JPH05129210A - ホツトプレート - Google Patents

ホツトプレート

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JPH05129210A
JPH05129210A JP31329591A JP31329591A JPH05129210A JP H05129210 A JPH05129210 A JP H05129210A JP 31329591 A JP31329591 A JP 31329591A JP 31329591 A JP31329591 A JP 31329591A JP H05129210 A JPH05129210 A JP H05129210A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリコンウェーハ等の試料の高精度かつ均一
な高温加熱を可能としたホットプレートの提供。 【構成】 熱分解窒化ほう素からなる基材(1)の一方
の面に静電チャック用電極(2)が、他方の面に加熱用
電極(3)がいずれも熱分解黒鉛で形成されてなり、し
かも静電チャック用電極の給電部(4)と加熱用電極の
給電部(5)を除く部分に熱分解窒化ほう素被覆膜
(6)が施されてなることを特徴とするホットプレー
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電材料や半導体材料
からなるシリコンウェーハ等の試料に集積回路を形成す
る工程において、試料の加熱に使用するに好適なホット
プレートに関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンウェーハ等の試料に層間絶縁膜
や保護膜を形成する工程においては、化学気相蒸着(C
VD)法が用いられる。CVD法では、反応温度に加熱
された試料と反応ガスが接触することにより、試料上で
化学反応が生じて膜が形成される。膜の材質は反応ガス
の種類によって選定され、さらに膜質や膜厚はCVDの
圧力、温度、プラズマの有無等の条件で調節される。そ
して、CVDの温度は、抵抗加熱、誘導加熱、赤外線加
熱等の方法で制御される。特に試料を1枚ずつホットプ
レートで加熱する方法は枚葉式と呼ばれ、温度を高精度
で制御するのに適した方法である。
【0003】しかしながら、従来の枚葉式の加熱におい
ては、加熱により発生する試料のそりによって試料とホ
ットプレートの接触が不均一となって試料面内に温度分
布が生じ膜質や膜厚の分布が不均一になるという問題が
あった。これを改善すべく試料とホットプレートとの間
に熱を伝達しやすいヘリウム等の不活性ガスを介在させ
ることを試みたが、CVDは減圧下で行なわれる場合が
多く、不活性ガスの圧力を高くすることができないた
め、十分な効果は得られなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
欠点を解決し、高精度かつ均一な試料の高温加熱を可能
としたホットプレートを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、熱
分解窒化ほう素からなる基材1の一方の面に静電チャッ
ク用電極2が、他方の面に加熱用電極3がいずれも熱分
解黒鉛で形成されてなり、しかも静電チャック用電極の
給電部4と加熱用電極の給電部5を除く部分に熱分解窒
化ほう素被覆膜6が施されてなることを特徴とするホッ
トプレートである。
【0006】以下、さらに詳しく本発明を説明する。本
発明のホットプレートの一例を示す平面図を図1に、そ
れを装備した枚様式CVD装置の概略断面図を図2に示
す。
【0007】本発明で使用される基材1は熱分解窒化ほ
う素(P−BN)からなるものである。P−BNとはC
VD法で形成されてなる窒化ほう素(BN)である。基
材1としてP−BN以外の材料を用いると、CVD時に
基材自体の熱分解もしくは基材と反応ガスとの反応が生
じるため好ましくない。また、BN焼結体を基材に用い
ることも考えられるが、BN焼結体は機械的強度が小さ
いために基材の厚さを厚くしなければならず、しかも基
材側面から逃げる熱量も大きいので特に700℃よりも
