JPH05125096A - ペプチドおよびそれを含んでなるエイズ診断用要素 - Google Patents

ペプチドおよびそれを含んでなるエイズ診断用要素

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JPH05125096A
JPH05125096A JP3288159A JP28815991A JPH05125096A JP H05125096 A JPH05125096 A JP H05125096A JP 3288159 A JP3288159 A JP 3288159A JP 28815991 A JP28815991 A JP 28815991A JP H05125096 A JPH05125096 A JP H05125096A
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JP
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peptide
hiv
resin
lys
group
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JP3288159A
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English (en)
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Kazuyoshi Ikuta
和良 生田
Takashi Kurimura
敬 栗村
Yoshio Hayashi
良雄 林
Yoshimi Sato
吉美 佐藤
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 新規ペプチド、特にエイズの診断に資するこ
とのできるペプチドを提供する。 【構成】 HIVに由来するvif蛋白質のアミノ酸配
列断片であって、vif10位〜30位またはvif1
70位〜190位に相当する次の式のペプチドとその誘
導体、およびこれらのペプチドを含むエイズ診断用要
素。 H-Val-Trp-Gln-Val-Asp-Arg-Met-Arg-Ile-Asn-Thr-Trp-
Lys-Arg-Leu-Val-Lys-His-His-Met-Tyr-X[式中、xはC
ys-OHあるいは水酸である]、ならびに、Y-Thr-Glu-Asp
-Arg-Trp-Asn-Lys-Pro-Gln-Lys-Thr-Lys-Gly-His-Arg-G
ly-Ser-His-Thr-Met-Asn-Gly-His-OH[式中、YはH-Cys
あるいは水素原子である]。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、後天性免疫不全症候群
(AIDS)を発症するヒト免疫不全ウイルス(HI
V)に関連する新規なペプチドに関する。
【0002】
【従来の技術】HIVは、強度の免疫不全を誘発するエ
イズ(AIDS)の原因ウイルスである。現在、完治で
きるような治療薬は未だ無く、感染すれば2〜10年の
潜伏期間を経てエイズを発症し、致死率は非常に高い。
したがって、本ウイルス感染者において重要なことは、
その病態の変動をモニターして感染者におけるエイズ発
病を抑制することである。
【0003】そこで、病態マーカーとしてのHIV抗体
価の変動が検討され、一般に症状の発現に従い、gag
蛋白質に対する抗体価が低下する〔K.S.Steimer, et a
l, Virology, 150 , 283-290(1986) 〕のに対して、v
if蛋白質に対する抗体価は上昇する傾向〔S.K.Arya a
nd R.C.Gallo, Proc.Natl.Acad.Sci.USA, 83, 2209-221
3 (1986), K.N.Kan, et al, Science, 231, 1553-1555
(1986) 及びT-H.Lee, etal, 同、vol.231, 1546-1549,
(1986)〕が報告されている。一方、HIV感染者のエ
イズ症状の発現と、HIVの分離率は、様々な条件によ
り左右されるものの、有意の相関が認められている〔M.
J.McElrath,et al, Proc.Natl.acad.Sci.USA, Vol.86,
675-679,(1989)および立野佳子ほか、臨床血液、32
巻、121−226項(1991)参照〕。
【0004】また、HIVにはウイルス発現に関する約
6種類の機能調節蛋白質が存在し、これらの蛋白質がウ
イルスの発現および患者でのエイズ発症に機能している
ことが考えられている。
【0005】HIV感染者のエイズ発症を極力遅らせる
ためには、病態の変動をモニターし、病状に相応する有
