JPH051240A - 艶消し塗料組成物 - Google Patents

艶消し塗料組成物

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JPH051240A
JPH051240A JP18013191A JP18013191A JPH051240A JP H051240 A JPH051240 A JP H051240A JP 18013191 A JP18013191 A JP 18013191A JP 18013191 A JP18013191 A JP 18013191A JP H051240 A JPH051240 A JP H051240A
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JP
Japan
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weight
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silica
coating composition
matte coating
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JP18013191A
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English (en)
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Masato Tokieda
正人 時枝
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(A)末端や側鎖に1分子中に1個以上の加水
分解性シリル基を有するビニル系樹脂100重量部に対
して、(B)シリカ系艶消し剤50〜250重量部を配
合し、さらに場合により(C)微粒子状合成シリカを
(B)成分の重量に基づき30重量%以下の割合で配合
した艶消し塗料組成物。 【効果】耐候性に優れ、かつ完全艶消しの多孔質調の塗
膜を形成しうる上、硬化性が良好であるなどの特徴を有
し、屋外構造物や建築外装などの仕上げ塗料として好適
に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な艶消し塗料組成
物、さらに詳しくは、耐候性に優れ、かつ完全艶消しの
多孔質調の塗膜を形成しうる上、硬化性が良好であるな
どの特徴を有し、屋外構造物や建築外装などに好適に用
いられる仕上げ塗料組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】屋外構造物、建築外装、自動車などの上
塗り塗装には耐候性が要求されることから、それに使用
する塗料として、耐候性塗料が用いられている。この耐
候性に優れた塗料としては、近年アクリルシリコーン樹
脂を用いたものが開発され、利用されはじめている。こ
のアクリルシリコーン樹脂は、主鎖が実質上ビニル系重
合体から成り、かつ末端や側鎖に、加水分解性シリル基
が1分子中に1個以上導入されたものであって(特開昭
57−172950号公報、同63−10677号公
報)、自己架橋や硬化触媒により該シリル基が加水分解
して、分子間にシロキサン結合を形成し、架橋硬化して
造膜するものであり、またその反応形態により、無機系
基材との接着性に優れていることが知られている。一
方、建築外装などでは、意匠性の面から艶消し調の塗膜
が好まれることが多いため、建築外装材である多孔質基
材、例えばコンクリート、モルタル、セッコウボード、
ケイ酸カルシウム板、セメント及びプラスター類など
に、シリカなどの無機質微粉末やポリエチレン樹脂など
の有機質微粉末を添加して成る艶消し塗料を用いて塗装
が行われている。しかしながら、耐候性に優れ、かつ艶
消し調の塗膜を得ようとして、前記アクリルシリコーン
樹脂に、艶消し剤として通常のシリカ微粉末を添加する
と、硬化不良を起こし、十分な塗膜物性が得られない
し、またポリエチレン樹脂微粉末を添加すると塗膜の耐
候性が著しく低下するのを免れないという性能面での問
題が生じる。さらに、これらの微粉末を添加した場合、
塗装方法によっては艶ムラや色ムラが起きやすく、また
多孔質基材自体の外観や質感を損なうことがあるなど作
業性及び仕上がり外観面での問題も生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、多孔質基材
自体の外観や質感を損なうことなく、艶消し効果が十分
でかつ耐候性に優れた塗膜を形成しうる上、硬化性が良
好な仕上げ塗料組成物を提供することを目的としてなさ
れたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の好ま
しい性質を有する塗料組成物を開発すべく鋭意研究を重
ねた結果、加水分解性シリル基を含有するビニル系樹脂
に所定量のシリカ系艶消し剤及び場合により用いられる
微粒子状合成シリカを配合して成る組成物により、その
目的を達成しうることを見い出し、この知見に基づいて
本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、(A)主鎖が実質上
ビニル系重合体から成り、かつ末端及び/又は側鎖に1
分子中に1個以上の加水分解性シリル基を有するビニル
系樹脂100重量部に対して、(B)シリカ系艶消し剤
50〜250重量部を配合し、さらに場合により、
(C)微粒子状合成シリカを前記(B)成分の重量に基
づき30重量%以下の割合で配合して成る艶消し塗料組
成物を提供するものである。以下、本発明を詳細に説明
する。
【0006】本発明組成物において、(A)成分として
使用されるビニル系樹脂としては、主鎖が実質上ビニル
系重合体から成り、かつ末端や側鎖に、1分子中に1個
以上の加水分解性シリル基を有するものが用いられる。
このものは、加水分解性基を有するビニル型シラン単量
体と他のビニル型単量体とを共重合させることによって
得られ、その分子量が1000〜80,000の範囲に
あるものが好ましく用いられる。この分子量が1000
未満では得られる塗膜の耐候性が十分ではないし、8
0,000を超えると溶剤に溶解した際の溶液の粘度が
高くなるため、固形分濃度を低くしなければならず、そ
の結果塗装が困難になるとともに、艶ムラなどが生じや
すくなり好ましくない。
【0007】このビニル系樹脂の末端や側鎖に導入され
る加水分解性シリル基としては、加水分解性基、例えば
ハロゲン原子、アルコキシ基、チオアルコキシ基、アシ
ロキシ基、フェノキシ基、イミノオキシ基、アルケニル
オキシ基などを有するシリル基が挙げられるが、これら
の中で、取り扱い上の安定性や樹脂製造における経済性
などの点から、アルコキシシリル基が好ましい。
【0008】このような加水分解性シリル基を有するビ
ニル系重合体は、自己架橋により、あるいは硬化触媒に
よって分子間にシロキサン結合を形成して架橋し、硬化
塗膜を与える。本発明組成物において、前記(A)成分
として用いられる末端や側鎖に加水分解性シリル基を有
するビニル系樹脂は市販品として容易に入手可能であ
り、一般に有機溶剤に溶解させ、溶液の形態で市販され
ている。
【0009】この市販品としては、例えばカネカゼムラ
ック[鐘淵化学工業(株)製、商品名]、アクリディック
[大日本インキ化学工業(株)製、商品名]、クリヤマー
[三洋化成工業(株)製、商品名]などのアクリルシリコ
ーン樹脂を挙げることができる。本発明組成物におい
て、(B)成分として用いられるシリカ系艶消し剤とし
ては、二酸化ケイ素を60重量%以上含有するもので、
天然シリカ質粒子、例えば石英を主成分とするケイ砂、
熱処理シリカ質粒子、例えばコンクリート混和剤などと
して用いられるフライアッシュなどの粉末又は粒子が挙
げられる。これらのシリカ系艶消し剤は1種用いてもよ
いし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、該
シリカ系艶消し剤は平均粒子径が0.05〜300μm
の範囲にあるものが好適であり、この平均粒子径が0.
05μm未満のものでは艶消し調の塗膜が得られにくい
し、300μmを超えると塗膜の外観が極端に損なわれ
るので好ましくない。
【0010】本発明組成物には、前記シリカ系艶消し剤
とともに、場合により(C)成分として微粒子状合成シ
リカを併用してもよい。この微粒子状合成シリカとして
は、例えばケイ酸ナトリウムと酸との反応により得られ
たもの、アルコキシシランの加水分解により得られたも
の、カルシウムシリケートと酸との反応により得られた
ものなどが挙げられる。この微粒子状合成シリカは平均
粒子径が0.01〜20μmの範囲にあるものが好適で
ある。
【0011】該微粒子状合成シリカは、その表面のシラ
ノール基とハロシラン、アルコキシシラン、シラザン、
シロキサンなどとを反応させて、該シラノール基に有機
物を化学的に結合させ、表面を疎水化したもの、特にジ
−n−ブチルアミンの吸着量(以下、DBA値という)
が100meq/kg以下の疎水化度を有する疎水性合成シ
リカが好適である。このような表面のシラノール基に有
機物を化学的に結合させて成る疎水性合成シリカの具体
例としては、一般に疎水性合成シリカとして市販されて
いるもの、例えばサイホロービック[富士デヴィソン化
学(株)製、商品名]、NipsilSS[日本シリカ工
業(株)製、商品名]、AERLOSIL R972[日
本アエロジル(株)製、商品名]などを挙げることができ
る。これらの微粒子状合成シリカは1種用いてもよい
し、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0012】前記シリカ系艶消し剤及び微粒子状合成シ
リカの形状については特に制限はなく、球状であっても
よいし、不定の形状であってもよいが、球状又はそれに
近い形状のものが好ましい。本発明組成物においては、
該(B)成分のシリカ系艶消し剤は、前記(A)成分の
ビニル系樹脂100重量部に対し、50〜250重量部
の割合で配合することが必要である。この配合量が50
重量部未満では満足しうる艶消し効果が発揮されない
し、250重量部を超えると塗膜の機械的強度が低下す
る。
【0013】また、本発明においては、場合により、前
記(B)成分のシリカ系艶消し剤とともに、(C)成分
の微粒子状合成シリカを併用することができるが、この
場合、微粒子状合成シリカの配合量は該シリカ系艶消し
剤に対し30重量%以下であることが必要である、この
量が30重量%を超えると本発明の目的が十分に達せら
れない。本発明組成物においては、所望に応じ硬化触媒
を用いることができる。この硬化触媒については特に制
限はなく、従来加水分解性シリル基含有ビニル系重合体
の硬化触媒として慣用されているものの中から任意のも
のを選択して用いることができる。
【0014】このような硬化触媒としては、例えばアル
キルチタン酸塩;リン酸、p−トルエンスルホン酸、フ
タル酸などの酸性化合物;エチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミンなどの脂肪族ジアミン類、ジエチレント
リアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペ
ンタミンなどの脂肪族ポリアミン類、ピペリジン、ピペ
ラジンなどの複素環式アミン類、エタノールアミン類、
トリエチルアミン、エポキシ樹脂の硬化剤として用いら
れる各種変性アミンなどのアミン化合物;
【0015】(n−C49)2Sn(OCOC1123−n)
2、(n−C49)2Sn(OCOCH=CHCOOCH3)
2、(n−C49)2Sn(OCOCH=CHCOOC49
−n)2、(n−C817)2Sn(OCOC1123−n)2
(n−C817)2Sn(OCOCH=CHCOOC
3)2、(n−C817)2Sn(OCOCH=CHCOO
49−n)2、(n−C817)2Sn(OCOCH=CH
COOC817−iso)2、Sn(OCOC817−n)2 などの有機スズカルボキシレート
【0016】(n−C49)2Sn(SCH2COO)、
(n−C49)2Sn(SCH2COOC917−is
o)2、(n−C817)2Sn(SCH2COO)、(n−C
817)2Sn(SCH2COOC817−iso)2、(n−
817)2Sn(SCH2COOCH2CH2OCOH
2S)、(n−C817)2Sn(SCH2CH2COO)、
(n−C817)2Sn(SCH2COOCH2CH2CH2
2CH2OCOH2S)、(n−C817)2Sn(SCH2
OOC1225-n)2
【0017】
【化1】 などのメルカプチド型有機スズ化合物、
【0018】
【化2】
【0019】
【化3】
【0020】
【化4】
【0021】などのスルフィド型有機スズ化合物、 (n−C49)2SnO、 (n−C817)2SnO などの有機スズオキシド、及び (n−C49)SnO、 (n−C817)SnO などの有機スズオキシドとエチルシリケート、エチルシ
リケート40、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチ
ル、マレイン酸ジオクチル、フタル酸ジメチル、フタル
酸ジエチル、フタル酸ジオクチルなどのエステル化合物
との反応生成物などの有機スズ化合物などが挙げられ
る。これらの硬化触媒は、それぞれ単独で用いてもよい
し、2種以上を組み合わせて用いてもよく、その配合量
は、通常(A)成分の加水分解性シリル基含有ビニル系
樹脂100重量部に対し、0.005〜10重量部、好
ましくは0.1〜8重量部の範囲で選ばれる。
【0022】また、本発明組成物には、樹脂の安定性を
向上させるために、所望に応じ安定化剤を配合すること
ができる。この安定化剤としてはアルコールや加水分解
性エステルなどが好ましく用いられ、アルコールとして
はアルキル基の炭素数1〜10のアルコール、例えばメ
タノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノ
ール、sec−ブタノール、n−アミルアルコール、イ
ソアミルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルア
ルコール、セロソルブなどが挙げられる。一方、加水分
解性エステルとしては、例えばシリケート、ジメチルジ
メトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルト
リエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエト
キシシランなどのシラン類、ビニルトリエトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−ウ
レイドプロピルトリエトキシシランなどのシランカップ
リング剤、オルトギ酸メチル、オルトギ酸エチルなどの
ギ酸エステルなどが挙げられる。
【0023】これらの安定化剤は、それぞれ単独で用い
てもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、そ
の配合量は、通常(A)成分のシリル基含有ビニル系樹
脂100重量部に対し、0.01〜20重量部、好まし
くは0.1〜10重量部の範囲で選ばれる。さらに、本
発明組成物には、塗膜の各種素材への付着性を向上させ
るため、付着性向上剤を添加することができる。この付
着性向上剤としては、例えばγ−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシランなどの
アミノアルキルアルコキシシラン、式 H2NCH2CH2NHCH2CH2CH2Si(OC
3)、H2NCH2CH2NHCH2CH2CH2Si(O
CH2CH3)
【0024】
【化5】
【0025】などで表されるアルキレンポリアミノアル
キルアルコキシシラン、γ−アニリノプロピルトリメト
キシシランなどのアニリノアルキルアルコキシシラン、
【0026】
【化6】
【0027】などのピペラジノアルキルアルコキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシランとエチレン
オキシドとの反応物などが挙げられるが、これらの中で
エトキシシラン類が好ましい。本発明組成物には、本発
明の目的を損なわない範囲で、所望に応じ、前記(A)
成分以外の一般の樹脂や(B)成分及び(C)成分以外
の艶消し剤も配合することができるし、また、従来塗料
組成物に慣用されている添加成分、例えばチタン白や酸
化鉄などの着色顔料、炭酸カルシウムなどの体質顔料、
キシレンなどの溶剤、あるいは顔料分散剤、消泡剤、脱
水剤、増粘剤、可塑剤、界面活性剤、沈降防止剤、タレ
防止剤、色分かれ防止剤、レベリング剤、皮張り防止
剤、スリ傷防止剤、防カビ剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、帯電防止剤などの添加剤を添加することができる。
本発明の艶消し塗料組成物は、例えばはけ塗り、ローラ
ー塗り、吹付け塗りなどの方法で、金属、木、プラスチ
ック、ガラス繊維強化プラスチック、コンクリート、ス
レートなどの被塗装物に直接又は下塗り塗装を施したの
ち塗布し、次いで自然乾燥又は加熱乾燥することによ
り、硬化性、耐候性に優れた艶消し調の塗膜を形成する
ことができる。
【0028】
【実施例】次に、製造例、実施例及び比較例により本発
明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によ
ってなんら限定されるものではない。
【0029】製造例1〜4加水分解性シリル基含有ビニル系樹脂の製造 第1表に示す種類と量のビニル系単量体、溶剤、重合調
整剤及び重合開始剤を用い、第1表に示す反応条件にて
重合を行い、加水分解性シリル基含有ビニル系樹脂溶液
を得た。該ビニル系樹脂の分子量及びビニル系樹脂溶液
の加熱残分(JIS K-5400(1990)4に準拠
して測定)を第1表に示す。なお、重合には、還流溶媒
としてキシレンを用いた。
【0030】
【表1】
【0031】実施例1 製造例1の樹脂溶液(加熱残分49.1wt%)204重
量部に、微粒子状ケイ砂A[ケイ石粉末A−3、土屋カ
オリン工業(株)製、商品名]200重量部を加えてサン
ドミルにて、30分間分散したのち、ジオクチルスズマ
レート0.5重量部を加え、さらに粘度が20秒(フォ
ードカップ#4、25℃)になるようにキシレンで希釈
することにより、塗料組成物を調製した。次に、この塗
料組成物を、化成処理鋼板PB−3114M[JIS
G-3141規格品、日本テストパネル工業(株)製、商
品名]にエアースプレーで塗装し、室温で5分間セッテ
ィング後、140℃の乾燥機で30分間焼き付けて、塗
装板を作成した。
【0032】実施例2 実施例1と同様に製造例2の樹脂溶液(加熱残分57.
