JPH05126863A - 光電圧計測器 - Google Patents

光電圧計測器

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Publication number
JPH05126863A
JPH05126863A JP3313494A JP31349491A JPH05126863A JP H05126863 A JPH05126863 A JP H05126863A JP 3313494 A JP3313494 A JP 3313494A JP 31349491 A JP31349491 A JP 31349491A JP H05126863 A JPH05126863 A JP H05126863A
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JP
Japan
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voltage
measuring
insulating
sensor
optical
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Pending
Application number
JP3313494A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Okubo
鉄男 大久保
Yasuji Takasaki
泰次 高崎
Yoshio Maruyama
義雄 丸山
Yoshisuke Iwata
善輔 岩田
Sakae Watanabe
栄 渡辺
Yutaka Ono
豊 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Nihon Dempa Kogyo Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Publication of JPH05126863A publication Critical patent/JPH05126863A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気機器、特に高電圧機器、電線等の任意の
箇所の電圧を測定することができるとともに、測定作業
時における作業者の安全性を充分確保することができ
る、携帯可能な光電圧計測器を提供すること。 【構成】 作業者が測定対象となる高電圧機器、電線等
の電圧を測定する場合には、低圧電極に接地線7を接続
し、支持パイプもしくは支持棒8等により光電圧計測器
のセンサ部3を支持して、測定端子1を任意の測定箇所
に接触もしくは接続させる。これによって、センサ部3
の光電圧センサ素子3a…3eに電界が印加され、計測
部9において受信される光の強度が変化する。計測部9
は光の強度を電気信号に変換し、表示もしくは電気信号
として出力する。また、測定端子1は取り替えることが
できるので、作業者は測定箇所に最も適した形状の測定
端子1を用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気機器あるいは架空
電線・電力ケーブル等の電圧を測定する光電圧計測器に
関する。
【0002】
【従来の技術】高電圧電力機器における高電圧充電部の
電圧測定は、従来、PT,PD等の計器用変成器を用い
て計測可能な電圧まで降圧あるいは分圧して測定を行っ
ていた。しかし、この方法では測定電圧が高電圧になる
と装置が大型となり、価格も高価なものとなる。
【0003】そこで最近では、高電圧充電部の電圧測定
を電気光学効果を持つポッケルス素子と光ファイバーを
備えた光学的手段により行うことが実用化されつつあ
る。この方法によれば、電気的絶縁が容易であり、ま
た、信号伝送において電磁誘導の影響を受けにくいなど
の効果が得られ、従来のものに較べ装置を小型化できる
とともに、安全性を向上させることができる。
【0004】電気光学効果を有するポッケルス素子を応
用した光電圧センサとしては、Bi12 Si O20,Bi12
Ge O20,水晶等のポッケルス素子・電気光学結晶を用
いたものが知られている。
【0005】図8は光電圧センサの基本構成の1例であ
り、同図において、101は偏光子、102はポッケル
ス素子等の電気光学素子、103は1/4λ波長板(以
下「1/4λ板」という」)、104は検光子、105
はロッドレンズ、106は光ファイバー、107は光コ
ネクタ、111は発光部、112は帰還回路、113は
受光部、114は帯域フィルタ、115は増幅器、11
6は交流/直流変換器、117は交流出力、118は直
流出力、119は電源である。
【0006】同図において、発光部111から発生する
光は光ファイバー106を介してセンサ部で受光され
る。センサ部において、センサ部への入射光は偏光子1
01で偏光され、電気光学素子102を透過する。電気
光学素子は印加電界の大きさに応じて軸方向の屈折率が
変化する性質を持ち、電気光学素子102に入射した偏
光光は印加電界の大きさに応じて偏光状態が変化する。
電気光学素子102により偏光状態の変化した光は1/
4λ板103を介して検光子104に入射し、光の強度
変化として検知される。
【0007】検光子104からの射出光は光ファイバー
106を介してPin−PDを用いた受光部113で受
光され、交流電圧が重畳した直流電圧に変換される。受
光部113の出力は帯域フィルタ114に加えられて信
号成分が取り出され、増幅器115で増幅され、交流/
直流変換器116で直流信号118に変換され、交流出
力117、直流出力118が出力される。また、帰還回
路112は受光した光の強度に基づき発光部の光の強度
を調節し、光量を安定化する。計測部の交流出力117
と直流出力118は、例えば、割算器(図示せず)に与
えられ、直流成分118と交流成分117の比より印加
電界に応じた出力が求められる。
【0008】図9ないし図11は光電圧センサの従来例
である。図9(a),(b)は縦型変調ポッケルス素子
を用いた電界センサの従来例である。図9(a),
(b)において、図9(a)は光電圧センサの構成図、
図9(b)はセンサ素子部の構成図であり、131はL
EDを用いた光送信器、132は光ファイバー、133
は光コネクタ、134は検光子、135は偏光子、13
6はBi12 Ge O20を用いたポッケルス素子、137は
1/4λ板、138はセンサ素子部、139は光受信
器、140は割算器である。
【0009】図9に示すものは、ポッケルス素子として
Bi12 Ge O20を用い、光ファイバー132を介して入
射した光を偏光子135により方向変換してポッケルス
素子136に加え、ポッケルス素子136を透過した光
を検光子134により、再び方向変換して光受信器13
9に与えるように構成したものであり、その動作は図8
に示したものと同様である。
【0010】図10は多重反射型のBSO(Bi12 Si
20)ポッケルス素子を用いた電界センサの従来例であ
る。同図において、131はLEDを用いた光送信器、
132は光ファイバー、136はBi12 Si O20を用い
たポッケルス素子、137は1/4λ板、139は光検
出器、141はロッドレンズ、142は偏光板、144
は反射膜である。
【0011】図10のものは、ポッケルス素子136の
両面に反射膜を設けて、ポッケルス素子136に入射し
た光を反射膜間で多重反射させるものであって、その動
作は図8に示したものと同様である。
【0012】図9ないし図10に示した従来例の光電圧
センサにおいては、ポッケルス素子に透明電極を蒸着あ
るいは塗布して電極とし、この電極に測定電線を接続し
ており、その組み立て性が悪かった。また、その測定電
圧も数Vないし数百V程度であり、高電圧を計測するた
めには、コンデンサあるいは抵抗分圧器と組み合わせて
用いる必要があり、装置が大型化し、任意の場所に携帯
し、電圧を測定するには不向きであった。
【0013】上記従来装置の問題点を解決するため、図
11に示すようにポッケルス素子として水晶を用いた高
電圧光電圧センサが開発されている。同図において、1
51は入力端子、152は電極、153はセラミックス
からなる容器、154は水晶を用いたポッケルス素子、
155は光ファイバーコリメータ取り付け穴であり、光
学系は容器153の蓋部分に取り付けられる。156は
SF6などの絶縁ガスである。
