JP2001176238A - テープカセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドドラムの挿入位置誤差が大きくなるこ
とによる磁気テープとヘッドドラムとの摩擦力損失の発
生や、筺体に対するヘッドドラムの挿入位置のばらつの
発生が起こる。 【解決手段】 テープカセットは、ヘッドドラム６０が
挿抜されるカセット開口部７５を有し、上記ヘッドドラ
ムの外周面に巻き付けられる磁気テープＴが巻装される
筺体７１を備えている。また、該筺体の上記カセット開
口部内に、、上記磁気テープを案内する一対のセルフア
ライニングガイド１２７、１２８が可動自在に設けられ
ていると共に、上記カセット開口部の近傍には、上記ヘ
ッドドラムを所定のドラム挿入位置に誘導するドラムガ
イド１４１、１４２が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ノントラッキング
方式を採用する記録および／または再生装置に使用して
好適なテープカセットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、デジタル録音やビデオのような
高密度記録のためには、ヘリカルスキャン方式の回転ヘ
ッドを備えた記録および／または再生装置（以下、「記
録再生装置」と称する。）が使用される。

【０００３】そして、この種の記録再生装置に装填され
るテープカセットとしては、ヘッドドラムが挿抜する開
口部を有する筐体と、この筐体内に巻装されヘッドドラ
ムの外周面にヘリカル状に巻き付けられる帯状の記録媒
体とを備えた超小型（平面サイズが縦２０ｍｍ、横３０
ｍｍ程度）のテープカセットが提案されている。

【０００４】これを図１８〜図２０に基づいて説明する
と、同図において、符号１で示すものはテープカセット
用の筐体で、ビス２ａ〜２ｄによって各々が互いに固定
された上下２つのハーフ３，４からなり、前端面側には
後述するヘッドドラムが挿抜されるカセット開口部５が
設けられている。

【０００５】この筐体１の各ハーフ３，４には上下方向
に開口する挿通孔３ａ，３ｂ，４ａ，４ｂが設けられて
おり、これら両挿通孔３ａ，３ｂ間および両挿通孔４
ａ，４ｂ問には平面視矩形状のハーフ開口部３ｃ，４ｃ
を閉塞するテープ残量確認用の透明板６，７が取り付け
られている。

【０００６】そして、この筐体１の各ハーフ３，４に
は、ハーフ背面部近傍の両側部に位置し各ハーフ内に連
通する誤消去防止機構８，９と、ハーフ後方中央部およ
びハーフ後部左右方向の両側部に位置するカセット位置
決め用の基準孔１０〜１２と、ハーフ後部左右方向に間
隔をもって並列する複数の検出孔１３，１４と、ハーフ
両側面後部に位置するグリップ部１５，１６とが設けら
れている。

【０００７】これら両ハーフ３，４の両側面前端部に
は、側方に突出するピン１７，１８（ピン１８のみ図
示）を有する段状の軸支面１９，２０（軸支面２０のみ
図示）およびこれら両軸支面１９，２０に連続するスト
ッパ面２１，２２（ストッパ面２２のみ図示）が形成さ
れており、このうち両軸支面１９，２０の段部１９ａ，
２０ａ（段部２０ａのみ図示）には上下方向に延在する
クリック突起２３，２４（クリック突起２３のみ図示）
が一体に設けられている。

【０００８】また、これら両ハーフ３，４のうち下ハー
フ４の底面には上ハーフ側に開口するブレーキ収納用の
凹部２５が設けられており、この凹部２５内には前後方
向に間隔をもって並列するブレーキバネ当接用の突部２
６とブレーキ案内用のピン２７，２８が設けられてい
る。

【０００９】２９および３０は、各々が互いに所定の間
隔をもって並列するテープ巻装用のハブで、ハブ駆動軸
係合用の挿通孔３１ａ，３２ａおよび回転規制用の凸部
（図示せず）を有する内ハブ３１，３２と、これら各内
ハブ３１，３２の周囲に設けられ前記凸部（図示せず）
に係合する凹部（図示せず）を有する外ハブ３３，３４
とからなり、前記各ハーフ３，４の挿通孔３ａ，４ａ，
３ｂ，４ｂに対応する部位に位置し前記筐体１内に回転
自在に設けられている。これら各ハブ２９，３０の内ハ
ブ３１，３２には、外周面に突出しかつ前記筐体１内に
露呈する多数のハブ係止部３１ｂ，３２ｂが設けられて
おり、外ハブ３３，３４の外周面には、例えばＰＣＭ信
号を記録および／または再生する帯状の記録媒体として
の磁気テープＴが巻回されている。

【００１０】３５はカセット不使用時に前記ハブ２９，
３０を制動するブレーキで、前端部両側方に突出する腕
部３６ａ、３６ｂおよびこれら両腕部３６ａ，３６ｂの
前方に突出するぱね係止部３６ｃ，３６ｄを有する平面
視略Ｔ字状のブレーキ片３６と、このブレーキ片３６の
係止部３６ｃ，３６ｄに前記突部２６に当接するように
係止され左右方向に延在する例えばステンレス線による
ブレーキばね３７とからなり、前記凹部２５内に配設さ
れている。このブレーキ３５には、前記両腕部３６ａ，
３６ｂの後方に突出し前記ハブ係止部３１ｂ，３２ｂに
ハブ制動時に係合する係止爪３８，３９と、前記両ピン
２７，２８を案内するガイド部４０，４１と、カセット
装填時に位置決めピン（図示せず）が当接するカム面４
２ａ，４２ｂ（カム面４２ａのみ図示）を有する押圧操
作部４２とが設けられている。