1wt%)175重量部に、微粒子状ケイ砂A60重量部
と微粒子状合成シリカC[Nipsil SS−10、
日本シリカ工業(株)製、商品名、DBA値0meq/kg]
10重量部を加えてサンドミルにて30分間分散したの
ち、ジブチルスズジラウレート1重量部を加え、さらに
粘度が20秒(フォードカップ#4、25℃)になるよ
うにキシレンで希釈することにより、塗料組成物を調製
した。次に、この塗料組成物を用い、実施例1と同様に
塗装板を作成した。
【0033】実施例3 製造例3で得た樹脂溶液(加熱残分55.9wt%)17
8重量部に、フライアッシュ100重量部と微粒子状合
成シリカE[AERLOSIL R972、日本アエロ
ジル(株)製、商品名、DBA値49meq/kg]10重量
部を加えてサンドミルにて30分間分散したのち、ジオ
クチルスズマレート0.5重量部を加え、次いで粘度が
20秒(フォードカップ#4、25℃)になるようにキ
シレンで希釈することにより、塗料組成物を調製した。
次に、この塗料組成物を用いて、実施例1と同様に塗装
板を作成した。
【0034】実施例4 製造例4で得た樹脂溶液(加熱残分50.7wt%)19
7重量部に、微粒子状ケイ砂A100重量部と微粒子状
合成シリカD[サイホロービック200、富士デヴィソ
ン化学(株)製、商品名、DBA値70meq/kg]8重量
部を加えてサンドミルにて30分間分散したのち、ジブ
チルスズジラウレート0.3重量部、p−トルエンスル
ホン酸0.05重量部を加え、次いで粘度が20秒(フ
ォードカップ#4、25℃)になるようにキシレンで希
釈することにより、塗料組成物を調製した。次に、この
塗料組成物を用いて、実施例1と同様に塗装板を作成し
た。
【0035】実施例5 製造例2で得た樹脂溶液(加熱残分57.1wt%)17
5重量部に、微粒子状ケイ砂B[ケイ石粉末S、土屋カ
オリン工業(株)製、商品名]140重量部と酸化チタン
J[CR−90、石原産業(株)製、商品名]60重量部
を加えてサンドミルにて30分間分散したのち、ジオク
チルスズマレート0.4重量部、エチレンジアミン0.1
重量部を加え、次いで粘度が20秒(フォードカップ#
4、25℃)になるようにキシレンで希釈することによ
り、塗料組成物を調製した。次に、この塗料組成物を用
いて、実施例1と同様に塗装板を作成した。
【0036】実施例6 製造例2で得た樹脂溶液(加熱残分57.1wt%)17
5重量部に、微粒子状ケイ砂A100重量部とポリエチ
レン粒子分散品F[リオフラットW−2563T、東洋
インキ製造(株)製、商品名、加熱残分20wt%]40重
量部とを加えてサンドミルにて30分間分散したのち、
以下、実施例1と同様にして塗料組成物を調製し、さら
に塗装板を作成した。
【0037】実施例7 製造例2で得た樹脂溶液(加熱残分57.1wt%)17
5重量部に、微粒子状ケイ砂A100重量部と微粒子状
合成シリカG[サイロイド244、富士デヴィソン化学
(株)製、商品名、DBA値500meq/kg]8重量部と
を加えてサンドミルにて30分間分散したのち、以下、
実施例1と同様にして塗料組成物を調製し、さらに塗装
板を作成した。
【0038】実施例8 製造例2で得た樹脂溶液(加熱残分57.1wt%)17
5重量部に、微粒子状ケイ砂A100重量部と微粒子状
合成シリカH[サイロイドTT−10315、富士デヴ
ィソン化学(株)製、商品名、DBA値118meq/kg]
8重量部とを加えてサンドミルにて30分間分散したの
ち、以下、実施例1と同様にして塗料組成物を調製し、
さらに塗装板を作成した。
【0039】実施例9 製造例2で得た樹脂溶液(加熱残分57.1wt%)17
5重量部に、微粒子状ケイ砂A100重量部と微粒子状
合成シリカI[サイロイドTT−10311、富士デヴ
ィソン化学(株)製、商品名、DBA値367meq/kg]
8重量部とを加えてサンドミルにて30分間分散したの
ち、以下、実施例1と同様にして塗料組成物を調製し、
さらに塗装板を作成した。
【0040】比較例1 製造例2で得た樹脂溶液(加熱残分57.1wt%)1
75重量部に、微粒子状ケイ砂A20重量部を加えてサ
ンドミルにて30分間分散したのち、以下、実施例1と
同様にして塗料組成物を調製し、さらに塗装板を作成し
た。
【0041】比較例2 製造例2で得た樹脂溶液(加熱残分57.1wt%)1
75重量部に、微粒子状ケイ砂A300重量部を加えて
サンドミルにて30分間分散したのち、以下、実施例1
と同様にして塗料組成物を調製し、さらに塗装板を作成
した。
【0042】比較例3 製造例2で得た樹脂溶液(加熱残分57.1wt%)1
75重量部に、微粒子状合成シリカG20重量部を加え
てサンドミルにて30分間分散したのち、以下、実施例
1と同様にして塗料組成物を調製し、さらに塗装板を作
成した。
【0043】比較例4 製造例2で得た樹脂溶液(加熱残分57.1wt%)1
75重量部に、ポリエチレン粒子分散品F50重量部を
加えてサンドミルにて30分間分散したのち、以下、実
施例1と同様にして塗料組成物を調製し、さらに塗装板
