JP3086569B2 - デファレンシャル装置 - Google Patents

デファレンシャル装置

Info

Publication number
JP3086569B2
JP3086569B2 JP16297593A JP16297593A JP3086569B2 JP 3086569 B2 JP3086569 B2 JP 3086569B2 JP 16297593 A JP16297593 A JP 16297593A JP 16297593 A JP16297593 A JP 16297593A JP 3086569 B2 JP3086569 B2 JP 3086569B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential
clutch
plate
force
combination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16297593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0771563A (ja
Inventor
弘和 上林
Original Assignee
栃木富士産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 栃木富士産業株式会社 filed Critical 栃木富士産業株式会社
Priority to JP16297593A priority Critical patent/JP3086569B2/ja
Publication of JPH0771563A publication Critical patent/JPH0771563A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3086569B2 publication Critical patent/JP3086569B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Retarders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のデファレンシ
ャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】公開実用平成4−84958号公報に図
7のようなデファレンシャル装置201が記載されてい
る。これは、差動機構203と、多板式のメインクラッ
チ205及びパイロットクラッチ207と、アーマチャ
209を吸引してパイロットクラッチ207を締結する
電磁石211と、ボールカム213とを備えている。パ
イロットクラッチ207を締結すると差動機構203の
差動トルクがボールカム213に掛り、そのカムスラス
ト力によりメインクラッチ205が締結され、各クラッ
チ205,207の連結力により差動が制限される。
【0003】図8と図9はそれぞれパイロットクラッチ
207のアウタープレート215とインナープレート2
17とを示しており、電磁石211の磁束219は各プ
レート板215,217を介してアーマチャ209に導
かれる。パイロットクラッチ207にはデフケース22
1の開口223からオイルが供給され各プレート21
5,217の摺動面を潤滑する。図8のようにアウター
プレート215には放射溝225が設けられ、図9のよ
うにインナープレート217には中心をクラッチ板21
7の中心から偏心させた弧状の偏心溝227が設けられ
ている。各溝225,227はオイルを保持し摺動面に
供給する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、両方のプ
レート215,217に溝225,227が形成されオ
イルが保持されているからパイロットクラッチ207の
磁気抵抗が大きい。この磁気抵抗の影響は電磁石211
の磁力(励磁電流)が大きい程強く現れ差動制限力が低
下する。又、各プレート215,217の溝225,2
27と摺動面との間に形成される楔状の空間から摺動面
にオイルが導かれる楔効果により摩擦係数μが低下する
と共に、各プレート215,217の面粗度は3〜11
μm の範囲で滑らかにされておりμが小さい。高差動回
転時にはこの楔効果の影響を強く受けてμが半減する。
このような磁気抵抗とμ変化とにより差動制限特性は複
雑に変動してフラットな特性が得られず、差動制限力の
精密な制御を困難にしている。
【0005】そこで、この発明は、差動制限特性の変動
が小さく差動制限力を精密に制御できるデファレンシャ
ル装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のデファレンシ
ャル装置は、差動機構と、電磁石により前記差動機構の
差動を制限する電磁式多板クラッチとを備え、前記多板
クラッチは偏心溝を少ない本数で設けた表面を有する一
側クラッチ板と溝なしでフラットな表面を有する他側ク
ラッチ板とを有し、各クラッチ板の前記表面は互いに対
向すると共に平面度が0.15mm以下であり、面粗度
が5μm以上であることを特徴とする。
【0007】
【作用】従来例と異って、多板クラッチの一方のクラッ
チ板の溝をなくしフラットにしたから、磁気抵抗の変動
と楔効果によるμ低下とが軽減される。又、各クラッチ
板の面粗度を5μm 以上にし、粗くしてある。これらの
