JPH05125674A - スチールコード - Google Patents
スチールコードInfo
- Publication number
- JPH05125674A JPH05125674A JP31516291A JP31516291A JPH05125674A JP H05125674 A JPH05125674 A JP H05125674A JP 31516291 A JP31516291 A JP 31516291A JP 31516291 A JP31516291 A JP 31516291A JP H05125674 A JPH05125674 A JP H05125674A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- twisting
- wires
- cord
- spiral
- shape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/0646—Reinforcing cords for rubber or plastic articles comprising longitudinally preformed wires
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2207/00—Rope or cable making machines
- D07B2207/20—Type of machine
- D07B2207/204—Double twist winding
- D07B2207/205—Double twist winding comprising flyer
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 素線相互の接触域を程よく減少するとともに
可塑物の浸入性を効果的に高め、コード発錆を防止し素
線摩耗を効果的に低減して、曲げ疲労特性、圧縮疲労特
性及び寿命を向上したスチールコードを提供するにあ
る。 【構成】 ２本の素線１，２を撚り合わせて形成したス
チールコードにおいて、各素線１，２に、相互のコード
撚合形状（ｄａ・ｐａ）の他にそれぞれ個別の螺旋形状
（ｄｂ・ｐｂ）を保有せしめたことに特徴を有し、ま
た、前記スチールコードにおいて、各素線１，２の直径
をｄｗ、コード撚合形状（ｄａ・ｐａ）の撚り位相径を
ｄａ、同コード撚合形状の撚りピツチをｐａ、及び螺旋
形状（ｄｂ・ｐｂ）の螺旋ピツチをｐｂとすると、ｄａ
≦３×ｄｗ及びｐｂ≦ｐａに構成したことに特徴を有
し、さらにまた、素線１，２の各螺旋形状（ｄｂ・ｐ
ｂ）を同一方向に形成したことに特徴を有する。
可塑物の浸入性を効果的に高め、コード発錆を防止し素
線摩耗を効果的に低減して、曲げ疲労特性、圧縮疲労特
性及び寿命を向上したスチールコードを提供するにあ
る。 【構成】 ２本の素線１，２を撚り合わせて形成したス
チールコードにおいて、各素線１，２に、相互のコード
撚合形状（ｄａ・ｐａ）の他にそれぞれ個別の螺旋形状
（ｄｂ・ｐｂ）を保有せしめたことに特徴を有し、ま
た、前記スチールコードにおいて、各素線１，２の直径
をｄｗ、コード撚合形状（ｄａ・ｐａ）の撚り位相径を
ｄａ、同コード撚合形状の撚りピツチをｐａ、及び螺旋
形状（ｄｂ・ｐｂ）の螺旋ピツチをｐｂとすると、ｄａ
≦３×ｄｗ及びｐｂ≦ｐａに構成したことに特徴を有
し、さらにまた、素線１，２の各螺旋形状（ｄｂ・ｐ
ｂ）を同一方向に形成したことに特徴を有する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の自動車用タイヤ
や、ベルト等のゴム等、即ち可塑物における補強材とし
