JPH05128784A - テープカセツト - Google Patents

テープカセツト

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Publication number
JPH05128784A
JPH05128784A JP28526891A JP28526891A JPH05128784A JP H05128784 A JPH05128784 A JP H05128784A JP 28526891 A JP28526891 A JP 28526891A JP 28526891 A JP28526891 A JP 28526891A JP H05128784 A JPH05128784 A JP H05128784A
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JP
Japan
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portions
tape
drum
self
recording
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Pending
Application number
JP28526891A
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English (en)
Inventor
Masato Tanaka
正人 田中
Kiyotaka Yanaka
清高 矢中
Atsushi Murakami
厚 村上
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体の表裏面あるいは記録・再生時間を
簡単に識別する。 【構成】 磁気テープTをその内部に巻装してなる筐体
71を備え、この筐体71の縁部に磁気テープTの表裏
面と記録・再生時間を識別する凹部73d,73eを形
成した。このため、識別用の凹部73d,73eを確認
するに際して筐体71の上面と背面間の境界線に沿って
指を接触移動させ行うことができ、識別用の凹部73
d,73eの開口幅および開口深さが小さい寸法に設定
されている場合にもこれら凹部73d,73eを他の部
分と確実に区別することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ノントラッキング方式
を採用する記録および/または再生装置に使用して好適
なテープカセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、デジタル録音やビデオのような
高密度記録のためには、ヘリカルスキャン方式の回転ヘ
ッドを備えた記録および/または再生装置(以下、「記
録再生装置」と称する。)が使用される。
【0003】従来、この種の記録再生装置に装填される
テープカセットとしては、ヘッドドラムが挿抜する開口
部を有する筐体と、この筐体内に巻装されヘッドドラム
の外周面にヘリカル状に巻き付けられる帯状の記録媒体
とを備えた超小型(平面サイズが縦20mm,横30m
m程度)のテープカセットが採用されている。
【0004】これを図18〜図20に基づいて説明する
と、同図において、符号1で示すものはテープカセット
用の筐体で、ビス2a〜2dによって各々が互いに固定
された上下2つのハーフ3,4からなり、前端面側には
後述するヘッドドラムが挿抜するカセット開口部5が設
けられている。
【0005】この筐体1の各ハーフ3,4には上下方向
に開口する挿通孔3a・3b,4a,4bが設けられて
おり、これら両挿通孔3a,3b間および両挿通孔4
a,4b間には平面視矩形状のハーフ開口部3c,4c
を閉塞するテープ残量確認用の透明板6,7が取り付け
られている。
【0006】そして、この筐体1の各ハーフ3,4に
は、ハーフ背面部近傍の両側部に位置し各ハーフ内に連
通する誤消去防止機構8,9と、ハーフ後方中央部およ
びハーフ後部左右方向の両側部に位置するカセット位置
決め用の基準孔10〜12と、ハーフ後部左右方向に間
隔をもって並列する複数の検出孔13,14と、ハーフ
両側面後部に位置するグリップ部15,16とが設けら
れている。
【0007】これら両ハーフ3,4の両側面前端部には
側方に突出するピン17,18(ピン18のみ図示)を
有する段状の軸支面19,20(軸支面20のみ図示)
およびこれら両軸支面19,20に連続するストッパ面
21,22(ストッパ面22のみ図示)が形成されてお
り、このうち両軸支面19,20の段部19a,20a
(段部20aのみ図示)には上下方向に延在するクリッ
ク突起23,24(クリック突起24のみ図示)が一体
に設けられている。
【0008】また、これら両ハーフ3,4のうち下ハー
フ4の底面には上ハーフ側に開口するブレーキ収納用の
凹部25が設けられており、この凹部25内には前後方
向に間隔をもって並列するブレーキバネ当接用の突部2
6とブレーキ案内用のピン27,28が設けられてい
る。
【0009】なお、筐体1の上下面のうちいずれか一方
の面(例えば上面)にはテープ表裏面識別用の凹凸部
(図示せず)が設けられているものとする。
【0010】29および30は各々が互いに所定の間隔
をもって並列するテープ巻装用のハブで、ハブ駆動軸係
合用の挿通孔31a,32aおよび回転規制用の凸部
(図示せず)を有する内ハブ31,32と、これら各内
ハブ31,32の周囲に設けられ前記凸部(図示せず)
に係合する凹部(図示せず)を有する外ハブ33,34
とからなり、前記各ハーフ3,4の挿通孔3a・4a,
3b,4bに対応する部位に位置し前記筐体1内に回転
自在に設けられている。これら各ハブ29,30の内ハ
ブ31,32には外周面に突出しかつ前記筐体1内に露
呈する多数のハブ係止部31b,32bが設けられてお
り、外ハブ33,34の外周面には例えばPCM信号を
記録および/または再生する帯状の記録媒体としての磁
気テープTが巻回されている。
【0011】35はカセット不使用時に前記ハブ29,
30を制動するブレーキで、前端部両側方に突出する腕
部36a,36bおよびこれら両腕部36a,36bの
前方に突出するばね係止部36c,36dを有する平面
視略T字状のブレーキ片36と、このブレーキ片36の
係止部36c,36dに前記突部26に当接するように
係止され左右方向に延在する例えばステンレス線による
ブレーキばね37とからなり、前記凹部25内に配設さ
れている。このブレーキ35には、前記両腕部36a,
36bの後方に突出し前記ハブ係止部31b,32bに
ハブ制動時に係合する係止爪38,39と、前記両ピン
27,28を案内するガイド部40,41と、カセット
装填時に位置決めピン(図示せず)が当接するカム面4
2a,42b(カム面42aのみ図示)を有する押圧操
作部42とが設けられている。
【0012】43および44は磁気テープTを案内する
ピンチローラで、前記開口部5の両側にローラ軸45,
46を介して回転自在に設けられている。
【0013】47および48は上下方向に延在する支持
片で、前記上ハーフ3に対して各先端部を前記下ハーフ
4に当接させて一体に設けられている。
【0014】49および50はテープはみ出し防止用の
ガイド突起で、各先端面が互いに対向する上下2つの突
起片からなり、前記支持片47,48の外側に位置し前
記上下両ハーフ3,4のうち対応する各ハーフ3,4に
一体に設けられている。
【0015】51および52は磁気テープTを案内する
凹溝51a,52aを有するセルフアライニングガイド
で、前記下ハーフ4に枢軸53,54を介して可動自在
に設けられている。
【0016】55は蓋体としてのコ字状のリッドで、前
記カセット開口部5を開閉する遮蔽部57およびこの遮
蔽部57の両端部に突設され前記各軸支面19,20に
対接する2つの腕部58,59からなり、前記筐体1の
上ハーフ3に回動自在に設けられている。このリッド5
5の遮蔽部57には左右方向に延在するガイド溝57a
およびカセットチェンジャー(図示せず)が係合するラ
ックギヤ57bが設けられており、腕部58,59には
前記ピン17,18が臨む軸孔58a,59aおよび前
記クリック突起23,24に対応するクリック溝58
b,59b(クリック溝59bのみ図示)が設けられて
いる。
【0017】なお、60は磁気テープTがヘリカル状に
巻き付けられる外周面を有するヘッドドラム、61はこ
のヘッドドラム60に対し所定の角度傾斜して回転する
ヘッドである。また、62および63は前記ヘッドドラ
ム60の両側部に設けられ前記カセット開口部75内に
挿抜するウィングガイド、64および65はこれら各ウ
ィングガイド62,63の先端部に設けられテープ転接
用のローラ66,67を回転自在に保持するフランジで
ある。
【0018】このように構成されたテープカセットにお
いては、筐体1のカセット開口部5に対するヘッドドラ
ム60の挿入によってヘッドドラム60の外周面に磁気
テープTがヘリカル状に巻き付けられると、この磁気テ
ープTに対してヘッド61が斜め方向に走行することに
よりヘリカルスキャン方式の記録および/または再生が
行われる。
【0019】ところで、この種のテープカセットにおい
ては、記録再生装置に対するカセット装填時に位置ずれ