処置により、多板クラッチによる差動制限特性は変動が
抑えられてフラットな特性となり、差動制限力の精密な
制御が可能となる。
【0008】又、一側クラッチ板に設けた偏心溝は摩耗
耐久性を確保したうえ最低限のオイルを保持することが
できるので磁気抵抗の変動とμの低下とを更に小さくす
ることができる。
【0009】
【実施例】図1ないし図6により一実施例の説明をす
る。図1はこの実施例のデファレンシャル装置を示し、
図6はこのデファレンシャル装置を用いた車両の動力系
を示す。左右の方向はこの車両及び図1での左右の方向
を示す。又、符号を附していない部材等は図示されてい
ない。
【0010】図6のように、この動力系は、エンジン
1、トランスミッション3、プロペラシャフト5、リヤ
デフ7(後輪側に配置された実施例のデファレンシャル
装置)、後車軸9,11、左右の後輪13,15、左右
の前輪17,19などから構成されている。リヤデフ7
のデフケース21はデフキャリヤ23内に回転自在に配
置されており、デフケース21にはリングギヤ25が固
定されている。リングギヤ25はドライブピニオンギヤ
27と噛合い、ドライブピニオンギヤ27はプロペラシ
ャフト5側に連結されたドライブピニオンシャフト29
と一体に形成されている。
【0011】こうして、エンジン1の駆動力はトランス
ミッション3とプロペラシャフト5とを介してデフケー
ス21を回転駆動する。又、デフキャリヤ23の内部に
はオイル溜りが形成されている。
【0012】図1のように、デフケース21の内部には
左右のハブ31,33が配置されており、各ハブ31,
33は左右の後車軸9,11にそれぞれスプライン連結
されている。
【0013】デフケース21にはダブルピニオンのプラ
ネタリーギヤ式差動機構35が配置されている。インタ
ーナルギヤ37はデフケース21に形成され、サンギヤ
39は左のハブ31に形成されている。外側と内側のピ
ニオンギヤ41,43は両端の軸部45,47によりブ
ッシュ49を介して左右のピニオンキャリヤ51,53
に支承されている。ピニオンキャリヤ51,53は溶接
で一体にされ、右のピニオンキャリヤ53はハブ33と
一体に形成されている。
【0014】エンジン1の駆動力はデフケース21(イ
ンターナルギヤ37)からピニオンギヤ41,43を介
してサンギヤ39(ハブ31)とピニオンキャリヤ53
(ハブ33)とに分配され、左右の後輪13,15に送
られる。又、後輪間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギ
ヤ41,43の自転と公転とにより、エンジン1の駆動
力は左右各側に差動分配される。
【0015】ピニオンキャリヤ51の円筒部55とサン
ギヤ39との間には多板式のメインクラッチ57が配置
されている。メインクラッチ57の左側には爪59をデ
フケース21の潤滑孔61に係合したワッシャ63が配
置されている。
【0016】ハブ33の外周にはカムリング65が配置
されており、カムリング65とピニオンキャリヤ53と
の間にはボールカム67が設けられている。カムリング
65とデフケース21との間にはボールカム67のカム
反力を受けるニードルベアリング69とワッシャ71と
が配置されている。
【0017】デフケース21とカムリング65との間に
は多板式のパイロットクラッチ73(電磁式多板クラッ
チ)が配置されている。パイロットクラッチ73は図2
と図3にそれぞれ示すアウタープレート75(他側クラ
ッチ板)とインナープレート77(一側クラッチ板)と
からなり、アウタープレート75はスプライン79によ
りインターナルギヤ37に連結され、インナープレート
77はスプライン81によりカムリング65のスプライ
ン83に連結されている。パイロットクラッチ73の左
側にはアーマチャ85が配置され、止め輪87で位置決
めされている。デフケース21の右ボス部89にはベア
リング91,91を介してリング状の電磁石93が支承
され、デフキャリヤ23側に回り止めされている。デフ
ケース21の右側壁95には磁束97の短絡を防いでア
ーマチャ85へ導くステンレス鋼のリング99が配置さ
れている。図2、図3のように、各プレート75,77
には磁束の短絡を防ぐ空隙101,103が設けられて
いる。
【0018】電磁石93がアーマチャ85を吸引すると
パイロットクラッチ73が締結されて差動機構35の差
動トルクがボールカム67に掛り、生じたカムスラスト
力によりピニオンキャリヤ51,53を介してメインク
ラッチ57が押圧され、各クラッチ57,73の連結力
により差動が制限される。
【0019】電磁石93によりパイロットクラッチ73
の滑りを調節し差動制限力を適度に緩めると車両は円滑
で安定な旋回が行える。又、差動制限力を強めるか又は
差動をロックすると車両の直進安定性が向上すると共
に、悪路などで後輪の一方が空転しても差動制限力によ
り大きな駆動力が他方の後輪に送られて悪路走破性が向
上する。パイロットクラッチ73を開放するとボールカ
ム67のカムスラスト力が消失してメインクラッチ57
も開放され、差動はフリーになる。
【0020】デフケース21に設けられた潤滑孔61,
107,109,111からはオイル溜りのオイルが流
出入し、各クラッチ57,73や差動機構35などを潤
滑する。
【0021】図2のように、アウタープレート75はフ
ラットであり、溝は設けられていない。又、図3のよう