て好適なスチールコードに関するものである。
や、ベルト等のゴム等、即ち可塑物における補強材とし
て好適なスチールコードに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動車用タイヤ（カーカス部等）の可塑
物に補強材として埋設されるスチールコードは、引張力
と同時に優れた曲げ疲労特性及び圧縮疲労特性が要求さ
れ、素線の接触状態は、曲げ疲労特性、圧縮疲労特性と
ともに、コード内部への可塑物の浸入性に直接的な影響
をもたらし、その可塑物の浸入性は、走行時の水分浸入
によるコードの発錆防止、寿命の向上、さらに、フレッ
テイング現象（摩耗）に伴う曲げ疲労特性、及び圧縮疲
労特性の改善にも関与する。従来の１×２構造のスチー
ルコードは、図２（Ａ）（Ｂ）に示すように２本の素線
１，２を線接触状に撚り合わせて構成され、比較的にシ
ンプルな構造となり、他構造に比べ前記のような特性を
有し多用される傾向にある。
物に補強材として埋設されるスチールコードは、引張力
と同時に優れた曲げ疲労特性及び圧縮疲労特性が要求さ
れ、素線の接触状態は、曲げ疲労特性、圧縮疲労特性と
ともに、コード内部への可塑物の浸入性に直接的な影響
をもたらし、その可塑物の浸入性は、走行時の水分浸入
によるコードの発錆防止、寿命の向上、さらに、フレッ
テイング現象（摩耗）に伴う曲げ疲労特性、及び圧縮疲
労特性の改善にも関与する。従来の１×２構造のスチー
ルコードは、図２（Ａ）（Ｂ）に示すように２本の素線
１，２を線接触状に撚り合わせて構成され、比較的にシ
ンプルな構造となり、他構造に比べ前記のような特性を
有し多用される傾向にある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の１×２構造のス
チールコードは、前記のように比較的に優れた特性を有
しているが、その素線全長にわたり素線相互の線接触部
及び可塑物の不浸入部が形成されて、コード発錆、素線
の摩耗、即ちフレッテイング現象に伴う曲げ疲労特性、
圧縮疲労特性の低下、寿命低下などの課題がある。
チールコードは、前記のように比較的に優れた特性を有
しているが、その素線全長にわたり素線相互の線接触部
及び可塑物の不浸入部が形成されて、コード発錆、素線
の摩耗、即ちフレッテイング現象に伴う曲げ疲労特性、
圧縮疲労特性の低下、寿命低下などの課題がある。
【０００４】本発明は、上記のような課題を解決するた
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、素
線相互の接触域を程よく減少するとともに可塑物の浸入
性を効果的に高め、コード発錆を防止し素線摩耗を効果
的に低減して、曲げ疲労特性、圧縮疲労特性及び寿命を
向上したスチールコードを提供するにある。
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、素
線相互の接触域を程よく減少するとともに可塑物の浸入
性を効果的に高め、コード発錆を防止し素線摩耗を効果
的に低減して、曲げ疲労特性、圧縮疲労特性及び寿命を
向上したスチールコードを提供するにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、２本の素線を
撚り合わせて形成したスチールコードにおいて、各素線
に、相互のコード撚合形状の他にそれぞれ個別の螺旋形
状を保有せしめたことにより、素線間に適度の隙間を形
成して、素線相互の接触域を程よく減少するとともに可
塑物の浸入性を効果的に高めている。
撚り合わせて形成したスチールコードにおいて、各素線
に、相互のコード撚合形状の他にそれぞれ個別の螺旋形
