JPH05123902A - バー材供給装置 - Google Patents

バー材供給装置

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Publication number
JPH05123902A
JPH05123902A JP31349291A JP31349291A JPH05123902A JP H05123902 A JPH05123902 A JP H05123902A JP 31349291 A JP31349291 A JP 31349291A JP 31349291 A JP31349291 A JP 31349291A JP H05123902 A JPH05123902 A JP H05123902A
Authority
JP
Japan
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bar
bar material
spindle
headstock
chuck
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Pending
Application number
JP31349291A
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English (en)
Inventor
Shoji Momoi
昭二 桃井
Masaki Asai
正樹 浅井
Tokimasa Okumura
時正 奥村
Junji Miwa
潤次 三輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kiwa Giken KK
Original Assignee
Kiwa Giken KK
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Publication date
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Priority to EP92103433A priority patent/EP0501500B1/en
Priority to DE69223265T priority patent/DE69223265T2/de
Priority to US07/846,271 priority patent/US5401230A/en
Priority to KR1019920011031A priority patent/KR930004026A/ko
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Abstract

(57)【要約】 【目的】種々のバー材40を自動的に供給し、多品種少
量生産に対応する。 【構成】種々のバー材40を、収納ドラム25の複数の
ガイドポケット27に長尺のまま収納する。収納ドラム
25を矢印R、S方向に適宜回転して、所定のガイドポ
ケット27を送出位置FPに割り出す。送出部材30を
矢印K方向に移動させて、送出位置FPのガイドポケッ
ト27からバー材40を突出させる。バー材40の先端
部を本機2(旋盤)の主軸チャック15aでクランプす
る。カッタ37によってバー材40を所定の長さに切断
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旋盤、マシニングセン
タ等の加工機械に対して、種々のバー材を自動的に供給
するバー材供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバー材供給装置は、同一種類(同
一径)のバー材(丸棒)を、多数、素材棚に収納してお
き、当該バー材を、順に、素材棚から取出位置に移動さ
せて、旋盤等の加工機械へ供給するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】即ち、従来のバー材供
給装置は、少品種多量生産に対応したものであり、供給
すべきバー材の種類を変更する際には、素材棚に収納さ
れているバー材を入れ替えるなど、オペレータによる段
取替えが必要であった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、多品種少量生
産に対応することが出来るバー材供給装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、バー材収納部
(25、25′)を、バー材(40)の供給方向に対し
て所定の角度の方向へ移動駆動自在に設け、前記バー材
収納部(25、25′)に、複数のバー材保持手段(2
7、27′)を、バー材(40)を軸心(CB)が前記
供給方向に対して平行な形で長尺のまま保持する形で、
当該バー材収納部(25)の移動によって所定の取出位
置(FP)に割り出し得る形で設け、バー材送出手段
(30)を、前記取出位置(FP)に割り出されたバー
材保持手段(27、27′)に保持されたバー材(4
0)を、前記供給方向へ移動させる形で設けて構成され
る。
【0006】また、本発明は、素材長測定手段(29
c、30、92b)を、前記取出位置(FP)に割り出
されたバー材保持手段(27、27′)に保持されたバ
ー材(40)の長さを測定する形で設け、素材データ格
納手段(83)を、前記素材長測定手段(29c、3
0、92b)によるバー材(40)の長さの測定結果
(LH)を格納する形で設けて構成される。
【0007】また、本発明は、バー材切断手段(37)
を、前記バー材送出手段(30)によって前記供給方向
へ移動されたバー材(40)を、切断する形で設けて構
成される。
【0008】また、本発明は、素材データ格納手段(8
3)を、前記各バー材保持手段(27、27′)に収納
されているバー材(40)に関する素材データ(LH)
を格納する形で設け、データ更新手段(81)を、前記
バー材切断手段(37)によって前記バー材(40)が
切断されると、前記素材データ格納手段(83)に格納
されている当該バー材(40)に関する素材データ(L
H)を更新する形で設けて構成される。
【0009】なお、( )内の番号等は、図面における
対応する要素を示す、便宜的なものであり、従って、本
記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以
下の「作用」の欄についても同様である。
【0010】
【作用】上記した構成により、所定のバー材保持手段
(27)を取出位置(FP)に割り出すと、所定の種類
のバー材(40)が選択され、バー材送出手段(30)
によって当該バー材(40)が供給されるように作用す
る。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づき、本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明によるバー材供給装置の一実施例
が装備された対向主軸旋盤の概略を示す平面図、図2
は、図1に示す対向主軸旋盤の本機の詳細を示す平面
図、図3は、図2に示す本機の正面図、図4は、図2に
示す本機の側面図、図5は、図3に示す本機の第一主軸
台の正面方向から投影した断面図、図6は、図5に示す
第一主軸台の側面方向から投影した断面図、図7は、図
2に示す本機のチャック爪自動交換装置の詳細を示す平
面図、図8は、図7に示すチャック爪自動交換装置の正
面方向から投影した断面図、図9は、図1に示す対向主
軸旋盤に装備された本発明によるバー材供給装置の一実
施例の詳細を示す平面図、図10は、図9に示すバー材
供給装置の側面図、図11は、図10に示すバー材供給
装置の収納ドラムの一例を示す側面図、図12は、図9
に示すバー材供給装置の収納ドラムの回転駆動機構を示
す正面図、図13は、図9に示すバー材供給装置の送出
部材の原点検出機構を示す正面図、図14は、図1に示
す対向主軸旋盤の制御ブロック図、図15は、図9に示
すバー材供給装置に収納されたバー材に関するバー材収
納データを示す模式図、図16は、図1に示す対向主軸
旋盤において加工されるバー材に関する加工スケジュー
ルを示す模式図、図17は、図10に示すバー材供給装
置の収納ドラムの別の例を示す側面図、図18は、本発
明によるバー材供給装置の別の実施例が装備された対向
主軸旋盤の概略を示す平面図である。
【0012】対向主軸旋盤1は、図1に示すように、本
機2を有しており、本機2には、図2、図3又は図4に
示すように、ベッド3が設けられている。ベッド3の図
2左部には、第二主軸台5が、ベッド3に対して固定さ
