JPH05123659A - 廃棄物処理方法及びガス抜き遮水シート - Google Patents
廃棄物処理方法及びガス抜き遮水シートInfo
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- JPH05123659A JPH05123659A JP22530291A JP22530291A JPH05123659A JP H05123659 A JPH05123659 A JP H05123659A JP 22530291 A JP22530291 A JP 22530291A JP 22530291 A JP22530291 A JP 22530291A JP H05123659 A JPH05123659 A JP H05123659A
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- sheet
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/30—Landfill technologies aiming to mitigate methane emissions
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 廃棄物の埋立処理工法において、雨水の廃棄
物層内への浸入を阻止して廃棄物中の有害成分の溶け出
しを防止し、嫌気性分解を抑制してガス発生を防止す
る。更に廃棄物中の有機物の好気性分解が促進し、廃棄
物から発生するガス等を早期に放出して廃棄物処理場地
盤の早期安定化及び跡地の早期利用を実現する。 【構成】 廃棄物の埋立処理場において、最下層に通気
孔を配設した給気管を設置し、該給気管上を通気性遮水
シートで被覆し、該遮水シート上に適当な量の廃棄物に
よる廃棄物層を形成し、該廃棄物層の上にガス抜き遮水
シートを被覆した上に適宜盛り土した最上層を形成し、
前記給気管を介して上記した最下層部に空気を供給す
る。
物層内への浸入を阻止して廃棄物中の有害成分の溶け出
しを防止し、嫌気性分解を抑制してガス発生を防止す
る。更に廃棄物中の有機物の好気性分解が促進し、廃棄
物から発生するガス等を早期に放出して廃棄物処理場地
盤の早期安定化及び跡地の早期利用を実現する。 【構成】 廃棄物の埋立処理場において、最下層に通気
孔を配設した給気管を設置し、該給気管上を通気性遮水
シートで被覆し、該遮水シート上に適当な量の廃棄物に
よる廃棄物層を形成し、該廃棄物層の上にガス抜き遮水
シートを被覆した上に適宜盛り土した最上層を形成し、
前記給気管を介して上記した最下層部に空気を供給す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は廃棄物処理場などで採用
する廃棄物処理方法およびそれに使用するガス抜き遮水
シートに関するものである。
する廃棄物処理方法およびそれに使用するガス抜き遮水
シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】廃棄物処理の1つの方法に埋立処理方法
があり、その方法としては、廃棄物層の厚さ3m前後毎
に50cm程度の覆土により盛り土を行うサンドイッチ
工法が採用されている。
があり、その方法としては、廃棄物層の厚さ3m前後毎
に50cm程度の覆土により盛り土を行うサンドイッチ
工法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の如き従
来の方法では、廃棄物層に直接覆土して盛り土を行うた
め、降雨による雨水が廃棄物層に浸透貯留状態を形成し
て通気性を阻害し嫌気性菌による分解を生ぜしめて悪臭
をもったガスや有害成分が発生し、又、廃棄物からの有
害物質が雨水に溶け出してしまい、埋立中及び埋立後に
ガスの発火や悪臭の発生、土壌汚染、地下水汚染、水質
汚濁といった環境問題が生じ、埋立完了後もその跡地利
用に相当の期間を必要とする不利がある。
来の方法では、廃棄物層に直接覆土して盛り土を行うた
め、降雨による雨水が廃棄物層に浸透貯留状態を形成し
て通気性を阻害し嫌気性菌による分解を生ぜしめて悪臭
をもったガスや有害成分が発生し、又、廃棄物からの有
害物質が雨水に溶け出してしまい、埋立中及び埋立後に
ガスの発火や悪臭の発生、土壌汚染、地下水汚染、水質
汚濁といった環境問題が生じ、埋立完了後もその跡地利
用に相当の期間を必要とする不利がある。
【0004】前記のような廃棄物処理に関して好気性菌
を利用することが好ましい処理の得られる所以であるけ
れども、この好気性菌と嫌気性菌とは相互に排斥し合う
特性を有しており、一旦嫌気性菌の発生したものは該嫌
気性菌が完全状態に死滅した後でなければ好気性菌の作
用が得難い関係が認められ、この故に前記のように埋装
された廃棄物が有効に消化されるには少なくとも数年、
場合によっては数十年以上の長期間を必要とする。
を利用することが好ましい処理の得られる所以であるけ
れども、この好気性菌と嫌気性菌とは相互に排斥し合う
特性を有しており、一旦嫌気性菌の発生したものは該嫌