が生じたり、あるいはヘッドドラム60の傾斜に誤差が
生じたりすると、ヘッドドラム60が筐体1のカセット
開口部5に挿入されてもセルフアライニングガイド5
1,52に対して正規の状態で当接されず、ヘッドドラ
ム60の外周面に対する磁気テープTの摺接が不安定と
なって記録および/または再生に支障を来す不具合があ
る。
【0020】このため、従来のテープカセットにおいて
は、セルフアライニングガイド51,52を、枢軸5
3,54を中心にして回動すると共に、枢軸53,54
に対して傾動し、かつヘッドドラム60の挿抜方向に直
角な横方向に進退するテープガイドによって構成するこ
とすなわち筐体1に対して可動するテープガイドによっ
て構成することにより、セルフアライニングガイド5
1,52の外周面に磁気テープTを安定した状態で摺接
させて記録および/または再生が行われるような対策が
講じられている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のテー
プカセットにおいては、筐体1の上面あるいは下面に磁
気テープTの記録および/または再生表裏面を識別する
凹凸部(図示せず)が形成されているため、カセット幅
が小さい場合には、カセット上面あるいはカセット下面
の全体を識別領域とすることができず、凹部の開口幅が
きわめて小さくなる。すなわち、暗闇での健常者あるい
は目の不自由な障害者が磁気テープTの記録および/ま
たは再生表裏面を識別するには、凹凸部(図示せず)に
接触する以前に先ず識別用の凹凸部を含む識別領域を知
得する必要があり、このため識別領域を例えばラベル貼
付面やカセット保持用基準面等の他領域と干渉しない例
えばカセット上下面の端縁あるいは角部等の部位に形成
することになり、この凹凸部(図示せず)の占める識別
領域がおのずと小さくなるからである。この結果、略偏
平なカセット上下面における凹凸部(図示せず)と他の
部分とを区別することができず、磁気テープTの表裏面
を識別することを困難なものにするという問題があっ
た。
【0022】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、識別用の凹部の開口幅および開口深さが小さい
寸法に設定されている場合にもこの凹部を他の部分と確
実に区別することができ、もって記録媒体の表裏面を簡
単に識別することができるテープカセットを提供するも
のである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明に係るテープカセ
ットは、帯状の記録媒体をその内部に巻装してなる筐体
を備え、この筐体の縁部に前記記録媒体の表裏面を識別
する凹凸部を形成したものである。
【0024】また、本発明の別の発明に係るテープカセ
ットは、帯状の記録媒体をその内部に巻装してなる筐体
を備え、この筐体の縁部に前記記録媒体の記録・再生時
間を識別する凹凸部を形成したものである。
【0025】
【作用】本発明においては、筐体の2面間の境界線に沿
って指を接触移動させ凹部を確認することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の構成等を図に示す実施例によ
って詳細に説明する。
【0027】図1および図2は本発明に係るテープカセ
ットの全体を示す背面側斜視図と正面側斜視図、図3は
本発明におけるテープカセットのセルフアライニングガ
イドを示す斜視図、図4および図5は本発明におけるテ
ープカセットの上ハーフと下ハーフを示す平面図、図6
は本発明におけるテープカセットとドラム挿入前のヘッ
ドドラムとの関係を示す斜視図、図7は本発明における
テープカセットのセルフアライニングガイドにヘッドド
ラムのウィングガイドが当接した状態を示す平面図、図
8は図7のA−A線断面図、図9および図10は本発明
におけるテープカセットをヘッドドラムに装填した状態
を示す平面図と正面図、図11および図12は図9のE
−E線断面図とF−F線断面図、図13本発明における
テープカセットのピンチローラの取付状態を示す断面
図、図14は本発明におけるテープカセットの他のピン
チローラの取付状態を示す断面図、図15は本発明にお
けるテープカセットのセルフアライニングガイドに記録
媒体が当接した状態を示す正面図、図16(A)〜
(C)は本発明におけるテープカセットの上ハーフ縁部
を示す断面図、図17(A)および(B)は本発明にお
けるテープカセットの記録媒体の記録・再生時間を識別
するパターンを示す斜視図で、同図において図18〜図
20に示すヘッドドラム60,ヘッド61,ウィングガ
イド62・63,フランジ64,65およびローラ66
