JPH05126596A - 基準点補正装置 - Google Patents

基準点補正装置

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JPH05126596A
JPH05126596A JP4112292A JP11229292A JPH05126596A JP H05126596 A JPH05126596 A JP H05126596A JP 4112292 A JP4112292 A JP 4112292A JP 11229292 A JP11229292 A JP 11229292A JP H05126596 A JPH05126596 A JP H05126596A
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Fumisuke Tsukasa
文祐 政
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  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被測定物の定負荷状態で測定する基準値が経
時的に変化する場合、基準点測定を小きざみに行なわな
くても、正確な基準点補正を行なえるようにすること。 【構成】 基準値測定によって測定回数による基準値変
化度を演算し、この基準値変化の変化度をさらに演算し
て、この両者を用いてより正確な基準点補正を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は重量、流量、長さなどの
各種量を測定する測定装置の基準点補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】重量、流量、長さなどを高精度に測定す
る測定装置では、時間の経過によって基準点(例えば零
点)が変動して測定精度の劣化を招くことが多い。
【0003】このため従来では、図1に示すように一定
時間ごとに零点を測定して零点記憶回路1に基準点を更
新記憶させて、測定器(例えば秤)2の測定信号(計量
信号)から減算回路3で零点を減算している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの方法では、
図2に示すように温度変化に伴って零点が変化して場合
に、A1 ℃、A2 ℃、A3 ℃において零点を測定して零
点記憶回路1に更新記憶させたとすると、A1 、A2
3 の中間におけるA′℃、A″℃において誤差E′、
E″が生じる。従ってこのような誤差を小さくするに
は、できるだけこきぎみに小さい温度変化ごとに零点を
測定し更新記憶させなければならない。このため高速度
で多数の被測定物を連続的に測定する測定装置では、零
点測定のために、しばしば被測定物の連続供給を中断す
ることとなり、高速測定の妨げとなっていた。
【0005】本発明は上記の欠点を改め、基準点の測定
を上記のようにこきぎみにしなくても誤差がほとんど生
じないようにした基準点補正装置を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の基準点補正装置では、被測定物を測定して測
定値を出力する測定器と、定負荷状態における前記測定
器からの定負荷測定値を記憶する基準値記憶回路と、該
基準値記憶回路に記憶された第1の定負荷測定時の第1
の定負荷測定値と、その後に測定する第2の定負荷状態
の前記測定器からの第2の定負荷測定値との差を算出す
る第1の減算回路と、前記第1の減算回路から出力され
る第1、第2の定負荷測定値の差を、前記第1、第2の
定負荷測定間の測定回数差値によって除算する除算回路
と、前記除算回路の出力値を記憶する基準値変化度記憶
回路と、前記基準値変化度記憶回路に記憶された第1の
基準値変化度と、その次に第2、第3の定負荷測定によ
って前記第1の除算回路から出力される第2の基準値変
化度との差を算出する第2の減算回路と、前記第2の減
算回路から出力される前記第1、第2の基準値変化度の
差を、前記第2、第3の定負荷測定間の回数差によって
除算する第2の除算回路と、前記第2の除算回路の出力
値を記憶する基準値変化の変化度記憶回路と、前記基準
値変化度記憶回路に記憶された前記基準値変化度に、現
測定時と前記第3の定負荷測定時の回数差を乗算する第
1の乗算回路と、前記基準値変化の変化度記憶回路に記
憶された前記基準値変化の変化度に、現測定時と前記第
3の定負荷測定時との回数差の2乗を乗算する第2の乗
算回路と、前記第1の乗算回路の出力値と前記第2の乗
算回路の出力値とを、前記基準値記憶回路に記憶された
前記第3の定負荷測定時の定負荷測定値に加算する加算
回路と、現測定時の測定値から、前記加算回路の出力値
