JPH05124809A - シリコンの凝固精製法 - Google Patents

シリコンの凝固精製法

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JPH05124809A
JPH05124809A JP31180391A JP31180391A JPH05124809A JP H05124809 A JPH05124809 A JP H05124809A JP 31180391 A JP31180391 A JP 31180391A JP 31180391 A JP31180391 A JP 31180391A JP H05124809 A JPH05124809 A JP H05124809A
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JP
Japan
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silicon
ingot
solidification
metallic silicon
refining
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Withdrawn
Application number
JP31180391A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Maeda
正史 前田
Tetsuo Kawahara
哲郎 河原
Masato Ishizaki
正人 石崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B33/00Silicon; Compounds thereof
    • C01B33/02Silicon
    • C01B33/037Purification

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 凝固精製の歩留りを上げることが出来るシリ
コンの凝固精製法を提供する。 【構成】 金属シリコン3の純度を上げるために金属シ
リコン3の液相を一方向から徐々に凝固することによっ
て元の金属シリコン3の液相よりも不純物濃度の低い金
属シリコン3の鋳塊を得るようにした凝固精製法におい
て、金属シリコン3中の不純物濃度が要求される値に近
付いたときに凝固した金属シリコン3の鋳塊の一部を電
子銃5から発射する電子ビームで再溶解した後に、再度
水冷銅鋳型2で凝固させるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属シリコンの純度を
上げるためのシリコンの凝固精製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属の純度を上げるために凝固精
製法が行われている。この方法は、溶液の固相線と液相
線が図4に示すような関係にある場合、凝固の際に不純
物が固相から排出され液相側に移行することを利用する
もので、金属を一方向から徐々に凝固することによっ
て、元の液相よりも不純物濃度の低い鋳塊が得られる。
そして、液相中に排出された不純物は最後に凝固する部
分に濃縮され、その部分は切断され廃棄される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたシ
リコンの凝固精製法においては、凝固精製後の鋳塊のう
ち不純物が濃縮された部分は捨てられてしまうため歩留
りが悪いという問題点を有していた。本発明は、従来の
技術が有するこのような問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、凝固精製の歩留りを上
げることが出来るシリコンの凝固精製法を提供しようと
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明は、金属の純度を上げるために金属を一方向から徐
々に凝固することによって元の液相よりも不純物濃度の
低い固相の鋳塊を得るようにした凝固精製法において、
前記固相中の不純物濃度が要求される値に近付いたとき
に前記固相の一部を再溶解した後に再度凝固させるよう
にしたものである。
【0005】
【作用】再溶解処理によって精製が促され歩留りが向上
する。
【0006】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1は本発明に係るシリコンの凝固精製法を
実施するためのインゴット製造装置の説明図、図2は本
発明に係るシリコンの凝固精製法によるシリコンインゴ
ット中のAl濃度分布を示す図である。
【0007】インゴット製造装置は、図1に示すように
チャンバー1とチャンバー1の中に配置した水冷銅鋳型
2と水冷銅鋳型2に金属シリコン3を供給する振動フィ
ーダ4と金属シリコン3を電子ビームで加熱する電子銃
5と鋳塊を下方に引張る引下装置6等から構成されてい
る。引下装置6の引下速度は、ステッピングモータ7を
駆動部8を介してコンピュータ9によって制御されてい
る。
【0008】シリコンの凝固精製法は、1/10000
〜1/1000mbarに減圧したチャンバー1内で金
属シリコン3を振動フィーダ4で水冷銅鋳型2に供給
し、電子銃5から発射する電子ビームで金属シリコン3
を溶解する。これを水冷銅鋳型2で凝固させながら、凝
固した鋳塊を引下装置6により2mm/分の速度で下方
に引張り、直径35mmの円柱状インゴットを製造す
る。この際、図2に示すインゴットの基部からの長さx
がインゴットの基部から上部までの所定の長さIの7割
(x/I=0.7)になった時点で電子銃5の出力を5
kWから6.5kWに上げ、既に凝固しているインゴッ
トの上端部の一部分に、より多くの熱量を投入して再溶
解して再度凝固させる。
【0009】このような再溶解処理によって、図2に示
すようにインゴット中のAl濃度を示すCx/Coは、
インゴットの基部からの長さxがインゴットの基部から
上部までの所定の長さIの7割(x/I=0.7)の所
で再び下がっている。従って、要求されるAl濃度がC
x/Co=0.2以下であるとすれば、この再溶解処理
によってx/I=0.8の所でAl濃度が再びCx/C
o=0.2となっているので歩留りは、70%から80
%へと向上したことになる。図2において、CoはA
l:1800ppmであり、■印は直径35mmの円柱
状インゴットの中心部、□は同じく縁部におけるデータ
を示す。
【0010】一般に、凝固が一方向に進行している場
合、凝固界面近傍の不純物の濃度分布は、凝固界面で固
相から排出された不純物が液相中に拡散するため、図3
(a)に示された形をとる。凝固が一方向に進行する途
中で固相の一部を再溶解すると液相側の凝固界面極近の
不純物濃度CLが図3(b)に示すように低下する。図
3(b)に示すように凝固界面極近の液相中の不純物濃
度CLが低下したため、この状態から再び一方向に凝固
を進行させると図3(c)に示すように固相中の不純物
濃度CSは既に凝固していた固相より低くなる。本発明
に係るシリコンの凝固精製法のメカニズムは、以上のよ
うな原理に基づくものである。
【0011】また、凝固精製効率を向上させるために
は、通常凝固速度、温度分布、浴の攪拌の度合などの条
件を最適化するようにしているが、本発明に係るシリコ
ンの凝固精製法は、これらの方法と相互の影響がなく、
従来の凝固精製処理に再溶解工程を付足すだけで簡単に
歩留りを上げられる。
【0012】なお、本実施例では電子銃5による電子ビ
ームで金属シリコン3を溶解しているが、一般的なヒー
タを使用してもよい。電子銃5を使用したのは、操作性
が良く簡単に本発明の再溶解処理が実施できるからであ
る。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、凝
固精製の歩留りが上がる。また、凝固精製工程は、通常
最終工程に近い所にあるので歩留り向上の効果は大き
い。更に、凝固精製効率を向上させるための他の方法と
合せて実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリコンの凝固精製法を実施する
ためのインゴット製造装置の説明図
【図2】本発明に係るシリコンの凝固精製法によるシリ
コンインゴット中のAl濃度分布を示す図
【図3】凝固が一方向に進行している場合の凝固界面近
傍の不純物の濃度分布を示し、図3(a)は凝固が一方
向に進行している場合の凝固界面近傍の不純物の濃度分
布を示す図、図3(b)は固相の一部を再溶解した場合
の凝固界面近傍の不純物の濃度分布を示す図、図3
(c)は再び一方向に凝固を進行させた場合の凝固界面
近傍の不純物の濃度分布を示す図
【図4】希薄2元合金における固相線と液相線の関係を
示す図
【符号の説明】
1…チャンバー、2…水冷銅鋳型、3…金属シリコン、
4…振動フィーダ、5…電子銃、6…引下装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属の純度を上げるために金属を一方向
    から徐々に凝固することによって元の液相よりも不純物
    濃度の低い固相の鋳塊を得るようにした凝固精製法にお
    いて、前記固相中の不純物濃度が要求される値に近付い
    たときに前記固相の一部を再溶解した後に再度凝固させ
    るようにしたことを特徴とするシリコンの凝固精製法。
JP31180391A 1991-10-30 1991-10-30 シリコンの凝固精製法 Withdrawn JPH05124809A (ja)

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