・67については同一の符号を付す。
【0028】同図において、符号71で示すものはテー
プカセット用の筐体で、ビス72a〜72dによって各
々が互いに固定された上下2つのハーフ73,74から
なり、前端面側には後述するヘッドドラムが挿抜するカ
セット開口部75が設けられている。
【0029】この筐体71の各ハーフ73,74には上
下方向に開口する挿通孔73a・73b,74a,74
bが設けられており、これら両挿通孔73a,73b間
および両挿通孔74a,74b間には平面視矩形状のハ
ーフ開口部73c,74cを閉塞するテープ残量確認用
の透明板76,77が取り付けられている。
【0030】また、この筐体1の各ハーフ73,74に
は、ハーフ背面部近傍の両側部に位置する誤消去防止機
構78,79と、ハーフ後方中央部およびハーフ後部左
右方向の両側部に位置するカセット位置決め用の基準孔
80〜82と、ハーフ後部左右方向に間隔をもって並列
する複数の検出孔83,84と、ハーフ両側面後部に位
置するグリップ部85,86とが設けられている。
【0031】これら両ハーフ73,74のうち上ハーフ
73の後端縁部には、後述する磁気テープの記録および
/または再生表裏面と記録および/または再生時間を識
別する複数の凹部73d,73eが左右方向に間隔をも
って設けられている。
【0032】これら凹部73d,73eは大小2つの開
口幅に設定され図16(A)〜(C)に示すような三角
形状,台形状あるいは矩形状の側壁面を有する凹部によ
って形成されており、これら両凹部73d,73eの開
口幅は記録および/または再生時間の長短例えば各々3
0分と10分に対応する寸法に設定されている。これら
凹部73d,73eによって、記録および/または再生
時間を140分(30分×4個と10分×2個)である
と認識することができる。この場合、凹部73d,73
eの有無,個数および開口幅の差異を確認するには、上
ハーフ73の上面および背面間の境界線に沿って指を接
触移動させて行う。
【0033】なお、記録および/または再生時間の識別
パターンはこの他種々色々な識別パターンが考えられる
が、図2(A)に示すように大小2つの開口幅をもつ凹
部を組み合わせることにより長短例えば30分と10分
を加算し40分として時間を表示することができ、同図
(B)に示すように大中小3つの開口幅をもつ凹部を組
み合わせることにより長短例えば60分と30分と10
分を加算し100分として時間を表示することができ
る。
【0034】一方、両ハーフ73,74のうち下ハーフ
74の底面には上ハーフ側に開口するブレーキ収納用の
凹部95が設けられており、この凹部95内には前後方
向に間隔をもって並列するブレーキバネ当接用の突部9
6とブレーキ案内用のピン97,98が設けられてい
る。
【0035】また、これら両ハーフ73,74の両側面
前端部には側方に突出する枢支ピン99a,100aを
有する段状の軸支面99,100およびこれら軸支面9
9,100に連続するストッパ面101,102が形成
されており、このうち軸支面99,100の段部99
b,100bには上下方向に延在するクリック突起10
3,104が一体に設けられている。
【0036】105および106は各々が互いに所定の
間隔をもって並列するテープ巻装用のハブで、ハブ駆動
軸係合用の挿通孔107a,108aおよび回転規制用
の凸部107b,108bを有する内ハブ107,10
8と、これら各内ハブ107,108の周囲に設けられ
前記各凸部107b,108bに係合する凹部109
a,110aを有する外ハブ109,110とからな
り、前記各ハーフ73,74の挿通孔73a・74a,
73b,74bに対応する部位に位置し、前記筐体71
内に回転自在に設けられている。このうち内ハブ10
7,108には外周面に突出しかつ前記筐体71内に露
呈する多数のハブ係止部107c,108cが設けられ
ており、外ハブ109,110の外周面には例えばPC
M信号を記録および/または再生する帯状の記録媒体と
しての磁気テープTが巻回されている。
【0037】111はカセット不使用時に前記ハブ10
5,106を制動するブレーキで、前端部両側方に突出
する腕部112a,112bおよびこれら両腕部112
a,112bの前方に突出するばね係止部112c,1
12dを有する平面視略T字状のブレーキ片112と、
このブレーキ片112のばね係止部112c,112d
に前記突部96に当接するように係止され左右方向に延
在する例えばステンレス線によるブレーキばね113と
からなり、前記凹部95内に配設されている。このブレ
ーキ111には、前記両腕部112a,112bの後方