を減算して基準値を補正する第3の減算回路とを具備す
ることを特徴としている。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。なお説明の都合上、定負荷状態にて測定したと
きの測定値を基準点に対応させ、無負荷状態にて測定し
たときの測定値を零点に対応させることとし、以下この
零点を用いて説明する。
【0008】図3は計量装置に適用した本発明の一実施
例を示すブロック図である。
【0009】図3において、11は被測定物をのせるた
めの秤量皿、12は計量器、13は秤量皿を空にして零
点を測定した場合の計量器12の零点を記憶し、零点信
号をホールドする零点ホールド回路である。14はスイ
ッチ15が閉成されたときに零点ホールド回路13にホ
ールドされた零点信号を記憶する旧零点記憶回路、16
は零点ホールド回路13にホールドされた零点から旧零
点記憶回路14に記憶された旧零点を減算する減算回路
である。
【0010】17は計量器12の周囲温度に対応した信
号を出力する温度センサ、18は温度センサ17からの
温度信号をホールドする温度ホールド回路である。19
はスイッチ20がスイッチ15と同期して閉成されたと
きに温度ホールド回路18にホールドされた温度信号を
記憶する旧温度記憶回路、21は温度ホールド回路18
にホールドされた温度から旧温度記憶回路19に記憶さ
れた旧温度を減算する減算回路である。
【0011】22は、減算回路16から出力される新零
点と旧零点との差を、減算回路21から出力される新温
度と旧温度との差で除算して1℃当りの零点変化度を算
出する除算回路である。23はスイッチ24がスイッチ
15及び20が同期して閉成されるより前に閉成された
とき除算回路22の出力信号(零点変化度)を記憶する
零点変化度記憶回路、25は零点変化度記憶回路23か
ら出力される零点変化度に減算回路21から出力される
新温度と旧温度との差を乗算する乗算回路である。
【0012】26は零点ホールド回路13にホールドさ
れた零点に乗算回路25の出力値を加算する加算回路、
27は計量器12から出力される測定信号から加算回路
26の出力値を減算して零点補正を行う減算回路、28
は減算回路27の出力信号に基づいて被測定物の重量を
表示する表示回路である。
【0013】スイッチ15、20、24はそれぞれタイ
ミング信号T1 、T2 、T3 によって閉成される。図4
はタイミング信号T1 、T2 、T3 及び後述するタイミ
ング信号T0 の関係を示している。
【0014】次に上記実施例による零点補正の動作を説
明する。
【0015】零点変化度記憶回路23には次のようにし
て零点変化度がセットされる。
【0016】即ち、まず秤量皿11を空にし、このとき
の計量器12の出力値(零点)を例えば図4に示すタイ
ミングT0 において記憶して、零点ホールド回路13に
ホールドさせる。図5に示すように温度変化に伴って零
点が変化したとし、この零点測定のときの温度がA1
で計量器12の出力値(零点)がZ1 であるとする。ス
イッチ15及び20を一時、同期して閉成させると、旧
零点記憶回路14に、零点ホールド回路13にホールド
された零点Z1 は記憶されると共に、温度ホールド回路
18にホールドされた温度センサ17からの温度値A1
℃が旧温度記憶回路19に記憶される。
【0017】次に所定時間経過後、秤量皿11を再び空
にし、計量器12からの出力値(零点)を零点ホールド
回路13にホールドする。図5に示すようにこのときの
温度がA2 ℃で計量器の出力値(零点)がZ2 であると
すると、このとき温度ホールド回路18には温度センサ
17からの温度値A2 ℃がホールドされている。従って
減算回路16からは零点ホールド回路13にホールドさ
れた零点Z2 と旧零点記憶回路14に記憶された旧零点
1 との差Z2 −Z1 が出力される。一方、減算回路2
1からは温度ホールド回路18にホールドされた温度A
2℃と旧温度A1 ℃との差A2 −A1 が出力され、除算
回路22は(Z2 −Z1 )/(A2 −A1 )を算出す
る。スイッチ24がタイミング信号T3 によって一時閉
成されると、除算回路22の出力値(Z2 −Z1)/
(A2 −A1 )が零点変化度記憶回路23に記憶され
る。タイミング信号T3 の直後にタイミング信号T1
2 が出力されてスイッチ15及び20が同期して一時
閉成され、零点ホールド回路13にホールドされた零点
2 が旧零点記憶回路14にZ1 の代りに記憶され、温
度ホールド回路18にホールドされた温度値A2 が旧温
度記憶回路19にA1 の代りに記憶される。
【0018】このようにして新たな零点(Z2 )を測定
したとき零点変化度(Z2 −Z1 )/(A2 −A1 )が
零点変化度記憶回路23にセットされ、乗算回路25へ