状を保有せしめたことにより、素線間に適度の隙間を形
成して、素線相互の接触域を程よく減少するとともに可
塑物の浸入性を効果的に高めている。
【０００６】また、上記スチールコードにおいて、各素
線の直径をｄｗ、前記コード撚合形状の撚り位相径をｄ
ａ、同コード撚合形状の撚りピツチをｐａ、及び前記螺
旋形状の螺旋ピツチをｐｂとすると、ｄａ≦３×ｄｗ及
びｐｂ≦ｐａに構成したことにより、さらに、前記素線
の各螺旋形状を同一方向に形成したことにより、素線間
の隙間形成、その信頼性をさらに高めている。
線の直径をｄｗ、前記コード撚合形状の撚り位相径をｄ
ａ、同コード撚合形状の撚りピツチをｐａ、及び前記螺
旋形状の螺旋ピツチをｐｂとすると、ｄａ≦３×ｄｗ及
びｐｂ≦ｐａに構成したことにより、さらに、前記素線
の各螺旋形状を同一方向に形成したことにより、素線間
の隙間形成、その信頼性をさらに高めている。
【０００７】
【作用】２本の素線を撚り合わせて形成したスチールコ
ードにおいて、その２本の素線は、相互のコード撚合形
状の他にそれぞれ個別の螺旋形状を保有し、その個別の
螺旋形状により素線間に適度の隙間が形成されて、素線
相互の接触域が程よく減少されるとともに可塑物の浸入
性が高められ、コード腐食の防止とともにフレッテイン
グ現象に伴う磨耗が効果的に低減されて、優れた曲げ疲
労特性、圧縮疲労特性が得られる。
ードにおいて、その２本の素線は、相互のコード撚合形
状の他にそれぞれ個別の螺旋形状を保有し、その個別の
螺旋形状により素線間に適度の隙間が形成されて、素線
相互の接触域が程よく減少されるとともに可塑物の浸入
性が高められ、コード腐食の防止とともにフレッテイン
グ現象に伴う磨耗が効果的に低減されて、優れた曲げ疲
労特性、圧縮疲労特性が得られる。
【０００８】上記スチールコードにおいて、各素線の直
径をｄｗ、前記コード撚合形状の撚り位相径をｄａ、同
コード撚合形状の撚りピツチをｐａ、及び前記螺旋形状
の螺旋ピツチをｐｂとすると、コード撚合形状の撚り位
相径ｄａ≦３×素線の直径ｄｗ、螺旋形状の螺旋ピツチ
ｐｂ≦コード撚合形状の撚りピツチｐａに構成し、ま
た、素線の各螺旋形状を同一方向に形成したことによ
り、素線間の隙間成形の精度、信頼性がさらに高められ
ている。
径をｄｗ、前記コード撚合形状の撚り位相径をｄａ、同
コード撚合形状の撚りピツチをｐａ、及び前記螺旋形状
の螺旋ピツチをｐｂとすると、コード撚合形状の撚り位
相径ｄａ≦３×素線の直径ｄｗ、螺旋形状の螺旋ピツチ
ｐｂ≦コード撚合形状の撚りピツチｐａに構成し、ま
た、素線の各螺旋形状を同一方向に形成したことによ
り、素線間の隙間成形の精度、信頼性がさらに高められ
ている。
【０００９】
【実施例】図１に本発明のスチールコードの一実施例、
図３にその製造装置の一実施例を示す。本発明のスチー
ルコードは、図１（Ａ），（Ｂ）に示すように２本の素
線１，２を撚り合わせて形成した１×２構造のスチール
コードにおいて、素線１，２に、相互のコード撚合形状
（ｄａ・ｐａ）の他にそれぞれ個別の螺旋形状（ｄｂ・
ｐｂ）を保有せしめた構成になつており、前記のコード
撚合形状（ｄａ・ｐａ）は、素線１，２相互のコード撚
り合わせにより形成された撚り位相径ｄａと撚りピツチ
ｐａの各要素からなり、前記の螺旋形状（ｄｂ・ｐｂ）
は、前記のコード撚り合わせ後に、素線１，２のそれぞ
れに保有されている個別の螺旋位相径ｄｂと、螺旋ピツ
チｐｂの各要素からなる。
図３にその製造装置の一実施例を示す。本発明のスチー
ルコードは、図１（Ａ），（Ｂ）に示すように２本の素
線１，２を撚り合わせて形成した１×２構造のスチール
コードにおいて、素線１，２に、相互のコード撚合形状
（ｄａ・ｐａ）の他にそれぞれ個別の螺旋形状（ｄｂ・
ｐｂ）を保有せしめた構成になつており、前記のコード
撚合形状（ｄａ・ｐａ）は、素線１，２相互のコード撚
り合わせにより形成された撚り位相径ｄａと撚りピツチ
ｐａの各要素からなり、前記の螺旋形状（ｄｂ・ｐｂ）
は、前記のコード撚り合わせ後に、素線１，２のそれぞ
れに保有されている個別の螺旋位相径ｄｂと、螺旋ピツ
チｐｂの各要素からなる。
【００１０】また、上記スチールコードにおいて、素線
１，２の直径をｄｗ、コード撚合形状（ｄａ・ｐａ）の
撚り位相径をｄａ、コード撚合形状（ｄａ・ｐａ）の撚
りピツチをｐａ、及び螺旋形状（ｄｂ，ｐｂ）の螺旋ピ
ツチをｐｂとすると、ｄａ≦３×ｄｗ及びｐｂ≦ｐａに
構成し、さらに、素線１，２の各螺旋形状（ｄｂ・ｐ
ｂ）を同一方向に形成したことに特徴を有するスチール
コードになつている。本発明の前記スチールコードは、
図３に示すような撚り装置で製造される。即ち２個の供
給ボビン１０から２本の素線１、２が繰り出され、各素
線１、２は、ガイドローラー１１、計尺ローラ１２、定
張装置１３を経て、一定の張力付加のもとでくせ付け装
置１４に送り込まれて各素線１、２にくせ付けされる。
そのくせ付け量即ち螺旋形状（ｄｂ，ｐｂ）の調整は、
コード撚り上り後に各素線１、２のそれぞれに所要の螺
旋形状（螺旋位相径ｄｂ・螺旋ピツチｐｂ）が保有され
るように、くせ付け装置１４のピンの径や間隔の調節に
よつておこなわれる。
１，２の直径をｄｗ、コード撚合形状（ｄａ・ｐａ）の
撚り位相径をｄａ、コード撚合形状（ｄａ・ｐａ）の撚
りピツチをｐａ、及び螺旋形状（ｄｂ，ｐｂ）の螺旋ピ
ツチをｐｂとすると、ｄａ≦３×ｄｗ及びｐｂ≦ｐａに
構成し、さらに、素線１，２の各螺旋形状（ｄｂ・ｐ
ｂ）を同一方向に形成したことに特徴を有するスチール
コードになつている。本発明の前記スチールコードは、
図３に示すような撚り装置で製造される。即ち２個の供
給ボビン１０から２本の素線１、２が繰り出され、各素
線１、２は、ガイドローラー１１、計尺ローラ１２、定
張装置１３を経て、一定の張力付加のもとでくせ付け装
置１４に送り込まれて各素線１、２にくせ付けされる。
そのくせ付け量即ち螺旋形状（ｄｂ，ｐｂ）の調整は、
コード撚り上り後に各素線１、２のそれぞれに所要の螺
旋形状（螺旋位相径ｄｂ・螺旋ピツチｐｂ）が保有され
るように、くせ付け装置１４のピンの径や間隔の調節に
よつておこなわれる。
【００１１】さらに、くせ付けされた素線１、２は、素
線集合装置１５、第１撚ターンローラ１６、第２撚ター
ンローラ１７を経て、撚り位相径ｄａ及び撚りピツチｐ
ａの各要素からなるコード撚合形状（ｄａ・ｐａ）を具
備したスチールコードとして撚り合わせられ、ＯＴ装置
１８、キャプスタン１９、トラバーサ２０を通り巻き取
りボビン２１に巻き取られて、図１に示すように素線
１，２に、相互のコード撚合形状（ｄａ・ｐａ）の他に
それぞれ個別の螺旋形状（ｄｂ・ｐｂ）を保有せしめた
構成のスチールコードが製造される。
線集合装置１５、第１撚ターンローラ１６、第２撚ター
ンローラ１７を経て、撚り位相径ｄａ及び撚りピツチｐ
ａの各要素からなるコード撚合形状（ｄａ・ｐａ）を具
備したスチールコードとして撚り合わせられ、ＯＴ装置
１８、キャプスタン１９、トラバーサ２０を通り巻き取
りボビン２１に巻き取られて、図１に示すように素線
１，２に、相互のコード撚合形状（ｄａ・ｐａ）の他に
それぞれ個別の螺旋形状（ｄｂ・ｐｂ）を保有せしめた
構成のスチールコードが製造される。
【００１２】
【表１】
【００１３】表１に示す各試料は、そのコード撚合形状
の撚りピツチｐａを全て１４．０mmとし、コード撚合形
状（ｄａ・ｐａ）の撚り方向と螺旋形状（ｄｂ・ｐｂ）