に突出し前記ハブ係止部107c,108cにハブ制動
時に係合する係止爪114a,114bと、前記両ピン
97,98を規制する挿通孔115,116と、カセッ
ト装填時に位置決めピン(図示せず)が当接するカム面
117a,117b(カム面117aのみ図示)を有す
る押圧操作部117とが設けられている。
【0038】118および119は磁気テープTを案内
する上下対称のピンチローラで、両開口端部外周面に突
出し上下ハーフ73,74の底面に所定の空隙gをもっ
て対向する端面を有するフランジ120a,121aお
よび軸線方向中央部内周面に突出する環状の受け部12
0b,121bを有する筒状のホルダー120,121
と、これら各ホルダー120,121の外周面に装填さ
れ磁気テープTが摺接する例えばゴム等のローラガイド
122,123とからなり、前記カセット開口部75内
の両側に各々ローラ軸124,125を介して回転自在
に設けられている。
【0039】これらピンチローラ118,119のロー
ラ軸124,125は、前記下ハーフ74の底面に一体
に設けられ前記ホルダー120,121のスラスト方向
の受け面を有する大径部124a,125aと、前記上
ハーフ73上の軸受体126内に圧入固定され前記大径
部124a,125aの外径より小さい外径をもつ小径
部124b,125bと、この小径部124b,125
bおよび前記大径部124a,125aに連設され前記
受け部120b,121bの内周面に対接する外周面を
有する中径部124c,125cとからなる三段状の丸
棒によって形成されている。
【0040】なお、これらローラ軸124,125とし
ては、他に例えば図14に示すようなローラ軸124A
が考えられる。すなわち、ローラ軸124Aは両端部が
各々上ハーフ73Aと下ハーフ74Aに固定されてお
り、軸線方向中央部には略半球状の曲面124B1を有
する突子124Bが設けられている。この場合、ピンチ
ローラ118Aは前記突子124Bに適合する受け部1
20A1を有するホルダー120Aと、このホルダー1
20Aに装填され磁気テープTに接触するローラガイド
122Aとによって形成されている。
【0041】ここで、軸受体126について説明する
と、この軸受体126は、クリープ倒れ防止とスラスト
方向の受け機能を有し前記上ハーフ73に一体に形成さ
れている。そして、受け部120b,121bの軸線方
向中央部と前記軸受体126のスラスト方向受け面間の
寸法L1と、同じく受け部120b,121bの軸線方
向中央部と前記大径部124a,125aのスラスト方
向受け面間の寸法L2とは等しい(L1=L2=L)寸法
に設定されている。また、ローラ軸124,125の大
径部124a,125aの外径aは前記軸受体126の
外径bより大きい(b<a)寸法に設定されており、ホ
ルダー120,121の内径rによってピンチローラ1
18,119の最大調心角が決定される。
【0042】なお、ピンチローラ118,119の自動
調心は、寸法Lが小さい程さらに大径部124a,12
5aのスラスト受け径Rが小さい寸法程効果的に行われ
る。
【0043】127および128は磁気テープTを案内
する凹溝127a,128aを有するセルフアライニン
グガイドで、前記カセット開口部75内の左右両側に収
納され、かつ前記下ハーフ74に枢軸129,130を
介して可動自在に設けられている。
【0044】これらセルフアライニングガイド127,
128は、内面側が前記ヘッドドラム60の外径より幾
分小さい曲率および上下方向に互いに逆方向の勾配をも
つ傾斜面によって形成されている。
【0045】ここで、これらセルフアライニングガイド
127,128は略同一に構成されているため、一方の
セルフアライニングガイド127についてのみ説明する
(図面において、セルフアライニングガイド128の各
部の符号は、セルフアライニングガイド127の各部に
付す符号と同一とする。)と、このセルフアライニング
ガイド127の凹溝127aの上下開口端面には磁気テ
ープTの幅より幾分広い間隔をもって延在する支持縁部
131a,131bが設けられている。これら上下両支
持縁部131a,131b間には、ピンチローラ側に向
かって倒れるような傾斜ガイド面132と、この傾斜ガ
イド面132の前端部に連続する垂直ガイド面133が
設けられている。
【0046】また、両支持縁部131a,131bの前
端部には前記垂直ガイド面133より幾分前方に延在す
る受け縁部134a,134bが前記凹溝127aの縁
部として設けられており、これら受け縁部134a,1
34bの裏側端面には各々が互いに所定の間隔をもって
対向する蒲鉾状のガイド突起135a,135bが設け