出力される。そして、その後の被測定物の測定において
温度が零点Z2 の測定時の温度A2 から変化しない間
は、温度ホールド回路18にはA2 ℃がホールドされ、
旧温度記憶回路19にもA2 ℃が記憶されているので、
減算回路21の出力値はA2 −A2 =0であるため、乗
算回路25の出力値は{(Z2 −Z1 )/(A2
1 )}×0=0となる。従って加算回路26の出力値
は零点ホールド回路13の出力値Z2 と乗算回路25の
出力値0とを加算した値Z2 +0=Z2 となる。そし
て、この値Z2 が被測定物を秤量皿11にのせた場合の
計量器12の出力値から減算回路27で減算されて重量
を表す信号として表示回路28へ出力される。
【0019】そして、温度がA2 ℃より上昇してA′℃
になったとすると、温度ホールド回路18からはA′が
出力されるので、減算回路21からは(A′−A2 )が
乗算回路25へ出力される。このため乗算回路25から
は{(Z2 −Z1 )/(A2 −A1 )}×(A′−
2 )が出力される。図5に示すように(Z2 ーZ1
/(A2 −A1 )はP点とQ点とを結ぶ直線の傾きを表
わしているから、{(Z2 −Z1 )/(A2 −A1 )}
×(A′−A2 )は、直線PQの延長線とA′を通る縦
線との交点Rと、Qを通る横線とA′を通る縦線との交
点Vとを結ぶ直線の長さRVを表わしている。
【0020】従って加算回路26からは零点ホールド回
路13の出力値Z2に長さRVを加算した加算結果Z′
が出力される。このため従来では前回測定した零点Z2
を零点として出力していたのに対し、実際の零点の変化
に追随したZ′が零点として出力されることになる。
【0021】またA2 ℃より温度が下がって例えばA″
℃になると、減算回路21は負の値(A″−A2 )とな
るから、乗算回路25の出力値{(Z2 −Z1 )/(A
2 −A1 )}×(A″−A2 )は負の値となり、加算回
路26からはZ2 より下がったZ″の値が出力される。
【0022】このように、この回路によれば前回と前々
回の二回の零点測定によって零点変化の傾きがセットさ
れ、温度変化に追随した誤差の少ない零点が加算回路2
6から出力されることになる。
【0023】そして、次に零点測定を行って例えばA3
℃で零点がZ3 だとすると、同様にして零点変化度記憶
回路23には(Z3 −Z2 )/(A3 −A2 )が記憶さ
れ、旧温度記憶回路19にはA3 ℃が記憶され、RとW
を結ぶ直線の傾きに基づいて温度変化に追随させた乗算
回路25の出力値がZ3 に加算回路26で加算される。
【0024】なお、上記実施例では温度変化を基準に零
点補正する場合を説明したが、零点が経時変化する場合
には測定回数を基準として行ってもよい。即ち、この場
合は図6に示すように計量測定の回数をカウントするカ
ウント31の出力をスイッチ32を介して旧回数記憶回
路33に記憶させ、前々回の零点測定のときカウンタ3
1の出力B1 を旧回数記憶回路33に記憶させ、前回の
零点測定のときのカウンタ31の出力B2 との差(B2
ーB1 )を減算回路21から出力させる。前々回測定の
零点がZ1 、前回測定の零点がZ2 とすると、除算回路
22からは(Z 2 ーZ1 )/(B2 ーB1 )が出力さ
れ、この値が零点変化度記憶回路23にセットされ、旧
回数記憶回路33にはB2 が記憶される。
【0025】従って以後の計量測定において零点変化度
記憶回路23にセットされた値に以後の計量測定回数を
2 で除した値を乗算して、Z2に加算回路26で加算
する。
【0026】なお、上記実施例では、零点変化度を用い
て零点補正する場合を説明したが、これを零点変化の変
化度を用いて零点補正を行えば更に精度の良い零点補正
ができる。
【0027】図8はこのような零点補正の場合を示すブ
ロック図、図9はタイミング信号T0 、T1 、T2 、T
3 、T4 の関係を示す。図8で減算回路16、除算回路
22、スイッチ24、零点変化度記憶回路23、乗算回
路25とそれぞれ同様な構成で同様な作用をする減算回
路41、除算回路42、スイッチ43、零点変化の変化
度記憶回路44、乗算回路45を設けることによって、
零点変化の変化度を用いて零点補正ができる。これら詳
細は上述した説明から明らかであるので、その詳細な説
明は省略する。
【0028】なお、上記実施例では重量測定装置の場合
について説明したが、長さ、流量などの測定装置にも適
用できることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の基準点補正
装置では、温度変化又は測定回数に追随して自動的に変
化させて基準点を補正させるようにしたので、基準点測
