JPH05124916A - 屋内ダニ駆除組成物 - Google Patents

屋内ダニ駆除組成物

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JPH05124916A
JPH05124916A JP29324591A JP29324591A JPH05124916A JP H05124916 A JPH05124916 A JP H05124916A JP 29324591 A JP29324591 A JP 29324591A JP 29324591 A JP29324591 A JP 29324591A JP H05124916 A JPH05124916 A JP H05124916A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋内に生息するダニ類に対して優れた駆除効
果を示し、しかも人体に対する安全性が高いダニ駆除組
成物を提供すること。 【構成】 次の化1に示される一般式(1)で表わされ
る化合物を1種又は2種以上を有効成分として含有する
ことを特徴とする屋内ダニ駆除組成物。(但し、Rは、
水素、炭素数2〜18の非置換又は置換アルキル基、炭
素数2〜18の非置換又は置換アルケニル基又はアルキ
ニル基、炭素数3〜8の炭素環を有する炭素数3〜12
の非置換又は置換シクロアルキル基、炭素数10までの
非置換又は置換アラルキル基、又は炭素類10までの非
置換又は置換アリール基であり、X1 、X2 はそれぞれ
水素またはハロゲンである。) 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋内ダニ駆除組成物、
更に詳しくは人体に対する安全性が高く、屋内に生息す
るダニ類に対して優れた殺ダニ効果を有する屋内ダニ駆
除組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】屋内に生息するダニ類(以下「ダニ類」
という)は、主に床面、畳、カーペット等の敷物、布
団、ソファー等の内部の湿度の高い所に生息、繁殖して
いる。このダニ類、特に屋内塵性ダニ類は、気管支喘
息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎等の重要な原
因と見られており、近年問題とされている。そして、ダ
ニ類の駆除には乾燥させることが最も有効であるが、最
近の住宅構造は気密性が高く、空気調整が行なわれてい
るため、ダニ類の繁殖に適した状態になっており、それ
に伴なってダニ類による被害は増大する傾向にある。
【0003】そこでかかるダニ類の駆除の目的で、各種
の薬剤が検討されてきた。例えばベンジルベンゾエート
と脂肪酸エステルの非水溶性殺ダニ組成物(特開昭55
−122702号)、N,N−ジエチル−m−トルアミ
ドを有効成分とした殺ダニ剤(特開平1−305005
号)、トリハロイミダゾール誘導体を有効成分とした殺
ダニ剤(特開平1−203305号)、ヒノキ、スギ及
びヒバの精油(特開平1−193204号)、L−メン
トンを有効成分とした殺ダニ剤(特開平1−49703
号)、キハダ類からの抽出物を有効成分とした殺ダニ剤
(特開昭64−13007号)、柑橘類の果皮、種子か
らの抽出物を有効成分とした殺ダニ剤(特開昭64−8
3006号)、芳香族スルフォンアミド及びその誘導体
を有効成分とした殺ダニ剤(特開昭63−230609
号)、水酸化トリシクロヘキシル錫、4,4′−ジブロ
ムベンジル酸イソプロピル及び2,3−ジヒドロ−2,
2−ジメチル−7−ベンゾ〔b〕フラニル=N−ジブチ
ルアミノチオ−N−メチルカーバメートを有効成分とし
た殺ダニ剤(特開昭63−130507号)等が挙げら
れているが、前記の化合物については何ら示唆していな
い。
【0004】一方、特開昭54−73776号には4−
イソチアゾリン−3−オン化合物が開示され、該化合物
については多くの用途が開示されている。特に、殺生物
剤の用途としては殺菌剤、防バイ剤、殺虫剤等について
示されている。例えば、特公平2−36562号にはサ
ブタレニアンターマイト、ドライウッドターマイト、モ
イストウッドターマイト、ダンプウッドターマイト等の
白あり類、マリンモルスキャンボーラー、クラスタセア
ンポーラー等の窃孔虫類、スコリチッドビートルズ、プ
ラチポデドビートルズ、リクチドビートルズ、アノビッ
ドビートルズ等の甲虫類の記載があり、特開昭54−7
3776号にはイエバエ、蚊等の衛生害虫のほかに、農
業害虫であるトゥースポットスパイダーマイト(two-sp
ottedspidermite: ナミハダニ) の記載があるが、屋内
に生息するダニ類に対する作用については何ら示されて
いない。又、殺菌剤としては化粧料に要する化合物とし
て使用されている。
【0005】本発明者らは以前4−イソチアゾリン−3
−オン化合物の1種(5−クロロ−2−メチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オン)について屋内に生息するダニ
類に対する効果を確認している(特開昭61−1291
02号)が、その他の化合物については何ら示唆してい
ない。上記特開昭61−129102号公報に記載され
た化合物をもとに更に研究改良を重ねた結果、一層強力
な殺ダニ活性を有する類縁体を見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ダニ駆除剤としては、
その殺ダニ作用が強力である一方、その毒性が低いこと
が要求され、従来から知られているダニ駆除剤はこの性
質を同時に満足するものはきわめて少ない。本発明は、
屋内に生息するダニ類に対して優れた効力を有するダニ
駆除剤を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、多数の化
学物質、特に殺菌剤として知られた化合物を含めてその
殺ダニ効果を研究した結果、本発明を完成した。即ち、
次の化2に示される一般式(1)で表わされる化合物を
1種又は2種以上を有効成分として含有することを特徴
とする屋内ダニ駆除組成物である。
【0008】
【化2】
【0009】(但し、Rは、水素、炭素数2〜18の非
置換又は置換アルキル基、炭素数2〜18の非置換又は
置換アルケニル基又はアルキニル基、炭素数3〜8の炭
素環を有する炭素数3〜12の非置換又は置換シクロア
ルキル基、炭素数10までの非置換又は置換アラルキル
基、又は炭素類10までの非置換又は置換アリール基で
あり、X1 、X2 はそれぞれ水素またはハロゲンであ
る。)本発明のダニ駆除組成物には、有効成分として前
記一般式(1)で表わされる化合物の1種、又は2種以
上を組み合わせたものを用い、場合によってはこの化合
物単独でそのまま用いることができるが、通常は固体担
体又は液体担体に保持させた後、必要に応じ塗膜形成
剤、乳化剤、固着剤、分散剤、湿潤剤、安定剤、噴射
剤、揮散調整剤等を適宜添加することにより、油剤、乳
剤、水和剤、噴霧剤、エアゾール剤、燻煙剤、塗布剤、
洗浄剤、シャンプー、粉剤、粒剤、カプセル剤等の製剤
として用いる。
【0010】ここで製剤に用いられる固体担体として
は、例えば、ケイ酸、カオリン、活性炭、ベントナイ
ト、ケイソウ土、タルク、炭酸カルシウム等の鉱物性粉
末;小麦粉、澱粉等の植物性粉末;ポリ塩化ビニル粉末
等の合成ポリマーの粉末などが挙げられ、また液体担体
としては、例えば、水;ヘキサン、ケロシン、灯油等の
脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類;ジクロロエタン、四塩化炭素等のハ
ロゲン化炭化水素類;エタノール、イソプロピルアルコ
ール、エチレングリコール等のアルコール類;アセト
ン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
類;テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジエチル
エーテル等のエーテル類;酢酸エチル等のエステル類;
アセトニトリル等のニトリル類;ジメチルホルムアミド
等の酸アミド類;大豆油、綿実油等の植物油などが挙げ
られる。
【0011】又、塗膜形成剤としては、例えば、セルロ
ース誘導体、ビニル系樹脂、アルキッド系樹脂、ユリア
系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ゴ
ム、ポリビニルアルコール等が挙げられ、乳化剤、固着
剤、分散剤としては、例えば、石けん類、ポリオキシエ
チレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、脂肪酸グリセリド、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、高級アルコールの硫酸エステル、アルキルアリ
ルスルホン酸塩等の界面活性剤が挙げられ、噴射剤とし
ては、例えば、液化石油ガス、フロンガス、ジメチルエ
ーテル、窒素ガス、液化炭酸ガス等が挙げられ、揮散調
整剤としては、例えば、トリシクロデカン、シクロドデ
カン、2,4,6−トリイソプロピル−1,3,5−ト
リオキサン、トリメチレンノンボルネン等が挙げられ
る。
【0012】また、上述の有効成分をパラジクロロベン
ゼン、ナフタリン又は樟脳等の昇華性防虫剤と併用する
ことにより、昇華性固剤とすることもできる。更に本発
明のダニ駆除組成物には従来より用いられている各種殺
虫剤、殺ダニ剤、共力剤、害虫およびげっ歯類忌避剤、
殺菌剤、防黴剤、消臭剤、芳香剤、着色料等を配合する
こともできる。例えば共力剤又は殺ダニ剤としてピペロ
ニルブトキサイド、オクタクロロジプロピルエーテル、
N−(2−エチルヘキシル)−1−イソプロピル−4−
メチルビシクロ〔2,2,2〕オクト−5−エン−2,
3−ジカルボキシイミド、イソボルニルチオシアノアセ
テート、N−(2−エチニル)−ビシクロ〔2,2,
1〕−ヘプタ−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド
などが用いることができ、害虫およびげっ歯類忌避剤と
して2,3,4,5−ビス(△−ブチレン)−テトラヒ
ドロフルフラール、N,N−ジエチル−m−トルアミ
ド、ジ−n−プロピルイソシンコロメート、ジ−n−ブ
チル酢酸、2−ハイドロキシエチルオクチル硫酸、2−
t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシアニソール、シクロヘキシミド、β
−ニトロスチレンシアノアクリルニトリル、トリブチル
錫塩酸塩、トリニトロベンゼン−アニリン複合体、ナフ
タリン等を用いることができる。
【0013】そして、各種殺虫剤、殺ダニ剤としてはフ
ェノトリン(3−フェノキシベンジルd−シス/トラン
ス−クリサンテマート)、ペルメトリン(3−フェノキ
シベンジルd1−シス/トランス−2,2−ジメチル−
3−(2′,2′−ジクロロビニル)−シクロプロパン
カルボキシレート)、レスメトリン((5−ベンジル−
3−フリル)メチルd1−シス/トランス−クリサンテ
マート)、アレスリン(d1−3−アリル−2−メチル
−4−オキソ−2−シクロペンテニルd1−シス/トラ
ンス−クリサンテマート)、フタルスリン((N−3,
4,5,6,7−テトラヒドロ−フタルイミド)メチル
d1−シス/トランス−クリサンテマート)、エムペン
トリン(1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニルd
1−シス/トランス−クリサンテマート)、1−エチニ
ル−2−メチル−2−ペンテニル−2,2,3,3,−
テトラメチル−シクロプロパンカルボキシレート、1−
エチニル−2−メチル−2−ペンテニル−2,2−ジメ
チル−3−(2′,2′−ジクロロビニル)−シクロプ
ロパンカルボキシレート、d−2−メチル−4−オキソ
−3−プロパルギルシクロペント−2−エニル d−シ
ス/トランス−クリサンテマート(一般名d,dT80
ラレトリン、商品名エトック;住友化学工業株式会社
製)、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベ
ンジル−3−(2′−クロロ−3′,3′,3′−トリ
フルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレート(一般名テフルスリン)等が
用いられる。
【0014】更に従来より用いられている殺ダニ剤とし
て、前記従来技術に記載の化合物以外にイソボルニルチ
オシアノアセテート、パラオキシ安息香酸エステル、ヨ
ウ素化ホルマール、フェノール類、フタル酸エステル、
3−ブロモ−2,3−ヨード−2−プロペニル−エチル
カルボナート、モノテルペン系ケトン類、モノテルペン
系アルデヒド類、モノテルペン系エポキサイド類、サリ
チル酸フェニル等が用いられる。
【0015】そして、殺菌剤、防黴剤としては、2,
4,4′−トリクロロ−2′−ハイドロキシジフェニル
エーテル、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチ
ルスルホニル)ピリジン、アルキルベンジルメチルアン
モニウムクロライド、ベンジルメチル−{2−〔2−
