JPH05124405A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JPH05124405A JPH05124405A JP3287639A JP28763991A JPH05124405A JP H05124405 A JPH05124405 A JP H05124405A JP 3287639 A JP3287639 A JP 3287639A JP 28763991 A JP28763991 A JP 28763991A JP H05124405 A JPH05124405 A JP H05124405A
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Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ハイスチレンSBRを使用したトレッドと汎
用セメントとの組み合わせでも、トレッド接合面の剥離
の発生を防止することができる空気入りタイヤを提供す
る。 【構成】 トレッド2のスプライスライン3が赤道断面
においてタイヤ周方向に対してなすスプライス角度θを
0°以上30°未満又は50°超90°以下にする。
用セメントとの組み合わせでも、トレッド接合面の剥離
の発生を防止することができる空気入りタイヤを提供す
る。 【構成】 トレッド2のスプライスライン3が赤道断面
においてタイヤ周方向に対してなすスプライス角度θを
0°以上30°未満又は50°超90°以下にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトレッドにハイスチレン
SBR(スチレンブタジエンゴム)を使用した高性能の
空気入りタイヤに関する。
SBR(スチレンブタジエンゴム)を使用した高性能の
空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来技術】空気入りタイヤのトレッドは、両端部を斜
めの切り口にした帯状の未加硫ゴムをクラウン部に巻き
付け、その両端部の切り口をスプライスセメントを介し
て互いに接合して成型加硫することにより構成されてい
る。一般に、そのトレッドゴムには、スチレン含有量3
0重量%以下のSBRを主体とするゴム組成物が使用さ
れ、またスプライスセメントにはスチレン含有量25重
量%前後のSBRを含有するゴム組成物が使用され、ま
た接合面切り口が赤道断面においてタイヤ周方向に対し
てなす角度(スプライス角度)は、成型のしやすさから
30°〜45°の範囲にしてあった。
めの切り口にした帯状の未加硫ゴムをクラウン部に巻き
付け、その両端部の切り口をスプライスセメントを介し
て互いに接合して成型加硫することにより構成されてい
る。一般に、そのトレッドゴムには、スチレン含有量3
0重量%以下のSBRを主体とするゴム組成物が使用さ
れ、またスプライスセメントにはスチレン含有量25重
量%前後のSBRを含有するゴム組成物が使用され、ま
た接合面切り口が赤道断面においてタイヤ周方向に対し
てなす角度(スプライス角度)は、成型のしやすさから
30°〜45°の範囲にしてあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、高速走行に
対して高性能を発揮するようにした高性能タイヤでは、
トレッドにスチレン含有量30重量%以上のハイスチレ
ンSBRが使用されている。このようなハイスチレンS
BRを主材料とするトレッドの接合に上述した汎用SB
Rからなるスプライスセメントを使用し、上述したスプ
ライス角度にすると、加硫後のスプライス強度が低下
し、高速走行中に剥離が発生しやすいという問題点があ
った。
対して高性能を発揮するようにした高性能タイヤでは、
トレッドにスチレン含有量30重量%以上のハイスチレ
ンSBRが使用されている。このようなハイスチレンS
BRを主材料とするトレッドの接合に上述した汎用SB
Rからなるスプライスセメントを使用し、上述したスプ
ライス角度にすると、加硫後のスプライス強度が低下
し、高速走行中に剥離が発生しやすいという問題点があ
った。
【0004】本発明の目的は高性能タイヤに使用される
ハイスチレンSBRのトレッドと汎用セメントとの組み
合わせでも、接合面の剥離発生を防止することができる
空気入りタイヤを提供することにある。
ハイスチレンSBRのトレッドと汎用セメントとの組み
合わせでも、接合面の剥離発生を防止することができる
空気入りタイヤを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る空気入りタ
イヤは、スチレン含有量が30重量%以上のSBRを含
有するゴム組成物をタイヤ本体の外周上に帯状に貼り付
け、その長さ方向の両端面をスチレン含有量30重量%
以下のSBRを含有するスプライスセメントを介して相
互に接合してトレッドを構成する空気入りタイヤにおい
て、前記トレッドの接合面が赤道断面においてタイヤ周
方向に対してなすスプライス角度を、前記接合面の全長
の50%以上に亘って0°以上30°未満又は50°超
90°以下にしたことを特徴とするものである。
イヤは、スチレン含有量が30重量%以上のSBRを含
有するゴム組成物をタイヤ本体の外周上に帯状に貼り付
け、その長さ方向の両端面をスチレン含有量30重量%
以下のSBRを含有するスプライスセメントを介して相
互に接合してトレッドを構成する空気入りタイヤにおい
て、前記トレッドの接合面が赤道断面においてタイヤ周
方向に対してなすスプライス角度を、前記接合面の全長
の50%以上に亘って0°以上30°未満又は50°超
90°以下にしたことを特徴とするものである。
【0006】本発明においては、スチレン含有量が30
重量%以上のSBRを使用したトレッドを備えた高性能
の空気入りタイヤにおいて、トレッドのスプライス角度
を前述した範囲にすることにより、走行時にトレッドの
接地面に負荷される剪断力によって接合面の剥離が発生
することを防止できる。接合面の剥離現象について鋭意
検討を重ねた結果、トレッドの接地面に負荷される剪断
力の接合面に対する垂直成分がその発生に大きく寄与し
ており、その成分はスプライス角度に依存することを見
出し本発明に至った。スプライス角度が30乃至50°
であると、接合面の剥離が発生し、45°で剥離による
ダメージが最も大きくなる。このため、トレッドの接合
面が赤道断面においてタイヤ周方向に対してなすスプラ
イス角度は0°以上30°未満又は50°超90°以下
にする。
重量%以上のSBRを使用したトレッドを備えた高性能
の空気入りタイヤにおいて、トレッドのスプライス角度
を前述した範囲にすることにより、走行時にトレッドの
接地面に負荷される剪断力によって接合面の剥離が発生
することを防止できる。接合面の剥離現象について鋭意
検討を重ねた結果、トレッドの接地面に負荷される剪断
力の接合面に対する垂直成分がその発生に大きく寄与し
ており、その成分はスプライス角度に依存することを見
出し本発明に至った。スプライス角度が30乃至50°
であると、接合面の剥離が発生し、45°で剥離による
ダメージが最も大きくなる。このため、トレッドの接合
面が赤道断面においてタイヤ周方向に対してなすスプラ
イス角度は0°以上30°未満又は50°超90°以下
にする。
【0007】しかしながら、トレッドの接合面の全長に
亘ってスプライス角度が0°以上30°未満であるとト
レッドの接合面が必要以上に長くなり、逆にトレッドの
接合面の全長に亘ってスプライス角度が50°超90°
以下であるとトレッドの接合面面積が小さくなって加硫
前の接合強度が低下するなどタイヤ製造上の不具合をも
たらす。このため、トレッドの接合面に例えば段差を設
け、各段差面におけるスプライス角度を0°以上30°
未満又は50°超90°以下にすることによりトレッド
の接合面の面積を適切なものにすることが好ましい。こ
の場合、スプライス角度の変曲点が形成されてスプライ
ス角度が局所的に30乃至50°になるが、加硫タイヤ
の走行時における接合面の剥離の発生を極力抑制するた
めに、トレッドの接合面の全長の50%以上に亘ってス
プライス角度を0°以上30°未満又は50°超90°
以下にする。
亘ってスプライス角度が0°以上30°未満であるとト
レッドの接合面が必要以上に長くなり、逆にトレッドの
接合面の全長に亘ってスプライス角度が50°超90°
以下であるとトレッドの接合面面積が小さくなって加硫
前の接合強度が低下するなどタイヤ製造上の不具合をも
たらす。このため、トレッドの接合面に例えば段差を設
け、各段差面におけるスプライス角度を0°以上30°
未満又は50°超90°以下にすることによりトレッド
の接合面の面積を適切なものにすることが好ましい。こ
の場合、スプライス角度の変曲点が形成されてスプライ
ス角度が局所的に30乃至50°になるが、加硫タイヤ
の走行時における接合面の剥離の発生を極力抑制するた
めに、トレッドの接合面の全長の50%以上に亘ってス
プライス角度を0°以上30°未満又は50°超90°
以下にする。
【0008】次に本発明の実施例について添付の図面を
参照して説明する。図1は本発明の実施例に係る空気入
りタイヤのトレッド部の赤道断面を示す図である。1
は、不図示のカーカスの外周上に設けられたベルトで、
このベルト1を被覆するように帯状のトレッド2が貼り
付けられている。トレッド2は、その長さ方向の両端部
の切り口が突き合わされて相互に接合されている。トレ
ッド2の両端部の接合面(スプライスライン3)がタイ
ヤ周方向に対してなすスプライス角度θは0°以上30
°未満又は50°超90°以下である。
