JP2672808B2 - イオンビーム加工装置 - Google Patents

イオンビーム加工装置

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JP2672808B2 JP19041096A JP19041096A JP2672808B2 JP 2672808 B2 JP2672808 B2 JP 2672808B2 JP 19041096 A JP19041096 A JP 19041096A JP 19041096 A JP19041096 A JP 19041096A JP 2672808 B2 JP2672808 B2 JP 2672808B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、イオンビームマイクロ
加工に係り、特に被加工物以外に照射するイオンビーム
を減少させ、被加工物以外に与える損傷を最小にするイ
オンビーム加工装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】高精度(〜106A/cm2sr)の液体
金属イオン源の提案により、従来不可能であったサブミ
クロンに集束したイオンビームが現実のものとなり、そ
の研究開発が活発となっている。サブミクロンのイオン
ビームによって開拓される新分野は、イオンビームリソ
グラフイ,マスクレスドーピング,サブミクロン分析等
であるが、サブミクロンの加工が可能となってマイクロ
加工分野とも新しい手段を提供することになった。 【0003】第1図は、従来のイオンビーム加工装置の
一例の構成図であって、ソース(イオン発生器)1に液
体金属イオン源を装着したイオンビーム加工装置の概略
構成を示した図である。以下、各部の機能について概説
する。 【0004】装置主要部は、真空ポンプ18で排気して
いる真空チャンバ11内に収納されている。真空ポンプ
18には、振動のないイオンポンプ,クライオポンプ,
ソープシヨンポンプ等を使用し、真空チャンバ11は、
真空系コントローラ19で10~7〜10~8Torrの真
空度を維持している。また、サブミクロンの加工を行な
う装置のため、床面からの振動を遮断する必要があり、
真空チャンバ11は質量の大きい定盤16上に設置し、
それらを空気バネ17で浮上させる。 【0005】ソース1に対して引き出し電極3にマイナ
ス電圧を印加してイオンビーム2を引き出し、レンズ電
極7,8,9に適当な電圧を印加し、ターゲット12上
にイオンビーム2を集束させる。ブランキング電極5に
は高速で電圧を印加してイオンビーム2を偏向させ、第
2アパーチャ6を通過させるか否かを切り替えてターゲ
ット12上でのイオンビーム2をオンオフする。 【0006】第1アパーチャ4は、ブランキング電極5
間に入射するイオンビーム2を制限し、ブランキングに
必要な印加電圧を下げ、ブランキングを高速化させる役
割を持つ。また、第2アパーチャ6は、ブランキングア
パーチャとしての役割と同時に、ターゲット12に到達
するビーム電流を決定するデイフアイニングアパーチャ
としての役割を持つ。これらの光学系の制御は光学系コ
ントローラ24で行なう。 【0007】また、デフレクタ10でイオンビーム2を
偏向走査させるが、このとき、ターゲット12から放出
される2次電子eを2次電子デイテクタ20で検出し、
それをヘッドアンプ21で増幅し、その信号でCRT2
2に輝度変調をかける。これにより、走査電子顕微鏡と
同様の機能を持つ走査イオン顕微鏡(Scanning
Ion Microscope;以後SIMと呼
ぶ。)としてターゲット12の観察が可能である。SI
MはSIMコントローラ23でコントロールする。SI
Mコントローラ23からの信号でブランキング電極5へ
の印加電圧の制御ができるが、ブランキング領域は、辺
長可変な長方形程度であり、複雑な形状のブランキング
はできない。 【0008】テーブル13およびその駆動部14はテー
ブルコントローラ15でコントロールし、ビーム照射部
を50μm×50μmのSIM画面内に入れるようにビ
ーム照射部の位置情報をメモリしたマイクロコンピュー
タを装備している。 【0009】以上がイオンビームマスク加工装置の概略
構成であるが、次に、この装置による加工特性につい
て、第2図、第3図のイオンビーム加工過程の説明図に
従って説明する。 【0010】第2図は、一例としてBN基板30(ただ
し表面に薄くTaを蒸着してある。)上の円柱状のAu
パターン31を集束したイオンビーム2で加工した場合
の加工進行過程を示したものである。ビーム走査領域3
2はAuパターン31を含む最小の大きさとした。第2
図(a)はビームの照射開始時の状態である。走査領域
32が正方形のため、その端ではBN基板30上にもイ
オンビーム2が照射されてしまう。同図(b)は途中ま
で加工が進んだ状態である。Auパターン31は、外側
から加工されていくため、中央にAuパターン31が残
り、周辺の走査領域ではBN基板30が走査領域32の
形状に彫られる。同図(c)では,Auパターン31が
除去された最終段階となり、BN基板30に正方形の穴
があいた状態となる。 【0011】第3図は、別の加工例で、SiO233上
のAl配線34を切断する過程を示したものである。イ
オンビーム2の走査領域32は同図(a)のようにAl
配線34の巾に設定して加工を開始する。同図(b)ま
で加工が進んだ段階では、加工がAl配線34の端から
進行するため、走査領域34の端では下地のSiO2
3が露出するが、中央部にはAl配線34が残留してい
る。完全にAl配線34を切断すると、同図(c)のよ
うにSiO233を彫り込んだ加工形状となる。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】以上のように、イオン
ビーム加工では、加工対象による加工選択性が小さいこ
とと、被加工部が平坦な下地基板上にある場合には特に
被加工部の端での加工が速く進行することとにより、下
地基板の損傷が避けえない。したがって、この問題を解
決することがイオンビームマイクロ加工を実用化する上
で必須の事項であった。 【0013】本発明は、上記問題点を解決してイオンビ
ームマイクロ加工における下地基板の損傷を最小にする
ことができるイオンビーム加工方法およびその装置を提
供することにある。 【0014】 【課題を解決するための手段】まず、本発明に係るイオ
ンビーム加工装置は、高輝度イオンビームを発生する高
輝度イオン源と、該高輝度イオン源から発生した高輝度
イオンビームを集束させるレンズ電極と、該レンズ電極
により集束される集束イオンビームを偏向して走査させ
る偏向電極と、前記集束イオンビームについて照射・停
止をさせるブランキング電極とを備え、前記集束イオン
ビームを照射走査して試料上の所望の被加工部に加工を
施すイオンビーム加工装置であって、前記集束イオンビ
ームを照射走査することによって前記試料から放出され
る2次粒子を検出する検出手段と、該検出手段から検出
されるアナログ画像信号をディジタル画像信号に変換す
るA/D変換手段と、該A/D変換手段で変換されたデ
ィジタル画像信号を記憶する画像メモリと、該画像メモ
リに記憶されたディジタル画像信号を読出して該ディジ
タル画像をCRT画面に表示する表示手段と、該表示手
段のCRT画面上に表示された前記ディジタル画像上で
前記試料の被加工領域を設定する被加工領域設定手段
と、前記ディジタル画像を表示しているときに、前記試
料上への前記集束イオンビームの照射を停止させる前記
ブランキング電極の制御と、前記被加工領域設定手段に
より設定された被加工領域に前記集束イオンビームの照
射走査範囲を制御すべく少なくとも前記偏向電極の制御
とを行う中央コントローラとを備えたことを特徴とす
る。 【0015】 【作用】次に、これらを補足して本発明の作用を説明す
ると次のとおりである。 【0016】イオンビーム加工で下地基板に損傷を与え
ず被加工部のみを加工するには、被加工部の存在する領
域を把握し、その領域内にビーム照射領域を限定すれば
よい。イオンビーム加工装置内に電子顕微鏡を装備させ
た場合には、インプロセスモニタの可能性もあるが、実
際には電子顕微鏡によって検出した被加工部端の情報を
イオンビーム加工装置側へ伝達してイオンビームの走査
域を決めた場合に生じる位置の不一致を取りきることが
困難なために実用的ではない。そこで、加工端の正確な
検出には、実際に加工しているイオンビーム照射によっ
て発生する2次電子、2次イオン等の2次粒子を検出す
るのが望ましい。また、イオンビーム加工では、平坦な
下地基板上にある被加工物を加工すると、被加工物の端
部の加工速度が中央部に比べて速く、このために被加工
