて外皮を実部分か
ら剥し、最後に実部分と外皮の各々を分離回収するもの
である。
【0006】上記した従来技術による場合は、菜種粒を
45℃に加熱する工程および装置、特定の低温に温度制
御された空気流、外皮に割れ目を発生させるための工程
および装置、割れ目の生じた外皮を実部分から剥離する
ための工程および装置、並びに外皮と実部分との分離回
収を行う工程および装置が不可欠であった。そのため
に、工程が複雑で多段にわたり且つ構造および機能の大
きく異なった複数の装置を多段に設けることが必要であ
り、菜種粒からの外皮除去工程を繁雑にし、しかもコス
トのかかるものにしていた。
【0007】
【発明の内容】上記の点から、本発明者らは菜種粒の外
皮を簡単に効率よく、しかも経済的に除去し得る方法を
求めて研究を行ってきた。その結果、上記した従来の菜
種粒脱皮技術で用いているのとは全く異なった形式の装
置であるエントレーター型の衝撃式粉砕機を使用する
と、実部分の微粉砕を生ずることなく菜種粒の外皮を実
部分から極めて簡単に剥離させることができることを見
出した。
【0008】しかも本発明者らは、ハンマーミル等の他
の衝撃式粉砕機を使用して菜種粒の脱皮処理を行った場
合には、得られた実部分はその表面に油の浸み出しが生
じていて、付着性で流動性が劣っており、しかも実部分
は微粉砕されるのに対して、エントレーター型の衝撃式
粉砕機を使用して菜種粒の脱皮処理を行った場合は、得
られた実部分の表面に油の浸み出しがなく、付着や凝集
の生じにくい取扱性の極めて良好な脱皮菜種が微粉砕を
生ずることなく得られることを更に発見した。そして、
エントレーター型の衝撃式粉砕機で脱皮処理した表面に
油の浸み出しのない脱皮菜種(実部分)を飼料に配合し
たところ、イエローグリースやその他の液状またはペー
スト状の油脂類を配合していた、凝集の生じ易い従来の
飼料とは異なり、凝集がなく流動性に富んだ取扱性の極
めて良好な飼料が得られた。
【0009】したがって、本発明は、エントレーター型
の衝撃式粉砕機を使用して菜種の種実を処理することを
特徴とする菜種の脱皮方法である。更に、本発明は、上
記脱皮方法により得られた脱皮菜種、その脱皮菜種を含
有する飼料を包含する。
【0010】衝撃式粉砕機は、装置内に設けた高速回転
体等によって被粉砕物に大きな運動エネルギーを与え
て、高速回転体等に設けたハンマー、邪魔板、ピン、衝
撃柱等の障害物や装置内壁に被粉砕物を衝突させ、更に
は被粉砕物同士を衝突させて粉砕を行うようにした粉砕
機である。衝撃式粉砕機には、本発明で使用するエント
レーター型の他に、ハンマーミル型、軸流型、ピンミル
型等の種々の形式ものが知られている。しかしながら、
エントレーター型をも含めて、衝撃式粉砕機はその粉砕
作用が比較的強く微粉砕を伴うところから、一般に微粉
砕処理に汎用されており、微粉砕を目的としない植物種
子等の脱皮処理には使用されていなかった。
【0011】したがって、衝撃式粉砕機のうちの一種で
あるエントレーター型の粉砕機を使用して菜種粒の脱皮
を行うことは従来全く知られておらず、しかもエントレ
ーター型の粉砕機による場合は、ハンマーミル等の他の
衝撃式粉砕機を使用した場合と異なり、表面に油の浸み
出しのない取扱性の良好な脱皮菜種が微粉砕を生ずるこ
となく得られるということは全く予想外のことであっ
た。
【0012】エントレーター型の衝撃式粉砕機では、一
般に、粉砕機本体内に2枚の高速回転円盤が間隔を開け
て並設されていて、該2枚の高速回転円盤の間に供給さ
れた被処理物が円盤の高速回転によってエネルギー(遠
心力)を与えられて、円盤間に設けたピンや邪魔板等に
衝突すると同時に粉砕機内壁に衝突し、更には被粉砕物
同士の衝突を生じて、処理(通常は粉砕処理)を施され
るようになっている。
【0013】そして、エントレーター型の衝撃式粉砕機
としては色々の形式のものが知られており、本発明では
それらのいずれも使用できる。そのうちでも、エントレ
ーター型衝撃式粉砕機の代表機種の一つであるハイスピ
ードミキサーMXH−75型(明治機械社製)が本発明
の脱皮処理に適しているので、以下にハイスピードミキ
サーMXH−75型・エントレーター衝撃式粉砕機の構
造を示す図1を参照して、エントレーター型衝撃式粉砕
機の構造およびそれによる菜種粒の脱皮方法について簡
単に説明する。
【0014】図1のエントレーター型衝撃式粉砕機で
は、粉砕機本体1の内部に2枚の円盤2,3が間隔を開
けて並設されており、本体上部に設けたモーター4によ
り円盤2,3が高速回転される。円盤2,3間にはピン
や邪魔板等の障害部材5が設けられている。6は菜種粒
の供給口、7は円盤に至る経路、8は粉砕機の内壁、9
は衝突兼排出部、そして10は排出口である。
【0015】供給口6から粉砕機に供給された菜種粒
を、経路7を経てモーター4によって高速回転されてい
る2枚の円盤2,3の間に供給し、遠心力を付与して、
円盤に設けたピンや邪魔板等の障害部材5に衝突させな
がら円盤間から排出させる。それと同時に粉砕機内壁8
および衝突兼排出部9のテーパー壁にも衝突させ、その
間に菜種粒同士の衝突をも生じさせて、菜種粒の脱皮を
行って、粉砕機の排出口10から外皮と脱皮された実部
分の混合物を排出させて該混合物を回収する。排出口1
0から回収された外皮と実部分との混合物は、図示され
ていない適当な分離手段を使用して外皮と実部分に分け
られて個別に回収される。
【0016】上記図1に示したようなエントレーター型
の衝撃式粉砕機において、回転円盤に設ける障害部材
は、ピンや邪魔板だけでなく、柱状物や突起等の形態に
してもよく、また障害部材の数や設置位置等も適宜設
計、変更することができる。更に、内壁8や衝突兼排出
部9のテーパー壁には、菜種粒の脱皮を促進するための
凹凸や粗面等を適宜形成しておいてもよい。
【0017】次に、本発明の菜種粒の脱皮方法について
更に具体的に説明する。まず、菜種粒に土、砂、小石、
金属、幼虫、その卵、その他の異物が含まれていたり付
着している場合は、水洗、篩分、磁気処理、熱処理、比
重選別等の適当な方法を施して異物を除去して菜種粒を
清浄にする。
【0018】ついで、清浄な菜種粒を図1に示したエン
トレーター型衝撃式粉砕機に供給して、脱皮処理をおこ
なって、その排出口から、外皮と実部分との混合物を回
収する。図1の粉砕機による脱皮処理においては、菜種
粒の外皮に割れ目が生じると共に外皮が実部分から剥離
される。この時に、菜種粒の実部分も通常約2〜3個程
度に分割されるが(2個程度に分割されるものが通常約
7割)、微粉砕は生じない。この場合に、菜種粒の脱皮
処理は、常温で行うことができ、菜種粒を予め加熱して
おく必要はない。粉砕機への菜種粒の供給量、回転円盤
の回転速度等の処理条件は、使用するエントレーター型
衝撃式粉砕機の種類や、規模、処理量等に応じて適宜設
定するとよい。例えば、上記したハイスピードミキサー
MXH−75型・エントレーター衝撃式粉砕機の場合に
は、通常、周速が約25〜40m/秒程度になるように
して脱皮処理を行うのがよい。
【0019】粉砕機から排出された外皮と実部分との混
合物を外皮と実部分に分別して、その各々を回収する。
分別法は特に限定されず適当な方法を採用することがで
き、例えばピューリファイヤー(東京製粉機製作所製の
ST−3−2型)、アスピレーションチャンネル等の分
級機を使用して行うことができる。
【0020】上記によって回収された菜種の実部分は、
上記したように、通常、約2〜3個に分割されている
が、その表面に油の浸み出しがないためにサラサラとし
ていて流動性に富み、凝集等を生じにくく、取扱性が良
好である。また、実部分と別に回収された外皮部分は、
半割の状態で、繊維質に富んでいる。
【0021】回収された実部分は、脱皮処理前の菜種粒
に比べて油含量および蛋白質含量が一層高くなってい
る。そのために、菜種油用の原料として使用する場合
は、菜種全粒を使用する場合に比べて油を一層高収率で
採取することができる。しかも、油用原料である実部分
は、サラサラとしていて流動性であるので、菜種油製造
装置のホッパー等に供給した場合も、詰まりや凝集を生
じず取扱い易い。
【0022】また、回収された実部分は、油および蛋白
質の供給源として、そのまま例えば馬、牛、羊、ヤギ等
の家畜、鶏やアヒル等の家畜、犬や猫等のペット類、魚
類等の種々の動物の飼料に配合することができる。その
場合に、液状またはペースト状の油脂類を配合していた
従来の飼料に比べて、凝集を生じず、流動性に富み取扱
い易い飼料が得られる。実部分を飼料に使用する場合の
配合量は、動物や魚類の種類、大きさ等に応じて適宜変
えることができる。例えば、菜種の実部分を脂質供給源
として飼料中に配合する場合は、菜種の実部分における
油の含有割合が通常約40重量%程度であることを考慮
して、飼料中の脂質含有量が従来の飼料と同程度になる
ように、菜種の実部分を配合するとよい。
【0023】更に、実部分から油を採取した後の菜種粕
は、蛋白質含量が極めて高く、しかも消化されにくい繊
維質の含量が極めて少ないために、繊維質の消化吸収能
力の低い動物(例えば幼動物、家禽、魚類、犬や猫等の
ペット類等)用の蛋白供給用飼料に有効に使用すること
ができる。また、上記で回収された外皮部分は、繊維質
を多量に含んでいるので、繊維質成分を多量に必要とす
る家畜(牛、馬、羊、ヤギ等)の飼料として有効に使用
できる。
【0024】
【実施例】
《実施例 1》 [エントレーター型の衝撃式粉砕機による菜種粒の脱皮
処理]図1に示したハイスピードミキサーMXH−75
型・エントレーター衝撃式粉砕機の供給口6から菜種粒
を300kg/分の割合で供給し、モーター4によって
2枚の円盤2,3を3,000回/分の回転速度で回転さ
せて、菜種粒を円盤に設けたピンからなる障害部材5に
衝突させながら円盤間から排出させると同時に粉砕機内
壁8および衝突兼排出部9のテーパー壁にも衝突させ、
その間に菜種粒同士をも衝突させて、外皮と脱皮された
実部分との混合物を排出口10から回収した。この混合
物中では、外皮が実部分からきれいに剥離しており、実
部分における外皮の付着残留がほとんどなかった。
【0025】上記で得た外皮と実部分との混合物をピュ
ーリファイヤー(東京製粉機製作所製)に20kg/分
の割合で供給して、外皮と実部分の各々に分けて回収し
た。実部分は約2個に分割されており、その表面に油の
浸み出しがないために、サラサラとしていて流動性に富
み、凝集等を生じにくく、取扱性が良好であった。ま
た、実部分と別に回収された外皮部分は、半割の状態の
繊維質に富む、実部分よりも軽い粗粒であった。
【0026】《比較例 1》 [ハンマーミルによる菜種粒の脱皮処理]YA−10ハ
ンマーミル衝撃式粉砕機[山本機械(株)製]に菜種粒
を300kg/分の割合で供給し、ハンマーミルを2,
500回/分の回転速度で回転させて粉砕機の排出口か
ら外皮と脱皮された実部分との混合物を回収した。この
混合物は、実部分と外皮の区別なく、微粉砕された状態
であった。
【0027】上記で得た外皮と実部分との混合物を、実
施例1におけるのと同様にして、外皮と実部分の各々に
分級して回収した。実部分は微粉砕された状態であり、
その表面には油が浸み出していて、付着し易く流動性が
劣っていた。また、実部分と別に回収された外皮部分
も、微粉砕された状態であった。
【0028】更に、上記実施例1で回収された実部分お
よび比較例1で回収された実部分の各々から菜種油を採
取して、その抗酸化性を調べたところ、実施例1の実部
分から採取された菜種油は、比較例1の実部分から採取
された菜種油に比べて抗酸化性が高く、2週間後も菜種
油のAV(Acid Value)が低かった。
【0029】《実施例 2》 [採卵鶏用飼料の調製]下記の表1に示した組成からな
る採卵鶏用の基礎飼料を用意した。
【0030】
【表1】 [採卵鶏用基礎飼料] マ イ ロ 472.9重量部 大 豆 粕 205.0重量部 肉 骨 粉 13.0重量部 魚 粉 20.0重量部 食 塩 2.5重量部 メ チ オ ニ ン 1.1重量部 炭酸カルシウム 76.0重量部 第3リン酸カルシウム 4.0重量部 ビタミンミックス 0.5重量部 合 計 800.0重量部