られている。これらガイド突起135a,135bによ
って、前記凹溝127aにおけるドラム挿入始端部側の
テープ案内溝幅はドラム挿入終端部側のテープ案内溝幅
より小さい寸法に設定されている。
【0047】さらに、両支持縁部131a,131b間
の垂直ガイド面133の外端側上下部には前記受け縁部
134a,134bに対応して押圧縁部136a,13
6bが設けられており、これら押圧縁部136a,13
6bの前面側にはドラム挿入状態において前記フランジ
64(または65)が当接してこれらを誘導する傾斜面
137aを有する凹部137が設けられている。
【0048】これら凹部137の両開口端部のうち内側
の開口端部(傾斜面頂部137A)は、前記ヘッドドラ
ム60の引き抜き方向に突出して形成され、かつドラム
挿入状態において前記ヘッドドラム60に接近する位置
に位置付けられている。
【0049】そして、セルフアライニングガイド127
には、前記下ハーフ74の底面に載置されるハーフ当接
部138aを有し前記傾斜ガイド面132の外面側に位
置する軸受ブラケット138が突設されている。
【0050】この軸受ブラケット138には前記ヘッド
ドラム60の挿抜方向に対して傾斜しかつ各ドラム挿入
側端部が各ドラム引き抜き側端部より互いに接近する方
向に延在する軸孔139が設けられており、この軸孔1
39には軸線方向略中央部に位置する軸支縁部139a
が突設されている。なお、この軸孔139は、周方向に
閉塞する孔によって形成されている必要がなく、一部が
切欠かれた孔によって形成されているものでも何等差し
支えない。
【0051】また、セルフアライニングガイド127,
128には揺動自在に自己保持する上下2つのピボット
140a,140bが設けられており、これらピボット
140a,140bの揺動支点はドラム挿入状態におい
て前記セルフアライニングガイド127と前記ヘッドド
ラム60の外周面との間に位置付けられている。
【0052】141および142は前記ヘッドドラム6
0をドラム挿入位置に誘導するドラムガイドで、前記カ
セット開口部75内に臨みかつ前記セルフアライニング
ガイド127,128のドラム引き抜き側に位置し、前
記下ハーフ74の底面に設けられている。これらドラム
ガイド141,142の内側面には前記ヘッドドラム6
0の外周面が当接する傾斜面141a,142aが形成
されており、外側面には後述する支持片が嵌合する位置
決め部141b,142bが設けられている。なお、こ
れらドラムガイド141,142は、前記ヘッドドラム
60の摩擦傾斜角H(図9)を大きい角度に設定するこ
とによりドラム挿入時の摩擦力損失やヘッドドラム6
0,枢軸129・130の位置誤差を低減できることか
ら、前記下ハーフ74における開口部75のドラム挿入
口近傍に設けられることが望ましいが、上下両ハーフ7
3,74に設けられるものであっても何等差し支えな
い。
【0053】143および144は上下方向に延在する
支持片で、前記上ハーフ73に各先端部を前記ドラムガ
イド141,142の位置決め部141b,142bに
当接させ一体に設けられている。
【0054】145および146はテープはみ出し防止
用の突起で、前記各支持片143,144の外側に位置
し前記上ハーフ73に一体に設けられている。
【0055】147は蓋体としての略コ字状のリッド
で、前記カセット開口部75を開閉する遮蔽部148お
よびこの遮蔽部148の両端部に突設され前記軸支面9
9,100に対接する2つの腕部149,150からな
り、前記上ハーフ73に回動自在に設けられている。こ
のリッド147の遮蔽部148には左右方向に延在する
ガイド溝148aおよびカセットチェンジャー(図示せ
ず)が係合するラックギヤ148bが設けられており、
両腕部149,150には前記枢支ピン99a,100
aが臨む軸孔149a,150aおよび前記クリック突
起103,104に対応するクリック溝149b,15
0bが設けられている。
【0056】このように構成されたテープカセットを記
録および/または再生を行うため記録再生装置に装填す
ると、リッド147が回動してカセット開口部75が開
放され、ヘッドドラム60がウィンガイド62,63と
一体に移動して磁気テープTに摺接した状態で挿入され
ると共に、ウィングガイド62,63のローラ66,6
7がピンチローラ118,119と支持片143,14
4(ドラムガイド141,142)との間に挿入され
る。
【0057】このとき、ヘッドドラム60がカセット装
填時にドラムガイド141,142によって移動規制さ
れ、両セルフアライニングガイド127,128が主と
して移動する。このため、筐体71に対するヘッドドラ
