JPH0512851B2 - - Google Patents

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JPH0512851B2
JPH0512851B2 JP58234318A JP23431883A JPH0512851B2 JP H0512851 B2 JPH0512851 B2 JP H0512851B2 JP 58234318 A JP58234318 A JP 58234318A JP 23431883 A JP23431883 A JP 23431883A JP H0512851 B2 JPH0512851 B2 JP H0512851B2
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JP
Japan
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ion beam
secondary particle
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JP58234318A
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JPS60126834A (ja
Inventor
Akira Shimase
Hiroshi Yamaguchi
Hideshi Kadooka
Satoshi Haraichi
Takeoki Myauchi
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPS60126834A publication Critical patent/JPS60126834A/ja
Publication of JPH0512851B2 publication Critical patent/JPH0512851B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic System or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、イオンビームマイクロ加工に係り、
特に被加工部以外に照射するイオンビームを減少
させ、被加工部以外に与える損傷を最小にするイ
オンビーム加工装置に関するものである。
〔発明の背景〕
高輝度(〜106A/cm2sr)の液体金属イオン源
の提案により、従来不可能であつたサブミクロン
に集束したイオンビームが現実のものとなり、そ
の研究開発が活発となつている。サブミクロンの
イオンビームによつて開拓される新分野は、イオ
ンビームリソグラフイ、マスクレスドーピング、
サブミクロン分析等であるが、サブミクロンの加
工が可能となつてマイクロ加工分野とも新しい手
段を提供することになつた。
第1図は、従来のイオンビーム加工装置の一例
の構成図であつて、ソース(イオン発生器)1に
液体金属イオン源を装着したイオンビーム加工装
置の概略構成を示した図である。以下、各部の機
能について概説する。
装置主要部は、真空ポンプ18で排気している
真空チヤンバ11内に収納されている。真空ポン
プ18には、振動のないイオンポンプ、クライオ
ポンプ、ソープシヨンポンプ等を使用し、真空チ
ヤンバ11、真空系コントローラ19で10-7
10-8Torrの真空度を維持している。また、サブ
ミクロンの加工を行なう装置のため、床面からの
振動を遮断する必要があり、真空チヤンバ11は
質量の大きい定盤16上に設置し、それらを空気
バネ17で浮上させる。
ソース1に対して引き出し電極3にマイナス電
圧を印加してイオンビーム2を引き出し、レンズ
電極7,8,9に適当な電圧を印加し、ターゲツ
ト12上にイオンビーム2を集束させる。ブラン
キング電極5には高速で電圧を印加してイオンビ
ーム2を偏向させ、第2アパーチヤ6を通過させ
るか否かを切り替えてターゲツト12上でのイオ
ンビーム2をオンオフする。
第1アパーチヤ4は、ブランキング電極5間に
入射するイオンビーム2を制限し、ブランキング
に必要な印加電圧を下げ、ブランキングを高速化
させる役割を持つ。また、第2アパーチヤ6は、
ブランキングアパーチヤとしての役割と同時に、
ターゲツト12に到達するビーム電流を決定する
デイフアイニングアパーチヤとしての役割を持
つ。これらの光学系の制御は光学系コントローラ
24で行なう。
また、デフレクタ10でイオンビーム2を偏向
走査させるが、このとき、ターゲツト12から放
出される2次電子eを2次電子デイテクタ20で
検出し、それをヘツドアンプ21で増幅し、その
信号でCRT22に輝度変調をかける。これによ
り、走査電子顕微鏡と同様の機能を持つ走査イオ
ン顕微鏡(Scanning Ion Microscope;以後
SIMと呼ぶ。)としてターゲツト12の観察が可
能である。SIMはSIMコントローラ23でコント
ロールする。SIMコントローラ23からの信号で
ブランキング電極5への印加電圧の制御ができる
が、ブランキング領域は、辺長可変な長方形程度
であり、複雑な形状のブランキングはできない。
テーブル13およびその駆動部14はテーブル
コントローラ15でコントロールし、ビーム照射
部を50μm×50μmのSIM画面内に入れるように
ビーム照射部の位置情報をメモリしたマイクロコ
ンピユータを装備している。
以上がイオンビームマスクロ加工装置の概略構
成であるが、次に、この装置による加工特性につ
いて、第2図、第3図のイオンビーム加工過程の
説明図に従つて説明する。
第2図は、一例としてBN基板30(ただし表
面に薄くTaを蒸着してある。)上の円柱状のAu
パターン26を集束したイオンビーム2で加工し
た場合の加工進行過程を示したものである。ビー
ム走査領域32はAuパターン31を含む最小の
大きさとした。第2図aはビームの照射開始時の
状態である。走査領域32が正方形のため、その
端ではBN基板30上にもイオンビーム2が照射
されてしまう。同図bは途中まで加工が進んだ状
態である。Auパターン31は、外側から加工さ
れていくため、中央にAuパターン31が残り、
周辺の走査領域ではBN基板30が走査領域32
の形状に彫られる。同図cでは、Auパターン3
1が除去された最終段階となり、BN基板30に
正方形の穴があいた状態となる。
第3図は、別の加工例で、SiO233上のAl配
線34を切断する過程を示したものである。イオ
ンビーム2の走査領域32は同図aのようにAl
配線34の巾に設定して加工を開始する。同図b
まで加工が進んだ段階では、加工がAl配線34
の端から進行するため、走査領域34の端では下
地のSiO233が露出するが、中央部にはAl配線
34が残留している。完全にAl配線34を切断
すると、同図cのようにSiO233を彫り込んだ
加工形状となる。
以上のように、イオンビーム加工では、加工対
象による加工選択性が小さいことと、被加工部が
平坦な下地基板上にある場合には特に被加工部の
端での加工が速く進行することとにより、下地基
板の損傷が避けえない。したがつて、この問題を
解決することがイオンビームマイクロ加工を実用
化する上で必須の事項であつた。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記事情に鑑みて、2次粒子
画像を検出するための試料上に照射する集束イオ
ンビームの走査を必要最小限に留め、しかも被加
工部への集束イオンビームの照射位置合わせを正
確に行つて下層や周辺に損傷を与えることなく、
被加工物へのマイクロ加工を実現することができ
るようにしたイオンビーム加工装置を提供するこ
とにある。
〔発明の概要〕
本発明は、上記目的を達成するために、高精度
イオンビームを発生する高輝度イオン源と、該高
輝度イオン源から発生した高輝度イオンビームを
集束させるレンズ電極と、該レンズ電極により集
束される集束イオンビームを偏向して走査させる
偏向電極と、前記集束イオンビームについて照
射・停止をさせるブランキング電極とを備え、前
記収束イオンビームを照射走査して試料上の所望
の被加工物に加工を施すイオンビーム加工装置で
あつて、前記集束イオンビームを照射走査するこ
とによつて前記試料から放出される2次粒子を検
出する2次粒子検出手段と、該2次粒子検出手段
から検出されるアナグロ2次粒子画像信号をデイ
ジタル2次粒子画像信号に変換するA/D変換手
段と、該A/D変換手段で変換されたデイジタル
2次粒子画像信号を記憶する画像メモリと、該画
像メモリに記憶されたデイジタル2次粒子画像信