高い温度に試料を加熱しようとする場合に温度が充分に
上がらないという問題があった。
【0008】基材1の厚さがあまりにも薄いと、静電チ
ャック用電極と加熱用電極との間の絶縁が不充分となる
し、またあまりにも厚いと、厚さ方向に熱が伝わりにく
くなって温度制御の精度が低下するので、0.5 〜10mm
が好ましい。P−BNを基材に用いた場合、静電チャッ
クにそりが発生することがあるが、P−BNは弾力性に
富むため、枚葉式CVD装置に装備する際にネジ等を用
いて力を加えながら固定することにより容易にそれを矯
正することができる。
【0009】本発明のホットプレートは、上記基材の一
方の面に静電チャック用電極2を、他方の面に加熱用電
極3をそれぞれ熱分解黒鉛(PG)で形成することを要
件としている。PGとはCVD法で形成されてなる黒鉛
をいう。
【0010】PG以外の材料で上記の電極2又は3を形
成したのでは、P−BN被覆膜6を形成する際やホット
プレートの使用時におけるような高温下においては上記
の電極2又は3と基材1とが反応したり、あるいは両者
の熱膨脹率の違いにより電極が断線したり剥離したりす
る。
【0011】静電チャック用電極2又は加熱用電極3の
厚さとしては、あまりにも薄いと、加熱用電極の抵抗値
が大となって加熱電源に過大な電圧が必要となるし、一
方、あまりにも厚いと、電極が基材から剥離しやすくな
るので、10μm 〜1mmとするのが好ましい。
【0012】本発明において、静電チャック用電極の給
電部4と加熱用電極の給電部5以外の部分をP−BN被
覆膜で構成する理由は、静電チャック力を低下させない
こと及び試料上の素子が漏電等により破壊されるのを防
止するためである。P−BN被覆膜とはCVD法で形成
されてなるBN被覆膜をいい、その膜厚としては10μ
m 〜1mmが好ましい。
【0013】本発明のホットプレートは、例えば、上記
基材1にPGをCVD法により被覆後、機械加工等によ
り不要なPG部分を除去して静電チャック用電極2と加
熱用電極3を形成させ、さらにCVD法によりP−BN
被覆膜6を設けた後、静電チャック用電極の給電部4と
加熱用電極の給電部5となる部分のP−BN被覆膜を除
去することによって製造することができる。
【0014】CVD法は、反応室内に配置された基材上
に、又は電極が形成された基材上に、窒素、アルゴンな
どの不活性ガス雰囲気下、圧力 0.1〜50torr、温度1
700〜2000℃の条件で化学反応を起こさせ膜を形
成させるものである。反応ガスとしては、PGでは、プ
ロパン(C3H8) 、アセチレン(C2H2) 等の炭化水素ガス
が、P−BNでは、三塩化ほう素(BCl3) 等のハロゲン
化ほう素とアンモニア(NH3)等の混合ガスが主に用いら
れる。
【0015】本発明のホットプレートを装備した枚葉式
CVD装置の概略説明図を図2に示す。真空容器8内に
本発明のホットプレート9が置かれ、試料10はホット
プレート上に固定され、加熱される。試料は、静電チャ
ック用電極に電圧を印加することによって発生した静電
引力により固定され、加熱は、加熱用電源17からその
給電部5を介して加熱用電極3に電流を流すことによっ
て行なわれる。なお、18は静電チャック用電極面側に
皿もみが設けられたネジ止め用小孔である。
【0016】本発明のホットプレートには、ホットプレ
ートから試料への熱の伝達を均一にするため、ヘリウム
等の不活性ガス11を導入するための小孔7を設けてお
くことが好ましい。不活性ガスを導入する場合、その圧
力が試料の単位面積あたりの静電引力をこえると試料が
浮き上がるので注意が必要である。
【0017】上記のとおりに試料が固定された後は、真
空ポンプ13により排気口12から排気が行なわれ、真
空容器内が一定圧力に保持される。さらにホットプレー
トが加熱され真空容器内が一定温度に保持される。その
後、ガス導入口14より反応ガス15が導入され、試料
表面にCVD膜が施される。
【0018】本発明のホットプレートの用途は、CVD
法により、試料に層間絶縁膜や保護膜を形成する工程に
限られるものではなく、例えばエピタキシャル成長、プ
ラズマCVD、物理気相蒸着、プラズマエッチングなど
