JPH05124996A - 共沸様組成物 - Google Patents
共沸様組成物Info
- Publication number
- JPH05124996A JPH05124996A JP3310213A JP31021391A JPH05124996A JP H05124996 A JPH05124996 A JP H05124996A JP 3310213 A JP3310213 A JP 3310213A JP 31021391 A JP31021391 A JP 31021391A JP H05124996 A JPH05124996 A JP H05124996A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composition
- hexane
- weight
- hfc
- decafluoropentane
- Prior art date
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- Granted
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
- Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Lubricants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、共沸乃至それに近い挙動を示し洗
浄剤として優れた特性を持つ、高度に弗素化されたハイ
ドロフルオロカーボンをベースとする共沸様組成物を提
供することを目的とする。 【構成】 本発明に関わる共沸様組成物は、デカフルオ
ロペンタン及びn-ヘキサンからなり、特に70〜99重量%
の1,1,1,2,3,4,4,5,5,5-デカフルオロペンタンと30〜1
重量%のn-ヘキサンからなることを特徴とする。
浄剤として優れた特性を持つ、高度に弗素化されたハイ
ドロフルオロカーボンをベースとする共沸様組成物を提
供することを目的とする。 【構成】 本発明に関わる共沸様組成物は、デカフルオ
ロペンタン及びn-ヘキサンからなり、特に70〜99重量%
の1,1,1,2,3,4,4,5,5,5-デカフルオロペンタンと30〜1
重量%のn-ヘキサンからなることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高度に弗素化されたハ
イドロフルオロカーボンをベースとする共沸乃至それに
近い挙動を示す組成物に関するものである。更に詳しく
は、加工や錆止めとして金属部品に使用されているグリ
ースや加工油等の脱脂洗浄、半導体製造時のフラックス
除去の為に好適に使用されるほか、発泡剤、作動媒体、
電気絶縁剤等の用途を代替することが可能な共沸様組成
物に関する。
イドロフルオロカーボンをベースとする共沸乃至それに
近い挙動を示す組成物に関するものである。更に詳しく
は、加工や錆止めとして金属部品に使用されているグリ
ースや加工油等の脱脂洗浄、半導体製造時のフラックス
除去の為に好適に使用されるほか、発泡剤、作動媒体、
電気絶縁剤等の用途を代替することが可能な共沸様組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】クロロフルオロカーボンは毒性が少なく
難燃性で、化学的、熱的に安定なものが多いため、溶
剤、発泡剤、冷媒等に広く使用され、フラックス除去等
の半導体製品の洗浄には、クロロフルオロカーボン系溶
剤である1,1,2-トリクロロ−1,2,2-トリフルオロエタン
(CFC-113,沸点約48℃)、或は塩素系溶剤である1,1,1-
トリクロロエタン等が使用されていた。
難燃性で、化学的、熱的に安定なものが多いため、溶
剤、発泡剤、冷媒等に広く使用され、フラックス除去等
の半導体製品の洗浄には、クロロフルオロカーボン系溶
剤である1,1,2-トリクロロ−1,2,2-トリフルオロエタン
(CFC-113,沸点約48℃)、或は塩素系溶剤である1,1,1-
トリクロロエタン等が使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしオゾン層保護の
観点から、ウイーン条約(1985年)やモントリオール議
定書(1987年)に基づき、わが国でもCFC-11(トリクロ
ロフルオロメタン)、CFC-12(ジクロロジフルオロメタ
ン)、 CFC-113、 CFC-114、CFC-115などのクロロフル
オロカーボンについては生産量削減、使用規制等が実施
された。また塩素系溶剤についても発ガン性が指摘され
ており、地下水汚染などの問題もあって使用規制が検討
されている。そこで本発明は、オゾン層を破壊する恐れ
が無く、発ガン性の問題がない、塩素を含まない新規な
ハイドロフルオロカーボンをベースとして、共沸乃至そ
れに近い挙動を示す組成物を提供することを目的とす
る。
観点から、ウイーン条約(1985年)やモントリオール議
定書(1987年)に基づき、わが国でもCFC-11(トリクロ
ロフルオロメタン)、CFC-12(ジクロロジフルオロメタ
ン)、 CFC-113、 CFC-114、CFC-115などのクロロフル
オロカーボンについては生産量削減、使用規制等が実施
された。また塩素系溶剤についても発ガン性が指摘され
ており、地下水汚染などの問題もあって使用規制が検討
されている。そこで本発明は、オゾン層を破壊する恐れ
が無く、発ガン性の問題がない、塩素を含まない新規な
ハイドロフルオロカーボンをベースとして、共沸乃至そ
れに近い挙動を示す組成物を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に関わる共沸様組