参照して説明する。図1は本発明の実施例に係る空気入
りタイヤのトレッド部の赤道断面を示す図である。1
は、不図示のカーカスの外周上に設けられたベルトで、
このベルト1を被覆するように帯状のトレッド2が貼り
付けられている。トレッド2は、その長さ方向の両端部
の切り口が突き合わされて相互に接合されている。トレ
ッド2の両端部の接合面(スプライスライン3)がタイ
ヤ周方向に対してなすスプライス角度θは0°以上30
°未満又は50°超90°以下である。
【0009】スプライス角度を0°以上30°未満又は
50°超90°以下にするため、タイヤ走行時にタイヤ
に剪断力が負荷されても接合面の剥離が発生することを
防止できる。本発明において、スプライスライン3は図
1に示すにような直線だけに限られず、図2に例示する
ように様々に屈曲したスプライスラインにすることが可
能である。しかし、このような屈曲部を有するスプライ
スラインにおいて、その全長の少なくとも90%以上が
上述したスプライス角度θの範囲を満足していなければ
ならない。
50°超90°以下にするため、タイヤ走行時にタイヤ
に剪断力が負荷されても接合面の剥離が発生することを
防止できる。本発明において、スプライスライン3は図
1に示すにような直線だけに限られず、図2に例示する
ように様々に屈曲したスプライスラインにすることが可
能である。しかし、このような屈曲部を有するスプライ
スラインにおいて、その全長の少なくとも90%以上が
上述したスプライス角度θの範囲を満足していなければ
ならない。
【0010】スプライスライン3aはトレッド2の表面
付近におけるスプライス角度θ1 が0°以上30°未満
であり、トレッド2の厚さ方向の中央部付近からベルト
部にかけた部分におけるスプライス角度θ2 が50°超
90°以下である。スプライスライン3b,3cはスプ
ライスライン3aとは逆にスプライス角度θ1 が50°
超90°以下であり、スプライス角度θ2 が0°以下3
0°未満である。スプライスライン3dは段差状をなし
ており、スプライス角度θ1 ,θ2 が共に50°超90
°以下である。
付近におけるスプライス角度θ1 が0°以上30°未満
であり、トレッド2の厚さ方向の中央部付近からベルト
部にかけた部分におけるスプライス角度θ2 が50°超
90°以下である。スプライスライン3b,3cはスプ
ライスライン3aとは逆にスプライス角度θ1 が50°
超90°以下であり、スプライス角度θ2 が0°以下3
0°未満である。スプライスライン3dは段差状をなし
ており、スプライス角度θ1 ,θ2 が共に50°超90
°以下である。
【0011】これらの実施例によれば、接合面の剥離発
生を防止できると共に、スプライスラインに変曲点を設
けることによりスプライスラインの長さをタイヤ製造上
適切なものにすることができる。また、タイヤ走行によ
りトレッド2が摩耗した場合でもその効果を十分に維持
することができる。
生を防止できると共に、スプライスラインに変曲点を設
けることによりスプライスラインの長さをタイヤ製造上
適切なものにすることができる。また、タイヤ走行によ
りトレッド2が摩耗した場合でもその効果を十分に維持
することができる。
【0012】
【実施例】スチレン含有量が35重量のSBRを含有す
るトレッド押出物の長さ方向の両端の切断面にスチレン
含有量が25重量%のSBRを含有するスプライスセメ
ントを塗布し、乾燥させた後、このトレッド押出物をケ
ーシング周上に巻き付け、その両端面を相互に接合し
た。次いで、これを加硫して硬化させることにより供試
用の空気入りタイヤを製造した。なお、タイヤの調製に
おいて、タイヤ周方向に対して接合面がなすスプライス
角度を10°から90°までの間で10°おきに変化さ
せた。また、トレッド押出物及びスプライスセメントゴ
ムの組成を下記表1及び表2に示す。スプライスセメン
トはゴム用揮発油1リットルにセメント用ゴムを10g
の割合で攪拌分散させたものである。
るトレッド押出物の長さ方向の両端の切断面にスチレン
含有量が25重量%のSBRを含有するスプライスセメ
ントを塗布し、乾燥させた後、このトレッド押出物をケ
ーシング周上に巻き付け、その両端面を相互に接合し
た。次いで、これを加硫して硬化させることにより供試
用の空気入りタイヤを製造した。なお、タイヤの調製に
おいて、タイヤ周方向に対して接合面がなすスプライス
角度を10°から90°までの間で10°おきに変化さ
せた。また、トレッド押出物及びスプライスセメントゴ
ムの組成を下記表1及び表2に示す。スプライスセメン
トはゴム用揮発油1リットルにセメント用ゴムを10g
の割合で攪拌分散させたものである。
【0013】 次に供試タイヤのトレッド表面をスプライス角度の鋭
角方向に対向する方向にグラインダーを強く押し付けな
がらバフし、トレッドの接合面におけるクラックの発生