【0014】図11のものは、ポッケルス素子として、
高電圧印加時の直線性の良い水晶を用い高電圧の測定に
適した光電圧センサを構成し、センサ部分の絶縁耐力を
向上させるためセンサ部分にSF6 などの絶縁ガス15
6が封入されている。なお、その動作については図8に
示したものと同様である。
【0015】図11のものは、比較的高電圧は計測でき
るものの、その構造上、測定場所に携帯して、高電圧機
器、電線などの任意の充電部の電圧を測定するには不向
きだった。また、図11のものにおいては、センサ内部
の絶縁ガスが漏洩し、ガス圧が低下すると、ポッケルス
素子の絶縁耐力が低下することとなり、使用時、センサ
部が絶縁破壊を起こす可能性があった。この場合には、
センサ部が使用不能になるばかりでなく、作業上の危険
があった。
【0016】以上記したように図9ないし図11に示し
た従来例の光電圧センサは、そのセンサ部を測定対象の
電気機器、電線等の電圧測定箇所に(高圧電気設備の場
合には、分圧器と組み合わせて)常設し、被測定電圧の
充電部と光電圧センサの電圧印加端子を測定導線で電気
的に接続し電圧を測定するために開発されたものであ
り、測定場所に作業者が携帯し、電気機器、特に高電圧
機器、電線等の任意の場所の電圧を測定するには不向き
であり、また、そのための安全性の確保についても充分
配慮されたものではなかった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来装置
の欠点に鑑み発明されたものであって、電気機器、特に
高電圧機器、電線等の任意の箇所の電圧を測定すること
ができるとともに、測定作業時における作業者の安全性
を充分確保することができる、携帯可能な光電圧計測器
を提供することをその目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は図1に示すように構成したものであつて、
請求項1ないし請求項4の光電圧計測器は、一方の端部
に測定端子1が取り付けられた被測定電圧に対して充分
な外表面沿面絶縁特性を持つ絶縁ブッシングもしくは絶
縁端子2と、絶縁ブッシングもしくは絶縁端子2の他方
の端部に設けられ、測定端子1と電気的に接続された高
圧電極4と、高圧電極4と電極面を対向して配置され接
地線もしくは低圧側導線7と電気的に接続される低圧電
極5と、高圧電極4と低圧電極5の電極面間に設けられ
た光電圧センサ素子3a…3eとからなるセンサ部3
と、センサ部3へ光信号を送信しセンサ部3からの光信
号を受信し、受信された光信号を処理して測定電圧を表
示もしくは測定電圧に対応した電気信号を出力する計測
部9と、センサ部3と計測部9間で光信号を伝送する光
ファイバー6とから構成したものである。また、上記構
成に加え、センサ部3を作業者が測定時支持するため、
センサ部に絶縁支持棒もしくは絶縁支持パイプ8を設け
たり、絶縁支持棒もしくは絶縁支持パイプ8の端部に計
測器9を取り付け、センサ部3と計測部9を一体化する
こともできる。さらに、測定端子1を着脱可能とし、測
定対象に応じた形状の異なった測定端子1に取り替える
られるように構成することもできる。本発明の請求項5
ないし請求項7の光電圧計測器は、一方の端部に測定端
子1が取り付けられた被測定電圧に対して充分な外表面
沿面絶縁特性を持つ絶縁ブッシングもしくは絶縁端子2
と、絶縁ブッシングもしくは絶縁端子2の他方の端部に
設けられたセンサ部3と、センサ部3へ光信号を送信し
センサ部3からの光信号を受信し、受信された光信号を
処理して測定電圧を表示もしくは測定電圧に対応した電
気信号を出力する計測部9と、センサ部3と計測部9間
で光信号を伝送する光ファイバー6とを有し、センサ部
に絶縁ガスを封入した光電圧計測器において、センサ部
3に充填した絶縁ガスの圧力を点検もしくは監視する手
段9aをセンサ部3もしくは計測部9に設け、安全性を
向上したものである。本発明の請求項8の光電圧計測器
は、請求項1または請求項5の光電圧計測器において、
絶縁被覆上から被覆電線と所定以上の面積に渡って接触
する測定端子50をセンサ部3に設け、被覆電線の心線
導体と測定端子50の間の静電容量C1とセンサ部(3)
の静電容量CsをC1>>Csの関係にしたものであ
る。
【0019】
【作用】本発明の請求項1ないし請求項4の光電圧計測
器を用いて、作業者が測定対象となる高電圧機器、電線
等の電圧を測定する場合には、低圧電極に接地線を接続
し、支持パイプもしくは支持棒8等により光電圧計測器
のセンサ部を支持して、測定端子1を任意の測定箇所に
接触もしくは接続させる。これによって、センサ部3の
光電圧センサ素子3a…3eに電界が印加され、計測部
9において受信される光の強度が変化する。計測部9は
光の強度を電気信号に変換し、表示もしくは電気信号と
して出力する。また、測定端子1は取り替えることがで
きるので、作業者は測定箇所に最も適した形状の測定端
子1を用いることができる。本発明の請求項5ないし請
求項7の光電圧計測器を用いて電圧を測定する場合に
は、請求項1ないし請求項4のものと同様、光電圧計測
器の測定端子1を測定対象となる高電圧機器、電線等と
接触もしくは接続させ、任意の箇所の電圧を測定する。
そして、本発明の請求項5ないし請求項7の光電圧計測
器においては、センサ部に封入された絶縁ガスのガス圧
が低下し、絶縁耐圧が低下すると、ガス圧監視手段がガ
ス圧低下を報知する。従って、作業者は測定作業前に絶
縁ガス圧を点検し光電圧計測器の絶縁特性を確認した
り、また、測定作業中、ガス圧が低下し、絶縁性が劣化
し危険になった場合に直ちに作業を中止するとができ
る。本発明の請求項8の光電圧計測器においては、被覆
電線と所定以上の面積に渡って接触する測定端子50を
設け、被覆電線の心線導体と測定端子50の間の静電容
量をセンサ部3の静電容量に対して充分大としたので、
被覆電線の心線導体の対地電圧とセンサ部3の対地電圧
をほぼ等しくすることができ、被覆電線の心線導体の電
圧を絶縁被覆上から測定することができる。
【0020】
【実施例】図2は本発明における測定端子、絶縁ブッシ
ングおよびセンサ部の1実施例であり、同図は本実施例
の断面図を示している。同図において、31はセラミッ
クス等の絶縁体で形成された絶縁ブッシング、32は高
圧電極フランジであり、その一端に高圧電極33が設け
られる。34,40はOリング、35は高圧電極フラン
ジ32を絶縁ブッシング31に固定するボルト、36は
水晶などからなるポッケルス素子、39はセラミックス
等の絶縁体で形成された光学素子の取り付け台、41は
光ファイバーコードカバー、42は下部に連結管42a
を有する接地電極フランジ、43はボルト、44は絶縁
ガスを封入するためのユニオン、45はガス圧監視用配
管を接続するユニオン、46は接地電極フランジ42の
連結管42aと絶縁パイプ47を接続するためのねじ締
付部、47は絶縁パイプ、48はガス圧監視用配管、4
9は低圧電極、50は測定端子、51は光ファイバー、
52は接地線である。
【0021】図2における絶縁ブッシング31はその一
方が開口した中空円筒状に形成され、その底部には一端
に高圧電極33を取り付けた高圧電極フランジ32がボ
ルト35で固定されており、絶縁ブッシング31と高圧
電極フランジ32の間はOリング34でシールされてい
る。また、高圧電極フランジ32には測定端子50がネ
ジ込み等の着脱可能な手段で固定されている。
【0022】絶縁ブッシング31の開口部には接地電極
フランジ42がボルト43で固定され、Oリング40で
シールされている。接地電極フランジ42には、低圧電
極49が取り付けられ、また、ボルトで接地線52が取
り付けられており、接地線の先端には、接地体との接続
が容易なように、好ましくは、ワニグチクリツプ、ミノ
ムシクリップ等が取り付けられる。さらに、接地電極フ
ランジ42には絶縁ブッシング31内にSF6 等の絶縁
ガスを封入するためのユニオン44および、ガス圧監視
用配管48を取り付けるためのユニオン45が設けられ
ている。なお、ガス圧監視用配管48はセンサ部と後述
する計測部の絶縁を確保するため絶縁体で構成されてい
ることが望ましい。
【0023】低圧電極49と高圧電極33間には素子取
り付け台39に取り付けられた、ポッケルス素子36が
配置されており、ポッケルス素子等からなる光学素子に
接続された光ファイバー51は絶縁ブッシング31の側
部から外部に導出され、接地電極フランジ42の側面に
設けられた開口から絶縁パイプ47内に導入され後述す