ム60の挿入方向およびこの方向と垂直な横方向位置の
ばらつき発生を抑制することができると共に、ヘッドド
ラム60とセルフアライニングガイド127,128と
の間に発生する摩擦力損失を低減することができる。
【0058】また、ヘッドドラム60は、セルフアライ
ニングガイド127,128の位置姿勢によって支持縁
部131a,131bの前端面側(凹溝127a,12
8aのドラム挿入始端部側)または後端面側(凹溝12
7a,128aのドラム挿入終端部側)のうちいずれか
一方側に先に当接して押圧力が作用するため、枢軸12
9,130を中心として回動し支持縁部131a,13
1bの他方側にも当接する。
【0059】さらに、ヘッドドラム60は、上下支持縁
部131a,131bのうちいずれか一方側に先に当接
した場合にこの当接時の押圧力によってセルフアライニ
ングガイド127,128が枢軸129,130に対す
る軸支縁部139aの当接部およびハーフ73,74に
対するピボット140a,140bを支点として傾動
し、支持縁部131a,131bの他方側にも当接す
る。このため、各セルフアライニングガイド127,1
28が矢印R1,R2(図11と図12)で示す方向に回
動するが、この回動量および上下方向移動量が小さくな
り、セルフアライニングガイド127,128とヘッド
ドラム60との相対的なすれ量を低減することができる
と共に、ヘッドドラム60に対するセルフアライニング
ガイド127,128の高さ位置のばらつき発生を抑制
することができる。
【0060】さらにまた、各ウィングガイド62,63
が互いに接近する方向あるいはドラム挿入方向に位置ず
れしている場合に各セルフアライニングガイド127,
128は互いに接近しかつドラム挿入方向に軸孔139
内を移動し、各ウィングガイド62,63が互いに離間
する方向あるいはドラム引き抜き方向に位置ずれしてい
る場合には各セルフアライニングガイド127,128
は互いに離間しかつドラム引き抜き方向に軸孔139内
を移動してヘッドドラム60の外周面に当接する。
【0061】このように、セルフアライニングガイド1
27,128は、開口部75に対するヘッドドラム60
の挿入によってドラム外周面に支持縁部131a,13
1bの前後端部および上下端部において正規の状態で確
実に当接することになる。
【0062】一方、ウィングガイド62,63のローラ
66,67は、ドラムガイド141,142(支持片1
43,144)とピンチローラ118,119との間に
挿入されると、磁気テープTに転接されると共に、フラ
ンジ64,65がセルフアライニングガイド127,1
28の押圧縁部136a,136bに当接して凹部13
7の傾斜面137aに係合する。
【0063】すなわち、ヘッドドラム60がカセット開
口部75内に装填される時点でセルフアライニングガイ
ド127,128の押圧縁部136a,136bにウィ
ングガイド62,63が当接してアジマス方向が決めら
れ、またヘッドドラム60が支持縁部131a,131
bに当接してあおり方向が決められることになり、この
状態で磁気テープTは両支持縁部131a,131b間
において垂直ガイド面133から傾斜ガイド面132に
沿って摺接する。
【0064】このとき、セルフアライニングガイド12
7の凹部137の傾斜面137aが急斜面であることお
よび傾斜範囲が広いことから、傾斜面137aとウィン
グガイド62,63との間に発生する摩擦力損失および
ヘッドドラム60に対するウィングガイド62,63の
位置誤差やウィングガイド62,63のドラム挿入時に
発生する左右位置誤差を低減することができる。
【0065】また、受け部120b,121bによって
ローラ軸124,125に対するピンチローラ118,
119の自動調心効果を得ることができ、構成部品の寸
法精度および取付精度(ウィングガイド高さ,リール高
さの寸法精度やローラ軸の取付精度)を緩和することが
できると共に、キャプスタン(図示せず)の圧接による
ローラ軸124,125の撓み発生を抑制することがで
きる。この場合、ピンチローラ118,119を上下対
称のローラであるから、カセット組立時にこれらローラ
を(テープ接触面の各研磨方向が互いに異なるように)
相互に逆にして各ローラ軸124,125に装填すれば
よい。
【0066】そして、両ピンチローラ118,119間
に張架される磁気テープTは、ヘッドドラム60のカセ
ット開口部75に対する挿入によってセルフアライニン
グガイド127,128の両ガイド突起135a,13
5b間に臨むため、両セルフアライニングガイド12
7,128の支持縁部131a,131b間において傾