の有無を調べた。また、トレッドの周方向の断面が見え
るようにタイヤを切断し、トレッドの表面とスプライス
ラインとがなすスプライス角度を測定した。その結果を
下記表3に示す。
角方向に対向する方向にグラインダーを強く押し付けな
がらバフし、トレッドの接合面におけるクラックの発生
の有無を調べた。また、トレッドの周方向の断面が見え
るようにタイヤを切断し、トレッドの表面とスプライス
ラインとがなすスプライス角度を測定した。その結果を
下記表3に示す。
【0014】 この表3から明らかなように、トレッドのスプライス角
度が30乃至50°である場合にトレッドの接合面にク
ラックが発生し、トレッドの接合角度が0°以上30°
未満又は50°超90°以下である場合にはクラックが
発生していなかった。
度が30乃至50°である場合にトレッドの接合面にク
ラックが発生し、トレッドの接合角度が0°以上30°
未満又は50°超90°以下である場合にはクラックが
発生していなかった。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
レッドの接合面が赤道断面においてタイヤ周方向に対し
てなすスプライス角度を前記接合面の全長の50%以上
に亘って0°以上30°未満又は50°超90°以下に
するから、ハイスチレンSBRのトレッドと汎用セメン
トとの組み合わせでも、接合面の剥離発生を防止するこ
とができる。
レッドの接合面が赤道断面においてタイヤ周方向に対し
てなすスプライス角度を前記接合面の全長の50%以上
に亘って0°以上30°未満又は50°超90°以下に
するから、ハイスチレンSBRのトレッドと汎用セメン
トとの組み合わせでも、接合面の剥離発生を防止するこ
とができる。
【図1】本発明の実施例に係る空気入りタイヤのトレッ
ド部の赤道断面を示す断面図である。
ド部の赤道断面を示す断面図である。
【図2】本発明においてスプライスラインの他の態様を
例示するトレッド部の赤道断面図である。
例示するトレッド部の赤道断面図である。
1 ベルト 2 トレッド 3,3a,3b,3c,3d スプライスライン
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る空気入りタ
イヤは、スチレン含有量が30重量%以上のSBRを含
有するゴム組成物をタイヤ本体の外周上に帯状に貼り付
け、その長さ方向の両端面をスチレン含有量30重量%
以下のSBRを含有するスプライスセメントを介して相
互に接合してトレッドを構成する空気入りタイヤにおい
て、前記トレッドの接合面が赤道断面において示すスプ
ライスラインがタイヤ周方向に対してなすスプライス角
度を、前記スプライスラインの全長の50%以上に亘っ
て0゜以上30°未満又は50゜超90°以下にしたこ
とを特徴とするものである。
イヤは、スチレン含有量が30重量%以上のSBRを含
有するゴム組成物をタイヤ本体の外周上に帯状に貼り付
け、その長さ方向の両端面をスチレン含有量30重量%
以下のSBRを含有するスプライスセメントを介して相
互に接合してトレッドを構成する空気入りタイヤにおい
て、前記トレッドの接合面が赤道断面において示すスプ
ライスラインがタイヤ周方向に対してなすスプライス角
度を、前記スプライスラインの全長の50%以上に亘っ
て0゜以上30°未満又は50゜超90°以下にしたこ
とを特徴とするものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明においては、スチレン含有量が30
重量%以上のSBRを使用したトレッドを備えた高性能
の空気入りタイヤにおいて、トレッドのスプライス角度
を前述した範囲にすることにより、走行時にトレッドの
接地面に負荷される剪断力によって接合面の剥離が発生
することを防止できる。接合面の剥離現象について鋭意
検討を重ねた結果、トレッドの接地面に負荷される剪断
力の接合面に対する垂直成分がその発生に大きく寄与し
ており、その成分はスプライス角度に依存することを見
出し本発明に至った。スプライス角度が30乃至50°
であると、接合面の剥離が発生し、45°で剥離による
ダメージが最も大きくなる。このため、トレッドの接合
面が赤道断面において示すスプライスラインがタイヤ周
方向に対してなすスプライス角度は0°以上30°未満
又は50°超90°以下にする。
重量%以上のSBRを使用したトレッドを備えた高性能
の空気入りタイヤにおいて、トレッドのスプライス角度
を前述した範囲にすることにより、走行時にトレッドの
接地面に負荷される剪断力によって接合面の剥離が発生
することを防止できる。接合面の剥離現象について鋭意
検討を重ねた結果、トレッドの接地面に負荷される剪断
力の接合面に対する垂直成分がその発生に大きく寄与し
ており、その成分はスプライス角度に依存することを見