成物は、デカフルオロペンタン及びn-ヘキサンからな
り、特に70〜99重量%の1,1,1,2,3,4,4,5,5,5-デカフル
オロペンタン(以下HFC-43-10meeと記す)と30〜1 重量
%のn-ヘキサンからなることを特徴とする。
成物は、デカフルオロペンタン及びn-ヘキサンからな
り、特に70〜99重量%の1,1,1,2,3,4,4,5,5,5-デカフル
オロペンタン(以下HFC-43-10meeと記す)と30〜1 重量
%のn-ヘキサンからなることを特徴とする。
【0005】実施例で用いたHFC-43-10meeは沸点が54.7
℃であった。n-ヘキサンは市販の溶剤グレードのものを
使用できる。
℃であった。n-ヘキサンは市販の溶剤グレードのものを
使用できる。
【0006】沸点54.7℃のHFC-43-10meeを用いた場合、
本発明の組成物は、下記の実施例1から明らかなよう
に、86.7重量%のHFC-43-10mee及び13.3重量%のn-ヘキ
サンからなる組成において47.1℃の最低沸点を示した。
本発明の組成物は、下記の実施例1から明らかなよう
に、86.7重量%のHFC-43-10mee及び13.3重量%のn-ヘキ
サンからなる組成において47.1℃の最低沸点を示した。
【0007】本発明の組成物は共沸乃至それに近い挙動
を示す組成であるため、使用工程において蒸留操作があ
っても成分変化が少ないので該組成物の特性を維持する
ことができ、また組成物の回収や再利用に好都合であ
り、かつ炭化水素の溶解性がデカフルオロペンタンのみ
の場合よりも向上する。
を示す組成であるため、使用工程において蒸留操作があ
っても成分変化が少ないので該組成物の特性を維持する
ことができ、また組成物の回収や再利用に好都合であ
り、かつ炭化水素の溶解性がデカフルオロペンタンのみ
の場合よりも向上する。
【0008】本発明の共沸様組成物中には、必要によっ
て安定化剤として従来クロロフルオロカーボンに用いら
れてきたニトロアルカン類、エポキシド類、フラン類、
ベンゾトリアゾール類、フェノール類、アミン類、ホス
フェイト類から選ばれる少なくとも1種が含まれていて
も構わない。安定剤の配合量は、共沸様組成物に対して
0.01〜5 重量%、好ましくは0.05〜0.5 重量%である。
て安定化剤として従来クロロフルオロカーボンに用いら
れてきたニトロアルカン類、エポキシド類、フラン類、
ベンゾトリアゾール類、フェノール類、アミン類、ホス
フェイト類から選ばれる少なくとも1種が含まれていて
も構わない。安定剤の配合量は、共沸様組成物に対して
0.01〜5 重量%、好ましくは0.05〜0.5 重量%である。
【0009】また本発明の共沸様組成物の引火性は、n-
ヘキサン単品の引火点に対して大幅に上昇し、安全性が
向上している。
ヘキサン単品の引火点に対して大幅に上昇し、安全性が
向上している。
【0010】洗浄剤用途として具体的には、フラック
ス、油脂、バフ研磨剤などの汚染物除去のため、金属部
品、プラスチック部品、ゴム製品や、これらを組み合わ
せた精密機械部品、電子部品の洗浄剤や、ドライクリー
ニング用洗浄剤として用いられる。洗浄剤として用いる
場合、常温洗浄法でのぬぐい落とし、浸漬、はけ洗い、
フラッシュ、スプレー、超音波洗浄や、加熱洗浄法での
沸騰状態での浸漬、蒸気ゆすぎ、蒸気洗浄等が適用で
き、これらを組み合わせるとより効果的である。
ス、油脂、バフ研磨剤などの汚染物除去のため、金属部
品、プラスチック部品、ゴム製品や、これらを組み合わ
せた精密機械部品、電子部品の洗浄剤や、ドライクリー
ニング用洗浄剤として用いられる。洗浄剤として用いる
場合、常温洗浄法でのぬぐい落とし、浸漬、はけ洗い、
フラッシュ、スプレー、超音波洗浄や、加熱洗浄法での
沸騰状態での浸漬、蒸気ゆすぎ、蒸気洗浄等が適用で
き、これらを組み合わせるとより効果的である。
【0011】本発明の共沸様組成物は従来のフロンと同
様に、洗浄剤の他、発泡剤、作動媒体、フルオロポリマ
ー重合用溶剤、電気絶縁剤等の各種用途にも使用でき
る。
様に、洗浄剤の他、発泡剤、作動媒体、フルオロポリマ
ー重合用溶剤、電気絶縁剤等の各種用途にも使用でき
る。
【0012】以下実施例により本発明を詳細に説明す
る。
る。
【0013】
【実施例1】HFC-43-10mee(沸点54.7℃)90重量%およ
びn-ヘキサン(和光純薬製:沸点68℃)10重量%よりな
る混合液 400gをフラスコ(500ml)に入れ、理論段数
30段のオルダーショウ型蒸留カラムを用いて還流比50で
大気圧下で蒸留を行った。その結果カラム塔頂温度が4
7.1℃の一定温度で初期重量の約29.5%に相当する 118
gの留分を得ることができた。この一定温度47.1℃にお
いて共沸様を呈した留分をガスクロマトグラフィー(島
津製作所製GC-14A)により分析したところ、HFC-43-10m
ee86.7重量%、n-ヘキサン13.3重量%よりなる組成物で
あった。
びn-ヘキサン(和光純薬製:沸点68℃)10重量%よりな
る混合液 400gをフラスコ(500ml)に入れ、理論段数
30段のオルダーショウ型蒸留カラムを用いて還流比50で
大気圧下で蒸留を行った。その結果カラム塔頂温度が4
7.1℃の一定温度で初期重量の約29.5%に相当する 118
gの留分を得ることができた。この一定温度47.1℃にお
いて共沸様を呈した留分をガスクロマトグラフィー(島
津製作所製GC-14A)により分析したところ、HFC-43-10m
ee86.7重量%、n-ヘキサン13.3重量%よりなる組成物で
あった。
【0014】
【実施例2】サンプル瓶(20ml)に、HFC-43-10mee8.
67g及びn-ヘキサン1.33gを採り室温で混合し、その中
に冷凍機油(アトモスHAB15F:日本石油製) 0.1gを入
れ室温で手で振って撹拌した。冷凍機油は該混合組成物
に均一に溶解した。
67g及びn-ヘキサン1.33gを採り室温で混合し、その中
に冷凍機油(アトモスHAB15F:日本石油製) 0.1gを入
れ室温で手で振って撹拌した。冷凍機油は該混合組成物
に均一に溶解した。
【0015】
【実施例3】90重量%のHFC-43-10meeと10重量%のn-ヘ
キサンからなる組成物をJIS:K-2265に従って測定した。
この組成物の引火点はn-ヘキサン単品の引火点に対して
大幅な上昇が見られた。
キサンからなる組成物をJIS:K-2265に従って測定した。
この組成物の引火点はn-ヘキサン単品の引火点に対して
大幅な上昇が見られた。
【0016】
【比較例1】サンプル瓶(20ml)に、HFC-43-10meeを
10gを計り採り、その中に実施例2で使用したのと同じ
冷凍機油 0.1gを入れ室温で手で振って撹拌したところ
静置後二層分離した。油脂に対する溶解性は、HFC-43-1
0mee単独の場合よりも、本発明の共沸様組成物の方が明
らかに優れている。
10gを計り採り、その中に実施例2で使用したのと同じ
冷凍機油 0.1gを入れ室温で手で振って撹拌したところ
静置後二層分離した。油脂に対する溶解性は、HFC-43-1
0mee単独の場合よりも、本発明の共沸様組成物の方が明
らかに優れている。
【0017】
【発明の効果】本発明の組成物(極小沸点47.1℃)は、
実施例より明かなようにCFC-113 (沸点約48℃)と沸点
が近く、従来用いてきた装置をそのまま使用でき、また
共沸乃至はそれに近い挙動を示すので、液管理が容易で
ある。また油脂に対する溶解性がHFC-43-10mee単独の場
合よりも大きいため、加工や錆止めとして金属部品に使
用されるグリースや加工油等の脱脂洗浄そして半導体製
造時のフラックス除去等に有用である。
実施例より明かなようにCFC-113 (沸点約48℃)と沸点
が近く、従来用いてきた装置をそのまま使用でき、また
共沸乃至はそれに近い挙動を示すので、液管理が容易で
ある。また油脂に対する溶解性がHFC-43-10mee単独の場
合よりも大きいため、加工や錆止めとして金属部品に使
用されるグリースや加工油等の脱脂洗浄そして半導体製
造時のフラックス除去等に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 7/50 C23G 5/028 7308−4K // H05K 3/26 6736−4E (C10M 105/00 105:52 105:04) C10N 40:08 40:16
Claims (2)
- 【請求項1】 デカフルオロペンタン及びn-ヘキサンか
らなることを特徴とする共沸様組成物。 - 【請求項2】 70〜99重量%の1,1,1,2,3,4,4,5,5,5-デ
カフルオロペンタンと30〜1 重量%のn-ヘキサンからな
る請求項1記載の共沸様組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3310213A JP2978309B2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 共沸様組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3310213A JP2978309B2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 共沸様組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05124996A true JPH05124996A (ja) | 1993-05-21 |
JP2978309B2 JP2978309B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=18002561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3310213A Expired - Fee Related JP2978309B2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 共沸様組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2978309B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5578137A (en) * | 1993-08-31 | 1996-11-26 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Azeotropic or azeotrope-like compositions including 1,1,1,2,3,4,4,5,5,5-decafluoropentane |
USRE39819E1 (en) | 1998-07-24 | 2007-09-04 | Atofina | Cleaning or drying compositions based on 1,1,1,2,3,4,4,5,5,5-decafluoropentane |
-
1991
- 1991-10-30 JP JP3310213A patent/JP2978309B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5578137A (en) * | 1993-08-31 | 1996-11-26 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Azeotropic or azeotrope-like compositions including 1,1,1,2,3,4,4,5,5,5-decafluoropentane |
USRE39819E1 (en) | 1998-07-24 | 2007-09-04 | Atofina | Cleaning or drying compositions based on 1,1,1,2,3,4,4,5,5,5-decafluoropentane |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2978309B2 (ja) | 1999-11-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |