JPH05125295A - 耐熱性の良好な被覆用樹脂組成物 - Google Patents
耐熱性の良好な被覆用樹脂組成物Info
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- JPH05125295A JPH05125295A JP41186690A JP41186690A JPH05125295A JP H05125295 A JPH05125295 A JP H05125295A JP 41186690 A JP41186690 A JP 41186690A JP 41186690 A JP41186690 A JP 41186690A JP H05125295 A JPH05125295 A JP H05125295A
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- Japan
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- acid
- diisocyanate
- ppa
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】ポリパラバン酸もしくはその末端を変性した末
端変性ポリパラバン酸、ビニル基を持つ重合性不飽和化
合物およびラジカル重合開始剤からなる耐熱性の良好な
被覆用樹脂組成物。 【効果】この組成物は、耐熱性、可撓性および電気的特
性に優れ、電気電子部品分野における耐熱性コ−ティン
グ剤や塗料用用途として有用である。
端変性ポリパラバン酸、ビニル基を持つ重合性不飽和化
合物およびラジカル重合開始剤からなる耐熱性の良好な
被覆用樹脂組成物。 【効果】この組成物は、耐熱性、可撓性および電気的特
性に優れ、電気電子部品分野における耐熱性コ−ティン
グ剤や塗料用用途として有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性の良好な被覆用
樹脂組成物に関し、熱で硬化させることができ、耐熱
性、可撓性、電気的特性などに優れ、コ−ティング剤、
塗料、インキなど各種用途に好適に使用できる樹脂組成
物に関する。
樹脂組成物に関し、熱で硬化させることができ、耐熱
性、可撓性、電気的特性などに優れ、コ−ティング剤、
塗料、インキなど各種用途に好適に使用できる樹脂組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気電子部品分野では、部品実装
の小型化、高性能化の要求が増々高まってきており、そ
れに使用されるコ−ティング剤、塗料にあっては耐熱
性、密着性、電気的特性などの諸特性について、より一
層の向上が求められている。従来、耐熱性、密着性、電
気的特性などにおいて優れていることが要求されてい
る、例えば、フレキシブルプリント回路基板のカバ−コ
−ト剤に代表される耐熱性コ−ティング剤や塗料には、
エポキシ樹脂、フェノ−ル樹脂、メラミン樹脂、アミノ
アルキッド樹脂などが用いられているが、これらは耐熱
性や電気特性などにおいて不充分な点があり、要求され
る性能を満たし得なくなってきている。
の小型化、高性能化の要求が増々高まってきており、そ
れに使用されるコ−ティング剤、塗料にあっては耐熱
性、密着性、電気的特性などの諸特性について、より一
層の向上が求められている。従来、耐熱性、密着性、電
気的特性などにおいて優れていることが要求されてい
る、例えば、フレキシブルプリント回路基板のカバ−コ
−ト剤に代表される耐熱性コ−ティング剤や塗料には、
エポキシ樹脂、フェノ−ル樹脂、メラミン樹脂、アミノ
アルキッド樹脂などが用いられているが、これらは耐熱
性や電気特性などにおいて不充分な点があり、要求され
る性能を満たし得なくなってきている。
【0004】最近では、上記した従来樹脂よりも、耐熱
性や電気特性などに優れているものとして、ポリイミ
ド、ポリアミドイミド、ポリエステルスルホン、ポリパ
ラバン酸などのス−パ−エンジニアリングプラスチック
が脚光をあび、これらを用いたコ−ティング剤や塗料な
どが開発されている。
性や電気特性などに優れているものとして、ポリイミ
ド、ポリアミドイミド、ポリエステルスルホン、ポリパ
ラバン酸などのス−パ−エンジニアリングプラスチック
が脚光をあび、これらを用いたコ−ティング剤や塗料な
どが開発されている。
【0005】しかし、ポリイミド系コ−ティング剤など
は、耐熱性や電気特性に優れているが、熱硬化に際し、
250〜350℃の高温を必要としたり、溶液粘度が高
いので高固形分濃度のものが得られにくく、その為、得
られるコ−ティング膜の膜厚が厚くなってしまうなどの
問題点を包蔵している。
は、耐熱性や電気特性に優れているが、熱硬化に際し、
250〜350℃の高温を必要としたり、溶液粘度が高
いので高固形分濃度のものが得られにくく、その為、得
られるコ−ティング膜の膜厚が厚くなってしまうなどの
問題点を包蔵している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる技術
的背景に鑑み、前述したような要求を満たす性能を有す
るとともに、作業上の問題点をも解消でき、耐熱性の良
好な被覆用樹脂組成物を提供することを目的とする。
的背景に鑑み、前述したような要求を満たす性能を有す
るとともに、作業上の問題点をも解消でき、耐熱性の良
好な被覆用樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、変性剤により
末端を変性した末端変性ポリパラバン酸もしくはポリパ
ラバン酸と二重結合を有する重合性不飽和化合物とラジ
カル重合開始剤とからなるか、又は、変性剤により末端
を変性した末端変性ポリパラバン酸もしくはポリパラバ
ン酸と前記二重結合を有する重合性不飽和化合物の重合
体とからなる耐熱性の良好な被覆用樹脂組成物に係るも
のである。
末端を変性した末端変性ポリパラバン酸もしくはポリパ
ラバン酸と二重結合を有する重合性不飽和化合物とラジ
カル重合開始剤とからなるか、又は、変性剤により末端
を変性した末端変性ポリパラバン酸もしくはポリパラバ
ン酸と前記二重結合を有する重合性不飽和化合物の重合
体とからなる耐熱性の良好な被覆用樹脂組成物に係るも
のである。
【0008】本発明で用いられるポリパラバン酸系樹脂
(以下、PPAという。)は、下記の化1の一般式で示
される繰り返し単位を含有し、好ましくはその75%以
上が下記の化2の一般式で示される繰り返し単位を含有
するポリマ−である。
(以下、PPAという。)は、下記の化1の一般式で示
される繰り返し単位を含有し、好ましくはその75%以
上が下記の化2の一般式で示される繰り返し単位を含有
するポリマ−である。
【化1】
【化2】 [化1および化2の式中、Z1およびZ2は酸素原子もし
くはNH基(但し、Z1 とZ2 は同時にNH基でない)
を示し、Rは次の化3〜化7で例示される基であり、
くはNH基(但し、Z1 とZ2 は同時にNH基でない)
を示し、Rは次の化3〜化7で例示される基であり、
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】 R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 およびR6 は、水素原子
もしくはメチル基を、また、X1 およびX2 は結合,−
CH2 −,酸素原子,硫黄原子,−SO2 −,−CO−
もしくは次の化8で表される基を示す。]
もしくはメチル基を、また、X1 およびX2 は結合,−
CH2 −,酸素原子,硫黄原子,−SO2 −,−CO−
もしくは次の化8で表される基を示す。]
【化8】 上記化1式の繰り返し単位からなるポリマ−は公知であ
り、例えば一般式OCN−R−NCO(但し、Rは前記
と同義)で表されるジイソシアネ−ト化合物とシアン化
水素とを反応させることにより製造することができる。
その製造法は、たとえば米国特許第3661859号明
細書に開示されている。また、化2式の繰り返し単位か
らなるPPAは、化1式の繰り返し単位からなるポリマ
−を加水分解することによって得られる。その方法は、
例えば前記米国特許明細書、特開昭58−179230
号公報に記載されているように、化1式の繰り返し単位
からなるポリマ−を、塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸等
のブレンステッド酸の水溶液または無水塩化水素、無水
臭化水素の存在下に加水分解すればよい。ブレンステッ
ド酸等の濃度、その使用割合、温度、時間など加水分解
条件を適宜に選ぶことによって加水分解の程度を調節す
ることができ、化2式の繰り返し単位が75%以上であ
るPPAを得ることができる。化1式の繰り返し単位か
らなるポリマ−を製造する際に用いられる前記一般式で
示されるジイソシアネ−ト化合物の具体例としては、m
−フェニレンジイソシアネ−ト、2,4−トリレンジイ
ソシアネ−ト、2,6−トリレンジイソシアネ−ト、p
−フェニレンジイソシアネ−ト、1,5−ナフタレンジ
イソシアネ−ト、4,4′−ビフェニルジイソシアネ−
ト、トリジンジイソシアネ−ト、4,4′−ジフェニル
メタンジイソシアネ−ト、4,4′−ジフェニルエ−テ
ルジイソシアネ−ト、4,4′−ジフェニルチオエ−テ
ルジイソシアネ−ト、4,4′−ジフェニルスルホンジ
イソシアネ−ト、4,4′−ベンゾフェノンジイソシア
ネ−ト、4,4′−ジフェニルイソプロピリデンジイソ
シアネ−ト、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソ
シアネ−ト等が挙げられる。これらのジイソシアネ−ト
化合物は、単独で、または二種以上を組み合せて用いる
ことができる。更に、得られるポリマ−の特性を損なわ
ない範囲内で、他のジイソシアネ−ト化合物を用いるこ
ともできる。本発明で用いることができる他のジイソシ
アネ−ト化合物の具体例としては、m−キシリレンジイ
ソシアネ−ト、p−キシリレンジイソシアネ−ト、3,
3′−ジメトキシ−4,4′−ビフェニレンジイソシア
ネ−ト、4−(4−イソシアネ−トシクロヘキシル)フ
ェニルイソシアネ−ト、4−イソシアネ−トベンジルイ
ソシアネ−ト、テトラフルオロ−p−フェニレンジイソ
シアネ−ト、テトラフルオロ−m−フェニレンジイソシ
アネ−ト、4,4′−ジイソシアネ−トオクタフルオロ
−ビフェニルおよびデュレンジイソシアネ−ト;3,
3′−ジメチル−4,4′−メチレンビス(シクロヘキ
シルイソシアネ−ト)、1,4−ジイソシアネ−トシク
ロヘキサンおよびイソホロンジイソシアネ−ト;ヘキサ
メチレンジイソシアネ−ト、ドデカメチレンジイソシア
ネ−トおよび2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネ−トなどのアルキレン基、アリ−レン基、シ
クロアルキレン基およびこれらから誘導される基を主鎖
とするジイソシアネ−ト化合物、ならびにアルキル基が
二価の基もしくは原子で結合されたジ−(3−イソシア
ネ−トプロピル)エ−テルなどの主鎖に脂肪族炭化水素
基を有するジイソシアネ−ト化合物を挙げることができ
る。本発明で用いられるPPAは、その固有粘度(0.