【0031】表1に示した基礎飼料に対して、実施例1
で得た菜種粒の実部分、比較例1で得た菜種粒の実部分
およびイエローグリースの各々を、飼料中の油分含有割
合が同じになるように、以下の表2に示した割合で配合
して試験区1〜3の採卵鶏用飼料を調製した。
【0032】試験区1〜3の飼料の各400gを、図2
に示した入口直径a=150mm、排出口直径b=30
mm、高さh=145mm、傾斜部距離c=60mm、
傾斜角度α=45°のホッパーに入れて、その全量(4
00g)がホッパー11の下方に設けた容器中に排出さ
れるのに要する時間を測定した。また、油脂分を配合し
ない上記表1の基礎飼料についても、同様の試験を行っ
て排出時間を測定した(試験区4)。上記の結果を下記
の表2に示す。
【0033】
【表2】 試 験 区 配合した油脂源の種類 配 合 量 飼料の油含 飼料排出時間 (重量部) 有割合(%) (秒) 1(本発明) 実施例1の菜種実部分 125 5 3.15 2(比較例) 比較例1の菜種実部分 125 5 4.75 3(比較例) イエローグリース 50 5 5.001) 4(対照例) − 0 0 2.74 1) 瞬時に詰まり、ホッパ−を叩き続けて排出させた。
【0034】上記表2の結果から、実施例1により得ら
れた菜種粒の実部分は実部分表面への油の浸み出しがな
くてサラサラとしていて流動性に富んでいるために、そ
れを配合した試験区1の本発明の飼料は、流動性を損な
うことがなく、ホッパーから短時間で排出されることが
わかる。それに対して、ハンマーミルを使用して脱皮処
理した比較例1の菜種粒の実部分を配合した試験区2の
飼料、および従来のイエローグリースを配合した試験区
3の飼料は、べとついていて流動性に劣り、ホッパーか
らの排出に長時間を要すること、しかも試験区3の飼料
では、ホッパー内で詰まってしまうことがわかる。
【0035】
【発明の効果】本発明の脱皮方法による場合は、複雑な
多段工程や多段の装置を使用することなく、簡単な装置
によって、実部分の微粉砕を生ずることなく、菜種粒の
外皮を極めて簡単に効率よく且つ経済的に分離すること
ができる。そして、本発明の脱皮方法により得られた実
部分は、その表面に油の浸み出しがないために、付着や
凝集が生じにくく、取扱性が極めて良好である。
【0036】更に、表面に油の浸み出しのない本発明の
脱皮菜種(実部分)を配合した飼料は、凝集がなく流動
性に富んでいるために、貯蔵や流通時、更に給餌時等に
塊や詰まりを生じず取扱性が優れている。また、本発明
の脱皮菜種(実部分)を菜種油用原料として使用する
と、菜種油を高収率で採取することができる。
【0037】更に、本発明の脱皮菜種(実部分)、また
はそれから油を採取した後の菜種粕は、蛋白質と油、ま
たは蛋白質に富んでいる一方で繊維質成分の含量が極め
て低いので、繊維質成分の消化吸収能の低い動物や魚類
用の飼料として有効に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用するエントレーター型の衝撃式粉
砕機の一例を示す図である。
【図2】実施例2で調製した採卵鶏用飼料の流動性を調
べるのに使用したホッパーを示す図である。
【符号の説明】
1 粉砕機本体 2 円盤 3 円盤 4 モーター 5 障害部材 6 供給口 7 経路 8 粉砕機の内壁 9 衝突兼排出部 10 排出口 11 ホッパー
フロントページの続き (72)発明者 本薗 幸広 栃木県那須郡西那須野町南郷屋1丁目159 番地34

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エントレーター型の衝撃式粉砕機を使用
    して菜種の種実を処理することを特徴とする菜種の脱皮
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法により得られた脱皮菜
    種。
  3. 【請求項3】 請求項2の脱皮菜種を含有する飼料。
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