(p−1,1,3,3−テトラメチルブチルフェノキ
シ)エトキシ〕エチル}アンモニウムクロライド、4−
イソプロピルトロポロン、N,N−ジメチル−N′−フ
ェニル−N′−(フルオロジクロロメチルチオ)スルフ
ォンアミド、2−(4′−チアゾリル)ベンズイミダゾ
ール、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−フタルイ
ミド、6−アセトキシ−2,4−ジメチル−m−ジオキ
シン、イソプロピルメチルフエノール、O−フエニルフ
エノール、p−クロロ−m−キシレノール等が用いら
れ、消臭剤としては、ラウリル酸メタアクリレートな
ど、そして、芳香剤としてはイグサの精油成分、シトロ
ネラ、レモン、レモングラス、オレンジ、ユーカリ、ラ
ベンダー等が用いられる。
【0016】本発明のダニ駆除組成物中の前記有効成分
の配合量はその剤型、適用方法及び適用場所等に応じて
適宜決定することができるが、全組成中に有効成分を合
計で、水和剤や乳剤の場合は0.1〜50重量%、油剤
やエアゾール剤の場合は0.1〜30重量%配合するの
が好ましく、この収納容器も適用にあった形式が好まし
い。例えば、エアゾール剤においては適用場所に噴霧・
塗布し易いよう、針状あるいは小径のチューブ状のノズ
ルを採用したり、微細な粉剤においてはその飛散を押さ
えうる形状が好ましい。
【0017】斯くして、調製された本発明のダニ駆除組
成物は床面、畳、カーペット、布団、ソファー、枕、押
し入れなどには散布、噴霧、塗布、蒸散又は設置した
り、あるいは人やペットなどの洗浄剤等として用いられ
る。また、寝具類、ソファーに本発明のダニ駆除組成物
で処理した繊維もしくはウレタンの充填物を入れて使用
することもできる。
【0018】また、本発明のダニ駆除組成物は上述の剤
型の他に、有効成分を適当な基材に保持させることによ
って、殺ダニ成分を有するフィルム、シート、建築、構
築材料などのダニ駆除材とすることも可能である。ここ
で用いられる基材としては例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリエステ
ル等の合成樹脂シート:動植物繊維又は無機質繊維体
(紙、布、不織布、皮革等):上記合成樹脂と動植物繊
維体又は無機質繊維との混合シート、混紡布、又は、不
織布:アルミニウム、ステンレス鋼、亜鉛などの金属の
箔又はフィルム:上記各種シートの積層物:及び建築・
構築材料とする各種天然木材やプラスチックの成型物な
どが挙げられる。これらの基材に、本発明のダニ駆除組
成物を塗布、含浸、滴下、混練等により保持させればダ
ニ駆除材が得られる。基材中の保持量は特に制限はなく
適宜決定でき、上記基材への含浸による場合は、通常飽
和含浸量となる量で用いることができる。
【0019】斯くして得られたダニ駆除材の好ましい実
施態様としては、例えば本発明の有効成分をポリプロピ
レン等のポリマーに含浸させたシートを、畳、カーペッ
ト、ソファー、寝具、ぬいぐるみ等の下に設置する方法
が挙げられる。この場合設置面積1m2 当たり有効成分
を約0.5〜20g保持させることによって、有効成分
の徐放化が可能となり、ダニ駆除効果を長持ちさせるこ
とができる。
【0020】本発明のダニ駆除組成物の対象となるダニ
類は屋内に生息・繁殖するダニ類の全般にわたり、例え
ば、コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ等のヒョウヒ
ダニ類、ケナガコナダニ、ムギコナダニ等のコナダニ
類、チリニクダニ、イエニクダニ等のニクダニ類、クワ
ガタツメダニ、フトツメダニ、ミナミツメダニ等のツメ
ダニ類、ホコリダニ類、イエダニ、トリサシダニ、マダ
ニ類、ワクモ類等の動物寄生性ダニ類などが挙げられ
る。
【0021】
【作用】本発明で用いる前記の一般式(1)で表わされ
る化合物は、優れた殺ダニ作用を有することが見出され
た。
【0022】
【実施例】以下、試験例及び実施例により本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例などに限定さ
れるものではない。 試験例 屋内塵性ダニ類の大多数を占めるコナヒョウヒダニ(De
rmatophagoides fari-nae 、以下「D.f.」という)と、
ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae、以下「T.
p.」という)を用いて本発明のダニ駆除組成物の有効成
分の効力を調べた。
【0023】a.供試薬剤 本発明薬剤: 化合物(1) 2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン 化合物(2) 4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾ
リン−3−オン 比較薬剤: ビス(1−オキシ−2−ピリジル)ジスルフィド b.試験方法 上記供試薬剤の原液をアセトンで希釈し、不織布(5×
5cm)に各薬剤の濃度が各0.1g/m2 になるよう
に均一に滴下処理した後、室内に数時間放置した。そし
て、この不織布と生ダニのみを約50頭程をビニール袋
(6×6cm)に入れ、密封し、24時間後に実体顕微
鏡(オリンパス社製)下でダニの生死を判定した。な
お、対照として薬剤を含まないアセトンで処理した不織
布を用いて同様に試験した。
【0024】c.試験結果 致死率を下式により求め、結果を表1に2連の平均値で
示した。 致死率(%)=〔(致死ダニ数)/(総ダニ数)〕×100
【0025】
【表1】
【0026】実施例1 油剤 化合物(1)2wt%、溶剤としてイソプロピルアルコ
ール98wt%を混合して均一な油剤を調製した。 実施例2 乳剤 化合物(2)20wt%、乳化剤としてソルビタンモノ
ステアレート10wt%そして溶剤としてキシレン70
wt%を混合して均一な乳剤を調製した。
【0027】実施例3 粉剤 化合物(1)1wt%、基材として無水ケイ酸1wt%
及びタルク98wt%を混合して、均一な粉剤を調製し
た。 実施例4 粉剤 化合物(1)2wt%、基材として軟質ポリ塩化ビニル
粉末98wt%を室温下で一昼夜攪拌し、化合物をポリ
塩化ビニル粉末に吸着させて粉剤を調製した。
【0028】実施例5 エアゾール剤 化合物(1)0.3gおよびサリチル酸フェニル12g
をジメトキシエタン200mlに混合攪拌して原液を調
製し、エアゾール容器に充填して、バルブ部分を取付け
た後、該バルブ部分を通してジメチルエーテル60ml
及び液化炭酸ガス50mlを加圧充填してエアゾール剤
を調製した。
【0029】実施例6 エアゾール剤 化合物(1)3gをキシレン25mlに溶解した後、更
に灯油220mlに溶解して原液を調製し、エアゾール
容器に充填して、バルブ部分を取付けた後、該バルブ部
分を通して液化石油ガス・ジメチルエーテル(容積比=
1:1)混合溶液50mlを加圧充填してエアゾール剤
を調製した。
【0030】実施例7 加熱蒸散剤 化合物(1)600mgを適量のアセトンに溶解し、1
0×15cmの濾紙に均一に吸着させた後、アセトンを
風乾し加熱蒸散剤を調製した。
【0031】
【発明の効果】本発明は、殺ダニ効果が強力で、かつ人
体に対する安全性が高く家庭内等で手軽に使用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の化1に示される一般式(1)で表わ
    される化合物を1種又は2種以上を有効成分として含有
    することを特徴とする屋内ダニ駆除組成物。 【化1】 (但し、Rは、水素、炭素数2〜18の非置換又は置換
    アルキル基、炭素数2〜18の非置換又は置換アルケニ
    ル基又はアルキニル基、炭素数3〜8の炭素環を有する
    炭素数3〜12の非置換又は置換シクロアルキル基、炭
    素数10までの非置換又は置換アラルキル基、又は炭素
    数10までの非置換又は置換アリール基であり、X1
    2 はそれぞれ水素またはハロゲンである。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001041564A3 (en) * 1999-12-10 2002-01-10 Fenchurch Environmental Group Compositions for reducing or eliminating house mite infestations
JP2010024178A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Dainippon Jochugiku Co Ltd 防黴防虫組成物及びこれを用いた防黴防虫方法

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WO2001041564A3 (en) * 1999-12-10 2002-01-10 Fenchurch Environmental Group Compositions for reducing or eliminating house mite infestations
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