号を読出して該デイジタル2次粒子画像をCRT
画面に表示し、更に該表示されたCRT画面内に
制御可能な領域指定表示(カーソル線やライトペ
ン等による)を表示し、前記表示されたデイジタ
ル2次粒子画像上における被加工物を前記領域指
定表示で囲むように領域指定表示の位置を制御し
て該領域指定表示の位置情報を出力する表示手段
と、該表示手段から出力される領域指定表示の位
置情報に基づいて前記集束イオンビームを前記被
加工物に照射走査すべく少なくとも前記偏向電極
を制御する中央コントローラとを備えたことを特
徴とするイオンビーム加工装置である。特に本発
明においては、試料上に照射する集束イオンビー
ムの走査を必要最小限でCRT画面上に鮮明で、
且つ静止したデイジタル2次粒子画像を表示し、
更に該表示されたCRT画面内に制御可能な領域
指定表示(カーソル線やライトペン等による)を
表示し、前記表示されたデイジタル2次粒子画像
上における被加工部を前記領域指定表示で囲むよ
うに領域指定表示の位置を制御して該領域指定表
示の位置情報を出力し、該出力される領域指定表
示の位置情報に基づいて集束イオンビームを常に
被加工部の形状に合せて照射走査すべく少なくと
も偏向電極を制御することにより、被加工物への
集束イオンビームの照射位置合わせを正確に行う
ことができ、その結果下層や周辺に損傷を与える
ことなく、被加工物へのマイクロ加工を実現する
ことができる。
〔発明の実施例〕
以下、本発明に係る方法・装置の実施例を図に
基づいて併せて説明する。
まず、第4図は、本発明に係るイオンビーム加
工装置の一実施例の構成図である。ここで、25
は処理回路、26はメモリ、27は中央コントロ
ーラであつて、その他の符号は第1図における同
一符号のものと均等のものである。以下、各部を
概説する。
イオンビーム2によつてターゲツト12から発
生した2次電子eを2次電子デイテクタ20で検
出する。検出した2次電子eの信号をヘツドアン
プ21で増幅し、2値化回路とA/D変換器とを
有する処理回路25へ導き、デジタル化した信号
(データ)をメモリ26に格納する。
中央コントローラ27では、2次電子eの信号
入力時に、ヘツドアンプ21の増幅率を調整する
と同時に、処理回路25の2値化閾値を設定す
る。中央コントローラ27で画像処理をした情報
は、CRT22で確認することができる。また、
中央コントローラ27で判断した被加工部の端
で、ブランキング電源をオン・オフするように光
学系コントローラ24に指示を与える。さらに、
SIMコントローラ23に指示して、デフレクタ電
源を制御して走査範囲の調整を行なわせる。即
ち、イオンビームの走査範囲の調整は、デフレク
タ電源を制御するだけで行なうことができること
は明らかである。
第5図は、上記の被加工物の端辺検出の説明図
であつて、本実施例における加工時の電気的な作
業手順を示したものである。第5図aのように、
SIM画面35の中央において、例えばBN基板上
のAuのような被加工物36の観察ができている
場合、1本の走査線37で走査して2次電子電流
を検出すると、同図bのような電流変化が得られ
る。この段階では、2次電子デイテクタ20に引
き込む2次電子量、ヘツドアンプ21の増幅率、
バツクグラウング電流の差し引き率等を適当に選
び、被加工部とそれ以外の部分のコントラストが
明確になるように各電圧を調整しておく。そこ
で、適当な所に2値化閾値38を設定した結果、
同図cのような電圧に変換した情報が得られる。
同図cでV2からV1に電圧が変化する点(△印)
が被加工物36でイオンビームがさしかかる点、
V1からV2に電圧が変化する点(○印)が被加工
物36からイオンビームがはずれる点である。そ
こで、同図dのように△印の点でブランキング電
圧をオフし、○印の点でブランキング電圧をオン
すれば、被加工物36にだけビームの照射がで
き、被加工物36以外へのビーム照射がなくなつ
て下地基板への損傷が少ない加工が可能となる。
ここで、第6図、第7図に示す加工中のCRT
画面の説明図に従つて、その加工経過を説明す
る。
実際のX線用マスクの欠陥修正過程を示したの
が第6図である。これは、薄く(500Å程度)Ta
を蒸着したBN基板上にAuパターンを形成した
ものについて示したものであるが、このパターン
中に欠陥が生じた場合、それが次々とウエハーに
転写され、その部分がすべて不良となるため、欠
陥の除去が不可欠である。その除去過程は以下の
通りである。同図aは、20μm×20μmの走査範
囲でSIM像をとり、それを一度メモリ26に取り
込んだのちにCRT22に表示している図である。
この像を出している間、イオンビーム2にはブラ
ンキングをかけ、ターゲツト12に損傷を与えな
いようにしている。また、最初に欠陥36を画面
35に出すには、X線用マスク欠陥検査装置で検
査した結果をイオンビーム加工装置のテーブルコ
ントローラ15のマイクロコンピユータへ入力し
てテーブル13を駆動させ、欠陥位置をイオンビ
ーム2の中心軸に持つていくようにする。同図a
の状態の画面35を得たら、画面35内でカーソ
ル線(領域指定表示)39を動かし、欠陥36を
囲む最小の長方形を得るようにする。カーソル線
39の位置を中央コントローラ27が検出し、カ
ーソル線39で囲まれ領域をビームの走査範囲と
する信号をSIMコントローラ23へ送信してデフ
レクタ電源を制御させ、1回ビームを走査させて
同図bの画面を得る。この画面を得た際に第5図
の手順でビームブランキング位置を検出し、次
に、そこで決定したブランキング境界41内だけ
を4回走査する。走査速度は、例えば1フレーム
について0.5sec程度とすれば、256×256絵素の画
面情報の処理が可能である。4回走査後の状態を
示したのが同図cである。その状態では、走査領
域の中央部にAu欠陥36が残り、その周辺に下
地のBN基板が露出している。そこで、再度画像
をメモリし、中央コントローラ27で残留してい
る欠陥36の端辺を検出し、ビームイブランキン
グ境界41を設定し直し、さらに加工を続行す
る。この方法によつて、数回下地のBN基板上を
ビームが走査するが、従来に比べBN基板への損
傷が極めて少ない加工を行ないうる。
また、第7図は、SiO2上のAl配線42の切断
の例を示したものであるが、低倍率のSIM像から
次第に倍率を上げ、切断すべきAl配線42が20μ
m×20μmのビーム走査範囲内に入る所までテー
ブル13を制御し、ターゲツト12を移動させ
る。次に、同図aのように、X線用マスクの欠陥
修正の手順と同様にカーソル線39を移動させ、
ビーム走査領域を決める。同図bの状態で1回ビ
ームを走査し、ターゲツト12の表面形状をメモ
リし、中央コントローラ27で加工端を検出す
る。ただ、この場合、配線の切断幅を同図bの状
態の画面35上でライトペンまたはカーソル線を
移動させて決定しておく必要がある。その状態か
ら加工を開始するが、Al配線42の切断の場合
は、Alのスパツタ率がAuのスパツタ率に比べ低
いために加工速度が遅いので、10フレームに1回
画像をメモリし、ビームブランキング境界41を
設定し直して加工を進めればよい。その過程を示
したのが、同図b,c,dである。前述のX線用
マスクと同様に、この加工方法によつて下地基板
の損傷を極めて小さくすることが可能となる。
上述の実施例では、ターゲツト12から放出さ
れる2次電子eの信号によつてブランキング領域
を決定したが、他の実施例として、ターゲツト1
2からの試料電流を直接ヘツドアンプ21に導
き、その信号を処理しても同等の効果が得られ
る。
その基本構成図を第8図に示す。各構成部分は
第4図に示すものと均等であり、信号の処理等も
前述の実施例における2次電子検出と同じであ
る。ただ、試料電流をモニタした場合は、2次電
子をモニタした場合に比べてターゲツト12の表
面形状の情報がより平面的になり、対象とするタ
ーゲツトによつてはより正確な加工端情報が得ら
れる。
以上で説明した2次電子や試料電を検出する方
法・装置はターゲツト表面形状の段差が比較的大
きい場合には有効である。しかし、表面の段差が
小さく、さらにターゲツト上の物質間で2次電子
放出能の差が小さいような場合には、その他の実
施例として2次電子以外に2次イオンを検出して
ビームブランキング境界を検出するものが有効で
ある。
その基本構成図を第9図に示す。ここで、28
はエネルギーフイルタ、29は質量分析器、21
Aはヘツドアンプ、25Aは処理回路、26Aは
メモリであつて、その他の符号は第4図における
同一符号のものと均等のものである。
2次電子検出系は第4図で説明した系路と同様
に2次電子像をメモリして中央コントローラ27
で処理するものである。
2次イオン検出系は、ターゲツト12から放出
された2次イオンiのエネルギーを一定にするエ
ネルギーフイルタ28と、質量分析計29、ヘツ
ドアンプ21Aと、さら2次イオンiの検出情報
を2値化、A/D変換する処理回路25Aおよび
2次イオン検出情報用のメモリ26Aとで構成さ
れる。
その動作は、前述の2次電子検出処理系とほぼ
同等である。しかし、2次電子放出能がターゲツ
ト12へ入射するビーム電流と同じオーダである
のに対し、2次イオン放出能は、その最大の物質
でもビーム電流の1桁下であり、一般にビーム電
流の2桁か4桁下の値である。したがつて2次イ
オンiの検出量を増すために、本実施例では、9
フレームを各フレームごとに0.5secで走査して加
工し、次に1フレームを2secで走査し、2次イオ
ン像をメモリ・処理する走査を繰り返すようにす
る。例えば、ターゲツト12としてX線用マスク
を使用すれば質量分析器29のm/eは197に固
定して2次イオン像を得ることができる。
このようにして得られた2次イオン像35を示
したのが第10図aである。検出した2次イオン
量が少ないために判然とした像は得られない。走
査線37上での2次イオン検出量も、同図bのよ
うにノイズの影響もあり、被加工物の端辺を求め
るのは困難である。そこで、同図bの2次イオン
検出量を各絵素の前後2絵素ずつの情報を取り込
んで平均化すると、同図cのように比較的滑らか
な2次イオン量の情報が得られる。ここで適当な
2値化閾値38を決め2値化すると同図dのよう
になる。その後は、2次電子を検出した場合と同
様に、△印の点でブランキングオフ、○印の点で
ブランキングオンし、被加工部以外へのビーム照
射を低減し、下地基板への損傷が極めて小さく、
実用上問題のない加工が可能となる。
このように、以上の実施例によれば、第1の効
果は、被加工部以外へのビーム照射を低減し、下
地基板への損傷の小さい高品質な加工が可能にな
ることである。これは、加工中における被加工物
の形状変化まで追跡し、それに対応したビームブ
ランキングをコントロールする機能を持たせたこ
とによるものである。
第2の効果は、この機能によつてもたらされる
もので、被加工物の形状変化および物質変化に対
応することが可能となることである。従来は、対
象となる被加工物の加工データを積み上げ、そこ
から最適の加工条件を決定していた。しかし、そ
のような従来方法では、被加工物の形状の変動に
対応しきれない事態が生ずる。また、被加工物が
レイアウト変更等によつて形状が大きく変化する
が、物質自体が別の物に替つた場合には、再度初
めから加工条件を決め直す必要があつた。これに
対しては、インプロセスの加工モニタ・コントロ
ールが可能となり、それらの問題も解決できるよ
うになる。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように本発明によれば、試
料上に照射する集束イオンビームの走査を必要最
小限でCRT画面上に鮮明で、且つ静止したデイ
ジタル2次粒子画像を表示し、更に該表示された
CRT画面内に制御可能な領域指定表示を表示し、
前記表示されたデイジタル2次粒子画像上におけ
る被加工物を前記領域指定表示で囲むように領域
指定表示の位置を制御して該領域指定表示の位置
情報を出力し、該出力される領域指定表示の位置
情報に基いて集束イオンビームを被加工部に照射
走査すべく少なくとも変更電極を制御することに
より、被加工部への集束イオンビームの照射位置
合わせを正確に行うことができ、その結果下層や
周辺に損傷を与えることなく、マスクの欠陥や半
導体の配線等の被加工部へのマイクロ加工を実現
することができ、半導体を製造する際の歩留まり
向上、品質向上、および効率向上に顕著な効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来のイオンビーム加工装置の一例
の構成図、第2図、第3図は、イオンビーム加工
過程の説明図、第4図は、本発明に係るイオンビ
ーム加工装置の一実施例の構成図、第5図は、そ
の被加工物の端辺検出の説明図、第6図、第7図
は、同加工中のCRT画面の説明図、第8図は、
本発明に係るイオンビーム加工装置の他の実施例