【００１１】４３および４４は磁気テープＴを案内する
ピンチローラで、前記開口部５の両側にローラ軸４５，
４６を介して回転自在に設けられている。

【００１２】４７および４８は上下方向に延在する支持
片で、前記上ハーフ３に対して各先端部を前記下ハーフ
４に当接きせて一体に設けられている。４９および５０
はテープはみ出し防止用のガイド突起で、各先端面が互
いに対向する上下２つの突起片からなり、前記支持片４
７，４８の外側に位置し前記上下両ハーフ３，４のうち
対応する各ハーフ３，４に一体に設けられている。

【００１３】５１および５２は磁気テープＴを案内する
凹溝５１ａ，５２ａを有するセルフアライニングガイド
で、前記下ハーフ４に枢軸５３，５４を介して可動自在
に設けられている。

【００１４】５５はカセット開口部５を遮断する蓋体で
あるコ字状のリッドで、前記カセット開口部５を開閉す
る遮蔽部５７およびこの遮蔽部５７の両端部に突設され
前記各軸支面１９，２０に対接する２つの腕部５８，５
９からなり、前記筐体１の上ハーフ３に回動自在に設け
られている。このリッド５５の遮蔽部５７には、左右方
向に延在するガイド溝５７ａおよびカセットチェンジャ
ー（図示せず）が係合するラックギヤ５７ｂが設けられ
ており、腕部５８，５９には前記ピン１７，１８が臨む
軸孔５８ａ，５９ａおよび前記クリック突起２３，２４
に対応するクリック溝５８ｂ，５９ｂ（クリック溝５９
ｂのみ図示）が設けられている。

【００１５】なお、６０は、磁気テープＴがヘリカル状
に巻き付けられる外周面を有するヘッドドラム、６１は
このヘッドドラム６０に対し所定の角度傾斜して回転す
るヘッードである。また、６２および６３は、前記ヘッ
ドドラム６０の両側部に設けられ前記カセット開口部５
内に挿抜するウィングガイド、６４および６５はこれら
各ウィングガイド６２，６３の先端部に設けられ磁気テ
ープＴのヘッドドラム６０に対する幅方向の位置決めを
するフランジである。

【００１６】このように構成されたテープカセットにお
いては、筐体１のカセット開口部５に対するヘッドドラ
ム６０の挿入によってヘッドドラム６０の外周面に磁気
テープＴがヘリカル状に巻き付けられると、この磁気テ
ープＴに対してヘッド６１が斜め方向に走行することに
よりヘリカルスキャン方式の記録および／または再生が
行われる。

【００１７】

【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のテ
ープカセットにおいては、記録再生装置に対するカセッ
ト装填時にテープカセットの位置ずれが生じたり、ある
いはヘッドドラム６０の傾斜に誤差が生じたりすると、
ヘッドドラム６０が筐体１のカセット開口部５に挿入さ
れてもセルフアライニングガイド５１，５２に対して正
規の状態で当接されず、ヘッドドラム６０の外周面に対
する磁気テープＴの摺接が不安定となって記録および／
または再生に支障を来すおそれがある。

【００１８】このため、従来のテープカセットにおいて
は、セルフアライニングガイド５１，５２を、枢軸５
３，５４を中心にして回動すると共に、枢軸５３，５４
に対して傾動し、かっヘッドドラム６０の挿抜方向に直
角な横方向に進退するテープガイドによって構成するこ
と、すなわち筐体１に対して可動するテープガイドによ
って構成することにより、セルフアライニングガイド５
１、５２の外周面に磁気テープＴを安定した状態で摺接
させて記録および／または再生が行われるような対策が
講じられている。

【００１９】しかるに、従来のテープカセットにおいて
は、記録再生装置に各セルフアライニングガイド５１、
５２が互いに上下方向に並列するような状態で装填され
ると、セルフアライニングガイド５１、５２の上下方向
の動作自由度がヘッドドラム６０の上下方向の動作自由
度より低い状況下では、上側のセルフアライニングガイ
ド５１が下方に寄ったヘッドドラム６０になじみ寄るこ
とができなくなり、このため逆にヘッドドラム６０が上
方に移動して上側のセルフアライニングガイド５１にな
じまざるを得ない。このことは、ヘッドドラム６０に対
するウイングガイド６２，６３のドラム挿入方向、各ウ
イングガイド接近方向の位置誤差、両セルフアライニン
グガイド５１，５２間の寸法誤差あるいはセルフアライ
ニングガイド５１，５２の両ガイド用長孔（図示せず）
の寸法誤差等が発生した場合に起こることが考えられ
る。

【００２０】この結果、ヘッドドラム６０の移動抵抗は
大きくなり、ヘッドドラム６０の自重、ゼルファライニ
ングガイド５１とガイド用長孔（図示せず）の圧接によ
る摩擦力損失あるいはヘッドドラム６０とドラム支持部
（図示せず）のドラム前後方向移動時における摩擦力損
失の大きさに応じた大きさの空隙がヘッドドラム６０と
セルフアライニングガイド５１との間に形成されてしま
い、良好な記録および／または再生が行なわれないとい
う問題があった。

【００２１】そこで本発明は、ドラム挿入時にヘッドド
ラムとセルフアライニングガイドとを確実に当接させる
ことができ、もって良好な記録および／または再生を行
うことができるテープカセットを提供することを目的と
する。

【００２２】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明に係るテ
ープカセットは、ヘッドドラムが挿抜される開口部を有
し、上記ヘッドドラムの外周面に巻き付けられるテープ
状記録媒体が巻装される筺体と、該筺体の上記開口部内
に可動自在に設けられ、上記記録媒体を案内する一対の
テープガイドと、上記開口部の近傍に設けられ、上記ヘ
ッドドラムを所定のドラム挿入位置に誘導するドラムガ
イドとを備えたことを特徴としている。

【００２３】請求項２に記載の発明においては、上記テ
ープカセットは、上記筺体を上下一対のハーフから構成
されていると共に、上記一対のハーフの少なくともいず
れか一方のハーフに、上記ドラムガイドを構成する凸部
が設けられていることを特徴としている。

【００２４】請求項３に記載の発明においては、上記一
対のテープガイドは、さらに該テープガイドの移動を規
制する長孔が形成され、該長孔は、上記筺体に設けられ
た一対のガイド軸にそれぞれ遊嵌され、ヘッドドラム挿
入方向に移動することによって互いに近接し、かつヘッ
ドドラム引き抜き方向の移動によって離間することを特
徴としている。

【００２５】本発明においては、カセット装填時にドラ
ムガイドによってヘッドドラムの移動を規制し、両セル
フアライニングガイドを主として移動させることができ
る。

【００２６】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係るテープカセッ
トの実施例を図面に基づいて詳述する。

【００２７】図１は本発明に係るテ−プカセットのピン
チローラの取付状態を示す断面図、図２は同じく本発明
におけるテープカセットの他のピンチローラの取付状態
を示す断面図、図３は本発明におけるテープカセットの
全体を示す背面側斜視図、図４および図５は本発明にお
けるテープカセットの上ハーフと下ハーフを示す平面
図、図６は本発明におけるテープカセットとドラム挿入
前のヘッドドラムとの関係を示す斜視図、図７は本発明
におけるテープカセットのセルフアライニングガイドに
へッドドラムのウィングガイドが当接した状態を示す平
面図、図８は図７のＡ−Ａ線断面図、図９および図１０
は本発明におけるテープカセットをヘッドドラムに装填
した状態を示す平面図と正面図、図１１および図１２は
図９のＥ−Ｅ線断面図とＦ−Ｆ線断面図、図１３は本発
明におけるテープカセットのセルフアライニングガイド
を示す斜視図、図１４は本発明におけるテープカセット
の全体を示す正面側斜視図、図１５は本発明におけるテ
ープカセットのセルフアライニングガイドに記録媒体が
当接した状態を示す正面図、図１６（Ａ）〜（Ｃ）はテ
ープカセットの上ハーフ縁部を示す断面図、図１７
（Ａ）および（Ｂ）は本発明におけるテープカセットの
記録媒体の記録・再生時間を識別するパターンを示す平
面図で、同図において図１８〜図２０に示すヘッドドラ
ム６０、ヘッド６１、ウィングガイド６２・６３、フラ
ンジ６４・６５およびテープガイド部６６，６７につい
ては同一の符号を付す。

【００２８】同図において、符号７１で示すものはテー
プカセット用の筐体（ケース）で、ビス（スクリューフ
ァスナー）７２ａ〜７２ｄによって各々が互いに固定さ
れた上下２つのハーフ（アッパーシェルとロアーシェ
ル）７３，７４からなり、前端面側には、後述するヘッ
ドドラムが挿抜するカセット開口部７５が設けられてい
る。

【００２９】筐体７１は、略直方体の形状で、比較的広
い略長方形の上下面、細長い略長方形の前面と後（背）
面、狭く比較的短い左右側面を有する。そして開口７５
は前面に形成されている。前後面に垂直な方向が前後方
向で、後面から前面に向う方向は前方向であり、その逆
方向が後方向である。左右面に垂直でかつ水平面内で前
後方向に直交する方向が左右（横）方向である。この筐
体７１の各ハーフ７３，７４には、上下方向に開口する
挿通孔７３ａ・７３ｂ，７４ａ，７４ｂが設けられてお
り、これら両挿通孔７３ａ、７３ｂ間および両挿通孔７
４ａ，７４ｂ間には平面視矩形状のハーフ開口部７３
ｃ，７４ｃを閉塞するテープ残量確認用の透明板７６，
７７が取り付けられている。

【００３０】また、この筐体７１の各ハーフ７３，７４
には、ハーフ背面部近傍の両側部に位置する誤消去防止
機構７８，７９と、ハーフ後方中央部およびハーフ後部
左右方向の両側部に位置するカセット位置決め用の基準
孔８０〜８２と、ハーフ後部左右方向に間隔をもって並
列する複数の検出孔８３，８４と、ハーフ両側面後部に
位置するグリップ部８５，８６とが設けられている。

【００３１】これら両ハーフ７３，７４のうち上ハーフ
７３の後端縁部には、後述する磁気テープの記録および
／または再生表裏面と、記録および／または再生時間を
識別する複数の凹部７３ｄ，７３ｅが左右方向に間隔を
もって設けられている。

【００３２】これら凹部７３ｄ，７３ｅは大小２つの開
口幅に設定され図１６（Ａ）〜（Ｃ）に示すような三角
形状、台形状および矩形状の側壁面を有する凹部によっ
て形成されており、これら両凹部７３ｄ，７３ｅの開口
幅は記録および／または再生時間の長短例えば各々３０
分と１０分に対応する寸法に設定されている。これら凹
部７３ｄ，７３ｅによって、記録および／または再生時
間を１４０分（３０分×４個と１０分×２個）であると
認識することができる。この場合、凹部７３ｄ，７３ｅ
の有無、個数および開口幅の差異を確認するには、上ハ
ーフ７３の上面および背面間の境界線に沿って指を接触
移動させて行う。

【００３３】なお、記録および／または再生時間の識別
パターンは、この他種々色々な識別パターンが考えられ
るが、図１７（Ａ）に示すように大小２つの開口幅をも
つ凹部を組み合わせることにより長短例えば３０分と１
０分を加算し４０分として時間を表示することができ、
同図（Ｂ）に示すように大中小３つの開口幅をもつ凹部
を組み合わせることにより長短例えば６０分と３０分と
１０分を加算し１００分として時間を表示することがで
きる。

【００３４】一方、両ハーフ７３，７４のうち下ハーフ
７４の底面には、上ハーフ側に開口するブレーキ収納用
の凹部９５が設けられており、この凹部９５内には前後
方向に間隔をもって並列するブレーキバネ当接用の突部
９６とブレーキ案内用のピン９７，９８が設けられてい
る。また、これら両ハーフ７３，７４の両側面前端部に
は、側方に突出する枢支ピン９９ａ，１００ａを有する
段状の軸支面９９，１００およびこれら軸支面９９，１
００に連続するストッパ面１０１、１０２が形成されて
おり、このうち軸支面９９，１００の段部９９ｂ，１０
０ｂには上下方向に延在するクリック突起１０３，１０
４が一体に設けられている。

【００３５】１０５および１０６は、各々が互いに所定
の間隔をもって並列するテープ巻装用のハブで、ハブ駆
動軸係合用の挿通孔１０７ａ，１０８ａおよび回転規制
用の凸部１０７ｂ、１０８ｂを有する内ハブ１０７、１
０８と、これら各内ハブ１０７，１０８の周囲に設けら
れ前記各凸部１０７ｂ、１０８ｂに係合する凹部１０９
ａ，１１０ａを有する外ハブ１０９，１１０とからな
り、前記名ハーフ７３，７４の挿通孔７３ａ・７４ａ，
７３ｂ・７４ｂに対応する部位に位置し、前記筐体７１
内に回転自在に設けられている。このうち内ハブ１０
７，１０８には、外周面に突出しかつ前記筐体７１内に
露呈する多数のハブ係止部１０７ｃ，１０８ｃが設けら
れており、外ハブ１０９，１１０の外周面には例えばＰ
ＣＭ信号を記録および／または再生する帯状の記録媒体
としての磁気テープＴが巻回されている。

【００３６】１１１はカセット不使用時に前記ハブ１０
５、１０６を制動するブレーキで、前端部両側方に突出
する腕部１１２ａ，１１２ｂおよびこれら両腕部１１２
ａ，１１２ｂの前方に突出するぱね係止部１１２ｃ，１
１２ｄを有する平面視略Ｔ字状のブレーキ片１１２と、
このブレーキ片１１２のばね係止部１１２ｃ，１１２ｄ
に前記突部９６に当接するように係止され左右方向に延
在する例えばステンレス線によるブレーキばね１１３と
からなり、前記凹部９５内に配設されている。このブレ
ーキ１１１には、前記両腕部１１２ａ，１１２ｂの後方
に突出し前記ハブ係止部１０７ｃ，１０８ｃにハブ制動
時に係合する係止爪１１４ａ，１１４ｂと、前記両第２
ピン９７，９８を規制する挿通孔１１５，１１６と、カ
セット装填時に位置決めピン（図示せず）が当接するカ
ム面１１７ａ，１１７ｂ（カム面１１７ａのみ図示）を
有する押圧操作部１１７とが設けられている。

【００３７】１１８および１１９は磁気テープＴを案内
する上下対称のピンチローラで、上下の開口端部外周面
に突出し上下ハーフ７３，７４の底面に所定の空隙をも
って対向する端面を有するフランジ１２０ａ，１２１ａ
及び軸線方向中央部内周面に突出する環状の受け部１２
０ｂ，１２１ｂを有する筒状のホルダー１２０，１２１
と、これら各ホルダー１２０，１２１の外周面に装填さ
れ磁気テープＴが摺接する例えばゴム等のローラガイド
１２２，１２３とから構成され、前記カセット開口部７
５内の左右両側に各々ローラ軸１２４、１２５を介して
回転自在に設けられている。

【００３８】上下対称の各ピンチローラ１１８，１１９
は、その軸に直交する仮想面で上半分と下半分に２分す
ると、その上半分と下半分の一方は実質的に他方の鏡像
となる。

【００３９】これらピンチローラ１１８，１１９のロー
ラ軸１２４，１２５は、前記下ハーフ７４の底面に一体
に設けられ、前記受け部１２０ｂ，１２１ｂのスラスト
方向の受け面を有する大径円柱部１２４ａ，１２５ａ
と、前記上ハーフ７３と一体の軸受体（軸受部）１２６
内に圧入され前記大径部１２４ａ，１２５ａの外径より
小さい外径をもつ小径円柱部１２４ｂ，１２５ｂと、こ
の小径部１２４ｂ，１２５ｂおよび前記大径部１２４
ａ，１２５ａに連設され、前記受け部１２０ｂ，１２１
ｂの内周面に対接する外周面を有する中径円柱部１２４
ｃ，１２５ｃとからなる三段状の丸棒によって形成され
ている。

【００４０】なお、これらローラ軸１２４，１２５とし
ては、他に例えば図２に示すようなローラ軸１２４Ａが
考えられる。すなわち、ローラ軸１２４Ａは両端部が各
々上ハーフ７３Ａと下ハーフ７４Ａに固定されており、
軸線方向中央部には略半球状の曲面１２４Ｂ₁を有する
突子１２４Ｂが設けられている。この場合、ピンチロー
ラ１１８Ａは前記実子１２４Ｂに適合する受け部１２０
Ａ₁を有するホルダー１２０Ａと、このホルダー１２０
Ａに装填され磁気テープＴに接触するローラガイド１２
２Ａとによって形成されている。

【００４１】ここで、軸受体１２６について説明する
と、この軸受体１２６は、クリープ倒れ防止とスラスト
方向の受け機能を有し、前記上ハーフ７３に一体に形成
されている。そして、受け部１２０ｂ，１２１ｂの軸線
方向中央部と前記軸受体１２６のスラスト方向受け面問
の寸法Ｌ₁と、同じく受け部１２０ｂ，１２１ｂの軸線
方向中央部と前記大径部１２４ａ，１２５ａのスラスト
方向受け面間の寸法Ｌ₂とは等しい（Ｌ₁：Ｌ₂：Ｌ）寸
法に設定されている。また、ローラ軸１２４，１２５の
大径部１２４ａ，１２５ａの外径ａは前記軸受体１２６
の外径ｂより大きい（ｂ＜ａ）寸法に設定されており、
ホルダー１２０，１２１の内径ｒによってピンチローラ
１１８，１１９の最大調心角が決定される。

【００４２】なお、ピンチローラ１１８，１１９の自動
調心は、寸法Ｌが小さい程さらに大径部１２４ａ，１２
５ａのスラスト受け面の径Ｒが小さい寸法程効果的に行
われる。

【００４３】このように各ホルダー１２０，１２１の受
け部１２０ｂ，１２１ｂは半径方向内向きに突出し、そ
の内周面は直線又は曲線の線分をホルダー１２０，１２
１の軸の回りに回転して得られる曲面でローラ軸１２
４，１２５の外周面と接触する。各ホルダー１２０，１
２１は、更に上下２つの内向きの中径の円柱面を有し、
受け部１２０ｂ，１２１ｂはこの上下２つの中径内向き
円柱面に挟まれている。この上下２つの中径内向き円柱
面はローラ軸１２４，１２５と接触せず離れている。各
ホルダー１２０，１２１の中径内向き円柱面の上下には
大径内向き円柱面が形成され、円筒の軸受体１２６と円
筒の大径部１２４ａ，１２５ａは、それぞれホルダーの
上下の大径内向き円柱面に離れて囲まれている。ホルダ
ーの上部、下部の各々に於いて、大径内向き円柱面の内
径（ｒ）は中径内向き円柱面の内径より大きく、両者の
間には環状のステップが形成される。上部の環状ステッ
プは実質的に平面の上向きめ環状のショルダー面を有
し、軸受体１２６の下向きのスラスト受け面と相互に対
面し当接し得る。同様に下の環状ステップも下向きの環
状ショルダー面を有し、大径部１２４ａ，１２５ａの上
向きスラスト受け面と当接可能でこの当接によりホルダ
ーの軸方向変位は規制される。

【００４４】なお、ローラ軸１２４，１２５の下端は、
下ハーフ７４と一体でも又は下ハーフに固定されていて
もよい。

【００４５】ローラ軸１２４，１２５の上端は、図示の
例では、軸受体１２６の孔に圧入され、上ハーフ７３の
軸受体１２６はローラ軸の上端が半径方向に相対変位し
得ないようにその上端を支持する。従ってローラ軸１２
４，１２５の上下の両端は筐体７１により筐体７１に対
し相対変位し得ないように支持されている、なお、軸受
体１２６は、上ハーフ７３に固定してもよい。

【００４６】１２７および１２８は、磁気テープＴを案
内する凹溝１２７ａ，１２８ａを有するセルフアライニ
ングガイドで、前記カセット開口部７５内の左右両側に
収納され、かつ前記下ハーフ７４に枢軸１２９，１３０
を介して可動自在に設けられている。これらセルフアラ
イニングガイド１２７，１２８は、内面側が前記ヘッド
ドラム６０の外径より幾分小さい曲率および上下方向に
互いに逆方向の勾配をもつ傾斜面によってが形成されて
いる。

【００４７】ここで、これらセルフアライニングガイド
１２７，１２８は略同一に構成されているため、一方の
セルフアライニングガイド１２７についてのみ説明する
（図面において、セルフアライ三ングガイド１２８の各
部の符号は、セルフアライニングガイド１．２７の各部
に付す符号と同一とする。）と、このセルフアライニン
グガイド１２７の凹溝１２７ａの上下開口端面には磁気
テープＴの幅より幾分広い間隔をもって延在する突条の
支持縁部１３１ａ，１３１ｂが設けられている。これら
上下両支持縁部１３１ａ，１３１ｂ間には、ピンチロー
ラ側に向かって倒れるような傾斜ガイド面１３２と、こ
の傾斜ガイド面１３２の前端部に連続する垂直ガイド面
１３３が設けられている。

【００４８】また、両支持縁部１３１ａ，１３１ｂの前
端部には前記垂直ガイド面１３３より幾分前方に延在す
る受け縁部１３４ａ，１３４ｂが設けられており、これ
ら受け縁部１３４ａ，１３４ｂの裏側端面には各々が互
いに所定の間隔をもって対向する蒲鉾状のガイド突起１
３５ａ，１３５ｂが設けられている。これらガイド突起
１３５ａ，１３５ｂによって、前、記凹溝１２７ａにお
けるドラム挿入始端部側（前側）のテープ案内溝幅はド
ラム挿入終端部側（後側）のテープ案内溝幅より小さい
寸法に設定されている。