る計測部に導かれる。光ファイバー51は絶縁パイプ4
7を通って計測部に導かれるため光ファイバーを外傷か
ら保護することができる。また、素子取り付け台39は
ネジ等の手段で接地電極フランジ42に固定されてい
る。
【0024】図3は図2における光学素子の取り付け構
造を示す図であり同図において(a)は光学素子の取り
付け構造を上面から見た図、(b)は図2(a)のA−
A断面図である。図3(a),(b)において、37は
偏光子および検光子、38は1/4λ板、39は図2に
示した光学素子の取り付け台、51は図2に示した光フ
ァイバーである。光学素子の取り付け台39は絶縁ブッ
シング31の内径とほぼ同一の外径を持つ略円筒形に形
成され、その一部が図3に示すように円筒の軸方向に平
行な平面で切り開かれている。
【0025】取り付け台39の内部には、ポッケルス素
子36が配置され、接着剤等で素子取り付け台に固定さ
れる。ポッケルス素子36の側面には偏光子および検光
子37、1/4λ板38が取り付けられ、偏光子および
検光子37には光ファイバー51が接続されている。
【0026】図2および図3に示すセンサ部を組み立て
るに当たっては、まず、絶縁ブッシング31の開口部よ
り高圧電極フランジ32を挿入してネジ等の手段で固定
する。一方、接地電極フランジ42に予め光学素子を設
置した素子取り付け台39を固定しておき、上記部材を
取り付けた接地電極フランジ42を絶縁ブッシング31
の開口部に固定する。以上のように、本発明におけるセ
ンサ部は、センサを構成する部材を絶縁ブッシング31
の内部に順次固定することにより、容易に組み立てるこ
とができる。
【0027】図4は測定端子50の各種の形状を示した
ものである。本実施例における測定端子50はネジ込み
式、プラグイン式等の着脱可能な手段で絶縁ブッシング
31に設けられた高圧電極フランジ32に固定されてお
り、作業者は測定箇所の充電部の形状に応じて最適な測
定端子を選択し絶縁ブッシング31に固定して使用する
ことができる。測定端子50の形状としては、図2に示
した逆U字形以外に、例えば、図4の50−1に示すフ
ック型、50−2に示す雨樋型、50−3に示す球型、
50−4に示す棒型など各種の形状の測定端子を用いる
ことができる。また、ボルトとナットから構成される周
知の端子を取り付け、測定箇所に接続された電線等を接
続することもできる。
【0028】図5は本発明における計測部の1実施例で
ある。同図において、47は他端にセンサ部が取り付け
られた絶縁パイプ、48はガス圧監視用配管、51は光
ファイバー、61は電源スイッチ、62は測定電圧表示
装置、63は測定信号出力端子、64は電源のオン表示
器、65はバッテリー表示器、66は圧力警報ブザー、
67は圧力警報ランプである。
【0029】図5における測定電圧表示装置62は周知
のデジタル電圧計、測定信号出力端子63は電圧測定結
果を電気信号として外部に出力するための端子、バッテ
リー表示器65は内部バッテリーの放電状態を表示する
ための手段、圧力警報ブザー66は絶縁ガスの圧力が低
下したことを報知するブザー、圧力警報ランプ67はセ
ンサ部に封入された絶縁ガスの圧力が低下したことを表
示するための手段であり、上記圧力警報ブザー66、圧
力警報ランプ67は周知の圧力スイッチ等で構成するこ
とができる。また、絶縁パイプ47、ガス圧監視用配管
48、光ファイバー51の他端には図2に示すセンサ部
が取り付けられている。なお、図5の計測部の内部回路
構成は図8に示した周知のものであり、その電源は光計
測器を可搬式とするため内部バッテリーを用いている。
【0030】なお、上記のように、絶縁パイプ47と計
測部を一体に構成する場合には、計測部の側端を持ち易
い形状としておき、作業者が作業する際、「把手」とし
て利用できるように構成しておくことができる。また、
計測部と絶縁パイプを一体化することにより重量が増加
し作業性が悪くなる場合には、絶縁パイプ47と計測部
を別体とすることもできる。さらに、上記実施例におい
ては、圧力の異常をランプ、ブザーで報知しているが、
周知の圧力計を用いて絶縁ガス圧を表示することもでき
る。
【0031】図6は計測部と絶縁パイプを別体とした他
の実施例であり、絶縁パイプ47の端部にはパイプ終端
