JPH05126164A - 電磁多板クラツチ - Google Patents

電磁多板クラツチ

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Publication number
JPH05126164A
JPH05126164A JP3287527A JP28752791A JPH05126164A JP H05126164 A JPH05126164 A JP H05126164A JP 3287527 A JP3287527 A JP 3287527A JP 28752791 A JP28752791 A JP 28752791A JP H05126164 A JPH05126164 A JP H05126164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential
clutch
electromagnetic
torque
magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP3287527A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Teraoka
正夫 寺岡
Sakuo Kurihara
作雄 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority to JP3287527A priority Critical patent/JPH05126164A/ja
Publication of JPH05126164A publication Critical patent/JPH05126164A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D27/00Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor
    • F16D27/10Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings
    • F16D27/108Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with axially movable clutching members
    • F16D27/112Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with axially movable clutching members with flat friction surfaces, e.g. discs
    • F16D27/115Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with axially movable clutching members with flat friction surfaces, e.g. discs with more than two discs, e.g. multiple lamellae

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Electromagnetism (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Retarders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入出力間の回転差変化に対するトルク変動の
小さい電磁多板クラッチの提供を目的とする。 【構成】 この発明の電磁多板クラッチは、磁気回路の
一部となる摩擦板の表面に非磁性体金属の薄膜を形成さ
せたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電磁多板クラッチに
関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭64−6525号公報に「湿式ク
ラッチ装置」が記載されている。これは、ベルト車とト
ルク伝達軸との断続を行う電磁多板クラッチである。
【0003】従来の電磁多板クラッチは鋼製の摩擦板を
用いており、この摩擦板は電磁石の磁束透過率を高めて
大きな締結力を小電力で得るために高い精度の平面度仕
上げを施している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4はこのような電磁
クラッチを一定のコイル電流で締結したときの回転差
(△N)と伝達トルクとを示すグラフである。グラフ2
01が示すように伝達トルクは、回転差が発生したとき
と終了したとき(矢印203,205)に大きく、特に
回転の終期(矢印205)の方が初期(矢印203)よ
り伝達トルクが大きい。又、回転差が連続しているとき
(矢印207)のトルクの脈動幅209も広い。
【0005】従って、伝達トルクを一定にするには回転
差が連続しているときはコイル電流を強くし回転差が発
生するときと終了するときはコイル電流を弱くするとい
う面倒なコントロールをしなければならない。又、トル
クの脈動を電流値コントロールで狭くするのは不可能で
ある。伝達トルクの変動が大きいとスティックスリップ
(締結力が比較的大きいときの摩擦板の急激な滑り)が
生じ安く、摩擦板の異常摩耗、振動、騒音などが発生す
る。
【0006】又、電磁クラッチがデファレンシャル装置
の差動制限手段として用いられた場合、差動制限は回転
差によるトルク変動を考慮に入れたコントロールをしな
ければならず、それだけ構成が複雑で不正確になり易
い。
【0007】表面を窒化処理した、あるいは油溝を設け
た摩擦板は磁束の透過率が悪く、摩擦面を紙にした摩擦
板や銅系合金の摩擦板は磁束が通らず、いずれも電磁ク
ラッチには不適である。
【0008】そこで、この発明は入出力間の回転差の発
生及び終了時と回転差の連続しているときのトルク差が
小さく、回転差の連続しているときのトルク変動の小さ
い電磁多板クラッチの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の電磁多板クラ
ッチは、磁気回路の一部となる摩擦板の表面に非磁性体
金属の薄膜を形成させたことを特徴とする。
【0010】
【作用】摩擦板の摩擦面に非磁性体金属の被膜を形成
し、その被膜を薄くしたことにより、磁束の透過率を高
く保ちながら入出力間の回転差の変化に対する電磁クラ
ッチの伝達トルク変動は小さく抑えられる。
【0011】
【実施例】図1ないし図3により一実施例の説明をす
る。図1はこの実施例を用いたデファレンシャル装置を
示し、図3はこのデファレンシャル装置を用いた車両の
動力系を示す。左右の方向はこの車両及び図1での左右
の方向である。
【0012】この動力系は、エンジン1、トランスミッ
ション3、プロペラシャフト5、リヤデフ7(後輪側に
用いられた図1のデファレンシャル装置)、後車軸9,
11、左右の後輪13,15、左右の前輪17,19な
どから構成され、エンジン1の駆動力はトランスミッシ
ョン3からプロペラシャフト5を介してリヤデフ7に伝
えられ、左右の後輪13,15に分配される。
【0013】図3に示すように、リヤデフ7のデフケー
ス21はデフキャリヤ23内に回転自在に支承されてい
る。デフケース21にはリングギヤ25が固定されてお
り、リングギヤ25はドライブピニオンギヤ27と噛合
っている。ドライブピニオンギヤ27はプロペラシャフ
ト5側に連結されたドライプピニオンシャフト29の端
部に一体形成されている。こうして、エンジン1の駆動
力はトランスミッション3からプロペラシャフト5を介
してデフケース21を回転駆動する。
【0014】図1に示すように、デフケース21の内部
には左右のハブ31,33が同軸配置されており、左の
ハブ31は左の後車軸9にスプライン連結され、右のハ
ブ33は右の後車軸11にスプライン連結されている。
【0015】又、デフケース21の内部にはプラネタリ
ーギヤ式の差動機構35が配置されている。これはイン
ターナルギヤ37、外側と内側のピニオンギヤ39,4
1、サンギヤ43を備えている。インターナルギヤ37
はデフケース21に形成され、サンギヤ43は左のハブ
31に形成されている。各ピニオンギヤ39,41はピ
ニオンシャフト45,45上に回転自在に支承され、各
ピニオンシャフト45は左右のピニオンキャリヤ47,
49に両端を支持されている。これらのピニオンキャリ
ヤ47,49は一体に溶接され、右のピニオンキャリヤ
49は右のハブ33と一体に形成されている。
【0016】デフケース21(インターナルギヤ37)
の回転は各ピニオンギヤ39,41を介してサンギヤ4
3(ハブ31)とピニオンキャリヤ47,49(ハブ3
3)とに分配され、左右の後輪13,15に伝達される
と共に、後輪間に駆動抵抗差が生じると各ピニオンギヤ
39,41の自転と公転とにより左右の後輪に差動分配
される。
【0017】差動機構35の左側には左のピニオンキャ
リヤ47とハブ31とを連結する多板式のメインクラッ
チ51が配置されている。ハブ33の外周にはカムリン
グ53が配置され、カムリング53とデフケース21と
の間にはこれらを連結する多板式のパイロットクラッチ
55(電磁多板クラッチ)が配置されている。パイロッ
トクラッチ55は各4枚の外側と内側の摩擦板57,5
9を有している。カムリング53とピニオンキャリヤ4
9との間にはボールカム61が形成されており、カムリ
ング53とデフケース21の右側壁63との間にはその
カム反力を受けるベアリング65とワッシャ67とが配
置されている。
【0018】パイロットクラッチ55の左側にはアーマ
チャ69が配置されその内周をカムリング53にスプラ
イン連結されている。
【0019】右側壁63の右側にはリング状の電磁石7
1が配置され、ベアリング73,73を介してデフケー
ス21に支承されると共に支持部材を介してデフキャリ
ヤ23に支持されている。右側壁63には電磁石71の
磁束の短絡を防止してアーマチャ69へ導くために非磁
性のリング75が右側壁63を分断して配置され、溶接
されている。
【0020】電磁石71にコイル電流を与えると磁束7
7が摩擦板57,59を透過してアーマチャ69を吸引
し、パイロットクラッチ55が締結されてカムリング5
3がデフケース21に連結される。このとき、後輪1
3,15間に差動回転が生じると、この差動トルクはボ
ールカム61に作用しそのカムスラスト力によりピニオ
ンキャリヤ47,49を介してメインクラッチ51が押
圧されて締結する。こうして、各クラッチ51,55の
締結力により差動機構35(後輪13,15間)の差動
が制限される。
【0021】パイロットクラッチ55の外側の摩擦板5
7の両面には厚さ3μmのクロームナイトライド(Cr
N,非磁性体金属)の被膜が真空蒸着法により形成され
ている。内側の摩擦板59は通常の鋼製である。
【0022】図2は、このパイロットクラッチ55と同
じ摩擦板構成の多板クラッチを図4に示す従来例の測定
に用いたものと同じ電磁石に一定のコイル電流を与えて
締結したときの入出力間の回転差(△N)変化と伝達ト
ルクとの関係を示すグラフである。このトルクのグラフ
79は従来例のグラフ201と異なって、回転差の発生
時と終了時(矢印81,83)と回転差の連続時(矢印
85)とのトルク差及び回転差の初期(矢印81)と終
期(矢印83)とのトルク差が非常に小さくなってい
る。又、回転差連続時のトルクの脈動幅87も大幅に狭
く改善されている。
【0023】このように、差動機構35において差動制
限力の制御は差動回転数によるトルク変動から解放され
るので、それだけ簡単な構成で正確な差動制限が行え
る。又、スティックスリップが低減されて摩擦板57,
59の異常摩耗、振動、騒音などが防止される。又、従
来例より多い摩擦板枚数を考慮してもより小さい電流値
で同等以上のトルクを得ていることから磁束が摩擦板5
7,59をよく透過していることが分る。このようなト
ルク安定化の効果は電磁多板クラッチ(パイロットクラ
ッチ55)のトルク変化がカム61で増幅されるこの実
施例において特に顕著である。
【0024】電磁石71の磁力は運転席から手動操作さ
れるか、又は路面条件や車両の操舵条件などに応じて自
動操作される。こうしてパイロットクラッチ55の締結
力(滑り)を調節すると、カムスラスト力が変ってメイ
ンクラッチ51の締結力が変化し、差動機構35の差動
制限力を調節することができる。各クラッチ51,55
の締結力を十分大きくすると後輪13,15間の差動は
ロックされ、締結力を適度に緩めるとこの差動は許容さ
れる。パイロットクラッチ55を開放するとカムスラス
ト力が消失してメインクラッチ51も開放され、差動は
フリーになる。
【0025】こうして、リヤデフ7が構成されている。
【0026】図3の車両において、悪路などで後輪1
3,15の一方が空転状態になってもリヤデフ7の差動
制限力を強めると他方の後輪に駆動力が送られて走破性
が保たれる。又、リヤデフ7により後輪間の差動制限力
を強めると車両の直進安定性が向上し、差動制限力を緩
めて差動を適度に許容すると車両は円滑で安定な旋回が
行える。
【0027】なお、摩擦板に形成する被膜の厚さは非磁
性体金属の種類やトルク容量などの条件に応じて10μ
m以下から適正な厚さを選択する。被膜形成の方法は真
空蒸着を代表とする真空めっきの他、化学めっき、電気
めっき、溶融めっき、金属溶射などが適当である。
【0028】この発明の電磁多板クラッチは実施例のよ
うに差動制限手段に限らず単体で用いてもよい。
【0029】
【発明の効果】この発明の電磁多板クラッチは、摩擦板
の摩擦面に非磁性体金属の薄膜を形成させたから、入出
力間の回転差変化に対するトルク変動が小さく、安定し
た特性が得られると共にスティックスリップによる摩擦
板の異常摩耗、振動、騒音などが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を用いたデファレンシャル装置の断面
図である。
【図2】一実施例の特性を示すグラフである。
【図3】図1のデファレンシャル装置を用いた車両の動
力系を示すスケルトン機構図である。
【図4】従来例の特性を示すグラフである。
【符号の説明】
55 パイロットクラッチ(電磁多板クラッチ) 57,59 摩擦板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気回路の一部となる摩擦板の表面に非
    磁性体金属の薄膜を形成させたことを特徴とする電磁多
    板クラッチ。
JP3287527A 1991-11-01 1991-11-01 電磁多板クラツチ Pending JPH05126164A (ja)

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JP3287527A JPH05126164A (ja) 1991-11-01 1991-11-01 電磁多板クラツチ

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JP3287527A JPH05126164A (ja) 1991-11-01 1991-11-01 電磁多板クラツチ

Publications (1)

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JPH05126164A true JPH05126164A (ja) 1993-05-21

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ID=17718498

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JP3287527A Pending JPH05126164A (ja) 1991-11-01 1991-11-01 電磁多板クラツチ

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JP (1) JPH05126164A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6158561A (en) * 1998-04-01 2000-12-12 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Clutch plate
US6892867B2 (en) * 2000-05-10 2005-05-17 Haldex Traction Ab Roller arrangement in a torque transmitting device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6158561A (en) * 1998-04-01 2000-12-12 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Clutch plate
US6892867B2 (en) * 2000-05-10 2005-05-17 Haldex Traction Ab Roller arrangement in a torque transmitting device

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