の螺旋方向を同じＳ方向にして製造され、また、その従
来例は、素線径０．３０mmの素線を図２に示すように２
本撚り合わせて形成したスチールコード、各実施例１〜
５及び比較例１〜５は、素線径ｄｗ、コード撚合形状の
撚り位相径ｄａ、螺旋形状の螺旋位相径ｄｂ及び螺旋ピ
ツチｐｂを変えて、図３に示す撚り装置で図１に示すよ
うに２本撚り合わせて製造したスチールコードであり、
ゴム複合体としての各曲げ疲労特性、圧縮特性、及びゴ
ム浸入性につき試験して表示のような結果が得られた。
の撚りピツチｐａを全て１４．０mmとし、コード撚合形
状（ｄａ・ｐａ）の撚り方向と螺旋形状（ｄｂ・ｐｂ）
の螺旋方向を同じＳ方向にして製造され、また、その従
来例は、素線径０．３０mmの素線を図２に示すように２
本撚り合わせて形成したスチールコード、各実施例１〜
５及び比較例１〜５は、素線径ｄｗ、コード撚合形状の
撚り位相径ｄａ、螺旋形状の螺旋位相径ｄｂ及び螺旋ピ
ツチｐｂを変えて、図３に示す撚り装置で図１に示すよ
うに２本撚り合わせて製造したスチールコードであり、
ゴム複合体としての各曲げ疲労特性、圧縮特性、及びゴ
ム浸入性につき試験して表示のような結果が得られた。
【００１４】本発明のスチールコードは、その素線１，
２に、相互のコード撚合形状（撚り位相径ｄａ、撚りピ
ツチｐａの要素）の他に個別の螺旋形状（螺旋位相径ｄ
ｂ、螺旋ピツチｐｂの要素）を保有せしめた構成に特徴
を有し、図１に示すように素線１と２間に適度の隙間α
が形成されて、素線相互の接触域が程よく減少されて、
素線相互の摩擦つまり摩耗が低減されるとともに、可塑
物の浸入性が効果的に高められて、コード腐食が防止さ
れて寿命が高められるとともに、それに伴う磨耗も効果
的に低減され、優れた曲げ疲労特性、圧縮疲労特性が得
られる。
２に、相互のコード撚合形状（撚り位相径ｄａ、撚りピ
ツチｐａの要素）の他に個別の螺旋形状（螺旋位相径ｄ
ｂ、螺旋ピツチｐｂの要素）を保有せしめた構成に特徴
を有し、図１に示すように素線１と２間に適度の隙間α
が形成されて、素線相互の接触域が程よく減少されて、
素線相互の摩擦つまり摩耗が低減されるとともに、可塑
物の浸入性が効果的に高められて、コード腐食が防止さ
れて寿命が高められるとともに、それに伴う磨耗も効果
的に低減され、優れた曲げ疲労特性、圧縮疲労特性が得
られる。
【００１５】さらに、本発明のスチールコードは、各素
線１，２の直径をｄｗ、コード撚合形状（ｄａ・ｐａ）
の撚り位相径をｄａ、同コード撚合形状の撚りピツチを
ｐａ、及び螺旋形状（ｄｂ・ｐｂ）の螺旋ピツチをｐｂ
とすると、ｄａ≦３×ｄｗ及びｐｂ≦ｐａに構成され
る。螺旋ピツチｐｂを撚りピツチｐａよりも大きくする
と、図２（Ｃ）に示すように撚り合わせられたコード自
体が大きく曲折される形状となつて、素線１，２間に隙
間が殆ど形成されず（表１の比較例１，２参照）、ま
た、撚り位相径ｄａを素線の直径ｄｗの３倍よりもより
も大きくすると、素線間の隙間αが過度となり曲げ疲労
は高められるが圧縮疲労が低下し（表１の比較例３，
４，５参照）、表１に示す実施例１〜５のように、撚り
位相径ｄａ≦３×素線の直径ｄｗ、及び螺旋ピツチｐｂ
≦撚りピツチｐａに構成すると、ゴムの浸入性とともに
曲げ疲労特性及び圧縮疲労特性に満足される結果が得ら
れる。さらにまた、コード撚合形状（ｄａ・ｐａ）の撚
り方向と螺旋形状（ｄｂ・ｐｂ）の螺旋方向は、一連の
撚り工程中で形成されるため同一方向にする必要があ
り、生産性とともに、製品精度が高められる。
線１，２の直径をｄｗ、コード撚合形状（ｄａ・ｐａ）
の撚り位相径をｄａ、同コード撚合形状の撚りピツチを
ｐａ、及び螺旋形状（ｄｂ・ｐｂ）の螺旋ピツチをｐｂ
とすると、ｄａ≦３×ｄｗ及びｐｂ≦ｐａに構成され
る。螺旋ピツチｐｂを撚りピツチｐａよりも大きくする
と、図２（Ｃ）に示すように撚り合わせられたコード自
体が大きく曲折される形状となつて、素線１，２間に隙
間が殆ど形成されず（表１の比較例１，２参照）、ま
た、撚り位相径ｄａを素線の直径ｄｗの３倍よりもより
も大きくすると、素線間の隙間αが過度となり曲げ疲労
は高められるが圧縮疲労が低下し（表１の比較例３，
４，５参照）、表１に示す実施例１〜５のように、撚り
位相径ｄａ≦３×素線の直径ｄｗ、及び螺旋ピツチｐｂ
≦撚りピツチｐａに構成すると、ゴムの浸入性とともに
曲げ疲労特性及び圧縮疲労特性に満足される結果が得ら
れる。さらにまた、コード撚合形状（ｄａ・ｐａ）の撚
り方向と螺旋形状（ｄｂ・ｐｂ）の螺旋方向は、一連の
撚り工程中で形成されるため同一方向にする必要があ
り、生産性とともに、製品精度が高められる。
【００１６】
【発明の効果】本発明は、上述のような構成になつてお
り、２本の素線を撚り合わせて形成したスチールコード
において、２本の素線に、相互のコード撚合形状の他に
それぞれ個別の螺旋形状を保有せしめ、素線間に適度の
隙間を形成して、素線相互の接触域を程よく減少すると
ともに可塑物の浸入性を効果的に高め、コード腐食の防
止とともにフレッテイング現象に伴う磨耗を効果的に低
減して、曲げ疲労特性、圧縮疲労特性及び寿命を向上し
ている。
り、２本の素線を撚り合わせて形成したスチールコード
において、２本の素線に、相互のコード撚合形状の他に
それぞれ個別の螺旋形状を保有せしめ、素線間に適度の
隙間を形成して、素線相互の接触域を程よく減少すると
ともに可塑物の浸入性を効果的に高め、コード腐食の防
止とともにフレッテイング現象に伴う磨耗を効果的に低
減して、曲げ疲労特性、圧縮疲労特性及び寿命を向上し
ている。
【００１７】また、上記スチールコードにおいて、前記
の各素線の直径をｄｗ、前記コード撚合形状の撚り位相
径をｄａ、同コード撚合形状の撚りピツチをｐａ、及び
前記螺旋形状の螺旋ピツチをｐｂとすると、コード撚合
形状の撚り位相径ｄａ≦３×素線の直径ｄｗ、螺旋形状
の螺旋ピツチｐｂ≦コード撚合形状の撚りピツチｐａに
構成し、さらにまた、素線の各螺旋形状を同一方向に形
成して、素線間の隙間形成、その信頼性をさらに高めて
いる。
の各素線の直径をｄｗ、前記コード撚合形状の撚り位相
径をｄａ、同コード撚合形状の撚りピツチをｐａ、及び
前記螺旋形状の螺旋ピツチをｐｂとすると、コード撚合
形状の撚り位相径ｄａ≦３×素線の直径ｄｗ、螺旋形状
の螺旋ピツチｐｂ≦コード撚合形状の撚りピツチｐａに
構成し、さらにまた、素線の各螺旋形状を同一方向に形
成して、素線間の隙間形成、その信頼性をさらに高めて
いる。
【図１】本発明のスチールコードの一実施例を示す側面
図（Ａ）とその矢示Ｘ−Ｘ断面図（Ｂ）
図（Ａ）とその矢示Ｘ−Ｘ断面図（Ｂ）
【図２】従来例のスチールコードの側面図（Ａ）と矢示
Ｙ−Ｙ断面図（Ｂ）とそのコード変形例を示す側面図
（Ｃ）
Ｙ−Ｙ断面図（Ｂ）とそのコード変形例を示す側面図
（Ｃ）
【図３】本発明のスチールコードの製造装置の一例を示
す側視機構図である。
す側視機構図である。
１，２ 素線 ｄｗ 素線の直径 ｄａ，ｐａ コード撚合形状（ｄａ撚り位相径 ｐａ
撚りピツチ） ｄｂ，ｐｂ 螺旋形状（ｄｂ螺旋位相径 ｐｂ螺旋ピ
ツチ）
撚りピツチ） ｄｂ，ｐｂ 螺旋形状（ｄｂ螺旋位相径 ｐｂ螺旋ピ
ツチ）
Claims (3)
- 【請求項１】 ２本の素線を撚り合わせて形成したスチ
ールコードにおいて、前記の各素線に、相互のコード撚
合形状の他にそれぞれ個別の螺旋形状を保有せしめたこ
とを特徴とするスチールコード。 - 【請求項２】 請求項１記載のスチールコードにおい