の構成図、第9図は、同じく、その他の実施例の
構成図、第10図は、その被加工物の端辺検出の
説明図である。 1……ソース、2……イオンビーム、3……引
き出し電極、4……第1アパーチヤ、5……ブラ
ンキング電極、6……第2アパーチヤ、7……第
1レンズ電極、8……第2レンズ電極、9……第
3レンズ電極、10……デフレクタ、11……真
空チヤンバ、12……ターゲツト、13……テー
ブル、4……テーブル駆動部、15……テーブル
コントローラ、16……定盤、17……空気バ
ネ、18……真空ポンプ、19……真空系コント
ローラ、20……2次電子デイテクタ、21,2
1A……ヘツドアンプ、22……CRT、23…
…SIMコントローラ、24……光学系コントロー
ラ、25,25A……処理回路、26,26A…
…メモリ、27……中央コントローラ、28……
エネルギーフイルタ、29……質量分析器、35
……CRT画面、36……被加工物、37……走
査線、38……2値化閾値、39……カーソル
線、40……Auパターン、41……ブランキン
グ境界、42……Al配線。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 高精度イオンビームを発生する高輝度イオン
    源と、該高輝度イオン源から発生した高輝度イオ
    ンビームを集束させるレンズ電極と、該レンズ電
    極により集束される集束イオンビームを偏向して
    走査させる偏向電極と、前記集束イオンビームに
    ついて照射・停止をさせるブランキング電極とを
    備え、前記集束イオンビームを照射走査して試料
    上の所望の被加工物に加工を施すイオンビーム加
    工装置であつて、前記集束イオンビームを照射走
    査することによつて前記試料から放出される2次
    粒子を検出する2次粒子検出手段と、該2次粒子
    検出手段から検出されるアナグロ2次粒子画像信
    号をデイジタル2次粒子画像信号に変換するA/
    D変換手段と、該A/D変換手段で変換されたデ
    イジタル2次粒子画像信号を記憶する画像メモリ
    と、該画像メモリに記憶されたデイジタル2次粒
    子画像信号を読出して該デイジタル2次粒子画像
    をCRT画面に表示し、更に該表示されたCRT画
    面内に制御可能な領域指定表示を表示し、前記表
    示されたデイジタル2次粒子画像上における被加
    工部を前記領域指定表示で囲むように領域指定表
    示の位置を制御して該領域指定表示の位置情報を
    出力する表示手段と、該表示手段から出力される
    領域指定表示の位置情報に基いて前記集束イオン
    ビームを前記被加工部に照射走査すべく少なくと
    も前記偏向電極を制御する中央コントローラとを
    備えたことを特徴とするイオンビーム加工装置。 2 前記表示手段は、CRT画面上に表示される
    デイジタル2次粒子画像を、順次前記画像メモリ
    から読出して倍率を変更して表示できるように構
    成したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載のイオンビーム加工装置。
JP23431883A 1983-12-14 1983-12-14 イオンビーム加工装置 Granted JPS60126834A (ja)

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JP23431883A JPS60126834A (ja) 1983-12-14 1983-12-14 イオンビーム加工装置

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JP23431883A JPS60126834A (ja) 1983-12-14 1983-12-14 イオンビーム加工装置

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JP4242856A Division JPH0771755B2 (ja) 1992-09-11 1992-09-11 イオンビーム加工装置

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