気性菌が完全状態に死滅した後でなければ好気性菌の作
用が得難い関係が認められ、この故に前記のように埋装
された廃棄物が有効に消化されるには少なくとも数年、
場合によっては数十年以上の長期間を必要とする。
【0005】前記のように嫌気性菌による悪臭ガスや有
害物質の発生により環境汚染が避けられないことから、
廃棄物処理は少なくとも居住区から充分に離隔した地域
とせざるを得ず、しかも一旦埋立処理したものは前記の
ような長期間に亘って利用が制限される。仮にこのよう
な長期間に亘る消化期間を経ないで利用すると、悪臭な
どが発生し、環境が損なわれる。
害物質の発生により環境汚染が避けられないことから、
廃棄物処理は少なくとも居住区から充分に離隔した地域
とせざるを得ず、しかも一旦埋立処理したものは前記の
ような長期間に亘って利用が制限される。仮にこのよう
な長期間に亘る消化期間を経ないで利用すると、悪臭な
どが発生し、環境が損なわれる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の如き従来
方法のよる課題を解決するために検討を重ね、特定のシ
ートを採用して有利な廃棄物処理を実現することに成功
したものであって、以下の如き構成を有する。
方法のよる課題を解決するために検討を重ね、特定のシ
ートを採用して有利な廃棄物処理を実現することに成功
したものであって、以下の如き構成を有する。
【0007】 廃棄物の埋立処理場において、最下層
に通気孔を配設した給気管を設置し、該給気管上を通気
性遮水シートで被覆し、該遮水シート上に適当な量の廃
棄物による廃棄物層を形成し、該廃棄物層の上にガス抜
き遮水シートを被覆した上に適宜盛り土した最上層を形
成し、前記給気管を介して上記した最下層部に空気を供
給することを特徴とする廃棄物処理方法。
に通気孔を配設した給気管を設置し、該給気管上を通気
性遮水シートで被覆し、該遮水シート上に適当な量の廃
棄物による廃棄物層を形成し、該廃棄物層の上にガス抜
き遮水シートを被覆した上に適宜盛り土した最上層を形
成し、前記給気管を介して上記した最下層部に空気を供
給することを特徴とする廃棄物処理方法。
【0008】 少なくとも片面に保護層を部分接着し
た多孔質フィルムによる防水通気性シートを1部又は全
面に採用したことを特徴とする前記で使用するガス抜
き遮水シート。
た多孔質フィルムによる防水通気性シートを1部又は全
面に採用したことを特徴とする前記で使用するガス抜
き遮水シート。
【0009】 多孔質フィルムがポリテトラフルオロ
エチレンの延伸多孔質フィルムである前記に記載のガ
ス抜き遮水シート。
エチレンの延伸多孔質フィルムである前記に記載のガ
ス抜き遮水シート。
【0010】 多孔質フィルムがポリオレフィン系、
ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポ
リ塩化ビニル系、セルロース系の何れかである前記に
記載のガス抜き遮水シート。
ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポ
リ塩化ビニル系、セルロース系の何れかである前記に
記載のガス抜き遮水シート。
【0011】
【作用】少なくとも片面に保護布を部分接着した多孔質
フィルムを通気性シートおよびガス抜き遮水シートの1
部又は全面に採用して遮水シートとすることにより、そ
れらのシートを一体として取扱わしめ、又比較的薄層と
して形成された多孔質フィルムにおいて適切な強度を以
て利用される。
フィルムを通気性シートおよびガス抜き遮水シートの1
部又は全面に採用して遮水シートとすることにより、そ
れらのシートを一体として取扱わしめ、又比較的薄層と
して形成された多孔質フィルムにおいて適切な強度を以
て利用される。
【0012】ガス抜き遮水シートにより雨水が廃棄物層
に浸入することを防止し、廃棄物中の有害物質が雨水に
溶け出して土壌を汚染することを防止する。
に浸入することを防止し、廃棄物中の有害物質が雨水に
溶け出して土壌を汚染することを防止する。
【0013】遮水シートにより廃棄物中の通気性条件を
保持し、雨水が廃棄物中に浸入して廃棄物が嫌気性菌に
よる分解を生じることを阻止し、それにより悪臭やガス
が発生することを防止すると共に好気性菌による消化を
促進する。
保持し、雨水が廃棄物中に浸入して廃棄物が嫌気性菌に
よる分解を生じることを阻止し、それにより悪臭やガス
が発生することを防止すると共に好気性菌による消化を
促進する。
【0014】上記のように廃棄物層が通気性条件を維持
し通気管から給気されることによって好気性菌による消
化が適切に図られる。
し通気管から給気されることによって好気性菌による消
化が適切に図られる。
【0015】供給された空気や廃棄物から発生するガ
ス、水蒸気(廃棄物中に元々含まれていたものや廃棄作
業中の降雨などで付着した水など)はガス抜き遮水シー
トを介して大気中へ放出される。
ス、水蒸気(廃棄物中に元々含まれていたものや廃棄作
業中の降雨などで付着した水など)はガス抜き遮水シー
トを介して大気中へ放出される。
【0016】給気管と廃棄物層との間に形成された通気