定をこきざみに行わなくても測定誤差をなくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の零点補正装置を示すブロック図である。
【図2】温度による零点の変動の一例を示すグラフであ
る。
【図3】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図4】タイミング信号を示すタイムチャートである。
【図5】本発明の一実施例による零点補正の原理を説明
するためのグラフである。
【図6】本発明の他の実施例を示すブロック図である。
【図7】図6に示す実施例の感度補正の原理を説明する
ためのグラフである。
【図8】本発明の更に他の実施例を示すブロック図であ
る。
【図9】タイミング信号を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 零点記憶回路 2 測定器 3 減算回路 11 秤量皿 12 計量器 13 零点ホールド回路 14 旧零点記憶回路 15 スイッチ 16 減算回路 17 温度センサ 18 温度ホールド回路 19 旧温度記憶回路 20 スイッチ 21 減算回路 22 除算回路 23 零点変化度記憶回路 24 スイッチ 25 乗算回路 26 加算回路 27 減算回路 28 表示回路 31 カウンタ 32 スイッチ 33 旧回数記憶回路
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月28日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 基準点補正装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は重量、流量、長さなどの
各種量を測定する測定装置の基準点補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】重量、流量、長さなどを高精度に測定す
る測定装置では、時間の経過によって基準点(例えば零
点)が変動して測定精度の劣化を招くことが多い。
【0003】このため従来では、図4に示すように一定
測定回数ごとに零点を測定して零点記憶回路1に基準点
を更新記憶させて、測定器(例えば秤)2の測定信号
(計量信号)から減算回路3で零点を減算している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの方法では、
図5に示すように測定回数に伴って零点が変化して場合
に、測定回数B1 回、B2 回において零点を測定して零
点記憶回路1に更新記憶させたとすると、B1回、B2
回の中間における測定回数B′回においては、誤差E′
が生じ、B2 回の後の測定回数B″においては、誤差
E″が生じる。
【0005】従ってこのような誤差を小さくするには、
できるだけこきぎみに少ない測定回数ごとに零点を測定
して更新記憶させなければならない。このため高速度で
多数の被測定物を連続的に測定する測定装置では、零点
測定のために、しばしば被測定物の連続供給を中断する
こととなり、高速測定の妨げとなっていた。
【0006】また、図5に示すように零点変化が直線的
ではなく、二次曲線的に変化する場合には、この二次曲
線的な変化に対応した零点補正を行なう必要がある。
【0007】本発明は上記の問題点を解決し、基準点の
測定を上記のようにこきぎみにしなくてもよく、また二
次曲線的な変化にも対応して誤差がほとんど生じないよ
うにした基準点補正装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の基準点補正装置では、被測定物を測定して測
定値を出力する測定器と、定負荷状態における前記測定
器からの定負荷測定値を記憶する基準値記憶回路と、該
基準値記憶回路に記憶された第1の定負荷測定時の第1
の定負荷測定値と、その後に測定する第2の定負荷状態
の前記測定器からの第2の定負荷測定値との差を算出す
る第1の減算回路と、前記第1の減算回路から出力され
る第1、第2の定負荷測定値の差を、前記第1、第2の
定負荷測定間の測定回数差値によって除算する第1の除
算回路と、前記第1の除算回路の出力値を記憶する基準
値変化度記憶回路と、前記基準値変化度記憶回路に記憶
された第1の基準値変化度と、その次に第2、第3の定
負荷測定によって前記第1の除算回路から出力される第
2の基準値変化度との差を算出する第2の減算回路と、
前記第2の減算回路から出力される前記第1、第2の基
準値変化度の差を、前記第2、第3の定負荷測定間の回
数差によって除算する第2の除算回路と、前記第2の除
算回路の出力値を記憶する基準値変化の変化度記憶回路
と、前記基準値変化度記憶回路に記憶された前記基準値
変化度に、現測定時と前記第3の定負荷測定時の回数差
を乗算する第1の乗算回路と、前記基準値変化の変化度
記憶回路に記憶された前記基準値変化の変化度に、現測
定時と前記第3の定負荷測定時との回数差の2乗を乗算
する第2の乗算回路と、前記第1の乗算回路の出力値と
前記第2の乗算回路の出力値とを、前記基準値記憶回路
に記憶された前記第3の定負荷測定時の定負荷測定値に
加算する加算回路と、現測定時の測定値から、前記加算
回路の出力値を減算して基準値を補正する第3の減算回
路とを具備することを特徴としている。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。なお説明の都合上、定負荷状態にて測定したと
きの測定値を基準点に対応させ、無負荷状態にて測定し
たときの測定値を零点に対応させることとし、以下この
零点を用いて説明する。
【0010】図1は計量装置に適用した本発明の一実施
例を示すブロック図である。
【0011】図1において、11は被測定物をのせるた
めの秤量皿、12は計量器、13は秤量皿を空にして零
点を測定した場合の計量器12の零点を記憶し、零点信
号をホールドする零点ホールド回路である。14はスイ
ッチ15が閉成されたときに零点ホールド回路13にホ
ールドされた零点信号を記憶する旧零点記憶回路、16
は零点ホールド回路13にホールドされた零点から旧零
点記憶回路14に記憶された旧零点を減算する第1の減
算回路である。
【0012】17は、計量器12の測定回数を計数する
カウンタである。
【0013】19は、スイッチ20がスイッチ15と同
期して閉成されたときに、カウンタ17でカウントした
測定回数を記憶する旧回数記憶回路である。
【0014】21は、カウンタ17でカウントした測定
回数から、旧回数記憶回路19に記憶された旧回数を減
算する減算回路である。
【0015】22は、第1の減算回路16から出力され
る新零点と旧零点との差を、減算回路21から出力され
る新回数と旧回数との差で除算して1回当りの零点変化
度を算出する第1の除算回路である。
【0016】23はスイッチ24がスイッチ15及び2
0が同期して閉成されるより前に閉成されたとき、第1
の除算回路22の出力信号(零点変化度)を記憶する零
点変化度記憶回路、25は零点変化度記憶回路23から
出力される零点変化度に減算回路21から出力される新
回数と旧回数との差を乗算する乗算回路である。
【0017】41は前記基準値変化度記憶回路23に記
憶された第1の零点(基準値)変化度(即ち、例えば図
3に示すように零点が二次曲線的に変化する場合の測定
回数B1 と測定回数B2 間の変化度)と、その次に第
2、第3の定負荷測定によって前記第1の除算回路から
出力される第2の零点(基準値)変化度(図3で測定回
数B2 と測定回数B3 間の変化度)との差(即ち、直線
PQの傾きと直線QSの傾きの差)を算出する第2の減
算回路である。
【0018】42は、前記第2の減算回路41から出力
される前記第1、第2の零点(基準値)変化度の差を、
前記第2、第3の定負荷測定(測定回数B3、B2 )間
の回数差(B3 −B2 )によって除算する第2の除算回
路である。
【0019】44は、前記第2の除算回路42の出力値
をスイッチ43を介して記憶する零点(基準値)変化の
変化度記憶回路である。
【0020】25は、前記零点(基準値)変化記憶回路
23に記憶された前記零点(基準値)変化度に、現測定
回数B″と前記第3の定負荷測定回数B3 間(図3参
照)の回数差を乗算する第1の乗算回路である。
【0021】45は、前記零点(基準値)変化の変化度
記憶回路に記憶された前記零点(基準値)変化の変化度
に、現測定回数B″と前記第3の定負荷測定回数B3
間の回数の2乗を乗算する第2の乗算回路である。
【0022】26は、前記第1の乗算回路25の出力値
と前記第2の乗算回路45の出力値とを、前記零点(基
準値)ホールド回路13に記憶された前記第3の定負荷
測定回数B3 での定負荷測定値Z3 に加算する加算回路
である。
【0023】27は、現測定回数B″での測定値から、
前記加算回路26の出力値を減算して零点(基準値)を
補正する第3の減算回路である。
【0024】28は第3の減算回路27の出力信号に基
づいて被測定物の重量を表示する表示回路である。
【0025】スイッチ15、20、24、43はそれぞ
れタイミング信号T1 、T2 、T3 、T4 によって閉成
される。図2はタイミング信号T1 、T2 、T3 、T4
及び後述するタイミング信号T0 の関係を示している。
【0026】次に上記実施例による零点補正の動作を図
3に示すように零点が変化した場合を例にとって説明す
る。
【0027】零点変化度記憶回路23には次のようにし
て零点変化度がセットされる。
【0028】即ち、図3に示すように測定回数B1 にお
いて秤量皿11を空にし、このときの計量器12の出力
値(零点)Z1 を例えば図2に示すタイミングT0 にお
いて記憶して、零点ホールド回路13にホールドさせ
る。スイッチ15及び20を一時、同期して閉成させる
と、旧零点記憶回路14に、零点ホールド回路13にホ
ールドされた零点Z1 は記憶されると共に、このときの
カウンタ17の計数値(測定回数)が旧回数記憶回路1
9に記憶される。
【0029】次に所定回数経過後、秤量皿11を再び空
にし、計量器12からの出力値(零点)を零点ホールド
回路13にホールドする。
【0030】図3に示すようにこのときの測定回数がB
2 で計量器12の出力値(零点)がZ2 であるとする
と、第1の減算回路16からは零点ホールド回路13に
ホールドされた零点Z2 と旧零点記憶回路14に記憶さ
れた旧零点Z1 との差Z2 −Z1 が出力され、一方、減
算回路21からはカウンタ17による測定回数B2 と旧
測定回数B1 との差B2 −B1 が出力され、第1の除算
回路22は(Z2 −Z1 )/(B2−B1 )を算出す
る。
【0031】スイッチ24がタイミング信号T3 によっ
て一時閉成されると、除算回路22の出力値(Z2 −Z
1 )/(B2 −B1 )が零点変化度記憶回路23に記憶
される。
【0032】タイミング信号T3 の直後にタイミング信
号T1 、T2 が出力されてスイッチ15及び20が同期
して一時閉成され、零点ホールド回路13にホールドさ
れた零点Z2 が旧零点記憶回路14にZ1 の代りに記憶
され、カウンタ17の測定回数B2 が旧測定回数記憶回
路19にB1 の代りに記憶される。
【0033】このようにして新たな零点(Z2 )を測定
したとき、(基準値)変化度(Z2 −Z1 )/(B2
1 )が零点変化度記憶回路23にセットされる。
【0034】この変化度は、図3において測定回数
1 、B2 での零点P、Qを結ぶ直線PQの傾きを表わ
している。
【0035】次に、図3に示すように測定回数B3 で零
点Z3 を測定すると、同様にして第1の除算回路22か
らは、次の零点(基準値)変化度(Z3 −Z2 )/(B
3 −B2 )を出力する。これは直線QSの傾きを表わし
ている。
【0036】この第1、第2の零点(基準値)変化の変
化度の差が、第2の減算回路から出力され、この差が測
定回数B3 とB2 の回数差(B3 −B2 )によって、第
2の除算回路42で除算される。これは零点(基準値)
変化の変化度として、零点(基準値)変化の変化度記憶
回路44に記憶される。
【0037】そして、その後の被測定物の測定において
回数が図3に示すようにB″になったとすると、零点変
化度記憶回路23からは第2の零点(基準値)変化度
(Z3 −Z2 )/(B3 −B2 )が出力され、カウンタ
17からは回数B″が出力されるので、減算回路21か
らは(B″−B3 )が第1の乗算回路25へ出力され
る。このため第1の乗算回路25からは{(Z3
2 )/(B3 −B2 )}×(B″−B3 )が出力され
る。
【0038】図3に示すように(Z3 −Z2 )/(B3
−B2 )はQ点とS点とを結ぶ直線の傾きを表わしてい
るから、{(Z3 −Z2 )/(B3 −B2 )}×(B″
−B3 )は、直線QSの延長線とB″を通る縦線との交
点Rと、Sを通る横線とB″を通る縦線との交点Mとを
結ぶ直線RMの長さを表わしている。
【0039】また、この測定回数B″の時点で、第2の
乗算回路45では、零点(基準値)変化の変化度(即ち
直線QSの傾きと直線PQの傾きの差を回数差(B3
2 )で除した値)に、回数差(B″−B3 )を2乗し
た値が乗算される。
【0040】この直線QSと直線PQの傾きの差を回数
差(B3 −B2 )で除した変化の変化度は、P、Q、S
の3点を通る二次曲線がS点より右側において直線QS
の延長線より傾きがさらに大きいか、小さいかの度合を
表わしている。
【0041】従って第2の乗算回路45の出力値は、直
線QSの延長線上の点Rと測定回数B″での真の零点Z
を示すR′点とを結ぶ直線RR′の長さに近似してい
る。
【0042】従って、第1の乗算回路25の出力値は直
線RMの長さを表わし、第2の乗算回路45の出力値は
直線RR′の長さに近似するから、測定回数B3 での零
点ホールド回路13の出力値Z3 に直線MR′の長さを
加算した加算回路26の出力は、測定回数B″での真の
零点Zに近似する。
【0043】このため、零点変化度のみを用いると、零
点は直線QSの延長線上のR点の値が零点となるのに対
し、零点変化の変化度を用いると、実際の零点の二次曲
線的変化にほぼ追随したR′点が零点として出力される
ことになる。
【0044】このように、この回路によれば前回と前々
回の二回の零点(基準値)変化の変化度によって、二次
曲線的変化に追随した誤差の少ない零点が、加算回路2
6から出力されて、この零点が第3の減算回路27で計
量器12の測定値から減算されて、真の重量が表示回路
28で表示される。
【0045】そしてさらに、測定回数B4 で零点測定を
行なえば、第2の零点変化度と第3の零点変化度によっ
て、次の変化の変化度が得られる。
【0046】なお、上記実施例では重量測定装置の場合
について説明したが、長さ、流量などの測定装置にも適
用できることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の基準点補正
装置では、基準点の変化から現時点の基準点を演算する
ため、従来のようなこきざみな基準点測定が不要となる
効果の他に、基準値が二次曲線的変化した場合に、この
二次曲線的変化に応じた基準値変化の変化度を用いて変
化の傾向に対応した変化量を考慮するように構成した
め、基準値の二次曲線的変化にほぼ追随した正確な基準
点補正が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】タイミング信号を示すタイムチャートである。
【図3】零点が二次曲線的に変化する場合の零点補正の
説明図である。
【図4】従来の零点補正装置を示すブロック図である。
【図5】図4の従来装置による零点補正の説明図であ
る。
【符号の説明】 11 秤量皿 12 計量器 13 零点ホールド回路 14 旧零点記憶回路 15 スイッチ 16 第1の減算回路 17 カウンタ 19 旧回数記憶回路 20 スイッチ 21 減算回路 22 第1の除算回路 23 零点変化度記憶回路 24 スイッチ 25 第1の乗算回路 26 加算回路 27 第3の減算回路 28 表示回路 41 第2の減算回路 42 第2の除算回路 43 スイッチ 44 零点変化の変化度記憶回路 45 第2の乗算回路
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定物を測定して測定値を出力する測定
    器と、 定負荷状態における前記測定器からの定負荷測定値を記
    憶する基準値記憶回路と、 該基準値記憶回路に記憶された第1の定負荷測定時の第
    1の定負荷測定値と、その後に測定する第2の定負荷状
    態の前記測定器からの第2の定負荷測定値との差を算出
    する第1の減算回路と、 前記第1の減算回路から出力される第1、第2の定負荷
    測定値の差を、前記第1、第2の定負荷測定間の測定回
    数差値によって除算する除算回路と、 前記除算回路の出力値を記憶する基準値変化度記憶回路
    と、 前記基準値変化度記憶回路に記憶された第1の基準値変
    化度と、その次に第2、第3の定負荷測定によって前記
    第1の除算回路から出力される第2の基準値変化度との
    差を算出する第2の減算回路と、 前記第2の減算回路から出力される前記第1、第2の基
    準値変化度の差を、前記第2、第3の定負荷測定間の回
    数差によって除算する第2の除算回路と、 前記第2の除算回路の出力値を記憶する基準値変化の変
    化度記憶回路と、 前記基準値変化度記憶回路に記憶された前記基準値変化
    度に、現測定時と前記第3の定負荷測定時の回数差を乗
    算する第1の乗算回路と、 前記基準値変化の変化度記憶回路に記憶された前記基準
    値変化の変化度に、現測定時と前記第3の定負荷測定時
    との回数差の2乗を乗算する第2の乗算回路と、 前記第1の乗算回路の出力値と前記第2の乗算回路の出
    力値とを、前記基準値記憶回路に記憶された前記第3の
    定負荷測定時の定負荷測定値に加算する加算回路と、 現測定時の測定値から、前記加算回路の出力値を減算し
    て基準値を補正する第3の減算回路とを具備する基準点
    補正装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005189159A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Yamato Scale Co Ltd 重量測定値補正方法及び計量装置
JP2016164566A (ja) * 2010-04-27 2016-09-08 大和製衡株式会社 指示計

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JP4680497B2 (ja) * 2003-12-26 2011-05-11 大和製衡株式会社 重量測定値補正方法及び計量装置
JP2016164566A (ja) * 2010-04-27 2016-09-08 大和製衡株式会社 指示計

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