れた形で設けられており、第二主軸台5には、第二主軸
6が、軸心CMを、後述の第一主軸台7の移動方向(矢
印A、B方向)に対して平行に、かつ、後述の第一主軸
15の軸心CSと整合し得るように配置した形で、回転
駆動自在に設けられている。そして、第二主軸6の正面
(図中右端)にはチャック6aが装着されている。チャ
ック6aには、図8に示すように、複数(この場合は3
つ)の爪装着溝6a′が、軸心CMに対して放射方向
(図中上下方向)に穿設形成されている(尚、図8には
1つの爪装着溝6a′を示す)。そして、各爪装着溝6
a′には、爪6bが、当該爪装着溝6a′に沿って(図
8においては上下方向に)移動する形で着脱自在に装着
されている。
【0013】そして、第二主軸台5の上面5aには、チ
ャック爪自動交換装置70が設けられている。尚、チャ
ック爪自動交換装置70については、特公昭62−18
282等に開示されているので、説明を簡略にする。チ
ャック爪自動交換装置70には、爪貯蔵マガジン71
が、図7に2点鎖線で示す交換位置EX1と実線で示す
退避位置との間を、矢印JA、JB方向に駆動シリンダ
(油圧または空圧シリンダ等をいう。以下同様。)71
aを介して移動駆動自在に設けられている。そして、爪
貯蔵マガジン71には、円筒形のドラム72が、矢印J
C、JD方向に図8に示す割出用駆動モータ72bを介
して回転駆動自在に設けられている。ドラム72には、
図7に示すように、多数の爪収納溝72aが、ドラム7
2の矢印JC、JD方向の回転によって交換位置EX2
に割り出し得る形で、放射状に配置された形で設けられ
ている。また、ドラム72の各爪収納溝72aは、チャ
ック6aの爪装着溝6a′と整合し得る形で、図8上下
方向に平行に穿設形成されている。そして、各爪収納溝
72aには、種々の爪6bが、1セット(この場合は3
個)ずつ収納されている。また、爪貯蔵マガジン71に
は、シフタロッド73が、図7に示す交換位置EX2に
割り出された爪収納溝72aに収納された爪6bと係脱
し得ると共に、爪収納溝72aの穿設方向に対して平行
な図8矢印JE、JF方向に、駆動シリンダ73aを介
して移動駆動し得る形で設けられている。
【0014】また、ベッド3の図2右部には、第一主軸
台7が、前記第二主軸台5に対して接近離反する形で、
前記第二主軸6の軸心CMに対して平行な矢印A、B方
向に、ベッド3に対して移動駆動自在に、かつ、移動方
向(矢印A、B方向)に対して垂直な回転中心CRを中
心にして矢印C、D方向に、ベッド3に対して180°
回転駆動自在に設けられている。尚、第一主軸台7の回
転中心CRは、構造上、後述の第一主軸15の軸心CS
からずれた位置に配置されているが、第一主軸台7の回
転中心CRを第一主軸15の軸心CS上に配置してもよ
い(後述の対向主軸旋盤1′についても同様である)。
【0015】即ち、ベッド3には、キャレッジ9が、図
3に示すように、ベッド3に固設されたガイドレール3
aに対して摺動する形で、図4に示す駆動モータ9bを
介して、矢印A、B方向に移動駆動自在に設けられてい
る。
【0016】キャレッジ9には、図5に示すように、駆
動シリンダ11が固設されており、駆動シリンダ11に
は、ピストンロッド11aが、後述の主軸台支持軸10
の回転中心CRに対して垂直な矢印C′、D′方向に移
動駆動自在に設けられている。そして、ピストンロッド
11aには、ラック11bが固設されている。また、キ
ャレッジ9には、駆動シリンダ12が固設されており、
駆動シリンダ12には、主軸台支持軸10が、回転中心
CRを中心にして矢印C、D方向に回転自在に、かつ、
回転中心CRに対して平行な矢印E、F方向に昇降駆動
自在に設けられている。そして、主軸台支持軸10に
は、ピニオンギヤ10aが周設されており、当該ピニオ
ンギヤ10aは、前記ピストンロッド11aのラック1
1bと噛合している。
【0017】従って、主軸台支持軸10は、駆動シリン
ダ11を介して回転中心CRを中心にして矢印C、D方
向に回転駆動自在に、かつ、駆動シリンダ12を介して
回転中心CRに対して平行な矢印E、F方向に昇降駆動
自在に設けられている。また、キャレッジ9には、図6
に示すように、センサ13aが、前記主軸台支持軸10
の矢印E、F方向への昇降位置を検出する形で設けられ
ており、図5に示すように、センサ13b、13cが、
前記主軸台支持軸10の矢印C、D方向への回転位置を
検出する形で設けられている。
【0018】そして、主軸台支持軸10は、キャレッジ
9から図中上方に突出しており、主軸台支持軸10の図
中上端には、第一主軸台7が固着されている。そして、
キャレッジ9の図中上面と第一主軸台7の図中下面に
は、それぞれ、クランプ部材9a、7aが、主軸台支持
軸10の周囲に配置された形で、第一主軸台7(主軸台
支持軸10)の矢印E、F方向への昇降によって係合離
脱するように互いに対向した形で固着されている。
【0019】第一主軸台7には、図2に示すように、第
一主軸15が、第1主軸台7の回転中心CRに対して垂
直な軸心CSを中心にして、回転駆動自在に設けられて
いる。そして、第一主軸15は、第一主軸台7の矢印
C、D方向への回転によって、軸心CSを、前記第二主
軸6の軸心CM又は後述のバー供給装置20の送出位置
FPに割り出されたガイドポケット27中に収納された
バー材40の軸心CBと選択的に整合し得るように、配
置されている。そして、第一主軸15の前面にはチャッ
ク15aが装着されており、チャック15aには、第二
主軸6のチャック6aと同様に、複数の爪15bが、着
脱自在に装着されている。
【0020】そして、ベッド3の図2右上部には、チャ
ック爪自動交換装置70と同様に構成されたチャック爪
自動交換装置70′が固設されており、チャック爪自動
交換装置70′は、第一主軸台7の矢印A、B方向への
移動および矢印C、D方向への回転によって、第一主軸
15のチャック15aと対向し得る形で配置されてい
る。そして、チャック爪自動交換装置70′には、種々
の爪15bが収納されている。
【0021】また、ベッド3上の第二主軸台5と第一主
軸台7間には、タレット刃物台16が、主軸軸心CM
(CS)に対して平行な矢印G、H方向、および、主軸
軸心CM(CS)に対して垂直な矢印I、J方向に移動
駆動自在に設けられている。即ち、タレット刃物台16
は、往復台16cを有しており、往復台16cは、駆動
モータ16c′を介して、ベッド3に対して矢印G、H
方向に移動駆動自在に設けられている。そして、往復台
16c上には、横送台16bが、図4に示す駆動モータ
16b′を介して、図2矢印I、J方向に移動駆動自在
に設けられている。そして、横送台16b上には、タレ
ット16aが回転割出自在に設けられている。そして、
タレット16aには、バイト等の旋削工具、エンドミル
等のミーリング工具が装着されている。
【0022】また、対向主軸旋盤1には、バー供給装置
20が、本機2の図1右方に配置された形で設けられて
いる。バー供給装置20には、図9又は図10に示すよ
うに、円柱形に形成された収納ドラム25が、軸心CD
を中心にして矢印R、S方向に回転駆動自在に設けられ
ている。収納ドラム25の軸心CDは、図1に示すよう
に、本機2の第1主軸台7の移動方向(矢印A、B方
向)に対して平行に配置されている。
【0023】即ち、バー供給装置20は、ドラム支持台
21、21′を有しており、ドラム支持台21上には、
図12に示すように、駆動モータ21aが設けられてい
る。そして、駆動モータ21aには、歯車21bが、回
転駆動自在に設けられている。また、収納ドラム25
は、図9に示すように、回転軸25aを有しており、回
転軸25aは、ドラム支持台21、21′間に、軸心C
Dを中心にして矢印R、S方向に回転自在に支持されて
いる。そして、回転軸25aの図9右端には、歯車25
bが固着されており、図12に示すように、歯車25b
は、駆動モータ21aの歯車21bに噛合されている。
【0024】また、収納ドラム25には、図11に示す
ように、複数(図11においては10個)の長尺のガイ
ドポケット27が設けられており、各ガイドポケット2
7は、図9に示すように、軸心CDに対して平行に伸延
した形で、かつ、軸心CDを中心にして放射状に配置さ
れている。
【0025】即ち、収納ドラム25の回転軸25aに
は、図9に示すように、複数(図9においては3枚)の
円板26が、後述の各切欠部26aを整合させた形で、
軸心CDの方向に所定の間隔で固着されている。そし
て、各円板26の外周部には、図11に示すように、複
数(図11においては10個)の切欠部26aが、軸心
CDを中心にして等角度間隔で放射状に配置された形で
凹設されている。また、各切欠部26aは、所定のガイ
ドポケット27の外形に対応した断面形状、大きさに形
成されている。そして、各切欠部26aには、ガイドポ
ケット27が、後述の開口部27aを収納ドラム25の
軸心CDに対して外側に向けた形で、各円板26に跨っ
た形で固着されている。
【0026】各ガイドポケット27は、図11に示すよ
うに、開口部27aを有するU字型の断面形状の溝状に
形成されており、開口部27aは、バー材40の外径に
対応した幅(バー材40を挿脱し得る幅)に形成されて
いる。そして、各ガイドポケット27の図9左右両端部
は、開口した形に形成されている。また、各ガイドポケ
ット27は、図11に示すように、当該ガイドポケット
27に収納されたバー材40の軸心CBを収納ドラム2
5の軸心CDを中心とする所定の半径のピッチ円上に配
置する形で(即ち、各ガイドポケット27を送出位置F
Pに割り出した際に、当該ガイドポケット27に収納さ
れたバー材40の軸心CBを本機2の第一主軸15の軸
心CSと整合させ得る形で)、収納すべきバー材40の
外径に対応した大きさに形成されている。
【0027】また、各ガイドポケット27の開口部27
aには、保持部材27b、27bが、開口部27aから
バー材40が脱落することを防止すると共に、バー材4
0の軸心CBを収納ドラム25の軸心CDを中心とする
所定の半径のピッチ円上に整合させる形で、ボルト等を
介して手動で着脱自在に装着されている。そして、各ガ
イドポケット27の保持部材27b、27b間には、後
述の送出部材30を挿入し得る幅の間隙が形成されてい
る。尚、ガイドポケット27及び保持部材27bは、図
9に示すように、収納ドラム25の全長に渡って、図中
左右方向に伸延した形に形成されいる。
【0028】また、バー供給装置20には、円筒形に形
成されたドラムカバー23が、収納ドラム25を包囲す
る形で、ドラム支持台21、21′に対して固定された
形で設けられている。そして、ドラムカバー23の図1
1上部には、バー材投入口23aが、収納ドラム25の
軸心CDに対して平行に(図11紙面と垂直に)伸延し
た形で穿設されており、バー材投入口23aには、カバ
ー23a′が、ボルト等を介して手動で着脱自在に装着
されている。また、ドラムカバー23の図11左部(送
出位置FPに対応する位置)には、送出部材用溝23b
が、軸心CDに対して平行に(図11紙面と垂直に)伸
延した形で穿設されており、送出部材用溝23bは、後
述の送出部材30を挿入し得る幅に形成されている。
【0029】また、バー供給装置20には、送出部材3
0が、図11に示す送出位置FPに割出した際のガイド
ポケット27に収納されているバー材40を、広範囲に
亙って押動し得る形で、図9に示すように、収納ドラム
25の軸心CDに対して平行な矢印K、L方向に移動駆
動自在に設けられている。
【0030】即ち、バー供給装置20には、支持台2
9、29′が、収納ドラム25の図9上方、即ち、送出
部材用溝23b側に配置された形で設けられている。そ
して、チェーン支持台29、29′上には、スプロケッ
ト29a、29a′が回転自在に設けられている。そし
て、スプロケット29aには、駆動モータ29bが、当
該スプロケット29aを回転駆動する形で接続されてお
り、駆動モータ29bには、エンコーダ29cが、スプ
ロケット29aの回転角度を検出する形で接続されてい
る。そして、スプロケット29a、29a′間には、無
端状に形成されたチェーン31が、収納ドラム25の軸
心CDに対して平行な矢印K、L方向に移動自在に張設
されている。そして、チェーン31には、図13に示す
ように、ブラケット30aが装着されており、ブラケッ
ト30aには、送出部材30が、収納ドラム25側に
(図13紙面の手前側に)突出した形で固着されてい
る。尚、送出部材30は、図11に示す収納ドラム25
の送出部材用溝23b及び保持部材27b、27b間の
間隙に挿入し得る大きさ、形状に形成されている。ま
た、チェーン31上のブラケット30aには、図13に
示すように、ドッグ30bが固着されており、支持台2
9上には、リミットスイッチ29dが、前記ドッグ30
bと当接することによって送出部材30の矢印K、L方
向の原点位置を検出する形で設けられている。
【0031】また、収納ドラム25の図9左方(本機2
側)には、ワーククランプ33、33が、図11に示す
送出位置FPに割出した際のガイドポケット27に収納
されているバー材40の前端部をクランプする形で、図
10に示すように、駆動シリンダ33aを介して矢印
M、N方向に開閉駆動自在に設けられている。
【0032】また、収納ドラム25の図9左上方(本機
2側)には、図10に示すように、カッタ支持台35が
設けられている。そして、カッタ支持台35上には、横
送台36が、駆動モータ35bを介して、レール35a
上を、収納ドラム25の軸心CDに対して垂直な矢印
P、Q方向に移動駆動自在に設けられている。そして、
横送台36には、円板形のカッタ37(鋸)が回転駆動
自在に設けられている。
【0033】また、対向主軸旋盤1には、図14に示す
ように、制御装置80が設けられている。制御装置80
は、主制御部81を有しており、主制御部81には、バ
ス線81aを介して、システムメモリ82、データメモ
リ83、PLC(Program-able Logic Controller)プロ
グラムメモリ85、入出力制御部86、CRTディスプ
レイ87、キーボード等の入力部89、加工プログラム
メモリ90、バー材最適切断パターン制御部91、強電
I/O・I/F(強電入出力インターフェイス)92、
サーボI/Fプロセッサ(サーボ・インタフェース・プ
ロセッサ)93、95等が接続されている。尚、システ
ムメモリ82には、後述の自動運転等を行うNCソフト
等が格納されており、データメモリ83には、サーボパ
ラメータ等の各種パラメータ、ツールデータ、ツールセ
ットデータ等の各種データが格納されている。PLCプ
ログラムメモリ85には、強電シーケンスが格納されて
おり、加工プログラムメモリ90には、複数の加工プロ
グラムPROが格納されている。また、入出力制御部8
6は、外部周辺機器との通信を行う。
【0034】そして、サーボI/Fプロセッサ93に
は、C1軸制御部93a、第1主軸回転数制御部93
b、Z1軸制御部93c、X1軸制御部93dが接続さ
れている。そして、C1軸制御部93a及び第1主軸回
転数制御部93bには、第一主軸15を回転駆動する駆
動モータが接続されており、Z1軸制御部93cには、
第一主軸台7を移動駆動する駆動モータ9bが接続され
ており、X1軸制御部93dには、カッタ37の横送台
36を移動駆動する駆動モータ35bが接続されてい
る。また、サーボI/Fプロセッサ95には、C2軸制
御部95a、第2主軸回転数制御部95b、Z2軸制御
部95c、X2軸制御部95dが接続されている。そし
て、C2軸制御部95a及び第2主軸回転数制御部95
bには、第二主軸6を回転駆動する駆動モータが接続さ
れており、Z2軸制御部95cには、タレット刃物台1
6の往復台16cを移動駆動する駆動モータ16c′が
接続されており、X2軸制御部95dには、タレット刃
物台16の横送台16bを移動駆動する駆動モータ16
b′が接続されている。
【0035】また、強電I/O・I/F92には、第一
主軸台7を回転駆動する駆動シリンダ11、12、バー
供給装置20のチェーン31を移動駆動する駆動モータ
29b、ワーククランプ33を駆動する駆動シリンダ3
3aが接続されている。また、強電I/O・I/F92
には、カッタモータ回転数制御部92aを介して、カッ
タ37を回転駆動する駆動モータが接続されており、ワ
ーク長計測演算部92bを介して、送出部材30の位置
を検出するエンコーダ29c、リミットスイッチ29d
が接続されており、マガジンドラム回転制御部92cを
介して、収納ドラム25を回転駆動する駆動モータ21
aが接続されており、AJC(Automatic jaw changer)
制御部92dを介して、チャック爪自動交換装置70
(70′)の駆動シリンダ71a、73a、駆動モータ
72b等が接続されている。
【0036】対向主軸旋盤1は、以上のような構成を有
するので、バー材40の加工を当該対向主軸旋盤1の自
動運転によって行う際には、自動運転に先立って、オペ
レータは、種々のバー材40を、バー供給装置20の収
納ドラム25に装填する。即ち、ドラムカバー23か
ら、図11に示すバー材投入口23aのカバー23a′
を手動で取り外す。また、収納ドラム25を矢印R、S
方向に適宜回転させて、バー材40を装填すべき所定の
ガイドポケット27を、バー材投入口23aの位置に移
動させる。そして、所定のガイドポケット27の保持部
材27b、27bを手動で取り外して、当該ガイドポケ
ット27の開口部27aを開放する。そして、バー材4
0を、長尺のまま、バー材投入口23aからドラムカバ
ー23内に投入して、開口部27aからガイドポケット
27内へ装填する。そして、当該ガイドポケット27の
開口部27aに、保持部材27b、27bを、ボルト等
を介して再び取り付ける。すると、当該ガイドポケット
27に装填されたバー材40は、その軸心CBが収納ド
ラム25の軸心CDを中心とする所定のピッチ円上に整
合した形で、保持部材27b、27bによって保持され
る。
【0037】また、オペレータは、図14に示す制御装
置80の入力部89を介して、収納ドラム25に装填さ
れた各バー材40に関する外径DM、材質MT等のデー
タを、当該バー材40が収納されている各ガイドポケッ
ト27の番号BN(1〜10)に対応させる形で(番号
BNに基づいて分類する形で)入力する。すると、入力
されたバー材40の外径DM、材質MT等のデータは、
図15に示すように、バー材収納データBSDとして、
図14に示すデータメモリ83に格納(登録)される。
尚、図15に示すバー材収納データBSDの内、バー材
40の全長LHは、後述のように自動的に測定、登録さ
れる。更に、オペレータは、制御装置80の入力部89
を介して、ガイドポケット27の番号BNを、当該各ガ
イドポケット27に収納されているバー材40の加工順
序に従って、順に、入力する。また、各ガイドポケット
27に収納されているバー材40の加工に使用される1
又は複数の加工プログラムPROの番号PNと、当該加
工プログラムPROのサイクル数CY(即ち、加工すべ
きワーク40aの個数)を入力する。すると、入力され
たガイドポケット27の番号BN、加工プログラムPR
Oの番号PN、サイクル数CYは、図16に示すよう
に、加工スケジュールMSCとして、データメモリ83
に格納(登録)される。
【0038】こうして、種々のバー材40がバー供給装
置20に装填され、バー材収納データBSD、加工スケ
ジュールMSCが登録されると、オペレータが、制御装
置80の入力部89を介して自動運転指令を入力するこ
とによって、対向主軸旋盤1の自動運転が開始される。
【0039】対向主軸旋盤1の自動運転に際して、制御
装置80の主制御部81は、後述のバー材40の全長L
Hの測定、又は、バー材40の供給のために、本機2の
第一主軸台7を、図1に2点鎖線で示す加工位置から実
線で示すワーク受取位置へ移動させる。
【0040】第一主軸台7の移動に際して、図14に示
す主制御部81は、まず、強電I/O・I/F92を介
して、図6に示す駆動シリンダ12を駆動して、主軸台
支持軸10及び第一主軸台7をキャレッジ9に対して矢
印E方向に上昇させる。すると、クランプ部材7a、9
aが離反して、主軸台支持軸10及び第一主軸台7がキ
ャレッジ9に対して回転可能なアンクランプ状態にな
る。尚、クランプ部材7a、9aがクランプ状態か、ア
ンクランプ状態かは、センサ13aによって検知するこ
とが出来る。そして、強電I/O・I/F92を介し
て、図5に示す駆動シリンダ11を駆動して、ピストン
ロッド11aを矢印C′方向に突出させる。すると、ラ
ック11b、ピニオンギヤ10aを介して、主軸台支持
軸10及び第一主軸台7が、キャレッジ9に対して矢印
C方向に180°回転する。尚、第一主軸台7及び主軸
台支持軸10の回転位置(チャック15aがタレット刃
物台16側に向いた位置か、チャック15aがバー供給
装置20側に向いた位置か)は、センサ13b、13c
によって検知することが出来る。第一主軸台7を反転さ
せたところで、駆動シリンダ12を駆動して、主軸台支
持軸10及び第一主軸台7を矢印F方向に下降させる。
すると、クランプ部材7a、9aが係合して、第一主軸
台7がキャレッジ9に対して固定されたクランプ状態に
なる。
【0041】次に、図14に示す主制御部81は、サー
ボI/Fプロセッサ93、Z1軸制御部93cを介し
て、駆動モータ9bを駆動して、第一主軸台7を、バー
供給装置20に近接したワーク受取位置まで、キャレッ
ジ9と一体的に図1矢印B方向に移動させる。
【0042】加工に先立って、図14に示す制御装置8
0の主制御部81は、バー供給装置20の収納ドラム2
5に収納されている各バー材40の全長LHを測定す
る。そして、測定された各バー材40の全長LHを、図
15に示すように、バー材収納データBSDとして、当
該バー材40が収納されている各ガイドポケット27の
番号BNに対応させる形で、データメモリ83に格納
(登録)する。
【0043】各バー材40の全長LHの測定に際して、
主制御部81は、強電I/O・I/F92、マガジンド
ラム回転制御部92cを介して、駆動モータ21aを駆
動して、収納ドラム25を図11矢印R又はS方向に適
宜回転させる。そして、収納ドラム25の所定のガイド
ポケット27を送出位置FPに割り出す。すると、当該
ガイドポケット27に収納されているバー材40は、そ
の軸心CBが第一主軸15の軸心CSと整合するように
位置決めされる。
【0044】また、図14に示す主制御部81は、強電
I/O・I/F92を介して、駆動モータ29bを駆動
して、チェーン31及び送出部材30を図13矢印L方
向へ移動させる。すると、チェーン31上のブラケット
31aに固着されたドッグ30bが、リミットスイッチ
29dに当接するので、主制御部81は、ワーク長計測
演算部92bを介して、送出部材30の原点位置を検知
することが出来る。
【0045】そして、主制御部81は、強電I/O・I
/F92を介して、駆動モータ29bを駆動して、チェ
ーン31及び送出部材30を図9矢印K方向に移動させ
る。すると、送出部材30は、ドラムカバー23の内部
に図11に示す送出部材用溝23bを介して挿入され、
送出位置FPに割り出されたガイドポケット27の内部
に保持部材27b、27b間の間隙を介して挿入され
て、当該ガイドポケット27に収納されている長尺のバ
ー材40の後端部と当接する。そして、当該バー材40
は、後端部を送出部材30によって押動される形で、図
9左方(本機2側)へガイドポケット27内を摺動す
る。そして、当該バー材40は、先端部がガイドポケッ
ト27の図中左端(本機2側)の開口部分から突出し
て、所定のワーク受取位置に位置決めされた第一主軸1
5のチャック15aと当接する。すると、バー材40、
送出部材30及びチェーン31の矢印K方向への移動が
停止する。
【0046】この間、図14に示す制御装置80の主制
御部81は、ワーク長計測演算部92b、エンコーダ2
9cを介して、バー材40がチャック15aに当接する
までの、チェーン31及び送出部材30の矢印K方向へ
の移動量を検出する。そして、リミットスイッチ29d
によって検出された送出部材30の原点位置と、エンコ
ーダ29cによって検出された送出部材30の移動量に
基づいて、送出位置FPに割り出されたガイドポケット
27に収納されているバー材40の全長LHを算出す
る。
【0047】所定のガイドポケット27に収納されてい
るバー材40の全長LHの測定が終了すると、主制御部
81は、強電I/O・I/F92を介して、駆動モータ
29bを駆動して、送出部材30を図1矢印L方向へ移
動させ、サーボI/Fプロセッサ93、Z1軸制御部9
3cを介して、駆動モータ9bを駆動して、第一主軸台
7を矢印B方向へ所定距離だけ移動させる。すると、送
出位置FPに割り出されたガイドポケット27から突出
していたバー材40が、第一主軸15のチャック15a
によって押動される形で、ガイドポケット27内に後退
し、収納ドラム25を回転させ得る状態になる。尚、バ
ー材40がガイドポケット27内に後退すると、第一主
軸台7を、ワーク受取位置に戻す形で、矢印A方向に所
定距離だけ移動させる。
【0048】こうして、収納ドラム25を図11矢印R
又はS方向に適宜回転させて、収納ドラム25の各ガイ
ドポケット27を、順次、送出位置FPに割り出し、各
ガイドポケット27に収納されているバー材40の全長
LHを、順次、測定する。そして、主制御部81は、測
定された各バー材40の全長LHを、バー材収納データ
BSDとして、データメモリ83に格納(登録)する。
【0049】バー供給装置20の収納ドラム25に収納
されている各バー材40の全長LHの測定が終了する
と、所定の種類のバー材40を、バー供給装置20から
本機2へ供給する。
【0050】バー材40の供給に際して、図14に示す
制御装置80の主制御部81は、強電I/O・I/F9
2、マガジンドラム回転制御部92cを介して、駆動モ