5グラム/100ミリリットル−ジメチルホルムアミ
ド、30℃)が、0.1〜1.5好ましくは0.2〜
1.3デシリットル/グラムの範囲であることが望まし
い。本発明では、その末端を変性剤により変性したポリ
パラバン酸を使用することができる。変性剤の例として
は、カルボン酸無水物やアリルアルコール、アリルアミ
ン、アリルイソシアネ−ト等のアリル基含有化合物やケ
イ皮アルコ−ルやヒドロキシエチルメタクリレ−ト、ヒ
ドロキシエチルアクリレ−ト等の(メタ)アクリレ−ト
類が挙げられる。カルボン酸無水物の具体例としては、
ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、
カプロン酸、ピバリン酸、アクリル酸、メタクリル酸お
よびクロトン酸などの脂肪族モノカルボン酸の酸無水
物;マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セ
バシン酸およびマレイン酸などの脂肪族ジカルボン酸の
酸無水物;酒石酸などのオキシカルボン酸の酸無水物;
シクロヘキサンモノカルボン酸、シクロヘキセンモノカ
ルボン酸、シス−1,2−シクロヘキサンジカルボン
酸、シス−4−メチルシクロヘキセン−1,2−ジカル
ボン酸などの脂環式カルボン酸の酸無水物;安息香酸、
トルイル酸、アニス酸、p−第三級ブチル安息香酸、ナ
フトエ酸、ケイ皮酸などの芳香族モノカルボン酸の酸無
水物;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタ
ル酸、トリメリツト酸、ヘミメリツト酸、トルメシン
酸、ピロメリツト酸およびメリツト酸などの芳香族多価
カルボン酸の酸無水物などを挙げることができる。これ
らの酸無水物は単独であるいは組み合わせて使用するこ
とができる。末端を変性剤により変性したポリパラバン
酸は、PPAを製造する際に、当該変性剤を反応系に共
存させることにより得ることができる。当該末端変性P
PAを使用することにより、PPAは、二重結合を有す
る重合性不飽和化合物への溶解性が高まり、また、組成
物の軟化温度を高めることができる。
り、例えば一般式OCN−R−NCO(但し、Rは前記
と同義)で表されるジイソシアネ−ト化合物とシアン化
水素とを反応させることにより製造することができる。
その製造法は、たとえば米国特許第3661859号明
細書に開示されている。また、化2式の繰り返し単位か
らなるPPAは、化1式の繰り返し単位からなるポリマ
−を加水分解することによって得られる。その方法は、
例えば前記米国特許明細書、特開昭58−179230
号公報に記載されているように、化1式の繰り返し単位
からなるポリマ−を、塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸等
のブレンステッド酸の水溶液または無水塩化水素、無水
臭化水素の存在下に加水分解すればよい。ブレンステッ
ド酸等の濃度、その使用割合、温度、時間など加水分解
条件を適宜に選ぶことによって加水分解の程度を調節す
ることができ、化2式の繰り返し単位が75%以上であ
るPPAを得ることができる。化1式の繰り返し単位か
らなるポリマ−を製造する際に用いられる前記一般式で
示されるジイソシアネ−ト化合物の具体例としては、m
−フェニレンジイソシアネ−ト、2,4−トリレンジイ
ソシアネ−ト、2,6−トリレンジイソシアネ−ト、p
−フェニレンジイソシアネ−ト、1,5−ナフタレンジ
イソシアネ−ト、4,4′−ビフェニルジイソシアネ−
ト、トリジンジイソシアネ−ト、4,4′−ジフェニル
メタンジイソシアネ−ト、4,4′−ジフェニルエ−テ
ルジイソシアネ−ト、4,4′−ジフェニルチオエ−テ
ルジイソシアネ−ト、4,4′−ジフェニルスルホンジ
イソシアネ−ト、4,4′−ベンゾフェノンジイソシア
ネ−ト、4,4′−ジフェニルイソプロピリデンジイソ
シアネ−ト、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソ
シアネ−ト等が挙げられる。これらのジイソシアネ−ト
化合物は、単独で、または二種以上を組み合せて用いる
ことができる。更に、得られるポリマ−の特性を損なわ
ない範囲内で、他のジイソシアネ−ト化合物を用いるこ
ともできる。本発明で用いることができる他のジイソシ
アネ−ト化合物の具体例としては、m−キシリレンジイ
ソシアネ−ト、p−キシリレンジイソシアネ−ト、3,
3′−ジメトキシ−4,4′−ビフェニレンジイソシア
ネ−ト、4−(4−イソシアネ−トシクロヘキシル)フ
ェニルイソシアネ−ト、4−イソシアネ−トベンジルイ
ソシアネ−ト、テトラフルオロ−p−フェニレンジイソ
シアネ−ト、テトラフルオロ−m−フェニレンジイソシ
アネ−ト、4,4′−ジイソシアネ−トオクタフルオロ
−ビフェニルおよびデュレンジイソシアネ−ト;3,
3′−ジメチル−4,4′−メチレンビス(シクロヘキ
シルイソシアネ−ト)、1,4−ジイソシアネ−トシク
ロヘキサンおよびイソホロンジイソシアネ−ト;ヘキサ
メチレンジイソシアネ−ト、ドデカメチレンジイソシア
ネ−トおよび2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネ−トなどのアルキレン基、アリ−レン基、シ
クロアルキレン基およびこれらから誘導される基を主鎖
とするジイソシアネ−ト化合物、ならびにアルキル基が
二価の基もしくは原子で結合されたジ−(3−イソシア
ネ−トプロピル)エ−テルなどの主鎖に脂肪族炭化水素
基を有するジイソシアネ−ト化合物を挙げることができ
る。本発明で用いられるPPAは、その固有粘度(0.
5グラム/100ミリリットル−ジメチルホルムアミ
ド、30℃)が、0.1〜1.5好ましくは0.2〜
1.3デシリットル/グラムの範囲であることが望まし
い。本発明では、その末端を変性剤により変性したポリ
パラバン酸を使用することができる。変性剤の例として
は、カルボン酸無水物やアリルアルコール、アリルアミ
ン、アリルイソシアネ−ト等のアリル基含有化合物やケ
イ皮アルコ−ルやヒドロキシエチルメタクリレ−ト、ヒ
ドロキシエチルアクリレ−ト等の(メタ)アクリレ−ト
類が挙げられる。カルボン酸無水物の具体例としては、
ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、
カプロン酸、ピバリン酸、アクリル酸、メタクリル酸お
よびクロトン酸などの脂肪族モノカルボン酸の酸無水
物;マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セ
バシン酸およびマレイン酸などの脂肪族ジカルボン酸の
酸無水物;酒石酸などのオキシカルボン酸の酸無水物;
シクロヘキサンモノカルボン酸、シクロヘキセンモノカ
ルボン酸、シス−1,2−シクロヘキサンジカルボン
酸、シス−4−メチルシクロヘキセン−1,2−ジカル
ボン酸などの脂環式カルボン酸の酸無水物;安息香酸、
トルイル酸、アニス酸、p−第三級ブチル安息香酸、ナ
フトエ酸、ケイ皮酸などの芳香族モノカルボン酸の酸無
水物;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタ
ル酸、トリメリツト酸、ヘミメリツト酸、トルメシン
酸、ピロメリツト酸およびメリツト酸などの芳香族多価
カルボン酸の酸無水物などを挙げることができる。これ
らの酸無水物は単独であるいは組み合わせて使用するこ
とができる。末端を変性剤により変性したポリパラバン
酸は、PPAを製造する際に、当該変性剤を反応系に共
存させることにより得ることができる。当該末端変性P
PAを使用することにより、PPAは、二重結合を有す
る重合性不飽和化合物への溶解性が高まり、また、組成
物の軟化温度を高めることができる。
【0009】本発明で使用される二重結合を有する重合
性不飽和化合物は、後述のラジカル重合開始剤により重
合する性質を有する−CH=CH2 基を有するエチレン
性不飽和化合物であり、好ましくは下記の化合物であ
る。 (1)分子内にアミド基もしくは非環式アミノ基を有す
る重合性不飽和化合物 その具体例としては、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−ビニルピ
ロリドン、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリル
アミド、ジアセトンメタクリルアミド、N,N−ジメチ
ルアミノエチルメタアクリレ−ト、メチロ−ルアクリル
アミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、t−ブチ
ルアミノエチルメタクリレ−ト、ジメチルアミノエチル
メタクリレ−トなどを挙げることができる。 (2)グリシジル基を有するビニルモノマ−類 その具体例としては、グリシジルアクリレ−ト、グリシ
ジルメタクリレ−トを挙げることが出来る。これらの中
でも、特に、末端変性PPAもしくはPPAを溶解させ
ることのできるN,N−ジメチルアクリルアミド、N,
N−ジメチルメタクリルアミド、N−ビニルピロリド
ン、グリシジルアクリレ−ト、グリシジルメタクリレ−
トなどが好ましい。その他、スチレン、ビニルトルエン
などのスチレン系化合物、メチルアクリレ−ト、エチル
アクリレ−ト、n−ブチルアクリレ−ト、2−エチルヘ
キシルアクリレ−ト、メチルメタクリレ−ト、エチルメ
タクリレ−ト、n−ブチルメタクリレ−ト、n−ヘキシ
ルメタクリレ−トなどのアクリル酸のアルキルエステ
ル、ヒドロキシエチルメタクリレ−ト、ヒドロキシプロ
ピルメタクリレ−トなどのヒドロキシル基含有メタクリ
ル酸誘導体も使用可能である。
性不飽和化合物は、後述のラジカル重合開始剤により重
合する性質を有する−CH=CH2 基を有するエチレン
性不飽和化合物であり、好ましくは下記の化合物であ
る。 (1)分子内にアミド基もしくは非環式アミノ基を有す
る重合性不飽和化合物 その具体例としては、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−ビニルピ
ロリドン、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリル
アミド、ジアセトンメタクリルアミド、N,N−ジメチ
ルアミノエチルメタアクリレ−ト、メチロ−ルアクリル
アミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、t−ブチ
ルアミノエチルメタクリレ−ト、ジメチルアミノエチル
メタクリレ−トなどを挙げることができる。 (2)グリシジル基を有するビニルモノマ−類 その具体例としては、グリシジルアクリレ−ト、グリシ
ジルメタクリレ−トを挙げることが出来る。これらの中
でも、特に、末端変性PPAもしくはPPAを溶解させ
ることのできるN,N−ジメチルアクリルアミド、N,
N−ジメチルメタクリルアミド、N−ビニルピロリド
ン、グリシジルアクリレ−ト、グリシジルメタクリレ−
トなどが好ましい。その他、スチレン、ビニルトルエン
などのスチレン系化合物、メチルアクリレ−ト、エチル
アクリレ−ト、n−ブチルアクリレ−ト、2−エチルヘ
キシルアクリレ−ト、メチルメタクリレ−ト、エチルメ
タクリレ−ト、n−ブチルメタクリレ−ト、n−ヘキシ
ルメタクリレ−トなどのアクリル酸のアルキルエステ
ル、ヒドロキシエチルメタクリレ−ト、ヒドロキシプロ
ピルメタクリレ−トなどのヒドロキシル基含有メタクリ
ル酸誘導体も使用可能である。
【0010】本発明で使用されるラジカル重合開始剤
は、上記二重結合を有する重合性不飽和化合物をラジカ
ル重合させるためのもので、アゾビスイソブチロニトリ
ルなどのアゾ化合物や有機過酸化物が使用できるが、有
機過酸化物を使用することが好ましい。有機過酸化物の
具体例としては、ベンゾイルパ−オキサイド、t−ブチ
ルヒドロパ−オキサイド、ジ−t−ブチルパ−オキサイ
ド、クメンヒドロパ−オキサイドを挙げることができ
る。
は、上記二重結合を有する重合性不飽和化合物をラジカ
ル重合させるためのもので、アゾビスイソブチロニトリ
ルなどのアゾ化合物や有機過酸化物が使用できるが、有
機過酸化物を使用することが好ましい。有機過酸化物の
具体例としては、ベンゾイルパ−オキサイド、t−ブチ
ルヒドロパ−オキサイド、ジ−t−ブチルパ−オキサイ
ド、クメンヒドロパ−オキサイドを挙げることができ
る。
【0011】本発明において、末端変性PPAもしくは
PPAと二重結合を有する重合性不飽和化合物とラジカ
ル重合開始剤とを含有して成る樹脂組成物とする場合、
末端変性PPAもしくはPPAと二重結合を有する重合
性不飽和化合物との配合割合は、前者が20〜60重量
(wt)%好ましくは30〜50wt%、後者が40〜80
wt%好ましくは50〜70wt%とする。後者が40wt%
未満で前者が60wt%を超えるときには、熱硬化性が不
充分で硬化時間が長くなり、一方、後者が80wt%を超
え前者が20wt%未満では、耐熱性が不足して、いずれ
も本発明の目的を達成し難くなる。ラジカル重合開始剤
の配合量は、二重結合を有する重合性不飽和化合物に対
して、0.2 〜10wt%が好ましい。0.2wt %未満では、
熱硬化性が不十分となり、一方、10wt%を超えるとき
には、耐溶剤性が低下し、コストアップになる。
PPAと二重結合を有する重合性不飽和化合物とラジカ
ル重合開始剤とを含有して成る樹脂組成物とする場合、
末端変性PPAもしくはPPAと二重結合を有する重合
性不飽和化合物との配合割合は、前者が20〜60重量
(wt)%好ましくは30〜50wt%、後者が40〜80
wt%好ましくは50〜70wt%とする。後者が40wt%
未満で前者が60wt%を超えるときには、熱硬化性が不
充分で硬化時間が長くなり、一方、後者が80wt%を超
え前者が20wt%未満では、耐熱性が不足して、いずれ
も本発明の目的を達成し難くなる。ラジカル重合開始剤
の配合量は、二重結合を有する重合性不飽和化合物に対
して、0.2 〜10wt%が好ましい。0.2wt %未満では、
熱硬化性が不十分となり、一方、10wt%を超えるとき
には、耐溶剤性が低下し、コストアップになる。
【0012】さらに、本発明では、予じめ、二重結合を
有する重合性不飽和化合物をラジカル重合開始剤で重合
させて得られた重合体と末端変性PPAもしくはPPA
とをブレンドして組成物とするものである。その組成割
合は、末端変性PPAもしくはPPAと重合性不飽和化
合物とを配合する場合の配合割合と同じである。
有する重合性不飽和化合物をラジカル重合開始剤で重合
させて得られた重合体と末端変性PPAもしくはPPA
とをブレンドして組成物とするものである。その組成割
合は、末端変性PPAもしくはPPAと重合性不飽和化
合物とを配合する場合の配合割合と同じである。
【0013】本発明組成物は、コ−ティング剤や塗料や
印刷インクなどの被覆用途における塗布性や印刷性を向
上させる目的で、有機溶媒を添加してもよい。有機溶媒