部70が設けられており、パイプ終端部70と計測部6
0間は接続用光ファイバー71および接続用ガス配管7
2で接続されている。本実施例によれば、必要に応じ
て、絶縁パイプ47と計測部60を分離でき、また、接
続用光ファイバー71および接続用ガス配管72の長さ
を作業状況に応じて選定できるので、光計測器の移送お
よび作業時の利便性を向上することができる。
【0032】図2ないし図6に示した光電圧計測器によ
り、電圧を計測する場合には、まず、図2および図4に
示す測定端子50,50−1,50−2,50−3,5
0−4の中からその測定箇所に応じた最適な測定端子を
選択し、絶縁ブッシング31に固定された高圧電極フラ
ンジ32に取り付ける。また、図2に示す接地線52を
適当な接地箇所に接続する。本実施例においては、接地
線を絶縁パイプとは別に設けているため、仮に絶縁ブッ
シング31の絶縁が劣化し、閃絡事故が発生しても、閃
絡電流は接地線を流れ、作業者に危険は及ばない。
【0033】次いで、作業者は図5に示した計測部の電
源をオンにし、センサ部の絶縁ガスの圧力を圧力警報ラ
ンプ等によりチェックしガス圧が正常なことを確認した
のち、絶縁パイプ47を支持して測定端子50を測定箇
所に接触させる等、測定箇所と測定端子を電気的に接続
させる。その結果、測定箇所の電圧は、図2の測定端子
50より高圧電極フランジ32を介して高圧電極33に
印加される。光学素子は測定電圧が印加される高圧電極
33と接地線に接続された低圧電極49の間に設けられ
ているため、測定電圧に応じた電界が光学素子に印加さ
れ、光学素子の射出光の強度は変化する。この光は光フ
ァイバー51を介して図5に示す計測部で受光され、光
の強度が電気信号に変換され、測定電圧表示装置62に
表示される。また、必要に応じて、測定信号出力端子6
3より測定電圧に対応した電気信号が出力される。
【0034】また、測定作業中に絶縁ガスのガス圧が低
下した場合には、圧力警報ランプに異常が発生したこと
が表示されるとともに、圧力異常ブザーにより報知され
るので、作業者は直ちに作業を中止することができる。
【0035】なお、以上の実施例においては、センサを
支持するための手段として、絶縁パイプを用いる例を示
したが、絶縁パイプに換え中実の絶縁棒を用いることも
できる。その場合には、光ファイバーおよびガス圧監視
用配管は、絶縁棒の外面に沿わせるなどして計測部に導
く。また、上記実施例においては、圧力警報ランプ等を
計測部に設けているが、センサ部に圧力警報ランプ等を
設けることもできる。例えば、上記実施例の図2のセン
サ部の側部あるいは、センサ部の底部など、作業者の確
認が容易な箇所に圧力表示装置、圧力異常ブザーなどを
設置することにより、上記実施例のものと同等の効果を
得ることができる。
【0036】図7は本発明の他の実施例である。同図に
おいて、31はセラミックス等の絶縁体で形成された絶
縁ブッシング、32は高圧電極フランジ、33は高圧電
極、34,40はOリング、35はボルト、36は水晶
などからなるポッケルス素子、39は光学素子の取り付
け台、41は光ファイバーコードカバー、42は接地電
極フランジ、43はボルト、44は絶縁ガスを封入する
ためのユニオン、45はガス圧監視用配管を接続するユ
ニオン、48はガス圧監視用配管、49は低圧電極、5
0は測定端子であり、同図には球型の測定端子が示され
ている。51は光ファイバー、52は接地線である。ま
た、60は計測部であり、61は電源スイッチ、62は
測定電圧表示装置、63は測定信号出力端子、64は電
源のオン表示器、65はバッテリー表示器、66は圧力
警報ブザー、67は圧力警報ランプである。なお、図2
ないし図6と同等のものについては同一の符号が付され
ている。
【0037】図7の実施例においては図2のものに比し
て、絶縁パイプ47が除去され、センサ部と計測部間は
可撓性のあるガス圧監視用配管45および光ファイバー
51で接続されており、その他の構成については図2な
いし図5のものと同様である。
【0038】本実施例の光電圧計測器を使用するにあた
っては、測定箇所の近くに、支持台などの上に設置した
本実施例の光電圧計測器を配置し、図7の測定端子を被
測定機器の充電部と接続するとともに、接地線を接地体
に接続することにより、図2ないし図6のものと同様に
被測定対象の充電部の電圧を測定することができる。
【0039】なお、以上の説明においては、ガス圧監視
手段を設けた実施例について説明したが、ガス圧監視手
段は本発明において必須のものではなく、保守時にガス
圧の点検等を十分におこなえる等の場合には、ガス圧監
視手段を除去しても同等の効果を得ることができる。こ
の場合には、ガス圧監視用配管および計測部の圧力表示
ランプ、圧力警報ブザー等が除去できることは言うまで
もない。また、以上の説明においては、被覆されていな
い充電部に測定端子を接触させ電圧を測定する実施例を
示したが、例えば、図4の50−2に示した雨樋型の測
定端子のように、被覆電線と所定以上の面積に渡って接
触する測定端子を被覆電線の絶縁被覆上から接触させる
ことにより、被覆電線の被覆を除去することなく被覆電
線の心線の電圧を測定することができる。
【0040】この場合には、センサ部(3) の静電容量を
Csとすると、被覆電線の心線導体と測定端子(50) の
間の静電容量C1を、C1>>Csの関係になるように
する必要がある。上記関係にすることにより、被覆電線
の心線導体の対地電圧とセンサ部の両端電圧がほぼ等し
くなり、被覆電線の心線導体の電圧を絶縁被覆上から測
定することができる。因に、絶縁被覆電線が6kVOC
150 mm2 の場合、C=0.47μF/kmであるから、測
定端子として円筒状のものを用いたとすると、被覆電線
との接触長を0.2 mとすれば、被覆電線の心線導体と測
定端子の静電容量はC1=94pFとなる。これに対し
て、センサ部の静電容量Csは1pF程度であるので、
概ねC1>>Csの関係を満足することができる。
【0041】さらに、以上の実施例においては、ポッケ
ルス素子として水晶を用いる実施例を示したが、本発明
におけるポッケルス素子は水晶に限定されるものではな
く、例えば、Bi12 Si O20,Bi12 Ge O20,,Li
Nb O3 ,Li Ta O3 等の各種の光学結晶を使用する
ことができる。また、上記実施例においては、絶縁ブッ
シング31として、絶縁ひだを持つブッシングを用いる
例を示したが、本発明はこの様なブッシングに限定され
るものではなく、測定電圧が比較的低電圧の場合には、
任意の形状の絶縁端子を用いることもできる。またさら
に、センサ部の光学素子として、上記実施例のものにお
いては、光路がコ字状のものを示したが、その他、周知
な構造の光学素子を用いることもできる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光電圧計
測器によれば、電気機器、特に高電圧機器、電線等の任
意の箇所の電圧を測定することができるとともに、測定
作業時における作業者の安全性を充分確保することがで
きる。また、センサ部に充填した絶縁ガスの圧力を監視
する手段を設けたので、絶縁ガスのガス圧が低下し絶縁
耐圧が低下したことを作業者が直ちに知ることができ、
作業の安全性を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す図である。
【図2】本発明のセンサ部分の実施例である。
【図3】ポッケルス素子の取り付け構造の実施例であ
る。
【図4】測定端子の他の実施例である。
【図5】本発明の計測部の実施例である。
【図6】絶縁パイプと計測部を別体とした実施例であ
る。
【図7】本発明の他の実施例である。
【図8】光電圧センサの基本構成を示す図である。
【図9】縦型変調ポッケルス素子を用いた電界センサの
従来例である。
【図10】多重反射BOSポッケルス素子を用いた電界
センサの従来例である。
【図11】高電圧光電圧センサの従来例である。
【符号の説明】