出し本発明に至った。スプライス角度が30乃至50°
であると、接合面の剥離が発生し、45°で剥離による
ダメージが最も大きくなる。このため、トレッドの接合
面が赤道断面において示すスプライスラインがタイヤ周
方向に対してなすスプライス角度は0°以上30°未満
又は50°超90°以下にする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】しかしながら、スプライスラインの全長に
亘ってスプライス角度が0°以上30゜未満であるとト
レッドの接合面が必要以上に広くなるため成型作業性が
悪くなり、逆にスプライスラインの全長に亘ってスプラ
イス角度が50°超90°以下であるとトレッドの接合
面面積が小さくなって加硫前の接合強度が低下するなど
タイヤ製造上の不具合をもたらす。このため、トレッド
の接合面に例えば段差を設け、各段差面におけるスプラ
イス角度を0°以上30゜未満又は50゜超90°以下
にすることによりトレッドの接合面の面積を適切なもの
にすることが好ましい。この場合、スプライス角度の変
曲点が形成されてスプライス角度が局所的に30乃至5
0°になることもあるが、加硫タイヤの走行時における
接合面の剥離の発生を極力抑制するために、トレッドの
スプライスラインの全長の50%以上に亘ってスプライ
ス角度を0°以上30°未満又は50°超90゜以下に
する。
亘ってスプライス角度が0°以上30゜未満であるとト
レッドの接合面が必要以上に広くなるため成型作業性が
悪くなり、逆にスプライスラインの全長に亘ってスプラ
イス角度が50°超90°以下であるとトレッドの接合
面面積が小さくなって加硫前の接合強度が低下するなど
タイヤ製造上の不具合をもたらす。このため、トレッド
の接合面に例えば段差を設け、各段差面におけるスプラ
イス角度を0°以上30゜未満又は50゜超90°以下
にすることによりトレッドの接合面の面積を適切なもの
にすることが好ましい。この場合、スプライス角度の変
曲点が形成されてスプライス角度が局所的に30乃至5
0°になることもあるが、加硫タイヤの走行時における
接合面の剥離の発生を極力抑制するために、トレッドの
スプライスラインの全長の50%以上に亘ってスプライ
ス角度を0°以上30°未満又は50°超90゜以下に
する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】スプライス角度を0゜以上30°未満又は
50°超90°以下にするため、タイヤ走行時にタイヤ
に剪断力が負荷されても接合面の剥離が発生することを
防止できる。本発明において、スプライスライン3は図
1に示すにような直線だけに限られず、図2に例示する
ように様々に屈曲したスプライスラインにすることが可
能である。しかし、このような屈曲部を有するスプライ
スラインにおいて、その全長の少なくとも50%以上が
上述したスプライス角度θの範囲を満足していなければ
ならない。
50°超90°以下にするため、タイヤ走行時にタイヤ
に剪断力が負荷されても接合面の剥離が発生することを
防止できる。本発明において、スプライスライン3は図
1に示すにような直線だけに限られず、図2に例示する
ように様々に屈曲したスプライスラインにすることが可
能である。しかし、このような屈曲部を有するスプライ
スラインにおいて、その全長の少なくとも50%以上が
上述したスプライス角度θの範囲を満足していなければ
ならない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】スプライスライン3aはトレッド2の表面
付近におけるスプライス角度θ1が0゜以上30°未満
であり、トレッド2の厚さ方向の中央部付近からベルト
部にかけた部分におけるスプライス角度θ2が50°超
90゜以下である。スプライスライン3b,3cはスプ
ライスライン3aとは逆にスプライス角度θ1が50゜
超90°以下であり、スプライス角度θ2が0゜以上3
0°未満である。スプライスライン3dは段差状をなし
ており、スプライス角度θ1,θ2が共に50゜超90
°以下である。
付近におけるスプライス角度θ1が0゜以上30°未満
であり、トレッド2の厚さ方向の中央部付近からベルト
部にかけた部分におけるスプライス角度θ2が50°超
90゜以下である。スプライスライン3b,3cはスプ
ライスライン3aとは逆にスプライス角度θ1が50゜
超90°以下であり、スプライス角度θ2が0゜以上3
0°未満である。スプライスライン3dは段差状をなし
ており、スプライス角度θ1,θ2が共に50゜超90
°以下である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 この表3から明らかなように、トレッドのスプライス角
度が30乃至50°である場合にトレッドの接合面にク
