JPH05128256A - 欠陥画像処理装置及び静止画像取込装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 検査ライン上を高速に移動する被検査物の欠
陥画像を鮮明に取り込むことのできる欠陥画像処理装置
を提供する。 【構成】 表面検査装置２から板材表・裏面の欠陥が検
出されると、その欠陥位置に対応して配設された１次元
カメラＡ１〜Ａ５，Ｂ１〜Ｂ５から出力される画像デー
タを１ラインデータとして順次画像メモリ１２Ａ，１２
Ｂに格納することにより、画像メモリ１２Ａ，１２Ｂ内
に２次元画像データを記憶し、更にＣＰＵ１８Ａ，１８
Ｂの制御の下にこの画像データを表示画像データに変換
して表示メモリ１６Ａ，１６Ｂに記憶し、ＣＰＵ３０の
動作によりこの表示画像データを管理情報やコイル長情
報と共にＲＡＭ３８やＶＦＤ４２に格納する。また画像
メモリ１４Ａ，１４Ｂには、１次元カメラから１走査毎
に出力される画像信号の内、板材の欠陥位置に対応した
半分の画像信号を１ラインデータとして書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、被検査物の表面に存在
する欠陥を検出する表面検査装置からの欠陥位置情報に
基づき、検査ライン上を移動する被検査物の欠陥画像を
撮像して、該画像データを処理する欠陥画像処理装置、
及び該欠陥画像処理装置において欠陥画像を取り込むの
に好適な静止画像取込装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、表面検査装置からの欠陥位置情報
に基づき検査ライン上を移動する被検査物の欠陥画像を
取り込み、画像処理を行なう欠陥画像処理装置において
は、被検査物の移動経路を幅方向に複数に分割した各位
置に２次元ＣＣＤカメラを設置し、表面検査装置が被検
査物の欠陥を検出すると、その欠陥位置に配設されてい
る２次元ＣＣＤカメラからの画像データを画像メモリに
格納するようにされている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしこうした従来の
欠陥画像処理装置においては、２次元ＣＣＤカメラを用
いて欠陥画像を取り込むようにしているため、被検査物
の移動速度が高速になると、欠陥画像が乱れてしまうと
いった問題があった。つまり２次元ＣＣＤカメラは、横
方向にｘ個，縦方向にｙ個の割で２次元的に配設された
ｘ・ｙ個の撮像素子（ＣＣＤ）を有し、横方向に配設さ
れた撮像素子を縦方向に順次走査することにより２次元
画像を撮像するものであるため、欠陥画像を取り込むに
は、撮像素子１個当りに要する画像データ出力時間を
（ｘ・ｙ）倍した撮像時間を要し、２次元ＣＣＤカメラ
を用いて鮮明な欠陥画像を取り込むには、少なくともこ
の撮像時間内で被検査物が停止して見える程度に、被検
査物の移動速度を遅くしなければならず、被検査物の移
動速度が高速になると、鮮明な欠陥画像を得ることがで
きなくなってしまうのである。

【０００４】本発明はこうした問題に鑑みなされたもの
で、検査ライン上を高速に移動する被検査物の欠陥画像
を鮮明に取り込むことのできる欠陥画像処理装置及びこ
の欠陥画像処理装置を実現するのに好適な静止画像取込
装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達成す
るためになされた本発明の欠陥画像処理装置は、被検査
物の表面に存在する欠陥を検出する表面検査装置からの
欠陥位置情報に基づき、検査ライン上を移動する被検査
物の欠陥画像を撮像し、該画像データを処理する欠陥画
像処理装置であって、上記被検査物の移動方向と直交す
る方向に配設された１次元カメラを備え、該１次元カメ
ラから出力される１次元画像データの中から、上記欠陥
位置情報に対応した位置の１次元画像データを選択し
て、画像メモリに順次格納することにより、上記被検査
物の欠陥位置の２次元画像を取り込む静止画像取込装置
と、該静止画像取込装置により格納された画像メモリ内
の画像データを、表示装置に表示可能な表示画像データ
に変換する画像データ変換手段と、該画像データ変換手
段にて変換された表示画像データと上記欠陥位置情報と
を欠陥画像情報として外部記憶装置に格納する欠陥画像
情報格納手段と、操作部を介して入力される外部からの
指令に応じて、上記外部記憶装置から欠陥画像情報を読
み込み、該欠陥画像情報に基づき欠陥画像及び欠陥位置
を表示装置に表示する表示制御手段と、を備えたことを
特徴としている。

【０００６】また本発明の静止画像取込装置は、移動体
の移動方向と直交する方向に１列に配設された多数の撮
像素子を備え、１走査毎に、各撮像素子からの画像デー
タを順次出力する１次元カメラと、該１次元カメラの１
走査毎に、該１走査時間を複数に時分割した所定走査時
間内に上記１次元カメラから連続して出力される所定数
の画像データを１ラインデータとして画像メモリに書き
込む１ラインデータ書込手段と、該１ラインデータ書込
手段を上記１次元カメラの所定走査回数だけ連続動作さ
せて上記画像メモリ内の画像データを２次元化する２次
元画像生成手段と、外部から入力される位置情報に従
い、上記画像データ取込手段が上記１次元カメラの１走
査毎に画像メモリへの１ラインデータの書き込み行なう
開始タイミングを制御して、上記画像メモリに書き込む
画像データの領域を制御する画像領域制御手段と、を備
えたことを特徴としている。

【０００７】

【作用及び発明の効果】上記のように構成された本発明
の欠陥画像処理装置においては、まず静止画像取込装置
が、被検査物の移動方向と直交する方向に配設された１
次元カメラから出力される１次元画像データの中から、
被検査物の欠陥位置の１次元画像データを選択して、画
像メモリに順次格納することにより、被検査物の欠陥位
置の２次元画像を取り込む。すると画像データ変換手段
が、画像メモリ内に格納された欠陥位置の２次元画像を
表す画像データを、表示装置に表示可能な表示画像デー
タに変換し、欠陥画像情報格納手段が、その変換された
表示画像データと欠陥位置情報とを欠陥画像情報として
外部記憶装置に格納する。そして操作部を介して外部か
ら表示指令を入力すると、表示制御手段が、その指令に
応じて、外部記憶装置から欠陥画像情報を読み込み、そ
の欠陥画像情報に基づき欠陥画像及び欠陥位置を表示装
置に表示する。

【０００８】即ち、本発明の欠陥画像処理装置では、検
査ラインを移動する被検査物の１次元画像を１次元カメ
ラを用いて順次取り込むことにより被検査物の欠陥画像
（２次元画像）を取り込み、その画像データを表示用の
画像データに変換して、欠陥位置情報と共に外部記憶装
置に格納するようにされている。

【０００９】このため本発明の欠陥画像処理装置によれ
ば、２次元ＣＣＤカメラを使用した従来装置では欠陥画
像を鮮明に取り込むことができない高速移動する被検査
物であっても、欠陥画像を鮮明に取り込み、画像処理を
行なうことが可能となる。つまり本発明では、１次元カ
メラにより撮像した１次元画像を画像メモリ内に順次書
き込むことにより欠陥画像を取り込むようにされている
ので、２次元ＣＣＤカメラを使用した従来装置と同じ分
解能の欠陥画像を得るには、１次元カメラの撮像素子数
を２次元ＣＣＤカメラの横方向の撮像素子数（ｘ個）と
して、２次元ＣＣＤカメラの縦方向の撮像素子数（ｙ
個）に対応した回数（ｙ回）だけ、画像メモリへの１次
元画像データの書き込み行えばよい。そしてこの場合、
１次元カメラによる１次元画像の撮像時間は、２次元Ｃ
ＣＤカメラの撮像時間のｙ分の１となるため、被検査物
の移動速度をｙ倍にしても、鮮明な欠陥画像を得ること
ができるようになるのである。

【００１０】次に本発明の静止画像取込装置において
は、１ラインデータ書き込み手段が、１次元カメラの１
走査毎に、その１走査時間を複数に時分割した所定走査
時間内に１次元カメラから出力される画像データを１ラ
インデータとして画像メモリに書き込み、２次元画像生
成手段が、１ラインデータ書込手段を１次元カメラの所
定走査回数だけ連続動作させて、画像メモリ内の画像デ
ータを２次元化する。また画像領域制御手段が、外部か
ら入力される位置情報に従い、画像データ取込手段が１
次元カメラの１走査毎に画像メモリへの１ラインデータ
の書き込み行なう開始タイミングを制御して、画像メモ
リに書き込む画像データの領域を制御する。