ータ21aを駆動して、収納ドラム25を図11矢印
R、S方向に適宜回転させる。そして、データメモリ8
3中の加工スケジュールMSCにおいて指示された、所
定の番号BNのガイドポケット27を送出位置FPに割
り出す。すると、当該ガイドポケット27に収納されて
いる所定の種類(外径)のバー材40は、その軸心CB
が第一主軸15の軸心CSに整合する形で位置決めされ
る。
【0051】次に、図14に示す主制御部81は、強電
I/O・I/F92を介して、駆動モータ29bを駆動
して、送出部材30を図9矢印K方向に移動させる。す
ると、送出位置FPに割り出された所定の番号BNのガ
イドポケット27に収納されているバー材40が、後端
部を送出部材30によって押動され、当該バー材40の
先端部が、ガイドポケット27の図中左端(本機2側)
の開口部分から突出する。
【0052】そして、図14に示す主制御部81は、サ
ーボI/Fプロセッサ93、Z1軸制御部93cを介し
て、駆動モータ9bを駆動して、第一主軸台7を図9矢
印B方向に所定距離だけ移動させ、収納ドラム25の送
出位置FPに割り出されたガイドポケット27から突出
した状態のバー材40の先端部(図中左端部)を、第一
主軸15のチャック15aによってクランプする。次
に、主制御部81は、サーボI/Fプロセッサ93、Z
1軸制御部93cを介して、駆動モータ9bを駆動し
て、第一主軸台7を矢印A方向に所定距離だけ移動させ
て、第一主軸15(チャック15a)をバー供給装置2
0から離反させる。すると、第一主軸15のチャック1
5aによって先端部をクランプされたバー材40は、バ
ー供給装置20の収納ドラム25のガイドポケット27
から図中左方へ引き出される。
【0053】バー材40がガイドポケット27から引き
出されると、図14に示す主制御部81は、強電I/O
・I/F92を介して、駆動シリンダ33aを駆動し
て、ワーククランプ33、33を図10矢印N方向に閉
じ、ワーククランプ33、33によってバー材40をク
ランプする。すると、バー材40は、第一主軸15のチ
ャック15aとワーククランプ33によって、固定され
た状態になる。
【0054】そして、図14に示す主制御部81は、カ
ッタモータ回転数制御部92aを介して、カッタ37を
回転駆動する。同時に、主制御部81は、サーボI/F
プロセッサ93、X1軸制御部93dを介して、駆動モ
ータ35bを駆動して、横送台36を図9矢印P方向へ
移動させる。すると、第一主軸15のチャック15aと
ワーククランプ33によって保持されたバー材40が、
カッタ37によって所定の位置で切断され、第一主軸1
5(チャック15a)には、長尺のバー材40から所定
の長さに切り出されたワーク40aが保持された状態と
なる。
【0055】この際、図14に示す制御装置80の主制
御部81は、バー材40の種類(材質、外径等)に応じ
て、予め設定されている切断パターンの中から最適な切
断パターンを選択する形で、バー材40の切断動作を制
御する。即ち、入力部89又は入出力制御部86を介し
て制御装置80に、素材材質、素材加工径、素材加工長
等のバー材40の種類に関する情報を、予め入力してお
く。すると、主制御部81は、バー材最適切断パターン
制御部91を介して、当該入力された情報、加工プログ
ラムメモリ90中に格納されている加工プログラムPR
O、及び予め制御装置80に入力されている最適な切断
パターンを選択するための情報に基づいて、予め設定さ
れている切断パターンの中から、今回加工されるバー材
40に最適な切断パターンを選択する。そして、上述の
カッタ37によるバー材40の切断に際して、主制御部
81は、当該選択された切断パターンに基づいて、カッ
タモータ回転数制御部92a、C1軸制御部93a、第
1主軸回転数制御部93b、X1軸制御部93d等を介
して、カッタ37の駆動モータ、第一主軸15の駆動モ
ータ、カッタ37の横送台36の駆動モータ35b等を
駆動制御する。
【0056】例えば、カッタ37の有効切込量に比して
バー材40の外径が大きい場合には、図9に示すワーク
クランプ33のクランプ圧力を低圧に切り換えて、バー
材40がワーククランプ33及びガイドポケット27に
対して回転可能な状態にする。そして、第一主軸15を
回転させて(2点オリエント、3点オリエント等)、カ
ッタ37に対するバー材40の向きを適宜変えて、複数
回に分割した形で、バー材40をカッタ37によって切
断する。また、第一主軸15をC軸制御(若しくは低速
の回転数制御)して、バー材40を回転させつつ、バー
材40をカッタ37によって切断することも出来る。
尚、バー材40の外径が小さい場合でも、切断時間を短
縮するために、第一主軸15を回転させつつバー材40
を切断するようにしてもよい。
【0057】こうして、所定の長さのワーク40aが長
尺のバー材40から切り出されて第一主軸15(チャッ
ク15a)に保持された状態となると、図14に示す制
御装置80の主制御部81は、サーボI/Fプロセッサ
93、Z1軸制御部93cを介して、駆動モータ9bを
駆動して、第一主軸台7を、キャレッジ9と一体的に図
2実線で示す原点位置まで矢印A方向へ移動させ、バー
供給装置20から離反させる。そして、主制御部81
は、強電I/O・I/F92を介して、図5に示す駆動
シリンダ11、12を駆動して、第一主軸台7を、キャ
レッジ9に対して矢印D方向へ180°回転させる。す
ると、図2に実線で示すように、第一主軸15(チャッ
ク15a)が第二主軸6(チャック6a)に対向して、
第一主軸15の軸心CSと第二主軸6の軸心CMが整合
すると共に、第一主軸15に保持されたワーク40a
(長尺のバー材40から切り出された部分)がタレット
刃物台16と対向し得る状態、即ち加工可能な状態にな
る。
【0058】尚、従来、長尺のバー材を旋盤に供給する
際には、主軸の後方に設置されたバーフィーダから、バ
ー材を主軸の内部に送り入れ、主軸の内部を貫通させ
て、バー材の先端部を所定量だけ主軸の前方の加工領域
に突出させる形で、バー材を供給していた。そのため、
貫通穴が穿設形成された、主軸、チャック及びその駆動
機構(シリンダ等)を使用しなければならず、更に、当
該貫通穴の内径によって加工可能なバー材の外径が制限
されていた。これに対して、対向主軸旋盤1において
は、上述のように、第一主軸15の正面(チャック15
a側)に向けてバー材40が供給され、従来ように主軸
の内部を貫通する形でバー材40が供給されるのではな
いので、第一主軸15等に貫通穴が穿設形成されている
必要はなく、更に、径の大きなバー材40でも加工する
ことが出来る。
【0059】そして、図14に示す主制御部81は、加
工プログラムメモリ90に格納されている、加工スケジ
ュールMSCにおいて指示された所定の番号PNの、加
工プログラムPROに基づいて、サーボI/Fプロセッ
サ93、第1主軸回転数制御部93bを介して、第一主
軸15を回転駆動すると共に、サーボI/Fプロセッサ
95、Z2軸制御部95c、X2軸制御部95dを介し
て、駆動モータ16c′、16b′を駆動して、タレッ
ト刃物台16(往復台16c、横送台16b)を、図2
矢印G、H方向、矢印I、J方向に適宜移動させて、第
一主軸15に保持されたワーク40aについて第一工程
の加工を行う。
【0060】尚、従来、長尺のバー材を旋盤において加
工する際には、バー材の先端部を主軸の前方の加工領域
に突出した状態で、バー材を長尺のまま主軸で保持して
回転させて、バー材の主軸の前方に突出部分に対して所
定の加工を行い、その後、突切加工を行って、長尺のバ
ー材から所定の加工を終えた部分を切断するようにして
いた。従って、バー材40を長尺のまま回転させるの
で、バー材が振動し易く、主軸を高速回転することが出
来ず、更に、バー材の振動を防止するために、ドローチ
ューブ、特開昭64−20201に開示されたフィラー
チューブなどを、主軸に装着する必要があった。また、
フィラーチューブはバー材と摺動する形で当該バー材を
支持するものであるため、フィラーチューブを、バー材
の外径に応じて適宜交換する必要があり、バー材として
は、ミガキ棒を使用する必要があり、黒皮材を使用する
ことが出来なかった。これに対して、対向主軸旋盤1に
おいては、上述のように、加工に際して、長尺のバー材
40は、ワーク40aとして所定の長さに短く切断され
ており、従来のようにバー材を長尺のまま回転させるの
ではないので、振動は発生せず、従って、第一主軸15
を高速回転することが出来る。更に、ドローチューブ、
フィラーチューブなどを、第一主軸15に装着する必要
も無く、従って、バー材40としては、ミガキ棒に限ら
ず、黒皮材を使用することも出来る。