【００４９】さらに、両支持縁部１３１ａ，１３１ｂ間
の垂直ガイド面１３３の外端側上下部には前記受け縁部
１３４ａ，１３４ｂに対応して押圧縁部１３６ａ，１３
６ｂが設けられており、これら押圧縁部１３６ａ，１３
６ｂの前面側には、ドラム挿入状態において前記フラン
ジ６４（または６５）が当接してこれらを誘導する傾斜
面１３７ａを有する凹部１３７が設けられている。

【００５０】これら凹部１３７の両開口端部のうち内側
の開口端部（傾斜面頂部１３７Ａ）は、前記ヘッドドラ
ム６０の引き抜き方向（前方向）に突出して形成され、
かつドラム挿入状態において前記ヘッドドラム６０ド接
近する位置に位置付けられている。

【００５１】そして、セルフアライニングガイド１２７
には、前記下ハーフ７４の底面に載置されるハーフ当接
部１３８ａを有し前記傾斜ガイド面１３２の外面側に位
置する軸受ブラケット１３８が突設されている。

【００５２】この軸受ブラケット１３８には、前記ヘッ
ドドラム６０の挿抜方向（前後方向）に対して傾斜しか
つ各ドラム挿入側端部（後端）が各ドラム引き抜き側端
部（前端）より互いに接近する方向に延在する軸孔（長
孔）１３９が設けられており、この軸孔１３９内には軸
線方向略中央部に位置する軸支縁部１３９ａが突設され
ている。なお、この軸孔１３９は、周方向に閉塞する孔
によって形成されている必要がなく、一部が切欠かれた
孔によって形成されているものでも何等差し支えない。

【００５３】また、セルフアライニングガイド１２７，
１２８には、揺動自在に自己保持する上下２つのピボッ
ト１４０ａ，１４０ｂが設けられており、これらピボッ
ト１４０ａ，１４０ｂの揺動支点はドラム挿入状態にお
いて前記セルフアライニングガイド１２７の枢軸と前記
ヘッドドラム６０の外周面との間に位置付けられてい
る。

【００５４】１４１および１４２は前記ヘッドドラム６
０をドラム挿入位置に誘導するドラムガイドで、前記カ
セット開口部７５内に臨みかつ前記セルフアライニング
ガイド１２７、１２８のドラム引き抜き側（前側）に位
置し、前記下ハーフ７４の底面に設けられ、下ハーフ７
４と一体、又は下ハーフ７４に固定されている。これら
ドラムガイド１４１、１４２の内側面には前記ヘッドド
ラム６０の外周面が当接する傾斜面１４１ａ，１４２ａ
が形成されており、外側面には後述する支持片が嵌合す
る位置決め部１４１ｂ，１４２ｂが設けられている。

【００５５】なお、これらドラムガイド１４１，１４２
は、前記ヘッドドラム６０の摩擦傾斜角Ｈ（図９）を大
きい角度に設定することにより、ドラム挿入時の摩擦力
損失やヘッドドラム６０、枢軸１２９・１３０の位置誤
差を低減できることから、前記下ハーフ７４におけるカ
セット開口部７５のドラム挿入口近傍に設けられること
が望ましいが、上下両ハーフ７３，７４に設けられるも
のであっても何等差し支えない。

【００５６】図４，５，９に示されるように、このテー
プカセットは、略左右対称（バイラテラルシンメトリ
ー）であり、左半分と右半分にカセットを２分する仮想
の垂直のメディアン面（中心面）は左右のセルフアライ
ニングガイド１２７と１２８（及びその他の左右のペ
ア）の間に位置する。各傾斜面１３７ａの前端頂部１３
７Ａは、その傾斜面１３７ａの後端より前記メディアン
面により近い。図９に示されるように、カセットの左右
の半分の各々に於いて、傾斜面１３７ａの左右方向に沿
った位置はピンチローラ１１８又は１１９の軸とセルフ
アライニングガイド１２７又は１２８の枢軸の中間であ
る。傾斜面頂部１３７Ａは、図９に示す状態で、枢軸１
２９又は１３０と比べて前方に位置しかつメディアン面
からより遠い。各ドラムガイド１４１又は１４２の傾斜
面１４１ａ又は１４２ａはメディアン面の方に面し、傾
斜面頂部１３７Ａに比ベメディアン面により近くかつよ
り前方に位置する。

【００５７】１４３および１４４は上下方向に延在する
支持片で、前記上ハーフ７３に対して各先端部を前記ド
ラムガイド１４１，１４２の位置決め部１４１ｂ、１４
２ｂに当接させ一体に設けられている。

【００５８】１４５および１４６はテープはみ出し防止
用の突起で、前記各支持片１４３、１４４の外側に位置
し、前記上ハーフ７３に一体に設けられている。

【００５９】１４７は蓋体としての略コ字状のリッド
で、前記カセット開口部７５を開閉する遮蔽部１４８お
よびこの遮蔽部１４８の両端部に突設され前記軸支面９
９，１００に対接する２つの腕部１４９，１５０からな
り、前記上ハーフ７３に回動自在に設けられている。こ
のリッド１４７の遮蔽部１４８には、長手方向に延在す
るガイド溝１４８ａおよびカセットチェンジャー（図示
せず）が係合するラックギヤ１４８ｂが設けられてお
り、両腕部１４９、１５０には前記枢支ピン９９ａ，１
００ａが臨む軸孔１４９ａ，１５０ａおよび前記クリッ
ク突起１０３，１０４に対応するクリック溝１４９ｂ，
１５０ｂが設けられている。