を作成した。第2表に各塗料組成物の配合組成を示す。
また、実施例1〜9、比較例1〜4で作成した塗装板に
ついて塗膜外観、硬化性、塗膜性能を評価した。その結
果を第3表に示す。
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】注1)A:ケイ石粉末A−3、土屋カオリ
ン工業(株)製、商品名、微粒子状ケイ砂 B:ケイ石粉末S、土屋カオリン工業(株)製、商品名、
微粒子状ケイ砂 C:Nipsil SS−10、日本シリカ工業(株)
製、商品名、微粒子状疎水性合成シリカ、DBA値0me
q/kg D:サイロホービック200、富士デヴィソン化学(株)
製、商品名、微粒子状疎水性合成シリカ、DBA値70
meq/kg E:AERLOSIL R972、日本アエロジル(株)
製、商品名、微粒子状疎水性合成シリカ、DBA値49
meq/kg F:リオフラットW−2563T、東洋インキ製造(株)
製、商品名、ポリエチレン粒子分散品 G:サイロイド244、富士デヴィソン化学(株)製、商
品名、微粒子状合成シリカ、DBA値500meq/kg H:サイロイドTT−10315、富士デヴィソン化学
(株)製、商品名、微粒子状合成シリカ、DBA値118
meq/kg I:サイロイドTT−10311、富士デヴィソン化学
(株)製、商品名、微粒子状合成シリカ、DBA値367
meq/kg 2)J:CR−90、石原産業(株)製、商品名、酸化チ
タン
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】注1)ケット式電磁気膜厚計で測定 2)目視により判定 3)JIS K-5400(1990)8.4.2手かき法
による。 4)メチルエチルケトンを浸み込ませた脱脂綿で表面を
強くこすり(ラビング)、下地が出るまでの往復ラビン
グ回数で表す。 5)JIS K-5400(1990)9.8.1サンシャ
インカーボンアーク灯で2000時間曝露後の光沢保持
率[JIS K-5400(1990)7.6鏡面光沢度
に準拠]を表す。 6)JIS K-5400(1990)7.6鏡面光沢度
による。
【0050】第3表から明らかなように、本発明の艶消
し塗料組成物に基づく実施例1〜9の塗膜は、いずれも
多孔質感、艶消し効果に優れており、特に実施例1〜5
の塗膜は硬化性及び耐候性にも優れている。一方、比較
例では、いずれも塗膜外観に劣る上、硬化性、耐候性、
艶消し感のいずれかの点で不十分である。
【0051】
【発明の効果】本発明の艶消し塗料組成物は耐候性に優
れ、かつ完全艶消しの多孔質調の塗膜を形成しうる上、
硬化性が良好であるなどの特徴を有し、例えば屋外構造
物や建築外装などの仕上げ塗料として好適に用いられ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)主鎖が実質上ビニル系重合体から成
    り、かつ末端及び/又は側鎖に1分子中に1個以上の加
    水分解性シリル基を有するビニル系樹脂100重量部に
    対して、(B)シリカ系艶消し剤50〜250重量部を
    配合して成る艶消し塗料組成物。
  2. 【請求項2】(A)主鎖が実質上ビニル系重合体から成
    り、かつ末端及び/又は側鎖に1分子中に1個以上の加
    水分解性シリル基を有するビニル系樹脂100重量部に
    対して、(B)シリカ系艶消し剤50〜250重量部を
    配合し、さらに(C)微粒子状合成シリカを前記(B)
    成分の重量に基づき30重量%以下の割合で配合して成
    る艶消し塗料組成物。
  3. 【請求項3】シリカ系艶消し剤が天然シリカ質粒子及び
    /又は熱処理シリカ質粒子である請求項1又は2記載の
    艶消し塗料組成物。
  4. 【請求項4】微粒子状合成シリカがジ−n−ブチルアミ
    ン吸着量が100meq/kg以下のものである請求項2記
    載の艶消し塗料組成物。
JP18013191A 1991-06-25 1991-06-25 艶消し塗料組成物 Pending JPH051240A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08302239A (ja) * 1995-04-28 1996-11-19 Toyo Ink Mfg Co Ltd 透明塗装方法
JP2004525222A (ja) * 2001-03-15 2004-08-19 キャボット コーポレイション 耐食性被覆用組成物
JP2006160929A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Kaneka Corp 耐汚染性付与組成物、塗料組成物および該塗料組成物から得られる塗膜
JP2012211330A (ja) * 2012-06-13 2012-11-01 Kaneka Corp 耐汚染性付与組成物、塗料組成物および該塗料組成物から得られる塗膜

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