の具体例としては、N−メチル−2−ピロリドン(NM
P)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセ
トアミド、ジメチルスルホキシド、シクロヘキサノン、
γ−ブチロラクトンなどを挙げることができ、適宜混合
溶媒としてもよい。
印刷インクなどの被覆用途における塗布性や印刷性を向
上させる目的で、有機溶媒を添加してもよい。有機溶媒
の具体例としては、N−メチル−2−ピロリドン(NM
P)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセ
トアミド、ジメチルスルホキシド、シクロヘキサノン、
γ−ブチロラクトンなどを挙げることができ、適宜混合
溶媒としてもよい。
【0014】本発明の組成物には、必要に応じて他の成
分を添加することができる。他の添加剤としては、シリ
カ粉末、酸化チタン粉末、アルミナ粉末などの無機フィ
ラ−、NBR、ポリブタジェン、エポキシ樹脂などの有
機ポリマ−、顔料などの着色剤、シランカップリング剤
またはチタンカップリング剤などのカップリング剤など
を用いることができる。
分を添加することができる。他の添加剤としては、シリ
カ粉末、酸化チタン粉末、アルミナ粉末などの無機フィ
ラ−、NBR、ポリブタジェン、エポキシ樹脂などの有
機ポリマ−、顔料などの着色剤、シランカップリング剤
またはチタンカップリング剤などのカップリング剤など
を用いることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
尚、以下の例における試験方法は次の通りである。軟化温度の測定 ;理学電機社製熱機械分析装置(TMA
CN8098DI)を用い、引張モ−ドとして、荷
重:2g,昇温速度:5℃/min で行った。 実施例1.N,N−ジメチルアクリルアミド(DMA)
60重量部に、ジイソシアネ−ト化合物として4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアネ−トを用いて合成した
PPA(以下、PPA−Mという。固有粘度:ηinh=0.
4)40重量部と、t−ブチルヒドロパ−オキサイド1.5
重量部を溶解してワニスを調製した。得られたワニスを
アルミニウム板上に流延し、100℃で5分間オ−ブン
内で加熱して硬化させ、35μm の塗膜を形成させた。
得られた塗膜の軟化温度を前記方法によって測定した。 実施例2.PPAとして、アリルイソシアネ−トで変性
した末端アリル変性PPA−M(ηinh=0.4)を用いた以
外は、実施例1と同様にして塗膜を形成させ、その軟化
温度を測定した。 実施例3.硬化条件を60℃、30分間とした以外は、
実施例2と同様にして塗膜を形成させ、その軟化温度を
測定した。 実施例4.重合開始剤としてジ−t−ブチルパ−オキサ
イドを用いた以外は、実施例2と同様にして塗膜を形成
させ、その軟化温度を測定した。 実施例5.DMA70重量部に、実施例2で使用の末端
アリル変性PPA−M(ηinh=0.4)30重量部とt−ブ
チルヒドロパ−オキサイド1.75重量部を溶解してワニス
を調製し、実施例1と同様にして塗膜を形成させ、その
軟化温度を測定した。 実施例6 N−ビニルピロリドン(NVP)60重量部に、実施例
2で使用の末端アリル変性PPA−M40重量部とt−
ブチルヒドロパ−オキサイド1.5 重量部を溶解してワニ
スを調製し、実施例1と同様にして塗膜を形成させ、そ
の軟化温度を測定した。ただし、塗膜形成時の硬化条件
は100℃で30分間とした。 比較例1.DMA100重量部にt−ブチルヒドロパ−
オキサイド2.5 重量部を加えたものを100℃で60分
間、オ−ブン内で加熱して硬化体を得た。得られた硬化
体の軟化温度は、実施例と同様にしては測定できなかっ
たので、セイコ−電子工業社製熱機械分析装置(TMA
100)を用い、針入モ−ドで、荷重:1g、昇温速
度:10℃/min で測定した。 比較例2.NVP100重量部にt−ブチルヒドロパ−
オキサイド2.5 重量部を加えたものを100℃で60分
間、オ−ブン内で加熱し、比較例1と同様にして得られ
た硬化体の軟化温度を測定した。以上の結果を表1に示
す。 実施例7.実施例1において用いたポリパラバン酸(P
PA−M)の代わりに、ジイソシアネ−ト化合物として
トリレンジイソシアネ−トと4,4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアネ−トとの等モル混合物を用いて合成した
ポリパラバン酸(PPA−TM)(η=0.6 )を用いた
以外は、実施例1と同様にして塗膜を形成させ、その軟
化温度を測定した。 実施例8.PPAとして、PPA−TMを実施例2と同
様にしてアリルジイソシアネ−トで変性したアリル変性
PPA−TM(ηinh=0.4)を用いた以外は、実施例1と
同様にして塗膜を形成させ、その軟化温度を測定した。 実施例9.PPAとして、実施例8で用いた末端アリル
変性PPA−TM(ηinh=0.4)を用いた以外は、実施例
6と同様にしてワニスを調整した後、実施例1と同様に
して塗膜を形成させ、その軟化温度を測定した。 実施例10.ポリジメチルアクリルアミド60重量部に
N−メチル−2−ピロリドン233重量部を加え溶解し
たのち、PPA−M(ηinh=0.4)40重量部を加え溶解
してワニスを調製した。得られたワニスをアルミニウム
板に流延し、180℃で30分間、オ−ブン内で加熱
し、35μm 厚みの塗膜を形成させ。軟化温度の測定は
実施例1と同様に行った。 実施例11.ポリジメチルアクリルアミドの代りに、ポ
リビニルピロリドンを用いた以外は、実施例10と同様
にしてワニスを調整した後、塗膜を形成させ、その軟化
温度を測定した。 実施例12.PPAとして実施例7で用いたPPA−T
Mを使用した以外は、実施例10と同様にしてワニスを
調整した後、塗膜を形成させ、その軟化温度を測定し
た。 実施例13.PPAとして実施例7で用いたPPA−T
Mを使用した以外は、実施例11と同様にしてワニスを
調整した後、塗膜を形成させ、その軟化温度を測定し
た。
尚、以下の例における試験方法は次の通りである。軟化温度の測定 ;理学電機社製熱機械分析装置(TMA
CN8098DI)を用い、引張モ−ドとして、荷
重:2g,昇温速度:5℃/min で行った。 実施例1.N,N−ジメチルアクリルアミド(DMA)
60重量部に、ジイソシアネ−ト化合物として4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアネ−トを用いて合成した
PPA(以下、PPA−Mという。固有粘度:ηinh=0.
4)40重量部と、t−ブチルヒドロパ−オキサイド1.5
重量部を溶解してワニスを調製した。得られたワニスを
アルミニウム板上に流延し、100℃で5分間オ−ブン
内で加熱して硬化させ、35μm の塗膜を形成させた。
得られた塗膜の軟化温度を前記方法によって測定した。 実施例2.PPAとして、アリルイソシアネ−トで変性
した末端アリル変性PPA−M(ηinh=0.4)を用いた以
外は、実施例1と同様にして塗膜を形成させ、その軟化
温度を測定した。 実施例3.硬化条件を60℃、30分間とした以外は、
実施例2と同様にして塗膜を形成させ、その軟化温度を
測定した。 実施例4.重合開始剤としてジ−t−ブチルパ−オキサ
イドを用いた以外は、実施例2と同様にして塗膜を形成
させ、その軟化温度を測定した。 実施例5.DMA70重量部に、実施例2で使用の末端
アリル変性PPA−M(ηinh=0.4)30重量部とt−ブ
チルヒドロパ−オキサイド1.75重量部を溶解してワニス
を調製し、実施例1と同様にして塗膜を形成させ、その
軟化温度を測定した。 実施例6 N−ビニルピロリドン(NVP)60重量部に、実施例
2で使用の末端アリル変性PPA−M40重量部とt−
ブチルヒドロパ−オキサイド1.5 重量部を溶解してワニ
スを調製し、実施例1と同様にして塗膜を形成させ、そ
の軟化温度を測定した。ただし、塗膜形成時の硬化条件
は100℃で30分間とした。 比較例1.DMA100重量部にt−ブチルヒドロパ−
オキサイド2.5 重量部を加えたものを100℃で60分
間、オ−ブン内で加熱して硬化体を得た。得られた硬化
体の軟化温度は、実施例と同様にしては測定できなかっ
たので、セイコ−電子工業社製熱機械分析装置(TMA
100)を用い、針入モ−ドで、荷重:1g、昇温速
度:10℃/min で測定した。 比較例2.NVP100重量部にt−ブチルヒドロパ−
オキサイド2.5 重量部を加えたものを100℃で60分
間、オ−ブン内で加熱し、比較例1と同様にして得られ
た硬化体の軟化温度を測定した。以上の結果を表1に示
す。 実施例7.実施例1において用いたポリパラバン酸(P
PA−M)の代わりに、ジイソシアネ−ト化合物として
トリレンジイソシアネ−トと4,4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアネ−トとの等モル混合物を用いて合成した
ポリパラバン酸(PPA−TM)(η=0.6 )を用いた
以外は、実施例1と同様にして塗膜を形成させ、その軟
化温度を測定した。 実施例8.PPAとして、PPA−TMを実施例2と同
様にしてアリルジイソシアネ−トで変性したアリル変性
PPA−TM(ηinh=0.4)を用いた以外は、実施例1と
同様にして塗膜を形成させ、その軟化温度を測定した。 実施例9.PPAとして、実施例8で用いた末端アリル
変性PPA−TM(ηinh=0.4)を用いた以外は、実施例
6と同様にしてワニスを調整した後、実施例1と同様に
して塗膜を形成させ、その軟化温度を測定した。 実施例10.ポリジメチルアクリルアミド60重量部に
N−メチル−2−ピロリドン233重量部を加え溶解し
たのち、PPA−M(ηinh=0.4)40重量部を加え溶解
してワニスを調製した。得られたワニスをアルミニウム
板に流延し、180℃で30分間、オ−ブン内で加熱
し、35μm 厚みの塗膜を形成させ。軟化温度の測定は
実施例1と同様に行った。 実施例11.ポリジメチルアクリルアミドの代りに、ポ
リビニルピロリドンを用いた以外は、実施例10と同様
にしてワニスを調整した後、塗膜を形成させ、その軟化
温度を測定した。 実施例12.PPAとして実施例7で用いたPPA−T
Mを使用した以外は、実施例10と同様にしてワニスを
調整した後、塗膜を形成させ、その軟化温度を測定し
た。 実施例13.PPAとして実施例7で用いたPPA−T
Mを使用した以外は、実施例11と同様にしてワニスを
調整した後、塗膜を形成させ、その軟化温度を測定し
た。
【0016】以上の測定結果を表2に示す。
【表1】
【表2】
【0017】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、高固形分濃度で
あるため、厚膜が得易く、硬化性に優れている。本発明
の樹脂組成物は、耐熱性、可撓性、および電気的特性に
優れているため、電気電子部品分野における耐熱性コ−
ティング剤および塗料用用途に対して極めて有用な熱硬
化性樹脂組成物を提供することができる。
あるため、厚膜が得易く、硬化性に優れている。本発明
の樹脂組成物は、耐熱性、可撓性、および電気的特性に
優れているため、電気電子部品分野における耐熱性コ−
ティング剤および塗料用用途に対して極めて有用な熱硬
化性樹脂組成物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 忠生 埼玉県大宮市大字指扇領別所109番地32 (72)発明者 細田 純 神奈川県横浜市金沢区泥亀1−28 B− 702
Claims (2)
- 【請求項 1】変性剤により末端を変性した末端変性ポリ
パラバン酸もしくはポリパラバン酸と二重結合を有する
重合性不飽和化合物とラジカル重合開始剤とからなる
か、又は、変性剤により末端を変性した末端変性ポリパ
ラバン酸もしくはポリパラバン酸と前記二重結合を有す
る重合性不飽和化合物の重合体とからなる耐熱性の良好
な被覆用樹脂組成物。 - 【請求項 2】二重結合を有する重合性不飽和化合物が、
請求項1に記載の末端変性ポリパラバン酸もしくはポリ
パラバン酸を実質的に溶解させることのできる化合物で
ある、請求項1に記載の耐熱性の良好な被覆用樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41186690A JPH05125295A (ja) | 1990-12-20 | 1990-12-20 | 耐熱性の良好な被覆用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41186690A JPH05125295A (ja) | 1990-12-20 | 1990-12-20 | 耐熱性の良好な被覆用樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05125295A true JPH05125295A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=18520789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP41186690A Pending JPH05125295A (ja) | 1990-12-20 | 1990-12-20 | 耐熱性の良好な被覆用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05125295A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106537259A (zh) * | 2014-08-07 | 2017-03-22 | 株式会社I.S.T | 低摩擦构件、图像形成装置和低摩擦覆膜形成剂 |
-
1990
- 1990-12-20 JP JP41186690A patent/JPH05125295A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106537259A (zh) * | 2014-08-07 | 2017-03-22 | 株式会社I.S.T | 低摩擦构件、图像形成装置和低摩擦覆膜形成剂 |
CN106537259B (zh) * | 2014-08-07 | 2019-11-05 | 株式会社I.S.T | 低摩擦构件、图像形成装置和低摩擦覆膜形成剂 |
US10906277B2 (en) | 2014-08-07 | 2021-02-02 | I.S.T. Corporation | Low-friction member, image-forming device, and agent for forming low-friction coating film |
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