性遮水シートは上部からの水分が給気管周辺に浸透して
該部分の通気性を阻害しないようにし、又給気管による
給気を適当に分散して廃棄物層中に供給する。
性遮水シートは上部からの水分が給気管周辺に浸透して
該部分の通気性を阻害しないようにし、又給気管による
給気を適当に分散して廃棄物層中に供給する。
【0017】
【実施例】上記したような本発明によるものの具体的な
実施態様を添付図面に示すものについて説明すると以下
の如くである。
実施態様を添付図面に示すものについて説明すると以下
の如くである。
【0018】図1は本発明による廃棄物埋立工法の埋立
状態を示し要部断面図、図2はガス抜き遮水シートの多
孔質フィルム部分の断面図であって、1は廃棄物層、2
はガス抜き遮水シート、3、3はそれぞれ盛土層、4は
通気管、5は送風機、6は多孔質フィルム、7は保護布
a、8は保護布bであって、12は通気性遮水シートを
それぞれ示している。
状態を示し要部断面図、図2はガス抜き遮水シートの多
孔質フィルム部分の断面図であって、1は廃棄物層、2
はガス抜き遮水シート、3、3はそれぞれ盛土層、4は
通気管、5は送風機、6は多孔質フィルム、7は保護布
a、8は保護布bであって、12は通気性遮水シートを
それぞれ示している。
【0019】適宜に送風機5などから送られた空気は最
下層の通気管4に供給され、その側面に設けられた通気
孔から廃棄物層1に給気される。給気された空気は廃棄
物層1中を透過し、好気性バクテリアに空気を供給し廃
棄物の分解消化作用を促進旺盛ならしめ、更にガス抜き
遮水シート2に至る。ガス抜き遮水シート2は防水通気
性を有していることから、吹き出された空気はガス抜き
遮水シート2をも透過して大気中に放出される。
下層の通気管4に供給され、その側面に設けられた通気
孔から廃棄物層1に給気される。給気された空気は廃棄
物層1中を透過し、好気性バクテリアに空気を供給し廃
棄物の分解消化作用を促進旺盛ならしめ、更にガス抜き
遮水シート2に至る。ガス抜き遮水シート2は防水通気
性を有していることから、吹き出された空気はガス抜き
遮水シート2をも透過して大気中に放出される。
【0020】給気管4による空気の送入は適当な時間間
隔を採って行い、このため送風機5を間欠的に作動させ
て圧入し、又、一部若しくは全部に地上に開口した給気
管を設けて、大気圧により給気することもできる。
隔を採って行い、このため送風機5を間欠的に作動させ
て圧入し、又、一部若しくは全部に地上に開口した給気
管を設けて、大気圧により給気することもできる。
【0021】本発明によるものは給気管4や各シート
2、12を永久的に埋装したままとして処理することが
できることは明らかであるが、また本発明によれば好気
性菌の旺盛な繁殖を図って比較的短期間に廃棄物の消化
処理を実現し得ることから、消化処理後に給気管4や各
シート2、12を掘り出し再利用することも可能であ
る。再利用しない場合には給気管4や各シート材2、1
2として軽微なもの、できるならば廃棄物の消化に伴っ
て同様に消化されるようなものを採用することが好まし
く、再利用を図る場合にはそれなりの耐久性をもったも
のを採用する。
2、12を永久的に埋装したままとして処理することが
できることは明らかであるが、また本発明によれば好気
性菌の旺盛な繁殖を図って比較的短期間に廃棄物の消化
処理を実現し得ることから、消化処理後に給気管4や各
シート2、12を掘り出し再利用することも可能であ
る。再利用しない場合には給気管4や各シート材2、1
2として軽微なもの、できるならば廃棄物の消化に伴っ
て同様に消化されるようなものを採用することが好まし
く、再利用を図る場合にはそれなりの耐久性をもったも
のを採用する。
【0022】ガス抜き遮水シート2に使用される多孔質
フィルムとしては、多孔質ポリオレフィン、多孔質ポリ
ウレタンなどがあるが、本発明においてより好ましいも
のとしては延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレンがあ
る。多孔質フィルムの保護布7、8としては、通気性が
良く強度の高い有機若しくは無機質による生地、不織
布、ネットなどが採用可能である。
フィルムとしては、多孔質ポリオレフィン、多孔質ポリ
ウレタンなどがあるが、本発明においてより好ましいも
のとしては延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレンがあ
る。多孔質フィルムの保護布7、8としては、通気性が
良く強度の高い有機若しくは無機質による生地、不織
布、ネットなどが採用可能である。
【0023】多孔質フィルムと保護布との接着は、接着
部分により通気性(透湿性)を損なうことから部分接着
で行う。前記した延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレ
ンフィルムは延伸により均整且つ微細な多孔組織が得ら
れることから頗る薄層な膜材で前記したような目的を的
確に達成することができるが、このように薄層材である
ことから非常に傷つき易いので保護布を両面に設けるこ
とが好ましい。