1,50 測定端子 2,31 絶縁ブッシング 3 センサ部 3c,36 ポッケルス素子 4,33 高圧電極 5,49 低圧電極 6,51 光ファイバー 7,52 接地線 8,47 絶縁パイプ 9,60 計測部 32 高圧電極フランジ 39 光学素子の取り付け台 42 接地電極フランジ 48 ガス圧監視用配管 62 測定電圧表示装置 63 測定信号出力端子 66 圧力警報ブザー 67 圧力警報ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高崎 泰次 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 丸山 義雄 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 岩田 善輔 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 渡辺 栄 埼玉県狭山市上広瀬1275番地の2 日本電 波工業株式会社狭山事業所内 (72)発明者 大野 豊 東京都中野区鷺宮4丁目5番地1号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の端部に測定端子(1) が取り付けられ
    た被測定電圧に対して充分な外表面沿面絶縁特性を持つ
    絶縁ブッシングもしくは絶縁端子(2) と、 絶縁ブッシングもしくは絶縁端子(2) の他方の端部に設
    けられ、測定端子(1)と電気的に接続された高圧電極(4)
    と、 高圧電極(4) と電極面を対向して配置され、接地線もし
    くは低圧側導線(7) と電気的に接続される低圧電極(5)
    と、 高圧電極(4) と低圧電極(5) の電極面間に設けられた光
    電圧センサ素子(3a …3e) とからなるセンサ部(3) と、 センサ部(3) へ光信号を送信し、センサ部(3) からの光
    信号を受信し、受信された光信号を処理して測定電圧を
    表示もしくは測定電圧に対応した電気信号を出力する計
    測部(9) と、 センサ部(3) と計測部(9) 間で光信号を伝送する光ファ
    イバー(6) とを備えた光電圧計測器。
  2. 【請求項2】センサ部(3) に充分な沿面絶縁特性を持つ
    絶縁支持棒もしくは絶縁支持パイプ(8) が設けられ、絶
    縁支持棒もしくは絶縁支持パイプ(8) の端部より導出さ
    れた光ファイバー(6) により計測部(9) とセンサ部(3)
    が接続されていることを特徴とする請求項1の光電圧計
    測器。
  3. 【請求項3】センサ部(3) と計測部(9) が絶縁支持棒も
    しくは絶縁支持パイプ(8) で連結されていることを特徴
    とする請求項1の光電圧計測器。
  4. 【請求項4】測定端子(1) が着脱可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1の光電圧計測器。
  5. 【請求項5】一方の端部に測定端子(1) が取り付けられ
    た被測定電圧に対して充分な外表面沿面絶縁特性を持つ
    絶縁ブッシングもしくは絶縁端子(2) と、 絶縁ブッシングもしくは絶縁端子(2) の他方の端部に設
    けられ、内部に絶縁ガスを封入したセンサ部(3) と、 センサ部(3) へ光信号を送信し、センサ部(3) からの光
    信号を受信し、受信された光信号を処理して測定電圧を
    表示もしくは測定電圧に対応した電気信号を出力する計
    測部(9) と、 センサ部(3) と計測部(9) 間で光信号を伝送する光ファ
    イバー(6) とを備えた光電圧計測器において、 センサ部(3) に充填した絶縁ガスの圧力を点検もしくは
    監視する手段(9a)を設けたことを特徴とする光電圧計測
    器。
  6. 【請求項6】センサ部(3) と計測部(9) 間をガス配管で
    接続し、センサ部(3) における絶縁ガス圧を監視する手
    段を計測部(9) に設けたことを特徴とする請求項5の光
    電圧計測器。
  7. 【請求項7】ガス圧監視手段をセンサ部(3) に設けたこ
    とを特徴とする請求項5の光電圧計測器。
  8. 【請求項8】絶縁被覆上から被覆電線と所定以上の面積
    に渡って接触する測定端子(50)をセンサ部(3) に設け、 被覆電線の心線導体と測定端子(50) の間の静電容量C
    1とセンサ部(3) の静電容量CsをC1>>Csの関係
    にしたことを特徴とする請求項1または請求項5記載の
    光電圧計測器。
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