JPH0512777B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は光デイスクを用いた情報記録再生装置
にかかり特に、再生専用光デイスクのカツテイン
グ装置に関する。

従来の技術 第４図は従来の光デイスクのカツテイング装置
のブロツク図を示すものであり、１１はユーザの
データを納めた磁気テープ、１２は磁気テープド
ライブ、１３はミニコンピユータなどのホスト
CPU、１４は大容量の磁気デイスクドライブ、
１５はデイスクフオーマツタ、１６はデイスクカ
ツテイングマシーンである。

以上のように構成された従来のデイスクカツテ
イング装置は磁気テープ１１で光デイスクに記録
するデータが供給される。ユーザのデータを記録
した磁気テープ１１は磁気テープドライブ１２に
掛けられてすべてのユーザデータが磁気デイスク
ドライブ１４にコピーされる。

ホストCPU１３は磁気デイスクドライブ１４
からセクタ単位でユーザデータを読み込んでデイ
スクフオーマツタ１５に転送する。デイスクフオ
ーマツタ１５はセクタの識別子信号の発生、ユー
ザデータのエラー訂正符号の生成、デイジタル変
調などをおこない、デイスクカツテイングマシー
ン１６に出力し、デイスクカツテイングマシーン
１６に装着された光デイスクに記録する。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、デイスク
カツテイングマシーン１６と同期して途切れるこ
とのない連続した書き込みデータ信号を入力する
必要が有るため光デイスクと同等以上の容量を持
つた磁気デイスクドライブ１４が必要であつた。
このことは、光デイスクの数100MBという記録
容量からすると非常に高価な磁気デイスクドライ
ブを必要とすると言う問題点を有していた。

本発明はかかる点に鑑み、磁気テープや磁気デ
イスクドライブを使用することなく直接ユーザが
自分で記録した光デイスクを使つてユーザデータ
をマスタ光デイスクに記録するデイスクカツテイ
ング装置を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 本発明は、ユーザデータを記録した第１の光デ
イスクを再生する手段と、再生したユーザデータ
にセクタの使用状態を示すセクタデータ識別情報
を付加する手段と、第２の光デイスクにデータを
記録する記録手段と、ユーザデータとセクタデー
タ識別情報とを記録手段に転送する手段とを備え
たデイスクカツテイング装置である。

作 用 本発明は前記した構成により、ユーザデータを
記録した光デイスクからセクタ単位で読み出し、
セクタの状態をセクタデータ識別情報として読み
出したユーザデータに付加して第２の光デイスク
の記録手段に転送する。

セクタデータ識別情報には、正常に記録された
ユーザデータであることを示すデータ記録セクタ
フラツグ、セクタのトラツクアドレスやセクタア
ドレスなどの情報を持つセクタ識別子に欠陥があ
る場合や記録したデータがリードベリフアイチエ
ツクでエラーが検出された場合を示すためのマー
キング信号が記録されていることを示すマーキン
グセクタフラツグ、データが記録されていないこ
とを示す未記録セクタフラツグがある。

第２の光デイスクの記録手段は、セクタデータ
識別情報を検査して、データ記録セクタフラツグ
の場合はユーザデータにエラー訂正符号を付加し
たのちデイジタル変調した変調信号を、マーキン
グセクタフラツグの場合はマーキング信号を第２
の光デイスクに記録し、未記録セクタフラツグの
場合はそのセクタをスキツプする。

実施例 第１図は本発明の一実施例におけるデイスクカ
ツテイング装置のブロツク図である。第１図にお
いて、１は装置全体を制御するホストCPU、２
は光デイスク再生を行うコントローラＡ、３は光
デイスクドライブ、４はユーザがデータを記録し
た光デイスク、５は光デイスクドライブ３とデイ
スクカツテイングマシーン７とのデータ転送速度
の変動を吸収するためのメモリ、５ａと５ｂはメ
モリ５を構成するダブルバツフア構成のRAM１
とRAM２，６は第２の光デイスクにデータを記
録するための書き込みデータ信号１０３を発生す
るコントローラＢ、７はデイスクカツテイングマ
シーン、８はセクタの識別子信号１０４を発生す
るID信号発生部である。１００はコントローラ
Ａからのセクタデータ識別情報付きデータ、１０
１はホストCPU１からメモリ５へのデータ入力、
１０２はメモリ５からのデータ出力、１０３はコ
ントローラＢからの書き込みデータ信号、１０４
はセクタの識別子信号でセクタマーク、トラツク
アドレス、セクタアドレスなどのセクタID信号、
１０５はコントローラＢの制御ステータス信号、
１０６はメモリ５のRAM切り替え制御信号、１
０７はデイスクカツテイングマシーン７の制御ス
テータス信号、１０８はセクタID発生部８の制
御ステータス信号、１０９はメモリ５のステータ
ス信号である。