部分により通気性(透湿性)を損なうことから部分接着
で行う。前記した延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレ
ンフィルムは延伸により均整且つ微細な多孔組織が得ら
れることから頗る薄層な膜材で前記したような目的を的
確に達成することができるが、このように薄層材である
ことから非常に傷つき易いので保護布を両面に設けるこ
とが好ましい。
【0024】ガス抜き遮水シート2は全面に防水通気性
の多孔質フィルムを使用することが望ましいが、コスト
が高くなるような場合において、発生するガスや水蒸気
の量を推定できる場合には必要なガス抜き遮水シートの
透湿・通気量、面積が計算できるので、ガス抜き遮水シ
ート全面積の5〜80%、好ましくは20〜60%のよ
うな範囲で部分的に適宜採用することにすればコストを
低く抑えることができる。
の多孔質フィルムを使用することが望ましいが、コスト
が高くなるような場合において、発生するガスや水蒸気
の量を推定できる場合には必要なガス抜き遮水シートの
透湿・通気量、面積が計算できるので、ガス抜き遮水シ
ート全面積の5〜80%、好ましくは20〜60%のよ
うな範囲で部分的に適宜採用することにすればコストを
低く抑えることができる。
【0025】このようにガス抜き遮水シートの一部分に
多孔質フィルムを採用した場合においては残部には非通
気性又は通気性の樹脂膜やシートなどを採用することが
好ましい。
多孔質フィルムを採用した場合においては残部には非通
気性又は通気性の樹脂膜やシートなどを採用することが
好ましい。
【0026】前記した遮水シート2、12に用いられる
多孔質フィルム6としては、最大孔径が0.05〜3μ
m、好ましくは0.2〜1μmで、気孔率が40〜95
%、好ましくは75〜90%、厚さは10〜100μ
m、特に30〜80μm程度のものが適切である。
多孔質フィルム6としては、最大孔径が0.05〜3μ
m、好ましくは0.2〜1μmで、気孔率が40〜95
%、好ましくは75〜90%、厚さは10〜100μ
m、特に30〜80μm程度のものが適切である。
【0027】廃棄物質層1の下部に位置する通気性遮水
シート12については、原則的には前記したガス抜き遮
水シート2と同じものが採用されるが、この通気性遮水
シート12は給気管4からの給気を充分に分散して廃棄
物層1に給気することが本質があり、このためには給気
管周辺に水分などの浸入をできるだけ避け、しかも給気
を廃棄物層1に対して有効に分散供給できるように設定
する。
シート12については、原則的には前記したガス抜き遮
水シート2と同じものが採用されるが、この通気性遮水
シート12は給気管4からの給気を充分に分散して廃棄
物層1に給気することが本質があり、このためには給気
管周辺に水分などの浸入をできるだけ避け、しかも給気
を廃棄物層1に対して有効に分散供給できるように設定
する。
【0028】更に本発明によるものは廃棄物層1又は通
気性遮水シート12の上下における盛り土層に関して、
例えば樹枝や繊維質素材などの適量を混合し、それらの
部分における通気性、それに伴う給気作用を確保し、好
気性菌の生育に好ましい条件を形成する。このような樹
枝や繊維質素材は廃棄物層の消化と共に消化されること
が好ましいが、場合によっては処理後に取り出して反覆
使用するものでもよい。
気性遮水シート12の上下における盛り土層に関して、
例えば樹枝や繊維質素材などの適量を混合し、それらの
部分における通気性、それに伴う給気作用を確保し、好
気性菌の生育に好ましい条件を形成する。このような樹
枝や繊維質素材は廃棄物層の消化と共に消化されること
が好ましいが、場合によっては処理後に取り出して反覆
使用するものでもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したような本発明によれば、廃
棄物の埋立処理工法において、雨水が廃棄物層内に浸入
することを完全に防止できるために廃棄物中の有害成分
の溶け出しを防止し、又、廃棄物中に水分が滞留し難く
なるので嫌気性分解が抑制されてそれによるガス発生を
防止できる。更に廃棄物中の有機物の好気性分解が促進
されると共に廃棄物から発生するガスや水蒸気を早期に
放出できることになるので、廃棄物処理場の地盤の早期
安定化が可能となり、跡地の早期利用を実現できるなど
大きな効果を有するものである。
棄物の埋立処理工法において、雨水が廃棄物層内に浸入
することを完全に防止できるために廃棄物中の有害成分
の溶け出しを防止し、又、廃棄物中に水分が滞留し難く
なるので嫌気性分解が抑制されてそれによるガス発生を
防止できる。更に廃棄物中の有機物の好気性分解が促進
されると共に廃棄物から発生するガスや水蒸気を早期に
放出できることになるので、廃棄物処理場の地盤の早期
安定化が可能となり、跡地の早期利用を実現できるなど
大きな効果を有するものである。
【図1】本発明による埋立て工法の状態を示し要部断面
図である。
図である。
【図2】本発明のガス抜き遮水シートの要部断面図であ
る。
る。
1 廃棄物層 2 ガス抜き遮水シート 3 盛土層 4 通気管 5 通風機 6 多孔質フィルム 7 保護層a 8 保護層b 12 通気性遮水シート
Claims (4)
- 【請求項1】 廃棄物の埋立処理場において、最下層に
通気孔を配設した給気管を設置し、該給気管上を通気性
遮水シートで被覆し、該遮水シート上に適当な量の廃棄
物による廃棄物層を形成し、該廃棄物層の上にガス抜き
遮水シートを被覆した上に適宜盛り土した最上層を形成
し、前記給気管を介して上記した最下層部に空気を供給
することを特徴とする廃棄物処理方法。 - 【請求項2】 少なくとも片面に保護層を部分接着した
多孔質フィルムによる防水通気性シートを1部又は全面
に採用したことを特徴とする請求項1で使用するガス抜
き遮水シート。 - 【請求項3】 多孔質フィルムがポリテトラフルオロエ
チレンの延伸多孔質フィルムである請求項2に記載のガ
ス抜き遮水シート。 - 【請求項4】 多孔質フィルムがポリオレフィン系、ポ
リウレタン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリ
塩化ビニル系、セルロース系の何れかである請求項2に
記載のガス抜き遮水シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22530291A JP3118771B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 廃棄物処理方法及びガス抜き遮水シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22530291A JP3118771B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 廃棄物処理方法及びガス抜き遮水シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05123659A true JPH05123659A (ja) | 1993-05-21 |
JP3118771B2 JP3118771B2 (ja) | 2000-12-18 |
Family
ID=16827217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22530291A Expired - Lifetime JP3118771B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 廃棄物処理方法及びガス抜き遮水シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3118771B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2315066A (en) * | 1996-07-05 | 1998-01-21 | Paul Watson Wheeler | Waste disposal |
JP2008038423A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-02-21 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 耐越水堤防用マット及び堤防補強工法 |
JP2015029955A (ja) * | 2013-08-02 | 2015-02-16 | 学校法人明星学苑 | 好気性菌と酸素を用いた有機系処理物発酵装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4500171B2 (ja) * | 2004-03-19 | 2010-07-14 | 東洋ゴム工業株式会社 | 通気性遮水シート及びその製造方法ならびに雨水浸透防止層の施工方法 |
-
1991
- 1991-08-12 JP JP22530291A patent/JP3118771B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2315066A (en) * | 1996-07-05 | 1998-01-21 | Paul Watson Wheeler | Waste disposal |
JP2008038423A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-02-21 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 耐越水堤防用マット及び堤防補強工法 |
JP2015029955A (ja) * | 2013-08-02 | 2015-02-16 | 学校法人明星学苑 | 好気性菌と酸素を用いた有機系処理物発酵装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3118771B2 (ja) | 2000-12-18 |
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