【0061】ワーク40a(長尺のバー材40から切り
出された部分)について第一主軸15側における第一工
程の加工が終了すると、図14に示す主制御部81は、
サーボI/Fプロセッサ93、Z1軸制御部93cを介
して、駆動モータ9bを駆動して、第一主軸台7を図2
矢印A方向へ移動させ、第一主軸台7と第二主軸台5を
接近させる。そして、当該ワーク40aを第一主軸15
のチャック15aから第二主軸6のチャック6aへ受け
渡す。次に、図14に示す主制御部81は、所定の番号
PNの加工プログラムPROに基づいて、サーボI/F
プロセッサ95、第2主軸回転数制御部95bを介し
て、第二主軸6を回転駆動すると共に、Z2軸制御部9
5c、X2軸制御部95dを介して、駆動モータ16
c′、16b′を駆動して、タレット刃物台16(往復
台16c、横送台16b)を、図2矢印G、H方向、矢
印I、J方向に適宜移動させて、第二主軸6に受け渡さ
れたワーク40aについて第二工程の加工(背面加工)
を行う。
【0062】第二主軸6側においてワーク40aの第二
工程の加工が行われている間に、図14に示す主制御部
81は、強電I/O・I/F92を介して、駆動シリン
ダ11、12を駆動して、第一主軸台7を、キャレッジ
9に対して図1矢印C方向に180°反転させ、第一主
軸15(チャック15a)をバー供給装置20側に向け
る。そして、図14に示す主制御部81は、サーボI/
Fプロセッサ93、Z1軸制御部93cを介して、駆動
モータ9bを駆動して、第一主軸台7をキャレッジ9と
一体的に図1矢印B方向へ移動させ、第一主軸15(チ
ャック15a)をバー供給装置20に接近させる。
【0063】そして、主制御部81は、前述と同様にし
て、第一主軸15のチャック15aによって収納ドラム
25の送出位置FPのガイドポケット27から突出した
バー材40の先端部を把持し、当該バー材40をガイド
ポケット27から所定の長さだけ引き出した後にカッタ
37で切断して、新たなワーク40aを長尺のバー材4
0から切り出す。尚、図9及び図10においては、カッ
タ37として、刃が外周部に形成された外刃形のカッタ
が示されているが、刃が円環の内周部に形成された内刃
形のカッタを採用してもよい。カッタ37として内刃形
のカッタを使用すると、バー材40を切断する際の振動
を低減することが出来るので、第一主軸15側における
バー材40の切断が、第二主軸6側におけるワーク40
aの第二工程の加工に悪影響を与えることを防止するこ
とが出来る。
【0064】1本のバー材40からワーク40aを次々
に切り出して行くと、収納ドラム25の送出位置FPの
ガイドポケット27に収納されたバー材40は次第に短
くなるが、バー供給装置20から第一主軸15へのバー
材40の供給は、第一主軸台7を移動させて、バー材4
0をガイドポケット27から引き出す形で行われるの
で、バー材40が短くなっても好適に行われる。
【0065】そして、第二主軸6側における前回のワー
ク40aの第二工程の加工が終了すると、第一主軸15
には既に新たなワーク40aが供給されているので、直
ちに、第一主軸15側における新たなワーク40aの第
一工程の加工を開始する。尚、従来、長尺のバー材を旋
盤において加工する際には、加工終了後に、突切加工を
行って、長尺のバー材から所定の加工を終えた部分を切
断するようにしていたので、突切加工の時間分だけ、加
工時間が長くなってしまった。これに対して、対向主軸
旋盤1においては、上述のように、第二主軸6側におい
て前回切断されたワーク40aの第二工程の加工が行わ
れている間に、第一主軸5側においてバー材40から新
たなワーク40aを切り出すことが出来るので、従来バ
ー材の突切加工に要していた時間分だけ、加工時間を短
縮することが出来る。尚、第二主軸6側において第二工
程の加工が終了したワーク40aは、パーツキャッチャ
等のワーク搬出手段によって機外(対向主軸旋盤1外)
に搬出される。
【0066】バー供給装置20の送出位置FPに割り出
された所定の番号BNのガイドポケット27に関して、
当該ガイドポケット27に収納されているバー材40か
らのワーク40aの切出が、加工スケジュールMSCに
おいて指示されたサイクル数CYだけ終了した場合に
は、ワーク40aの切出に先立って、バー供給装置20
から本機2に供給するバー材40の種類を変更する。
【0067】バー材40の種類の変更に際して、前回の
バー材40を一本全部は使用しなかった場合には(途中
でサイクル数CYのワーク40aの切出が終了した場合
には)、送出位置FPのガイドポケット27からカッタ
37側に突出した状態のバー材40の先端部を、ガイド
ポケット27内に完全に収納する。即ち、カッタ37に
よって切断された後のバー材40の先端部は、送出位置
FPのガイドポケット27から所定量だけ突出した状態
になっている。そこで、所定のバー材40からの最後の
ワーク40aの切出が終了すると、図14に示す主制御
部81は、強電I/O・I/F92を介して、駆動シリ
ンダ33aを駆動して、ワーククランプ33、33を図
10矢印M方向へ後退させ、駆動モータ29bを駆動し
て、送出部材30を図1矢印L方向に移動させて、収納
ドラム25から離反させる。また、主制御部81は、サ
ーボI/Fプロセッサ93、Z1軸制御部93cを介し
て、駆動モータ9bを駆動して、第一主軸台7をキャレ
ッジ9と一体的に矢印B方向へ移動させる。そして、所
定のバー材40からの最後のワーク40aの切出が終了
した直後に、第一主軸15のチャック15aに保持され
た当該ワーク40aよって押動する形で、当該バー材4
0をガイドポケット27内に後退させる。
【0068】次に、図14に示す主制御部81は、マガ
ジンドラム回転制御部92cを介して、駆動モータ21
aを駆動して、バー供給装置20の収納ドラム25を図
11矢印R、S方向へ回転させる。そして、加工スケジ
ュールMSCにおいて指示された次の番号BNのガイド
ポケット27を、送出位置FPに割り出す。そして、主
制御部81は、前述と同様に、強電I/O・I/F92
を介して、駆動モータ29bを駆動して、送出部材30
を図1矢印K方向に移動させて、当該ガイドポケット2
7に収納されている所定の種類のバー材40を本機2側
に送り出す。
【0069】従って、バー供給装置20においては、収
納ドラム25に収納されているバー材40の中から所定
の種類(外径)のバー材40を適宜選択して、本機2側
に供給することが出来るので、多品種少量生産に好適に
対応することが出来る。また、バー供給装置20の収納
ドラム25には、種々のバー材40が収納されているの
で、本機2において加工するバー材40の種類を、オペ
レータが段取替えすることなく、自動的に変更すること
が出来る。
【0070】尚、図11には、収納ドラム25に、全て
異なった種類(外径)のバー材40を収納している場合
が示されているが、同一の種類のバー材40を収納して
もよい。
【0071】こうして、加工スケジュールMSCおいて
指示された所定の種類のバー材40の加工が全て終了す
ると、図14に示す主制御部81は、前述と同様にし
て、収納ドラム25に収納されている各バー材40(残
材)の全長LHを改めて測定し、データメモリ83に格
納されているバー材収納データBSDを自動的に更新す
る。
【0072】従って、バー材収納データBSDに基づい
て、バー供給装置20に収納されている種々のバー材4
0の残材管理を自動的に行うことが出来る。即ち、所定
のガイドポケット27に収納されているバー材40(残
材)に関して、バー材収納データBSD中の全長LHが
所定の値以上ある場合には、当該バー材40(残材)
を、ガイドポケット27内にそのまま収納しておき、次
回以降の加工スケジュールにおいて必要になった場合に
再び使用する。尚、バー供給装置20においては、送出
部材30をチェーン31を介して矢印K、L方向へ広範
囲に移動駆動することが出来るので、短くなったバー材
40(残材)でも、再び本機2側へ好適に供給すること
が出来る。また、所定のガイドポケット27に収納され
ているバー材40(残材)に関して、バー材収納データ
BSD中の全長LHが所定の値以下になった場合には、
当該バー材40を収納ドラム25から排出する。バー材
40(残材)を排出する際には、当該バー材40(残
材)が収納されているガイドポケット27を送出位置F
Pに割り出す。そして、前述のワーク40aの切出の場
合と同様に、第一主軸15のチャック15aによって、
当該バー材40a(残材)の先端部を把持する。そし
て、第一主軸台7を図1矢印A方向へ移動させると、当
該バー材40(残材)は、ガイドポケット27から排出
され(引出され)、所定のキャッチャに回収される(受
け取られる)。
【0073】尚、図14に示すデータメモリ83中のバ
ー材収納データBSD、加工スケジュールMSC等の各
種データは、必要に応じてCRTディスプレイ87上に
表示することが出来る。従って、オペレータが、収納ド
ラム25にバー材40を装填する際、加工スケジュール
を変更する際に、利用することが出来る。
【0074】また、本機2には、チャック爪自動交換装
置70、70′が設けられているので、加工すべきバー
材40の種類を変更する際に、必要な場合には、バー材
40の種類(外径)に応じて、本機2の主軸6、15の
チャック6a、15aの爪6b、15bを交換すること
も出来る。
【0075】第二主軸6のチャック6aの爪6bを交換
するに際して、図14に示す主制御部81は、強電I/
O・I/F92、AJC制御部92dを介して、駆動シ
リンダ71aを駆動して、チャック爪自動交換装置70
の爪貯蔵マガジン71を図7に2点鎖線で示す交換位置
EX1まで矢印JA方向に移動させて、第二主軸台5の
上面5aからチャック6a側に突出させる。
【0076】そして、先ず、チャック6aに装着されて
いる1セットの不適当な爪6bを、爪貯蔵マガジン71
に回収する。即ち、主制御部81は、強電I/O・I/
F92、AJC制御部92dを介して、駆動モータ72
bを駆動して、ドラム72を図7矢印JC、JD方向に
適宜回転させて、空の爪収納溝72aを交換位置EX2
に割り出す。そして、主制御部81は、サーボI/Fプ
ロセッサ95、C2軸制御部95aを介して、第二主軸
6を適宜回転駆動して、チャック6aの各爪装着溝6
a′を、順次、図8に示す交換位置EX3に割り出し
て、爪貯蔵マガジン71の交換位置EX2に割り出され
た爪収納溝72aと整合させる。チャック6aの各爪装
着溝6a′が交換位置EX3に割り出されると、主制御
部81は、強電I/O・I/F92、AJC制御部92
dを介して、駆動シリンダ73aを駆動して、シフタロ
ッド73を、矢印JF方向に下降させて、当該爪装着溝
6a′に装着されている爪6bに係合させる。そして、
シフタロッド73を当該爪6bと共に矢印JE方向に上
昇させて、当該爪6bを、チャック6aの爪装着溝6
a′から取り出して、爪貯蔵マガジン71の交換位置E
X2に割り出された爪収納溝72aに収納する。こうし
て、チャック6aの各爪装着溝6a′に装着されている
1セットの不適当な爪6bを、順次、爪貯蔵マガジン7
1の爪収納溝72aに回収する。
【0077】チャック6aから爪貯蔵マガジン71への
不適当な爪6bの回収が終了すると、適当な爪6bを爪
貯蔵マガジン71から取り出してチャック6aに装着す
る。即ち、主制御部81は、強電I/O・I/F92、
AJC制御部92dを介して、駆動モータ72bを駆動
して、ドラム72を図7矢印JC、JD方向に適宜回転
させて、所定の種類の爪6bが収納された爪収納溝72
aを交換位置EX2に割り出す。そして、主制御部81
は、サーボI/Fプロセッサ95、C2軸制御部95a
を介して、第二主軸6を適宜回転駆動して、チャック6
aの各爪装着溝6a′を、順次、図8に示す交換位置E
X3に割り出して、爪貯蔵マガジン71の交換位置EX
2に割り出された爪収納溝72aと整合させる。チャッ
ク6aの各爪装着溝6a′が交換位置EX3に割り出さ
れると、主制御部81は、強電I/O・I/F92、A
JC制御部92dを介して、駆動シリンダ73aを駆動
して、シフタロッド73を交換位置EX2に割り出され
た爪収納溝72aに収納されている爪6bに係合させ
る。そして、シフタロッド73を当該爪6bと共に矢印
JF方向に下降させて、当該爪6bを、爪貯蔵マガジン
71の爪収納溝72aから取り出して、チャック6aの
交換位置EX3に割り出された爪装着溝6a′に装着す
る。こうして、爪貯蔵マガジン71の爪収納溝72aに
収納されている1セットの適当な爪6bを、順次、チャ
ック6aの各爪装着溝6a′に装着する。
【0078】また、第一主軸15のチャック15aの爪
15bを交換するに際しては、図14に示す主制御部8
1は、サーボI/Fプロセッサ93、Z1軸制御部93
cを介して、駆動モータ9bを駆動して、第一主軸台7
を図2矢印A、B方向に適宜移動させると共に、強電I
/O・I/F92を介して、駆動シリンダ11、12を
駆動して、第一主軸台7を矢印C、D方向に適宜回転さ
せて、チャック15aをチャック爪自動交換装置70′
に対向させる。そして、上述のチャック爪自動交換装置
70の場合と同様にして、不適当な種類の爪15bを、
チャック15aから取り出してチャック爪自動交換装置
70′に回収し、適当な種類の爪15bを、チャック爪
自動交換装置70′から取り出してチャック15aに装
着する。
【0079】尚、チャック爪自動交換装置としては、特
公昭62−18282に開示されたチャック爪自動交換
装置70等に限らず、チャック6a、15aの爪6b、
15bを交換し得るものであれば、どのように構成して
もよい。
【0080】尚、バー供給装置20において、図11に
示す収納ドラム25には、バー材40として全て丸棒が
収納されているが、図17に示す収納ドラム25′のよ
うに、ガイドポケット27′を介して、バー材40とし
て、6角棒等の角棒を収納することも出来る。収納ドラ
ム25′、ガイドポケット27′は、前述の収納ドラム
25、ガイドポケット27に対して断面形状が異なるの
みであるので、前述の収納ドラム25、ガイドポケット
27と同一の構成要素(構成部分)については、同一の
符号を付して、説明を省略する。この際、バー供給装置
20の収納ドラム25、25′全体を交換するようにし
てもよいが、円板26の切欠部26a及びガイドポケッ
ト27、27′の外形部の大きさ、形状を共通化するこ
とによって、収納ドラム25、25′のガイドポケット
27、27′部分のみを、収納すべきバー材40の形
状、大きさに対応するものに交換し得るようにしてもよ
い。また、対向主軸旋盤1の本機2においては、加工す
べきバー材40が丸棒か角棒かに応じて、上述のチャッ
ク爪自動交換装置70、70′等によって、主軸6、1
5のチャック爪6b、15bを自動的に交換することも
出来る。
【0081】尚、上述の実施例においては、収納ドラム
25から第一主軸15へのバー材40の供給を、第一主
軸台7の移動によってバー材40をガイドポケット27
から引き出す形で行う場合について述べたが、送出部材
30を、チェーン31を介して矢印K、L方向へ広範囲
に移動駆動することが出来るので、収納ドラム25から
第一主軸15へのバー材40の供給を、送出部材30の
移動によって行うことも出来る。
【0082】例えば、図18に示す対向主軸旋盤1′
は、本機2を有しており、本機2の図中下方には、バー
供給装置20′が、本機2へバー材40を供給する方向
(即ち、収納ドラム25の軸心CDに対して平行な方
向)が第二主軸6の軸心CMに対して90°の角度を成
すように配置されている。尚、図18に示す対向主軸旋
盤1′の内、図1に示す対向主軸旋盤1の構成要素と同
一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省
略する。そして、バー供給装置20′のカッタ37は、
往復台36′を介して、収納ドラム25の軸心CDに対
して平行な矢印P′、Q′方向へも移動駆動自在に設け
られている。
【0083】対向主軸旋盤1′は、以上のような構成を
有するので、バー供給装置20′の収納ドラム25から
第一主軸15へバー材40を供給する際には、本機2の
第一主軸台7を、図18に2点鎖線で示す加工位置から
実線で示すワーク受取位置へ、矢印D方向に90°回転
させて、第一主軸15(チャック15a)をバー供給装
置20′側に向ける。また、第一主軸台7を、矢印A、
B方向へ適宜移動駆動して、第一主軸15の軸心CS
を、送出位置FPのバー材40の軸心CBに整合させ
る。そして、送出部材30を矢印K方向へ移動駆動し
て、送出位置FPのバー材40を第一主軸15側へ移動
させて、チャック15aでバー材40の先端部をクラン
プする。次に、カッタ37を、往復台36′を介して矢
印P′、Q′方向に適宜移動させて、切り出すべきワー
ク40aの長さに対向した所定の位置で、バー材40を
カッタ37によって切断する。従って、第一主軸台7
が、バー材40の供給方向へ移動不能であっも、収納ド
ラム25から第一主軸15へバー材40を供給すること
が出来る。また、同様にして、主軸台がベッドに固定さ
れた通常の旋盤等に対しても、収納ドラム25からバー
材40を供給することが出来る。
【0084】尚、上述の実施例においては、バー供給装
置20、20′から旋盤に対してバー材40を供給する
場合について述べたが、バー供給装置20、20′は、
旋盤に限らずマシニングセンタ等に対しても、バー材4
0を供給することが出来る。
【0085】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、収納ドラム25、25′等のバー材収納部を、バー
材40の供給方向(上述の実施例においては、軸心CD
に対して平行な方向に相当する。)に対して所定の角度
の方向(上述の実施例においては矢印R、S方向に相当
する。)へ移動駆動自在に設け、前記バー材収納部に、
複数のガイドポケット27、27′等のバー材保持手段
を、バー材40を軸心CBが前記供給方向に対して平行
な形で長尺のまま保持する形で、当該バー材収納部の移
動によって所定の取出位置(上述の実施例においては、
送出位置FPに相当する。)に割り出し得る形で設け、
送出部材30等のバー材送出手段を、前記取出位置に割
り出されたバー材保持手段に保持されたバー材40を、
前記供給方向へ移動させる形で設けて構成したので、所
定のバー材保持手段を取出位置に割り出すことによっ
て、所定の種類のバー材40を選択して、バー材送出手
段によって当該バー材40を旋盤等の加工機械へ供給す
ることが出来、多品種少量生産に好適に対応することが
出来る。
【0086】また、本発明は、エンコーダ29c、送出
部材30、ワーク長計測演算部92b等の素材長測定手
段を、前記取出位置に割り出されたバー材保持手段に保
持されたバー材40の長さを測定する形で設け、データ
メモリ83等の素材データ格納手段を、前記素材長測定
手段によるバー材40の長さの測定結果を格納する形で
設けて構成したので、ワーク40aの切出によって変化
するバー材40の長さを把握することが出来、複数のバ
ー材40を的確に管理することが出来る。
【0087】また、本発明は、カッタ37、即ち、回転
工具等のバー材切断手段を、前記バー材送出手段によっ
て前記供給方向へ移動されたバー材40を、切断する形
で設けて構成したので、上述の効果に加えて、加工機械
側でのバー材40の加工時間を、切断時間を排除するこ
とによって短縮することが出来る。
【0088】また、本発明は、データメモリ83等の素
材データ格納手段を、前記各バー材保持手段に収納され
ているバー材40に関する全長LH等の素材データを格
納する形で設け、主制御部81等のデータ更新手段を、
前記バー材切断手段によって前記バー材40が切断され
ると、前記素材データ格納手段に格納されている当該バ
ー材40に関する素材データを更新する形で設けて構成
したので、バー材収納部に収納されている種々のバー材
40の管理を自動的に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるバー材供給装置の一実施例が装備
された対向主軸旋盤の概略を示す平面図である。
【図2】図1に示す対向主軸旋盤の本機の詳細を示す平
面図である。
【図3】図2に示す本機の正面図である。
【図4】図2に示す本機の側面図である。
【図5】図3に示す本機の第一主軸台の正面方向から投
影した断面図である。
【図6】図5に示す第一主軸台の側面方向から投影した
断面図である。
【図7】図2に示す本機のチャック爪自動交換装置の詳
細を示す平面図である。
【図8】図7に示すチャック爪自動交換装置の正面方向
から投影した断面図である。
【図9】図1に示す対向主軸旋盤に装備された本発明に
よるバー材供給装置の一実施例の詳細を示す平面図であ
る。
【図10】図9に示すバー材供給装置の側面図である。
【図11】図10に示すバー材供給装置の収納ドラムの
一例を示す側面図である。
【図12】図9に示すバー材供給装置の収納ドラムの回
転駆動機構を示す正面図である。
【図13】図9に示すバー材供給装置の送出部材の原点
検出機構を示す正面図である。
【図14】図1に示す対向主軸旋盤の制御ブロック図で
ある。
【図15】図9に示すバー材供給装置に収納されたバー
材に関するバー材収納データを示す模式図である。
【図16】図1に示す対向主軸旋盤において加工される
バー材に関する加工スケジュールを示す模式図である。
【図17】図10に示すバー材供給装置の収納ドラムの
別の例を示す側面図である。
【図18】本発明によるバー材供給装置の別の実施例が
装備された対向主軸旋盤の概略を示す平面図である。
【符号の説明】
20、20′……バー材供給装置(バー供給装置) 25、25′……バー材収納部(収納ドラム) 27、27′……バー材保持手段(ガイドポケット) 29c……素材長測定手段(エンコーダ) 30……バー材送出手段、素材長測定手段(送出部材) 37……バー材切断手段(カッタ) 40……バー材 81……データ更新手段(主制御部) 83……素材データ格納手段(データメモリ) 92b……素材長測定手段(ワーク長計測演算部) LH……素材データ(全長)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バー材収納部を、バー材の供給方向に対し
    て所定の角度の方向へ移動駆動自在に設け、 前記バー材収納部に、複数のバー材保持手段を、バー材
    を軸心が前記供給方向に対して平行な状態で長尺のまま
    保持する形で、当該バー材収納部の移動によって所定の
    取出位置に割り出し得る形で設け、 バー材送出手段を、前記取出位置に割り出されたバー材
    保持手段に保持されたバー材を、前記供給方向へ移動さ
    せる形で設けて構成したバー材供給装置。
  2. 【請求項2】素材長測定手段を、前記取出位置に割り出
    されたバー材保持手段に保持されたバー材の長さを測定
    する形で設け、 素材データ格納手段を、前記素材長測定手段によるバー
    材の長さの測定結果を格納する形で設けて構成した請求
    項1記載のバー材供給装置。
  3. 【請求項3】バー材切断手段を、前記バー材送出手段に
    よって前記供給方向へ移動されたバー材を、切断する形
    で設けて構成した請求項1記載のバー材供給装置。
  4. 【請求項4】素材データ格納手段を、前記各バー材保持
    手段に収納されているバー材に関する素材データを格納
    する形で設け、 データ更新手段を、前記バー材切断手段によって前記バ
    ー材が切断されると、前記素材データ格納手段に格納さ
    れている当該バー材に関する素材データを更新する形で
    設けて構成した請求項2記載のバー材供給装置。
JP31349291A 1991-03-01 1991-11-01 バー材供給装置 Pending JPH05123902A (ja)

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EP92103433A EP0501500B1 (en) 1991-03-01 1992-02-28 Numerically controlled machine tool and machining method thereof
DE69223265T DE69223265T2 (de) 1991-03-01 1992-02-28 Numerisch gesteuerte Werkzeugmaschine und Bearbeitungsverfahren
US07/846,271 US5401230A (en) 1991-03-01 1992-03-02 Numerically controlled machine tool and machining method thereof
KR1019920011031A KR930004026A (ko) 1991-08-15 1992-06-24 수치제어 공작기계 및 이 공작기계에 있어서 가공방법

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007228815A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Gifu Univ 胚性幹細胞の維持方法
CN106078328A (zh) * 2016-06-30 2016-11-09 中原内配集团安徽有限责任公司 一种用于内燃机气缸套端部铣削加工的自动下料机构
CN106112660A (zh) * 2016-06-30 2016-11-16 中原内配集团安徽有限责任公司 一种气缸套铣削用工件转移机械手
CN109227201A (zh) * 2018-10-10 2019-01-18 苏州经贸职业技术学院 一种杯形工件送料夹取加工装置

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