斜ガイド面132に確実に沿うことになり、ヘッドドラ
ム60に対する両セルフアライニングガイド127,1
28の当接部において挟むことなくテープパスに沿って
円滑に走行する。
【0067】なお、本実施例においては、超小型のテー
プカセットに適用する例を示したが、本発明はこれに限
定適用されるものではなく、大型のテープカセットにも
実施例と同様に適用できることは勿論である。
【0068】また、本発明においては、前述した実施例
に限定されず、本発明の技術思想に基づいて適宜変更す
ることができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、帯
状の記録媒体をその内部に巻装してなる筐体を備え、こ
の筐体の縁部に前記記録媒体の表裏面を識別する凹凸部
を形成したので、また本発明の別の発明に係るテープカ
セットは帯状の記録媒体をその内部に巻装してなる筐体
を備え、この筐体の縁部に前記記録媒体の記録・再生時
間を識別する凹凸部を形成したので、識別用の凹凸部を
確認するには筐体の両面間の境界線に沿って接触移動さ
せ行うことができる。
【0070】したがって、識別用の凹部の開口幅および
開口深さが小さい寸法に設定されている場合にもこの凹
部を他の部分と確実に区別することができるから、記録
媒体の表裏面あるいは記録・再生時間を簡単に識別する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテープカセットの全体を示す背面
側斜視図。
【図2】同じく本発明におけるテープカセットの全体を
示す正面側斜視図。
【図3】本発明におけるテープカセットのセルフアライ
ニングガイドを示す斜視図。
【図4】本発明におけるテープカセットの上ハーフを示
す平面図。
【図5】本発明におけるテープカセットの下ハーフを示
す平面図。
【図6】本発明におけるテープカセットとドラム挿入前
のヘッドドラムとの関係を示す斜視図。
【図7】本発明におけるテープカセットのセルフアライ
ニングガイドにヘッドドラムのウィングガイドが当接し
た状態を示す平面図。
【図8】図7のA−A線断面図。
【図9】本発明におけるテープカセットをヘッドドラム
に装填した状態を示す平面図。
【図10】本発明におけるテープカセットをヘッドドラ
ムに装填した状態を示す正面図。
【図11】図9のE−E線断面図。
【図12】図9のF−F線断面図。
【図13】本発明におけるテープカセットのピンチロー
ラの取付状態を断面図。
【図14】本発明におけるテープカセットの他のピンチ
ローラの取付状態を示す断面図。
【図15】本発明におけるテープカセットのセルフアラ
イニングガイドに記録媒体が当接した状態を示す正面
図。
【図16】(A)〜(C)は本発明におけるテープカセ
ットの上ハーフ縁部を示す断面図。
【図17】(A)および(B)は本発明におけるテープ
カセットの記録媒体の記録・再生時間を識別するパター
ンを示す平面図。
【図18】従来におけるテープカセットの全体を示す斜
視図。
【図19】従来におけるテープカセットとドラム挿入前
のヘッドドラムとの関係を示す斜視図。
【図20】従来におけるテープカセットの下ハーフを示
す平面図。
【符号の説明】
71…筐体、73…上ハーフ、73d,73e…凹部、
T…磁気テープ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の記録媒体をその内部に巻装してな
    る筐体を備え、この筐体の縁部に前記記録媒体の表裏面
    を識別する凹凸部を形成したことを特徴とするテープカ
    セット。
  2. 【請求項2】 帯状の記録媒体をその内部に巻装してな
    る筐体を備え、この筐体の縁部に前記記録媒体の記録・
    再生時間を識別する凹凸部を形成したことを特徴とする
    テープカセット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018163400A1 (ja) * 2017-03-10 2018-09-13 株式会社アムノス 羊膜片及びその製造方法

Cited By (2)

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WO2018163400A1 (ja) * 2017-03-10 2018-09-13 株式会社アムノス 羊膜片及びその製造方法
JPWO2018163400A1 (ja) * 2017-03-10 2020-01-16 株式会社アムノス 羊膜片及びその製造方法

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