ラックが発生し、トレッドのスプライス角度が0゜以上
30°未満又は50°超90°以下で発生していなかっ
た。
度が30乃至50°である場合にトレッドの接合面にク
ラックが発生し、トレッドのスプライス角度が0゜以上
30°未満又は50°超90°以下で発生していなかっ
た。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
レッドの接合面が赤道断面において示すスプライスライ
ンがタイヤ周方向に対してなすスプライス角度を前記ス
プライスラインの全長の50%以上に亘って0゜以上3
0°未満又は50°超90°以下にするから、ハイスチ
レンSBRのトレッドと汎用セメントとの組み合わせで
も、接合面の剥離発生を防止することができる。
レッドの接合面が赤道断面において示すスプライスライ
ンがタイヤ周方向に対してなすスプライス角度を前記ス
プライスラインの全長の50%以上に亘って0゜以上3
0°未満又は50°超90°以下にするから、ハイスチ
レンSBRのトレッドと汎用セメントとの組み合わせで
も、接合面の剥離発生を防止することができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
Claims (1)
- 【請求項1】 スチレン含有量が30重量%以上のSB
Rを含有するゴム組成物をタイヤ本体の外周上に帯状に
貼り付け、その長さ方向の両端面をスチレン含有量30
重量%以下のSBRを含有するスプライスセメントを介
して相互に接合してトレッドを構成する空気入りタイヤ
において、前記トレッドの接合面が赤道断面においてタ
イヤ周方向に対してなすスプライス角度を、前記接合面
の全長の50%以上に亘って0°以上30°未満又は5
0°超90°以下にした空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3287639A JPH05124405A (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3287639A JPH05124405A (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05124405A true JPH05124405A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=17719834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3287639A Pending JPH05124405A (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05124405A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002225154A (ja) * | 2001-01-29 | 2002-08-14 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤの製造方法、及びそれによって製造された空気入りタイヤ |
JP2008195208A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
KR102272736B1 (ko) * | 2020-04-02 | 2021-07-05 | 넥센타이어 주식회사 | 타이어 트레드 단부 구조 |
-
1991
- 1991-11-01 JP JP3287639A patent/JPH05124405A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002225154A (ja) * | 2001-01-29 | 2002-08-14 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤの製造方法、及びそれによって製造された空気入りタイヤ |
JP4673486B2 (ja) * | 2001-01-29 | 2011-04-20 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤの製造方法、及びそれによって製造された空気入りタイヤ |
JP2008195208A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
KR102272736B1 (ko) * | 2020-04-02 | 2021-07-05 | 넥센타이어 주식회사 | 타이어 트레드 단부 구조 |
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