にインナープレート77には偏心溝113が設けられて
いる。各プレート75,77は平面度を0.15mm以
下にし面粗度を5μm以上にしてある。又、各プレート
75,77は表面を浸炭焼入れしてある。
【0022】このように、従来例と異って溝はインナー
プレート77にだけ設けられているからプレート75,
77間のオイル保持量が少なく磁気抵抗が小さい。従っ
て、電磁石93の励磁電流に対するパイロットクラッチ
73の締結力(差動制限力)が大きく、励磁電流の変化
に対する差動制限特性の変動が少ない。又、溝の本数が
少ないから楔効果も低減されており、差動回転数変化に
対するプレート75,77間の摩擦係数μの変動も小さ
く抑えられる。なお、偏心溝113は遠心力に対するオ
イルの保持性が良いからプレート75,77間の潤滑を
充分に行える。図4と図5はこれらのことを実験により
示すグラフである。ここで、組合わせAはアウタープレ
ート215に放射溝225を設け、インナープレート2
17に偏心溝227を設けた図7のパイロットクラッチ
207の組合わせであり、組合わせBはプレート75,
77による実施例のパイロットクラッチ73の組合わせ
である。平面度は、組合わせA,B供に0.15mm以下
であり、面粗度は組合わせAが前記のように3〜11μ
m であるのに対して組合わせBでは5μm 以上に粗くし
てある。
【0023】図4に示す実験は、差動回転数を20rpm
と300rpm に保持しながら電磁石の励磁電流Aを変化
させたときのクラッチトルク変化を求めたものである。
□印と×印はそれぞれ20rpm と300rpm での組合わ
せAのグラフ115,117であり、◇印と△印は20
rpm と300rpm での組合わせBのグラフ119,12
1である。
【0024】電流値が4.0アンペアで、それぞれ同条
件のグラフ115,119を比較すると3%、グラフ1
17,121を比較すると58%と、アウタープレート
75をフラットにした実施例の組合わせBの方が従来例
の組合わせAより大きなトルクが生じている。この差は
溝の本数を減らし楔効果を抑えてμの低下を小さくした
ことと、溝本数の低減により磁気を透加し易くしたこと
によるものである。
【0025】20rpm での差3%が300rpm では58
%に拡大されることから、差動回転数が高くなる程従来
例ではトルクの低下が著しくなるのに対して、実施例で
はフラットな特性が得られていることが分り、これは各
組合わせA,Bでの20rpmと300rpm の差(グラフ
115,117の差123とグラフ119,121との
差125の比較)に現われている。
【0026】図5に示す実験は、図4と同じ組合わせ
A,Bのプレートを擦合わせて、擦合わせ時間に対する
μの変化を求め溝の組合せが摩耗に及ぼす影響を試した
ものである。擦合わせは図5に記載のオイルを80℃で
与えプレートに200kg−fの力を掛けながら差動回転
数50rpm で行った。▲印のグラフ127は組合わせ
A、●印のグラフ129は組合わせBである。いずれの
グラフでも擦合わせ時間が20時間を超えるとμは一定
値に収束する。偏心溝をフラットにした組合わせBでは
楔効果によるμ低下が小さく抑えられており、組合わせ
Aでは放射溝による楔効果の影響でμが大きく低下して
いることがわかる。なお、例えばインナープレート77
にCrN(窒化クロム)等の表面処理を施すことにより
μの低下を更に低減できる。
【0027】このように、組合わせBではμの変化及び
磁気抵抗が小さいからパイロットクラッチ73は低面
圧、高差動回転時のμ低下を10%以下に抑えることが
でき、リヤデフ7の差動制限力を精密に制御できる。
又、μ低下が小さいことによりスティックスリップが防
止され、差動制限力の急激な変化が防止される。このよ
うな理由から図6の車両の操安性は大幅に向上する。
【0028】インナープレート77の溝を偏心溝113
にしたことにより放射溝に較べて遠心力に対するオイル
の保持性が良い。従って、プレート75,77間の潤滑
を充分に行いながら、溝の本数を減らすことが可能であ
り、それだけ更に楔効果と磁気抵抗とを低減できて、有
利である。
【0029】
【発明の効果】この発明のデファレンシャル装置は、差
動制限用の電磁多板クラッチにおいて一側のクラッチ板
に偏心溝を設け、他側のクラッチ板をフラットにすると
共に両クラッチ板の面粗度を5μm 以上に粗くした。従
って、楔効果によるμ低下及び溝のオイルによる磁気抵
抗が小さく抑えられ、クラッチトルクの特性がフラット
になり、差動制限力をより精密に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の断面図である。
【図2】実施例に用いられたアウタープレートの平面図
である。
【図3】実施例に用いられたインナープレートの平面図
である。
【図4】励磁電流に対するトルク変化を従来例と実施例
とで比較したグラフである。
【図5】プレートの擦合わせによる摩擦係数の変化を従
来例と実施例とで比較したグラフである。
【図6】実施例を用いた車両の動力系を示すスケルトン
機構図である。
【図7】従来例の断面図である。
【図8】従来例に用いられたアウタープレートの平面図
である。
【図9】従来例に用いられたインナープレートの平面図
である。
【符号の説明】
7 リヤデフ(デファレンシャル措置) 35 差動機構 73 パイロットクラッチ(電磁式多板クラッチ) 75 アウタープレート(他側クラッチ板) 77 インナープレート(一側クラッチ板) 113 偏心溝