の試料加熱処理工程に用いることができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例と比較例をあげてさらに具体的
に本発明を説明する。
【0020】実施例1 長さ500mm、幅250mm、厚さ5mmの黒鉛板からなる
基材を反応容器内に置き、温度1950℃、圧力1torr
に保持して窒素ガスで希釈した三塩化ほう素とアンモニ
アの混合ガスを導入してP−BNのCVDを行なった。
CVD後、反応容器を室温まで冷却して基材を取り出
し、析出したP−BNを基材から離型した。得られたP
−BN板の機械加工を行ない、外径200mm、厚さ2mm
のP−BN円板を作製し基材とした。
【0021】上記P−BN円板からなる基材を反応容器
内に置き、温度1850℃、圧力6torrに保持後、窒素
ガスで希釈したプロパンガスを反応容器内に導入してP
GのCVDを行なった。CVD後、反応容器を室温まで
冷却して基材を取り出し、不要部分のPGを機械加工で
除去し、一方の片面には静電チャック用電極を、もう一
方の面には加熱用電極を形成した。電極のPGの厚さは
いずれも50μm であった。
【0022】次いで、電極が形成された上記基材を再度
反応容器内に置き、温度1950℃、圧力1torrに保持
後、窒素ガスで希釈した三塩化ほう素とアンモニアの混
合ガスを導入して熱分解窒化ほう素(P−BN)のCV
Dを行なった。CVD後、反応容器を室温まで冷却して
基材を取り出し、静電チャック用電極の給電部と加熱用
電極の給電部のP−BN除去及び表面の研磨仕上げを行
なってホットプレートを作製した。なお、P−BN被覆
膜の厚さは150μm であった。
【0023】上記ホットプレートを10-3torrの真空中
で800℃に加熱し、静電チャック用電源からその給電
部を介して静電チャック用電極に3KVの直流電圧を印
加して150mmφシリコンウェーハの吸着試験を行なっ
たところ、25gf/cm2 の静電吸着力が得られた。
【0024】次いで、上記ホットプレートを枚葉式CV
D装置に静電チャック用電極側が上向きになるように取
り付けた。150mmφシリコンウェーハをホットプレー
ト上に置き、静電チャック用電極に3KVの直流電圧を
印加してシリコンウェーハを固定し、装置内を真空排気
しながら加熱用電極の給電部に電流を通じてシリコンウ
ェーハを700℃まで加熱した。
【0025】温度がほぼ一定になった時点におけるシリ
コンウェーハ面内の温度分布は、±30℃のばらつきで
あった。その後、装置内の圧力を1torrにして、モノシ
ラン(SiH4) 、アンモニア(NH3) 及び水素(H2)の混合ガ
スを導入して窒化けい素(Si3N4) のCVDを行なった。
膜厚1μm のSi3N4 を析出させた後、シリコンウェーハ
面内のSi3N4 の厚さ分布を測定したところ、±20%の
ばらつきがあった。
【0026】比較例1 静電チャック用電極を形成させないホットプレートを用
いたこと以外は実施例1と同様にして試験した。その結
果、温度がほぼ一定になった時点におけるシリコンウェ
ーハ面内の温度分布は、±120℃のばらつきであっ
た。また、膜厚1μm のSi3N4 を析出させた後のシリコ
ンウェーハ面内のSi3N4 の厚さ分布は、±60%のばら
つきであった。
【0027】実施例2 外径250mm、厚さ3mmのP−BN円板の中心から80
mmの位置に等間隔に直径5mmの不活性ガス導入用小孔を
4個あけた。その後、実施例1と同様にしてホットプレ
ートを作製し、枚葉式CVD装置に取り付けてシリコン
ウェーハを加熱した。
【0028】シリコンウェーハの温度がほぼ一定になっ
た時点で、ホットプレートの不活性ガス導入用小孔より
ヘリウムガスを5torrの圧力で導入して1時間保持した
ところ、シリコンウェーハ面内の温度分布は、±10℃
のばらつきであった。その後、装置内の圧力を1torrに
して、モノシラン(SiH4) 、アンモニア(NH3) 及び水素
(H2)の混合ガスを導入して窒化けい素(Si3N4) のCVD
を行なった。膜厚1μm のSi3N4 を析出させた後、シリ
コンウェーハ面内のSi3N4 の厚さ分布を測定したとこ
ろ、±10%のばらつきであった。
【0029】比較例2 静電チャック用電極を形成させないホットプレートを用
いたこと、及び小孔からのヘリウムガスの導入圧力を1
torrにしたこと以外は実施例2と同様にして試験した。
その結果、ヘリウムガス導入1時間後のシリコンウェー
ハ面内の温度分布は、±80℃のばらつきであった。ま
た、膜厚1μm のSi3N4 を析出させた後のシリコンウェ
ーハ面内のSi3N4の厚さ分布は、±40%のばらつきで
あった。
【0030】実施例3 実施例2と同一の基材を反応容器内に置き、温度190
0℃、圧力10torrに保持後、窒素ガスで希釈したプロ
パンガスを反応容器内に導入してPGのCVDを行なっ
た。CVD後、反応容器を室温まで冷却して基材を取り
出し、不要部分のPGを機械加工で除去し、一方の片面
には静電チャック用電極を、もう一方の面には加熱用電
極を形成した。両電極のPGの厚さはいずれも80μm
であった。
【0031】次いで、電極が形成された上記基材を再度
反応容器内に置き、温度2000℃、圧力1torrに保持
後、窒素ガスで希釈した三塩化ほう素とアンモニアの混
合ガスを反応容器内に導入してP−BNのCVDを行な
った。CVD後、反応容器を室温まで冷却して基材を取
り出し、静電チャック用電極の給電部と加熱用電極の給
電部のP−BN除去及び表面の研磨仕上げを行なってホ
ットプレートを作製した。なお、P−BN被覆膜の厚さ
は200μm であった。
【0032】比較例3 基材としてP−BN円板のかわりに窒化アルミニウム
(AlN)焼結体円板を用いたこと以外は実施例3と同一の
条件でPGのCVDを行なったところ、AlN が分解・気
化して基材が著しく変形しホットプレートの作製は不可
能であった。
【0033】実施例4 外径70mm、厚さ0.9 mmのP−BN円板を基材として反
応容器内に置き、温度1800℃、圧力3torrに保持
後、窒素ガスで希釈したプロパンガスを反応容器内に導
入してPGのCVDを行なった。CVD後、反応容器を
室温まで冷却して基材を取り出し、不要部分のPGを機
械加工で除去し、一方の片面には静電チャック用電極
を、もう一方の面には加熱用電極を形成した。両電極の
PGの厚さはいずれも30μm であった。
【0034】次いで、電極が形成された上記基材を再度
反応容器内に置き、温度2000℃、圧力1torrに保持
後、窒素ガスで希釈した三塩化ほう素とアンモニアの混
合ガスを反応容器内に導入してP−BNのCVDを行な
った。CVD後、反応容器を室温まで冷却して基材を取
り出し、静電チャック用電極の給電部と加熱用電極の給
電部のP−BN除去及び表面の研磨仕上げを行ない、さ
らに静電チャック用電極面側に皿もみを設けたネジ止め
用小孔を、中央付近に1個、縁部に等間隔に4個、電極
を損傷しない位置にあけて図1に示すホットプレートを
作製した。なお、P−BN被覆膜の厚さは100μm で
あった。このホットプレートを定盤上に置き、ハイトゲ
ージを用いてホットプレート中央部と端部との高さの差
を求めそり量を測定したところ、300μm であった。
【0035】続いて、ネジ止め用小孔に皿ネジを通し、
あらかじめネジ穴をあけた固定台に上記ホットプレート
をネジ止めで固定した。この時、ホットプレートが変形
してそりが矯正されたため固定後のそり量は5μm であ
った。このホットプレートを用いて0.1 torrの真空中で
静電チャック用電源からホットプレートの給電部を介し
て静電チャック用電極に1.2 KVの直流電圧を印加して
50mmφシリコンウェーハの吸着試験を行なったとこ
ろ、20gf/cm2 の静電吸着力が得られた。さらに加熱
用電極の給電部に電流を通じてシリコンウェーハの加熱
を行なったところ、1000℃以上まで加熱することが
できた。
【0036】比較例4 基材としてP−BN円板のかわりにBN焼結体円板を用
いたこと以外は実施例4と同一の条件でホットプレート
を作製したところ、そり量は400μm であった。この
ホットプレートを実施例4と同様にしてネジ止めで固定
台に固定しようとしたが、ネジ止め用小孔を起点として
ホットプレートに亀裂が生じて破損した。比較例5 基材としてP−BN円板のかわりに外径70mm、厚さ5
mmのBN焼結体円板を用いたこと以外は実施例4と同一
の条件でホットプレートを作製したところ、そり量は1
0μm であった。このホットプレートを実施例4と同様
にしてネジ止めで固定台に固定したところ、ホットプレ
ートに亀裂は起こらず、また、ネジ止め前後においてそ
り量は変化しなかった。
【0037】このホットプレートを用いて実施例4と同
一の条件でシリコンウェーハの吸着試験を行なったとこ
ろ、18gf/cm2 の静電吸着力が得られた。さらに実施
例4と同様にしてシリコンウェーハの加熱を行なったと
ころ、700℃までしかそれを加熱することができなか
った。
【0038】実施例5 実施例3で作製したホットプレートを10-5torrの真空
中で800℃に加熱し、静電チャック用電極に5KVの
直流電圧を印加して200mmφシリコンウェーハの吸着
試験を行なったところ、40gf/cm2 の静電吸着力が得
られた。この時のホットプレートのP−BN被覆膜の基
材面に垂直方向における比抵抗は、1.2×1012Ω・cm
であった。
【0039】比較例6 実施例3において、静電チャック用電極と加熱用電極を
タングステンで形成した。タングステンの厚さは20μ
m であった。その後、これを反応容器内に置き、P−B
N被覆膜を実施例3と同一の方法で形成したところ、タ
ングステン電極とP−BN基材の界面付近及びタングス
テン電極とP−BN被覆膜の界面付近でほう化タングス
テンと窒化タングステンが生成していた。
【0040】上記ホットプレートの静電吸着力と比抵抗
を実施例5と同一の方法で測定したところ、静電吸着力
は静電チャック用電極からシリコンウェーハへの漏電が
著しく5KVの直流電圧の印加が不可能であったため、
測定不能であった。この時のホットプレートのP−BN
被覆膜の基材面に垂直方向における比抵抗は8×104
Ω・cmであった。
【0041】比較例7 P−BN被覆膜のかわりに熱分解窒化アルミニウム(P
−AlN )被覆膜を形成させたこと以外は実施例3と同一
の方法でホットプレートの作製を試みた。なお、P−Al
N 被覆膜は、温度1000℃、圧力1torrに保持後、窒
素ガスで希釈した塩化アルミニウムガス(Al2Cl6) とア
ンモニアの混合ガスを反応容器内に導入してCVDを行
ない、形成させた。その結果、P−AlN 被覆膜のCVD
後、反応容器を室温まで冷却し基材を取り出した時点で
P−AlN 被覆膜に多数の亀裂が生じており、触れるだけ
その膜は容易に剥離したのでホットプレートの作製は不
可能であった。
【0042】
【発明の効果】本発明のホットプレートをCVD装置に
用いることにより、従来困難であったシリコンウェーハ
等の試料を高精度かつ均一に高温加熱をすることができ
る。従って、シリコンウェーハ等の試料上に膜質や膜厚
が均一な層間絶縁膜や保護膜などを形成することが可能
となり半導体素子の生産性や品質の向上に大きく寄与す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例4で作製されたホットプレー
トの平面図。
【図2】 本発明例の実施例4で作製されたホットプレ
ートを装備した枚葉式CVD装置の概略断面図。
【符号の説明】
1 基材 2 静電チャック用電極 3 加熱用電極 4 静電チャック用電極の給電部 5 加熱用電極の給電部 6 熱分解窒化ほう素被覆膜 7 不活性ガス導入用小孔 8 真空容器 9 ホットプレート 10 試料 11 不活性ガス 12 排気口 13 真空ポンプ 14 ガス導入口 15 反応ガス 16 静電チャック用電源 17 加熱用電源 18 ネジ止め用小孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱分解窒化ほう素からなる基材(1)の
    一方の面に静電チャック用電極(2)が、他方の面に加
    熱用電極(3)がいずれも熱分解黒鉛で形成されてな
    り、しかも静電チャック用電極の給電部(4)と加熱用
    電極の給電部(5)を除く部分に熱分解窒化ほう素被覆
    膜(6)が施されてなることを特徴とするホットプレー
    ト。
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