て、前記の各素線の直径をｄｗ、前記コード撚合形状の
撚り位相径をｄａ、同コード撚合形状の撚りピツチをｐ
ａ、及び前記螺旋形状の螺旋ピツチをｐｂとすると、ｄ
ａ≦３×ｄｗ及びｐｂ≦ｐａに構成したことを特徴とす
るスチールコード。 - 【請求項３】 請求項１又は請求項２記載のスチールコ
ードにおいて、前記素線の各螺旋形状を同一方向に形成
したことを特徴とするスチールコード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3315162A JP2961701B2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | スチールコード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3315162A JP2961701B2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | スチールコード |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05125674A true JPH05125674A (ja) | 1993-05-21 |
| JP2961701B2 JP2961701B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=18062173
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3315162A Expired - Fee Related JP2961701B2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | スチールコード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2961701B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5429878A (en) * | 1991-03-06 | 1995-07-04 | Bridgestone Corporation | Metal cords for rubber reinforcement and tires using the same |
| KR101496019B1 (ko) * | 2013-08-07 | 2015-02-25 | 한국타이어 주식회사 | 타이어 보강용 고무 압연물 구조 및 그를 포함하는 차량용 타이어 |
-
1991
- 1991-11-05 JP JP3315162A patent/JP2961701B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5429878A (en) * | 1991-03-06 | 1995-07-04 | Bridgestone Corporation | Metal cords for rubber reinforcement and tires using the same |
| KR101496019B1 (ko) * | 2013-08-07 | 2015-02-25 | 한국타이어 주식회사 | 타이어 보강용 고무 압연물 구조 및 그를 포함하는 차량용 타이어 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2961701B2 (ja) | 1999-10-12 |
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