第２図はコントローラＡよりホストCPU１に
読み込まれるデータの一例であつて、９はユーザ
データ、１０はセクタデータ識別情報である。

以上のように構成された本実施例のデイスクカ
ツテイング装置について、以下その動作を説明す
る。

(1) ホストCPU１は制御ステータス信号１０７
でカツテイングマシーン７を、制御ステータス
信号１０８でID信号発生部８をスタートさせ
る。

(2) ホストCPU１はコントローラＡ，２に光デ
イスク４からデータの読み出しを指令する。

(3) コントローラＡ，２は光デイスクドライプ３
にシークコマンドを送り光デイスクドライブ３
は目的トラツクを検策する。

(4) コントローラＡ，２は目的トラツクより所定
の数のセクタを読み込み、ホストCPU１に転
送する。コントローラＡ，２は読み込んだユー
ザデータ９にセクタデータ識別情報１０を付加
してセクタデータ識別情報付きデータ１００と
してホストCPU１に送る。

(5) ホストCPU１は(4)で読み込んだデータをデ
ータ入力１０１としてメモリ５に転送する。デ
ータはホストCPU１に接続されているRAMに
書き込まれる。

(6) ホストCPU１は制御ステータス信号１０５
でコントローラＢを起動する。

(7) ホストCPU１はステータス信号１０９でメ
モリ５のRAM１／RAM２の入力データ１０
１との接続が切り替えられたことを確認しなが
ら(4)、(5)を光デイスクの最終トラツクまで繰り
返す。

(8) 制御ステータス信号１０５で起動されたコン
トローラＢ，６はRAM切り替え制御信号１０
６でメモリ５の入力データ１０１がRAM１，
RAM２に出力データ１０２がRAM２，RAM
１に接続されるようにRAM１／RAM２を切
りかえる。

(9) コントローラＢ，６はメモリ５のデータ出力
１０２からセクタデータ識別情報付きデータを
読み取り、セクタデータ識別情報１０を解析す
る。

セクタデータ識別情報１０がデータ記録セク
タフラツグならユーザデータ９にエラー訂正符
号を生成して付加し、ID信号発生部８からの
ID信号１０４のトラツクアドレス・セクタア
ドレスに同期してデイジタル変調を行ない、
ID信号１０４を加えて書き込みデータ信号１
０３としてデイスクカツテイングマシーン７に
印加する。

セクタデータ識別情報１０がマーキングセク
ダフラツグならID信号１０４のトラツクアド
レス・セクタアドレスに同期してマーキング信
号をID信号１０４を加えて書き込みデータ信
号１０３としてデイスクカツテイングマシーン
７に印加する。

セクタデータ識別情報１０が未記録セクタフ
ラツグならコントローラＢはセクタのアドレス
信号をインクリメントしてそのセクタをスキツ
プする。

以上の動作をメモリ５が空になるまで行い、
空になると直ちにメモリ５のRAM１／RAM
２を切りかえる。

(10) ホストCPU１は光デイスク４の全ての読み
出しを終了すると制御ステータス信号１０５，
１０７，１０８でコントローラＢ，６、カツテ
イングマシーン７およびID信号発生部８を停
止させる。

カツテイングマシーン７のデイスク回転数はコ
ントローラＡ，２からメモリ５へのホストCPC
１経由のデータ転送速度の関係で光デイスクドラ
イブ３のデイスク回転数以下である。また、メモ
リ５のRAM１／RAM２の容量は光デイスク４
の欠陥や光デイスクドライブ３のエラーリカバリ
処理に十分な時間を取れる十分な容量を持つ。例
えば、シークエラー、セクタのIDリードエラー、
データECCエラーなどのエラーリカバリ処理に
よる再試行が出来る時間的余裕を取るように決め
る。

第３図は本実施例によつて光デイスクに記録さ
れたセクタの例を示す図である。第３図ａは光デ
イスク４にユーザによつて記録されたセクタを示
し、第３図ｂに示すようにカツテイングマシーン
７によつて記録された第２の光デイスクのセクタ
の様子を示している。

第３図においてセクタＳ１，Ｓ２，Ｓ４はユー
ザデータＡ，Ｂ，Ｃが記録されており、セクタＳ
３はデータフイールド上にマーキング信号が重ね
記録されており、セクタＳ５は未記録のデータフ
イールドにマーキング信号が記録されており、セ
クタＳ６は未記録セクタである。

コントローラＡ，２はセクタＳ１，Ｓ２，Ｓ４
に対してデータ記録セクタフラツグを、セクタＳ
３，Ｓ５に対してマーキングセクタフラツグを、
セクタＳ６に対して未記録セクタフラツグをセク
タデータ識別情報としてそれぞれ生成する。

コントローラＢ，６はセクタデータ識別情報を
解析して第３図ｂに示すように第３図ａとセクタ
が１対１に対応した形で第２の光デイスクを記録
する。セクタＳ３はセクタＳ５と同じ未記録デー
タフイールドにマーキング信号を記録した形とな
る。

以上のように本実施例によれば、光デイスク４
から読み出したデータにセクタデータ識別情報を
付加することによつて、光デイスク４のデータ記
録セクタはもちろんのこと、セクタID信号の欠
陥およびデータのリードベリフアイチエツクによ
つてビツトエラーが規定より多いセクタなどの不
良セクタを識別するためにマーキングしたマーキ
ングセクタや信号の記録されていない未記録セク
タに対応した、セクタID信号、データ変調信号、
マーキング信号、未記録処理を書き込みデータ信
号としてデイスクカツテイングマシーン７に完全
に同期して送出することを可能とする。

また本実施例によれば、光デイスクから直接デ
ータを読み込んでデイスクカツテイングマシーン
に記録出来るため、大容量の磁気デイスクドライ
ブも不要で、かつ磁気デイスクドライブの容量で
記録出来る光デイスクの容量が制限を受けると言
つたこともない。

発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、ユーザ
が記録した光デイスクを直接光デイスクに記録出
来るため、ユーザは再生専用光デイスク化したい
データをユーザの所有する光デイスクドライブで
記録した光デイスクをメーカに送るだけで再生専
用光デイスクを容易に製造することができ、また
磁気テープドライブや大容量の磁気デイスクが不
要などの経済的にもその実用的効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明における一実施例のデイスクカ
ツテイング装置のブロツク図、第２図はコントロ
ーラＡ２よりホストCPU１に読み込まれるデー
タの一例の説明図、第３図は同実施例によつて光
デイスクに記録されたセクタの例を示す説明図、
第４図は従来の光デイスクのカツテイング装置の
ブロツク図である。 １……ホストCPU、２……コントローラＡ、
３……光デイスクドライブ、４……光デイスク、
５……メモリ、５ａと５ｂ……RAM１とRAM
２、６……コントローラＢ、７……デイスクカツ
テイングマシーン、８……ID信号発生部、９…
…ユーザデータ、１０……セクタデータ識別情
報、９……磁気テープ、１１……磁気テープドラ
イブ、１３……ホストCPU、１３……磁気デイ
スクドライブ、１４……デイスクカツテイングマ
シーン、１５……デイスクカツテイングマシー
ン、１００……セクタデータ識別情報付きデー
タ、１０１……データ入力、１０２……データ出
力、１０３……書き込みデータ信号、１０４……
セクタID信号、１０５……制御ステータス信号、
１０６……RAM切り替え制御信号、１０７……
制御ステータス信号、１０８……制御ステータス
信号、１０９……ステータス信号。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数のセクタを有し各セクタにデータが記録
   された第１の光デイスクからデータを再生する手
   段と、前記再生データにセクタデータ識別情報を
   付加する手段と、第２の光デイスクにデータを記
   録する記録手段と、前記再生データとセクタデー
   タ識別情報とを前記記録手段に転送する手段とを
   有し、前記記録手段は前記セクタデータ識別情報
   によつて前記第２の光デイスクへのセクタ記録を
   制御するようにしたことを特徴とするデイスクカ
   ツテイング装置。 ２ セクタデータ識別情報は第１の光デイスクに
   おいて、データの記録されていることを示すデー
   タ記録セクタフラツグ、不良セクタであることを
   示すマーキング信号が記録されていることを示す
   マーキングセクタフラツグ、データが記録されて
   いないことを示す未記録セクタフラツグを含むこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のデイ
   スクカツテイング装置。 ３ 記録手段は、前記セクタデータ識別情報を検
   査して、データ記録セクタフラツグの場合はユー
   ザデータにエラー訂正符号を付加したのち変調し
   た変調信号を、マーキングセクタフラツグの場合
   はマーキング信号を第２の光デイスクに記録する
   ようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第１
   項、または第２項記載のデイスクカツテイング装
   置。