【００１１】このため１次元カメラ１台で複数の領域の
画像データを取り込むことができ、上記欠陥画像処理装
置に適用すれば、２次元ＣＣＤカメラを使用した従来の
欠陥画像処理装置のように、欠陥画像の取込を行なう領
域毎にカメラを設置する必要がなく、装置構成を簡素化
できる。

【００１２】

【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図１は実施例の欠陥画像処理装置全体の構成を
表すブロック図である。尚本実施例の欠陥画像処理装置
は、製造後の板材（例えばアルミ板）をコイル状に巻取
る際に、表面検査装置にて検出された板材表面の傷や汚
れ等の欠陥を画像データとして取り込み、表面検査装置
から出力される欠陥位置を表す位置情報と共にＲＡＭや
ＶＦＤ（ビデオフロッピーディスク）等の記憶装置に格
納することにより、必要に応じてその欠陥画像を位置情
報と共にＣＲＴに表示して、欠陥の種類や程度を確認で
きるようにするためのものであり、図１に示す如く、表
面検査装置２から出力される欠陥信号，板材を特定する
ための管理情報，及び板材の先端から欠陥位置までの長
さを表すコイル長情報を受けて作動する。

【００１３】また表面検査装置２は、板材を搬送する搬
送ラインの表面及び裏面に夫々配設された１０台（合計
２０台）のカメラを有し、各カメラにより、板材の表面
及び裏面を夫々板材の搬送方向と直交する方向に１０分
割した各領域の画像を撮像して、その画像に基づき板材
各面に存在する傷や汚れを検出する周知のものであり、
表面検査装置２は、欠陥の判定を各カメラが撮像した画
像毎に行ない、板材の欠陥を検出すると、上記欠陥信号
として、欠陥がどのカメラによる撮像領域であるか、換
言すれば板材表裏面を幅方向に１０分割した領域のいず
れに欠陥が存在するか、を表す位置情報を、板材の各面
毎に出力する。

【００１４】図１に示す如く、本実施例の欠陥画像処理
装置には、上記表面検査装置２より下流で搬送ラインの
表面側に配設された表面画像取込用の５台の１次元カメ
ラＡ１〜Ａ５、これら５台の１次元カメラＡ１〜Ａ５の
中から欠陥画像の取り込みに使用するカメラを選択する
ための切替スイッチ１０Ａ、切替スイッチ１０Ａを介し
て入力される画像信号を所定レベルに調整するＡＧＣ
（自動利得調整回路）１２Ａ、画像取込制御回路２０か
らの指令信号によりＡＧＣ１２Ａを介して入力される画
像信号をＡ／Ｄ変換して記憶する画像メモリ１４Ａ、画
像メモリ１４Ａに格納された画像データをＣＲＴに表示
可能な表示画像データ（例えばＮＴＳＣ方式の画像デー
タ）に変換して記憶する表示メモリ１６Ａ、及び、画像
メモリ１４Ａと表示メモリ１６Ａの制御を行なうＣＰＵ
１８Ａからなる板材表面の欠陥画像入力系と、表面検査
装置２より下流で搬送ラインの裏面側に配設された裏面
画像取込用の５台の１次元カメラＢ１〜Ｂ５、これら５
台の１次元カメラＢ１〜Ｂ５の中から欠陥画像の取り込
みに使用するカメラを選択するための切替スイッチ１０
Ｂ、切替スイッチ１０Ｂを介して入力される画像信号を
所定レベルに調整するＡＧＣ１２Ｂ、画像取込制御回路
２０からの指令信号によりＡＧＣ１２Ｂを介して入力さ
れる画像信号をＡ／Ｄ変換して記憶する画像メモリ１４
Ｂ、画像メモリ１４Ｂに格納された画像データをＣＲＴ
に表示可能な表示画像データに変換して記憶する表示メ
モリ１６Ｂ、及び、画像メモリ１４Ｂと表示メモリ１６
Ｂの制御を行なうＣＰＵ１８Ｂからなる板材裏面の欠陥
画像入力系と、が備えられている。

【００１５】ここで上記各入力系に設けられている１次
元カメラＡ１〜Ａ５，Ｂ１〜Ｂ５は、ＣＣＤ等の撮像素
子を１列に配設した周知のもので、搬送ラインの表・裏
面に、夫々、板材の搬送方向と直交する方向に等間隔で
配設することにより、板材の表・裏面において、板材を
幅方向に５分割した各領域の画像を撮像できるようにさ
れている。即ち、各１次元カメラＡ１〜Ａ５，Ｂ１〜Ｂ
５は、図２に示す如く、表面検査装置に備えられたカメ
ラＣの２個の撮像領域２Ｌを撮像可能にされている。