物は端から加工され、ビーム照射領域の端部で下地基板
が露出しても中央部には被加工物が残っていることが明
らかとなった。この問題の解決には、加工時における走
査速度、ビーム電流、ビーム集束性等を走査領域の中央
部と端部で変化させる方法もあるが、適当な条件を求め
ても被加工物の変化に対応しきれない。実際の加工時に
SIM画面を観察すると被加工物の残留状態の把握が可
能であることが明らかとなった。そこで、イオンビーム
照射で発生する2次粒子を検出して被加工物の残留状態
を把握し、その情報からブランキング電圧のオン・オフ
を制御し、極力被加工物にのみビームを照射するように
し、被加工物の下地に損傷を与えないようにするもので
ある。 【0017】 【実施例】以下、本発明に係る方法・装置の実施例を図
に基づいて併せて説明する。 【0018】まず、第4図は、本発明に係るイオンビー
ム加工装置の一実施例の構成図である。ここで、25は
処理回路、26はメモリ、27は中央コントローラであ
って、その他の符号は第1図における同一符号のものと
均等のものである。以下、各部を概説する。 【0019】イオンビーム2によってターゲット12か
ら発生した2次電子eを電子デイテクタ20で検出す
る。検出した2次電子eの信号をヘッドアンプ21で増
幅し、2値化回路とA/D変換器とを有する処理回路2
5へ導き、デジタル化した信号(データ)をメモリ26
に格納する。 【0020】中央コントローラ27では、2次電子eの
信号入力時に、ヘッドアンプ21の増幅率を調整すると
同時に、処理回路25の2値化閾値を設定する。中央コ
ントローラ27で画像処理をした情報は、CRT22で
確認することができる。また、中央コントローラ27で
判断した被加工部の端で、ブランキング電源をオン・オ
フするように光学系コントローラ24に指示を与える。
さらに、SIMコントローラ23に指示して、デフレク
タ電源を制御して走査範囲の調整を行なわせる。 【0021】第5図は、上記の被加工物の端辺検出の説
明図であって、本実施例における加工時の電気的な作業
手順を示したものである。第5図(a)のように、SI
M画面35の中央において、例えばBN基板上のAuの
ような被加工物36の観察ができている場合、1本の走
査線37で走査して2次電子電流を検出すると、同図
(b)のような電流変化が得られる。この段階では、2
次電子デイテクタ20に引き込む2次電子量、ヘッドア
ンプ21の増幅率、バックグラウンド電流の差し引き率
等を適当に選び、被加工部とそれ以外の部分のコントラ
ストが明確になるように各電圧を調整しておく。そこ
で、適当な所に2値化閾値38を設定した結果、同図
(c)のような電圧に変換した情報が得られる。同図
(c)でV2からV1に電圧が変化する点(△印)が被加
工物36にイオンビームがさしかかる点、V1からV2
電圧が変化する点(○印)が被加工物36からイオンビ
ームがはずれる点である。そこで、同図(d)のように
△印の点でブランキング電圧をオフし、○印の点でブラ
ンキング電圧をオンすれば、被加工物36にだけビーム
の照射ができ、被加工物36以外へのビーム照射がなく
なって下地基板への損傷が少ない加工が可能となる。 【0022】ここで、第6図、第7図に示す加工中のC
RT画面の説明図に従って、その加工経過を説明する。 【0023】実際のX線用マスクの欠陥修正過程を示し
たのが第6図である。これは、薄く(500Å程度)T
aを蒸着したBN基板上にAuパターンを形成したもの
について示したものであるが、このパターン中に欠陥が
生じた場合、それが次々とウエハーに転写され、その部
分がすべて不良となるため、欠陥の除去が不可欠であ
る。その除去過程は以下の通りである。同図(a)は、
20μm×20μmの走査範囲でSIM像をとり、それ
を一度メモリ26に取り込んだのちにCRT22に表示
している図である。この像を出している間、イオンビー
ム2にはブランキングをかけ、ターゲット12に損傷を
与えないようにしている。また、最初に欠陥36を画面
35に出すには、X線用マスク欠陥検査装置で検査した
結果をイオンビーム加工装置のテーブルコントローラ1
5のマイクロコンピュータへ入力してテーブル13を駆
動させ、欠陥位置をイオンビーム2の中心軸に持ってい
くようにする。同図(a)の状態の画面35を得たら、
画面内でカーソル線39を動かし、欠陥36を囲む最小
の長方形を得るようにする。カーソル線39の位置を中
央コントローラ27が検出し、カーソル線39で囲まれ
領域をビームの走査範囲とする信号をSIMコントロー
ラ23へ送信してデフレクタ電源を制御させ、1回ビー
ムを走査させて同図(b)の画面を得る。この画面を得
た際に第5図の手順でビームブランキング位置を検出
し、次に、そこで決定したブランキング境界41内だけ
を4回走査する。走査速度は、例えば1フレームについ
て0.5sec程度とすれば、256×256絵素の画
面情報の処理が可能である。4回走査後の状態を示した
のが同図(c)である。その状態では、走査領域の中央
部にAu欠陥36が残り、その周辺に下地のBN基板が
露出している。そこで、再度画像をメモリし、中央コン
トローラ27で残留している欠陥36の端辺を検出し、
ビームブランキング境界41を設定し直し、さらに加工
を続行する。この方法によって、数回下地のBN基板上
をビームが走査するが、従来に比べBN基板への損傷が
極めて少ない加工を行ないうる。 【0024】また、第7図は、SiO2上のAl配線4
2の切断の例を示したものであるが、低倍率のSIM像
から次第に倍率を上げ、切断すべきAl配線42が20
μm×20μmのビーム走査範囲内に入る所までテーブ
ル13を制御し、ターゲット12を移動させる。次に、
同図(a)のように、X線用マスクの欠陥修正の手順と
同様にカーソル線39を移動させ、ビーム走査領域を決
める。同図(b)の状態で1回ビームを走査し、ターゲ
ット12の表面形状をメモリし、中央コントローラ27
で加工端を検出する。ただ、この場合、配線の切断幅を
同図(b)の状態の画面35上でライトペンまたはカー
ソル線を移動させて決定しておく必要がある。その状態
から加工を開始するが、Al配線42の切断の場合は、
Alのスパッタ率がAuのスパッタ率に比べて低いため
に加工速度が遅いので、10フレームに1回画像をメモ
リし、ビームブランキング境界41を設定し直して加工
を進めればよい。その過程を示したのが、同図(b),
(c),(d)である。前述のX線用マスクと同様に、
この加工方法によって下地基板の損傷を極めて小さくす
ることが可能となる。 【0025】上述の実施例では、ターゲット12から放
出される2次電子eの信号によってブランキング領域を
決定したが、他の実施例として、ターゲット12からの
試料電流を直接ヘッドアンプ21に導き、その信号を処
理しても同等の効果が得られる。 【0026】その基本構成図を第8図に示す。各構成部
分っは第4図に示すものと均等であり、信号の処理等も
前述の実施例における2次電子検出と同じである。た
だ、試料電流をモニタした場合は、2次電子をモニタし
た場合に比べてターゲット12の表面形状の情報がより
平面的になり、対象とするターゲットによってはより正
確な加工端情報が得られる。 【0027】以上で説明した2次電子や試料電流を検出
する方法・装置はターゲット表面形状の段差が比較的大
きい場合には有効である。しかし、表面の段差が小さ
く、さらにターゲット上の物質間で2次電子放出能の差
が小さいような場合には、その他の実施例として2次電
子以外に2次イオンを検出してビームブランキング境界
を検出するものが有効である。 【0028】その基本構成図を第9図に示す。ここで、
28はエネルギーフイルタ、29は質量分析器、21A
はヘッドアンプ、25Aは処理回路、26Aはメモリで
あって、その他の符号は第4図における同一符号のもの
と均等のものである。 【0029】2次電子検出系は第4図で説明した系路と
同様に2次電子像をメモリして中央コントローラ27で
処理するものである。 【0030】2次イオン検出系は、ターゲット12から
放出された2次イオンのiのエネルギーを一定にするエ
ネルギーフイルタ28と、質量分析計29、ヘッドアン
プ21Aと、さらに2次イオンiの検出情報を2値化、
A/D変換する処理回路25Aおよび2次イオン検出情
報用のメモリ26Aとで構成される。 【0031】その動作は、前述の2次電子検出系とほぼ
同等である。しかし、2次電子放出能がターゲット12
へ入射するビーム電流と同じオーダであるのに対し、2
次イオン放出能は、その最大の物質でもビーム電流の1
桁下であり、一般にビーム電流の2桁から4桁下の値で
ある。したがって、2次イオンiの検出量を増すため
に、本実施例では、9フレームを各フレームごとに0.
5secで走査して加工し、次に1フレームを2sec
で走査し、2次イオン像をメモリ・処理する操作を繰り
返すようにする。例えば、ターゲット12としてX線用
マスクを使用すれば質量分析器29のm/eは197に
固定して2次イオン像を得ることができる。 【0032】このようにして得られた2次イオン像35
を示したのが第10図(a)である。検出した2次イオ
ン量が少ないために判然とした像は得られない。走査線
37上での2次イオン検出量も、同図(b)のようにノ
イズの影響もあり、被加工物の端辺を求めるのは困難で
ある。そこで、同図(b)の2次イオン検出量を各絵素
の前後2絵素ずつの情報を取り込んで平均化すると、同
図(c)のように比較的滑らかな2次イオン量の情報が
得られる。ここで適当な2値化閾値38を決め2アパー
チャ値化すると同図(d)のようになる。その後は、2
次電子を検出した場合と同様に、△印の点でブランキン
グオフ、○印の点でブランキングオンし、被加工部以外
へのビーム照射を低減し、下地基板への損傷が極めて小
さく、実用上問題のない加工が可能となる。 【0033】 【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、下地基板の損傷を最小とするイオンビームマイク
ロ加工が可能となるので、半導体装置製造の歩留向上,
品質向上,効率向上に顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】従来のイオンビーム加工装置の一例の構成図。 【図2】イオンビーム加工過程の説明図。 【図3】イオンビーム加工過程の説明図。 【図4】本発明に係るイオンビーム加工装置の一実施例
の構成図。 【図5】その被加工物の端辺検出の説明図。 【図6】同加工中のCRT画面の説明図。 【図7】同加工中のCRT画面の説明図。 【図8】本発明に係るイオンビーム加工装置の他の実施
例の構成図。 【図9】その他の実施例の構成図。 【図10】その他の端辺検出の説明図。 【符号の説明】 1 ソース 2 イオンビーム 3 引き出し電極 4 第1アパーチャ 5 ブランキング電極 6 第2アパーチャ 7 第1レンズ電極 8 第2レンズ電極 9 第3レンズ電極 10 デフレクタ 11 真空チャンバ 12 ターゲット 13 テーブル 14 テーブル駆動部 15 テーブルコントローラ 16 定盤 17 空気バネ 18 真空ポンプ 19 真空系コントローラ 20 2次電子デイテクタ 21,21A ヘッドアンプ 22 CRT 23 SIMコントローラ 24 光学系コントローラ 25,25A 処理回路 26,26A メモリ 27 中央コントローラ 28 エネルギーフイルタ 29 質量分析器 35 CRT画面 36 被加工物 37 走査線 38 2値化閾値 39 カーソル線 40 Auパターン 41 ブランキング境界 42 Al配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原市 聡 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 生産技術研究所内 (72)発明者 宮内 建興 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 生産技術研究所内

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.高輝度イオンビームを発生する高輝度イオン源と、
    該高輝度イオン源から発生した高輝度イオンビームを集
    束させるレンズ電極と、該レンズ電極により集束される
    集束イオンビームを偏向して走査させる偏向電極と、前
    記集束イオンビームについて照射・停止をさせるブラン
    キング電極とを備え、前記集束イオンビームを照射走査
    して試料上の所望の被加工部に加工を施すイオンビーム
    加工装置であって、前記集束イオンビームを照射走査す
    ることによって前記試料から放出される2次粒子を検出
    する検出手段と、該検出手段から検出されるアナログ画
    像信号をディジタル画像信号に変換するA/D変換手段
    と、該A/D変換手段で変換されたディジタル画像信号
    を記憶する画像メモリと、該画像メモリに記憶されたデ
    ィジタル画像信号を読出して該ディジタル画像をCRT
    画面に表示する表示手段と、該表示手段のCRT画面上
    に表示された前記ディジタル画像上で前記試料の被加工
    領域を設定する被加工領域設定手段と、前記ディジタル
    画像を表示しているときに、前記試料上への前記集束イ
    オンビームの照射を停止させる前記ブランキング電極の
    制御と、前記被加工領域設定手段により設定された被加
    工領域に前記集束イオンビームの照射走査範囲を制御す
    べく少なくとも前記偏向電極の制御とを行う中央コント
    ローラとを備えたことを特徴とするイオンビーム加工装
    置。 2.前記被加工領域設定手段が前記CRT画面に表示し
    たカーソル線により被加工領域を設定することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載のイオンビーム加工装
    置。 3.前記被加工領域設定手段がライトペンであり、該ラ
    イトペンで前記CRT画面に表示された前記試料のデイ
    ジタル画像上で前記被加工領域を設定することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載のイオンビーム加工装
    置。
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