効な治療が肝要であるが、現在、病状を的確にモニター
する有効かつ簡便な診断法は、主としてリンパ球のCD
4/CD8比に頼っているに過ぎない。また、HIVの
分離率は上記のごとく病状の進行とともに上昇する傾向
が認められるが、簡便な方法ではなく、常時感染者をモ
ニターすることは難しい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規ペプチ
ド、特にエイズの診断に資することの可能なペプチドを
提供するものである。さらにはこれらを用いてエイズの
進行をモニターする方法を開発せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者ら
は、ウイルスの機能調節蛋白質の病態マーカーとしての
有用性を検索するために、各調節蛋白質の区分ペプチド
を化学合成し、それらペプチドを認識する患者血清中の
抗体の有無と、HIV分離を指標とした病態の進行との
相関性を検討してきた。その過程において、vif蛋白
質のN端側ペプチドおよびC端ペプチドを有するある特
定のペプチドが患者血清中の抗体と明瞭に反応し、さら
にその抗体価が病状の進行(HIV分離率の上昇)にと
もない上昇することを見い出し、両ペプチドが病態マー
カーとして有用であることを確認し、ここに本発明を完
成するに至った。
【0008】従って、上記課題は、HIVに由来するv
if蛋白質のアミノ酸配列断片に相当するペプチドおよ
びその誘導体であって、下記式(I)および(II)で表
わされるペプチド類からなる群より選ばれる新規ペプチ
ドの提供、ならびにそれらのエイズ診断への使用によっ
て解決される。
【0009】H-Val-Trp-Gln-Val-Asp-Arg-Met-Arg-Ile-
Asn-Thr-Trp-Lys-Arg-Leu-Val-Lys-His-His-Met-Tyr-X
〔式中、xはCys-OHあるいは水酸基である〕、ならび
に、(I) Y-Thr-Glu-Asp-Arg-Trp-Asn-Lys-Pro-Gln-Lys-Thr-Lys-
Gly-His-Arg-Gly-Ser-His-Thr-Met-Asn-Gly-His-OH〔式
中、YはH-Cys あるいは水素原子である〕。(II)
【0010】上記式(I)および(II)で表わされる本
発明のペプチドは、vif蛋白質の10位〜30位およ
び170位〜192位のアミノ酸配列にそれぞれ相当す
るが、起源によって限定されるものでない。かかるペプ
チドのうち、それらのC末端またはN末端に結合するシ
ステイン(Cys)残基は、本発明のペプチドの作用を
阻害することなく、アッセイ用の標識酵素または高分子
蛋白質との選択的な架橋に利用できるので、その残基を
有するものが特に有用である。
【0011】本明細書において、アミノ酸、ペプチド、
保護基、活性基、その他に関し略号で表示する場合、国
際純正および応用化学連合(IUPAC)、国際生化学
連合(IUB)の規定或は該当分野における慣用記号に
従うものとし、その例を次に挙げる。またアミノ酸など
に関し光学異性体がありうる場合は、特に明示しなけれ
ばL体を示すものとする。
【0012】Arg:アルギニン Asn:アスパラギン Asp:アスパラギン酸 Cys:システイン Gln:グルタミン Glu:グルタミン酸 Gly:グリシン His:ヒスチジン Ile:イソロイシン Leu:ロイシン Lys:リジン Met:メチオニン Pro:プロリン Ser:セリン Thr:スレオニン Trp:トリプトファン Tyr:チロシン Val:バリン Boc:t−ブトキシカルボニル But :t−ブチル OBut :t−ブチルエステル Mtr:4−メトキシ−2,3,6−トリメチルベンゼ
ンスルホニル Fmoc:9−フルオレニルメトキシカルボニル M(Bzl):p−メトキシベンジル
【0013】本発明の上記式(I)および(II)で表わ
されるペプチド類は、入手容易な市販のアミノ酸を利用
して、簡単な操作で容易に合成することができ、該ペプ
チドを用いてこれを直接、あるいは適当な標識体を調製
して間接的に、エンザイムイムノアッセイあるいはラジ
オイムノアッセイなどの各種免疫測定法に供し、血清中
の該ペプチドに応答する抗体量を定量することができ
る。これは、HIV感染の診断、及び感染患者における
エイズ発症モニターとして、診断薬の開発に有効であ
る。また病状の進行に伴い抗vif抗体価が増加するこ
とは本蛋白質が発病に大きく関与している事を示唆して
いる。従ってvifペプチドはエイズ発病防止ワクチン
の開発等にも有効に用いることができる。
【0014】本発明の化合物は、ペプチド化学において
通常用いられる方法、例えば、「ザペプチド(The
Peptides)」第1巻〔Schroder and Luhke著、
Academic Press, New York, U.S.A.(1966年)〕、「ペ
プチド合成の基礎と実験」〔泉屋信夫ら著丸善(株)(1
985 年)〕などに記載されている方法によって製造する
ことができ、液相法及び固相法のいずれによっても製造
できる。
【0015】ペプチド結合を形成するための縮合方法と
して、アジド法、酸クロライド法、酸無水物法、混合酸
無水物法、カルボジイミド(DCC)法、カルボジイミ
ド−アディティブ法、活性エステル法、カルボニルイミ
ダゾール法、酸化還元法、酵素法、ウッドワード試薬K
を用いる方法等が挙げられる。
【0016】固相法でペプチド鎖を延長するときは、C
末端アミノ酸を有機溶媒に不溶な支持体、例えば樹脂に
結合する。アミノ酸を樹脂に結合するために、官能基を
導入した樹脂や、樹脂と官能基の間にスペーサーを挿入
したもの、更に条件によって種々の箇所で切断できる
(handle)と称する鎖を導入した樹脂が目的に応
じて用いられる。例えば、クロロメチル樹脂などのハロ
メチル樹脂、オキシメチル樹脂、4−(オキシメチル)
−フェニルアセトアミドメチル樹脂、或は4−(オキシ
メチル)−フェノキシメチル樹脂などを挙げることがで
きる。かかる固相法での縮合法は、主としてDCC法、
酸無水物法、活性エステル法が用いられる。
【0017】縮合反応を行なう前に、それ自体公知の手
段により、反応に関与しないカルボキシル基、アミノ基
等を保護したり、また反応に関与するカルボキシル基、
アミノ基を活性化してもよい。カルボキシル基の保護基
としては、例えば、メチル、エチル、ベンジル、p−ニ
トロベンジル、t−ブチル、シクロヘキシル等のエステ
ルを挙げることができる。
【0018】アミノ基の保護基としては、例えば、ベン
ジルオキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、
イソボルニルオキシカルボニル基、9−フルオレニルメ
トキシカルボニル基等を挙げることができる。イミダゾ
リル基の保護基としては、例えば、p−トルエンスルホ
ニル基、ベンジルオキシカルボニル基、ベンジル基、フ
ェナシル基、ベンジルオキシメチル基、t−ブトキシカ
ルボニル基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基等
を挙げることができる。
【0019】水酸基の保護基としては、例えば、t−ブ
チル基、ベンジル基、テトラヒドロピラニル基、アセチ
ル基等を挙げることができる。メルカプト基の保護基と
しては、例えば、トリチル基、アセトアミドメチル基、
ベンジル基、p−メトキシベンジル基、3−ニトロ−2
−ピリジンスルフェニル基等を挙げることができる。
【0020】インドール環の保護基としては、例えば、
ホルミル基、メシチレンスルフォニル基等を挙げること
ができる。グアニジノ基の保護基としては、例えば、ニ
トロ基、トシル基、メシチレンスルフォニル基、4−メ
トキシ−2,3,6−トリメチルベンゼンスルフォニル
基、2,2,5,7,8−ペンタメチルクロマン−6−
スルフォニル基等を挙げることができる。アミド基の保
護基としては、例えば、4,4′−ジメトキシベンズヒ
ドリル基、トリチル基等を挙げることができる。
【0021】カルボキシル基の活性化されたものとして
は、例えば、対応する酸無水物、アジド、活性エステル
〔アルコール(例、ベンタフルオロフェノール、2,4
−ジニトロフェノール、シアノメチルアルコール、p−
ニトロフェノール、N−ヒドロキシコハク酸イミド、N
−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキ
シミド、N−ヒドロキシフタルイミド、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール)とのエステル〕等が挙げられる。
アミノ基の活性化されたものとしては、例えば、対応す
る燐酸アミドが挙げられる。
【0022】縮合反応は、通常溶媒中で行なわれ、溶媒
としては、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、酢
酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、ピリジン、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、N−メチルピロリドン、水、メタノール等の溶媒、
又は、これらの混合物を用いることができる。反応温度
は、一般に使用される約−30℃〜約50℃の範囲で行
なうことができる。
【0023】本発明のペプチドの保護基脱離反応は、使
用する保護基の種類によって異なるが、ペプチド結合に
影響を与えず、保護基が除かれることが必要である。保
護基の脱離法としては、例えば、塩化水素、臭化水素、
無水フッ化水素、メタンスルホン酸、トリフルオロメタ
ンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、又はこれらの混合物
等による酸処理、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
ヒドラジン、ジエチルアミン、ピペリジン等による塩基
処理、液体アンモニア中ナトリウム、パラジウム炭素に
よる還元、及び、トリメチルシリルトリフラート、トリ
メチルシリルブロマイド等のシリル化剤等が挙げられ
る。上記酸及びシリル化剤処理による脱保護基反応にお
いては、アニソール、フェノール、クレゾール、チオア
ニソール、エタンジチオールの如きカチオン補足剤の添
加が有効である。
【0024】また、固相法で合成したペプチドの樹脂か
らの切断方法としては、上記酸およびシリル化剤処理が
挙げられる。この様にして製造された本発明のペプチド
は、反応終了後、それ自体公知のペプチドの分離手段、
例えば、抽出、分配、再沈澱、再結晶、カラムコロマト
グラフィー等によって収得することができる。
【0025】また、本発明のペプチドは、その方法の条
件により塩基またはその塩の形で得られる。塩としては
無機酸塩、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、
コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、などの有機酸
との塩である。
【0026】かくして得られる本発明の合成ペプチド
は、そのまま、または必要に応じて適当な標識を導入し
て免疫測定法の抗原として被検者血清中の抗体価の測定
に利用可能である。即ち本発明のペプチドを、例えば5
0−100ng/wellの濃度で96穴マイクロプレー
ト(コーニング社製あるいは住友ベークライトアミノプ
レートなど)にコートした後、2000倍希釈した被検
者の血清を反応させ、次ぎに2次抗体として、パーオキ
シダーゼ等で酵素標識した山羊由来抗ヒトイムノグロブ
リン(Ig)Gを反応させ、さらに適当な発色性の酵素
基質を加え、発色させることにより、被検者血清中の該
ペプチドに応答する抗体量を定量することができる。
【0027】本発明のペプチドは、また、これに
125I,131I等の放射性物質やパーオキシダーゼ、キ
モトリプシノーゲン、プロカルボキシペプチダーゼ、グ
リセロアルデヒド−3−リン酸脱水素酵素、アミラー
ゼ、ホスホリラーゼ、D−Nase,P−Nase,β
−ガラクトシダーゼ、グルコース−6−フォスフェート
デハイドロゲナーゼ、オルニチンデカルボキシラーゼ等
の各種酵素試薬等を導入することによっても、ラジオイ
ムノアッセイ又はエンザイムイムノアッセイにおいて用
いられる標識抗原として利用できる。上記放射性物質の
導入は、通常の方法により行なわれる。例えば、放射性
ヨードは、クロラミンTを用いる酸化的ヨード化法〔W.
M.Hunter and F.C.Greenwood, Nature, 194 , 495,(196
2), Biochem.J., 89, 144(1968)参照〕等によりペプチ
ドに導入される。
【0028】該方法は具体的には適当な溶媒例えば0.
2Mリン酸緩衝液(pH=0.4)等の溶媒中、クロラミ
ンTの存在下、室温付近にて10〜30秒程度で行なわ
れる。ペプチド、放射生ヨード及びクロラミンTの使用
割合は、例えばチロシン当り放射性ヨード1個を導入す
る場合には、ペプチド中に含まれるチロシン分子1ナノ
モルに対して放射性ヨードを2ミリキューリー程度、ク
ロラミンTを10〜100ナノモル程度用いるのがよ
い。かくして製造される放射性ヨードにより標識化され
たペプチドは、通常の分離手段例えば抽出、分配、カラ
ムクロマトグラフィー、透析等により単離精製される。
このようにして得られるペプチドは必要ならば凍結乾燥
させて保存しておくこともできる。
【0029】上記酵素試薬の導入は、通常のカップリン
グ法、例えばエルランガー(B.F.EERLANGER) らの方法
〔Acta, Endocrinol.Suppl., 168, 206(1972〕及びカロ
ール(M.H.KAROL) らの方法〔Proc.Natl.Acad.Sci.USA.,
57 , 713(1967)〕等の公知の方法によって製造され
る。即ち本発明のペプチドと酵素とをNaIO4 等の酸
化剤の存在下、pH4〜6の緩衝液、例えば1mM酢酸緩衝
液(pH4.4)中で、室温付近で、2〜5時間程度反応
させ、次いでNaBH4 等で還元することによって行な
われる。酵素はペプチド1モルに対して、1〜3倍モル
量程度用い得る。酸化剤はペプチドの100〜300倍
モル量程度及び還元剤は酸化剤の1〜2倍モル程度用い
られるのが好ましい。かくして製造される酵素により標
識化されたペプチドは、上記放射性ヨード標識ペプチド
と同様にして単離精製及び保存することができる。
【0030】
【実施例】以下に実施例を示す。実施例1 (1.)H-Val-Trp-Gln-Val-Asp-Arg-Met-Arg-Ile-Asn-
Thr-Trp-Lys-Arg-Leu-Val-Lys-His-His-Met-Tyr-OHの合
【0031】p−アルコキシベンジルアルコール樹脂
(Wang−樹脂)と5当量のFmoc-Tyr(tBu)-OHを4,
4−ジメチルアミノピリジン(1当量)の存在下、ジイ
ソプロピルカルボジイミド(DIPCD、5当量)を用
い、ジメチルホルムアミド(DMF)中で縮合し、Fmoc
-Tyr(tBu)-Wang樹脂(Tyrの導入量:0.97meq /
g樹脂)を得た。この樹脂(0.26g、0.25ミリ
モル)を反応容器にいれて、表1に示す振盪、濾過ステ
ップを繰り返し、Fmoc-Val-Trp-Gln-Val-Asp-(OtBu)-Ar
g-(Mtr)-Met-Arg(Mtr)-Ile-Asn-Thr(tBu)-Trp-Lys(Boc)
-Arg(Mtr)-Leu-Val-Lys(Boc)-His(Boc)-His(Boc)-His(B
oc)-Met-Tyr(tBu)-Wang 樹脂を得た。
【0032】得られた保護ペプチド樹脂を、m−クレゾ
ール、エタンジチオール存在下に、1Mトリメチルシリ
ルブロマイドと1Mチオアニソールで、トリフルオロ酢
酸中、0℃で1時間処理した。樹脂を濾去後に、反応液
にジエチルエーテルを加え、樹脂から切断されたペプチ
ドを粉末として得、更にこの粉末をジエチルエーテルで
洗浄した。これをセファデックスG−10を支持体とす
るゲル濾過により脱塩し、凍結乾燥して粗体を得た。得
られた粗体を高速液体クロマトグラフィー(カラム:O
DS 5C18(20×150mm)、移動相:(A)
0.1%TFA,(B)100%CH3CN/0.1%
TFA、gradient:(A):(B)=73:
27から(A):(B)=70:30、18分間、流
速:17ml)にて精製し、更にセファデックスG−25
を支持体とするゲル濾過により酢酸塩とし、凍結乾燥す
ることにより表題のペプチド(X=水酸基)を得た。
【0033】アミノ酸分析(6N HCl+pheno
l,24hr,110℃) Asp 2.02(2) Thr 0.99(1) Glu 1.00(1) Val 2.97(3) Met 2.10(2) Ile 0.99(1) Leu 1.06(1) Tyr 1.02(1) Lys 2.05(2) His 2.03(2) Trp − (2) Arg 2.84(3)
【0034】HPLC分析 Cosmosil 5C18−AR(4.6×200m
m)カラムを用い、流速1.0ml/min で、0.1%
TFA中アセトニトリル10−40%(60分)のgr
agient溶出での分析HPLCで保持時間40.7
分の単一ピークを示した。
【0035】アミノ酸配列分析 ペプチドシークエンサー(アブライドバイオシステムズ
社製)による配列分析の結果、図1に示すようなvif
−N(10−30)のアミノ酸配列の分析結果が得ら
れ、本合成品が、表題のペプチド(X=水酸基)であ
ることが確認された。
【0036】FAB−MS:MH計算値2796.5、
実測値2795.5
【0037】(2.)H-Val-Trp-Gln-Val-Asp-Arg-Met-
Arg-Ile-Asn-Thr-Trp-Lys-Arg-Leu-Val-Lys-His-His-Me
t-Tyr-Cys-OHの合成
【0038】p−アルコキシベンジルアルコール樹脂
(Wang−樹脂)と5当量のFmoc-Cys(Mbzl)-OH を
4,4−ジメチルアミノピリジン(1当量)の存在下、
ジイソプロピルカルボジイミド(DIPCD、5当量)
で、ジメチルホルムアミド(DMF)中縮合し、Fmoc-C
ys(Mbzl)-Wang 樹脂(Cysの導入量:0.09meq /
g樹脂)を得た。この樹脂(2.2g、0.2ミリモ
ル)を反応容器にいれて、表1に示す振盪、濾過ステッ
プを繰返し、Fmoc-Val-Trp-Gln-Val-Asp(OtBu)-Arg-(Mt
r)-Met-Arg(Mtr)-Ile-Asn-Thr(tBu)-Trp-Lys(Boc)-Arg
(Mtr)-Leu-Val-Lys(Boc)-His(Boc)-His(Boc)-Met-Tyr(t
Bu)-Cys(MBzl)-Wang 樹脂を得た。
【0039】
【表1】
【0040】得られた保護ペプチド樹脂を、m−クレゾ
ール、エタンジチオール存在下に1Mトリメチルシリル
ブロマイドと1Mチオアニソールで、トリフルオロ酢酸
中、0℃で1時間処理した。樹脂を濾去後に反応液にジ
エチルエーテルを加え、樹脂から切断されたペプチドを
粉末として得、更にこの粉末をジエチルエーテルで洗浄
した。これをセファデックスG−10を支持体とするゲ
ル濾過により脱塩し、凍結乾燥して粗体を得た。得られ
た粗体を高速液体クロマトグラフィー(カラム:ODS
5C18(20×150mm)、移動相:(A)0.1
%TFA,(B)100%CH3CN/0.1% TF
A、gradient:(A):(B)=73:27か
ら(A):(B)=71:29、12分間、流速:17
ml)にて精製し、更にセファデックスG−25を支持体
とするゲル濾過により酢酸塩とし、凍結乾燥することに
より表題のペプチド( X=Cys-OH) を得た。
【0041】アミノ酸分析(6N HCl+pheno
l,24hr,110℃) Asp 2.02(2) Thr 1.02(1) Glu 1.00(1) Val 2.68(3) Cys − (1) Met 1.97(2) Ile 0.95(1) Leu 1.05(1) Tyr 1.07(1) Lys 1.92(2) His 2.01(2) Trp − (2) Arg 3.15(3)
【0042】HPLC分析 Cosmosil 5C18−AR(4.6×200m
m)カラムを用い、流速1.0ml/min で、0.1%
TFA中アセトニトリル10−40%(60分)のgr
agient溶出での分析HPLCで保持時間38.6
分の単一ピークを示した。
【0043】実施例2 (1.)H-Thr-Glu-Asp-Arg-Trp-Asn-Lys-Pro-Gln-Lys-
Thr-Lys-Gly-His-Arg-Gly-Ser-His-Thr-Met-Asn-Gly-Hi
s-OHの合成
【0044】p−アルコキシベンジルアルコール樹脂
(Wang−樹脂)と5当量のFmoc-His(Boc)-OHを4,
4−ジメチルアミノピリジン(1当量)の存在下、ジイ
ソプロピルカルボジイミド(DIPCD、5当量)で、
DMF中縮合し、Fmoc-His(Boc)-Wang樹脂(Hisの導
入量:0.09meq /g樹脂)を得た。この樹脂(2.
2g、0.2ミリモル)を反応容器にいれて、表1に示
す振盪、濾過ステップを繰り返し、Fmoc-Thr(tBu)-Glu
(0tBu)-Asp(0tBu)-Arg(Mtr)-Trp-Asn-Lys(Boc)-Pro-Gln
-Lys(Boc)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Gly-His(Boc)-Arg(Mtr)-
Gly-Ser(tBu)-His(Boc)-Thr(tBu)-Met-Asn-Gly-His(Bo
c)-Wang 樹脂を得た。
【0045】得られた保護ペプチド樹脂をm−クレゾー
ル、エタンジチオール存在下に、1Mトリメチルシリル
ブロマイドと1Mチオアニソールで、トリフルオロ酢酸
中、0℃で1時間処理した。樹脂を濾去後に、反応液に
ジエチルエーテルを加え、樹脂から切断されたペプチド
を粉末として得、更にこの粉末をジエチルエーテルで洗
浄した。これをセファデックスG−10を支持体とする
ゲル濾過により脱塩し、凍結乾燥して粗体を得た。得ら
れた粗体を高速液体クロマトグラフィー(カラム:OD
S 5C18(20×150mm)、移動相:(A)0.
1%TFA,(B)100%CH3CN/0.1% T
FA、gradinet:(A):(B)=88:12
から(A):(B)=84:16、24分間、流速:1
7ml)にて精製し、更にセファデックスG−25を支持
体とするゲル濾過により酢酸塩とし、凍結乾燥すること
により表題のペプチド(Y=水素原子)を得た。
【0046】アミノ酸分析(6N HCl,24hr,1
10℃) Asp 3.05(3) Thr 2.91(3) Ser 0.93(1) Glu 2.00(2) Gly 3.07(3) Pro 0.92(1) Met 1.02(1) Lys 2.88(3) His 3.09(3) Trp − (1) Arg 2.01(2)
【0047】HPLC分析 Cosmosil 5C18−AR(4.6×200m
m)カラムを用い、流速1.0ml/min で、0.1%
TFA中アセトニトリル0−40%(60分)のgra
gient溶出での分析HPLCで保持時間27.1分
の単一ピークを示した。アミノ酸配列分析 ペプチドシークエンサー(アブライドバイオシステムズ
社製)による配列分析の結果、図2に示すようなvif
−C(170−192)のアミノ酸配列の分析結果が得
られ、本合成品が、表題のペプチド(Y=水素原子)
であることが確認された。
【0048】FAB−MS:MH計算値2702.3、
実測値2702.6
【0049】(2.)H-Cys-Thr-Glu-Asp-Arg-Trp-Asn-
Lys-Pro-Gln-Lys-Thr-Lys-Gly-His-Arg-Gly-Ser-His-Th
r-Met-Asn-Gly-His-OHの合成
【0050】実施例2−(1)で合成した保護ペプチド
樹脂(Fmoc-Thr(tBu)-Glu(0tBu)-Asp(0tBu)-Arg(Mtr)-T
rp-Asn-Lys(Boc)-Pro-Gln-Lys(Boc)-Thr(tBu)-Lys(Boc)
-Gly-His(Boc)-Arg(Mtr)-Gly-Ser(tBu)-His(Boc)-Thr(t
Bu)-Met-Asn-Gly-His(Boc)-Wang 樹脂)のN端に、表1
に示す振盪、濾過ステップを行なうことにより、Fmoc-C
ys(MBzl)-OH を導入し、Fmoc-Cys(MBzl)-Thr(tBu)-Glu
(0tBu)-Asp(0tBu)-Arg(Mtr)-Trp-Asn-Lys(Boc)-Pro-Gln
-Lys(Boc)-Thr(tBu)-Lys(Boc)-Gly-His(Boc)-Arg(Mtr)-
Gly-Ser(tBu)-His(Boc)-Thr(tBu)-Met-Asn-Gly-His(Bo
c)-Wang 樹脂を得た。
【0051】得られた保護ペプチド樹脂をm−クレゾー
ル、エタンジチオール存在下に、1Mトリメチルシリル
ブロマイドと1Mチオアニソールで、トリフルオロ酢酸
中、0℃で1時間処理した。樹脂を濾去後に反応液にジ
エチルエーテルを加え、樹脂から切断されたペプチドを
粉末として得、更にこの粉末をジエチルエーテルで洗浄
した。これをセファデックスG−10を支持体とするゲ
ル濾過により脱塩し、凍結乾燥して粗体を得た。得られ
た粗体を高速液体クロマトグラフィー(カラム:ODS
5C18(20×150mm)、移動相:(A)0.1
%TFA,(B)100%CH3CN/0.1% TF
A、gradinet:(A):(B)=88:12か
ら(A):(B)=85:15、18分間、流速:17
ml)にて精製し、更にセファデックスG−25を支持体
とするゲル濾過により酢酸塩とし、凍結乾燥することに
より表題のペプチドを得た。
【0052】アミノ酸分析(6N HCl,24hr,1
10℃) Asp 3.08(3) Thr 2.98(3) Ser 1.01(1) Glu 2.00(2) Gly 3.13(3) Pro 0.96(1) Cys − (1) Met 1.04(1) Lys 3.05(3) His 3.04(3) Trp − (1) Arg 2.06(2)
【0053】HPLC分析 Cosmosil 5C18−AR(4.6×200m
m)カラムを用い、流速1.0ml/min で、0.1%
TFA中アセトニトリル10−40%(60分)のgr
agient溶出での分析HPLCで保護時間11.3
分の単一ピークを示した。
【0054】実施例3 被検血清のELISA試験 (1.)ペプチドを50−100ng/wellの濃度で96
穴マイクロプレート(コーニング社製)、又は100ng
/wellの濃度で96穴マイクロプレート(住友ベークラ
イトアミノプレート)にコートした後、2000倍希釈
した被検者の血清で反応した。2次抗体として、パーオ
キシダーゼ標識山羊由来抗ヒトイムノグロブリン(I
g)G(Bio−Rad社製)を反応させ、さらに発色
性の酵素基質を加え、発色させた後、OD 490nmの
吸光度を測定した。この時、比較として本発明のペプチ
ド以外に、バキュロウイルスベクター発現系により得ら
れた精製env gp120及びgag p24,Smit
h & Johnson の方法〔D.B.Smith and K.S.Johnson, Gen
e, 67 , 31-40(1988) 〕にしたがって大腸菌でglut
athione S−transferase(GS
T)との融合蛋白質として発現させ、精製したGST−
gag p15融合蛋白質及びGTS−rev融合蛋白
質、更に化学合成したvpr(1−20),vpu(2
7−51),tat(67−95),nef(15−4
3)も同様の試験に用いた。
【0055】試験に用いた血清は8人のHIV保持者末
梢血からのHIV分離テストにおいて、陰性であった時
点と陽性であった時点における血清、合計16検体を用
いた。これらの血清分離時における保持者の症状は、C
DC病型分類にしたがい、表2に示した。陰性対照血清
として、5人のHIV非感染健常者の血清を用いた。
【0056】
【表2】
【0057】本試験の結果を図3に示すが、構造蛋白質
として比較に用いたenv gp120及びgag p
24に対する抗体価は、全体に高い傾向が認められた。
しかしHIV分離の陰性時と分離陽性時との間に大きな
差は観察されなかった。そしてgag p24に対する
抗体価は報告〔K.S.Steimer, et al, Virology, 150, 2
83-290(1986) 〕されているようにHIV分離陰性時に
比べ陽性時に低下していた。またGST−gag p1
5融合蛋白質に対する抗体価もHIV分離陰性及び陽性
時で相関は無かった。
【0058】一方、HIVの調節蛋白質についてみる
と、本発明のポリペプチドに対する抗体価は全体に高い
傾向が観察されると同時に、HIV分離陰性時から分離
陽性になるにしたがって上昇する傾向が認められ、病状
のモニタリングマーカーとして有用なことが示唆され
た。図3には本発明のポリペプチド〔vif(170
−192)〕に対する抗体価の変動を示した。
【0059】他の調節蛋白質の類似物GST−rev融
合蛋白質及び、vpr,vpu,tat,nefの各区
分ペプチドに対する抗体価は高いものもあるが、病状の
変動に対する規則性は観察されなかった。また対照のH
IV非感染健常者5人のELISA値は0.2以下であ
った。
【0060】以上のことから、本発明のポリペプチドに
対する抗体価の変動が活発なHIV増殖・複製のマーカ
ー、すなわち病状の進行のマーカーとして利用できるこ
とを示している。
【0061】(2.)本発明のポリペプチドはvif1
0位〜30位、vif170位〜192位に相当するペ
プチド配列を有するものであるが、vif蛋白質におけ
る本領域の診断マーカーとしての有用性を以下の実験に
より確認した。
【0062】すなわち、実施例3の(1)で記した内容
と同様な試験をvif蛋白質の区分ペプチドに関して再
度検討した。本発明のペプチドに対し、vif85位〜
106位に相当する区分ペプチドを比較として用いた。
その結果を図4に示す。用いた血清はHIV分離陰性血
清13例、HIV分離陽性血清12例、HIV非感染健
常人血清4例である。これらの血清間には実施例3の
(1)で述べたような関係はない。
【0063】本発明のペプチドにおいてはどちらも高い
抗体価を示すとともに、HIV分離陰性時よりも陽性時
の検体における抗体価の方が高い傾向にあることが示唆
された。
【0064】一方、vif85位〜106位に相当する
区分ペプチドでは抗体価が低く、又本発明のペプチドで
示されたような規則性は観察されなかった。また、本発
明のペプチドについては、ウイルス分離陰性のHIV感
染血清においても、対照のHIV非感染健常人血清に比
して、比較的高値のELISA値が得られている。この
ことは本発明のペプチドがHIV感染のスクリーニング
にも有用であることを示している。
【0065】
【発明の効果】本発明のペプチドは、新規な化合物であ
り、HIV感染者のスクリーニングおよび病態変動のモ
ニターとして利用でき、診断薬として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】vif−N(10−30)のアミノ酸配列分析
結果を示す。
【図2】vif−C(170−192)のアミノ酸配列
分析結果を示す。
【図3】HIV−1ウイルス分離陰性時および陽性時に
おける、感染患者血清の各種ウイルス抗原および合成ペ
プチドに対するELISA試験の結果を示す。
【図4】HIV−1感染患者血清の各VIF区分ペプチ
ドに対するELISA試験の結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 良雄 神奈川県川崎市中原区井田1618番地 新日 本製鐵株式会社先端技術研究所内 (72)発明者 佐藤 吉美 神奈川県川崎市中原区井田1618番地 新日 本製鐵株式会社先端技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 HIVに由来するvif蛋白質のアミノ
    酸配列断片に相当するペプチドおよびその誘導体であっ
    て、下記式で表わされるペプチド類からなる群より選ば
    れるペプチド。 H-Val-Trp-Gln-Val-Asp-Arg-Met-Arg-Ile-Asn-Thr-Trp-
    Lys-Arg-Leu-Val-Lys-His-His-Met-Tyr-X 〔式中、xは
    Cys-OHあるいは水酸基である〕、ならびに、Y-Thr-Glu-
    Asp-Arg-Trp-Asn-Lys-Pro-Gln-Lys-Thr-Lys-Gly-His-Ar
    g-Gly-Ser-His-Thr-Met-Asn-Gly-His-OH〔式中、YはH-
    Cys あるいは水素原子である〕。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のペプチドを含んでなるエ
    イズ診断用要素
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