【００１６】また画像メモリ１４Ａ及び１４Ｂには、夫
々、１次元カメラの１走査毎に、１次元カメラからの画
像信号により得られる撮像領域２Ｌの画像データの内の
半分のデータを記憶可能なラインデータ記憶領域が設定
されており、１次元カメラの１走査毎に画像取込制御回
路２０から出力される同期信号により、表面検査装置２
に設けられた１次元カメラの撮像領域２Ｌに対応した２
個のカメラＣの撮像領域Ｌ１，Ｌ２の内の何れか一方の
画像データを、ラインデータ記憶領域に格納する。

【００１７】また次に画像取込制御回路２０は、表面検
査装置２から板材の各面毎に出力される欠陥信号を受け
て、上記各欠陥画像入力系毎に、欠陥画像の取り込みに
使用する１次元カメラの切替制御及び画像メモリへの画
像データの取込制御を行なうものであり、各欠陥画像入
力系毎に図３に示す如く構成された制御回路２０Ａ，２
０Ｂを備えている。

【００１８】制御回路２０Ａ（又は２０Ｂ）は、表面検
査装置２から出力された板材表面（又は裏面）の欠陥信
号を、板材の欠陥位置が表面検査装置２の設置位置から
１次元カメラＡ１〜Ａ５（又はＢ１〜Ｂ５）により撮像
可能な位置まで搬送される所定時間だけ遅延して入力す
るディレイ回路２１と、ディレイ回路２１を介して入力
された欠陥信号に基づき、板材の欠陥位置が５台の１次
元カメラＡ１〜Ａ５（又はＢ１〜Ｂ５）の内の何れのカ
メラの撮像領域かを判定し、画像入力に使用する１次元
カメラを欠陥位置に対応したものに切り替えるべく切替
スイッチ１０Ａ（又は１０Ｂ）に切替信号を出力する欠
陥位置判定回路２２と、同じくディレイ回路２１を通過
してきた欠陥信号に基づき、欠陥位置が１次元カメラの
走査開始側の領域（奇数領域）Ｌ１或は走査終了側の領
域（偶数領域）Ｌ２かを判定する奇／偶判定回路２３
と、切替スイッチ１０Ａ（又は１０Ｂ）を介して入力さ
れる１次元カメラからの画像信号に含まれる走査開始を
表す水平同期信号ＨＤを画像メモリ１４Ａ（又は１４
Ｂ）への画像データ格納開始タイミングを決定する基準
信号として取り込み、図４に示す如く、奇／偶判定回路
２３にて欠陥位置が１次元カメラの走査開始側の奇数領
域Ｌ１にあると判定された場合には、その基準信号をそ
のまま奇数領域Ｌ１格納用の奇数水平同期信号として画
像メモリ１４Ａ（又は１４Ｂ）に出力し、奇／偶判定回
路２３にて欠陥位置が１次元カメラの走査終了側の偶数
領域Ｌ２にあると判定された場合には、基準信号を１次
元カメラの１走査時間Ｔの１／２だけ遅延させる偶数用
ＨＤ発生回路２４からの偶数水平同期信号を画像メモリ
１４Ａ（又は１４Ｂ）に出力する同期信号切替スイッチ
２５と、ディレイ回路２１を介して欠陥信号が入力され
た後、同期信号切替スイッチ２５から出力される同期信
号により画像メモリ１４Ａ（又は１４Ｂ）内に格納され
たラインデータ数をカウントし、このカウント数が１画
面を構成する５１２になると画像メモリ１４Ａ（又は１
４Ｂ）への画像データの書き込みを停止する５１２ライ
ンカウンタ２６とから構成されている。

【００１９】このため上記各欠陥画像入力系では、表面
検査装置２にて板材表面或は板材裏面の欠陥が検出され
ると、その欠陥位置に対応して１次元カメラが選択され
ると共に、１次元カメラから１走査当りに出力される画
像信号の内、欠陥位置に対応した１／２の画像信号が画
像メモリ１４Ａ，１４Ｂに格納されることとなる。つま
り例えば図４に示す如く欠陥位置が奇数領域Ｌ１にある
場合には、奇数水平同期信号により１次元カメラから１
走査当りに出力される画像信号の内の前半部分が１ライ
ンデータとして画像メモリ１４Ａ，１４Ｂに格納され
る。

【００２０】こうして画像メモリ１４Ａ，１４Ｂに格納
された画像データは、ＣＰＵ１８Ａ，１８Ｂの制御の下
に、表示メモリ１６Ａ，１６Ｂ内にＣＲＴに表示可能な
表示画像データに変換されて格納されるのであるが、図
１に示す如く、これら各表示メモリ１６Ａ，１６Ｂに格
納された表示画像データは、ＣＰＵ３０の制御の下に切
り替えられる切替スイッチ３２を介して画像バッファメ
モリ３４に転送され、ＣＲＴ３６にそのまま表示され
る。

【００２１】また図１に示す如く、本実施例の欠陥画像
処理装置には、画像バッファメモリ３４内に転送された
表示画像データを表面検査装置２から出力された管理情
報やコイル長情報と共に記憶するＲＡＭ３８、同じく画
像バッファ３４内の表示画像データを同期安定回路４０
を介して取り込み、表面検査装置２から出力された管理
情報やコイル長情報と共に記憶するＶＦＤ４２、これら
各記憶装置に格納された表示画像データ，管理情報，コ
イル長情報等からなる欠陥画像情報を表示する欠陥画像
情報確認用のＣＲＴ４４、同じくこの欠陥画像情報を印
字するためのプリンタ４６が備えられている。

【００２２】これら各部は、上記切替スイッチ３２及び
画像バッファメモリ３４と共に、ＣＰＵ３０により以下
のように駆動制御される。即ちＣＰＵ３０は、表面検査
装置２からの欠陥信号，管理情報，コイル長情報をバッ
ファメモリ４８を介して取り込み、欠陥信号が入力され
ると、上記欠陥画像入力系にて欠陥画像を表す表示画像
データが表示メモリ１６Ａ又は１６Ｂ内に記憶されるの
を待つ。そして切替スイッチ３２及び画像バッファメモ
リ３４を駆動して、表示メモリ１６Ａ又は１６Ｂから画
像バッファメモリ３４に表示画像データを転送させる。
またこの状態で、予めキーボード５０から欠陥画像情報
のＲＡＭ３８への格納指令がなされている場合には、表
面検査装置２からの管理情報やコイル長情報をＲＡＭ３
８に転送して、ＲＡＭ３８内にこれら各情報と画像バッ
ファメモリ３４内の表示画像データとを欠陥画像情報と
して格納する。また同様に予めキーボード５０から欠陥
画像情報のＶＦＤ４２への格納指令がなされている場合
には、表面検査装置２からの管理情報やコイル長情報を
ＶＦＤ４２に転送して、ＶＦＤ４２内にこれら各情報と
画像バッファメモリ３４内の表示画像データとを欠陥画
像情報として格納する。

【００２３】またこうして欠陥画像情報がＲＡＭ３８或
はＶＦＤ４２に格納されている状態で、キーボード５０
を介して特定の欠陥画像情報の表示指令が入力される
と、その欠陥画像情報をＲＡＭ３８又はＶＦＤ４２から
読出し、ＣＲＴ４４に表示し、同様にキーボード５０を
介して特定の欠陥画像情報の印字指令が入力されると、
その欠陥画像情報をＲＡＭ３８又はＶＦＤ４２から読出
し、プリンタ４６を駆動して、欠陥画像情報をプリント
アウトさせる。

【００２４】以上説明したように、本実施例の欠陥画像
処理装置においては、表面検査装置２にて搬送ラインを
搬送される板材の欠陥が検出されると、その欠陥位置に
対応して配設された１次元カメラを用いて１次元の欠陥
画像を撮像し、その撮像した画像データを１ラインデー
タとして順次画像メモリに格納することにより、画像メ
モリ内に２次元画像データを記憶し、更にこの画像デー
タを表示画像データに変換して、管理情報やコイル長情
報と共にＲＡＭ３８やＶＦＤ４２に格納するようにされ
ている。

【００２５】このため本実施例の欠陥画像処理装置によ
れば、搬送ライン上での板材の移動速度が高速になって
も欠陥画像を鮮明に取り込み、画像処理を行なうことが
でき、２次元ＣＣＤカメラを使用した従来装置に対し
て、装置の使用範囲を拡大することができる。

【００２６】また本実施例では、板材表面及び板材裏面
の欠陥画像を夫々取り込む５台の１次元カメラに対して
各々一つの画像メモリを設け、各カメラからの画像信号
の入力を切替スイッチにより切り替えて、画像メモリに
格納するようにしているので、カメラ毎に画像メモリを
設ける場合に比べ、画像メモリの使用効率を向上でき、
更に装置構成の簡素化を図ることができる。

【００２７】また更に本実施例では、１次元カメラから
１走査毎に出力される画像信号の内、板材の欠陥位置に
対応した半分の画像信号を１ラインデータとして画像メ
モリに書き込むようにしている。このため１台の１次元
カメラで欠陥位置に対応した２つの欠陥領域を取り込む
ことができ、２次元ＣＣＤカメラを使用した従来の欠陥
画像処理装置のように、欠陥画像の取込を行なう領域毎
にカメラを設置する必要がなく、装置構成を簡素化でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の欠陥画像処理装置の全体構成を表すブ
ロック図である。

【図２】１次元カメラによる欠陥画像の撮像領域を説明
する説明図である。

【図３】画像取込制御回路の回路構成を表すブロック図
である。

【図４】画像メモリへの画像データの書き込み動作を説
明する説明図である。

【符号の説明】

２…表面検査装置 １０Ａ，１０Ｂ，３２…切替スイ
ッチ １４Ａ，１４Ｂ…画像メモリ １６Ａ，１６Ｂ…表示
メモリ １８Ａ，１８Ｂ，３０…ＣＰＵ ２０…画像取込制御
回路 ２１…ディレイ回路 ２２…欠陥位置判定回路 ２
３…奇／偶判定回路 ２４…偶数用ＨＤ発生回路 ２５…同期信号切換スイ
ッチ ２６…ラインカウンタ ３４…画像バッファメモリ
３８…ＲＡＭ ４０…同期安定回路 ４２…ＶＦＤ ３６，４４…
ＣＲＴ ４６…プリンタ ４８…バッファメモリ ５０…キ
ーボード Ａ１〜Ａ５，Ｂ１〜Ｂ５…１次元カメラ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被検査物の表面に存在する欠陥を検出す
   る表面検査装置からの欠陥位置情報に基づき、検査ライ
   ン上を移動する被検査物の欠陥画像を撮像し、該画像デ
   ータを処理する欠陥画像処理装置であって、 上記被検査物の移動方向と直交する方向に配設された１
   次元カメラを備え、該１次元カメラから出力される１次
   元画像データの中から、上記欠陥位置情報に対応した位
   置の１次元画像データを選択して、画像メモリに順次格
   納することにより、上記被検査物の欠陥位置の２次元画
   像を取り込む静止画像取込装置と、 該静止画像取込装置により格納された画像メモリ内の画
   像データを、表示装置に表示可能な表示画像データに変
   換する画像データ変換手段と、 該画像データ変換手段にて変換された表示画像データと
   上記欠陥位置情報とを欠陥画像情報として外部記憶装置
   に格納する欠陥画像情報格納手段と、 操作部を介して入力される外部からの指令に応じて、上
   記外部記憶装置から欠陥画像情報を読み込み、該欠陥画
   像情報に基づき欠陥画像及び欠陥位置を表示装置に表示
   する表示制御手段と、 を備えたことを特徴とする欠陥画像処理装置。
2. 【請求項２】 移動体の移動方向と直交する方向に１列
   に配設された多数の撮像素子を備え、１走査毎に、各撮
   像素子からの画像データを順次出力する１次元カメラ
   と、 該１次元カメラの１走査毎に、該１走査時間を複数に時
   分割した所定走査時間内に上記１次元カメラから連続し
   て出力される所定数の画像データを１ラインデータとし
   て画像メモリに書き込む１ラインデータ書込手段と、 該１ラインデータ書込手段を上記１次元カメラの所定走
   査回数だけ連続動作させて上記画像メモリ内の画像デー
   タを２次元化する２次元画像生成手段と、 外部から入力される位置情報に従い、上記画像データ取
   込手段が上記１次元カメラの１走査毎に画像メモリへの
   １ラインデータの書き込み行なう開始タイミングを制御
   して、上記画像メモリに書き込む画像データの領域を制
   御する画像領域制御手段と、 を備えたことを特徴とする静止画像取込装置。