【００６０】更に遮蔽部１４８の長手方向の略中央部に
は、凹部１６０が設けられ、この凹部１６０内にリッド
１４７の成形時の樹脂注入用のゲートＧが配されてい
る。

【００６１】そして、この凹部１６０は、リッド幅方向
に対して一方側にのみ切り欠かれており、この凹部１６
０の有無によってテープカセットの表裏面の識別を行え
るように設けられている。

【００６２】このように構成されたテープカセットを記
録および／または再生を行うため記録再生装置に装填す
ると、リッド１４７が回動してカセット開口部７５が開
放され、このカセット開口部７５内にヘッドドラム６０
がウィンガイド６２，６３と一体に移動して磁気テープ
Ｔに摺接した状態で挿入されると共に、ウィングガイド
６２，６３のテープガイド部６６，６７がピンチローラ
１１８，１１９と支持片１４３，１４４（ドラムガイド
１４１，１４２）との間に挿入される。

【００６３】このとき、ヘッドドラム６０がカセット装
填時にドラムガイド１４１，１４２によって移動規制さ
れ、両セルフアライニングガイド１２７，１２８が主と
して移動する。このため、筐体７１に対するヘッドドラ
ム６０の挿入方向およびこの方向と垂直な横方向位置の
ぱらっき発生を抑制することができると共に、ヘッドド
ラム６０とセルフアライニンクガイ０ド１２７，１２８
との間に発生する摩擦力損失を低減することができる。

【００６４】また、ヘッドドラム６０は、セルフアライ
ニングガイド１２７，１２８の位置姿勢によって支持縁
部１３１ａ，１３１ｂの前端面側（凹溝１２７ａ，１２
８ａのドラム挿入始端部側）または後端面側（凹溝１２
７ａ，１２８ａのドラム挿入終端部側）のうちいずれか
一方側に先に当接して押圧力が作用するため、枢軸１２
９，１３０を中心として回動し支持縁部１３１ａ，１３
１ｂの他方側にも当接する。

【００６５】さらに、ヘッドドラム６０は、上下支持縁
部１３１ａ，１３１ｂのうちいずれか一方側に先に当接
した場合に、この当接時の押圧力によってセルフアライ
ニングガイド１２７、１２８が枢軸１２９，１３０に対
する軸支縁部１３９ａの当接部およびハーフ７３、７４
に対するピボット１４０ａ，１４０ｂを支点として傾動
し、支持縁部１３１ａ，１３１ｂの他方側にも当接す
る。このため、各セルフアライニングガイド１２７，１
２８の矢印Ｒ₁，Ｒ₂（図１１と図１２）で示す方向に回
動するが、この回動量および上下方向移動量が小さくな
り、セルフアライニングガイド１２７，１２８とヘッド
ドラム６０との相対的なずれ量を低減することができる
と共に、ヘッドドラム６０に対するセルフアライニング
ガイド１２７，１２８の高さ位置のばらつき発生を抑制
することができる。

【００６６】さらにまた、各ウィングガイド６２，６３
が互いに接近する方向あるいはドラム挿入方向に位置す
れしている場合に各セルフアライニングガイド１２７，
１２８は互い１こ接近しかつドラム挿入方向に軸孔１３
９内を移動し、各ウィングガイド６２，６３が互いに離
間する方向あるいはドラム引き抜き方向に位置ずれして
いる場合には、各セルフアライニングガイド１２７，１
２８は互いに離間しかつドラム引き抜き方向に軸孔１３
９内を移動してヘッドドラム６０の外周面に当接する。
このように、セルフアライニングガイド１２７，１２８
は、カセット開口部７５に対するヘッドドラム６０の挿
入によってドラム外周面に支持縁部１３１ａ，１３１ｂ
の前後端部および上下端部において正規の状態で確実に
当接することになる。

【００６７】一方、ウィングガイド６２，６３のテープ
ガイド部６６，６７は、ドラムガイド１４１，１４２
（支持片１４３，１４４）とピンチローラ１１８，１１
９との間に挿入されると、磁気テープＴに転接されると
共に、フランジ６４，６５がセルフアライニングガイド
１２７、１２８の押圧縁部１３６ａ，１３６ｂに当接し
て凹部１３７の傾斜面１３７ａに係合する。

【００６８】すなわち、ヘッドドラム６０がカセット開
口部７５内に装填される時点でセルフアライニングガイ
ド１２７，１２８の押圧縁部１３６ａ，１３６ｂにウィ
ングガイド６２，６３が当接してセルフアライニングガ
イド１２７，１２８のアジマス方向が決められ、またヘ
ッドドラム６０が支持縁部１３１ａ，１３１ｂに当接し
て仰角（あおり方向）が決められることになり、この状
態で磁気テープＴは両支持縁部１３１ａ，１３１ｂ間に
おいて垂直ガイド面１３３から傾斜ガイド面１３２に沿
って摺接する。

【００６９】このとき、セルフアライニングガイド１２
７の凹部１３７の傾斜面１３７ａが急斜面であることお
よび傾斜範囲が広いことから、傾斜面１３７ａとウィン
グガイド６２，６３との間に発生する摩擦力損失および
ヘッドドラム６０に対するウィングガイド６２，６３の
位置誤差やウィングガイド６２，６３のドラム挿入時に
発生する左右位置誤差を低減することができる。

【００７０】さらにセルフアライニングガイド１２７と
ヘッドドラム６０の当接時の摩擦力損失をも低減するこ
とができる。

【００７１】また、受け部１２０ｂ、１２１ｂによって
ローラ軸１２４，１２５に対するピンチローラ１１８，
１１９の自動調心効果を得ることができ、構成部品の寸
法精度および取付精度（ウィングガイド高さ、リール高
さの寸法精度やローラ軸の取付精度）を緩和することが
できると共に、キャプスタン（図示せず）の圧接による
ローラ軸１２４，１２５の撓み発生を抑制することがで
きる。この場合、ピンチローラ１１８，１１９が上下対
称のローラであるから、カセット装填時にこれらローラ
を（テープ接触面の各研磨方向が互いに異なるように）
逆にして各ローラ軸１２４，１２５に装填すればよい。

【００７２】そして、両ピンチローラ１１８，１１９間
に張架される磁気テープＴは、ヘッドドラム６０のカセ
ット開口部７５に対する挿入によってセルフアライニン
グガイド１２７、１２８の両ガイド突起１３５ａ，１３
５ｂ間に臨むため、両セルフアライニングガイド１２
７，１２８の支持縁部１３１ａ，１３１ｂ間において傾
斜ガイド面１３２に確実に沿うことになり、ヘッドドラ
ム６０に対する両セルフアライニングガイド１２７，１
２８の当接部において挟むことなくテープパスに沿って
円滑に走行する。

【００７３】なお、本実施例においては、超小型のテー
プカセットに適用する例を示したが、本発明はこれに限
定適用されるものではなく、大型のテープカセットにも
実施例と同様に適用できることは勿論である。

【００７４】また、本発明においては、前述した実施例
に限定されず、本発明の技術思想に基づいて適宜変更す
ることができる。

【００７５】

【発明の効果】以上説明したように請求項１に記載の発
明によれば、ヘッドドラムが挿抜される開口部を有し、
上記ヘッドドラムの外周面に巻き付けられるテープ状記
録媒体が巻装される筺体と、該筺体の上記開口部内に可
動自在に設けられ、上記記録媒体を案内する一対のテー
プガイドと、上記開口部の近傍に設けられ、上記ヘッド
ドラムを所定のドラム挿入位置に誘導するドラムガイド
とを備えたため、カセット装填時にドラムガイドによっ
てヘッドドラムの移動を規制し、両セルフアライニング
ガイドを主として移動させることができる。

【００７６】したがって、従来のようにヘッドドラムと
セルフアライニングガイドとの間に空隙が形成されない
から、これらヘッドドラムとセルフアライニングガイド
とを確実に当接させることができ、良好な記録および／
または再生を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るテープカセットのピンチローラの
取付状態を示す断面図である。

【図２】同じく本発明におけるテープカセットの他のピ
ンチローラの取付状態を示す断面図である。

【図３】本発明におけるテープカセットの全体を示す背
面側斜視図である。

【図４】本発明におけるテープカセットの上ハーフを示
す平面図である。

【図５】本発明におけるテープカセットの下ハーフを示
す平面図である。

【図６】本発明におけるテープカセットとドラム挿入前
のヘッドドラムとの関係を示す斜視図である。

【図７】本発明におけるテープカセットのセルフアライ
ニングガイドにヘッドドラムのウィングガイドが当接し
た状態を示す平面図である。

【図８】図７のＡ−Ａ線断面図である。

【図９】本発明におけるテープカセットをヘッドドラム
に装填した状態を示す平面図である。

【図１０】本発明におけるテープカセットをヘッドドラ
ムに装填した状態を示す正面図である。

【図１１】図９のＥ−Ｅ線断面図である。

【図１２】図９のＦ−Ｆ線断面図である。

【図１３】本発明におけるテープカセットのセルフアラ
イニングガイドを示す斜視図である。

【図１４】本発明におけるテープカセットの全体を示す
正面側斜視図である。

【図１５】本発明におけるテープカセットのセルフアラ
イニングガイドに記録媒体が当接した状態を示す正面図
である。

【図１６】（Ａ）〜（Ｃ）は本発明におけるテープカセ
ットの上ハーフ縁部を示す断面図である。

【図１７】（Ａ）および（Ｂ）は本発明におけるテープ
カセットの記録媒体の記録・再生時間を識別するパター
ンを示す平面図である。

【図１８】従来におけるテープカセットの全体を示す斜
視図である。

【図１９】従来におけるテープカセットとドラム挿入前
のヘッドドラムとの関係を示す斜視図である。

【図２０】従来におけるテープカセットの下ハーフを示
す平面図である。

【符号の説明】

６０…ヘッドドラム ７０…筺体 ７５…カセット開口部 １２７、１２８…セルフアライニングガイド １４１、１４２…ドラムガイド Ｔ…磁気テープ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 正人 東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 矢中 清高 東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ヘッドドラムが挿抜される開口部を有
   し、上記ヘッドドラムの外周面に巻き付けられるテープ
   状記録媒体が巻装される筺体と、 該筺体の上記開口部内に可動自在に設けられ、上記記録
   媒体を案内する一対のテープガイドと、 上記開口部の近傍に設けられ、上記ヘッドドラムを所定
   のドラム挿入位置に誘導するドラムガイドとを備えたこ
   とを特徴とするテープカセット。
2. 【請求項２】 上記テープカセットは、上記筺体を上下
   一対のハーフから構成されていると共に、上記一対のハ
   ーフの少なくともいずれか一方のハーフに、上記ドラム
   ガイドを構成する凸部が設けられている、ことを特徴と
   する請求項１に記載のテープカセット。
3. 【請求項３】 上記一対のテープガイドは、さらに該テ
   ープガイドの移動を規制する長孔が形成され、該長孔
   は、上記筺体に設けられた一対のガイド軸にそれぞれ遊
   嵌され、ヘッドドラム挿入方向に移動することによって
   互いに近接し、かつヘッドドラム引き抜き方向の移動に
   よって離間することを特徴とする請求項１に記載のテー
   プカセット。