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動機構と、電磁石により前記差動機構
    の差動を制限する電磁式多板クラッチとを備え、前記多
    板クラッチは偏心溝を少ない本数で設けた表面を有する
    一側クラッチ板と溝なしでフラットな表面を有する他側
    クラッチ板とを有し、各クラッチ板の前記表面は互いに
    対向すると共に平面度が0.15mm以下であり、面粗
    度が5μm以上であることを特徴とするデファレンシャ
    ル装置。
JP16297593A 1993-06-30 1993-06-30 デファレンシャル装置 Expired - Fee Related JP3086569B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16297593A JP3086569B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 デファレンシャル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16297593A JP3086569B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 デファレンシャル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0771563A JPH0771563A (ja) 1995-03-17
JP3086569B2 true JP3086569B2 (ja) 2000-09-11

Family

ID=15764844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16297593A Expired - Fee Related JP3086569B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 デファレンシャル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3086569B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6109408A (en) * 1997-01-29 2000-08-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Driving force transmission system
EP0947720B1 (en) * 1998-04-01 2007-09-12 Jtekt Corporation Clutch plate
US7874954B2 (en) * 2007-02-14 2011-01-25 Eaton Corporation Locking differential including resilient disc means
JP2008002686A (ja) * 2007-08-31 2008-01-10 Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社 電磁クラッチ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0771563A (ja) 1995-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2747165B2 (ja) デファレンシャル装置
US5269730A (en) Differential gear device for vehicle
JP4999845B2 (ja) 電子制御のトルク指向軸
JP3086569B2 (ja) デファレンシャル装置
JP2004092741A (ja) 電磁ブレーキ
WO2005030518A1 (ja) 電動式車輪駆動装置
JP4024897B2 (ja) デファレンシャル装置
JP3364433B2 (ja) クラッチ装置
JP7238832B2 (ja) 車両用電磁クラッチ
JP4071385B2 (ja) 電磁クラッチ装置
JP4108959B2 (ja) ピニオンシャフトの固定構造
JPH05126164A (ja) 電磁多板クラツチ
JP3349733B2 (ja) クラッチ装置
JP3037933B2 (ja) 車輌のブレーキ装置
JP2004060663A (ja) 電磁ブレーキ
JP2001012515A (ja) カップリング及びデファレンシャル装置
JP2813937B2 (ja) 連結装置
JP2585371Y2 (ja) ボールカム
JP2895389B2 (ja) 差動装置
JP2004060698A (ja) 電磁ブレーキ
JP2992336B2 (ja) クラッチ装置
JP4418076B2 (ja) トランスファ装置
JP2001260680A (ja) カップリング及びデファレンシャル装置
JPH11294562A (ja) クラッチ装置及びこれを用いたデファレンシャル装置
JPH10159943A (ja) デファレンシャル装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees